
大学を中退してしまった自分では正社員になるのは難しいよね
この記事では、このような悩みを抱えている人のために大学中退者の就職事情について詳しく解説します。
大学を中退していたとしても正社員として就職することは可能です。
しかし、大学中退した方が就職活動するうえで気を付ける点を理解していなければ、正社員として働くことは難しいでしょう。
自分の進路に不安を抱える方は、一人で悩まずに就職エージェントに相談しながら進めていきましょう。


大学中退者の正社員就職におすすめの就職支援サイト5選

大学中退者でも就職しやすいようにサポートしてくれる、就職エージェントを5つ紹介します。
就職エージェントは求人紹介から面接対策まであなたの就職をトータルでサポートしてくれるうえに、無料で利用できます。
大学中退から就職を成功させるために、気になるエージェントはまず会員登録しておきましょう。
就職カレッジ

- 中退者専用のサービスで正社員への就職実績多数
- 就職に関するあらゆることを学べる「中退就職カレッジ」
- 書類選考なしで最大20社との面接に進める
「就職カレッジ」は大学中退者専用の就職サービスを提供しており、2,218人(※)の中退者の就職を支援してきた実績があります。無料講座参加者のうち、73.9%(※)が正社員未経験者なので、自分に自信がもてない方でも参加しやすいでしょう。
就職カレッジの特徴は、相談後に無料講座「中退就職カレッジ」を受けられることです。
中退就職カレッジでは、中退者が就職するためのコツを中心に、やりたい仕事の見つけ方や自己分析の方法、応募書類の書き方、面接対策、基本的なビジネスマナーなど、就職に役立つ情報・ノウハウを網羅的に学べます。
参加企業は中退者・社会人未経験者を歓迎する企業ばかりなので、気負わずに話ができ、内定までスピーディーに進められる可能性もあります。
(※)ジェイック「中退就職カレッジ」の公式サイトより

ハタラクティブ

- 約8割が未経験可の求人
- 未経験者専門のキャリアアドバイザーによる個別対応
- カウンセリングでキャリアの相談ができる
20代の未経験者向けエージェント「ハタラクティブ」では、大学中退者のはじめての就職も支援しています。
約8割(※)の求人で「未経験可」とされており、学歴よりも人柄を重視する企業の求人が多いのが特徴です。
ハタラクティブでは、未経験者専門のキャリアアドバイザーによる個別サポートを受けられます。書類作成や面接対策は一社ごとにおこなわれるため、応募先に合わせて準備できるのがメリットです。
とくに、面接対策では、質問ごとに好印象を与えられる回答まで教えてもらえるため、自信をもって面接本番に臨めるはずです。
登録後におこなわれるカウンセリングでは、就きたい仕事や大学中退者ならではの悩み、今後のキャリアプランなど、キャリアに関するさまざまなことを相談できます。
(※)ハタラクティブの公式サイトより

DYM就職

- ニート・フリーター・既卒に特化したエージェント
- 就職成功が叶うまで手厚くサポート
- 面談実績5万人以上、サービス満足度87%
「DYM就職」は、ニート・フリーター・既卒に特化して就職支援をおこなう転職エージェントです。
ベンチャー企業から東証プライム上場企業まで紹介求人の幅が広く、入社後の研修が充実している企業の求人も多数保有されています。
寄り添った就職支援に力を入れており、やりたいことを整理できるカウンセリングや希望に合う求人の紹介、面接の日程調整、企業ごとの面接対策、内定後・入社後のフォローなどを実施しています。
就活開始から就職成功まで、一貫して徹底したサポートを受けられるのがポイントです。
親身な就職支援の結果、最短1週間で内定を得られたケースもあり、「早く自立したい」と願う大学中退者にもおすすめです。
これまでの面談実績は5万人以上、サービス満足度は87%(※)と高く、信頼して利用できるエージェントといえるでしょう。
(※)DYM就職の公式サイトより

キャリアスタート

- 「20代がおすすめする転職支援会社」第1位を獲得
- 専任のキャリアコンサルタントがマンツーマンでサポート
- 平均1ヵ月で内定獲得
「キャリアスタート」では、フリーターや第二新卒など、社会人経験が浅い20代に特化して正社員への就職支援を実施しています。
2018年には「20代がおすすめする転職支援会社」で1位(※1)を獲得したこともあり、大学中退者の就職サポートにも期待できるでしょう。
求人紹介や応募書類の添削、企業別の面接対策、内定後の条件交渉などの各サポートは、全て専任のコンサルタントからマンツーマンで受けられます。徹底した面接トレーニングにより、内定獲得率は86%(※2)にも及ぶのが強みです。
内定獲得までの期間が平均1ヵ月と短く、中には2週間~3週間で内定が得られた実績もあります。
未経験可の保有求人数が1,000件以上(※1)と多く、自分だけでは見つけられないような求人と出会えるかもしれません。

Re就活エージェント

- 利用者のうち、35%が社会人未経験
- 20代を積極採用している企業のみを紹介
- 企業ごとに選考対策を実施
Re就活エージェントは、20代のための転職サイト「Re就活」のエージェントサービスです。利用者のうち35%(※)が社会人未経験者で、豊富な実績で得た就職ノウハウをもとに、大学中退者も心強くサポートしてくれるでしょう。
保有求人は20代を積極採用している企業のものばかりで、ベンチャー企業から大手企業まで、5,000件以上(※)の求人が用意されています。
ポテンシャルに比重を置いた採用をおこなう企業が多く、スキルに自信がない方でも安心して応募に進めるのがポイントです。
非公開求人も多数保有されており、ヒアリングをもとに、希望に適う求人を紹介してもらえます。
内定後にも年収交渉や入社前後のフォローが受けられ、最後まで寄り添った支援に期待できます。
(※)Re就活エージェントの公式サイトより
大学中退者の就職活動の実情|就職が厳しいのは本当?
まず、大学中退者の就職活動にはどのような傾向があるのかを知っておきましょう。
- 大学中退者の割合
- 大学を中退した主な理由
- 大学中退者が就職を考え始めるタイミング
- 大学中退者が就職を考え始める理由
大学を中退することで就職にも不利になる部分があるため、中退する前からしっかり就職の準備をしておくことです。
また、中退を取り止めることもできる方は、中退すべきか否かをしっかり考え直すきっかけにもしましょう。
大学中退者の割合
文部科学省の「学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査」によると、令和3年の大学中退者は約5万7千人おり、大学生全体の1.95%が中退をしていることが分かります。
就職活動においては中退した事実がマイナスに働いてしまう可能性も考えられます。
履歴書には大学を中退した経歴も記載しますが、採用担当者から「なぜ大学を辞めたのか?」ということに興味を持たれてしまいます。
「経済的困窮」や「怪我・病気」などのやむを得ない理由であれば言及されませんが、「学校と合わなかった」「学ぶ意欲がなくなった」という理由だと、「会社もすぐに辞められてしまうのでは?」と、マイナス印象を持たれるでしょう。
大学を中退した主な理由
大学を中退した方の主な理由としては次のものが多くありました。
引用:学生の修学状況(中退者・休学者)等に関する調査|文部科学省
転学や海外留学は引き続き学業を続ける以外の中退理由で多いものが次の3つです。
中退理由 | 割合 |
---|---|
学生生活不適応・修学意欲の低下 | 15.7% |
就職・起業等 | 14.3% |
経済的困窮 | 13.5% |
就職や起業が決まったなどの前向きな理由や、経済や健康に関するやむを得ない理由での中退であれば、深掘りされることもないでしょう。
しかし、ネガティブな理由と捉えられがちな中退理由の方は、具体的にどのような理由・原因で中退に至ったのかを説明する必要性があります。
- 学校生活に馴染めなかった
- 学ぶ意欲がなくなった
- 学力不振
例えば、学校に馴染めなかった人は、会社にも馴染めずすぐに辞めるのではと思われたり、学力不振で中退した人は、困難な状況で努力できないと悪い印象を持たれたりする可能性が考えられます。
中退による悪い印象が覆せないようであれば、企業も大学を卒業した人や若い高卒を採用したがる傾向にありますので、退職した理由をしっかり伝えられるように準備しておきましょう。
大学中退者が就職を考え始める時期
大学を中退した方が就職を考え始めた時期は次の通りです。
引用:大学中退者の2人に1人、就職を考えずに中退…将来に不安|リセマム
約半数の方が在学中から就職について考え始め、中退を決意していることが分かります。
その一方で、半数以上は中退後に就職について考えている方もいます。中退から期間が空いてしまうと、就職にとってもマイナスになり、採用率や給与低下の原因にもなってしまいます。
まだ中退を決めていない方は、中退後の仕事や生活の目処を立ててから中退することをおすすめします。
大学中退者が就職活動を始める主な理由
「就職カレッジ」によると、大学中退者が就職活動を開始した理由として次の理由が多くありました。
引用:【2019-2020年】中退者アンケート調査|JAIC
「自立したい」「親を安心させたい」など、自発的に就職活動を始めた方が多いようです。
中退後、「いつまでもそのままではいけない」と将来を考えて就職活動を始めている方が多いようです。
大学を中退した方は、両親に対して「心配をかけた」「悪いことをした」と考えてしまる方が多いですが、ご両親としては中退してもしっかり仕事を見つけてくれて、将来に向けて頑張っている姿を見れば安心してくれる人も多いことでしょう。
大学中退して後悔しないための対処法
大学を中退すると、就職面でも不利になってしまう部分もあり、後悔してしまう人も少なくありません。
特に中退から就職までに期間が空いてしまうと、いつまでも就職できなくなってしまい、長い間非正規社員で生活をやりくりしなくてはならない可能性もあります。
大学中退をした方が後悔をしないために、すぐにでもできることを紹介します。
できる限り早く就職する
中退した方は、就職が決まるまでの期間は無職・フリーターの期間となってしまいます。
中退後にいつまでも就職ができないでいると、履歴書上の空白期間ができてしまいますので、できる限り早く就職先を見つけるように努めてください。
これから中退を考えている方は、最低でも就職先の目処を付けてから中退を決めることを心がけてください。
中小企業やベンチャー企業を希望する
中退した事実だけで敬遠され、なかなか企業から採用されない状況になってしまうことも予想されます。
特に、大卒からの応募も多く競争が激しい大手企業であれば、大学中退だけで書類選考の時点で弾かれてしまうかもしれません。
就職先にこだわり過ぎていると、なかなか就職が決まらずに期間だけが過ぎてしまう可能性もあるため、企業の選択肢を広げておくことをおすすめします。
どうしても入社したい企業があるのであれば、まずは同様の職種・業界の中小企業に入社して、経験を積んで中途で応募するというキャリアプランも描けます。
中退によって就職で不利になった部分は、柔軟な考えや選択肢を持ってカバーしていきましょう。

キャリアについて相談できる相手を見つける
大学在学中は、キャリアセンターなどの就職に関する相談先や同じタイミングで就職活動を行なっている同級生などに相談できます。
しかし、中退した方は大学のキャリアセンターは使えず、中退した後ろめたさから周囲に相談しにくい方も少なくないでしょう。
中退した方でも早い段階から就職に関する相談先を見つけることで、就職先や今後のキャリアプランも描きやすくなります。
次のような相談先がありますので、自宅からの距離や相談方法などで利用しやすくて、信頼できる相談先を早急に見つけておきましょう。
- ハローワーク
- ジョブカフェ
- 就職エージェント
とくにおすすめなのは一人ひとりにマンツーマンで就職を支援してくれる就職エージェントです。

大学中退者と大卒者を就職について比較
大学を中退すると就職に不利になる部分は以下のとおりです。
- 学歴の違い
- 就職率・正社員率の違い
- 初任給の違い
- 将来的な年収の違い
大学中退者と大卒の違いについて、実際の数字を説明しながら解説します。
大学中退と大卒の学歴の違い
大学を中退した方の学歴は、大学に入る前の最終学歴である高卒になります。
求人の採用条件や受検資格が「大卒」となっている場合には、大学中退者は応募できないことになります。
また、高卒と大卒では、給与面での差額も生じやすくなってきます。
大学中退と大卒の就職率の違い
厚生労働省が行った若年者雇用実態調査によると、大卒の正社員率が「80.9%」、高卒の正社員率が「56.3%」であることが分かりました。
正社員になっている人の割合が20%以上も違うため、今後のキャリアプランにも大きな変化があると考えられます。
大学中退と大卒の初任給の違い
大卒と大学中退者(高卒)では、給料面でも違いが出てきます。
大卒と高卒とでは、初任給から5万円程度の違いがあることが分かります。
最終学歴別の初任給 | |
---|---|
大学院修士課程修了 | 23.8万円 |
大学卒 | 21.0万円 |
高専・短大卒 | 18.3万円 |
高校卒 | 16.7万円 |
年収に換算すると60万円以上の差が出てくるので、高卒と大卒の学歴だけでも年収に差が生まれることが分かります。
さらに、勤続年数が長くなるにつれ、出世のしやすさも異なることから年収の差額が徐々に広がってくることが予想されます。
大学中退と大卒の年収の違い
大卒と大学中退者(高卒)は、働く年数が増えるごとに年収に差が出ます。
厚生労働省によると、50〜55歳ごろの平均年収が学歴ごとの年収差も生じやすく、最大平均で150万円ほどの年収の差が生じていることが分かります。
年収を上げるためには、転職サポートを受けて収入や環境の良い場所で働けるように働きかける必要があるでしょう。
大学中退者が歩みがちな4つの進路とは?
大学中退といっても、中退後にどういった進路を歩むかは人それぞれです。
中退者の進路として主なものは、
- フリーターとして、アルバイトで生計を立てる
- 別の大学、別の学部に再度入学する
- 起業して自分の力を試す
- 正社員や公務員として働く
といったものがあります。
なかでもフリーターは、多くの人が進む道です。
しかしフリーターになる人の中には、「大学中退では正社員になるのは難しいのでは…」という諦めから仕方なくアルバイトをしている人も少なくありません。
もちろん大学を中退したからといって、正社員になるのが不可能ではありません。
しかし、大学中退が就職活動において不利に働いてしまうのは事実です。
では、どうして大学中退が就職活動において不利に働くのでしょうか。
次の章では、その理由を詳しく解説します。
大学中退が就職に不利な3つの理由
大学を中退した人が就職活動で不利になる理由は、大きく分けて3つあります。
それぞれ詳しくみていきましょう。

公益財団法人私立大学通信教育協会
https://www.uce.or.jp/
①大卒ではなく高卒になってしまう
大学を中退した場合、最終学歴は「高校卒業」になってしまいます。
採用の条件として、大学卒業を上げる企業も少なくありません。そのため最終学歴が高卒になる大学中退者は、就職先の選択肢が狭まってしまうのです。
図1:学歴を縛らなかった場合の『マイナビ転職』の求人結果

図2:学歴不問にした場合の『マイナビ転職』の求人結果

学歴でフィルターをかけている求人が、少なくとも約4,000あることになります。
また高卒を採用している企業であっても、大卒以上と比べると不利になってしまう傾向があります。
大卒でないことが原因で就職が難しくなるのは覚悟しておきましょう。
②大学中退そのものにマイナスイメージがある
大学を「途中で辞めてしまった」こと自体に良い印象を持っていない企業や面接官も存在します。
そのため企業や面接官によっては、大学中退自体が不利な材料になり得るのです。
明確な理由を説明できれば問題はありませんが、物事を途中で放り出してしまう人と思われてしまいかねません。
マイナスイメージを与えないように、どうして卒業せず中退したのかを説明できるようにしておきましょう。
③中退後の空白期間が長いのも不利
大学中退後にすぐに就職しないと、経歴に空白期間が生まれてしまいます。
中退した後にゆっくりすることが悪いわけではありませんが、長すぎる空白期間はマイナスに働いてしまうことを覚えておきましょう。
大学中退者が正社員を狙いやすいおすすめの仕事6つ
大学を中退した人が就職活動をする際に大切なポイントは、大学中退が不利にならない仕事を選ぶことです。
ここでは、最終学歴や経験があまり重視されず、大学中退者でも採用されやすい仕事を6つ紹介します。

①公務員
大学を中退した人におすすめしたい仕事のひとつが公務員です。
高卒者を対象とする試験も多いので、自分に合いそうな職種を探してみてはいかがでしょうか。
公務員試験のために勉強をする必要はありますが、大学入試を経験した人であれば合格するのはそれほど難しくないはずです。もちろん国家公務員なのか、地方公務員なのかで難易度は違います。
勤め先が倒産することがなく安定性が高いのも公務員の魅力です。
②営業
営業職の採用ではあまり最終学歴を重視しない傾向があります。
営業で求められるのは、コミュニケーション能力です。
大学中退後のアルバイトなどの経験も活きる点もおすすめする理由のひとつです。

③事務
事務職の採用も、最終学歴は重視されない職種のひとつです。
事務のアルバイトや役立つ資格があれば就職に有利に働きます。
デスクワークが性に合うという方は、事務職を中心に探してみてはいかがでしょうか。
④SE(システムエンジニア)
SE業界は万年人材不足しており、未経験でも就職しやすい職種です。
そのため求人の数自体が多く、大学中退者でも就職しやすくなっています。
プログラミングの知識や経験があれば有利なのは当然ですが、未経験でも積極的に採用している企業も多いので安心してください。

⑤販売・接客
アパレル関係や家電量販店などの販売・接客は、学歴不問の正社員求人がたくさんあります。
そのため大学中退者でも、採用されやすいようです。
特殊な経験や学歴よりも、コミュニケーション能力や接客の経験が求められる仕事です。
⑥Webデザイナー
Webデザイナーの求人も、学歴を重視しない傾向があります。
未経験可の求人も多数ありますが、デザインに役立つ技術や資格などがあれば、採用率も上がります。

大学中退でも正社員就職を成功させやすくするコツ
ここからは、大学中退者が正社員を目指すときに覚えておきたいポイントを解説します。
以下のポイントを意識すれば、就職活動で有利に立ち回ることができます。
中退しても空白期間を空けない
大学中退後に長い空白期間があると就職活動では不利に働きます。
そのため中退後は、できるだけ早く進路を決めることが大切です。
正社員を目指す場合も、素早く行動に移すようにしましょう。
資格を取る
大学中退者が正社員を目指すには、大卒資格の代わりとなるような武器があることが望ましいです。
その武器の一例が資格を取ることです。
自分の希望する仕事で評価される資格の取得は、就職活動で大きなプラスになります。
面接対策|中退理由や経歴をしっかり答えられるようにする
大学中退者に限った話ではないのですが、就職活動の成果は面接の出来が大きなカギを握ります。
そのため面接に向けてしっかりと対策しましょう。
大学中退者の場合は、中退の理由はまず間違いなく質問されることでしょう。
どうして中退したのか、はっきりと説明できるように準備しましょう。
履歴書の書き方を工夫する
企業に提出する履歴書の書き方も大切なポイントです。
大学中退を書かなければ空白期間が生まれますし、卒業と書けば学歴詐称になってしまいます。
そのため履歴書には、大学を中退した旨を明記することをおすすめします。
自分一人では履歴書の書き方が分からない方は就職エージェントにサポートしてもらいながら進めましょう。
書類選考なしの就職サイトを利用する
大卒と高卒扱いの大学中退者で最も差がつくのは、書類選考の段階です。
「書類選考を飛ばして面接をしてもらえれば…」と思っている方も多いのではないでしょうか。
実は就職サイトのなかには、書類選考なしで面接から始めることができる「就職カレッジ」などの就職サイトが存在するのです。
ひとりで就職をしている限り、書類選考は必ず発生するので、少しでも就職を成功させたい方は就職エージェントを利用しましょう。
大学中退者が公務員に就職するためのポイント5つ
大学中退者が公務員に入職するためのポイントを5つ解説します。
大学を中退して、より安定した公務員就職を成功させたい方は、以下のポイントを押さえた就職活動を意識することが大切です。
1.公務員試験の対策をしっかり行う
大学中退者でも、公務員採用試験に合格すれば一般職や専門職員として入職可能です。
人事院が発表した令和3年度の「一般職の国家公務員の任用状況調査」によると、国家公務員試験の一般職・専門職における高卒程度試験の合格率は以下のとおりです。
- 一般職試験(高卒程度試験)…14.6%
- 専門職試験(高卒程度試験)…20.8%
一般職の合格率は14.6%、専門職は20.6%と、決して高い合格率ではないものの、高卒者よりも学習経験値が高いと予想される大学中退者においては、しっかりと試験対策することで、国家公務員や地方公務員になることは可能であると言えるでしょう。
2.試験日から逆算して勉強の計画を立てる
公務員になるためには、まず公務員採用試験に合格する必要があります。できるだけ早く試験勉強を始めるために、試験日から逆算して試験勉強の計画を立てることが大切です。
まずはご自身が受ける公務員試験を決めて、予備校に通ったり過去問題を繰り返し勉強したりするなど、計画的な学習を進めましょう。
難関の国家試験と比較しても決して難しい試験ではありません。
しっかりと試験対策を講じることで、十分合格可能ですので、入念に準備をしましょう。
3.面接対策を十分に行う
公務員になるためには、上記の公務員採用試験とともに「採用面接」をクリアする必要があります。そこで面接対策を十分に行うことも重要です。
大学中退から公務員を目指す場合は「なぜ大学を中退したか」を明確にして「なぜ公務員になりたいか」についてもポジティブに伝えることが大切です。
例えば、大学を中退した理由については「自分自身の選択によって大学を中退しましたが、将来のキャリア形成を考え、自分自身の目標に向かって新しい道を進む決断をした結果です。大学を辞めてからは、自己啓発やスキルの習得に専念しました」と伝えることができるでしょう。
ただし、話す内容は自分の言葉で、具体的にどのような努力をしてきたかを答えられるようにしなければなりません。
そのため、嘘偽りなく、事実を述べられるように準備することが大切です。
4.自己啓発を積極的に行う
公務員の採用面接は、一般企業とは異なり、概ね決まった内容の質問をされることが多い特徴があります。
また、一般企業が「良い人材を選ぶ面接」であるのに対し、公務員採用面接は「不適格者をはじく面接」と言われています。
そこで就職エージェントを活用して、公務員採用試験に対応した準備を行うのがおすすめです。
就職エージェントを活用することで、公務員採用試験対策のプロであるキャリアアドバイザーが親身になって自己啓発や面接の指導をしてくれるだけではなく、無料でさまざまなサポートを受けることも可能です。
大学中退者が公務員を目指す場合は、まず転職エージェントに登録するところからスタートしましょう。
5.地方公務員を選択する
公務員には「国家公務員」と「地方公務員」があります。
国家公務員と地方公務員に入職したい場合は、職種によって難易度が変わるものの、地方公務員の方が採用されやすい傾向にあります。そこで、できるだけ早く入職したい時は、地方公務員を目指すのがおすすめです。
本記事で紹介している大手就職エージェントには、国家公務員から地方公務員の求人も多数掲載されています。そこで、まずは転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。
大学中退者の就職でよくある質問【Q&A】
それでは最後に、大学中退者の就職でよくある質問を紹介します。
Q大学中退後の進路には何がありますか?
大学を中退してからの進路としては、就職したり、学び直すために専門学校や大学へ再入学したり、フリーランスや起業するなど、さまざまな進路があります。
ただし、学校からの推薦を受けることができない状況で就職する場合には、将来を考えた就職活動を行う必要があるでしょう。
そこで就職エージェントに登録して、就職のプロであるキャリアアドバイザーに相談し、自分のキャリア形成を明確にしてから就職活動を行うのがおすすめです。
今の自分に足りない知識やスキル、資格などを明確にして、無駄な時間を費やすことなく学びを得ることができるでしょう。
Q大学中退者でも正社員になれますか?
大学中退者でも正社員になることは十分可能です。ただし、採用後の給与水準は高卒と同等となるケースが多いため、注意が必要です。
もし少しでも高い給与を求める場合には、成果報酬型の職種を選択したり、実力主義の会社に就職する方法もあります。
ブラック企業に就職してしまわないようにすることが重要です。就職エージェントを活用することで、ご自身の希望やスキルに合った優良企業を紹介してもらえるため、おすすめです。
Q大学中退者におすすめの仕事はありますか?
公務員や営業職、製造業、事務職、IT関連や介護福祉業界などがありますが、現代は人手不足な職種が多いため、まずはご自身に合う職業を選ぶことが大切です。
また、大学中退者が就職活動を行う際は、自己PRや自己啓発のポイントを押さえ、自分の強みをアピールすることも重要です。
Q大学中退者の就職活動は不利ですか?
大学を中退したからといって、就職活動が不利になるとは限りません。正当な理由があれば、一般的な高卒と比較して不利な判断をされることもないでしょう。
ただし、中退した理由が「遊びすぎて留年したから」といった内容では、就職の際に不利になることが予想されます。
そこで、できるだけポジティブな退学理由にするために、就職エージェントのキャリアアドバイザーに相談するのがおすすめです。
キャリアアドバイザーは、初回面談であなたの強みを見出し、あなたの可能性を最大限に活かす方法を教えてくれるでしょう。
何の準備もせずに大学を中退してから就職活動を行うと、不利な印象を与える可能性があります。できるだけ早く就職エージェントに登録を済ませ、しっかりと準備することが重要です。
Q大学中退後の空白期間は就職活動に影響しますか?
大学を中退してから就職するまでに空白期間がある場合は、就職活動に影響がでる可能性があります。
まず「悪い影響」があるケースは、空白期間にPRできる内容や実績がない場合です。一方で「良い影響」があるケースは、明確な意思を持って大学を中退してから、自分に必要な資格やスキルを身につける行動を示せる場合です。
そこで就職活動を行う際は、面接などで空白期間についての質問されることを想定し、キャリアアドバイザーとともに回答をしっかりと準備しておく必要があります。
まとめ|大学中退した方は就職エージェントにサポートしてもらおう
本記事では大学中退した方におすすめの就職エージェントを紹介しました。
大学中退した方はひとりで就職をするのではなく、多くの大学中退した方をサポートしてきた就職エージェントの力を借りましょう。
就職エージェントは求人紹介から面接対策まで就職をトータルでサポートしてくれるうえに、料金はかかりません。
大学中退した方は必ずといっていいほど、なぜ大学中退したのか聞かれます。面接官が納得した理由を答えるためにも、就職エージェントに考えてもらいましょう。