「介護職の経験や資格だけでは、他業種への転職は難しいかも」と思い込んでいませんか。
たしかに、介護職で身に付けたスキルや資格しかない場合、他業種への転職は難しそうに感じます。
しかし、介護職でつちかったスキルや経験は、他業種でも重宝されるのです。しっかり計画・準備をして転職活動をすれば、介護職から他業種への転職は可能です。
本記事では介護職から他業種への転職を考えている方に向けて、おすすめの職種や転職成功のコツ、介護職の強みをアピールする方法などを紹介します。
記事をヒントに介護職から他業種への転職を成功させ、今以上にやりがいのある仕事に打ち込みましょう。
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関連記事:介護職向け転職エージェントおすすめ15選|資格・施設別に徹底比較【2024年最新】
目次
介護職の転職で経験や資格が有利になる他業種
介護職の経験や資格を活かせる職場は、少なくありません。
今までの経験やスキルを無駄にしたくないと考える方は、以下で解説する業種がおすすめです。
ケアマネージャー
介護職であることには変わりありませんが、現場で働く機会が減るため、介護士からの転職におすすめできる職業の1つにケアマネージャーがあります。
ケアマネージャーは介護支援専門員という名称もあり、適切な介護を受けられるような計画やアドバイスをおこないます。施設によっては、介護士の仕事も兼任することがありますが、相談・計画等の仕事が中心になれば、介護の現場での負担を軽減することが可能です。
ケアマネージャーになるためには、「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格し、介護支援専門員の資格を取得するがあり、厳しい受験資格が設けられています。
長年、介護職として働いてきた方であれば、受験資格を得られている場合もあるため、挑戦してみることも1つの選択肢です。
【関連記事】ケアマネジャー向け転職エージェントおすすめ8選
福祉士
介護職といえば、介護福祉士の資格をお持ちの方も多いでしょうが、3大福祉士として他に、「社会福祉士」と「精神保健福祉士」があります。
介護福祉士は介護の現場で身体を使って働く場面が多くありますが、社会福祉士や精神保健福祉士は相談・アドバイスが主な業務になるため、肉体的な負担は軽減できるようになるでしょう。
特に社会福祉士の対象者には、高齢で生活を送ることが難しくなっている方も対象に含まれるため、これまでの介護職での経験や知識を活かしやすい関連性の高い他業種の仕事に挙げられます。
関連記事:社会福祉士向け転職エージェントおすすめ11選!求人数から選び方まで解説
関連記事:精神保健福祉士におすすめの転職エージェント8選!上手な選び方と使い方を解説
リハビリ職
リハビリ職では、高齢以外にも怪我や病気等で身体が十分に動かせない方に対してリハビリをおこなう職業です。高齢者の身体のサポートをおこなってきた介護職とも相性が良いでしょう。
基本的には、「理学療法士」「作業療法士」「言語聴覚士」の資格を持っていることでリハビリ職に就けますが、いずれも国家資格で資格取得のために指定の要請機関で科目を修了する必要があります。
新たに資格を取得するとなるとハードルは高くなってしまいますが、勤務先が介護施設以外の病院等の選択肢も広がるため、給料アップを目指しやすくなるメリットもあります。
福祉施設職員
介護職での経験があれば、他の福祉施設でも重宝される場面が多くあります。主に児童福祉施設や障がい者支援施設が挙げられますが、いずれも介護職での経験を活かせやすい職場になるでしょう。
一方で、介護職と同じような体力的な問題や精神的な負担も生じやすい職場ですので、転職する理由によっては避けた方が良いケースもあります。
介護士やお年寄り向けのサービス提供者
介護職での経験があれば、お年寄りを対象とした商品・サービスの営業職や販売職、相談員などの仕事でも経験を活かせる場合があります。
また、介護士としての悩みが分かるからこそ、介護士向けのサービス提供者になることもできます。
例えば、当サイトでもご紹介している介護士向けの転職エージェントでは、元介護士がキャリアアドバイザーを担当していることもありますし、本記事のような介護職向けの記事を書くライターや監修者などの仕事もわずかながらに見つけることもできるでしょう。
福祉用具専門相談員
福祉用具専門相談員は、利用者の生活環境や身体の状態を詳細に把握する必要があります。
また、介護保険制度のもとでサービスを提供するため、制度の理解や手続きといった知識も必要です。
そのため、介護職での経験や知識は、非常に重宝されるでしょう。
介護の教員
介護職の経験がある方は介護の専門学校で、福祉に関する科目を教える教員の仕事に有利です。
介護職の業務を実践していなくても、介護福祉の知識は教えられます。しかし、自分の介護業務経験をからめて福祉について語れば、これほど説得力があるものはないでしょう。
介護福祉を教える教員には、介護福祉士養成校の教員や実務者研修・介護職員初任者研修などの実務者研修教員などがあります。また、福祉施設の依頼を受けて、法定研修や施設研修などをおこなう外部講師の道も考えられます。
ただし、実務者研修教員になるためには「実務者教員研修」を受講するか、介護福祉士養成校での教歴等が必要ですので、注意してください。
保育士
保育士は子どもをサポートするために、コミュニケーション能力や観察力を求められます。
その点で、求められる能力は介護職と共通するものがあります。
子どもと高齢者では気を付けるポイントに違いはありますが、介護職と保育は共に「ケアのスキル」が大切です。
介護職でつちかったコミュニケーション能力や観察力は、子どもたちを支える保育士としても非常に役立ちます。
子どもの食事やトイレのサポートも、介護職には得意な領域でしょう。そのため、介護職から保育士への転職は非常にスムーズにおこなえるでしょう。
保育士として働くためには保育士資格を必要としますが、介護福祉士の資格があると資格試験の科目免除があるため、その点でも保育士への転職はおすすめです。
看護師
介護職から看護師への転職は、介護の経験が大いに役立ちます。
介護職での利用者さんへ寄り添い対応した経験は、看護職にも必要なスキルです。
介護職で利用者さんの心理面を支えた経験とあわせて、医療面からも支えるようになれば、患者さんから大きな信頼を得られるでしょう。
看護師になるためにはさまざまなルートがありますが、社会人の場合は専門学校に3年通って看護師国家資格に合格するのが現実的なルートです。
介護職から看護への道は簡単ではありませんが、介護職の経験は看護師としてのキャリアをより高いものにしてくれるでしょう。
介護士の転職におすすめな他業種
介護職での経験や資格にこだわらなければ、選択肢は大幅に広がります。
その中には、介護職での経験やスキルを活かせるものもあります。
また、経験やスキルを活かせなくても、一からスキルを身に付けやすい職種もあるのです。
以下にあげる例を参考に、あなたに合った職種を見つけてください。
接客業・サービス業
介護職から接客業やサービス業へも、スムーズな転職が期待できます。
介護職で身に付けたコミュニケーション能力や人をケアするホスピタリティは、接客業やサービス業でも求められるスキルです。
相手の思いに寄り添う姿勢や、共感的に接する態度を身に付けた介護職は、接客業・サービス業でもぜひ欲しい人材でしょう。求人も豊富なため、より良い待遇の転職が期待できます。
関連記事:接客業に強い転職エージェントおすすめ10選|選び方や必要なスキルを解説
IT関連企業
IT業界は将来性が高く、安定したキャリアを築くのに適している職業です。
とはいえ、介護職とは異なり新しい技術やスキルを必要とするため、自分にできるか不安かもしれません。
しかし、今では多くの専門スクールやオンラインスクールで、ITスキルを習得できます。
また、それらのスクールでは、就職をサポートしてくれるところが多いため、未経験者でもIT業界に挑戦しやすくなっているのです。
システムエンジニアやそのほかのIT関連職の求人は、ここ数年増加傾向です。さらに、中途採用で就職する道のほかにも、ITの知識を深めた後にフリーランスとして働く選択肢もあります。
ただし、介護職での経験を直接活かすのは難しいため、IT関連に転職するためには何が必要かを理解し、対策をたてる必要があります。
関連記事:IT未経験向けおすすめの転職エージェント12選を徹底比較
営業職
介護士から営業職への転職は、対人スキルを活かせる選択肢でしょう。
介護職の現場で身に付けたコミュニケーション能力や、相手のニーズを読み取る力は営業職にとっても大きな武器になります。
たとえば、介護士が利用者さんの話をじっくり聞く傾聴のスキルは、お客様の要望をくみ取る営業活動に役立つでしょう。
介護士から営業職への転職は、人の心をつかむ力を活かして新たなキャリアの一歩を踏み出すチャンスといえます。
関連記事:営業職の転職に強いおすすめ転職エージェント徹底比較17選
製造業
人との会話が苦手な方は、製造業がおすすめです。
介護職の仕事では、高いコミュニケーション能力が必要です。しかし、コミュニケーションが得意ではない方もいるでしょう。
その点、製造業は目の前の作業に集中するため、そこまで積極的なコミュニケーションを求められません。そのため、安心して仕事に集中できます。
とくに、レクリエーションの工作や掲示物が得意な方や手先の器用な方は、製造業が適職かもしれません。
モノ作りが好き、コツコツと作業に集中するのが好きな方は、製造業を選択肢に入れてみましょう。
関連記事:製造業に強いおすすめの転職エージェント14選!選び方や活用方法も解説
介護職から他業種に転職したくなる理由
介護職からの転職におすすめの他業種をご紹介しましたが、そもそもなぜ介護職から転職したくなってしまうのでしょうか?
こちらの項目では、介護職から他業種に転職したくなる代表的な理由をご紹介します。現在、転職を考えている方は、いくつかの理由が当てはまることでしょう。
転職を実行する際は、この「なぜ転職したいのか」の理由を明確にし、転職先で同じような問題が起きないかどうかをしっかり調べておくことが大事になります。
肉体的に負担が大きい仕事だから
介護職では、多くの職種でお年寄りを直接サポートするため、肉体的な負担が大きくなってしまいます。
また、24時間高齢者を見守る必要もあるため、夜勤がシフトに組まれることもあるでしょうし、土日に働くことも当然あります。
人手不足が問題視されている介護業界では、シフトが回らず長時間残業や休日出勤などが横行しており、長時間働けばそれだけでも肉体的な疲労は蓄積していきます。
20代30代の若い頃であれば、多少の肉体的負担も体力で乗り越えられたかもしれませんが、自身が年齢を重ねるうちに体力的負担を感じて転職を考える方も多いと考えられます。
労働時間が不規則になりがちだから
上でも触れましたが、多くの介護施設では24時間高齢者の見守りが必要であるため、夜勤や土日出勤が発生します。
他業種には、土日もしっかり休みで残業はほぼ無しという職業もあるため、介護職からの転職によって労働環境が改善される可能性は高いです。
また、夜勤や土日出勤が辛い方は、同じ介護職でもデイサービスやデイケア、訪問介護に転職することで、不規則な労働時間を回避できる場合があります。
施設によっては夜勤や土日対応もしているため、転職時にはしっかり確認しましょう。
精神的にも負担が大きい仕事だから
肉体的な負担が大きい介護職ですが、精神的な部分で負担を感じてしまうシーンも多くあります。
介護の仕事では、お年寄りの食事や排泄、入浴などのサポートをする場面もあるため、慣れない人は慣れないままストレスになってしまいます。
また、後述するような人間関係での精神的負担も多く、利用者や利用者家族からの不満を受けたり、職員同士での人間関係の悩みも起こったりしやすいです。
高齢者による事故や高齢者同士のトラブルに対して気を配っておくプレッシャーもありますし、利用者を看取る場面に直面することもあるでしょう。
人間関係での悩みが起きやすい仕事だから
上でも触れましたが、介護職では人間関係での悩みも起こりやすいです。
まずは利用者とその家族との悩みです。判断力が低下している高齢者の方がいる場合、心無い言葉をダイレクトに言われてしまい、強いショックを受けてしまう場合があります。嫌がらせのようなことを続けられてしまうことがあるかもしれませんし、職員が利用者からセクハラを受けてしまうことも起こりえます。
職員同士での人間関係の問題も起こりえます。同じような大変な環境で働いている他の職員は、同じようにストレスを抱えており、職場内の雰囲気が険悪になってしまうこともあります。
職場内での人間関係の問題は、同じ介護職への転職でも改善されることもありますが、介護という職場次第が利用者と職員の2方向からの人間関係に成り立っているため、人間関係の問題が起きやすいことは避けられにくいでしょう。
労力の割には給料が上がりにくいから
このような環境の中でも、「それに見合う給料を貰えているのであれば耐えられる」と言う人はいるでしょう。
しかし、率直に言うと介護職の給料は特段高い訳ではありません。
介護士の平均月収が31万円程度で、年収に換算すると380万円ほどです。他業種の平均年収と比較すると、70万円ほど低い傾向にあり、労力の割には給料が低いと感じてしまっている方も多いはずです。
介護職よりも給料が高いか同等の求人は十分にあるため、給料アップや労働環境改善を求めて転職を考えることも自然なことだと考えられます。
【関連記事】介護士の給料はいくらもらえる?
介護職から他業種へ転職するメリット
介護の仕事はやりがいのある仕事ですが、ほかの産業にもさまざまな魅力があります。
本章では介護の仕事にはない他産業の利点を解説します。
転職するメリットとデメリットを見比べて転職するかどうか、判断の基準としましょう。
給与アップが期待できる
介護職から他業種に転職すると、給与アップが期待できます。
単純に見て年収に60万円以上の差があるため、介護職から他業種への転職で給与アップが期待できるといえます。
しかし、残業や休日出勤が日常化しているところもあり、時給にすると介護職の方が良いケースもあります。
転職する場合は転職先の情報を集めて、自分の働き方に合っているかの見極めが大切です。
土日祝日は休める
介護以外の業種では、土日祝日が休みとなるところが一般的です。
介護の仕事はシフトで勤務を組むことが多いため、土日祝日が休みとは限りません。
そのため、家族や友人と休みの日を共有するのは難しく、とくに子育て中の方は子どもの行事やイベントに時間を合わせるのに苦労するものです。
一方、一般的な企業では週末や祝日は休業日とされていることが多く、プライベートな時間を大切にできます。仕事に気兼ねなく休日を家族や友人と合わせられるのは、非常に大きなメリットでしょう。
生活リズムが改善する
他業種で働けば朝起きて夜眠るという、当たり前の生活が身に付きます。
他業種のほとんどは、営業時間は日中のみです。
もちろん例外はありますが、朝の9時頃から夕方の18時頃までの勤務が一般的でしょう。そのため、生活のリズムが規則正しくなるのです。
介護の仕事はシフト制で夜勤も多いため、生活リズムが乱れやすく体調を崩す原因となりがちです。
ゆえに、規則正しい生活を送れるのは、介護職から他業種へ転職する魅力の一つといえます。
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介護職から他業種へ転職するデメリット
介護職からほかの業種へ転職を考える場合、注意しておきたいことがいくつかあります。
以下にあげる注意点をよく読み、他産業へ転職するかどうか判断の指針にしてください。
求人数が少ない
他の業種では、求人が限られているものもあるため、希望の求人を見つけられない可能性があります。
介護職では常に人手不足が問題となっているため、比較的求人が豊富です。
しかし、業種によっては、求人が限られてくるのです。
また、35歳を超えると給与の要求が高くなりがちであることや、新しい技術・知識への順応性が低いと見なされて敬遠される傾向も見られます。
したがって、介護職から他業種への転職を考える場合は、希望する転職先の求人事情を理解して対策を練る必要があるでしょう。
介護職の経験・スキル・資格が活かせない
介護職での経験やスキルが、他業種では活かせないかもしれません。
たとえば、介護職の現場で学んだ人間理解やコミュニケーション能力は、接客業やサービス業では非常に有効です。
しかし、技術職やIT関連の職種では、直接的に役立ちにくい可能性があるのです。
介護職のブランクができる
介護職を一度離れると、その間にブランクができてしまうのは避けられません
そのため、いずれ介護の仕事に戻るつもりの方には、大きなデメリットでしょう。
ただしほかの業種での経験は、介護の仕事にも活きてきます。人材育成や組織マネジメントといった分野では、介護よりも進んだ業種がいくらでもあります。
介護職に戻る際は、介護職では得られない他業種の知識や経験を持ち帰れば、ブランクを補えるだけの評価を受けるでしょう。
介護職から他業種への転職に成功するコツ
介護職から畑違いの他業種への転職は、やみくもに活動しても結果はついてきません。
そのため、しっかり計画した転職活動が成功のポイントとなります。
以下の転職活動のポイントを参考に、計画的に転職活動をしてください。
転職条件をある程度絞る
介護職から他業種への転職を考えている場合、自分に合った条件を絞り込むことが成功へのカギです。
自分の希望する条件を決めておけば、あれこれ悩まずに効率的に転職活動ができます。
たとえば、給与や福利厚生を重視するのか、勤務地や労働環境を優先するかなど、優先順位をあらかじめ決めておきましょう。
優先順位をはっきりさせて転職活動をおこなえば、無駄な求人に目をとおす手間が省かれ、自分にあった職場に巡り合うチャンスが高まります。また、転職した後のミスマッチも防げるでしょう。
転職活動を始める前には、どのような条件が自分にとって重要かを明確にしましょう。
転職理由をはっきりさせる
転職活動をする際は、自分の転職理由を明確にしておきましょう。
転職理由を明確にすれば、採用担当者に自分の意志や動機をしっかり伝えられます。
面接担当者は「介護職からなぜこの業種に転職しようと思ったのか」と考えるものです。
そのため「〇〇をやりたい気持ちが強くなった」「△△のスキルを身に付けたい」などの具体的な動機を伝えましょう。
また、介護職でつちかったスキルを、転職先の企業にどのように活かすつもりかを伝えられたら、さらに印象は良いものとなるはずです。
転職理由を明確に伝えられれば、転職先の企業が求める人材とあなたの希望する働き方があっているかわかるため、ミスマッチも防げます。
転職先の情報を集める
他業種への転職を成功させるためには、転職先の企業情報を詳しく集めることが必須です。
何も情報を持たずにいると、自分の強みをどのようにアピールするかがわかりません。また、転職に成功したとしても、ミスマッチが起こる可能性もあります。
入職後に後悔しないためにも、転職希望の企業の業績や社風、労働環境などの働く上で知っておくべき情報を入念に調査してください。
口コミサイトや企業の公式ウェブサイト、業界のニュースなどをチェックすれば、多くの情報が集まります。
情報をもとに、実際に働いた場合の職場の雰囲気を把握し、自分に合った転職先かどうか判断しましょう。
転職先から内定をもらってから辞める
介護職から他業種への転職を考えている方は、転職先から内定をもらってから介護の仕事を辞めた方が無難です。
たしかに仕事を辞めた方が、転職活動に多くの時間を使えます。
貯えが減っていくのは精神的に辛いものがあるため、「とにかくどこでもいいから、就職しよう」となるかもしれません。さらに、焦りは面接担当者にも伝わるため、いい結果に結びつかない可能性があります。
そのため、内定をもらうまでは仕事を続け、余裕を持って転職活動をしましょう。
転職エージェントを活用する
介護職から他業種への転職を成功させる手段として、転職エージェントの利用も有効です。
転職活動は、転職先企業に関する多くの情報を持っていた方が有利です。
しかし、まったく未経験の業界へ転職する場合は、情報を集めるのも一苦労でしょう。また、その業種にどのような習慣があるのかもわかりません。
ここで転職エージェントを利用すれば、さまざまな情報を集めてくれます。その業種特有の文化や習慣、職場の雰囲気なども教えてくれるでしょう。
また、仕事をしながらでも転職エージェントが求人探しから面接のアポまでおこなうので、仕事を辞めなくても就職活動ができる点も大きなメリットでしょう。
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他業種への転職で活かせる介護職の強みとは
他業種への転職で強みとなるスキルは、介護職の経験をとおして身についているものです。
ここでは、介護職が身に付けているスキルについて解説します。
転職活動ではあなたが身に付けている以下のスキルを、存分にアピールしてください。
コミュニケーション能力
介護職で磨かれたコミュニケーション能力は、他業種への転職でも大いに役立ちます。
介護の現場では、利用者やその家族、同僚とのコミュニケーションが求められます。とくに高齢者や認知症を患った方へのアプローチは、高いコミュニケーション力が必要です。
そして、介護以外の業種においても介護職で磨いた「相手に寄り添い傾聴するスキル」は、大きな成果につながることが期待できます。
それゆえ、転職活動では介護職で身に付けたコミュニケーションのスキルを、前面に押し出してアピールすると良いでしょう。
観察力
介護職における細かな観察力は、他業種においても重要です。
利用者の微妙な変化に気付き適切なケアをおこなう能力は、他業種でもあらゆるシーンで役に立つでしょう。
お客様のニーズや要望をくみ取ることはもちろん、ターゲットの行動パターン分析にも役立ちます。
相手の変化を察知し相手の立場に立って行動できるのは、職場の人間関係を築くのにも有用です。
とくに観察力が必要な業種では、介護職の経験が大きな利点となるでしょう。
チームワーク力
介護職でのチームワーク力は、ほかのどの業界にも通用するスキルです。
介護職は多職種が連携してサービスを提供するため、チーム内で協力し合うことが日常的に求められます。
さまざまな職種と連携した経験は、プロジェクトの管理やイベントの企画・運営など、チームでの作業が必要な職種で役立ちます。
高いチームワーク力をアピールできれば、転職先でチームの一員として、またはリーダーとして貢献することが期待されるでしょう。
他業種への転職で介護職の強みを活かすアピール例
介護業界で働いた経験がある方は、いろいろなスキルを身に付けています。
しかし、せっかくのスキルも、アピールする方法がわからなければ意味がありません。
ここでは、介護職が身に付けているスキルをどのようにアピールすればいいのか、アピール例とともに解説します。
コミュニケーション能力をアピールする
まずは、コミュニケーション能力のアピール例を紹介します。
コミュニケーション能力は、介護職の大きな武器です。
介護で磨いたコミュニケーション能力を、転職先でも発揮して貢献したいと伝えましょう。
前職の介護職では、さまざまな人々とコミュニケーションを取り、それぞれのニーズに応じた対応をおこなってきました。
認知症を患い会話が困難な方に対しては、非言語的なコミュニケーションで手がかりをつかみ、適切な対応を求められる場面も多くありました。
そのため、コミュニケーションをとおしてお客様一人ひとりの要望を素早く察知し、質の高いサービスを提供できると考えています。
観察力をアピールする
次に観察力のアピール例を紹介します。
利用者の変化に絶えず気を配っている介護職員は、観察力が優れています。
観察力をアピールして、転職先の力になれることをしっかり伝えましょう。
前職の介護職では、認知症の方々のケアが主な業務でした。
認知症を患っている方には、自らの感情や要望を言葉で表現することに難しさがある方もいます。
そのような中でも、認知症の方々の非言語的なサインや表情に注意を払い、感情に寄り添う姿勢を常に心がけていました。
そのため、介護職で身に付けた相手の立場に立って物事を考える力は、貴社の業務においても力になると考えています。
顧客に寄り添ってニーズを感じ取り、それに応えることでより良いサービスの提供に貢献できると考えております。
チームワーク力をアピールする
最後にチームワーク力のアピール例を紹介します。
チームワーク力がある人は、どの業界においてもぜひ欲しいと考えられる人材です。
そのため、介護の仕事でチームワーク力が付いたことをアピールしてください。
私は介護の仕事を通じて、さまざまな専門職との情報共有と、協働して働くことの重要性を理解しました。
介護の仕事では、ケアマネージャーを中心に、看護師や理学療法士など多種多様な専門職が連携して、一人の利用者様のケアにあたります。
そのため、利用者様の日常の変化を細かく記録して定期的なミーティングで共有し、必要とあれば直接専門職の方に情報を伝えました。
利用者様と接する機会の少ないリハビリ職の方に、利用者の悩みや想いを伝えることで「リハビリ計画作成の参考になったと」感謝されたこともあります。
以上のように、介護の経験から情報を正確に伝えることや、自分自身で調整する力などが身に付きました。
介護でつちかったチームワーク力は、貴社においても十分貢献できると自負しています。
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他業種への転職は、転職エージェントの利用をおすすめします。
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介護職から今まで経験したことがないところへ転職する場合、いろいろと不安になるものです。
「自分にあっている業種はどこなのか」「自分のスキルや経験をどのように活かせるのか」と、悩んでいる方がほとんどでしょう。
しかし、転職活動の悩みのほとんどは、転職エージェントで解決できるかもしれません。ぜひ、転職エージェントに悩みを相談してみてください。
また、他業種への転職活動を詳しく知りたい方は、以下の記事が参考になります。
【関連記事】介護士から転職する場合の選択肢とは?介護士の経験を活かせるおすすめ業種を解説
【まとめ】介護職の強みを活かして他業種で輝こう
介護の仕事しか経験がない方は、他業種への転職活動に難しさを感じるかもしれません。
しかし、介護職でつちかった強みは、転職活動の際に心強い武器となるでしょう。
とはいえ、強みがあっても活かし方を知らなければ、もったいない話です。
強みを活かすためにも、転職エージェントの力を借りる選択肢を持っておいてください。
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