なかには直接面談をおこない「希望する求人の紹介や面接対策、入社交渉」など一貫したサポートをするサービスも存在します。
忙しさが邪魔したり、方向性が定まらなかったりと、転職活動に一歩を踏み出せない背中を後押ししてくれるでしょう。
苦労して獲得した国家資格なので、自身が納得したカタチで活かしたいと考えている方は多いはずです。
この記事では薬剤師の転職活動に役立つ転職サイト10選の特徴や評判と、利用するメリットなどについて解説します。
目次
業界に詳しい!薬剤師向けのおすすめ転職サイト10選
薬剤師に特化した転職サイトを、全10件ピックアップしました。
利用する際のコツは、複数サービスを併用することです。
1つの転職サイトのみの利用だと「希望する求人がなかった」あるいは「担当コンサルタントとの相性がいまいち」となった場面に、転職活動がストップしてしまいます。
ファルマスタッフ
ファルマスタッフは、全国に調剤薬局を展開する日本調剤が運営する転職サイトです。
全国に12拠点を持ち、多くの人が通いやすいといえます。求人紹介はもちろん、履歴書の作成や面接での受け答えに悩んだ際も気軽に相談できるでしょう。
公開求人数も42,000件を超えており、豊富な選択肢から転職先を検討できます。
口コミ・評判
https://twitter.com/niko00813490/status/1340992504640929796?s=20ファルマスタッフは、薬局とかたくさん紹介してくれる系だから、いいと思います!(日本調剤のグループ会社) 。
— めめ (@DM9dXuMk6s7MfvN) July 29, 2021
エムスリーは、ズームでの面接練習もしてくれるし、凄く丁寧で手厚いからいいと思います!
マイナビ薬剤師
マイナビ薬剤師は、大手人材サービスのマイナビが運営する薬剤師に特化した転職サービスです。
対面で希望を詳細に伝えられるため、コンサルタントとも意思疎通をしやすいでしょう。メジャーなドラッグストアや調剤薬局だけでなく、臨床開発室・治験コーディネーターといった珍しい求人も揃っています。
他のサービスでは間口が開けなくとも、マイナビ薬剤師であれば狙った職種へチャレンジできるでしょう。
口コミ・評判
マイナビ薬剤師の担当者さんが次から次へと求人を紹介してくださるけど、どれも特色が一長一短ある。
— ドラマー🥁*大家デビュー薬剤師 (@kanjou1gousen1) August 18, 2021
転職するなら価値観の優先順位付けないといけない!本来の転職動機からは考えが変わりそうだけど、新たな夢に向かう為には必然かもしれない!
転職一歩目としてマイナビ薬剤師に登録したら秒で電話きたけど、心の準備できずスルーしてもたよ。(メールで後日改めて電話する日程は送った)
— ぴあん🍇 (@coco_0017) August 3, 2021
薬キャリエージェント
薬キャリエージェントを運営するのは、全国の病院・薬局に採用支援事業を行うエムスリーキャリア株式会社です。
そのため、病院を中心としての実績やノウハウが豊富です。より患者さんに近い現場である、病院現場への転職を目指す人にピッタリといえます。
無理に応募を急かされる心配もなく、希望条件を登録しておくだけで該当する求人を連絡してくれます。
口コミ・評判
病院求人が前提の話↓
— めめ (@DM9dXuMk6s7MfvN) April 12, 2021
6社ほど登録して、現在稼働しているのが3件かな。この3件は、もの凄く親身になってくれます。
特にm3c(薬キャリ)の○○さんはとても対応が丁寧で、私の就活にとても役に立ってくれて…
続きは質問箱へ #Peing #質問箱 https://t.co/hCBB5CIGFp
薬キャリ登録しました。さっそく電話かかってきてビックリした:( ;´꒳`;):
— 千葉 (@kirakira1225) December 11, 2019
これからの人生の流れがやっと目に見えてきた感じがする。どきどき。
お仕事ラボ
詳しい職場のリアル(雰囲気や業務の進め方)を知って転職したい方に、お仕事ラボはおすすめです。
転職希望者を担当するコンサルタントは、同時に求人元の病院・クリニックをも担当します。
水に合った環境を重視する人は登録をしましょう。
口コミ・評判
選べる雇用形態としてはフルタイム働ける正社員雇用はもちろん、週2日から働けるパート、アルバイトなども紹介してくれるので自分の働きたいペースにあった仕事を選べるのはありがたかったです。求人企業に面接に行く際には交通費支給、履歴書や職務経歴書の指導もしてくれるので初めての転職でも不安にならず臨むことができました。
引用元:お仕事ラボ
ずっと薬局で働いていましたが、病院での仕事を経験したいと思い、転職活動を始めました。そのときにこちらの求人サイトを知り、登録しただけで一万円が貰えるキャンペーンをやっていたので、それに惹かれてつい登録しました。担当の方と面談したところ、派遣の仕事を紹介されました。ですが、私は正社員で働きたかったので、紹介された求人はお断りして、結局他のサイト経由で転職しました。
引用元:お仕事ラボ
リクナビ薬剤師
内定まで最短3日をアピールするリクナビ薬剤師では、豊富な求人数(4万件以上)を用意しており「すぐにでも働きたい」と目標を立てる人におすすめです。
家庭との両立に重きを置いた転職の場合に、紹介求人が掲載される利用者専用のアプリ「myCarrY」が便利です。アプリからのスピード応募や、勤務地の地図上の位置を確認できます。
口コミ・評判
https://twitter.com/heigee/status/1430361679708049412?s=20
リクナビ薬剤師の良いところはやっぱり圧倒的な知名度かな。リクナビってつくだけでも大手で安心できるところはある。
— gtom77 (@gtom774) July 27, 2020
実際使ってみても、求人情報担当と、個々の企業の担当が分かれてて大手という感じを受けた。
求人内容は特に薬局・ドラッグストアに力を入れている印象。
ファーマキャリア
ファーマキャリアは、転職へ向けて「じっくり話を聞いてもらいたい」あるいは「思い切って違う職種にチャレンジするか迷っている」と、慎重に転職を進めたい人におすすめです。
「転職サイトは複数の比較をして、自分が納得できるサービスを利用して」と呼びかけている様子からも、利用者目線であることが分かります。
また、転職条件にマッチした求人になるよう候補先と交渉までしてくれる「オーダーメイド求人」が人気を呼んでいます。
口コミ・評判
やりたい業種(病院、薬局、ドラッグストア)にもよるけど、マイナビとかファーマキャリアとかに登録して紹介してもらうっていうのも良いと思うよ!
— アルス (@iriaoris) August 28, 2020
いろいろ自分の条件に合いそうなところとか探してきてくれるよ!
私も転職の時に使いましたw
アプロドットコム
アプロドットコムは、20年以上の歴史をもつ薬剤師専門の転職サイトです。同社の社長自身も薬剤師であることから、転職希望者が抱える不安や悩みにアプローチする社風が根付いているそう。
その日のみの単発や派遣求人数が多く、高時給かつ勤務条件の融通が利きやすい点もポイントです。
口コミ・評判
とても良くして下さいました。
本人では聞きにくい内容(有休やお盆、正月休みetc)を確認をして下さったのはとてもうれしかった。(42歳・女性・埼玉県在住)引用元:利用者の声|アプロドットコム
条件をお話しした上で探して下さったので、希望通り内定が頂けたので助かりました。ありがとうございます。今日で2日目です!
また、遠い所へも足を運んで下さり感謝しています。(34歳・女性・東京都在住)引用元:利用者の声|アプロドットコム
ヤクジョブ
ヤクジョブの運営を行うクラシス株式会社は、薬剤師のみならず医師や看護師など、医療業界全体に精通する人材サービス会社です。
必然的に間口も広くなり、求人数は業界上位の6万件以上を保有しています。
豊富な選択肢があることにより、応募先の選定に悩むことは少ないでしょう。
口コミ・評判
自分では、今の職場には辿り着けなかったですね転職するとなった時点で、紹介会社を利用しようとは思っていました。そんなとき、クラシスと出会って、自分でもびっくりするぐらい満足する職場に就職することができました。もしも、自分一人で探していたら、希望の求人をピックアップすることもできませんし、恐らく、今だに就職先を探しているか、妥協して次の転職を考えながらどこかで働いていたでしょうね。
引用元:利用者の声|薬ジョブ
わがままな条件でも丁寧に対応してくれました!自分は大学院生だったため、薬剤師免許は取得していたものの、業務の経験はほとんどありませんでした。また、来春までしか働けないこともあり、条件的には難しかったと思いますが、色々と話しをする中で、自分に合った仕事を紹介してくれました。対応が親切丁寧だっただけでなく、仕事の紹介から条件交渉を経て、驚くほどスピーディーに仕事が決まりました。
引用元:利用者の声|薬ジョブ
ファルメイト
ファルメイトは「高い給与を維持しつつも、残業を行わないメリハリをもちたい」と考える人におすすめしたい転職サービスです。
求人数も都市部(東名阪)は1,000件以上と、出会える職場が豊富にあります。
また、職場の雰囲気も含めて働き先を決めたい場合もあるでしょう。
ファルメイトのスタッフが現場への同行を行ってくれるため、自分の目で見て職場を判断できます。
薬剤師ワーカー
薬剤師ワーカーは、応募先の条件を細かく設定できる点が魅力です。
たとえば女性薬剤師は「託児所あり・ブランクありOK(産休明け)」家庭との両立であれば「土日休み・処方箋や残業少なめ」といった絞り込みができます。
また、50〜60代のシニア層にも間口が広いと評判です。
店舗数が増えているドラッグストアや求人難を抱える中小以下の調剤薬局を中心に、転職成功事例が多くみられました。
薬剤師が転職サイトを利用するメリット
転職サイトを利用すると、希望する求人に出会う確率やスピードをアップできるでしょう。
雇用形態や場所、諸条件を伝えるだけで、マッチした求人を集めてくれるからです。また、書類作成のサポートや面接対策、内定後の交渉まで一貫してくれるサイトも多くあります。
ひとりで1社ずつ求人検索をし、条件に当てはまるかを確認するよりも、一度に10や20の求人を並べて吟味したほうが最短距離でゴールに辿りつけます。
薬剤師情報に特化した転職サービスを受けられる
数ある転職サイトでも「薬剤師の転職に特化」とするサービスを使いましょう。
- 扱う求人のすべてが薬剤師を募集している
- キャリアアドバイザーが薬剤師業界の実情に詳しい
- 職場見学を行うサービスの場合、働く姿をイメージしやすい
薬剤師は職種や勤務先により、働き方がガラッと変わります。また処方箋の多い少ないが残業時間に影響したり、周辺クリニックの数により扱う薬も上下したりの変化も起こるでしょう。
求人票から把握できる以上のことを知るためにも、転職サイトから得られる密度の高い情報が必要になるのです。
応募から内定までがスムーズに進む
応募してから内定までのステップにつまずかずに済むでしょう。
転職サイトに登録すると、条件を画面に入力したり電話でヒアリングされたりを経て、希望する求人を紹介されます。登録した直後から、具体的な求人情報を閲覧できるのです。
反対に、ハローワークでの求人検索は多くの業界から探さなければならず、見つかっても希望する内容とは限りません。
転職が初めてでも、履歴書の記入方法をコンサルタントに質問をしつつ、経験や志望動機を埋められるでしょう。書類の作成や準備するもので悩む時間を大幅に削減できます。
「最短3日で内定」と宣伝する転職サイトもあるほど、転職活動全体の期間を短縮できますよ。
入社条件(給与・勤務条件)を交渉しやすい
転職サイトを活用するほど、希望する給与・勤務条件を実現しやすくなります。
ヒアリングを通じて伝えた希望求人をピックアップしてくれるほか、面接中や内定後にも条件に近づくよう交渉代行してくれるからです。
とくに、給与面を重視する薬剤師は多くいます。しかし自ら交渉となると、うまく伝えられずにハードルが高まってしまうもの。
非公開求人に出会える
転職サイトが保有している「質の高い非公開求人」に出会える可能性が高まります。非公開求人は一般的には公開おらず、転職サイトに登録後、キャリアアドバイザーの推薦があって初めて応募できるからです。
- 高収入&高待遇な勤務条件
- 化粧品・医療機器メーカーの求人
- 新規の出店・事業(オープニングスタッフとして)
特に長いキャリアで経歴が優秀だったり、管理薬剤師としての勤務歴があったりする人のキャリアアップには、非公開求人がカギを握ります。
レアな求人であるほど、応募者が殺到しますが、求人を出す側としては、優秀な人材を見落とさないためにも、できるだけ採用活動に無駄な工数が発生するの避けたいわけです。
そのため、転職サイトを活用することで、自身にかかる負担を少なくします。つまり非公開求人には、求人側と求職者側の双方にメリットがあるのです。
アドバイザーにキャリア相談できる
対面や電話にて相談できる転職サイトであれば、転職にまつわる悩みを相談できます。
今すぐの転職を考えていない場合でも、面談を行ってもらえますので、薬剤師としてのキャリアに悩む方は利用してみるとよいでしょう。
転職サイトにおける特化型と総合型の違い
転職サイトには以下の2タイプが存在します。
- 特化型:特定の業界や職種を集めたサイト、求人数は限られる
- 総合型:業界問わずさまざまな求人を扱う、求人数多い
薬剤師向けの転職サイトは特化型に分類されます。
日常に例えると総合型は、大型ショッピングモールでさまざまなお店(業界)を検討できるのと同じです。なかには薬剤師の求人も存在しますが、数も情報も限られます。
反対に専門店である特化型であれば、触れる求人や情報、ノウハウが精通しています。
職種や雇用形態別で求人が整理されている
特化型の転職サイトなら「正社員ではなくドラッグストアで派遣希望」「土日の営業をしていない調剤薬局」など、薬剤師ならではの求人検索を行いやすい仕様です。
メジャーな勤務先のみならず、MR職やメーカー薬剤師など、一般サイトではヒットすら難しい求人も豊富に見つかるでしょう。
キャリアステップのため、思い切って別の職種にチャレンジしたい人も探しやすいです。
面接同行サービスがある
薬剤師特化の転職サイトであれば、担当アドバイザーが面接の場に同席するサービスがついている場合あります。
- 緊張が和らいで話が弾みやすくなる、力が発揮しやすくなる
- 面接ごとにフィードバックを受けられる
- 質問をしやすい雰囲気を作ってくれる
いつも以上の力を発揮でき、志望する職場への内定がグッと近づきます。
ただし、すべての転職サイトが面接同行を実施しているわけではありません。受け入れ側の求人元も同様です。面接同行を希望する人は、事前に確認することをおすすめします。
働き方を見直すパート・アルバイトにおいて確認すること
共通する特徴は、以下のとおりです。
- 大手であるほど教育研修制度が整っている傾向にある
- 過度な残業や異動が起こりにくい
アルバイトとしての時給はエリアによりますが、2,000円前後と需要が高いとわかります。
また派遣社員であれば、さらに高時給(3,000円前後)かつ社会保険にも派遣元で加入できます。
アルバイトと違いピンポイントの就業場所を決められないケースもありますが、ワークライフバランスを保ちながら、まとまった収入を得られるでしょう。
参考:令和元年賃金構造基本統計調査による職種別平均賃金|厚生労働省
応募する際は就業条件を確認する
応募先が調剤薬局・ドラッグストアの場合、営業時間や定休日を確認しましょう。
これらの勤務先はサービス業でもあるため、同じ企業グループであってもお店により営業時間やお休みはバラバラです。
アルバイトの場合は相談に応じてくれるケースも多く「9〜15時まで限定で働きたい」「毎週水・日は休みにしたい」と柔軟に対応してもらいやすいです。
また、過度な残業や異動が起こりにくいのもメリットといえます。
薬剤師におけるアルバイトと派遣社員の違い
派遣社員はアルバイトと比較して、次のような違いがあります。
- 派遣社員は調剤薬局かドラッグストア
- 雇用契約先は派遣元企業である
- アルバイトより時給が高い傾向がある(3千円前後が多い)
- 同様の勤務先は最長3年(労働者派遣法より)
このようなデメリットの一方、時給が高単価だったりさまざまな職場で働けたり、アルバイトと同様に勤務時間やお休みの希望通りに働きやすかったりするのもポイントです。
派遣には他にも「紹介予定派遣」と呼ばれる、派遣先による直接雇用を前提としたスタイル(派遣期間終了後に双方合意のもと)も存在します。
時給において確認すべきこと
時間に融通が効く勤務形態だからこそ、応募先は慎重に選びましょう。
時給においては、次の2点に注目してください。
- 土日や夜間のシフトに働くと時給がアップする可能性がある
- 病院・クリニック前の門前薬局であれば時間を無駄にせず働ける
高単価を狙う場合は、土日や夜間の人が集まりにくい時間帯を選択肢にしましょう。
昼の休憩時間を無駄にしたくない場合、門前の調剤薬局であれば、お昼の12時前後を勤務時間にできます。
もちろん、調剤やピッキング、薬歴管理までもろもろを一人で行うためハードにはなるでしょう。
しかし、高時給や人間関係のストレスが少ない、これまでの経験を活かせるといったメリットが多く存在します。
薬剤師は職種ごとに特徴がある
薬剤師の世界には職種がいくつか存在します。
職種ごとに働く時間帯や曜日が異なり、行う作業範囲も異なります。
調剤薬局
医師からの処方箋をもとに薬の調剤を行い、その他に服薬指導や薬歴管理を行います。
調剤薬局で働くうえで求められるのは、対人コミュニケーションです。来店する患者さん抱えている病気は、当然人それぞれ異なります。
患者さん一人ひとりの声をしっかり聞き、薬の説明を通じて信頼してもらうことが大切です。
また周りのクリニックの科目が多岐にわたるほど、求められる知識量も多くなります。
処方箋をこなした数だけ薬についての効果や副作用、どういった方が服用するのかを網羅的に学べるでしょう。
ドラッグストア
調剤併設型ドラッグストアの増加により、ドラッグストアも主な働き先にあげられます。調剤薬局と比較して、業務範囲が広い点が特徴です。
収入面も高い部類に入り、マイナビ薬剤師のデータによると平均512万円と高待遇です(人員不足や勤務時間が長くなりがちのため)。
病院薬剤師 | 434.6万円 |
調剤薬局 | 488.3万円 |
ドラッグストア | 512.5万円 |
製薬会社 | 543.2万円 |
薬剤師としてのスキル以外にも、店舗運営に携わる機会があるので、店長やエリアマネージャーなど昇進を経て経営のスキルを磨くこともできるでしょう。
病院
病院で働く薬剤師には、他部署(医師・看護師)との連携が多くあり、お互いの業務についても理解が必要です。
病院側とのコミュニケーションはもちろん、患者さんから薬剤以外の質問がくる場合もあります。医療スタッフの一員としてプロフェッショナルの自覚を持ち、より高度かつ柔軟な対応力が求められます。
病院勤務は勤務が不規則になりがちで、夜勤や日直当番もあります。体力的にも気を使う部分ですが、それを上回る経験を得られるでしょう。
製薬メーカー
薬を製造するための管理者を目指せるのが、製薬メーカーの薬剤師です。薬学の知識を活かして、新薬の分析・開発に携わったり、医療関係者への指導を行ったりと業務の広がりは大きいといえます。
管理の業務になると、医師からの専門的な問い合わせへの回答や安全性の管理を行います。
部署によっては転勤があったり、勤務がハードになったりとさまざまですが、経験を多く詰める選択肢でしょう。
医薬品卸企業
薬剤師の仕事は配属先により変わるものの、品質管理やPMS業務(安全性や効能などの情報収集)や営業社員への研修などが挙げられます。
社内に薬剤師が多く存在するわけではなく、一営業所に1〜2人と人数が極端に限定されます。
チームで何かを成し遂げるよりも、個人プレーになりがちな側面があるでしょう。
決してバリバリ表に出るわけではないですが、人に教えるまたはひとりでコツコツ仕事をしたい人に向いています。
年収アップを狙う際におすすめのキャリア
薬剤師のなかでも年収アップを狙う人におすすめする3つの選択肢を厳選しました。該当する求人があれば、転職サイトを利用してチャレンジしましょう。
MR職
MR職は薬剤師のなかでも、高給な職種にあたります。
薬学に関する知識を向上させつつ、営業職としての成果を求められるのが、年収基準が高い理由です。
また、出張や転勤も多くあり各種手当(出張手当・遠隔地手当)が豊富にあるのも要因のひとつでしょう。
調剤業務の経験をもつ薬剤師であれば、患者さんの疾患や心理に詳しいはず。営業する現場でも幅広い提案ができます。
かかりつけ薬剤師
かかりつけ薬剤師は「いつでも薬についての相談ができる存在」として、2015年に厚生労働省の主導で力を入れはじめた職種です。
患者さん一人ひとりの疾患や服用している薬の事情を把握、24時間対応を行います。
診療報酬も高く設定されていることから、年収も自ずと高くなりやすいです。
かかりつけ薬剤師になるためには、薬局勤務3年以上や研修認定を終えているなどの条件もあります。
経験を活かしつつ、患者さんの体調変化や薬の管理を行い責任も伴うでしょう。
管理薬剤師
「調剤薬局の労働スタイルは変えずに年収を上げたい」と、考える人は、現場の責任者である管理薬剤師を目指すのもステップアップになります。
管理薬剤師は、各店舗の店長であったり製造拠点の管理者であったりの管理業務が主です。
「第22回医療経済実態調査」によると、管理薬剤師の年収は約752万円と高水準であるのがわかります。
ただし、勤務する地域により年収ベースが変わる傾向にあります。
人員が足りている都市部よりも、不足している地方では高い年収を期待できるでしょう。入社前に年収の上がり幅や賞与の算定方法をチェックしておくことをおすすめします。
転職サイトへ登録をして薬剤師として理想の働き方を実現する
数々の薬剤師のキャリア相談にのってきた転職のプロのサポートを受けつつ、進むべき道のヒントがみえてくるでしょう。
一人でもんもんと抱えていた悩みがスッキリすれば、仕事への意欲も湧くものです。
すぐには転職を考えていなくとも、業界・職種の現状や将来性を聞くだけも勉強になります。
「年収をアップしたい」「働き方をゆるやかにしたい」など、あらゆるニーズに応える強い味方になり得るでしょう。