製薬業界の転職に強いおすすめ転職エージェント8選|業界求人や年収・将来性も解説!

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

製薬会社に勤めていると「今よりもキャリアアップして給料を増やしたい」「家族との時間を増やしたい」といった気持ちになる時もあるでしょう。現状を変えキャリアアップしたい場合や職場の状況を変える場合、現職で交渉するよりも転職をおすすめします。

転職を希望する場合、転職エージェントを活用することで、希望のキャリアや年収を得られる可能性が格段に上がるでしょう。

本記事では、特に製薬業界で転職する場合におすすめの転職エージェントや転職サイトを紹介します。さらに、業界の求人内容や将来性についても解説します。

本記事を読むことで、転職エージェントの活用により、製薬業界で転職してキャリアアップする方法が理解できるでしょう。製薬業界での転職を考えている方は、ご一読ください。

薬剤師向けのおすすめ転職エージェント3選
エージェント名 評価 特徴
薬ジョブヤクジョブ

5.0

48,000件以上の求人情報を保有し、質も量も満足できる転職エージェント
ファルマスタッフファルマスタッフ

4.8

はじめての転職で使いたい薬剤師転職サイトNO.1の転職エージェント

マイナビ薬剤師マイナビ薬剤師

4.5

利用者満足度が高く、親身なサポートに定評がある大手転職エージェント

関連記事:大企業向けの転職エージェント10選|選び方や活用するコツも解説

目次

製薬業界の転職に強い転職エージェントの選び方

製薬業界で転職したいと思っても、どのエージェントを選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

製薬業界の転職に強い転職エージェントの選び方として、次の2点が挙げられます。

  • 「総合型」と「特化型」を使い分ける
  • 希望職種に強い転職サイトやエージェントを利用する

「総合型」と「特化型」を使い分ける

転職エージェントは「総合型」と「特化型」の2種類に分類されます。

総合型は、あらゆる業種や職種、地域を網羅した転職エージェントです。特化型は、業種や職種を絞って取り扱う転職エージェントになります。

総合型特化型
・あらゆる業種や職種を網羅している
・全国展開
・多数の求人を扱っている
・ある業種や職種に特化している
・地域特化型もある
・総合型と比べると少な目

総合型の転職エージェントは、業種や職種を限定せず新たな可能性を広げたい場合に向いています。希望の業種や職種が決まっている、今まで培った経験を同じ業種で活かしたい場合は特化型転職エージェントを活用するといいでしょう。

幅広い業種を扱う総合型の転職エージェントだけを使った場合、製薬業界の職種が少ない可能性も考えられます。一方、希望が決まっているからと特化型の転職エージェントだけを利用すると、異業種にある希望職種の求人に出会えず、可能性が狭まってしまいます。

総合型、特化型は、それぞれ異なる特徴があります。2種類の転職エージェントは、併用が可能です。それぞれが持つ特徴に応じて使い分けることをおすすめします。

希望職種に強い転職サイト・エージェントを利用する

転職エージェントの選び方として、希望職種に強いかどうかを見る方法もあります。転職サイトでも同様です。

転職サイトやエージェントには、それぞれに得意分野があります。例えば、同じ製薬業界特化型転職エージェントであっても、MRの求人に強いエージェントもあれば、薬剤師の求人に特化したエージェントもあります。

せっかく転職サイトやエージェントに登録しても、希望職種の求人が少なければ転職先をなかなか見つけられません。公開されている求人内容や求人数を見て、自分の希望職種に強いかどうかを判断してから登録しましょう。

製薬業界への転職におすすめの総合型転職エージェント

転職サイトやエージェントの選び方を見たところで、製薬業界への転職におすすめできる総合型転職エージェントを3つ紹介します。

  1. リクルートエージェント
  2. マイナビエージェント
  3. doda

上記は、製薬業界だけでなくさまざまな業種を扱っているエージェントです。多くの転職者をサポートしてきた実績があるため、初めての転職であっても不安を解消してくれるでしょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートの運営です。2023年11月現在、約38万件の公開求人があります。非公開求人も25万件近くあり、豊富な求人数が最大の魅力です。

キーワード「製薬」での公開求人数は約8千件あり、ほとんどが製薬メーカーの求人となっています。製薬・医薬品メーカーの求人は、公開、非公開合わせて1万件以上です。

リクルートエージェントには、各業種や職種に精通したキャリアアドバイザーが在籍しています。そのため、希望の業種や職種に応じたアドバイスをもらうことも期待できるでしょう。

また医薬品業界担当のキャリアアドバイザーも在籍していることから、薬業界特有の相談をした場合でも、的確な答えが期待できるでしょう。

社名 株式会社リクルート
公開求人数 381,416件(※)
非公開求人数 243,593件(※)
対応地域 東京、名古屋、大阪、福岡など全国、海外
公式サイト https://www.r-agent.com
(※)2023年11月時点

関連記事:リクルートエージェントの評判や口コミから分かるメリット・デメリット

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営しています。非公開求人を含めた2023年11月現在の総求人数は、約8万5千件です。

マイナビエージェントの特徴として、転職回数や年代別にサポート内容が違うことが挙げられます。20代を対象とした転職相談会、初めての転職希望者に対する転職相談会など、年代や就職回数に応じた情報を得られるでしょう。

マイナビエージェントには、スマートフォン用公式アプリもあります。手が空いたときやちょっとした時間に、求人情報や転職に関する情報を見られる点も魅力といえます。

社名 株式会社マイナビ
公開求人数 48,713件(※)
非公開求人数 18,904件(※)
対応地域 東京、名古屋、大阪、福岡など全国、海外
公式サイト https://mynavi-agent.jp/
(※)2023年11月時点

関連記事:マイナビエージェントの口コミ・評判まとめ

doda

doda

dodaは、パーソルキャリア株式会社が運営しています。2023年11月現在、非公開求人を含めた総求人数は約22万件です。

dodaには、スカウトサービスがあります。求人のスカウトだけでなく、面接確約のオファーや非公開求人の案内も届くので、自分で探す以上に求人情報を得ることができるでしょう。

また、「パートナーエージェント」として外部のエージェント約600社と提携しているので、自分で登録していない転職エージェントの求人に応募することも可能です。

社名 パーソルキャリア株式会社
公開求人数 224,068件(※)
非公開求人数 39,522件(※)
対応地域 東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト https://doda.jp/
(※)2023年11月時点

関連記事:dodaの悪い評判・口コミは実際どう? 向き不向きを徹底解説

製薬業界の転職に強い特化型の転職サイト

製薬業界に特化した転職サイトとして、製薬オンラインとAnswers(アンサーズ)を紹介します。

転職エージェントと転職サイトの違いは、担当のコンサルタントの有無や自分だけで転職活動を進めるかどうかです。しかし、今回紹介するサイトは、転職エージェントに近い特徴があるので、初めての転職活動でも手厚いサポートが期待できます。

製薬オンライン

製薬オンライン

製薬オンラインは、製薬・医療業界に特化した求人サイトです。2023年11月現在、3千件近くの求人数があります。

薬事、信頼性保証、臨床開発といった製薬業界特有の業種から、マーケティングや営業、管理部門といった製薬業界の一般的な業種まで幅広く取り揃えている点が魅力です。

転職サイトと銘打たれていますが、製薬オンラインは転職エージェントに近いサポート体制を取っています。転職サイトにはいないキャリアアドバイザーが在籍し、転職エージェントと同様、キャリアアドバイザーが求人紹介から内定まで個々に応じたサポートを行っています。

スカウトサービスもあるため、非公開オファーや企業からの直接オファーを受けることで、転職活動の幅がさらに広がるでしょう。

社名 オンウェーブ株式会社
公開求人数 2,970件(※)
非公開求人数 非公開
対応地域 東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト https://www.seiyakuonline.com/
(※)2023年11月時点

Answers(アンサーズ)

Answers(アンサーズ)

Answers(アンサーズ)は、製薬業界専門の転職サイトです。人材紹介事業を行う株式会社クイックが経営しています。

創立40年以上の株式会社クイックが持つ知見やパイプにより、大手企業をはじめとした製薬業界の求人があります。製薬メーカーだけでなく、販売やマーケティングのサポートを行うCSOや、研究開発業務のサポートを行うCROの求人も扱う点が特徴です。

アンサーズには、製薬業界専門のコンサルタントが在籍、製薬会社や過去の利用者から聞いて分析した企業情報を提供しています。アンサーズのコンサルタントは企業ごとの評価ポイントを把握しているので、面接において個々の企業での効果的な応対方法を教えてもらえる点も魅力です。

社名 株式会社 クイック
公開求人数 1,876件
非公開求人数 非公開
対応地域 東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト https://answers.ten-navi.com/
(※)2023年11月時点

製薬業界の転職に強い特化型の転職エージェント

製薬業界の転職に強い特化型転職エージェントもあります。製薬業界に特化した転職エージェントとして紹介するのは、以下の3つです。

  1. 薬キャリAGENT
  2. マイナビ薬剤師
  3. ファーマキャリア

それぞれ詳しく特徴を見ていきましょう。

薬キャリAGENT

薬剤師の求人・転職・募集なら【薬キャリエージェント】

薬キャリAGENTは、薬剤師専門の転職エージェントです。病院、調剤薬局の薬剤師向けの求人が中心ですが、薬剤師以外の求人もあります。

薬キャリAGENTの特徴は、希望に合った求人を最大10件まで紹介してもらえることです。求人の紹介は、最短で登録日当日に行われます。紹介された条件が希望に合わなかった場合、コンサルタントが企業に直接交渉してくれるので、希望に沿った転職ができる可能性が一段と高まるでしょう。

薬キャリAGENTでは、年収が高い理由や企業内の人間関係、休みの取りやすさのような求人票に掲載されていない情報も調査されます。薬キャリAGENTは、求人情報に書かれた内容だけでなく、本当の意味で自分に合った転職先との出会いが期待できる転職エージェントです。

社名 エムスリーキャリア株式会社
公開求人数 39,756件(※)
非公開求人数 非公開
対応地域 東京・名古屋・大阪・福岡など全国
公式サイト https://agent.m3career.com/
(※)2023年11月時点

関連記事:薬キャリの評判・口コミは?特徴や薬キャリエージェントとの違いも解説

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師

マイナビ薬剤師は、薬剤師に特化した転職エージェントです。マイナビエージェント同様、株式会社マイナビが運営しています。薬剤師に特化していますが、MRや営業職、臨床開発の求人もあります。

マイナビ薬剤師には、医療業界専任のキャリアアドバイザーが在籍しています。キャリアアドバイザーの他にも企業担当が在籍しているため、希望企業の情報を二つの目線から詳しく教えてくれる点も魅力です。

社名 株式会社マイナビ
公開求人数 44,058件(※)
非公開求人数 非公開
対応地域 東京・名古屋・大阪・福岡など全国
公式サイト https://pharma.mynavi.jp/
(※)2023年11月時点

関連記事:マイナビ薬剤師の評判は悪いの?口コからわかるメリット・デメリットを解説

ファーマキャリア

ファーマキャリア

ファーマキャリアも薬剤師専門の転職エージェントです。薬剤師だけでなく、店舗を巡回するラウンダーや研究開発、臨床開発の求人も扱っています。

ファーマキャリアは、「求職者に徹底的に寄り添うこと」を行動規範とし、コンサルタント一人当たりの担当数を限定しています。担当数を限定することにより、利用者一人ひとりがより満足できる転職先に出会えるよう転職活動をサポートしてくれることも魅力と言えるでしょう。

ファーマキャリアの特徴は、「オーダーメイド求人」です。希望条件をしっかりヒアリングしたうえで、該当エリアで一番良い条件が想定される求人先から条件に近い求人が作られます。

ファーマキャリアの詳しい情報については、以下記事も合わせてご覧ください。

社名 エニーキャリア株式会社
公開求人数 33,055件(※)
非公開求人数 非公開
対応地域 東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト https://pharmacareer.jp/
(※)2023年11月時点

関連記事:ファーマキャリアの評判は良い?メリット・デメリットを徹底解説

転職エージェントを利用して製薬業界への転職を成功させるコツ

おすすめの転職エージェントに登録して求人に応募しただけでは、製薬業界への転職ができない可能性もあります。転職エージェントを利用して転職の希望を叶えるには、いくつかコツがあるからです。

ここからは、転職エージェントを利用して製薬業界への転職を成功させるコツを4つ紹介します。

  • 転職可能時期は最短日程で伝える
  • 推薦文を必ず確認する
  • 担当アドバイザーと相性が合わなければ変更する
  • 複数の転職エージェントを併用する

転職可能時期は最短日程で伝える

転職エージェントでは、必ずといっていいほど転職可能時期を聞かれます。その際は、最短の日程を伝えましょう。企業が求人を出すのは、優秀な人材を早く確保したいからです。

自分が転職できる最短の日程を伝えることで、転職エージェントにも転職の意欲が伝わり、求人の紹介率が上がるでしょう。

また「いつでも可能」と伝えていると、逆に転職への意欲が薄いとみなされる可能性があります。また、意欲を伝えたいからと、退職の目途も立っていないのに短期間の日程を伝えることも良くありません。スケジュール管理が難しくなることから、企業にも転職エージェントにも迷惑を掛けてしまうからです。

確実に転職できる最短日程を伝えることが、転職に対する強い意思を伝えることに繋がります。転職エージェントには、確実に転職できる最短日程を伝えましょう。

推薦文を必ず確認する

転職エージェントで扱う求人に応募する際は、担当アドバイザーが作成した推薦文も合わせて企業に提出されます。求人に応募した後は、担当アドバイザーによる推薦文を必ず見せてもらい、自分の魅力が伝わる文章になっているか確認しましょう。

推薦文とは、応募者の人柄や強み、スキル、転職理由など、その企業になぜ応募者を推薦したのかについて書かれた書類です。担当アドバイザーから客観的に見た人柄や強みが書かれています。

第三者から見た自分の姿を知ることで、気づかなかった自分の長所を知ることができるでしょう。

推薦文を知っておくことは、面接対策にも役立ちます。推薦文は、面接の際に参考にされることがあるからです。

前もって推薦文を確認しておくことで、面接で何を聞かれるかを予測でき、余裕をもって回答を準備しておくことができます。

担当アドバイザーと相性が合わなければ変更する

転職エージェントに登録すると、「キャリアアドバイザー」「コンサルタント」などと呼ばれる担当者がつきます。本記事では担当者を「担当アドバイザー」と表記します。

転職エージェントでは担当アドバイザーは選べません。従って、自分についてくれた担当アドバイザーと相性が合わない場合も考えられます。

転職活動は、長いと数ヵ月かかります。転職活動が長期間に渡る場合は特に、担当アドバイザーとの相性がとても重要です。転職活動をスムーズに進めるためには、担当アドバイザーとの相性も大切です。アドバイザーとの相性が良くないと、転職活動自体がうまくいかなくなる可能性があります。

  • 返信が遅い
  • 相談や質問しても納得できる意見が返ってこない
  • 希望に沿わない求人ばかり紹介してくる

このようなアドバイザーに当たった場合、担当アドバイザーの変更を申し入れましょう。

関連記事:転職エージェントが合わないときは担当を変えたほうが良い?変更の仕方と注意点

複数の転職エージェントを併用する

転職エージェントは、複数を併用することをおすすめします。あるエージェントに扱っていない求人が、別の転職エージェントにある可能性があるからです。

別々の転職アドバイザーからアドバイスを受けることで、自分では見えなかった長所やスキルに気づき、転職活動に活かすことができます。

転職に際しては、積極的に複数の転職エージェントに登録しましょう。前述のとおり、総合型と特化型の転職エージェントの併用もおすすめです。

ただし、複数のエージェントで同じ企業の求人に申し込むことは避けるようにしてください。

複数の転職エージェントから応募していると、応募の管理ができないとみなされ、どちらからも選考を打ち切られてしまうリスクがあります。それだけでなく、転職エージェントからの印象も悪くなり、転職活動がうまくいかなくなるかもしれません。

上記のことにさえ気をつけておけば、転職エージェントの併用は全く問題ありません。

複数の転職エージェントを併用して、製薬業界へ転職するための選択肢を広げていきましょう。

関連記事:転職エージェントは何社使うべき?利用者数の登録平均値や注意点を解説

製薬業界の求人例

製薬業界にはどのような求人があるのでしょうか。代表的な求人として、次の3職種を紹介します。

  1. 研究・開発職
  2. MR
  3. 製薬メーカー

研究・開発職の求人

研究・開発職は、製薬業界において代表的な職種です。

研究職は、医薬品を実際に作るのが主な業務のひとつです。一方開発職は、臨床試験によりできた薬の安全性を調査する職種です。どちらの職種とも、製薬業界に従事していた経験を求められることがほとんどとなっています。

主な研究・開発職は以下のとおりです。

研究職開発職
・創薬研究
・細胞培養研究
・合成研究
・遺伝子治療研究
・安全性研究
・分析研究
・製剤研究
・データアナリスト
・研究補助 など
・CRA(臨床開発モニター)
・CRC(治験コーディネーター)
・SMA(治験事務局)
・プロジェクトマネージャー
・開発企画
・統計解析
・薬事/メディカルライター など

MRの求人

MRとは、医薬情報担当者を指します。メディカル・リプレゼンタティブ=Medical Representativeの頭文字から「MR」と呼ばれる職種です。医薬品が安全かつ効果的に使われるように、医療従事者に対して情報提供を行い、同時に情報収集を行います。

MRは、医療機関を巡回することから営業職の扱いです。製薬業界の経験があるに越したことはありませんが、営業経験があれば未経験でも採用される可能性がある職種となっています。

MRの求人は、製薬会社勤務だけでなく、販売やマーケティングのサポートを行うCSOや研究開発業務のサポートを行うCROにもあります。

製薬メーカーの求人

製薬メーカーでは前述の研究・開発職やMRの他に、以下のような求人があります。

部門内容
創薬部門 新薬を作るための研究
薬事部門 医薬品に関して厚生労働省への報告
学術部門 各種データを活用し、MRが使用する資料作成
データマネジメント部門 臨床試験や非臨床試験のデータの収集、分析
マーケティング部門 市場調査、研究開発の方向性や販売方法の検討
事務部門 人事、総務、経理、法務など各種事務業務

マーケティング部門や事務部門は、製薬業界未経験でも比較的採用されやすい職種です。

製薬業界は未経験でも転職できる?

製薬業界への転職を考える場合、未経験でも転職できるかが気になるところでしょう。

ここからは、未経験や異業種からの製薬業界への転職や、製薬業界への転職に必要なスキル、製薬業界の将来性について解説します。

未経験・異業種からでも転職は可能

結論から言うと、未経験・異業種からでも製薬業界への転職は可能です。

例えば、臨床開発職の場合、事務作業やデータ集計といった開発の補助であれば、開発の経験は問わない場合もあります。MRに代表される営業職も、製薬業界ならではのスキルは不要です。

しかし、研究職、生産職といった専門職の場合は、実務経験やスキルを求められる可能性が高いでしょう。

製薬業界に転職する際、スキルが必要かどうかは年代によっても違います。

職種にもよりますが、20代で製薬業界に転職する場合は、スキルの有無は重視されにくい傾向にあります。スキルよりも可能性を重視する「ポテンシャル採用」の対象となるからです。

しかし、30代で製薬業界に転職したい場合は、ある程度のスキルが必要となります。30代はすでに社会人経験があるため、業界経験者がライバルとなることが想定されるからです。

製薬業界への転職に必要なスキル

製薬業界への転職には、どのようなスキルが必要なのでしょうか。

製薬業界は、グローバルな展開をしていて、海外企業との業務提携や共同研究がある場合があります。外資系の企業も多いため、英語力が求められるケースもあります。製薬業界への転職を希望する場合、英語力を磨いておくに越したことはないでしょう。

製薬業界で必要なスキルは、専門職かそれ以外かでも変わります。研究職の場合、対象となる疾患に対する知識や研究している医薬品に関する専門知識が必須です。

未経験から転職しやすい職種

製薬業界で未経験から転職しやすい職種は、求人数が多いMRです。

MR経験が必須の企業もありますが、営業経験者であれば応募可能としている企業も多くあります。製薬会社より営業の委託を受けるCSOでのMR求人は、未経験可のケースが多いためおすすめです。

CSOから派遣されるMRを「コントラクトMR」と呼びます。コントラクトMRは未経験可の求人であるケースが多くあります。また、治験業務を委託されるCROも、未経験でも問題ありません。

薬剤師向けのおすすめ転職エージェント3選
エージェント名 評価 特徴
薬ジョブヤクジョブ

5.0

48,000件以上の求人情報を保有し、質も量も満足できる転職エージェント
ファルマスタッフファルマスタッフ

4.8

はじめての転職で使いたい薬剤師転職サイトNO.1の転職エージェント

マイナビ薬剤師マイナビ薬剤師

4.5

利用者満足度が高く、親身なサポートに定評がある大手転職エージェント

製薬業界の大手企業や平均年収・将来性

製薬業界に転職する際、気になるのは平均年収や将来性ではないでしょうか。せっかく製薬業界に転職するなら大手企業へ行きたい、と考える方もいるでしょう。

ここからは、製薬業界の平均年収や大手企業、製薬業界の将来性について解説します。

製薬会社の平均年収

製薬会社の平均年収は、500万円~600万円と言われています。大手企業では、平均年収が1千万を超える場合もあり、年収アップが見込みやすい業種と言えるでしょう。

同じ製薬業界でも、職種により年収も差があります。営業職となるMRは、研究開発職や品質管理職よりも高い年収です。

製薬会社の年収が総じて高いのは、薬品は服用や塗布により人体に直接触れることから、取るべき責任が多いことが理由です。加えて、利益率が高く薬品が承認されると高い利益を得られることから、他業種に比べて平均年収が高くなる傾向が見られます。

製薬会社の大手企業

製薬会社の大手企業は、内資系製薬会社と外資系製薬会社に分類されます。

内資系製薬会社は、国内に本社があり、国内本社で資金管理をしている企業です。外資系製薬会社は海外の本社で資金管理をしている企業になります。

内資系製薬会社の例 外資系製薬会社の例
・武田薬品工業
・アステラス製薬
・第一三共
・中外製薬
・小野薬品工業
・塩野義製薬
・大塚ホールディングス
・田辺三菱製薬
・大正製薬
・帝人
・共和薬品工業
・ロシュ・ダイアグノスティックス
・ファイザー製薬
・ノバルティスファーマ
・ジョンソンエンドジョンソン
・グラクソ・スミスクライン
・アベンティスファーマ
・アストラゼネカ

内資系と外資系製薬会社の大きな違いは、解雇の多さです。外国は終身雇用ではないことから、外資系製薬会社では解雇やリストラが多くなっています。日本からの撤退による解雇の可能性もあります。

また、外資系製薬会社での評価基準は、実績や成果です。海外は基本的に転職ありきなので、日本のように一から社員を育てようという考えが根付きにくい傾向にあるようです。

未経験から製薬会社に転職したい場合は、ポテンシャルを見てくれる内資系製薬会社を選ぶ、スキルや実績がある場合は、経験や実績を重視する外資系製薬会社を選ぶなど、自分の経験により希望の会社を変えることをおすすめします。

製薬会社の将来性

薬品の需要がなくなることは考えづらいことから、製薬会社の将来性は十分にあると言えるでしょう。近年は新薬の開発だけでなく、予防の観点からインターネットでの健康相談事業を開始する企業も増加中です。

近年の高齢化や健康志向の流れで、製薬会社が健康食品市場へも続々参入しています。

薬が目指すところは、身体の治癒や症状の緩和です。そこから「健康」へと視野が広がっていることからも、製薬会社の将来性は高いと言えます。

転職エージェントを利用して製薬業界に転職する流れ

ここからは製薬業界に転職する際の、転職エージェントへの登録から内定までの流れを見ていきましょう。

  • 登録
  • 担当アドバイザーとの面談
  • 応募書類の添削・面接対策
  • 面接
  • 内定

登録

まずは転職エージェントに登録しましょう。登録の際は、メールアドレスを入力し、送信されたメールに記載されたURLにアクセスしてから必要事項を入力するケースと、メールアドレスや氏名、住所などを先に入力するケースがあります。

登録時には主に以下の情報を入力します。

  • 氏名
  • 生年月日
  • 住所
  • 電話番号
  • 学歴
  • 職歴
  • 希望業種や職種
  • 面談希望日

担当アドバイザーと面談

登録が完了した時点で、担当アドバイザーから連絡が来ます。アドバイザーとは、各転職エージェントの担当者です。転職エージェントによって「キャリアアドバイザー」「コンサルタント」と呼び方が異なります。

担当アドバイザーからの連絡は、メール、電話のどちらかです。アドバイザーと決めた日程で面談が組まれます。面談は、直接転職エージェントに出向くかオンラインです。感染症の影響から、オンライン面談を採用しているエージェントも多くあります。

面談で聞かれるのは、以下のような内容です。

  • 転職理由
  • 家族構成
  • 希望業種や職種
  • 希望の年収
  • 休みや残業の希望
  • 転勤希望の有無

担当アドバイザーは、面談の結果をベースに求人を探します。自分を良く見せたいからと話を盛らず、できるだけ正直に現状を伝えましょう。

応募書類の添削・面接対策

面談の内容を聞き、担当アドバイザーは求職者に合った求人を探します。条件に合致した求人があった場合、アドバイザーから求人について詳細の連絡が来ます。求人の内容に問題がなければ、いよいよ応募です。応募に必要な履歴書と職務経歴書を作成しましょう。

転職エージェントでは、履歴書や職務経歴書の添削があります。製薬業界や希望職種への転職を成功させるには、書類の作り方を押さえておかなければいけません。担当アドバイザーから書類の添削を受け、選考に通るよう書類を作成しましょう。

書類の添削と同時に、面接対策もおこないます。転職エージェントのアドバイザーは、たくさんの転職活動に携わってきた転職のプロです。製薬業界への転職も数多く扱っているので、製薬業界ではどのようなことを聞かれるかに関する知見も豊富です。

疑問や気になることはどんどん担当アドバイザーに尋ねて、自信を持って面接に臨めるようにしておきましょう。

面接

面接は、書類選考通過後に実施されることがほとんどです。面接対策で担当アドバイザーから受けたアドバイスを参考にして、丁寧に受け答えをおこないましょう。

面接は1回だけでなく複数おこなわれる場合があります。回を重ねるごとに担当者の役職が上がり、最終面接は企業の代表者クラスが出てくるケースがほとんどです。

面接を重ねていくうちに不安なことが出てきた場合は、遠慮せず担当アドバイザーに相談しましょう。

内定

面接に合格すると、晴れて内定です。この後、企業との雇用契約書を締結し、出社開始日を決める流れとなります。

契約の際に提示された年収や勤務時間など諸条件に不満があった場合、担当アドバイザーが交渉を代行してくれます。

提示された条件の中で気になる点があれば、こちらも担当アドバイザーに相談することをおすすめします。

しかし、すべてが希望に沿えない場合もあることは、心に留めておきましょう。

関連記事:【5ステップ】転職エージェント活用時・登録後の流れと注意点を解説

製薬業界に強い転職エージェントに関するよくある質問

最後に、製薬業界に強い転職エージェントに関して寄せられるよくある質問と答えを紹介します。特に初めて転職エージェントを利用する際は、以下の質問と答えを参考にしてください。

なぜ転職エージェントは無料で利用することができるのですか?

転職エージェントは、登録企業から報酬を受け取ることにより利益を上げる仕組みです。利用者が登録企業への転職が決まった際に、登録企業から報酬を受け取ります。

登録企業から報酬を受け取る代わりに適切な人材を企業に紹介しているので、利用者から利用料を取らず、利用者は無料で利用することができる仕組みになっています。

関連記事:転職エージェントの費用・料金が無料なのはなぜ?タダで使える仕組みについて解説

非公開求人とは何ですか?

非公開求人とは、インターネット検索で出てこない、登録者のみが閲覧できる求人を指します。中には、新規事業の重要ポジションの募集など、競合他社に求人を公にしたくない企業も存在します。

その他にも倍率の高い人気企業の場合は、応募が殺到してしまう可能性もあることから、非公開にして効率的に優秀な人材を探すといったケースもあるようです。

地方での転職も可能ですか?

転職エージェントを利用して、地方へ転職することも可能です。もちろん、地方から地方への転職も問題ありません。全国の企業を網羅している総合型転職エージェントは、地方での求人も取り扱っています。

感染症の影響から、オンライン面談を採用している転職エージェントも多くあります。面談のために出向く必要がなくなったので、地方での転職がしやすくなりました。

大手で希望求人が見つからない場合は、特定の地域に特化した転職エージェントを利用するのも良いでしょう。

当メディアでも、各都道府県特化型の転職エージェントを紹介しています。詳しくは以下の記事をご覧ください。

関連記事:地方に強いおすすめの転職エージェントを47都道府県別に徹底解説

紹介された求人には必ず応募しなければいけませんか?

紹介された求人は、応募必須ではありません。条件が合わない場合、断っても大丈夫です。企業との交渉によって、条件を変えられる場合もあります。「ここが変われば行ってもいい」と感じる求人がある場合は、一度担当アドバイザーに相談してみましょう。

あまりにも条件とかけ離れた求人ばかり来る場合は、提示した条件と合わない求人しか扱っていないか、担当アドバイザーに正しく希望条件が伝わっていない可能性があります。

妥協できる範囲で自分の条件を下げたり、改めて担当アドバイザーに条件を伝えたりするなどの解決策もありますが、どうしても改善されない場合は別の転職エージェントへの登録を検討しましょう。

転職の相談だけでも大丈夫ですか?

転職エージェントは、転職の相談だけでも問題ありません。「本格的に転職活動をする前に話を聞きたい」「どんな求人があるか見てみたい」といった目的でも利用できます。

担当アドバイザーは多くの人の転職をサポートしてきたプロのため、第三者の意見から客観的な意見をもらうことで思わぬ適性に気づくこともあるかもしれません。

ただし全く転職サポートを受けたくないという場合は、自分のペースで求人を探せる転職サイトに登録したり、企業の担当者と話せる転職フェアなどに参加したりする方が良いでしょう。

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未経験や異業種から製薬業界に転職できますか?

未経験や異業種からでも、職種によって製薬業界への転職ができます。特に20代未経験の場合、MRや開発職の補助のような未経験可の職種を選ぶと、より確実に製薬業界への転職が叶えられるでしょう。

研究職のように専門知識が必要な場合は、未経験や異業種からの転職は難しい傾向があります。

すぐに製薬業界へ転職したい場合は、未経験可の職種を選ぶことがおすすめです。

総合型と特化型を併用し、転職活動を有利に進めよう

製薬業界への転職を成功させるには、転職エージェントを積極的に利用しましょう。転職エージェントは総合型と特化型の2種類です。総合型と特化型の転職エージェントを複数利用することで、求人の幅が広がり、製薬業界への転職がしやすくなります。

製薬業界へ転職する場合、自分が持つスキルや経験をアピールできるような書類作成や面接対策が必須です。転職エージェントに登録すると、担当アドバイザーが書類作成や面接対策のサポートを行ってくれるので、製薬業界への転職を早く叶えられます。

転職エージェントを積極的に活用し「製薬業界でキャリアアップをしたい」「ワークライフバランスを保ちながら、製薬業界で活躍したい」という希望を叶えていきましょう。

薬剤師向けのおすすめ転職エージェント3選
エージェント名 評価 特徴
薬ジョブヤクジョブ

5.0

48,000件以上の求人情報を保有し、質も量も満足できる転職エージェント
ファルマスタッフファルマスタッフ

4.8

はじめての転職で使いたい薬剤師転職サイトNO.1の転職エージェント

マイナビ薬剤師マイナビ薬剤師

4.5

利用者満足度が高く、親身なサポートに定評がある大手転職エージェント
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株式会社アシロ

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転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。