「薬剤師になって一年目だけどもう転職したい…」
「転職する上で注意した方がいいことあるのかな」
「逆に転職しない方がいいケースも知りたい!」
みなさんは、このようなことに悩んでいませんか。薬剤師として入社して数ヶ月が経つと、転職したいと考える方も珍しくありません。
一年目で転職していいか不安でなかなか一歩踏み出せない方もいると思います。
この記事では、薬剤師一年目の転職が慎重になるべき理由や転職前にするべきことを紹介します。
転職しない方がいいケースも紹介しているため、ぜひ最後までご覧ください。
関連記事:薬剤師向け転職エージェント15社を徹底比較|選び方や転職成功ポイントも
目次
薬剤師の1年目でも転職はできるが慎重に決めよう
次の転職を考えた時に、一年目の転職は不利になることがあるからです。
前提として、一年目で転職を考えることは珍しくないため問題ありません。厚生労働省が公表している資料によると、医療・福祉の産業で、新卒で入社した方が3年以内に退職した割合は38.8%と3人に1人以上が辞めています。
しかし、一年目で転職すると経歴に傷がつきやすく、次の仕事を探す時に不利になってしまいます。
短期離職してしまうと、次の会社からは「また早めに辞めてしまうかもな」と考えられてしまうかもしれません
短期離職のせいで、今後転職したくてもできなくなる可能性があるため、リスクを理解した上で慎重に決めるのがおすすめです。
【参考】:新規学卒就職者の離職状況(令和2年3月卒業者)を公表します|厚生労働省
関連記事:薬剤師の転職が厳しいと言われる原因と転職を成功させるために知っておきたい情報まとめ
薬剤師を1年目で転職する時によくある理由7選
ここでは薬剤師を1年目で転職する時によくある理由を7つ紹介していきます。
1つずつ紹介していきます。
関連記事:薬剤師を辞めたいと思う10個の理由|後悔しない辞め時と転職のポイントとは
スタッフやお客様との人間関係に問題があった
同僚のスタッフやお客様との人間関係に問題が発生してしまい、転職を考える方もいます。
しかし、従業員同士の関係性がうまくいっていない場合や相性の良くない人がいる時は、過度なストレスがかかってしまいます。
人間関係が順調にいかずストレスを感じると、転職を考える人がいます。
労働環境が合わない
薬剤師の労働環境が合わないため、転職を検討している方も少なくありません。
入社前に確認していた労働条件が、実際とは異なっていたこともあるでしょう。
労働環境が合わなくてストレスを感じると、それが転職のきっかけになるでしょう。
結婚や出産などで生活が変わった
結婚や出産などでライフスタイルが変わり、転職する方もいます。
厚生労働省によると、2022年の時点で全国の薬剤師の男女比は男性38.4%、女性が61.6%となっており、女性が比較的多い職種だとわかります。
そのため、結婚や出産を機に転職する人もいます。
【参考】令和4(2022)年薬剤師統計の概況|厚生労働省
研修が少なく放置されている
店舗によっては従業員が少なく、十分に研修を受けられないこともあるでしょう。
「先輩薬剤師から十分にアドバイスをもらって、着実にスキルを身につけたい」と考えている人は、研修制度が充実した職場へ転職したいと思うこともあるでしょう。
給料を増やしたい
年収アップを考えて転職を視野に入れる方もいます。
給与は働く条件の中でも重要な条件に該当するでしょう。
短期間でより多くの給与を手に入れられれば、夢や目標により早く近づけ、達成できるかもしれません。
勤務時間に不満がある
薬剤師の仕事は配属される場所によって勤務時間が大きく変わります。たとえば土日祝日・24時間受付しているところもあります。
シフトによって夜勤になったり、長時間労働したりするため、生活リズムが不安定になる恐れがあります。
上司に相談しても勤務時間の融通が利かない場合は転職を検討する人もいるでしょう。
ハラスメントを受けている
転職の理由として職場の人からハラスメントを受けている場合も考えられます。
ハラスメントが横行している場合は、信頼できる職場の人や厚生労働省の相談室に相談したうえで、異動の願いを出したり、転職をしたりしてその場から離れるのがおすすめです。
薬剤師が1年目で転職しない方がいい3つのケース
ここでは薬剤師が1年目で転職しない方がいいケース3つを紹介します。
以下の条件に当てはまっている人は、現時点での転職は見送ったほうが良いかもしれません。
関連記事:「転職しない方が良かった…」となってしまう人の特徴とは?後悔しないためのポイントも紹介
明確な理由がなく漠然とした不安から転職したい場合
「なんとなく転職してみたい」などの理由から転職を考える人もいますが、このような理由から転職することはあまりおすすめしません。
曖昧な理由で転職してしまうと、次の職場でも同じように漠然とした不安から転職を繰り返してしまう可能性があります。
具体的な転職理由を見つけると、転職理由が転職先の職場を見極める判断材料になるのでおすすめです。
貯金が少ない状態で転職する場合
手元に残っている貯金が少ない状態で転職することはあまりおすすめできません。
在職中に転職活動を終わらせて、退職後すぐに入社できる場合は問題ありませんが、転職は失敗するリスクもあります。
周りの反対を押し切って転職する場合
あなた自身が「転職したい」と強く考えていても、客観的に見たら転職しない方がいいと判断されることもあります。
あなたの状態を一番よく知っているのはあなた自身ですし、転職するかどうかを最終的に判断するのはあなた自身ですが、周りが冷静な意見をくれる場合もあるので、周りの声にも耳を傾けてみましょう。
1年目の薬剤師が後悔しない転職するために事前にした方がいいこと3選
ここでは転職を成功させるために事前にした方がいいことを3つ紹介します。
関連記事:薬剤師を辞めたいと思う10個の理由|後悔しない辞め時と転職のポイントとは
現在の職場で問題が解決できないか試す
転職する前に、現在の職場で問題が解決できないか試しましょう。悩みの内容によっては転職しなくても解決する可能性があるからです。
たとえば、人間関係に悩みがある場合は上司に相談して異動させてもらうと解決するかもしれません。
まず今の職場で解決策はないか考えましょう。
解決策が思い浮かばなくても、信頼できる人や機関に相談するだけでも悩みが解決されることがあります。
【仕事の悩みを相談したい人はこちら】総合労働相談コーナーのご案内|厚生労働省
周りに相談する
転職を考え始めたら、まず周りに相談しましょう。第三者からのアドバイスをもらうと客観的に転職について考えられるでしょう。
また、自分の考えを言語化すると頭の中が整理されて、何をするべきか見えてくることがあります。
プロの転職アドバイザーに相談すると転職するべきか、転職するなら具体的なステップはどうしたらいいかを教えてくれます。
転職に迷ったらまず転職エージェントに相談しましょう。
在職中に転職活動する
転職を決めたら、仕事を退職するのではなく在職中に転職活動を始めましょう。次の仕事が決まっていない状態で退職してしまうと空白の期間が生まれ、キャリアに傷がつきかねません。
転職エージェントの中には、土日祝日にもアドバイザーが相談に乗ってくれるところもあります。
仕事が忙しい人でも転職活動の時間を十分に確保できるので安心してください。
薬剤師が1年目で転職する時に押さえておきたい3つのポイント
ここでは薬剤師1年目で転職するにあたって押さえておきたい3つのポイントを紹介します。
要点をつかんだ転職活動をして、転職をスムーズに成功させましょう。
転職理由を明確にする
転職を考えたらまず「なぜ転職する必要があるのか」理由を明確にしましょう。転職理由は面接でよく聞かれる質問です。
ここでのポイントは、転職理由はポジティブな表現をすることです。嘘をつく必要はありませんが、前職の不満ばかり語っていると、転職先の採用担当者からの好印象は狙えないでしょう。
転職理由を明確にすると転職の軸が決まりやすくなるため、先に転職理由を明確にするのがおすすめです。
自己分析する
転職先を探す前に自己分析をしましょう。自己分析すると、自分の性格や大切にしている価値観などを客観視できます。
自己分析で出てきた項目をもとに転職先を探すと、転職先とのミスマッチを防げるでしょう。
転職エージェントの中には、独自の自己分析ツールを提供しているエージェントがあります。
転職エージェントを活用する
転職する時には、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントでは、プロのキャリアアドバイザーが求職者の希望を聞くだけでなく、一人ひとりの特性や価値観に合わせて、マッチした求人を紹介してくれます。
また、アドバイザーが転職で困りやすい書類の添削や面接対策などを入念にサポートしてくれるため、転職を1人で進めるよりも選考の通過率が高くなるでしょう。
在職中でなかなか転職活動が進められなくても、担当のキャリアアドバイザーが代理で進めてくれるため、忙しい人も手軽に転職可能です。
転職で手厚いサポートをしてほしい方は、転職エージェントを利用しましょう。
薬剤師を一年目で転職する際の注意点
ここでは薬剤師を一年目で転職する際の注意点を3つ紹介します。
空白期間はなるべく無くす
一年目で転職する時は、経歴の空白期間をなるべく無くしましょう。
仕事を辞めてから何もしていない空白期間があると、採用担当者は「この期間は何していたのかな」と気になってしまいます。
空白期間を作らないために、在職中に転職活動を始めて転職先を見つけましょう。
給料は変わらない可能性がある
「給料を上げるために転職したけど、結果あまり変わっていなかった」可能性を理解したうえで転職しましょう。
現時点で職場の給与に満足できなくても、勤続年数や技能の工場で年収が上がる可能性があります。評価制度が整っていて、適切な評価してくれる場合は今後給料が上がるかもしれないため、長く勤めるのがおすすめです。
転職を繰り返す癖がつきやすい
「今の職場がなんとなく合わない」などの曖昧な理由で転職してしまうと、次の仕事でも小さな不満が出た時にまた転職で解決させようとする可能性があります。
転職自体は悪いことではありませんが、企業の採用担当者の中には転職を繰り返すことにネガティブなイメージを持つ人もいます。
1年目の薬剤師が転職の時に使いたい転職エージェント3選
ここでは1年目の薬剤師が転職の時に使いたい転職エージェントを3つ紹介します。
関連記事:薬剤師向け転職エージェント15社を徹底比較|選び方や転職成功ポイントも
ヤクジョブ.com
- 求人を4万件以上保有
- 取引企業・医療機関は7,000社以上
- 企業を取材しているので詳しい情報がわかる
「ヤクジョブ.com」は、30年近く薬剤師業界を中心に医療業界の人材サポートをおこなっている、クラシス株式会社が運営する薬剤師向けの転職サイトです。
長年かけて医療機関と築いてきた信頼と実績があるからこそ、現在も6万件以上の求人情報を保有し、利用満足度97.7%(※)を誇ります。
全国47都道府県の求人を取り扱い、ほとんどの都道府県で100件以上の求人を保有しています。なかでも調剤薬局の求人は、全体の8割と豊富に扱っています。
(※)ヤクジョブ.com公式サイト参照
- ミスマッチを防ぎたい方
- 多くの求人から自分に合った求人を選びたい方
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サービス概要 | |
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サービス名 | ヤクジョブ |
運営会社 | クラシス株式会社 |
公開求人数 | 51,065件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://yaku-job.com/ |
マイナビ薬剤師
- 「顔が見える面談」による丁寧なヒアリング
- 手厚い転職サポート
- 臨床開発室・治験コーディネーターなど取り扱い職種が幅広い
マイナビ薬剤師は、大手人材紹介企業である株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。
対面、またはWebでおこなわれる「顔が見える面談」にこだわりがあり、今後のキャリアプランや仕事に求めることなど、求職者の話に耳を傾けて、叶えたい転職内容を汲み取ってくれるでしょう。
サポートの手厚さに定評があり、求人紹介や書類添削、面接対策などの支援にくわえ、面談同行や給与交渉なども任せられます。
求人情報の読み方や内部情報も教えてもらえるため、気になることは何でも質問してみるのがおすすめです。
取り扱い職種の幅が広いことも特徴で、薬局、病院、ドラッグストアのほか、臨床開発室・治験コーディネーターなどの企業勤務の求人も保有されています。
さまざまなキャリアの選択肢を検討したい方に、うれしいポイントでしょう。
サービス概要 | |
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サービス名 | マイナビ薬剤師 |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 48,773件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://pharma.mynavi.jp/ |
レバウェル薬剤師
- 取引先医療機関1.4万件(※公式サイト参照)
- 転職前に職場の内部情報が分かる
- 医療・ヘルスケア領域に精通したアドバイザーがサポート
レバウェル薬剤師は、医療業界の転職に特化したサービスを展開するレバレジーズメディカルケア株式会社が運営しています。
業界に精通したアドバイザーからのサポートが受けられるのはもちろん、アドバイザーは直接職場訪問して情報収集をしているため、職場の内部情報を詳細に知ることが可能です。
また、「転職エージェント」「スカウトサービス」「求人サイト」を兼ね備えたサービスのため、自身に合ったスタイルで転職活動を進めていくことができます。
サービス概要 | |
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サービス名 | レバウェル薬剤師 |
運営会社 | レバレジーズメディカルケア株式会社 |
公開求人数 | 2,752件 |
非公開求人数 | 非公開 |
対応地域 | 全国 |
公式サイト | https://levwell-yakuzaishi-agent.jp/lp/1/ |
1年目の薬剤師が転職する時によくある質問3選
ここでは1年目の薬剤師が転職する時によくある質問を3つ紹介します。
薬剤師は退職を何ヶ月前に伝えればよいですか?
退職までに業務の引き続きの確認や荷物の整理などがあるため、余裕を持ったスケジュールで伝えましょう。
また退職のタイミングは、会社の繁忙期を避けるなどの配慮があるとなお良いでしょう。
転職を決める時は、余裕のあるスケジュールを計画して、1.5ヶ月〜2ヶ月前に報告しましょう。
薬剤師は何年目から転職しやすくなりますか?
薬剤師が転職しやすくなるタイミングは3〜4年目だといわれています。
年数を重ねてくると知識や経験が増えてくるため即戦力として判断してもらえるでしょう。
面接や書類選考などでもアピールできる経験やポイントが一年目に比べて増えるため、転職に挑戦しやすいでしょう。
退職は最初に誰に伝えるべきですか?
退職を決めて会社に報告する時は、最初に直属の上司に伝えましょう。
伝えるときはメールではなく口頭で伝え、直属の上司に報告が終わったら、そのほかの人にも報告しましょう。
まとめ
薬剤師は一年目でも転職は可能です。しかし、一年未満の短期で離職すると経歴に傷がつきやすいため十分に考えてから決断するのがおすすめです。
また転職を考えた時にはすぐに退職するのではなく、まず現職で解決できる方法を探したり、相談したりしてみましょう。その中で転職への決断が固まったら、在職中に転職活動を進めるのがおすすめです。
転職活動を始める時は、転職エージェントを利用しましょう。
転職エージェントを利用するとプロのアドバイザーがあなたの希望や特徴・価値観をもとにマッチングした企業を紹介してくれます。
忙しくても担当のアドバイザーが代理で進めてくれるため、仕事も転職活動もどちらにも注力することができるでしょう。