保育士業界に精通したプロの専任アドバイザーが、求職者に合った求人を紹介してくれる転職エージェント。

それぞれ特徴があり、どの転職エージェントを利用するか迷っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、保育士に特化した転職エージェントを厳選して紹介します。

各エージェントの求人数や口コミ、保育士が転職エージェントを使うメリット・デメリットも解説しますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：転職エージェントおすすめ比較ランキング！人気大手17社の選び方や特徴を一覧で解説

　

保育士転職エージェントおすすめ1選｜評判・口コミをもとに比較

まず最初に、保育士転職エージェントのなかでもおすすめのサービスを比較して紹介します。

エージェント名	総合評価	公開求人数	特徴	適性認定
保育士ワーカー	4.8	22,613件	年間30,000人の転職成功実績
保育士人材バンク	4.7	31,104件	施設の内部情報に強い
レバウェル保育士	4.6	22,000件	地域ごとに専任の担当者が在籍
保育のお仕事	4.5	48,792件	好条件の非公開求人が充実
マイナビ保育士	4.4	17,727件	アドバイザーが施設に足を運んでいる

保育士ワーカー｜年間転職成功者数30,000人の実績あり

保育士ワーカーは、年間転職成功数3万人を誇るトライトグループが運営する転職エージェントです。

限定の非公開求人が充実しているほか、「転職サポート経由」と「直接応募」を選べるため、どのような転職スタイルの方でも使いやすいでしょう。

保育士ワーカーのアドバイザーは施設の人間関係や、保護者の雰囲気などの内部情報までリサーチしているため、ミスマッチを避けたい方にもおすすめです。

サービス概要
サービス名	保育士ワーカー
運営会社	株式会社トライトキャリア
公開求人数	22,613件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://hoikushi-worker.com/

保育士人材バンク｜施設の内部情報を教えてもらえる

保育士人材バンクは、保育系の資格者を専門にサポートをおこなう転職エージェントです。

東証プライム市場上場のエス・エム・エスが運営しており、独自のネットワークを生かした非公開求人を豊富に保有しています。

保育観や求める人材などを事前に把握できるため、自分に合った求人を効率よく見つけたい方におすすめといえるでしょう。

サービス概要
サービス名	保育士人材バンク
運営会社	株式会社エス・エム・エス
公開求人数	31,104件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://hoiku.jinzaibank.com/

レバウェル保育士｜LINEで気軽にやり取りできる

レバウェル保育士は、医療・看護・ヘルスケア領域で幅広い転職サービスを提供するレバレジーズメディカルケア株式会社が運営する転職エージェントです。

入職者へアンケートを実施したり、施設に訪問したりといった方法で職場の情報を把握しているため、最大限にミスマッチを避けられるでしょう。

加えて求人紹介や相談などはLINEやメールでおこなってもらえるため、多忙な方でも利用しやすいのも魅力といえます。

マイナビ保育士｜首都圏・大阪など都市部での転職に強い

マイナビ保育士は、大手人材会社のマイナビが運営する保育士向けの転職エージェントです。

主に首都圏・大阪を対象に求人紹介をおこなっており、マイナビで長年培った転職ノウハウを生かした手厚いサポートに期待できるでしょう。

アドバイザーが施設に訪問して情報を集めているため、前もって内部情報を把握しておきたい方にもおすすめです。

サービス概要
サービス名	マイナビ保育士
運営会社	株式会社マイナビ
公開求人数	17,727件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://hoiku.mynavi.jp/

保育のお仕事｜保育士が使いたい転職サービスNo.1の実績あり

保育のお仕事は、保育士や幼稚園教諭といった保育系の資格保有者を対象とした転職エージェントです。

他エージェントに比べ求人数が約4.7万件と充実しており、「月給25万円以上」「賞与4ヶ月分」といった好待遇の非公開求人も豊富なのが特徴です。

さらにアドバイザーに求人を紹介してもらう以外にも、自分で求人を検索して応募することも可能ですので、ある程度転職活動に慣れている方にもおすすめといえるでしょう。

サービス概要
サービス名	保育のお仕事
運営会社	株式会社トライキャリア
公開求人数	48,792件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://hoiku-shigoto.com/

ヒトシア保育（旧：保育ひろば）｜派遣やパート求人をお探しの方におすすめ

ヒトシア保育は、正社員からパート・派遣まで幅広い雇用形態の求人を保有している転職エージェントです。

自分で求人検索ができるのはもちろんのこと、希望すればコンサルタントによる転職サポートを受けることも可能です。

全国で転職フェアを定期的に開催しているため、お住まいの地域で開催予定がないか調べてみるのもよいでしょう。

サービス概要
サービス名	ヒトシア保育
運営会社	株式会社ネオキャリア
公開求人数	5,558件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト	https://hitoshia-hoiku.com/

しんぷる保育｜求職者に寄り添った質の高いサポートに定評あり

しんぷる保育は、「信頼して任せられる保育士転職サービス」や「保育士が選んだおすすめ転職サービス」でNo.1（※）を獲得した実績をもつ、保育士に特化した転職サービスです。

人間関係の良い職場や住宅補助ありの職場など、求職者に寄り添った質の高い求人を豊富に保有していることが特徴です。

初回の面談は電話で5分～10分程度（※2）であり、LINEやSMSでのやり取りも可能なため、在職中で忙しい方にはとくにおすすめといえます。

また関東圏の求人を多く取り扱っている傾向にあるため、関東圏での転職を検討している方はぜひ登録しておきましょう。

※公式サイトより

保育求人ガイド｜地方で転職したい保育士さんにおすすめ

保育求人ガイドは、保育士や幼稚園教諭などの求人情報が掲載されている転職エージェントです。

求人内容の幅広さが特徴で、認定こども園・学童施設・児童発達支援施設などの求人も取り扱っています。

全国18ヶ所の拠点にはカフェブースを構えており、気軽にキャリアアドバイザーに相談できます。

また、電話・ビデオ通話・チャットなどでのオンライン相談も受け付け可能です。上手く活用することで、効率的に転職活動を進められるでしょう。

保育士バンク！｜業界最大級の求人数を誇る転職エージェント

保育士バンク！は、保育士向け転職エージェントの中でも最大規模の転職エージェントです。

合同説明会を開催したり、LINEで転職に役立つ情報を提供したりするなど、多方面から求職者をサポートしてくれます。

対応エリアは幅広く、求人数も非常に多く揃っています。

実際の職場の写真が多数掲載されており、転職後をイメージしながら求人検索できる点も魅力です。

せんとなび保育｜在籍アドバイザーは全員有資格者か経験者！丁寧なサポートを受けたい方に◎

せんとなび保育は、セントスタッフ株式会社が運営する保育士に特化した求人サイトです。

最も特徴的な点として、担当コンサルタントが全員「有資格者」または「経験者」であることが挙げられます。

実情を知っている担当者だからこそ、共感できることや伝えられることも多いでしょう。

大手総合エージェントでも保育士の求人は取り扱っていますが、必ずしも担当者が保育士の領域に詳しいとは限らず、専門用語が通じない恐れもあります。

そういった不安を払拭した上で相談できるため、非常に頼りになるエージェントだと評価できます。

さらにせんとなび保育では、長年にわたって事業者と担当者が築き上げてきた信頼関係があり、求人票に載っていない情報や本音を教えてもらうことが可能です。

とくに人間関係や待遇など、聞きづらい点も担当者を通して確認できる点は大きなメリットといえるでしょう。

サービス概要
サービス名	せんとなび保育
運営会社	セントスタッフ株式会社
公開求人数	11,538件
非公開求人数	非公開
対応地域	埼玉・東京・千葉・神奈川
公式サイト	https://st-navi.jp/hoiku/

ほいく畑｜未経験やブランクありOKの求人が充実

ほいく畑は、厚生労働大臣から正式に認可を受けている保育士向け転職エージェントです。

首都圏・主要都市を中心に求人情報が多く、関東や関西などで仕事探しをしている方におすすめです。

ブランクあり・資格なし・未経験・日払い・パートなど、さまざまな働き方に対応した求人情報が掲載されているのも特徴です。

また、雇用形態も充実しており、正社員や契約社員に加えて、派遣・紹介予定派遣の仕事も見つけられます。

経験者の方はもちろんですが、未経験から働ける保育補助の仕事を探している方にとくにおすすめといえるでしょう。

保育Fine!｜幅広い年齢の保育士さんにおすすめ

保育Fine!は、多種多様な求人情報が揃っている、保育士向け転職サイトです。

20～30代向けだけでなく50代向けなど幅広い年齢層への求人情報や、契約社員やパートなどさまざまな雇用形態の求人情報も多く掲載されています。

希望条件などを登録すると保育園からスカウトメールが届く機能もあり、効率的に転職活動を進めたい方におすすめの転職サイトです。

ほいくisお仕事探し（旧：ほいてんサーチ）｜自分のペースで求人を探せる

ほいくisお仕事探し（旧：ほいてんサーチ）は、検索機能が充実している保育業界に特化した転職サイトです。

「勤務地から探す」「Mapから探す」「こだわりから探す」「保育園から探す」などの各項目から検索できるため、自分が望む求人にたどり着きやすく、初めての方でも利用しやすい作りになっています。

サイト登録時に希望条件を入力しておけば、条件の近い求人情報をメールで受け取ることも可能です。

保育士の転職に関するコラムなども掲載されており、とくに転職未経験の方にとっては役立つ情報が得られるサイトでしょう。

サービス概要
求人数(※)	74,221件
対応地域	全国
サイトの種類	求人型
運営会社	株式会社e-CHANNEL
サイトURL	https://hoiku-is.jp/job/

ほいくジョブ｜保育園以外にも施設の求人が充実

ほいくジョブは、さまざまな保育施設での求人を取り揃えている、保育士向け転職エージェントです。

認可保育園や幼稚園のほかに、院内保育・学童施設・企業内保育園・小規模保育などの求人情報が掲載されており、年間30,000人超の求職者のサポートを行っています。

首都圏から地方まで満遍なく求人情報が揃っており、好条件・高待遇の非公開求人も多いようです。

さらに給料・ボーナス・福利厚生・残業・勤務時間などのやり取りも代行してくれるため、転職活動における負担を大きく軽減してくれるでしょう。

サービス概要
求人数(※)	20,201件
対応地域	全国
サイトの種類	エージェント型
運営会社	株式会社プレアデス
サイトURL	https://hoiku-job.net/

ミラクス保育｜保育業界出身のアドバイザーが徹底サポート

ミラクス保育は、多種多様な求人情報を取り揃えている、保育士向け転職エージェントです。

契約社員・派遣社員・アルバイトなどの求人のほか、新卒・第二新卒者の相談も受け付けています。

登録すると、保育士や幼稚園教諭の経験がある人材コンサルタントのサポートが受けられるほか、非公開求人も紹介してもらえます。

一人で転職活動を進めるのが不安な方や、より多くの求人から選びたい方におすすめの転職エージェントです。

サービス概要
公開求人数(※)	37,681件
非公開求人数(※)	29,805件
対応地域	全国
サイトの種類	エージェント型
運営会社	株式会社ミラクス
サイトURL	https://hoiku.miraxs.co.jp/

ジョブメドレー保育士｜しつこい連絡を避けたい保育士さんにおすすめ

求人サイト「ジョブメドレー」内の一部門にあたるジョブメドレー保育士は、株式会社メドレーが運営する、保育分野に特化した転職エージェントです。

条件の良い求人情報が見つかった際は、「気になる」を利用することでマイページ内のリストに登録され、あとからいつでもチェックできます。

エージェントに登録した後は、プロフィールを見た事業所からスカウトメールが届き、直接やり取りすることが可能です。

自分で求人情報を探して応募するよりも内定獲得しやすく、好条件の求人に出会えることもあるでしょう。

サービス概要
求人数(※)	32,086件
対応地域	全国
サイトの種類	エージェント型
運営会社	株式会社メドレー
サイトURL	https://job-medley.com/cw/

保育エイド｜人間関係の良い職場だけを厳選して紹介

保育エイドは、ストレスフリーな転職先を紹介してくれる、保育士向け転職エージェントです。

元保育士のコーディネーターが直接訪問して園の雰囲気を把握したり、実際に転職した方からのフィードバックを受けたりした上で、施設のリアルな情報を提供してくれます。

「ストレスフリーな施設を紹介すること」をモットーとしているため、現在の職場で陰口やいじめ、パワハラなど人間関係のトラブルに悩んでいる方に向いている転職エージェントです。

サービス概要
求人数	優良求人を直接ご紹介
対応地域	全国
サイトの種類	エージェント型
運営会社	株式会社サクシード
サイトURL	https://www.hoiku-aid.jp/

保育士コンシェル｜1日でも早く転職したい保育士さんに◎

保育士コンシェルは、スピーディな対応が特徴的な保育士向け転職エージェントです。

エージェント登録後は、速やかにコンサルタントが対応にあたり、24時間以内に連絡がくる仕組みになっています。

事前に問い合わせれば、土日祝日に対応してもらえることもあるため、お休みの日にゆっくり時間をとって相談したいという方にもおすすめです。

求人情報は東京・神奈川・埼玉・千葉に集中しているため、関東圏での転職を考えている方におすすめです。

サービス概要
求人数(※)	3,917件
対応地域	東京・神奈川・埼玉・千葉 ※その他地域については要問い合わせ
サイトの種類	エージェント型
運営会社	株式会社プログレート
サイトURL	https://job.hoikushiconcier.com/

保育の就活ナビ｜新卒から中途まで幅広い求職者をカバー

保育の就活ナビは、保育士・幼稚園教諭の有資格者を対象とした就職・転職支援サービスです。

直接応募とサポートを受けた上での応募を選ぶことができるため、自分のペースで求人を探したい方に向いているといえるでしょう。

応募した後は、オンライン面談で職場環境を案内してもらえるほか、園見学の際は担当者に同行してもらうことも可能です。

採用に関するやり取りも担当者が代行してくれますので、自分で交渉をする必要もありません。

くわえて就業後も仕事の相談や、ミスマッチがないかを手厚くサポートしてもらえるため、不安がある方でも安心して利用できるでしょう。

サービス概要
求人数(※)	1,245件
対応地域	一都三県を中心とした関東エリア
サイトの種類	エージェント型・サイト型
運営会社	株式会社サンライズワークス
サイトURL	https://www.hoikunavi.jp/

保育士向け転職エージェントの失敗しない選び方

保育士向けに限らず、転職エージェントは数多くあります。

この章では、保育士向けの転職エージェントの失敗しない選び方を解説します。

上記のポイントをチェックし、自分にとって役立つサイトかどうか判断するようにしてください。

求人数の多さで判断する

納得のいく求人に出会うためにも、求人数の多さは重視するようにしましょう。

幅広い選択肢の中から選ぶことで、自分に合った条件の求人が見つかるはずです。

なお「東京都の求人が多い」「高年収の求人が多い」など、転職エージェントによってもそれぞれ特徴があります。 詳しくは後述しますが、各エージェントの特徴を理解して選ぶことも大切です。

転職に関するサポート体制を確認する

一般的に転職エージェントでは、求人紹介だけではなく履歴書などの書類添削・面接対策などのサポートを実施していることがほとんどです。

たとえば「せんとなび保育」では面接に担当者が同席してくれたり、「保育士バンク！」では全国で転職フェアを開催していたりなど、サポート内容は各エージェントによって異なります。

そのため、自身がどのくらいサポートを受けたいのかに合わせて転職エージェントを選ぶと失敗しにくいでしょう。

希望勤務地の求人があるか確認する

転職エージェントを利用する際は、希望勤務地の求人の取り扱いがあるか確認することも重要です。

各転職エージェントのアドバイザーは地域の情報に精通していることも多いため、自身の希望する勤務地の求人が充実したところを選べば、的確なアドバイスを受けられるでしょう。

納得のいく求人を見つけるためにも、希望勤務地の求人があるかどうか、求人の量はどうかといった点をあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

利用者の口コミを確認する

転職エージェント利用者の評判や口コミは、重要な参考材料になります。

口コミには、不満や問題点、良かった点、感謝の言葉などさまざまな方面からの率直な意見が書かれています。

利用者の生の声ともいえる口コミなら、その転職サイトやエージェントの実際の雰囲気も掴みやすいでしょう。

ただし、利用者によって希望条件は異なりますし、エージェント型の場合は相性などもあります。

口コミの内容が必ずしも自分に当てはまるとは限りませんので、あくまで一つの意見として参考にしましょう。

保育士転職エージェントを利用するメリット

この章では、保育士が転職エージェントを活用して転職するメリットを解説します。

一つずつ詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。

希望の求人を紹介してもらえる

基本的に、転職エージェントへ登録すると、担当者によるキャリアカウンセリングが行われます。

どのような職場を希望するのか、給与はどの程度を希望するのかなど、希望を話しましょう。カウンセリング終了後には、担当のキャリアアドバイザーがあなたの希望に合致した求人を複数紹介してくれます。

転職先の希望や現状を話すだけで、あなたに合った求人を見つけてくれるため、転職にかかる負担が軽減されるでしょう。

転職先となる園の雰囲気を予め知ることができる

転職する際に心配なのが、職場の雰囲気や人間関係という保育士の方も多いでしょう。

実際に保育士が「辞めたい」と感じる要因として「人間関係の悪さ」といった声も上がっています。

保育士に特化した転職エージェントであれば、実際に保育園と連絡を取ったり訪問したりして実情を把握していることも多いです。

求人票やネットの口コミなどでは把握しきれない情報も教えてもらえるため、入職後のミスマッチを減らすことができるでしょう。

またエージェントによっては、職場の人間関係を重要視して転職先をピックアップしてくれます。上手に活用して、気持ちの良い環境で働けるようにしましょう。

参考記事：保育士の現状と主な取組

履歴書や面接の対策をしてもらえる

転職活動を始めると、履歴書の作成や面接対策の負担が大きいことに気がつく方も多いでしょう。

ご自身が働きたいと感じた保育園が見つかったとしても、履歴書に不備があったり、面接でうまく受け答えできなかったりしたことが原因で不採用になってしまう場合もあるかもしれません。

転職エージェントは、採用に繋がるように履歴書の正しい書き方や面接の対策を行なってくれます。

個人での転職活動では、履歴書や面接の対策を第三者に行なってもらえる機会はほぼないでしょう。

転職エージェントを利用して、少しでも採用に近づけるよう対策すると良いでしょう。

年収や休暇など条件交渉をしてもらえる

一般的に転職エージェントを利用すると、内定前に給与や待遇などの条件面で交渉をおこなってくれることがほとんどです。

個人で転職活動をおこなうと、給与や休日などについては交渉しづらいものです。たとえ不満があったとしても、伝えられず入職してから後悔するケースも珍しくはありません。

保育士に特化した転職エージェントであれば、内定前に条件交渉を代行してくれるため、直接やり取りする必要がありません。

納得のいく転職につながりやすいため、ぜひ活用してみましょう。

転職した後もサポートしてもらえる

エージェントによっては、転職前のサポートだけでなく、転職後もサポートしてくれる場合があります。

転職先で問題が発生したり、不安なことがあったりした際に相談できる相手がいると心強いでしょう。

また担当者に連絡することで、問題を解決するように働きかけてくれる場合もあります。

保育士向けの転職エージェントを選ぶ際は、入職後のサポートがあるかどうかもチェックしておきましょう。

保育士転職エージェントを利用するデメリット

この章では、保育士が転職エージェントを利用する注意点を3つ解説します。

担当者によってサポートにバラつきがある

転職エージェントでは、キャリアアドバイザーごとに能力や性格などが異なります。

担当者によっては、希望条件に合わない求人を紹介されたり、「性格が合わない」と感じたりすることもあり、転職活動が難航する恐れもあります。

基本的に担当者は変更できるため、もしサポート内容に不満を感じる場合は転職エージェントの運営まで連絡してください。

その際は、変更理由や要望などをできるだけ詳しく伝えましょう。

連絡がしつこいと感じることがある

これも担当者との相性の問題になりますが、人によっては連絡がしつこいと感じてしまうかもしれません。

エージェントの担当者は求職者に合った求人を紹介する際や、転職活動の進捗を聞くために電話をかけてくることがあります。

基本的には求職者のために連絡をしているのですが、もし頻度が高すぎて煩わしいと感じる場合は以下の対策を取りましょう。

これらの対策を試しても連絡がしつこいと感じる場合は、担当者を変更したほうが早く解決するかもしれません。

自分のペースで転職活動を進められない恐れがある

キャリアアドバイザーが付くと、求人の応募を催促されたり、頻繁に連絡を受けたりすることもあります。

思ったようなペースで転職活動を進められず、不便に感じる方もいるかもしれません。

転職活動の進め方について要望がある場合は、担当者に伝えることで考慮してくれる可能性があります。

それでも事態が改善しない場合は、担当者の変更を申し出たり、別の転職エージェントに移行したりするのがよいでしょう。

保育士転職エージェントを利用する流れ

ここでは、保育士転職エージェントに登録して転職活動する流れを解説します。

登録

まずは、各サイトの公式ページから登録します。 登録時は、以下のような事項を記入します。

担当者と面談

登録してから数日以内に、キャリアアドバイザーから電話またはメールで連絡が入ります。

その後、以下のような事項についてキャリアカウンセリングがおこなわれ、今後の方針を決定します。

応募

求人型転職サイトの場合、サイトHPから検索して、検索結果の中から条件の合ったところに応募します。

エージェント型転職サイトの場合、キャリアアドバイザーが電話やメールで求人情報を紹介してくれます。

希望条件に合っていれば応募し、もし断るのであれば、断る理由もあわせて伝えましょう。

書類選考・応募書類の添削

選考の流れとして、まずは履歴書・職務経歴書をもとに書類選考がおこなわれるのが一般的です。

職務経歴書には社会人としてどのようなことを経験してきたかを書きます。

前職でのエピソードや、活かせるスキルなどがあれば積極的に書くようにしましょう。

エージェント型転職サイトであれば、キャリアアドバイザーの添削を受けながら作成できるため、アピールすべきことや、効率的なまとめ方もわかります。

以下の記事では、元保育士の観点から履歴書・面接でアピールすべき点を紹介しています。ぜひ合わせて参考にしてみてください。

関連記事：保育士の転職で有利になる自己PRとは？面接・履歴書でアピールできる例文16選

面接

書類選考を通過した後は、面接へ進みます。

エージェント型転職サイトであれば、よく聞かれる質問を教えてくれたり、模擬面接を実施してくれたりすることもあります。

実際の面接に同行してくれるサービスを実施しているところもあるため、面接が苦手な方はぜひ活用してみてください。

また以下記事では、元保育士の意見をもとに面接でよく聞かれる質問や受け答えについて解説していますので、興味のある方は確認してみてください。

関連記事：【例文あり】保育士の面接でよく聞かれる質問20個！成功の秘訣や服装・マナーも紹介

内定

内定が決まれば、年収の交渉や退職日の調整などを済ませていきます。 条件をしっかり確認し、承諾の返事をしましょう。

年収や給与に不満がある場合は、担当者に連絡して交渉をおこなってもらうことも可能です。

疑問点があれば必ず質問して解消しましょう。

なお内定をもらった後も、入社を断ることは可能です。断ると決めたら、早めに担当者にその旨を伝えましょう。

関連記事：【完全ガイド】保育士が転職する方法！流れや成功する秘訣を詳しく解説

保育士が転職エージェントを使いこなすコツ

折角転職エージェントを使うのであれば、活用のコツも知っておきたいところです。

関連記事：保育士の給料が4万アップって本当？保育士処遇改善等加算について徹底解説

推薦書は必ず見せてもらう

転職エージェントを利用すると書類選考の際に、担当者が「推薦書」をつけて送ってくれることが殆どです。

推薦書とは端的にお伝えすると「求職者のアピールポイントを記載した書類」であり、書類通過率に大きく関わってくる書類となります。

基本的には心強いものですが、内容に相違があった場合は書類選考の通過率が下がってしまうかもしれません。

応募先に適切なアピールができるよう、推薦書は必ず見せてもらい、認識に相違があれば修正してもらうことをおすすめします。

担当者と相性が悪い時は変更する

担当者と相性が合わないというのは、どの転職エージェントでも起こりうることです。

こまめにコミュニケーションを取ったり、改めて希望条件を伝えたりといった方法で改善することもありますが、どうしても合わないと思う場合は、遠慮せずに担当者の変更を申し出ましょう。

担当者を変更する場合は、直接現在の担当者に伝える方法のほか、お問い合わせフォームから送信して変更を申請するパターンもあるようです。

担当者を変更しても合わないと感じる場合や、担当者の変更を渋られる場合は、むしろ転職エージェント側に問題がある可能性もあります。

その際は、別の転職エージェントを利用することをおすすめします。

施設見学をさせてもらう

働いている保育士の雰囲気や園児の様子など、実際に足を運ばなければわからないこともあります。

転職先の候補が見つかった際は、応募前になるべく職場見学することをおすすめします。

転職エージェントに相談すれば見学可能か確認してくれたり、担当アドバイザーが見学に同行してくれたりするところもあるため、積極的に利用するようにしましょう。

職場見学をしておくことで、応募先へのアピールにもつながります。

見学時に会話を交わしたり、積極的に質問したりして良い印象を抱いてもらえれば、その後の選考が有利に進むこともあるかもしれません。

複数の転職エージェントを併用して比較する

保育士向けのエージェントには、それぞれの特徴や強みがあります。

転職活動を有利に進めるためには、複数の転職エージェントに登録し、求人数やサポート内容、担当アドバイザーとの相性などを比較しながら自分に合った1社を選ぶのがおすすめです。

ただし、大量に登録してしまうとスケジュールに影響が出る可能性もあるため、一度に登録するサイトは2～3社に留めておくのが無難です。

保育士が転職エージェントを掛け持ちすることについては、以下の記事でも紹介しているためぜひ参考にしてください。

関連記事：保育士が転職サイトを掛け持ちするメリット・デメリットを解説｜賢い選び方やおすすめの転職サイトも紹介！

保育士の転職事情

ここでは改めて、保育士の転職事情について解説します。

適切な転職時期

保育士の転職に適切な時期は、一般的には4月とされています。

保育園では1年間のクラス制が採用されていることが多く、年度末（3月）に退職して次年度から新しい職場に入るほうがスムーズといえます。

およそ9月ごろから求人情報が出始めるため、情報収集は早めにおこなっておくことをおすすめします。

なお法律上では年度途中であっても2週間前に申告すれば退職できるとされていますが、よほどの理由がない限りは年度末にしておくほうが無難でしょう。

年度途中に退職したいと考えている方は、以下の記事も参考にしてください。

関連記事：保育士は年度途中でも退職できる？退職の伝え方・例文や円満に辞めるコツを解説！

転職を検討する主な理由

厚生労働省が実施した「保育士の現状と主な取組」で、保育士に多い退職理由は以下の通りでした。

退職理由	割合（%）
職場の人間関係	33.5%
給料が安い	29.2%
仕事量が多い	27.7%
労働時間が長い	24.9%
妊娠・出産	22.3%

主に人間関係に悩んで退職した方が多く、全体の3割を占めています。

次いで給料の安さや仕事の多さなど、待遇や労働環境に不満をもつ方が多いということが分かりました。

保育士は複数人でクラス運営を行うことも多く、他者とのコミュニケーションに悩みやすい傾向にあります。

同僚や上司だけではなく保護者や子どもとの関係に悩まされることもあるため、疲弊してしまう方も多いでしょう。

以下記事では保育士から転職した方の体験談をもとに、辞めて後悔したことや良かったことを紹介していますので、興味のある方はぜひ参考にしてください。

関連記事：保育士を辞めて良かった！条件別の理由や退職を後悔しない方法も解説

保育士資格や経験を活かせる転職先

保育士から転職する場合は、以下の3パターンに分けられます。

保育施設に転職する場合は、子どもとゆったり関われる「小規模保育園」や、小学生の子どもを相手にする「学童保育」などが選択肢に上がるでしょう。

保育士の経験を活かし、依頼者の自宅や自身の家で子どもを預かる「ベビーシッター」や「保育ママ」になるのも手です。

完全に保育業界から離れたい場合は、サービス業や接客業・営業など全くの異業種に挑戦するのも手です。

保育士で培ったコミュニケーション能力や責任力、細かいタスクを的確にこなしていく実行力などが活かせるでしょう。

以下記事では保育士資格や経験を活かせる転職先について詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

関連記事：保育士を辞めたあとの仕事は？転職先の候補10選と退職時の注意点を解説

将来性・キャリアパス

保育士の将来性は、今後も高いと考えられます。

少子化が進んでいるため需要が下がると考える方もいるかもしれませんが、共働き世代が増加していることから、保育所のニーズが高まっています。

さらにAIにも代替されにくいことから、需要は伸び続けると予想できます。

食事の配膳などはロボットにもできますが、子どもの気持ちを汲み取ったり細やかな気遣いをしたりといった点では、人間に軍配が上がります。

保育士のキャリアパスとしては、キャリアアップ研修を受けてリーダー保育士になったり、主任保育士や園長を目指したりするパターンがあります。

なかには保育ママやベビーシッター、保育士ライターなどの職業で独立する方もおり、さまざまなキャリアパスが描ける職業といえるでしょう。

関連記事：フリーランス保育士の働き方4選｜仕事内容や収入、独立するリスクを徹底解説

保育士の転職エージェント選びでよくある質問

保育士が転職エージェントを利用する際によくある疑問に対して回答します。

転職が怖い時の対処法は？

保育士に限らず、どの職種でも転職を怖いと思うのは自然な感情です。

保育士が転職を怖いと感じる理由としては、主に以下のようなものが挙げられるでしょう。

こうした不安がある場合は、転職のプロである転職エージェントのアドバイザーに力を借りながら進めるのもひとつの手です。

無理をせずに自分のペースで、ゆっくり転職活動を進めましょう。

以下の記事では、転職エージェントに限らずさまざまな転職相談先を紹介していますので、ぜひ自分に合った相談先を見つけてみてください。

関連記事：保育士の転職相談は誰にすればいい？おすすめの無料相談先を解説！

保育士から一般企業に転職できる？

保育士の経験を活かして、一般企業に転職することは十分に可能です。

まったくの異業種に転職する場合は、営業職や販売職などが挑戦しやすいでしょう。子どもの成長を見守る仕事を続けたい場合は、おもちゃを作る会社や写真館のスタッフなど、さまざまな選択肢が考えられます。

以下の記事では、保育士におすすめの転職先をまとめていますのでぜひ参考にしてください。

未経験から保育士へ転職することは可能？

保育士の資格を持っていれば、異業種からでも転職は可能でしょう。

ただし、保育士の資格がなくても「保育補助」として勤務できる場合があります。

保育補助は正職員での募集が少ないため、派遣やパートでの勤務も視野に入れましょう。

男性保育士でも転職できる？

結論から言うと、男性保育士の方の転職は十分に可能です。

基本的にどこの保育園も深刻な人手不足に悩んでいる傾向にあり、むしろ体力面や防犯面といった観点から、男性保育士の需要も高まってきています。

転職サイトによっては「男性活躍中」「男性歓迎」といった項目を設けているところもあり、男性保育士の働きやすい環境や制度が整っている保育園は少なくないことが伺えます。

ぜひ積極的に転職エージェントを活用して、自分に合った求人を見つけてみてください。

保育士は何歳まで転職できる？

保育士の転職において、基本的に年齢制限はないといえます。

ただし、年齢が高くなるにつれ正規雇用の求人は減少する傾向にあるのは事実です。

また、公立保育園の場合は自治体にもよりますが「30歳頃まで」と年齢制限が定められていることがほとんどです。

臨時職員であれば年齢制限がないこともあるようですが、正職員として働きたい場合は30歳までに公務員試験を受験する必要があります。

転職する際は自身の理想のキャリアを踏まえ、なるべく早く動き出すことが重要といえるでしょう。

勤務していた保育園を円満退職する方法は？

他の職種と同様に、とくに以下の3点を退職のポイントとして覚えておきましょう。

お世話になった職場に対して、誠意を持って対応することが円満退職につながるでしょう。

自分に合った保育士向け転職エージェントを選ぼう

転職エージェントを利用する際は、求人数・サポート体制・利用者の口コミなどのチェックが必要です。

各エージェントには特徴がありますので、希望条件や勤務地域などに応じて、自分に合ったところを選びましょう。

納得のいく転職をするためには、転職エージェントの使い方も大切です。

2～3社を併用して積極的に情報収集し、気になる求人が見つかったらすぐに応募するなど、上手に活用しましょう。