介護士として転職を検討している方は、介護職に特化した転職エージェントを活用しましょう。

介護職に特化した転職エージェントに登録すれば、現職で抱える課題や転職に関する悩み、転職先についての疑問などに答えてくれるなど、転職活動の心強い味方になってくれるでしょう。

この記事では転職を考えている介護士の方に向けて、介護士向けのおすすめ転職エージェントの紹介や、転職エージェント選びのポイント、転職エージェントを有効活用するコツなどをご紹介します。

自分に合った介護士向けの転職エージェントを上手に使って、次の転職を成功に導いていきましょう。

介護職におすすめの転職エージェント10選

この章では、以下の項目から介護職におすすめの転職エージェントを厳選して紹介します。

この観点に照らし合わせたところ、最も高評価となったのが「介護ワーカー」でした。

エージェント名	総合評価	公開求人数	強い職種	詳細
介護ワーカー	4.8	51,339件		スキップ
レバウェル介護	4.7	215,182件		スキップ
マイナビ介護職	4.6	76,758件		スキップ
ミラクス介護	4.5	43,716件		スキップ

関連記事：転職エージェントおすすめ比較ランキング！人気大手17社の選び方や特徴を一覧で解説

介護ワーカー

介護ワーカーは、医療・福祉業界への人材紹介や派遣サービスをおこなっている株式会社トライトキャリアが運営している転職エージェントです。

年収アップや交渉力に強みがあり、また対応の早さにも定評があります。

施設や事業所と深い結びつきを持っているアドバイザーも多いため、給与も人間関係も妥協したくない介護士さんにおすすめといえるでしょう。

サービス概要
サービス名	介護ワーカー
運営会社	株式会社トライトキャリア
公開求人数	51,339件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://kaigoworker.jp/

レバウェル介護（旧きらケア）

レバウェル介護（旧きらケア）は、人材紹介・人材派遣事業をおこなっているレバレジーズメディカルケア株式会社が運営している介護特化型の転職エージェントです。

職場の雰囲気や人間関係・自分では聞きづらい残業時間や離職率まで共有してもらえるため、ミスマッチの少ない転職が実現できるでしょう。

サービス概要
サービス名	レバウェル介護（旧きらケア）
運営会社	レバレジーズメディカルケア株式会社
公開求人数	215,182件
非公開求人数	非公開
対応地域	北海道、東北、北陸、関東、東海、関西、中国、九州、沖縄  (※)
公式サイト	https://job.kiracare.jp/

マイナビ介護職

マイナビ介護職は、大手人材サービス会社の株式会社マイナビが運営している介護士など福祉系の転職エージェントです。

介護業界に精通した転職アドバイザーが求人を紹介し、丁寧にサポートしてくれるので、初めての転職の方にもおすすめです。

サービス概要
サービス名	マイナビ介護職
運営会社	株式会社マイナビ
公開求人数	76,758件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://kaigoshoku.mynavi.jp/

カイゴジョブエージェント

カイゴジョブは、医療や介護従事者のキャリア形成をサポートしている株式会社エス･エム･エスが運営している介護士・福祉業界専門の転職エージェントです。

基本的には転職サイト「カイゴジョブ」の豊富な求人を共有しており、「エリア」「こだわり条件」「職種」「サービス種別」などの検索条件から、全国の介護士や福祉関連の求人を自分でも検索できるようになっています。

さらにカイゴジョブエージェントは非公開求人も多く保有しているため、登録して利用すれば条件の良いレア求人を紹介してもらえるかもしれません。

介護施設と直接コミュニケーションを取ることで情報収集をしているので、求人では確認できない施設の内情まで共有してもらえる可能性があります。

求人数	47,041件
求人の質	★★★★☆ 介護・福祉業界専門サイト
サポート	★★★★★ 年中無休の電話サポートあり
総合評価	★★★★☆
対応エリア	全国
公式サイト	https://www.kaigoagent.com/

ミラクス介護

ミラクス介護は、介護・保育・医療の人材派遣や紹介を手掛けている株式会社ミラクスの転職エージェントです。

好条件求人も多く、未経験OKの求人もあるため、他業種から介護士として正社員を目指したい方にも向いているでしょう。

サービス概要
サービス名	ミラクス介護
運営会社	株式会社ミラクス
公開求人数	43,716件
非公開求人数	93,164件
主な対応地域	全国
公式サイト	https://kaigo.miraxs.co.jp/

クリックジョブ介護

クリックジョブ介護は、職業紹介事業を専門としているライフワンズ株式会社が運営している介護職向けの転職エージェントです。

公開求人だけでなく非公開求人も多く保有しており、高収入・好待遇のレア求人を紹介してもらえる可能性があります。

会員登録はWebでも電話でも24時間受け付けており、手間もかからないためまずは登録しておきましょう。クリックジョブ介護では公式アプリでの求人紹介もおこなっています。

時間が空いたときに自分でも求人を探したい、問い合わせをスムーズにしたい方はアプリを利用してみるのもよいでしょう。またLINEでの相談も受け付けています。

求人に関する質問だけでなく、ちょっとした疑問や悩み、口頭では伝えにくい内容も気軽にLINEで聞くことができます。

また、専門の苦情・相談窓口を設けるなど、とにかく求職者が安心して転職活動をおこなえる仕組みが整っています。

求人数	17,330件
求人の質	★★★★☆ 夜勤なし求人多数
サポート	★★★★★ 24時間電話受け付け＆LINE相談もOK
総合評価	★★★★☆
対応エリア	全国
公式サイト	https://kaigo.clickjob.jp/

クリックジョブ介護の求人例
給料	月給：24万4,500円～30万3,000円
施設形態	介護付有料老人ホーム
勤務地	東京都品川区
資格	介護福祉士、要経験、学歴不問
特徴	資格手当・夜勤手当など各種手当

関連記事：クリックジョブ介護の評判は？しつこい？利用者の口コミをもとに実態を調査！

かいご畑

かいご畑は、人材サービス事業を手掛けている株式会社ニッソーネットが運営している転職エージェントです。

公開求人は9,000件程度と少なめですが、地域に密着したサポートと求人提案をおこなっているのが特徴です。

また、かいご畑の特徴として「無資格・未経験OK」の求人が多い点が挙げられます。

公開求人のうち8割以上が「無資格・未経験OK」の求人で、専門コーディネーターのフォローを受けながら応募を進められるため、これから介護業界に挑戦したいと考えている方に特におすすめの転職エージェントです。

かいご畑では、派遣求人も取り扱っており、派遣として就業している方には、介護資格を取得できるキャリアアップ応援制度を提供しています。

制度を利用することで、介護福祉士受験に必須である実務者研修や、介護資格で唯一の国家資格である介護福祉士受験のための講座を働きながら無料で受講できます。

求人数	8,854件
求人の質	★★★★☆ 未経験＆無資格OKの求人が8割
サポート	★★★★★ 地域に密着したネットワークあり
総合評価	★★★★☆
対応エリア	全国
公式サイト	https://kaigobatake.jp/

かいご畑の求人例
給料	月給：19万370円～27万5,370円
施設形態	特別養護老人ホーム
勤務地	東京都西東京市
資格	ヘルパー2級、初任者研修
特徴	交通費支給、各種保険完備

関連記事：かいご畑の評判・口コミは悪い？未経験・無資格でも利用できるか調査！

介護転職ナビ

介護転職ナビは、人材紹介事業などをおこなっている株式会社ReSTA（リスタ）が運営している転職エージェントです。

公開求人数は1,700件程度と少なめですが、運営会社がある愛知県周辺の求人を中心に保有しており、愛知、岐阜、静岡で介護求人を探しているなら登録しておきたい転職エージェントです。

未経験からスキルを習得できる施設や、研修制度が充実している施設の求人も多いため、これから介護職を目指す方にもおすすめです。

愛知、岐阜、静岡などで、「ひとりで転職活動をすすめるのは自信がない」「もっと良い条件の転職先はないか」と悩んでいる方は利用してみることをおすすめします。

求人数	1,843件 ※介護職のみ
求人の質	★★★★☆ 研修制度が充実している施設あり
サポート	★★★★☆ 介護職専門のアドバイザーが在籍
総合評価	★★★☆☆
対応エリア	東海エリアメイン

介護転職ナビの求人例
給料	月給：25万円～
施設形態	サービス付き高齢者向け住宅
勤務地	東京都八王子市
資格	介護福祉士、初任者研修、実務者研修
特徴	賞与4ヵ月以上、医療法人

キャリアインデックス介護

キャリアインデックス介護は、人材サービス事業を手掛けている株式会社キャリアインデックスが運営している転職エージェントです。

キャリアインデックス介護の特徴のひとつは複数の転職サイトをまとめて使えることで、130もの転職サイトの求人から自分に合った求人を探すことができます。

また、未経験者歓迎の求人も多く取り扱っています。幅広い求人から自分に合った求人を探したい方はこちらを利用するとよいでしょう。

求人数	230,113件
求人の質	★★★☆☆ 未経験OKの求人多数
サポート	★★★☆☆ 転職サポートサービスあり
総合評価	★★★☆☆
対応エリア	全国

キャリアインデックス介護の求人例
給料	月給：26万4000円～32万9,000円
施設形態	介護老人保健施設
勤務地	東京都練馬区
資格	介護職員初任者研修修了者以上
特徴	マイカー通勤可、第二新卒・既卒可

リジョブケア

リジョブケアは、株式会社リジョブが運営する会員数40万人を誇る転職サイトです。

全国に展開しており、各職種の人気のエリアで求人を探すことも可能です。

登録をしておくと内定率が1.4倍になるスカウトメールも利用可能となります。

独自の求人や非公開求人なども多数あるため、好条件・好待遇求人を見つけたい方は登録しておくのが良いでしょう。

求人数	49,398件
求人の質	★★★☆☆ 施設のこだわりなど記載
サポート	★★★☆☆ スカウトメール機能あり
総合評価	★★★☆☆
対応エリア	全国

リジョブケアの求人例
給料	月給：22万円〜25万円
施設形態	有料老人ホーム
勤務地	東京都 杉並区
資格	-
特徴	未経験者歓迎、経験者歓迎、資格取得予定者、無資格可

リジョブケアの口コミ評判

リジョブのアプリはとてもわかりやすく、履歴書の提出から企業様とのメッセージのやり取りまでとても簡単でびっくりしました。何もかもがスムーズに出来、無事に内定を頂くことが出来ました。本当にありがとうございました、感謝しかありません。

引用：Googleマップ

メールでやり取りできるのがとても簡単で、わかりやすい。 スカウトが来るのも選びやすい

引用：Googleマップ

【資格別】介護職におすすめの転職エージェント

次に、資格・経験別におすすめの転職エージェントを見ていきましょう。

無資格・未経験

各転職エージェントの、「無資格OK」「未経験OK」の保有求人数から、どのエージェントがおすすめか見ていきます。

エージェント名	無資格・未経験OK求人数（公開求人）	無資格・未経験OK求人が占める割合
介護ワーカー	36,498件（未経験歓迎）	45.2％
レバウェル介護	88,615件（未経験可） 28,538件（無資格OK）	48.7％（未経験可） 16.4％（無資格OK）
マイナビ介護職	19,602件（未経験OK） 12,844件（無資格OK）	30％（未経験OK） 19.6％（無資格OK）
ミラクス介護	19,520件（未経験OK）	56.7％（未経験OK）

レバウェル介護（旧きらケア）

レバウェル介護（旧きらケア）は、無資格OKの求人が全体の15%ほどを占めており、全国に対応しているためどなたでも探しやすいでしょう。

入職前に職場の詳しい情報を教えてもらえるほか、面接に苦手意識がある方でも安心の面接同行サービスも実施しています。

マイナビ介護職

全体の求人数こそレバウェル介護（旧きらケア）に劣りますが、全体の20%弱が無資格OKの求人となっているマイナビ介護職も、初めて介護業界に足を踏み入れる方におすすめです。

全国に支社をもっているため、地方で転職したい方でも納得のいく求人が見つけられるでしょう。

初任者研修・実務者研修

介護職の基本となる初任者研修や、経験を積んで実務者研修を取得している方が、資格を活かして転職するならどの転職エージェントを利用すべきか解説します。

エージェント名	初任者研修・実務者研修の求人数	初任者研修・実務者研修求人が占める割合
介護ワーカー	64,343 件（初任者研修） 65,636 件（実務者研修）	67％（初任者研修） 68.4％（実務者研修）
レバウェル介護	24,606件（初任者研修） 17,946件（実務者研修）	44.9％（初任者研修） 32.7％（実務者研修）
マイナビ介護職	37,886 件（初任者研修） 37,486 件（実務者研修）	57.9％（初任者研修） 57.3％（実務者研修）
ミラクス介護	4,085件（初任者研修） 553件（実務者研修）	11.9％（初任者研修） 1.6％（実務者研修）

介護ワーカー

介護ワーカーでは全体の67%を初任者研修が、68%を実務者研修の求人が占めています。

最初から資格を選択して検索できるため、ゆくゆくは介護福祉士などの上位資格を取得してキャリアアップしたい方にもぴったりといえるでしょう。

マイナビ介護職

マイナビ介護職では、全体の半分を初任者研修・実務者研修の求人が占めています。

介護ワーカーと同様に、マイナビ介護職でも資格を指定して求人を検索することが可能です。2つのサイトを見比べて、より自分に合ったものを選んでみてください。

介護福祉士

介護福祉士を取得している方には、どの転職エージェントがおすすめか見ていきましょう。

エージェント名	介護福祉士の求人数	介護福祉士の求人が占める割合
介護ワーカー	51,339件	82.3％
レバウェル介護	154,589件	48.6％
マイナビ介護職	76,833件	71.7％
ミラクス介護	34,301件	8.8％

介護ワーカー

介護ワーカーは、紹介した転職エージェントの中でも最も介護福祉士の求人が多いのが特徴です。

さまざまな求人を比較できるのはもちろん、介護ワーカーのアドバイザーは年収交渉にも強いため、今より良い条件で転職を目指している方にもぴったりといえるでしょう。

マイナビ介護職

マイナビ介護職も、全体の7割を介護福祉士の求人が占めています。

在籍しているアドバイザーは実際に施設に足を運んで情報収集しているため、ミスマッチの少ない転職を叶えたい方にもおすすめといえるでしょう。

ケアマネージャー

次に、ケアマネージャー（介護支援専門員）で転職したい方におすすめのエージェントを比較していきます。

エージェント名	ケアマネージャーの求人数	ケアマネージャーの求人が占める割合
介護ワーカー	5,001件	10.1％
レバウェル介護	11,417件	5.2％
マイナビ介護職	9,651件	12.5％
ミラクス介護	3,934件	2.9％

レバウェル介護（旧きらケア）

全体の占める割合は低めですが、紹介したエージェントのなかで最もケアマネージャーの求人が多いのはレバウェル介護（旧きらケア）でした。

入職前から入職後まで手厚くサポートしてもらえるため、年収を上げたい方はもちろん、人間関係を重視して転職したい方にもおすすめです。

マイナビ介護職

マイナビ介護職では、全体の12.5%をケアマネージャーの求人が占めています。

転職後の働きやすさや運営会社の実績を重視したい方は、レバウェル介護（旧きらケア）と合わせて利用するのがおすすめです。

社会福祉士

社会福祉士は、病気や障害などで日常生活に困難を抱えている方の相談をおこなう職種であり「ソーシャルワーカー」とも呼ばれています。

以下で社会福祉士の求人をエージェントごとに比較していきましょう。

エージェント名	社会福祉士の求人数	社会福祉士の求人が占める割合
介護ワーカー	2,093件	3％
レバウェル介護	4,276件	1.9％
マイナビ介護職	9,483件	0.2％
ミラクス介護	291件	12％

マイナビ介護職

マイナビ介護職は、社会福祉士の求人が全体の12%を占めています。

専門職のため他エージェントでは求人が少ない傾向にありましたが、全国で9,000件を超える求人があるため、まず登録すべきエージェントと評価できるでしょう。

レバウェル介護（旧きらケア）

全体の占める割合は低めですが、マイナビ介護職に次いで社会福祉士の求人が多いのがレバウェル介護（旧きらケア）でした。

社会福祉士はもちろん、ケアマネージャーや介護福祉士の求人も充実しているため、有資格者であればこの二つのエージェントを活用するのが良いでしょう。

【目的別】介護職におすすめの転職エージェント

この章では、目的別で介護士におすすめの転職エージェントを紹介します。

年収を上げたい

介護職で転職を考えている方の中には、年収を上げたい方も多いでしょう。

ここでは高年収の求人が多い転職エージェントや、自身の適性年収が分かるツールが充実しているエージェントを2つ紹介します。

介護ワーカー

介護ワーカーでは、時給・月給・年収など、自分の希望する給与から求人を検索することが可能になっています。

担当アドバイザーに給与・待遇の交渉を代行してもらうこともできるため、「給料は上げたいけど自分では言いにくい……」といった方でも安心して活用できるでしょう。

レバウェル介護（旧きらケア）

レバウェル介護（旧きらケア）では、20万件を超える膨大な求人が保有されているため、希望年収を叶えられる求人が見つかりやすくなっています。

公式サイトでは、自身の適正年収が分からないという方向けに「想定年収診断」といったページも設けられているため、悩んでいる方はぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

労働環境を改善したい

介護職によくある悩みとして、職場の人間関係や残業の多さなどが挙げられます。

労働環境を改善したい方は、施設や事業所の内部事情を把握している転職エージェントを利用するとよいでしょう。

ここでは施設との結びつきがつよく、しっかり情報を共有してくれるエージェントを紹介します。

レバウェル介護（旧きらケア）

人間関係や残業などの労働環境を改善したい方は、事前に職場の内部情報を共有してくれるレバウェル介護（旧きらケア）がおすすめです。

求人票だけでは分からない実際の残業時間や、施設で働く職員の雰囲気などをリサーチできるため、自分に合った施設かの判断がしやすいでしょう。

マイナビ介護職

「一人ひとりに寄り添える転職を」といったキャッチコピーが掲げられたマイナビ介護職も、労働環境を改善したい介護士さんにおすすめです。

介護職に特化したアドバイザーが在籍しており、実際に足を運んで施設長や働く介護士にヒアリングをしているからこそ、求人票には載っていない生の声を聞くことが可能です。

キャリアアップを目指したい

介護士としてのキャリアパスは様々ありますが、キャリアアップを目指して転職したい方もいるでしょう。

ここでは資格保有者に強く、手厚いサポートに定評がある転職エージェントを2つほど取り上げて紹介します。

介護ワーカー

介護士としてキャリアアップを目指している方は、幅広い条件から検索をかけられる介護ワーカーがおすすめです。

公式サイトでは「高額求人」「研修支援有」といった条件を選べるほか、希望年収があれば時給・月給・年収といった単位で指定することも可能です。

ミラクス介護

業界最大級の非公開求人を保有しているミラクス介護も、キャリアアップしたい介護士さんにおすすめです。

介護職のほか、サービス提供責任者やケアマネージャー、生活相談員の求人も取り扱っているため、介護職で長くキャリアを築いていきたい方はぜひ活用してみてください。

20代・第二新卒で介護士に転職したい

20代・第二新卒から介護士に転職を考えている方であれば、求人数が多く転職サポートが充実したところを選ぶことが肝になるでしょう。

ここではサポート力に強みがある転職エージェントや、無資格・未経験向けの求人が多いエージェントを紹介します。

レバウェル介護（旧きらケア）

20代・第二新卒で介護士に転職したい方であれば、転職経験が少なく要領がつかめていないという方もいるでしょう。

レバウェル介護（旧きらケア）であれば、入職前に施設の人間関係や雰囲気、離職率などのリアルな情報を教えてもらえるため、ミスマッチが少なく済みます。

かいご畑

20代・第二新卒でかつ未経験・無資格から介護業界への転身を考えている方には、未経験に強いかいご畑がおすすめです。

かいご畑では「キャリアアップ応援制度」といった制度があり、働きながら0円で介護資格（実務者研修・介護福祉士）を取得することが可能となっています。

まずは無資格で働きながら、ゆくゆくは資格を取ってキャリアアップしたい方にも向いているでしょう。

パート・派遣で働きたい

パート・派遣など融通の利く働き方をしたい方は、非正規の求人が充実したところを選ぶのがおすすめです。

ここで紹介している2社はいずれもパート・派遣の求人が充実していますので、ぜひ自分に合った職場を見つける手立てとしてください。

レバウェル看護（旧きらケア）

パート・派遣で働きたい方には、非正規の求人を豊富に保有しているレバウェル介護（旧きらケア）がおすすめです。

2024年5月時点で「パート・アルバイト」の求人は5万件、「派遣」の求人は1万5000件を超えているため、希望に合った求人が見つかりやすいでしょう。

介護ワーカー

柔軟な働き方をしたい介護士さんには、派遣求人に強みのある介護ワーカーもおすすめです。

2024年5月時点で派遣求人は2万件、パートの求人は1万3000件を超えており、レバウェル介護に比べて派遣求人のほうが多いことがわかります。

介護士から異業種に転職したい

介護士から異業種に転職したい方は、まず自分の市場価値を調べられるビズリーチを活用するのがおすすめです。

適正年収や自分を求めている企業を把握することで、その後の転職活動に大きく役立てられるかもしれません。

介護士からのおすすめの転職先が気になる方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事：介護士からのおすすめの転職先は？経験を活かせる他業種を解説！

介護職向けの転職エージェントと転職サイトの違いとは

ここまで転職エージェントのおすすめを見てきましたが、エージェントとサイトの違いを改めて解説します。

簡単にお伝えするとエージェント型は担当者がつくサービスであり、一方でサイト型は担当者が付かず、自分で求人を探すサービスになります。

転職サイトは自分のペースで求人を探せるため、在職中で忙しい方でも利用しやすいのがメリットです。

一方で面接の日程調整や、年収や待遇に関する交渉は全て自分ひとりでおこなう必要があります。

人間関係や残業時間など自分で聞きづらいことも多いため、ある程度の転職経験がある方や、交渉事が得意な方に向いているでしょう。

転職エージェントであれば、面接対策や条件交渉などを担当者がサポートしてくれるため、納得のいく転職に近づきやすいです。

ただし連絡がしつこいと感じたり、自分のペースでゆっくり求人を探したい方には合わないかもしれません。

両方にメリット・デメリットがあるため、自分の転職スタイルに合わせて使い分けたり、併用することをおすすめします。

介護職が転職エージェントを選ぶポイント

介護士向けの転職エージェントはさまざまありますが、納得のいく転職を実現するためには、いくつかのポイントを踏まえて選ぶのが大切です。

介護職に特化したエージェントを選ぶ

介護士業界に転職したい場合は、介護士に特化している転職エージェントを利用することをおすすめします。

介護士向けの転職エージェントであれば、求人サイトでは出会えない非公開求人にアクセスできたり、面接同行や条件交渉などをおこなってくれたりします。

施設と深いつながりがあるエージェントであれば、自分では聞きづらい待遇や福利厚生・人間関係についても事前に教えてもらえます。

納得のいく転職をしたい方にとっては、強い味方になってくれるといえそうです。

保有資格ごとに求人数を見る

介護職の転職とひとくちに言っても、無資格・未経験から転職したい方や実務者研修を修了している方、介護福祉士やケアマネージャーから転職したい人などさまざまです。

エージェントによって資格ごとの求人保有数が異なりますので、登録する前に保有資格別で求人を検索しておくことをおすすめします。

ただし殆どのエージェントでは、応募が殺到することを防ぐために求人情報を伏せる「非公開求人」がありますので、数が少ないように見えても質の良い求人が隠れている場合があります。

公式サイトや求人検索の際、非公開求人の数や「多数の非公開求人あり」といった表記がないかも合わせて確認しておきましょう。

希望する勤務地の求人があるかどうか確認する

転職エージェントを利用する際は、事前に自分が住んでいる地域に対応しているかどうかを確認しておきましょう。

ほとんどの転職エージェントは全国対応ですが、一部は地域特化エージェントなので間違わないよう注意が必要です。

また、全国対応のエージェントであっても地方の求人が少ない可能性もあるため、実際に地域まで指定して求人情報を確認するのがおすすめです。

自分に合ったサポートを提供しているエージェントを選ぶ

転職エージェントを選ぶ際は、サポートが充実しているかも重要なポイントになります。

たとえば面接に苦手意識がある方であれば、介護ワーカーやレバウェル介護のように面接同行サービスを実施しているエージェントを選ぶのが大切です。

サポート体制はそれぞれ異なるため、必要なサポートを提供しているサイトを利用しましょう。

利用者の口コミを確認する

利用したいと感じた転職エージェントがあれば、そのサイトの口コミをチェックしてみましょう。

匿名での口コミは信憑性が低いため、参考程度ではありますが、同じような内容の口コミが複数ある場合はある程度信用できる内容といえます。

ただし、担当者との相性が良くない・自分の住む地域の求人が少なかったというように、利用者によって口コミの良しあしは異なります。

全ての口コミを鵜呑みにせず、自分が利用したときにどう感じるのかを考えた上で検討しましょう。

介護職が転職エージェントを利用するメリット

この章では、介護士が転職エージェントを活用するメリットを5つ紹介します。

好条件の非公開求人に応募できる

転職エージェントによっては、一般には公開されていない「非公開求人」が用意されています。

非公開求人とは、人気があり応募が殺到することが予想されたり、新しい施設や部署の立ち上げがあったりして、まだ求人していることを知られたくない場合に利用されるものです。

非公開求人には人気施設の求人、専門性が求められる求人、マネジメントポジションの求人なども含まれています。

転職エージェントに登録するだけで転職先の選択肢が広がり、理想的な転職に繋がる可能性が高くなるでしょう。

職場の人間関係を事前に知ることができる

先述した通り、介護士が退職を検討した理由として最も多かったのが「人間関係に問題があった」というものでした。

求人票やインターネットの口コミでも施設の情報は得られますが、実際に働く人の雰囲気などは把握しづらいところがあるでしょう。

そこで転職エージェントを活用すれば、実際に施設に訪問したアドバイザーから人間関係から離職率、実際の残業時間などの裏事情を教えてもらうことが可能です。

入職後に「こんなはずじゃなかった！」と後悔しないためにも、豊富な知識を持つアドバイザーを頼りましょう。

書類添削や面接対策をサポートしてもらえる

転職エージェントであれば、専任のキャリアアドバイザーによる書類添削や面接対策といったサポートを受けることが可能です。

履歴書や職務経歴書に自分の強みをどのように書けばいいか、ポイントを押さえられているかなどを添削してもらえます。

また、面接対策を受けることで、より効果的な伝え方などを教えてもらえるでしょう。

書類選考や面接に通過する確率が上がり、希望する条件の企業や施設に入社（入職）しやすくなります。

さらに、エージェントによっては面接に同席し、あなたの強みやスキルを一緒にアピールしてくれるところもあります。

どれだけしっかり面接対策をしても不安はつきものです、とくに転職が初めての方や面接が苦手な方にとって、面接の同行は心強いサポートです。

どうしても面接が苦手な方は、こうしたサービスが充実した転職エージェントを利用してみるのもおすすめです。

年収や夜勤の有無について交渉してもらえる

前職よりも年収を上げたいと思いつつも、お金に関する交渉をするのは気が引けるといった方も多いのではないでしょうか。

転職エージェントを活用すれば、これまでさまざまな求職者をサポートしてきたアドバイザーがあなたの代わりに交渉をおこなってくれます。

収入面での交渉はもちろん、夜勤少なめや休日多めといった待遇面の希望も出せるため、ぜひ活用してみてください。

介護職が転職エージェントを利用するデメリット

さまざまなメリットがある介護職向け転職エージェントですが、なかには事前に把握しておくべきデメリットもあります。

基本的に転職希望者を前提としたサービスである

転職エージェントは、求職者が内定を獲得すると施設側から「成果報酬」を受け取り、その報酬をもとに運営をおこなっています。

この仕組みの都合上、転職エージェント側は求職者に内定を獲得してもらう前提でサポートをおこなうため、転職意欲が低いと満足のいく対応をしてもらえない可能性があります。

キャリア相談は全く問題ありませんが、「何となく転職に興味がある」と動機が薄い状態だと、利用するメリットを感じられないかもしれません。

相性の良い担当者に当たるとは限らない

転職エージェントに登録すると担当者がついてさまざまなサポートを実施してくれますが、この担当者と必ずしも馬が合うとは限りません。

なかには介護士業界に精通していない、アドバイスが的確でない、要望をくみ取ってくれないといった不満が生じてしまうこともあるでしょう。

担当者からの連絡が煩わしい

転職エージェントに登録をすると、担当者がつき、あなたの希望条件に合った求人が見つかるたびに電話やメールでお知らせしてくれます。

内容や頻度にもよりますが、あまりにも連絡が多い場合はストレスを感じてしまうケースもあるでしょう。

介護職向け転職エージェントを利用する流れ

この章では、転職エージェントを活用した際にどのような流れで進むのかを詳しく解説します。

転職エージェントに登録する

まずは登録する転職エージェントを決め、公式サイトから登録をおこないます。

手続きはオンライン上から可能で、希望条件や個人情報などの必要事項を入力することで登録ができます。

サイトによって異なりますが、通常は2～3分程度で登録が完了します。

担当者と面談

エージェントの担当アドバイザーと30分～1時間程度の面談をおこないます。

面談方法は対面が基本ですが、近年は新型コロナウイルスの影響もありオンライン面談も増えています。どちらか選べるようであれば、自分のスケジュールを合わせやすいほうを選びましょう。

面談では主に現在の勤務状況やこれまでの経歴、転職の希望や条件などを聞かれます。 また、転職に関する質問にも答えてもらえます。

求人紹介・応募

面談でヒアリングした内容をもとに、求人情報の中からあなたに合った求人がいくつか紹介されます。

提案された求人を確認して、もし興味があればその求人に応募します。自分に合ったものがないと感じる場合は、遠慮せずに断っても構いません。

なお、応募にあたっては履歴書や職務経歴書が必要になるため、事前にこれらの書類を作成し添削を受けておくとよいでしょう。

選考対策

求人への応募や書類選考が始まったら、担当アドバイザーとの面接対策（模擬面接・面接練習）がおこなわれます。

介護士の面接では主に過去の実務経験や志望動機などが聞かれるため、模擬面接でも同様の質問をされることが多いでしょう。

また、模擬面接が終わったあとにはアドバイザーから詳しい改善点を教えてもらうこともできます。

面接

求人企業・施設による書類選考に通ったら、担当アドバイザーが求職者の意見を確認したうえで面接日を調整してくれます。

面接当日は指定された時間・場所に行き、その後は採用担当者の指示に従いましょう。

面接ではこれまでの実務経験や志望動機などを一通り聞かれた後に、求職者からの質問時間が設けられるのが一般的です。

もし不明点や疑問点があるならその場で確認しておきましょう。 質問時間が終わったら面接は終了となります。

希望すれば、面接のあとに施設見学をさせてもらえることもあるようです。面接の内容も踏まえ、人間関係や雰囲気などを把握しておきましょう。

内定・入職

内定通知書と労働条件通知書を受け取り、施設見学も終えたら、入職するかどうかを決めましょう。

内定を受け入れる場合は担当アドバイザーに承諾の連絡をして、正式に雇用契約の手続きをおこなうことになります。

一方、内定を辞退する場合は理由とともにアドバイザーに連絡します。 その後、アドバイザーからお断りの連絡をしてくれます。

介護職向け転職エージェントを有効活用するためのコツ

ここでは介護士の転職エージェントを有効活用するためのコツについて紹介します。

担当者と合わない場合は変更してもらう

転職エージェントの担当者と合わないと感じた場合は、遠慮せずに担当変更を希望しましょう。

その際、何が合わないと感じているのか、どのようにして欲しいのかなどを伝えるのがポイントです。

「介護士を希望しているのにケアマネジャーの仕事ばかり紹介される」「20代の転職事情に強いアドバイザーにフォローしてもらいたい」などと伝えることで、転職エージェントもできる限り要望に合うキャリアアドバイザーを付けてくれるでしょう。

面接に同行してもらう

利用するエージェントにもよりますが、介護士向けの転職エージェントでは担当者が面接に同行してくれることが多いです。

担当者に同行してもらうことで、当日のプレッシャーが和らぐだけではなく、自分で上手く伝えきれなかったポイントを補足してもらうことも可能です。

面接に苦手意識がある方は、ぜひ担当者に同行を依頼してみてください。

推薦文を確認する

転職エージェントを活用すると、キャリアアドバイザーが求人企業に対して推薦状を作成してくれることがあります。

推薦状とは求職者の人柄・強み・転職理由などをまとめたPR文章のことで、一般的に採用担当者はこの推薦状まで確認したうえで面接するか、採用するかを判断しているといいます。

なお、推薦文の内容と事実に相違が出る場合もあるため、事前にどのようなことをアピールして欲しいかなどを伝えておくほうがよいでしょう。

転職エージェントは掛け持ちして比較する

転職エージェントは、できれば掛け持ちするほうがよいでしょう。

転職エージェントによって掲載されている求人情報や得意分野、使いやすさなどは異なるため、最初の段階で数社登録し、それから使いやすいサイトに絞るのがおすすめです。

なお、登録するエージェントが多すぎると、連絡の管理や職務経歴の入力などが手間になってしまう可能性もあります。 目的に合わせて2～3社程度を使い分けるようにしてみましょう。

介護職が転職を成功させるポイント

この章では、介護職が転職を成功させるために大切なポイントを解説します。

以下記事でも成功のポイントを解説していますので、あわせてご覧ください。

関連記事：介護士へ転職する際の成功の秘訣とは？後悔しない転職方法や介護業界のリアルを紹介

面接で好印象につながる転職理由を伝える

介護士の転職でも、面接や履歴書で転職理由を聞かれることが多いです。

転職理由とは言い換えると、転職を決意したきっかけを指します。

一般的には給料・収入が少なすぎた、人間関係が好ましくなかった、無駄な残業が多すぎたといった不満が多いですが、このような事実を正直に伝えてしまうと採用担当は「うちでも早く辞めてしまうのではないか」と不安に思う可能性があります。

そのため、以下のようにポジティブな言葉に言い換えるのが重要です。

転職理由	言い換え例
給料が安かった	✔自分の業績が正当に評価される職場で一層活躍したい ✔これまでの経験を活かしてチームを束ねていきたい
残業が多かった	✔業務の効率化に積極的な職場で働きたい ✔デイケアなど日中の決まった時間に集中して働きたい
ノルマがきつすぎる	✔入居者一人ひとりに十分な時間が取れる職場で働きたい ✔入居者の皆さんやご家族の方に喜んでもらえる仕事がしたい
人間関係が悪かった	✔周りのスタッフたちと協力しながら仕事に取り組みたい

詳しい例文が知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事：介護職の転職理由に悩むあなたへ！面接官に響く書き方と例文7つを紹介

将来像を見据えた転職をする

介護士の転職でも、キャリアビジョン（将来像）について考えておくことが大切です。

一般的な介護士のキャリアパスは「介護ヘルパー→介護福祉士→認定介護福祉士」となっていますが、中にはケアマネジャーになりたい、マネジメントに携わりたいといった考えを持つ方もいるでしょう。

キャリアビジョンを持っていれば、今回の転職がそのビジョンを実現するために役立ちます。 数年後に「この転職は成功だった」と感じるときが来るでしょう。

介護福祉士を目指している方は、以下の記事で詳しい流れを参考にしていますのでぜひ参考にしてください。

関連記事：介護福祉士になるには？資格取得の流れや難易度、取得するメリットを徹底解説

夜勤の有無を確認する

介護職にとって、一位二位を争うほど大切なポイントが「夜勤の有無」でしょう。

夜勤は手当が出るため収入の向上が見込めますが、体力的な負担も大きいです。また家庭を持ちながら仕事をしている方にとっては、両立に悩むこともしばしばでしょう。

デイサービスや訪問介護では夜勤がないことがほとんどですが、入所型の施設では非正規の職員であっても夜勤をしなければならないケースがあります。

なるべく夜勤を避けたいという場合は、事前に夜勤の有無や頻度について確認するようにしましょう。

人間関係や雰囲気などの内部情報を収集する

介護士の抱える悩みとして、人間関係の問題はつきものでしょう。

厚生労働省が令和4年に実施した「介護労働実態調査」では、介護職を辞めた理由として「人間関係に問題があった」を選択した人は27.5%にも上りました。

せっかく転職をするのであれば、人間関係が良好なところに行きたいものです。施設の口コミをインターネットで収集し、可能であれば施設見学に行きましょう。

自分では聞きづらいと感じる場合は、転職エージェントの担当者に実情をヒアリングしてみるのも手です。

介護職が後悔しないための施設の選び方

この章では、介護士が施設を選ぶにあたって着目すべきポイントをいくつか紹介します。

以下記事では、介護転職でよくある失敗例を解説していますので、あわせて参考にしてください。

関連記事：介護転職でよくある失敗例は？後悔しないための対策を解説！

年収だけを見て選ばない

年収を上げたいといった希望はとても大切ですが、年収が高いといった理由だけで応募するのは注意が必要です。

残業が多かったり、人手不足を解消したりするために高い年収を掲示している場合も決して否定できません。たとえ高い給与がもらえたとしても、激務を望む方は少ないでしょう。

待遇面については、施設見学や転職エージェントへの相談をおこないながら慎重に検討することをおすすめします。

夜勤や残業・休日出勤の有無を確認する

応募する前に、夜勤の頻度や実際の残業時間、休日出勤や研修への参加義務があるのかどうかを必ず確認しておきましょう。

求人票に詳しい情報が載っていない場合は、転職エージェントに相談して内部情報を共有してもらうことが大切です。

施設見学をして職場の雰囲気を把握しておく

施設によっては、面接時に施設見学をさせてもらえるところがあります。

実際に働く職員の雰囲気や言葉遣い、利用者さんへの接し方を確認するためにも、施設見学は確実におこなうべきといえるでしょう。

最終的にその職場で働くのは求職者ですので、フィーリングで決めるのも手です。

施設ごとの特徴を知っておく

未経験から介護職に転職する方や、今までとは全く異なる施設に転職したい場合は、各施設ごとの特徴を把握しておくことが大切です。

以下に希望別でおすすめの施設をまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

業務の特徴	施設形態・サービス名称
未経験でも働きやすい	特別養護老人ホーム・有料老人ホーム・デイサービス・グループホーム
裁量が多い	訪問介護
認知症対応が少ない	デイサービス・サービス付き高齢者住宅・介護老人保健施設
身体介助が少ない	有料老人ホーム・デイサービス・グループホーム
夜勤がない	デイサービス・訪問介護
医療知識を求められにくい	デイサービス・グループホーム

各施設についてもっと詳しく知りたい方は、以下記事を読むと分かりやすいです。

関連記事：介護職が働きやすい施設とは？業務内容や未経験者向けの施設も解説！

介護職の転職市場と今後の見通し

介護業界では慢性的な人手不足が問題となっていますが、あらためて現状の問題や今後の見通しについて確認しておきましょう。

介護職に多い転職理由

引用元：介護人材の確保・介護現場の革新｜厚生労働省老健局

厚生労働省によると、介護職員が転職した理由は上図のようになっています。結婚等以外で多かった転職理由は次の通りです。

介護士は、人と密接に関わる仕事でもあるため、人間関係で転職をする方が多い結果になりました。

人間関係の悩みくらいで転職を考えるのは恥ずかしい、と考える方もするかもしれません。しかし実際は、転職の理由として多くの方があげています。

これらの理由で「職場に行くのが嫌になってしまった」「仕事に集中できないと感じた」なら、転職のタイミングかもしれません。

介護職は慢性的な人手不足

厚生労働省が発表している「一般職業紹介状況」によると、2022年3月時点の介護サービスの職業の有効求人倍率は3.39倍でした。

有効求人倍率とは求職者1人に対して求人数が何件あるかを表す指標のことで、介護職の場合は1人あたり3～4件程度あるということです。

全職種の有効求人倍率は1.13倍なので介護職は求人数が多いといえます。

今後も介護職のニーズは高まることが予想される

厚生労働省が2021年7月に公表した「第8期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」では、2023年には約233万人、2025年には243約万人、2040年には280万人の介護職員が必要と試算されています。

超高齢社会に突入している日本では、これからますます介護職員のニーズが増えていくと予想されます。

年代別の介護職の転職状況

ここでは年代別に、介護職の転職状況を解説していきます。

20代の介護士転職

介護職では、利用者さんの身体に直接触れて食事・入浴・排せつなどのケアをおこなう「身体介助」と夜勤がつきものですが、これには体力が必要です。

例えば寝たきりの利用者さんや車いすを利用している方であれば、移動の際に体を持ち上げて運ぶ必要があります。

長く介護職を続けている方であれば、足腰の痛みに悩まされていることも珍しくありません。一方で若く体力的に余裕がある20代であれば、どの施設でも歓迎されるでしょう。

30代の介護士転職

介護士は年代を問わず需要が高いため、30代からでも十分に介護職に転職できます。

結婚や育児などのライフイベントが起こる年代でもあるため、家庭と両立して働くことも可能でしょう。

とくにケアマネージャーやデイサービスでの勤務は夜勤がない（少ない）ため、家庭を持ちながらでも働きやすいでしょう。

無資格でも転職できますが、実務者研修や介護福祉士などの資格を取得しておくとより有利になります。

以下記事では、現役介護士からの声をもとに30代の介護士転職について詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

関連記事：30代から介護士に転職は可能？転職成功のコツを30代の現役介護士が徹底解説

40代の介護士転職

一般的に40代の転職は難易度が上がる傾向にありますが、人手不足の介護士に転職することは十分に可能です。

とくに40代以降であれば、管理職を狙うことも可能です。過去に管理職の経験がある方や、介護士系の資格を保有している方であれば、キャリアアップを叶えることもできるでしょう。

以下の記事では、40代未経験から介護士に転職できるのかどうかを詳しく解説していますので、気になる方はぜひ参考にしてください。

関連記事：介護士は40代未経験でも転職できる？志望動機や仕事内容についても解説！

介護職が転職先で意識すべきポイントとは

転職に慣れていない人であれば、新しい職場で馴染めるか不安に感じる人は多いでしょう。

これから転職を考えている方や、すでに新しい職場での勤務が決まっている方はぜひ参考にしてみてください。

第一印象に気を付ける

「人は第一印象で決まる」という言葉もあるくらい、第一印象は人間関係において重要です。

さらに、コミュニケーションを取る際に相手が受け取る情報としては言語：7％、聴覚：38％、視覚：55％といわれており、実は話している内容よりも見た目（表情・服装など）のほうが影響を与えるといわれています。

自己紹介をするときはつい「何を話そうか」と考えてしまいがちですが、身なりを整えて笑顔で話すことさえできれば第一印象はばっちりです。ぜひ心がけてみましょう。

上司や先輩から素直に学ぶ

未経験から介護職に転職する場合は、上司や先輩と積極的にコミュニケーションを取り、素直に学ぶ姿勢を大切にしましょう。

前職が介護士の方であれば、自分なりのやり方を優先したくなることもあるかもしれません。しかし無理に押し通すのではなく、転職先のやり方もしっかり観察しましょう。

周りのスタッフと円滑なコミュニケーションを心がけることで、利用者さんからも自ずと信頼されるようになるはずです。

医師や看護師など他職種の人との付き合いを確認する

介護職では、介護職員だけではなく医師や看護師など他の医療・福祉系の方と関わることも多いです。

他の職員がどのようにコミュニケーションを取っているのかを観察しつつ、機会があれば積極的に関わってみてください。

介護職向け転職エージェントに関してよくある質問

最後に、介護士転職エージェントに関してよく寄せられる質問に回答します。

転職エージェントの利用は無料でできますか？

基本的に転職エージェントは無料で利用できます。

一般的な転職サイト・エージェントのビジネスモデルは、企業（施設や病院など）の求人情報を掲載する代わりに、その企業から広告料（掲載手数料）を受け取るというものです。

そのため、費用を負担する必要があるのは求人企業であり、求職者は費用を支払わずに転職サイトやエージェントを利用できる仕組みになっています。

転職エージェントとハローワークの違いを教えてください

転職エージェントとハローワークの主な違いには、運営組織、利用方法、紹介方法、求人の量や種類、サポート体制などが挙げられます。

転職エージェントは基本的に民間企業が運営しており、求職者はそのサイトを使って求人を探したり応募したりします。

一方、ハローワークは行政機関が運営しており、求職者は最寄りの公共職業安定所に行って求人を探すことになります。

民間企業では就職が難しい求職者に対するサポートをしているのもハローワークの特徴です。

夜勤なしでも介護士として働くことは可能ですか？

転職エージェントを見ると、求人検索条件に「日勤のみ」や「夜勤なし」を設定できるところも多くあります。

「日勤のみ」などで募集している求人は多くあるため、ご自身で検索する際はこうした条件を設定しておこないましょう。

また、キャリアアドバイザーに夜勤なしで働きたい旨を伝えるようにしてください。

面談時の服装に決まりはありますか？

転職エージェントとの面談に着ていく服装に、決まりはありません。

ただ、応募先施設へ面接に行く際の服装をアドバイスしてほしいなら、当日着ていく予定のスーツで出向いてもかまいません。

場合によっては、より印象良く見せるためのアドバイスを聞けるでしょう。

介護士の平均年収を教えてください

介護士として収入をアップさせるには、どの施設で働くかや、どういった立場で働くかがポイントになります。

厚生労働省の「第28回社会保障審議会介護給付費分科会介護事業経営調査委員会」の報告から、2018年の介護施設ごとの介護職員の平均給与を見てみましょう。

施設種類	平均給与
介護老人福祉施設 （特別養護老人ホーム）（常勤の者）	332,260円
介護老人保健施設（常勤の者）	317,350円
介護療養型医療施設（常勤の者）	285,360円
訪問介護事業所（常勤の者）	291,930円
通所介護事業所 （デイサービス）（常勤の者）	262,900円
認知症対応型共同生活介護 （グループホーム）（常勤の者）	276,320円

同資料から、職種別の平均給与額も見てみます。

職員種別	平均給与
介護職員（常勤の者）	300,970円
介護支援専門員 （ケアマネージャー）（常勤の者）	350,320円

これを見ると、一般の介護職員よりはケアマネージャーの方が給与が高く、施設によっても給与が変わることがわかります。

資格を取得してケアマネージャーを目指したり、特別養護老人ホームのように要介護度の高い高齢者のケアをする施設を選んだりすることで年収を上げられる可能性があります。

以下記事では、より詳しく介護士の給与について解説していますので、ぜひご覧ください。

関連記事：介護士の給料はいくらもらえる？平均年収や給料アップの方法なども紹介

介護士が転職するベストなタイミングはありますか？

介護士の転職にベストなタイミングとしてまず上げられるのは、「1年以上」または「3年以上」介護士として働いた後です。

求人を見ると、「1年以上の実務経験」「3年以上の実務経験」といった条件が設けられていることもあります。介護士の経験を活かして転職するなら一つの目安になるでしょう。

また、「ボーナスを受け取る時期」も転職にベストなタイミングです。「ボーナス転職」と言われることもあるように、ボーナスを受け取ってから転職する人は少なくありません。

もちろん、人間関係のトラブルなどでもう耐えられないと感じている場合や、このままいても昇給な見込めないと判断したタイミングなど、気持ちの面ではっきり続けられないと感じたときも、転職にベストなタイミングです。

「一般職業紹介状況」によると、介護サービスの職業の有効求人倍率は1年を通して3～4倍程度と高い水準を維持しています。

そのため、介護の求人はいつでも多く出回っている可能性が高いといえます。 今すぐ転職活動を始めたいか、休職中の生活費は確保できたかなど、状況を考えながら転職を検討しましょう。

まとめ

この記事では、介護士の転職活動におすすめの転職エージェントや選び方、転職を成功させるためのコツについてご紹介しました。

ほとんどの転職エージェントは無料で利用できるため、複数の転職エージェントを跨いで登録することで、選択肢を広げることにも繋がるでしょう。

また、介護士の転職を取り扱う転職エージェントを利用すれば、応募書類の添削、面接対策などのサポートや、年収交渉など、転職先とのやり取りを一任できます。

「現職が多忙でなかなか転職活動の時間をとることができない」とお悩みの方も、負担を軽減しながら転職活動を進められる可能性があります。

この記事でご紹介したポイントを参考に、ご自身に合う転職エージェントを探してみてください。