
フリーターから正社員に就職するのは厳しいのかな…?
今までは正社員じゃなくてもいいと思ってたけど、やっぱり将来が不安だし正社員になりたい。
バイト先で年齢が上になってきたし、正社員の同級生と会うと劣等感を覚えるようになった…
でも、正社員になったことがないから、仕事の選び方とか、就活でやることがわからない…
フリーターから正社員になるにはどうすればいいの?
フリーターから正社員になった人の話も聞きたいな。
今から就活すれば、人生まだ間に合うかな…?
こういった疑問や不安に応える記事です。
「フリーターからの正社員採用は少し難しいのでは…」となんとなく思いながらも、やはり正社員を目指したいという方は多いでしょう。
厚生労働省のフリーター調査資料によると、就職においてややネガティブな印象はある模様。
とはいえ、昨今の日本はとにかく若い労働力が求められているので「フリーターだから就職には不利か…」と考える必要は一切ありません。
というわけでこの記事では、フリーターから正社員を目指すのに役立つ情報や、おすすめの就職支援サービスの紹介もしていきます。
フリーターの方に特化した就職エージェントも存在するので、「正社員を目指したい!」と願う方はぜひ利用してみてください。
以下、すぐに知りたい人向けのおすすめ就職エージェントです。


フリーターから正社員に就職するのは難しい?正社員就職の現状

フリーターが正社員に就職するのは難しいって聞いたことあるけど、実際はどうなの?
フリーターの就職実態やフリーターの就職はなぜ難しいと言われているのか解説していきます。
安心してほしいのですが、フリーターでも正社員に就職することはできます。
正社員に就職する方法は後述するので、まずはこのまま読み進めてみてください。
フリーターの人口は約512万人
総務省が発表している令和2年の「労働力調査」(総務省統計局調べ)では、15~34歳までの非正規従業員は512万人との調査結果が出ています。一方正規の社員は1,079万人との結果が出ています。
15~34歳までの従業員の3分の1は非正規社員ということです。ちなみに、この人数には、アルバイトだけでなく派遣社員や契約社員も含まれています。
フリーターの就職率は20代前半で約53%
2018年度のフリーターから就職を希望している人は183万人と、非常に多くの人がフリーターから正規就職をしたいと考えていることが分かります。
就業者のうち,追加就労希望就業者は2018年平均で183万人となった。男女,年齢階級別にみると,男性は15~24歳が13万人(24.5%)と最も多く,次いで65歳以上が11万人(20.8%)などとなった。女性は35~44歳が35万人(26.9%)と最も多く,次いで45~54歳が34万人(26.2%)などとなった。非労働力人口のうち,潜在労働力人口は2018年平均で37万人となった。
引用元:総務省統計局労働力調査
フリーターの就職率は年齢によって大きく変化し、20歳~24歳であれば約53%、25歳〜29歳であれば約35%となっています。つまり、20代以降は年齢に比例して就職率が低下していくことがわかります。
引用元:大都市の若者の就業行動と意識の展開―「第3回若者のワークスタイル調査」
さらに、フリーター期間が短いほど正社員になれる率は高くなることもわかっており、フリーター期間はできるだけ短い方が、就職には有利と言えるでしょう。
引用元:大都市の若者の就業行動と意識の展開―「第3回若者のワークスタイル調査」
一方新卒採用の場合どうでしょうか。平成31年3月大学等卒業者の就職状況では就職率97.6%(※2)、平成30年3月高等学校卒業者の就職状況が98.1%(※3)となっていますので、フリーターの就職状況と比べるとフリーターの就職は非常に難しいということが分かります。
フリーターの就職はなぜ難しいのか?
ここまでの数字を考えると、新卒に比べると、フリーターの就職はとても難しいことが分かったと思います。ではフリーターの就職はなぜ難しいのでしょうか?
その理由となる部分を解説します。
正社員になれていないことを問題視される
正社員として働いたことがないと「何か問題があって正社員になれなったのではないか?」と勘ぐられることが原因で、面接落ちというケースがあります。
新高卒や新大卒の就職率が非常に高いと前述しました。その中で就職できなかったとなると「他の人と違う」という烙印をおされてしまうため就職活動が難しくなるのかもしれません。
自己PRが薄くなる
通常の就職や転職であれば職務経歴や学歴があるため、多くの自己PRをすることができます。しかしフリーターとなると空白の期間と企業に認識されることがあるため、その期間の自己PRがうまくいかない可能性もあります。
空白の期間で何か努力していること、例えば資格取得や、夢のために奮闘していた、などがあれば別になりますが、何もやっていないと他の人よりも劣って見られてしまいます。
すぐに挫折するイメージ
正社員になれていないということは「仕事について頑張れないのではないか?」や「目標にコミットできないのではないか?」「打たれ弱くすぐ逃げ出してしまうのではないか?」といった懸念を企業側から持たれてしまうこともあるでしょう。
フリーターをしながら何か目指しているものがあったのであれば、真反対の評価となり「目標に対してコミットする人間」という評価に逆転できるかもしれません。
なぜフリーターは正社員にならないのか?
【第3回若者のワークスタイル調査】では、『なぜ正社員になろうとしないのか』というアンケートも実施していました。その傾向を分析すると、下記の3つが言えます。
- 正社員になりたいが、なれない:8%
- 自由がいい・やりたいことを探している・特に理由はない・正社員はいや(49.6%)
- ほかにやりたいことがある(独立したいを含む)(20.0%)
フリーターのメリット・デメリットは、正社員のデメリット・メリットの裏返しかもしれませんね。
一度でも正社員経験があれば再就職は比較的カンタン
Qさん(男性・調査当時 24 歳:巻末のケース記録参照)は大学進学(農学部)のため上 京し、大学時代に格闘技をはじめてプロにまでなった。だがプロでは生活していけなかった ため、卒業時にいったん地方で正社員(農業に関わる旅行会社)として就職する。しかしサ ービス残業の毎日で格闘技と両立ができなかったため1年で離職し、再び東京に戻って、学 生時代のアルバイト先で働きながら格闘技を再開した。2年ほどこうしたフリーター生活を続けたが、結婚をきっかけに生活を安定させるため、学生時代に使ったインターネットサービスの社会人版で見つけた農業に関わる東京の会社に正社員として就職した。
引用元:第3回若者のワークスタイル調査
短期ではあるものの、学卒後すぐに正社員経験があり、離職した理由が明確である。学部選びから仕事まで農業関連を選んでいる。フリーターから正社員になる主なきっかけが結婚というあたりも、企業の目には良く映ったのかもしれません。
逆に言えば、何か明確な目的があってフリーターをしている理由がはっきりしていれば、正社員就職にはさほど難しくはないといえます。
フリーターから正社員になる方法

フリーターの現状はわかった。
やっぱり正社員になりたい…どうすれば正社員に就職できるの?
フリーターから正社員に就職する方法は、以下の4つがあります。
- 転職エージェントを利用する
- 求人サイトから応募する
- 正社員登用制度から目指す
- ハローワークに相談する
それぞれメリットとデメリットがあるので、複数の方法を併用するのがおすすめです。
ひとつずつ解説していきます。
転職エージェントを利用する
フリーターを対象とした転職エージェントを利用しましょう。
積極的にフリーターを採用する企業の求人を、豊富に見ることができます。
「転職エージェント」とは、就職・転職したい人と、人を採用したい企業をマッチングするサービスです。
就職・転職したい人は無料で利用できます。
転職エージェントを利用するメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
フリーターの採用実績がある優良企業の求人を見れる 担当者がつき自己分析・履歴書・面接などのサポートがある 面接後にプッシュしてくれて就職率が上がる | 担当者がつくのでやりとりがある 担当者との相性がある(ただし無料で変更可) |
転職エージェントを利用して正社員になったフリーターがたくさんいるので、就職ノウハウが蓄積されています。
フリーターにとって必要なサポートが充実しているので、積極的に活用しましょう。
担当者との相性がありますが、相性が合わない場合は変更してもOKですし、複数の転職エージェントに無料で登録して、相性が良い担当者を選んでも大丈夫です。

「就活に自信がない…」という人には転職エージェントがおすすめです。
フリーター向けの転職エージェントは後述するので、このまま読み進めてみてください。


求人サイトから応募する
求人サイトから応募することもできます。
フリーターが求人サイトを利用する場合は「未経験者OK」の求人に絞って検索すればOKです。
求人サイトのメリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
気軽に求人を検索できる 豊富な求人を見れる | 一人で就職活動をしなければいけない 自分で企業を見極めなければいけない |
先ほど紹介した転職エージェントは担当者がついて就活をサポートしてくれますが、求人サイトはあなた一人で就活をしなければいけません。

「一人で就活したい!」という人には求人サイトがおすすめです。
正社員登用制度から目指す
「正社員登用制度」とは、アルバイト先で正社員に採用される制度のことです。
メリット | デメリット |
---|---|
仕事に慣れているので働きやすい | 企業によっては正社員登用制度がない 制度があっても正社員になれる保証がない |
アルバイトで働いていた経験を活かせますが、飲食店など業種は限定的です。
また、必ず正社員になれる保証がないため、正社員登用にこだわりすぎて何年も経ってしまうと、他の会社に就職するチャンスを失うリスクもあります。

正社員登用を狙っても良いですが、同時に他の会社への就職活動も進めておきましょう。
ハローワークに相談する
ハローワークでも正社員に就職することができます。ハローワークとは、国の職業紹介所のようなものです。
メリットとデメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
中小企業の求人が多い 地方の求人が多い | 大手や人気企業の求人が少ない 虚偽の求人票が混ざっていることがある |
大手や人気企業は、自社のホームページに応募が集まるため、ハローワークに求人を出さないことがあります。
また、大手や人気企業は応募が殺到するため、採用担当者の負担を軽減するためにハローワークを使わず、転職エージェントに非公開求人を出しているケースも多いです。
ハローワークは公共機関であるため、どんな企業でも公平に求人を出すことができます。
そのため求人数が多く、虚偽の求人票が混ざっていることもあるので注意してください。
【参考記事】令和3年度 ハローワークにおける求人票の記載内容と 実際の労働条件の相違に係る申出等の件数

地方の中小企業に就職したい人にはハローワークがおすすめです。
こちらも転職エージェントと併用して利用するのが良いでしょう。
フリーターから正社員への就職に役立つおすすめの転職エージェント7選
就職活動の経験がほとんどないという人もいるでしょう。その場合、どうやって転職を進めていくのか、自分にはどんな職種が向いているのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時に、転職サイトのエージェントのサポートがあれば確信を持って転職を進めることができるはずです。エージェントは、親身に相談に乗ってくれ、自分の合っている職種や企業を探すことを手助けしてくれます。
履歴書の書き方指導、面接の練習など手厚いサポートも期待できますので、積極的に活用していきましょう。
DYM就職|20代から高い満足度を誇る正社員就職支援サービス

公式サイト:https://www.dshu.jp/
「DYM就職」は正社員経験がない・正社員経験が少ない方に向けた転職サービスを提供しています。メインユーザーは、フリーター・既卒・第二新卒です。
トップベンチャー企業から東証プライム上場企業まで、DYM就職が厳選した優良企業を紹介してくれます。
一刻も早く正社員内定を得たい方は、まずサービス登録しエージェントとのカウンセリングに参加してみましょう。
※ご登録後は面談案内の電話が来ますので、そちらから日程を調整しましょう。
就職カレッジ|入社後定着率は驚異の92.21%
公式サイト:https://www.jaic-college.jp/
「就職カレッジ」はフリーターや大学中退者、第二新卒、高卒といった人向けに転職サイトを運営しています。
2005年からはじまった就職カレッジは33,000名以上(※1)を正社員として送りだしており、20代フリーターや第二新卒に強い転職サイトです。
就職カレッジの特徴は、飲食や投資用不動産、アミューズメントといった、就職しても定着しづらい業界は紹介しない点です。
フリーターから就職はできたものの、「ブラック企業に就職してしまい、すぐに辞職してしまった」という状況になりにくいといえるでしょう。
- 相談満足度93.5%(※2)
- 就職支援実績33,000名以上
- 入社後定着率92.21%(※3)
(※1)2005/5/1~2023/4/30の当社主催の面接会参加人数
(※2)2022/3/17-2023/4/20の当社就職相談参加者のうち、アンケート回答者(1.974人)中、相談に満足されている参加者の割合
(※3)2022/8/1~2023/1/31に入社した人材の3か月定着率
ハタラクティブ|20代フリーター特化型の就職支援
公式サイト:https://hataractive.jp/
レバレジーズ株式会社が運営する「ハタラクティブ」という就職サイトも、フリーターの就職におすすめです。
ハタラクティブは、第二新卒を中心とした若い人をターゲットにしていおり、支援実績11,000人以上、就職成功率80.4%と高い実績を誇っています。
面談や履歴書の書き方の指導、面接対策などのサービスも充実しているので、正社員を目指すにあたって抱えている不安の解消にも一役買ってくれるでしょう。
また就職サイトの利用はサービス登録から内定まで全て無料という点も魅力ですので、資金がなくても自分が好きなときに就職活動を開始することができます。
未経験でも積極的に採用してくれる正社員求人も豊富なので、ぜひ利用してみてください。

ウズキャリ|第二新卒・フリーターの就職内定率86%
公式サイト:https://daini2.co.jp/
続いて紹介するのは、「ウズキャリ」です。手厚いサービスが持ち味で、個別カウンセリングや就活スキルアップセミナー、面接対策などを無料で利用することができます。
また残業時間が長い、離職率が高いといった会社を元々除外しています。ブラック企業を紹介することがないため、定着率が93%と驚異の数字を持っているようです。
利用者一人ひとりに時間をかけて丁寧にサポートしてくれるので、就活や転職に不安がある方やブラック企業は絶対に選びたくないという方におすすめです。
就職shop|就業経験のない20代向け
公式サイト:https://www.ss-shop.jp/
「就職shop」は、リクルートがフリーターや第二新卒をターゲットとして運営するサービスです。人材紹介業界の最大手リクルートが運営するだけあって、紹介可能な求人数はかなり充実しているようです。
紹介求人先は、就職shopのスタッフが直接訪問して取材しています。労働環境、職場の雰囲気、教育体制など、ネットの情報だけでは分からないことも教えてくれるでしょう。
就職shopでは、DYM就職と同じく書類選考をスキップして面接から始めることが可能となっています。また未経験を歓迎する企業の求人も多数抱えているので、始めて正社員を目指すという方はぜひ登録しておきましょう。
えーかおキャリア|内定獲得率81%と入社後定着率97%
公式サイト:https://e-kao.co.jp
「えーかおキャリア」は、20代の就職・転職支援に特化しているエージェントです。内定獲得率は81%、入社後定着率97%と高い水準を維持しています。
内定獲得率が81%あると安心して就職、転職活動ができるでしょうし、入社後定着率97%の実績もあるので自分に合った企業を見つけられる可能性が高いでしょう。
また、専属の担当者がつき1対1でサポートしてくれるので、きめ細かいサービスを受けられる点も特徴です。
就職・転職希望者の要望を踏まえて求人を提案してくれるので、納得のいく就職・転職活動ができるでしょう。
20代転職の窓口|初めての転職・就職に特におすすめ

公式サイト:https://success-spear.co.jp
20代転職の窓口は初めての転職・就職に強いエージェントで、特に強いのは第二新卒ですが、フリーターの方にも非常におすすめできる転職エージェントです。
20代転職の窓口はマンツーマンによるサポートがとても充実しているので、ひとりでは履歴書や面接対策に不安がある…という方でも安心。
学歴や経験年数も不問で、働いた経験があまりない方や入社1~2年目の方でも、アドバイザーの方が一緒に仕事を探してくれます。
まだ経験の浅い20代やフリーターと方に特に相性の良い転職エージェントといえるでしょう。
年収300~400万円の求人が多数あるのも非常に魅力的ですよ。
フリーターが正社員になるメリット・デメリット

念のため、フリーターが正社員になるメリットとデメリットを整理しておきたいな。
フリーターが正社員になるメリットとデメリットは、以下のとおりです。
メリット | デメリット |
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世間体ががよくなる 雇用が安定する 給料が安定する 福利厚生を利用できる 社会保障を受けられる | 働き方に制限が増える 責任が増える |

正社員になると働き方の自由度は減るかもしれませんが、総合的に見るとメリットが多いといえるでしょう。
フリーターと正社員の違い

あと、フリーターと正社員ってどこが違うの?
違いをしっかり知っておきたい。
フリーター(フリー・アルバイター)とは、正社員ではなく短期のアルバイトなどで働く人を指します。具体的には、学生を含まない正社員や正職員以外の就労雇用形態である、契約社員・契約職員・派遣社員・アルバイト・パートタイマーなどの非正規雇用で生計を立てている方のことです。
フリーターと正社員の違いには、次のような点が挙げられます。
仕事の内容
フリーターと正社員では、仕事に対する責任の重さに違いがあると言われています。ただ、必ずしも正社員の仕事の責任が重く、フリーターが軽いとは言えません。
特に近年は「同一労働同一賃金」の概念が浸透しつつあるため、雇用形態に関わらず、働くもの皆が責任を持って働こと望まれます。
また、アルバイトやパートなどの非正規雇用者でも、一定時間以上働くことで社会保険や労働保に加入する権利を取得できたり、しっかりと働くことで社員と同様の研修や福利厚生を受けたりすることも可能です。
給与などの待遇
給与面においては、これまでフリーターと正社員では大きな格差がありました。しかし、昨今の最低賃金の引き上げや、同一労働同一賃金の導入により、格差が小さくなっていると言えるでしょう。
ただし、将来を考えると、賞与や役職手当、退職金がつかないといった面で、どうしてもフリーターは不利と言えます。そこで、できるだけ早く正社員として働けるように準備することが大切です。
社会的信用
フリーターを続けていると、なかなか社会的信用を得ることができないのも、おすすめできない要因の1つです。社会的信用は、銀行などで融資を受ける時に必要となります。
もし、社会的信用が低い場合に金融機関で借入ができたとしても、正社員よりも高い金利を取られたり、場合によっては高い保証料が必要となるケースもあります。
このように、フリーターのままでは、正社員よりもさまざまな費用が余分にかかる可能性が高いのが現実です。
福利厚生
フリーターより正社員の方が、手当や休暇制度などの福利厚生が手厚いです。
正社員は以下のような手当がつくことが多いです。
- 出張手当:出張すると支給される
- 住宅手当:家賃や住宅ローンの補助
- 役職手当:役職がつくと支給される
- 家族手当:配偶者や子供がいると支給される
- 資格手当:所定の資格を取得すると支給される
こうした手当やボーナスがあるので、フリーターより正社員の方が収入が高くなります。
また、一般的な正社員には以下のような福利厚生もあります。
- 厚生年金
- 雇用保険
- 社員旅行
- 退職金制度
- 産休・育休
- リフレッシュ休暇
- 夏季休暇・年末年始休暇
こうした制度はフリーターにはありません。

福利厚生に魅力を感じる人は、正社員に就職することをおすすめします。
フリーターから正社員を目指す上でなりやすい職種10選

あと、フリーターから正社員になりやすい職種も知っておきたい。
結論、フリーターから正社員になりやすい職種は以下の10個です。
- 営業職
- 販売職
- IT系・エンジニア
- 事務職
- コールセンター
- 介護職
- 工場作業
- 施工管理
- 警備員
- トラック運転手
フリーターから正規雇用で就職してもらうことは、ハードルが高いと感じる人も多いかもしれません。しかし、職種によっては正社員になる可能性も大いにあります。
仕事は働きながら身に付けられる技術がほとんどです。最初から専門性を求められるような職種もありますが、そうでない場合も多いです。
しっかりした実務経験が必要な職種や、特別な技術を持っているクリエイティブな職種など、フリーターからでは、無理な職種があるとは思っていませんか?
確かにフリーターは関係なく、採用自体が難しい職種もあります。ですが、そんな中でも、フリーターを採用したい!という職種はたくさんあります!
この項目では、フリーターから正社員を目指している人に向けて、どの職種であれば正社員になりやすいか、就職しやすい職種を10種ピックアップしました。
営業職
営業という部署は、会社の売り上げに直接関わってくる部署です。
フレッシュな人材を求めているだけでなく、常にある一定数の営業職員を確保しておきたいというのが企業側の気持ちです。
営業職のやりがい
営業というのは、数字や目標に対して抵抗なく動ける人が向いています。相手とコミュニケーションを取りながら、わかりやすく説明ができ、相手が話しやすい環境、場作りができる人が向いているでしょう。
相手の潜在意識に働きかけ、ニーズや課題を引き出すことができれば、「じゃあ、あなたがそういうのなら、使ってみようかしら。」というように顧客の気持ちを動かすことが可能だからです。
会社の売り上げに直結する職種なので、成果を上げた時の喜びは、かなりの達成感があり、やりがいがあります。
営業職のメリット
- 営業職はどの業界でも必要不可欠なので、営業ができればどこの業界でも活躍できる
- 出した成果は、実績として給与や賞与アップにつながりやすい
- 結果が自分のモチベーションにつながるので、楽しくなってきてやりがいが生まれやすい
- 転職の際、営業経験が有利に働くことが多い
営業職のデメリット
- 数字が上がらない時は、精神的にきつい
- もしネガティブ思考の人であれば、プレッシャーで続かない可能性が高い
- お客様に直接関わる仕事なので、クレームを言われやすい
販売職
こちらも、フリーターにとって就職しやすい職業のひとつです。販売職は会社の最前線で、会社の顔として人に見られる立場の仕事です。
販売職の役割
販売職は実は「売る」ことだけが仕事ではありません。お客様は様々なニーズを持っているので、それに合わせて商品の提案や説明をしてお客様の満足度を上げることも重要な役割です。
また、店舗の運営からクレームの対応、社員やアルバイトの教育などなど、することは多々あります。
もちろん売り上げを管理はしなければいけないので、そのお店の販売業績に貢献できる方が選ばれやすいと言えます。
向いている人は?
しかしそれだけでなく、お客様から「ありがとう」と直接感謝を伝えられることが多い職種なので、お客様に近く、人とモノをつなぐ立ち位置で仕事をしたい人が向いています。
またほとんどが立ち仕事のため体力に自信がある人、接客や商品の管理などマルチなスキルを身につけたい人にとっては、向いていると言えます。
販売職は特別な知識や専門性を必要とされないので、やる気や熱意があれば採用されやすい傾向があります。
稼ぎたいという人にとっては、それほど高い給与ではなく、上り幅も大きくはないので物足りなく感じるかもしれません。
ですが、接客が好きな人なら、長く勤めていける職種となります。
販売職メリット
- 本人の潜在的な能力や可能性を重視する企業が多く、未経験や学歴も問いわれないことが多い
- 成果次第では、アルバイトから正社員にしてくれる企業が多い
- 対人スキルや、コミュニケーション能力が上がる
- 早いうちからにスタッフ管理を任せるところもあるため、マネジメント力が養われる
販売職デメリット
- 営業のような給与は見込めない
- 他の場所に転職しようとしても接客が「スキル」として認められないことがある
- 生活がやや不規則になりがち
IT系・エンジニア
知らない人にとっては、「IT職が入りやすい職種であるなんて、信じられない!」と思う人もいるかもしれません。
- 「文系だからITなんてわけわからない」
- 「機械音痴だから苦手意識がある」
- 「専門知識が必要なのでは?」など
知識がない人は、どうしても取っつきにくい職種というイメージが強いです。
文系でもIT人材にはなれる
しかし、意外に思うかもしれませんが、IT職はクライアントとのやり取りや交渉が多くある職種なのです。
文系の人には一見全く関係ないように見えますが、文系の人はコミュニケーション能力が高い人のたくさん存在するので、活躍の場となる可能性を秘めています。
また、だいたいどこも未経験者に向けた研修があるので、知識が無いと不安がらなくても大丈夫です。また、ITは需要が高いにも関わらず、圧倒的に人材が不足しているので、いつでも人を求めています。
今後さらに需要が高まることが予想されているため、未経験でもやる気がある人なら、雇いたいという企業が多いはずです。
苦手意識を取っ払って、新しい分野を勉強する意欲のある人はぜひIT職の検討してみてください。
IT系のメリット
- 資格や専門職が武器になり、市場価値が高く、手に職がつく
- チームで仕事をすることが多いので、孤独になりにくい
- 需要も高いので、転職もしやすい
IT系のデメリット
- 休みはとれるが、夜間対応しなければいけないこともある
- IT業界は常に進歩しているので常に勉強が必須である
- スタート時点ではそれほど高い給与ではないので、資格取得で給与を上げていく必要がある

事務職
事務職もフリーターから就職しやすい職種です。未経験でも始めやすい業務が多いからです。
一般的な事務職は、以下のような業務をおこないます。
- 文書の作成
- データ入力
- 電話応対
- スケジュール管理
- 会議の準備書類の整理・保存
事務職のメリット
- 室内で働ける
- 残業が少ない
- 土日休みの会社が多い

ワークライフバランスを重視したい人におすすめです。
事務職のデメリット
- 雑用が多い
- 給料が上がりにくい
- ルーティンワークが多く飽きる人もいる
事務職の平均年収は434万円で、少し低めです。
【参考記事】厚生労働省|賃金構造基本統計調査
コールセンター
コールセンターは、顧客からの問い合わせに対応したり、顧客に電話をする仕事です。
大きく分けると、以下の2種類があります。
- インバウンド(入電):顧客からの問い合わせに対応する
- アウトバウンド(発信):セールス・アポイント・市場調査などこちらから電話する

人とのコミュニケーションが得意な人におすすめです。
コールセンターのメリット
- 求人が多い
- リモート勤務の会社もある
- コミュニケーションスキルが身につく
コールセンターは全体的に人材不足なので、エリアを問わず求人が多いです。
コールセンターのデメリット
- 単純作業のくりかえし
- インバウンドはクレームがきつい
- アウトバウンドはノルマがきつい
ただし、マニュアルやトークの台本は用意されているので、基本的にはそれに沿って話していきます。
介護職
介護職もフリーターから就職しやすいです。主に以下の場所で業務をおこないます。
- 介護老人保健施設
- 特別養護老人ホーム
- デイサービスセンター
- 訪問介護サービス
- グループホーム
- 病院やリハビリセンター
- 居宅介護支援事業所

業界全体で人が足りていないので、未経験でも就職しやすいです。
介護職のメリット
- 転職しやすい
- 地元や田舎でも働ける
- 利用者さんから直接感謝される
介護施設は地方にも多いため、田舎でも転職先に困ることはないでしょう。
介護職のデメリット
- 肉体的にきつい
- 給与がそこまで高くない
- 命を預かるため責任が重い
介護職の平均年収は362万円で、少し低めです。
【参考記事】厚生労働省|賃金構造基本統計調査
工場作業
工場内で製造に関する業務をおこないます。具体的には、以下のような業務があります。
- 製品の製造
- 機械の操作
- 品質管理
- 生産ラインの監視
- 機械のメンテナンス

もくもくと仕事をしたい人におすすめです。
工場作業のメリット
- 手に職がつく
- シフト制で残業が少ない
- ものづくりの楽しさがある
大きい工場ほどシフト制なので、残業が少ないです。
仕事とプライベートをきっちり分けたい人におすすめです。
工場作業のデメリット
- 体力的にきつい
- 危険な現場もある
- 単純作業のくりかえしが多い
工場によっては夜勤があるため、体調管理が重要です。
施工管理
施工管理は建設工事の現場監督をおこなう仕事です。意外にも未経験から就職することができ、フリーターから施工管理になる人もいます。
具体的には以下のような業務をおこないます。
- 工程管理:工事のスケジュール管理
- 安全管理:現場で事故が起きないように対策
- 品質管理:図面どおりに工事が進んでいるか確認
- 原価管理:利益が出るようにお金の出入りを管理
- 環境管理:周辺環境に迷惑をかけない対策

この5つの仕事を「施工管理の5大管理」といいます。
施工管理のメリット
- 転職先に困らない
- 建設物が完成したときの達成感が大きい
- 経験を積んだり資格を取ると収入が上がる
施工管理は人手不足なので、スキルを身につければ仕事に困ることはないでしょう。
施工管理のデメリット
- 長時間勤務
- 休みが少ない
- 覚えることが多い
建設業界では、今でも週休1日の現場が多いです。
ワークライフバランスを重視したい人には、少しきついかもしれません。
警備員
警備員は公共施設・商業施設・イベントなどのセキュリティを確保する仕事です。
未経験者の募集も多いため、フリーターから就職しやすいです。
警備員のメリット
- 転職しやすい
- 何もなければ暇な時間も多い
- シフト制なのでスケジュールを立てやすい
トラブルがなければやることは少ない仕事です。
警備員のデメリット
- 不規則な勤務
- 有事の際は危険を伴う
- 立ちっぱなしで体力的にきつい
夜間警備をおこなう会社もあるため、生活リズムを保つのが大変なこともあります。
トラック運転手
トラック運転手は準中型以上の免許が必要になるケースもありますが、会社によっては免許取得の費用を負担してくれるところもあります。
そのため、未経験のフリーターでも就職しやすいです。
具体的には以下のような業務を行います。
- 車両の運転
- ルート管理
- 車両の点検
- 荷物の積み下ろし

また、配送先で営業活動をおこなう「セールスドライバー」という仕事もあります。
コミュニケーションスキルが高い人には、セールスドライバーもおすすめです。
トラック運転手のメリット
- 転職しやすい
- いろんな地域にいける
- 運転が好きな人には楽しい仕事
トラック運転手は不足しているため、経験を積むと仕事に困ることはないでしょう。
トラック運転手のデメリット
- 孤独な仕事
- 肉体的にきつい
- 危険と隣り合わせ
当然ながら、事故に遭う可能性があります。
もちろん、運転が苦手な人にはあまりおすすめできません。
フリーターが正社員就職を成功させる10のアドバイス

フリーターは正社員になれるとわかっても、実際に就職活動をするのは不安…
良い仕事に就職するにはどうすればいいの?
結論、フリーターから正社員への就職を成功させるコツは以下の10個です。
- どうして正社員になるのか、目的を明確にする
- 綿密に自己分析する
- 企業研究をして求める人物像を把握する
- 求人を絞りすぎず柔軟に職業選択する
- 履歴書でマイナスイメージを払拭する
- アルバイトで経験した業務をアピールする
- フリーターならでは強みをアピールする
- 正社員に求められることを理解する
- 面接ではビジネスマナーを徹底する
- 内定が取れるまで何度でも挑戦する
この10個を実践することで、就職の成功率は上がります。失敗したくない人は必ず実行しましょう。
ひとつずつ詳しく解説していきます。
どうして正社員になるのか、目的を明確に
フリーターが就職活動をする際には、自己分析が必要です。
- 自分はなぜ、フリーターになったのか?
- なぜ正社員になりたいのか?
- どうして、今このタイミングで就職なのか?
- 働くうえで、何を大事にしたいか?
これらは、自分自身でも曖昧にしてしまっていることがあるでしょう。
しかし、ここがしっかり分析できていないと、なぜ就職活動をしているのかわからなくなってしまいます。
目標を持って就職活動を行おう
「フリーターは目標を持たずに日々を過ごしている」と思われがちですので、「私は目標をもって活動をしている」と伝えることが大切です。
もし、何かしらの目標があってフリーターをしていたなら、その理由をしっかり伝えましょう。
特に目的無くフリーターをしていた人は、正社員になってどうなりたいのか、今後の目標を伝えるようにしましょう。
なんとなくで就職活動をしていると、少し上手くいかないことがあるだけで、挫折してしまうことが考えられます。フリーターは社会的信用度が低く、正社員に比べると生涯年収も低いです。正社員になっておくことに越したことはありません。
正社員を目指す目的、必要性をはっきり認識した上で、就職活動を行いましょう。
自分の得意分野はなにか?自己分析をいまいちど綿密に
新卒の就職活動であれば自己分析に使える時間は限られています。しかしフリーターは、この日までに就職をしなければならないという期限がありません。
その時間的に優位なことを利点と考え、自己分析を綿密にしましょう。
特に自分の得意なことをより掘り下げていきましょう。自分のことを深く知ることで企業に対してよりうまいアピールができるはずです。
しかし、就職は年齢的に若ければ若いだけ有利になる部分が大きいので、しっかり自分自身で期限を作って自己分析にあててください。
自己PRを作りこもう
自分が「どのような人間か」「何ができる人間か」という部分を自分自身で把握することが重要です。自己分析を綿密に行い、自分の強みや弱みを深堀りしましょう。人事の人に、この人なら一緒に働きたいと思われるような、自分の強みを見つけ出してください。
自分の人柄や強みが伝わるようなエピソードを用意しておきましょう。
企業研究をして求める人物像を把握する
応募する企業をよく調べて、どんな人を採用したいのか把握しましょう。的外れなアピールをしても採用されないからです。
求める人物像は、求人情報や企業のホームページに書かれていることが多いです。
それでもわからない場合は、転職エージェントに聞いてみましょう。
例えば、営業や販売職など人と話す仕事であれば「コミュニケーション能力が高い人」を採用したいはずです。
なので、あなたがコミュニケーション能力を発揮してうまくいったエピソードをアピールしてみてください。

あくまでも、相手が求めるものに寄せていくのがコツです。
求人を絞りすぎず柔軟に職業選択する
仕事を選ぶときは、求人を絞りすぎないのがコツです。応募する求人が少なくなってしまい、就職しにくくなるからです。
「やりたい仕事」で絞ると限定されてしまいます。
なので「どうしてもやりたくない仕事」だけを決めて、それ以外は就職の候補に入れてみましょう。

でも、よくわからない仕事を就職の候補に入れるのって不安…
と思うかもしれませんが、未経験の仕事の場合は、どの仕事があなたに向いているか見えにくいものです。
うっかり向いてる仕事を除外しないためにも、仕事の幅は広めにとっておきましょう。

転職エージェントのキャリアアドバイザーに適職診断してもらうと、あなたに向いてる仕事が見つかることがあります。
適職診断も併用しながら、仕事を選んでいきましょう。
履歴書の書き方|マイナスメージを払拭するための8か条
人事担当者は、あなたのことを履歴書で判断しなければならず、第一印象を決定づけるのは、履歴書になります。
マイナスイメージを与えるのは、履歴書に不備があったときでしょう。では、どんなことに気をつければ、プラスのイメージを与えられるのでしょうか?
- 履歴書は汚れていないきれいな状態であること
- 誤字脱字がないこと
- 字が丁寧に書けていること
- 内容が薄くなく、中身のあるモノにする
- 職歴には、応募する企業の業務に関係ありそうな部分をPR
- なぜ、応募しようとしたのかその企業に対する応募動機を詳しく書く
- これまでの自分の経験をどう活かすかを自己PR
- 業務に生かせる資格はしっかり書く
良い印象を与えるには、この8ポイントを抑えて書くことが重要です。
志望動機・自己PRの例文
例1:大学在学中から飲食店のバイトを5年間続けていた場合 「大学在学中から5年間にわたってアルバイトをしていた飲食店で店舗運営業務全般にかかわり、接客・販売の仕事を行ってきました。 この仕事を通して工夫したことは、お客様の年齢層に応じて接客方法を変えたことです。 どうしたら満足していただけるサービスを提供できるかということを常に考え、子供用のおみやげをプレゼントする企画や、健康重視のメニュー提案などを実行しました。 その結果、勤務していた店舗への来客者のリピート率を従来より8%上げることができました。 アルバイトを通して身につけた「どんな年齢層の人ともコミュニケーションが取れるスキル」を生かし、正社員としてより幅広い仕事に取り組んでいきたいと考えています。」
引用元:Re就活
学生時代は就職活動に挫折し、内定を取ることが出来ず、フリーターとして生活していました。フリーター時代はビジネスホテルのフロントでバイトリーダーとして、お客様の求めるサービスを先回りして提供することの価値を学びました。 正社員になれば「お客様に感動を届ける」ことをもっと大きな規模で達成できると思い、正社員への就活を決意しました。
引用元:ジェイック
職務経歴書の書き方|アルバイトで経験した業務をアピール
職務経歴書には、今までのアルバイトで経験した業務を書きましょう。応募する仕事に活かせる経験があれば、採用される確率が上がるからです。
例えば、コールセンターのアルバイト経験がある人で、事務に就職するなら、電話対応の経験をアピールしましょう。
正社員の経験がなくても、業務の経験があれば好印象です。
マイナスもプラスに!フリーターならでは強みをアピールする
「就職をする」となると新卒や正社員からの転職する人に方が有利となると考えられ、フリーターは社会に「不安定」だと見られる傾向があるからです。
マイナスのイメージもありますが、フリーターである自分自身まで、そのように悲観をしてしまうと自信をもって就職活動ができません。
何かわけがあって、フリーターという道を一定期間だけ選んだという人もいるはずです。
フリーターであっても自分の強みがたくさんあるはず、フリーターをしたことによって得ることができた自分自身の強みとなる部分を確認していきましょう。
様々な社会経験がある
フリーターだから社会経験がないというわけではありません。中には様々な業種のバイト経験がある人もいると思います。その多く職場で仕事をしてきたことを豊富な社会経験と捉えましょう。
様々な業種を体験してきたことにより、自分自身に合った職業や、貢献できる会社がわかるのではないでしょうか。
自分の特性がその企業にどう合っているか、説得力を持って伝えられるはずです。
夢を追いかける情熱がある
フリーターをしている人の中には、どうしても叶えたい夢があって、夢を追いかけることと同時並行でフリーターとして働いている人もたくさんいるでしょう。
フリーターと言えど、仕事をしながら夢を追いかけるための努力をしていることは、熱意やバイタリティがある人物だと思ってもらえるはずです。
その努力や情熱の強さをしっかりと伝えることが出来れば、とても魅力的な人だと思われるでしょう。
その情熱をその仕事に傾けたら、「結果を作ってくれそうだ」と期待させることができるかもしれません。
家族のため
データにもありましたが、家庭の事情で、フリーターにならざるを得なかった、という人もいます。
家族の病気、介護のために一度は定職に就くことを諦めたという人は、その事情をしっかり伝えましょう。
正社員に求められることの理解
フリーターから正社員を目指す場合、面接等ではどのような点が重視されるのでしょうか。求められる要素には主に次のようなものがあります。
長期間働き続けられること
フリーターとしての期間が長いと、根気がなくすぐ辞めてしまうのではと思われてしまうケースが多いようです。
そのため、正社員として採用されたらちゃんと働き続ける意思があることをアピールしましょう。
コミュニケーション能力
フリーターのような未経験の人材を正社員として採用する求人の場合、営業職の割合が高くなります。
そのため、営業をこなせるだけのコミュニケーション能力があるかどうかも重視されます。
もちろん営業職以外での採用であっても、正社員として働くためにはコミュニケーション能力は必要です。
面接対策|ビジネスマナーを徹底しよう
フリーターは社会経験が乏しいことから「ビジネスマナーはきちんとしているのか?」といった部分が細かくみられてしまいます。
面接官ができないと思っているからこそ、そこでしっかりビジネスマナーを体得していると、とても好印象になります。
例えビジネスマナーが完璧ではなくとも、礼儀があるかどうかは姿勢や態度でわかります。
言葉遣いに気を使い、人を敬う気持ちで接していれば、自然と礼儀があることが伝わります。相手に礼節を持って、接しましょう。
内定が取れるまで何度でも挑戦しよう
就職活動を行うとき「落ちたらどうしよう…」と不安な気持ちになります。
当然落ちることもあるでしょう。しかし、落ちたからといって、挫折せず、すぐ気持ちを切り替えて受け続けることが大切です。
一度や二度の失敗なんて、数に入りません。就職活動だけでなく、「断れる」という経験はいつでも起こり得ます。営業職になったら、断られることの方が多いくらいです。
正社員になれるまで受け続ける、打たれ強さをこの機会に身に付けましょう。
フリーターから正社員になった人の体験談

正社員に向けて就活を始めてみようかな!でも、まだ少し不安…
実際にフリーターから正社員になった人の話を聞きたい。
ここでは、実際にフリーターから正社員になった人の体験談を紹介します。
イメージになると思うので、参考にして一歩を就活を始めてみてください。
26歳で営業職に就職した男性フリーターの体験談

冒頭でもふれましたが、私、佐藤誠一は22〜26歳までフリーターを経験した後、正社員に就職しました。
私が就職したのは営業職です。
フリーター時代は家電量販店で販売員をしていたため、コミュニケーションスキルや販売スキルをアピールしたら採用されました。
また、エピソードを添えて経験を伝えるように工夫しました。
こんな感じで、エピソード付きでコミュニケーションスキルや販売スキルをアピールしたらうまくいきました。
あなたもエピソードを添えて話してみてください。
27歳で事務職に就職した女性フリーターの体験談

これも冒頭でふれましたが、私は「全国職業相談センター」というサイトで、3000人以上の相談を受けてきました。
当然ながら、フリーターから正社員に就職したい人の相談も多く受けています。
27歳までフリーターをしていたAさんは「さすがに正社員に就職しないとマズイ」と思ったそうで、ご相談にこられました。
話を聞いたところ、ワークライフバランスも考えて事務職に就職したかったそうですが、自分で就職活動してみるとなかなか内定をもらえず苦労したそうです。
そこで、転職エージェントをつけて就活することを提案しました。
そして、Aさんは転職エージェントにサポートしてもらい、無事に事務職に就職することができました。
困ったら無理せずプロにサポートしてもらうと良いでしょう。
フリーターから正社員に転職した人のよくある7つの理由

ちなみに、フリーターから正社員に就職した人たちって、どんな理由で正社員になろうと思ったの?
私が実際に相談を受けてきて、多かった理由は以下の7つです。
- 将来が不安になったから
- 結婚したいと思ったから
- 親に申し訳ないと思ったから
- やりたい仕事が見つかったから
- 同級生がみんな正社員だったから
- 正社員の方が稼げるとわかったから
- 女性も正社員の方がいいと思ったから

ひとつでも当てはまるなら、あなたも正社員に就職していいと思いますよ。
フリーターから正社員の就職に関するよくある質問【Q&A】
最後に、フリーターから正社員に就職するときによくある質問に答えていきます。
Q高卒のフリーターから正社員になれますか?
高卒のフリーターでも正社員として就職することは十分可能です。年齢にもよりますが、フリーターで経験してきたことを活かせる職種を選ぶことで、就職活動を有利に進められるかもしれません。
まずは就職を支援してくれるエージェントに相談しながら、ご自分に合った仕事を見つけるようにしましょう。
Q30代がフリーターから正社員になるのは無理ですか?
30代のフリーターの方でも、正社員になることは可能です。ただ、20代前半の方と比べると、選べる職種が限定される可能性があります。そこで、まずはご自身のキャリアや得意分野などの棚卸しを行い、即戦力として働けそうな職業を探すのがおすすめです。
就職支援のプロであるエージェントのキャリアアドバイザーは、あなたの潜在能力を顕在化し、最適な職種を提案してくれるでしょう。
Qフリーターが正社員面接を受ける際はスーツでないとダメですか?
フリーターが正社員面接を受ける際は、基本的にスーツの着用が望ましいでしょう。しかし、近年はIT業界をはじめ、比較的カジュアルな服装を受け入れる企業も増えている傾向にあります。
そこで、もし不安がある時は、エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみましょう。
Qフリーターから正社員になるときにおすすめの職種は何ですか?
フリーターから正社員になるときにおすすめできる職種は、明確に指定できません。なぜなら、求職者の経歴や特技、将来の目標などで大きく変わるからです。
あくまでも働くのはあなたです。ご自身の希望や特技、興味のある分野を選んで、長く就業できる職種を選ぶようにしましょう。
Q正社員になる前に、試しに働ける会社はありますか?
正社員になる前に、紹介予定派遣などで数ヶ月働いてみたり、お試し雇用制度を設ける企業も増えています。
企業にとっても、入社後のオリエンテーションや研修を終了してすぐに退社されると、さまざまな経費が無駄となります。そこで上記のような制度がありますので、気になる方は、エージェントに相談してみると良いでしょう。
Q特にしたい仕事がないのでフリーターのままでいいですか?
結論、あまりおすすめしません。年齢が上がるにつれて、正社員として就職しにくくなるからです。
やりたい仕事は実際に正社員で働きながら見つかるケースもあるので、まずは「できる仕事」から始めてみましょう。
Qフリーターから正社員になると仕事がきついですか?
会社や現場にもよりますが、きつさはあまり変わらないことが多いです。

でも、正社員になると残業が増えるって聞いたよ…?
たしかに、残業が増える会社もあるでしょう。
できるだけ残業したくないなら、残業が少ない会社を転職エージェントに紹介してもらえばOKです。
Qブラック企業を避けるにはどうすればいいですか?
ブラック企業を避けるコツは以下の3つです。
- ブラック企業が使いがちな文言がないかチェックする:若手が活躍・アットホーム・成長できるなど
- 給与情報:極端に給料が高いと業績給を含んだ表記になっているかもしれない
- 募集期間と募集回数:常に求人が出ている企業は離職者が多いかもしれない
詳しくは、ブラック企業を見抜く方法|ホームページ・面接・求人票から見分ける方法を徹底解説にまとめたので、不安であれば事前に確認しておきましょう。
Q就職する前に何か資格をとった方がいいですか?
看護師や薬剤師など、その資格がないと業務ができない場合は、就職する前に資格を取りましょう。
ですが、資格がなくても業務ができる仕事なら先に就職するのがおすすめです。
仕事をしながらでも資格を取得できるからです。

でも、資格があった方が採用されやすいんじゃないの?
と不安であれば、就職活動をしながら資格の勉強をしてもOKです。
「現在、◯◯の資格を勉強中です」とアピールするだけでも好印象になり、採用されるケースもあります。
資格取得に時間を使ってしまうと、年齢が上がってさらに正社員に就職しにくくなります。
「まずは就職が先」というのが基本です。
Qフリーターから正社員に就職したときの確定申告や年末調整は?
バイト勤務先の源泉徴収票を、就職先の会社に提出すれば年末調整をやってくれます。
ただしバイト先で年末調整がおこなわれていない場合や、バイトを掛け持ちして年収103万円以上なら、確定申告が必要です。
Q今から正社員になればまだ大丈夫でしょうか?
正社員に就職して、目標をもって努力を継続していけば大丈夫でしょう。
正社員に就職しても課題はつきものですが、ずっとフリーターでいるよりはかなり良好です。
以下の人たちも元フリーターです。きっと勇気をもらえるはずです。
- 瀬戸健さん:現RIZAPグループ社長
- 安田隆夫さん:ドン・キホーテ創業者
- 江澤身和さん:スープストックトーキョー副社長
まとめ
総務省の労働力調査によると、パート・アルバイトの形態で働く若年層(15~34歳)は、約344万人です。
このデータからも、かなり多くの20代がフリーターをしていることが分かります。
しかし、周りに大勢いるからと安心してはいけません。収入が少なく不安定なフリーターは、年を重ねるにつれて厳しい問題に直面することになるでしょう。
正社員というものにハードルの高さを感じている人も多いかと思いますが、今はどこも人手不足で売り手市場です。就職活動を始める際に、自分を見つめ、将来のビジョンを明確にしておくことをおすすめします。
この好機を逃さず、正社員になるための就職活動をしてください。