保育士から転職しやすいおすすめの異業種15選!スキルや資格を活かせる職種とは?

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CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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保育士は非常にやりがいのある仕事ですが、業務の多さや責任感の重さなどから異業種に転職したいと考える方もいるでしょう。

そこで本記事では、保育士からの転職でおすすめの職種異業種に転職するメリット・デメリット資格を活かせる転職先などを解説します。

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目次

保育士から異業種へ転職するのは難しい?

保育士は子どもたちのサポートやお世話だけではなく、事務作業や行事の運営など、日々マルチタスクをおこなう傾向にあるため、異業種でも培ったスキルを活かしやすいといえるでしょう。

ただしやみくもに転職に踏み切るのではなく、まずは転職したいと考える理由や背景を明らかにしておくことが大切です。内容によっては異業種ではなく、同業種で転職した方が悩みが解消されるケースもあるからです。

次の章では実際に保育士が転職を考える理由について解説しますので、自分にあてはまるものがないかチェックしてみてください。

保育士が異業種への転職を考える理由

2022年に東京都が実施した「東京都保育士実態調査」によれば、「保育士退職意向の理由」は以下の通りとなっています。

順位理由
1位給料が安い(61.6%)
2位仕事量が多い(54.0%)
3位労働時間が長い(35.4%)
4位他業種への興味(28.9%)
5位職業適性に対する不安(24.3%)
6位保護者対応の大変さ(22.1%)
7位健康上の理由(体力含む)(21.8%)
8位子育て・家事(19.8%)
9位自身の昇格等のキャリアアップが見通せない(16.7%)
10位妊娠・出産(11.9%)
出典:2022年度東京都保育士実態調査結果|東京都福祉保健局

調査の結果を見ると、約6割の保育士が「給料が安い」ことを原因に退職していることが伺えます。

どれほど好きで就いた仕事であったとしても、待遇や労働環境に不満があると続けてよいのか不安になるものです。心身ともに消耗してしまう前に、転職を検討した方がよいケースもあるでしょう。

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保育士から異業種に転職するメリット

この章では、保育士から異業種に転職するメリットを4つ紹介します。

一つずつ解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

給料アップが期待できる

保育士から異業種に転職することで、前職よりも給料がアップする可能性があるのは大きなメリットといえます。

2022年に厚生労働省が実施した「賃金構造基本統計調査」によれば、保育士の平均年収は以下の通りです。

保育士(男女計)きまって支給する現金給与額年間賞与、その他特別給与額平均年収
令和4年度266,800円712,100円3,913,000円
出典:e-stat|賃金構造基本統計調査

ただし「きまって支給する現金給与額」とは手取りではなく額面を指すほか、地域や企業規模によっても異なるため、一概にこの額と断定することはできないのが実情でしょう。

一方で2022年に国税庁が実施した「民間給与実態統計調査」では、民間の平均給与は458万円という結果が出ています。

保育士の平均年収と比べると約60万円の差があり、必ずしも転職先で給料が上がるとは限りませんが、資格取得や勤続にともなって前職よりも収入がアップする可能性は高くなるでしょう。

【参考】国税庁|民間給与実態統計調査結果

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シフト勤務を避けて働くことができる

保育士は早番や遅番があることも多く、生活リズムが不規則になりがちなことにストレスを感じる方もいるでしょう。

保育業界は全体的に人手不足であり、保育士一人ひとりに負担がかかりやすくなっていることは否めません。勤め先によっては土曜出勤があったり、振替休日がなかなか取れないといったところもあるでしょう。

思うように休めない場合や、ワークライフバランスを重視したい場合は、思い切って固定勤務の異業種に転職するのもひとつの方法です。

新しい経験やスキルを習得できる

どのような業界・職種を選ぶかにもよりますが、転職することで新しい経験やスキルを習得できるのは大きなメリットといえるでしょう。

慣れない環境で一から学び直すのは大変かもしれませんが、自分に合った職種や職場が見つかればより仕事にやりがいを感じやすくなるかもしれません。

自分がどのような業種に向いているのか分からないという場合は、転職エージェントなど第三者の意見を聞いてみることもおすすめです。

保育士から異業種に転職するデメリット

この章では、保育士から異業種に転職するデメリットを2つ紹介します。

先ほど紹介したメリットとあわせて、ぜひ判断材料のひとつにしてください。

待遇が希望通りにならない可能性がある

未経験の職種に転職する場合は、「新卒と同じ給与からスタート」「まずは非正規から」といった条件を出されることも少なくありません。

他にも保育園で利用できていた「社宅制度」や「住宅補助」などの福利厚生がなく、手取りで見れば前職の収入を下回っているといったケースも考えられます。

保育士としての経験を活かせる職種であれば問題ありませんが、全く異なる業界に飛び込む場合は一定のリスクがあることを念頭に置いておきましょう。

必ずしも悩みが解消されるとは限らない

待遇や人間関係に不満があって転職する場合は、必ずしも異業種に転職して悩みが解決されるとは限りません。

たとえば人間関係の悩みを解消したくて転職したとしても、新しい職場でさらに人間関係に悩まされるといったケースが考えられます。また、自分のやりたい職種に就けた場合でも「想像と違った」とミスマッチを起こしてしまう可能性もあります。

まずは自分がどのような理由で転職したいのかを明らかにし、第三者の意見を聞きながら慎重に検討することをおすすめします。

保育士の経験を活かして転職する場合|異業種の職場

保育士から異業種に転職する場合におすすめの業種は以下のとおりです。

保育士から転職する場合|おすすめの異業種

それでは、一つひとつ詳しく見ていきましょう。

営業職

営業職がおすすめな方
  • 年収を大幅にアップさせたい方
  • コミュニケーション能力に自信がある方
  • 上げた成果を正当に評価してほしい方

給料や待遇面に不安を感じたことで転職を考えている人には、営業の仕事もおすすめです。

営業の給与形態は、基本給とは別に契約を結んだ数やその売上の一部が歩合として給料に上乗せされます。毎月固定で給料が振り込まれる形よりも大幅な年収アップが見込めるケースもあるでしょう。

また、営業の仕事は自分が頑張って成果をあげた分がしっかりと報酬として返ってくるため、モチベーションに繋がりやすいです。

ただ、営業職の場合、毎月設定されるノルマを達成しなければならないため、精神的にゆとりを持って働きたいということであれば、営業職も視野に入れたうえで、別業種の求人情報も確認しておきましょう。

接客業

接客業がおすすめな方
  • 人と関わる仕事がしたい方
  • コミュニケーション能力を活かして働きたい方
  • お客さまの笑顔を見ることが好きな方

「保育の現場からは離れたいけど人と関わる仕事がしたい」という人には、接客の仕事がおすすめです。

接客には飲食店やホテルのフロントなどが挙げられます。主にお客さまとの会話が中心になる仕事になるため、人と話すことやコミュニケーションをとることが苦にならないという人が活躍しやすい職業であるといえるでしょう。

また、現場で臨機応変な対応が求められるシーンも多いため、保育の現場で培われた状況の判断能力やコミュニケーション能力も活きやすい業種になります。

介護職

介護職がおすすめな方
  • 利用者さんの変化を見守りながらサポートしたい方
  • 一体感をもった職場で働きたい方
  • 資格取得などで給料をアップさせたい方

次におすすめする職業は介護職です。

主に高齢者の方の日常生活をサポートするという点で「人の世話をする」という観点では保育の仕事に近い部分が多いです。介護施設を利用する人の快適な環境作りや適切な心配りをすることは保育の現場にも通じるところはあるでしょう。

また、介護の現場は無資格や未経験からでも転職ができる場合が多く、介護福祉士の資格を取得することで夜勤手当などの将来的に給料を上げることも可能です。

保育士と同様に介護業界も人手不足となっているため、今後も需要が拡大する仕事といえます。

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アパレル

アパレルがおすすめな方
  • 好きなブランドがあったりファッションに関心があったりする方
  • 人とコミュニケーションを取ることが好きな方
  • 土日祝の出勤が苦にならない方

ファッションに興味がある人は、アパレルの仕事もおすすめです。

アパレルの仕事は接客や品出し、場合によっては店舗の運営や売上の管理などがあります。自分の好きなブランドに転職をする場合もあれば、子ども向けのアパレルメーカーへ転職をするという道もあるでしょう。

アパレル業にも転職に必要な資格はないため、未経験でも転職は可能です。また、保育士の現場で培われたコミュニケーション能力があれば、店舗での接客にも困ることはないでしょう。

ただし、保育士の頃と比べると土日や祝日での出勤が増えるため、ご自身の生活の状況や今後の理想的な生活を加味した上で転職を検討することがおすすめです。

IT系

IT系がおすすめな方
  • 全く異なる業界にチャレンジしてみたい方
  • 専門性の高い仕事がしたい方
  • 在宅など柔軟な働き方をしたい方

これまでとは違った業界へ挑戦をしたい人には、IT系の仕事がおすすめです。

プログラマーやシステムエンジニア、Webデザイナーなどでも「未経験歓迎」の求人が多くあるため、ITに関する知識があまりなくても転職は可能です。

資格を取得すれば給料も上がりやすく、スキルや経験を積めば最終的にはフリーランスとして独立することも可能です。正社員であっても、在宅勤務などの柔軟な働き方を選びやすい職種といえるでしょう。

また、ハローワークの職業訓練や有料の転職支援サービスを活用することでプログラミングやWebデザインのスキル習得もできます。新しい業界へ挑戦してみたい人にはおすすめの職業です。

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保育士の資格を活かして転職する場合|保育園以外の職場

保育士の資格を活かした転職をする場合、おすすめの業種は以下のとおりです。

病院内保育所

病院内保育施設がおすすめな方
  • 少人数制の保育園でじっくり子どもと向き合いたい方
  • 夜勤手当で収入を上げたい方
  • 行事の運営や準備に追われたくない方

病院内保育所とは、医者や看護師など病院内で勤務するスタッフの子どもを預かることを目的とした病院内、または病院の周辺に設置された保育所のことを指します。

基本的に医療従事者は24時間体制で勤務しているため、病院内保育所も夜間に運営しているところが多い傾向にあります。そのため保育時間が不規則であり、行事等の開催が少ないのが特徴といえるでしょう。

病院内保育所に勤める保育士の給料は、一般的な保育園に勤める保育士と大きな差はありません。ただし夜間運営している保育所で夜間保育(午後22時~翌5時)を受け持つ場合は、夜勤手当で賃金が割り増しされるため、日勤の保育士に比べれば収入がアップしやすいでしょう。

企業内保育所

企業内保育所がおすすめの方
  • 少人数制でアットホームな環境で働きたい方
  • 土日勤務を避けたい方
  • 子ども一人ひとりとじっくり向き合いたい方

企業内保育所とは、一般企業で働く従業員の子どもを預かることを目的とした、オフィス内や会社の近隣施設に設置される保育施設のことです。

基本的に企業の営業日に合わせて運営されるため、土日が休みになるケースがほとんどです。さらに定員が少ない保育所であれば、子ども一人ひとりにゆったりと関わる保育ができるでしょう。

待機児童などの問題が深刻化し、出産・育児に伴う女性の離職を防ぐ受け皿として導入されたという背景があります。企業内保育所には二つの施設形態があり、簡単にまとめると以下の通りになります。

事業所内保育所企業主導型保育所
分類認可保育施設認可外保育施設
助成金【設置費】
・大企業:3分の1
・中小企業:3分の2
【運営費】
・大企業:2分の1
・中小企業::3分の2
地域区分、定員区分、年齢区分、開所時間区分、保育士比率区分の5つの区分における基準額を基礎として助成額を算出(認可保育所並みの助成金を受けられる)
対象年齢・人数0~2歳児年齢の制限なし
職員数
(保育士配置基準)
【定員20名以上】
0歳児:子ども3人につき保育士1人以上
満1~3歳未満:子ども6人につき保育士1人以上
【定員19名以下】
定員20名以上の配置基準+1人
保育所(定員20名以上)の配置基準+1人
出典:事業所内保育施設設置・運営等支援助成金のご案内

定員が20名以上の事業所内保育所の場合では、全員が保育士資格を保有している必要があります。一方で企業主導型保育所の場合は、職員の1/2以上が保育士資格を保有していれば運用可能になっています。

病児保育施設

病児保育施設がおすすめな方
  • 病気への対応力を身につけたい方
  • 子ども一人ひとりとゆったり関わりたい方
  • 静かな遊びを中心とした保育がしたい方

病児保育とは、病気または病気の回復期で集団保育が困難な子どもを対象に、病院・保育所に付設された専用スペースで一時的に保育をおこなう事業を指します。

病児保育は大きく分けて以下の3つの事業に分類されます。

事業の型対象者・事業内容
病児対応型・病後児対応型症状が急変することはないものの、回復期に至っておらず集団保育が困難な子ども
または回復期ではあるものの、集団保育が困難な子どもを一時的に預かる保育
体調不良児対応型保育中に体調不良になった子どもを一時的に預かる
保健所に通う子どもへの対応や子育て家庭への相談支援をおこなう
非施設型(訪問型)保育士が直接家庭に訪問し、子どもの様子をマンツーマンで見る保育
参考:内閣府|病児保育事業

この3つの中、保育士が担当できるのは「病児対応型・病後児対応型」が中心となるでしょう。「体調不良時対応型」と「非施設型(訪問型)」は看護師の配置が義務付けられており、保育士の枠はあまりないものと見込まれます。

基本的に担当する子どもは病気または回復期の状態にあるため、静かな遊びを中心とした保育をしながら、検温や経過観察をおこなって病気が悪化しないように努めます。

保護者の方とも密接なコミュニケーションをとることが求められますが、子ども一人ひとりとゆったり関わりたいという方にはおすすめの保育形態といえるでしょう。

放課後等デイサービス(放デイ)

放課後等デイサービス(放デイ)がおすすめな方
  • 障がいとの関わり方を学びたい方
  • 子どもの自立や課題達成などのサポートをしたい方
  • 児童発達支援管理責任者(児発菅)を目指している方

放課後等デイサービス(放デイ)とは、障がいのある就学児童(小学生・中学生・高校生)を対象とした、放課後や長期休暇時に利用できる福祉サービスを指します。

一般的な放課後等デイサービスでは、最低2人以上の管理者と児童発達支援管理責任者(児発菅)の配置が義務付けられているほか、定員10名以内の事業所であれば2名以上の児童指導員・保育士の配置が必須となっています。

主な業務内容としては、児童発達支援管理責任者が作成した個別支援計画にともない、児童に対して発達支援をおこなったり、送迎サービスを担当したり、保護者の対応をおこなったりします。

障がいへの理解を深めることは簡単ではありませんが、一般の保育園ではできない経験を積めるほか、子どもが自立していく経過を見守ることができるのは大きなやりがいにつながるといえるでしょう。

放課後等デイサービスに勤める保育士の給与は、保育園に勤める保育士と比べて大きくは変わりません。ただし発達支援に対する知識を身につけ、児童発達支援管理責任者にキャリアアップをすれば、より収入を増やすことも可能でしょう。

児童館

児童館がおすすめな方
  • イベントの企画・運営が好きな方
  • 幅広い年齢の子どもと関わりたい方
  • 持ち帰りの仕事が少ない仕事をしたい方

児童館とは、遊びを通じて子どもの健やかな心身の育成をおこなうことを目的とした児童福祉施設であり、対象年齢が0歳~18歳と幅広いのが特徴です。

加えて地域の子育て支援をおこなっている児童館もあり、誰でも参加できる絵本の読み聞かせや保護者の交流会、工作のワークショップなどが開催されることも多いです。イベントの企画や運営が好きな方にはもってこいの職場といえるでしょう。

児童館で働くために必要な資格は施設によって異なりますが、法律で児童の遊びを指導するものを職員として配置するように定められており、これには保育士も該当します。

ただし児童館には「公営」と「民営」の二種類があり、公営の児童館で働きたい場合は、公務員試験に合格した上で応募する必要があることには留意しておきましょう。

ベビーシッター

ベビーシッターがおすすめな方
  • 自由度の高い働き方をしたい方
  • 正社員にこだわらない方
  • 少人数の子どもとゆったり関わりたい方

ベビーシッターは、利用者が不在時に自宅に訪問し、1人または少人数の子どもを対象に在宅で保育サービスを提供する事業です。派遣会社に登録するケースや、個人事業主としてベビーシッターをおこなうケースが考えられます。

対象年齢は乳児から小学生まで幅広く設定されていることが多く、過ごし方や食事については事前に利用者から要望を聞いたうえで対応します。食事の対応や遊び、排せつや着替えなどのお世話、連絡帳の記入などが業務内容に含まれるでしょう。

ベビーシッターを始めるにあたって、特別な資格は必要ありません。しかし保育士資格を保有していることをアピールすれば、利用者から信頼されやすいほか、時給を高く設定しやすいというメリットがあります。

保育士資格以外にも民間の「認定ベビーシッター資格」「ベビーシッター技能認定」なども存在するため、興味がある場合は合わせて取得しておくとよいでしょう。

幼児向け教室

幼児向け教室がおすすめな方
  • 自分の得意分野や経験を活かして働きたい方
  • 子どもの成長を見守りたい方

特定のジャンルの知識や経験を活かして、幼児を対象とした教室の先生になるのもひとつの方法です。子どもに多い習い事としては、以下のようなものが挙げられます。

子どもの習い事
  • ピアノ
  • 体操
  • 英会話(語学)
  • 学習塾
  • 水泳

個人で教室やスクールを開く場合は、個人事業主扱いとなるため開業届けが必要となります。その他に特別な資格は必要ありませんが、保育士資格を保有していることで保護者からの信頼も得られやすくなるでしょう。

託児所スタッフ

託児所スタッフがおすすめの方
  • 持ち帰りや残業を減らしたい方
  • 子どもに合わせて臨機応変な対応ができる方
  • 泣いている子どもをあやすのが得意な方

保育士の経験を活かして、子どもを預かる託児所のスタッフとして働くのもおすすめです。託児所とひとくちに言っても、その種類は以下のように分類できます。

託児所の種類利用目的
独立型の託児所外出や夜間勤務の間に子どもを預けられる
レジャー施設内の託児所買い物の間に子どもを預けられる
美容院・エステサロンに併設された託児所施術を受けている間に子どもを預けられる

託児所は「認可外保育施設」に該当するため、厳密には保育士資格がなくとも働くことができるとされています。ただ、大切な子どもを預かるという責任は保育士と同じように重大なため、保育士資格がある方が採用にあたって有利に働くでしょう。

業務内容も食事を与えたりおむつの交換、お散歩や遊びなど保育園と大きな差はありませんが、定期利用ではないため行事やイベントの開催はないことがほとんどです。持ち帰りや残業などの負担を減らしたい方には有力な転職先候補となり得るでしょう。

保育ママ

保育ママがおすすめな方
  • 一人ひとりの子どもと深く触れ合いたい方
  • 子どもに合わせた保育をしたい方
  • 収入の上限なく働きたい方

保育ママとは「家庭的保育事業者」とも呼ばれる、家庭的な環境で子どもを預かってもらえる制度のことを指します。

対象者は0~2歳の子どもであり、保護者が週に4日以上、実働5時間以上で就労しているか、または傷病により療養している場合に適応されます。

自宅で子どもを預かる点ではベビーシッターと似ていますが、対象者の年齢が狭いことや、基本的に定員は3名まで(保育補助者を雇った場合は5名まで)といった点が違いとして挙げられるでしょう。

業務形態としては個人事業主という形になるため、保育士と比べると収入の上限がないというメリットを持っています。しかし、自身が保育ママとして自宅で子どもを預かる際には、一定の条件を満たした上で自治体からの認可を受ける必要があるため注意しましょう。

【参考】家庭的保育事業(いわゆる「保育ママ」制度)について

保育系の一般企業

保育系の一般企業がおすすめな方
  • 保育以外で子どもの成長に携わりたい方
  • 保育士やママさんの支援をしたい方
  • 自分の興味のある分野に挑戦してみたい方

保育士としての勤務経験を活かし、子育て支援事業などを取り扱う一般企業へ転職をするのもひとつの方法です。

たとえば、保育士のキャリア支援をするために保育士専門の人材紹介会社への転職や、赤ちゃん向けの衣服を制作する子ども服メーカー、保育園を運営する会社などキャリアの活かし方は幅広いです。

一般企業であれば、土日祝が休みに設定されていることも多いです。その他にも手厚い福利厚生を受けられるなど、企業ならでのメリットも多いでしょう。

保育士資格を保有していることで採用に有利に働くケースも少なくはないため、興味のある業界や分野があればぜひリサーチしてみてはいかがでしょうか。

保育士から異業種への転職|退職時の注意点

退職を決定した場合は、早めに退職の意思を伝えることが大切です。

保育士は1年ごとに各クラスの担当を受け持っているため、次年度の意向を聞かれる9月〜10月ごろに退職の申し出をする方が多い傾向にあります。

ただし、理由があって、年度途中であっても退職したいと感じる方もいるでしょう。法律では希望日から数えて2週間前までに退職を申し出ればよいと定められています。

当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申し入れをすることができる。この場合において、雇用は解約の申入れの日から2週間を経過することによって終了する。

引用:e-gov 法令検索|民法第六百二十七条

法律上はこのようになっていますが、園によっては退職を申し出る期間が決まっている場合もあるため、事前に就業規則を確認しておくことをおすすめします。

保育士から異業種に転職する際の対策

この項目では、保育士から異業種に転職する際にしておくべき対策を紹介します。

保育士から転職する際にしておくべき対策

履歴書・職務経歴書の作成

履歴書や職務経歴書は、採用担当者にあなたを知ってもらうための大切な書類です。転職の意思がしっかり伝わるように、前向きな文章でアピールしましょう。

もし書き方に悩んだ際は、自分のスキルや経験の棚卸しをしてみるのもおすすめです。箇条書きにしてからまとめることで、作成のハードルが下がるかもしれません。

また志望動機や自己PRの欄は、大半を埋めて空欄を作らないように心がけましょう。どうしても書き方に迷った際は、第三者に添削してもらうのもひとつの方法です。

面接

転職をおこなうにあたって、最も不安を感じるのは面接という方も多いのではないでしょうか。

当日は身だしなみを整え、笑顔ではっきりと受け答えをすることを意識することが大切です。特に異業種に転職をする場合は、保育士の経験がどのように活かせるのかを前向きに伝えましょう。

在職中の方は面接対策まで手が回らないという方も多いかもしれませんが、想定質問などを活用し、スムーズに答えられるようにしておくとよいですね。

ほかにも第三者に面接の練習をお願いするのも良いでしょう。たとえば転職エージェントであれば、転職市場に精通したキャリアアドバイザーが模擬面接などを実施してくれるため、自信がつきやすくなりますよ。

保育士から異業種への転職におすすめな転職サイト7つ

 

 

求人数

624,649件

45,560件

非公開

非公開

非公開

2,300件以上

約10,000万件

特徴

求人数が圧倒的に多い。

20代から支持されている。

サービス満足度が高く、

転職までのスピードが早い。

入社後の定着率が90%以上を越え、

23,000人以上の就職実績を誇る。

20代の転職支援に特化。

支援実績が11,000人以上、

かつ就職成功率が約8割を超える。

業界未経験でも転職が可能な求人が多く、

資格取得講座が無料で受講できる。

サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

1.リクルートエージェント

リクルートエージェント

サービス名

リクルートエージェント

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

686,637件

特徴

・転職成功実績が多い

・求人数が多い

・面接や応募書類の添削が可能

・電話やzoomなどのオンラインでの面談も可能

・コンサルタントによるサポートが充実

公式サイト

https://www.r-agent.com/

※2023年10月30日時点の情報

リクルートエージェントは、非公開求人を合わせると約60万件以上の求人を扱う転職エージェントです。金融や不動産、IT系など幅広い業種や職種に関する求人も多く、保育士に関する求人だけではなく異業種への挑戦も後押ししてくれます。

また、面接対策や応募書類の添削はもちろん、転職や今後のキャリアに関する面談も可能です。面談は土日祝日にも対応しており、電話やオンライン面談でも対応してくれるので忙しい中でも転職活動ができます。

転職をする意志が固まってきたタイミングで、転職活動に向けた準備をする際にリクルートエージェントの利用をおすすめします。

2.マイナビエージェント

マイナビエージェント

サービス名

マイナビエージェント

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

66,980件(非公開求人18,752件)

特徴

・リアルタイムの求人数が確認できる

・転職回数や年代別にサポート

・応募書類や面接対策も可能

・コンサルタントのサポートが丁寧

公式サイト

https://mynavi-agent.jp/

※2023年10月30日時点の情報

マイナビエージェントは、20代の転職エージェントサービスでの満足度No.1を獲得している転職エージェントです。公式ホームページでは、求人総数と非公開求人数を毎日公開しています。

また、マイナビエージェントのコンサルタントは、転職希望者をしっかりと分析したうえで求人の紹介や書類の添削、面接対策などをしてくれます。

3.DYM就職

DYM就職

サービス名

DYM就職

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

非公開

特徴

・社会人経験があまりない20代におすすめ

・面接の練習が可能

・応募書類の添削が丁寧

・一部の求人では書類選考なしで面接まで進める

公式サイト

https://www.dshu.jp/

DYM就職は、転職経験があまりない20代から30代の人におすすめの転職エージェントです。DYM転職への登録後にキャリアアドバイザーと面談をするため、転職理由や希望する条件の擦り合わせが可能です。

4.就職カレッジ

就職カレッジ JAIC
サービス名 就職カレッジ
転職サービスの種類 エージェント型
求人数 非公開
特徴 ・未経験の転職支援に特化
・無料の就職講座が豊富
・就職後も手厚いフォロー
・書類選考なしで面接まで進める求人もある
公式サイト https://www.jaic-college.jp/

就職カレッジは、厚生労働省が認定する「職業紹介優良事業者認定制度」にも選ばれており、これまで2万人以上の就職支援実績を誇る転職エージェントです。

就職カレッジはビジネスマナー講座などの就活講座を無料で開催しています。内定に直結するスキルをゼロから徹底的に学べるため、保育士から異業種へ挑戦する人にはおすすめのサービスになります。

5.キャリアスタート

サービス名

キャリアスタート

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

非公開

特徴

・20代の就職や転職支援に特化

・定期的な転職交流会を開催

・上京する人向けの転居サポートを実施

電話番号070-1202-4387
※登録後上記から電話があります
公式サイト

https://careerstart.co.jp/

キャリアスタート20代の就職や転職支援に特化をした転職エージェントです。特に就業経験のない20代の就職サポートに力を入れています。

キャリアスタートの抱える案件の多くは未経験でも応募ができる求人が多く、自己分析や書類作成のサポートが充実しています。また独自の転職交流会を定期的に開催しており、就職や転職を考えている同世代の話も聞くことができます。

6.ハタラクティブ

サービス名

ハタラクティブ

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

868件

特徴

・受ける企業に合わせて選考対策をしてくれる

・未経験歓迎の求人が多い

・向いている可能性がある仕事を優先的に紹介してくれる

公式サイト

https://hataractive.jp/

※2023年10月30日時点の情報

ハタラクティブは、20代やフリーター向けの転職エージェントです。正社員としての経験がない人や早期で退職をした人の再就職に向けての支援に特化をしているため、これまでの学歴や職歴に関係なく利用ができる魅力があります。

また、ハタラクティブは正社員の経験がなくても応募ができる求人を多く取り揃えているだけではなく、転職に向けての書類の添削や面接対策などのフォローもしてくれます。

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7.安定のお仕事

サービス名

安定のお仕事

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

約10,000件

特徴

・業界未経験でも転職が可能な求人が多い

・大企業や官公庁などの安定した仕事が多い

・資格取得講座を無料で受講できる

公式サイト

https://map-on.co.jp/antei

※2023年10月30日時点の情報

安定のお仕事は、東京近郊に住む20〜30代の方を対象とした転職を支援するサービスです。

担当者がとても親身に転職の相談に乗りながらも、今後のキャリアのサポートをしてくれます。

また、残業が少ないオフィスワークへの転職支援や福利厚生の充実したホワイト企業への転職支援なども豊富な特徴があります。しっかりとサポートを受けながら転職活動をしたいという人におすすめのサービスになります。

保育業界への転職におすすめな転職サイト5つ

 

 

 

求人数

25,001 件

15,145件

7,463件

1,108件

11,777件

特徴

利用者満足度が9割を越え、

転職者の8割弱の人が年収UPに成功する実績を誇る。

2万件以上の案件を保有する、

人気の高い転職エージェント。

全国各地の求人を掲載。

保育士が使いたい転職サイトNo.1。

保育園と幼稚園の求人に特化しており、

詳細に求人の検索が可能。

入社後の定着率が90%以上を越え、

23,000人以上の就職実績を誇る。

求人数が多く、

担当者が自ら園や施設に足を運んで雰囲気を確認しているため、

信頼できる求人が多い。

サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

公式サイト

1.保育士ワーカー

保育士ワーカー

サービス名

保育士ワーカー

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

45,631件

特徴

・非公開求人が多数掲載される

・転職サポートが手厚い

・アドバイザーの対応が丁寧

・希望通りの求人を紹介してくれる。

公式サイト

https://hoikushi-worker.com/

※2023年10月30日時点の情報

保育士ワーカーは、利用したユーザーの満足度が9割を超える人気の転職エージェントです。また、年間で30,000人の転職成功者数という実績もあるため、信頼できる転職エージェントといえます。

求人数が多く、サイトに掲載されない非公開求人も多く取り扱っています。厚生労働省から認可をもらい運営をしていることから、取り扱う求人も優良な条件のものが多い特徴があります。

保育士の資格を活かした仕事を探したい人にはおすすめの転職エージェントです。

2.保育士人材バンク

保育士人材バンク

サービス名

保育士人材バンク

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

22,829件

特徴

・保育業界に精通したキャリアアドバイザーが多い

・厚生労働省に認定される事業者

・転職希望先の内部情報が知れる

・全国各地の求人が見つかりやすい

公式サイト

https://hoiku.jinzaibank.com/

※2023年10月30日時点の情報

保育士バンクは、保育業界の転職市場の動向に精通した専任のキャリアアドバイザーが悩みや不安などに寄り添いながら求人の紹介をしてくれる転職エージェントです。

保育士バンクも厚生労働省が認定する事業者であるため、ブランクがある人向けの求人や給料が高いなどの幅広い条件から希望の求人を探せます。

さらに、保育士バンクは北海道から沖縄まで全国各地の求人が取り揃えられているため、地方在住の人でも希望の求人が見つけやすいのも特徴の一つです。

気になる人は一度会員登録をしてみて、どのような求人があるかを探してみましょう。

3.保育のお仕事

保育のお仕事

サービス名

保育のお仕事

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

51,136件

特徴

・保育士が使いたい転職サイトNo.1

・詳細に求人の検索が可能

・業界に精通したキャリアアドバイザーとの面談が可能

公式サイト

https://hoiku.jinzaibank.com/

※2023年10月30日時点の情報

保育のお仕事は、保育士と幼稚園教諭の転職に特化をした転職エージェントです。日本マーケティングリサーチの調査によると、保育士が使いたい転職サイトの第一位として認知されています。

求人の検索も「保育士」や「幼稚園教諭」以外にも「保育補助」「保育教諭」「主任・副主任」「園長」などご自身が希望する職種に絞って求人の検索ができます。

さらには、人気の法人や園ごとでの検索だけではなく保育方針ごとでの検索も可能なため、より詳細に希望の職場を見つけやすい特徴がある転職エージェントです。

また、保育のお仕事へ会員登録をすることで専任のキャリアアドバイザーによる面談も受けられます。

登録は完全に無料で、Webからでも登録は可能なため、一度登録をしてみて興味のある求人があるか探してみるのをおすすめします。

4.保育ひろば

サービス名

保育ひろば

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

1,108件

特徴

・4万件以上の施設の中から求人を掲載

・各エリアに精通したアドバイザーがサポート

・面接の対策や転職条件の交渉などもしてくれる

・希望する転職先の内部情報が知れる

公式サイト

https://hoiku-hiroba.com/

※2023年10月30日時点の情報

保育ひろばは、保育士や幼稚園教諭での転職を支援するための転職エージェントです。全国4万件以上の施設の中から希望の条件に合う求人を随時掲載しています。

保育ひろばの各エリアの担当者は、その地域の状況やエリアの特性を熟知しているため、求職者の状況に合わせた転職のサポートが可能です。

勤務時間や休日、給料などの基本的な情報はもちろん、勤務先の周辺環境や残業の有無、職場の雰囲気などの内部情報も知ることができます。結果的に、保育ひろばを利用するユーザーからの満足度が9割を超えています。

また、他の転職エージェントと同じように面接の対策や転職条件の交渉、転職後の入社手続きを代行してくれるのもメリットといえるでしょう。

5.マイナビ保育士

マイナビ保育士

サービス名

マイナビ保育士

転職サービスの種類

エージェント型

求人数

15,514件

特徴

・求人数が多い

・担当者が自ら園や施設に足を運んで雰囲気を確認

・適切な求人を紹介してくれる

・転職に関する悩みの相談も可能

公式サイト

https://hoiku.mynavi.jp/

※2023年10月30日時点の情報

マイナビ保育士は、大手人材会社の「マイナビ」が運営する転職エージェントであるため、求人数が他の転職エージェントと比べて多いです。

また、求職者とのミスマッチをなくすため、担当者が自ら担当をする園や施設に足を運びながら自分の目で職場の雰囲気を確認しています。

さらに、マイナビ保育士では求職者一人一人に専任のアドバイザーが付き、転職活動のフォローをしてくれます。応募書類の書き方のレクチャーや面接対策だけではなく、これまでの仕事観や理想のライフスタイルのヒアリングから適切な求人を紹介してくれます。

保育士からの転職を成功させるためのポイント

保育士からの転職を成功させるためには、以下の3つを意識する必要があります。

では、ひとつずつ見ていきましょう。

転職をする理由を明確にする

保育士からの転職を成功させるために、まずは転職の理由を明確にするようにしましょう。転職の面接では必ずと言っていいほど退職理由を聞かれます。転職をする理由が明確になっていなければ退職理由をうまく伝えることができず、効率的に転職活動ができない場合もあります。

また、転職先の優先順位や希望をする条件が曖昧になってしまうと、転職後に働き始めてから後悔をしてしまうこともあるでしょう。

まずは「本当に保育士の仕事を辞めるべきなのか」を整理するようにしましょう。転職を決意した理由によっては、異業種へ挑戦をするのではなく他の保育園へ転職をした方が良いこともあります。後になって後悔しないためにも、しっかりと転職をする理由を考えて状況を整理するようにしましょう。

複数の転職サービスに登録をする

転職サイトやエージェントなどは各々サービス内容が異なるため、複数社を登録して比較をしながら転職活動を進めていくのがおすすめです。

ですが、あまりに多くの転職エージェントを登録しすぎてしまうと、多くのメールが溜まってしまい優良な求人情報を見落としてしまう恐れもあるため、2~3社への登録がおすすめです。

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多方面から情報を集める

保育士から異業種へ転職をする場合には、特に多方面から情報を集めるようにしましょう。

転職後にどんな仕事をするのかのイメージを持ちやすくするため、転職サイトでの情報以外にも、友人や知人、SNSでの発信から情報を得るようにしましょう。

また、転職エージェントを活用することで業界の情報だけではなく、志望する企業の内部情報も得られる場合があります。

効率的に転職活動をするためにも、情報を積極的に集めていきながらどのような仕事が合うのかを改めて考えていきましょう。

保育士の転職までの流れ

この項目では、保育士の方が転職をするまでの流れについて解説します。

保育士から転職する流れ
  • 転職のスケジュールを決める
  • 転職の目的を固める
  • 転職先を探す
  • 求人に応募する
  • 応募書類を作成
  • 面接を受ける
  • 内定
  • 退職
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転職のスケジュールを決める

保育士から転職をするにあたって、まずは転職のスケジュールを決めます。「いつまでに転職をするのか」や「保育の仕事を続けながらどのような形で転職活動をするのか」などの具体的なスケジュールを考えます。

転職活動をする前にスケジュールを決めておくことで、全体の流れを把握できるだけではなくいつまでに何をしないといけないのかも把握できるのでおすすめです。

また、保育士から異業種への転職を目指す場合は、資格を新たに取得する必要があるのかなどもこのタイミングで確認しておくと良いでしょう。

転職の目的を固める

転職の具体的なスケジュールが決まれば、改めて転職をする目的を固めましょう。転職をする軸を決めずに転職活動をしてしまうと、転職後に仕事が合わず離職してしまう恐れもあります。

自身の中で譲れない目的や、どのような条件で働きたいのかをしっかりと固めておきましょう。

また、退職理由も面接の際には必ず聞かれるため、転職の目的から退職理由なども話せるように準備しておくと良いです。

転職先を探す

転職先を探すタイミングは転職をしたいと思う時期の半年から3ヵ月前を目安にすると良いでしょう。

保育士に関連をした仕事を探す人は、これまで紹介をした保育業界に強い転職エージェントの利用やハローワークなどで仕事を紹介してもらう形がおすすめです。

また、保育士から異業種への挑戦を考えている人は、求人数が多いリクルートエージェントや担当者からのサポートが手厚いマイナビエージェントなどの転職エージェントへの登録がおすすめです。

なかには参加費が無料で入退場も自由な転職フェアも開催される場合もあるため、情報を取集しながらご自身のスケジュールに合わせて参加をしてみてはいかがでしょうか。

求人に応募する

実際に転職先を探す中で気になる企業が見つかれば応募をしてみましょう。

人気の求人はすぐに埋まってしまうため、早めに応募をすると良いでしょう。また、転職エージェントによっては非公開求人と呼ばれる一部の求職者のみに開示される限定的な求人もあります。

前もって決めていた転職をする目的と求人の内容を照らし合わせながら、気になる求人があればまずは応募をしてみるのがおすすめです。

応募書類を作成

求人への応募ができれば、次に転職先との面接に向けて応募書類を作成します。

応募書類はご自身で作成することもあれば、転職エージェントの担当者と協力をしながら応募書類を作成するパターンもあります。

応募書類の出来栄えによって選考に進めるかどうかが変わってくるため、まずは転職理由と退職理由の内容にズレがないか、文章を通して一貫した主張になっているかを確認するようにしましょう。

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面接を受ける

書類選考に通過をすると採用担当者との面接があります。

転職サイト経由で応募をした場合や、転職エージェント経由で応募をした場合でも採用面接は避けて通れない道といえるでしょう。

面接では、志望動機や前職を退職する理由、転職を決意した経緯などが聞かれるため、事前にいくつかの質問を想定しておきながら準備をしておきましょう。

転職エージェントの中には面接の対策をしてくれるところもあるため、既に転職エージェントに登録をしている人は、フルに活用して本番に備えましょう。

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内定

選考が進み内定を貰えた場合、採用担当者から直接連絡がくることもあれば、転職エージェントの担当者から採用の連絡がきます。

内定承諾の返事をすると、次に入社日の調整や入社条件の打合せをします。

転職エージェントに登録している人は、専任の担当者が入社に関する手続きを代わりにしてくれるため、退職に向けて早めに準備していきましょう。

退職

内定承諾も終わり、入社日も決まればいよいよ退職の旨を伝えていきます。

職場により退職希望日の1ヵ月前〜半年前までには退職の意思を伝えておかないと退職ができない場合もあります。

詳しくは入社時に配布された就業規則に記載があるため、必ず確認するようにしましょう。

また、退職の理由を尋ねられた場合はネガティブな表現で伝えるのではなく、前向きな言葉に言い換えて伝えると円満に退職ができます。

どうしても直接退職の旨を伝えるのが難しい人は、転職エージェントが退職を代行してくれるところもあるので、一度確認してみるのが良いでしょう。

保育士からの転職によくある質問

この項目では、保育士からの転職によくある質問についてお答えいたします。

保育士から転職をする前にすべきことは?

保育士から転職をする前には以下の4つを徹底的におこなうのがおすすめです。

保育士から転職する前にすべきこと
  • 自己分析
  • 履歴書や職務経歴書の準備
  • 面接の対策
  • 退職願

自己分析は自分がどんな仕事に就きたいのかを明確にするために必要になります。自己分析をしてみることで実は保育士以外の仕事にも興味が出てきたなどのパターンもあるため、必ずおこなっておきましょう。

次に、履歴書や職務経歴書の準備も必要です。履歴書や職務経歴書などの応募書類はどの企業に転職するうえでも必要となる書類になります。場合によっては手書きで対応を求められることがあります。

事前にある程度の項目を埋めておくなど、柔軟に対応ができるよう準備をしておくことがおすすめです。

また、面接の対策も可能であれば転職をする前にはしておくと良いです。たとえば、保育士から異業種へ転職する場合、転職理由や退職理由を深く聞かれることがあります。主張する内容が一致していないと面接官に不信感を与えてしまうため、面接で何を話すのかを事前に決めておくと良いでしょう。

最後に、転職をするにあたって今の職場に退職願の提出が必要になります。基本的には退職願が会社内で受理された後に、退職日に退職届を提出します。

どう書けば良いか分からない人は事前にインターネットで調べておくと良いでしょう。転職エージェントであれば、退職に必要な手続きも代わりにしてくれるためおすすめです。

保育士転職が不安な時の乗り越え方は?

初めて転職を考える人などは特に、転職活動に対して不安になることもあるのではないでしょうか。

転職が不安な時は、周りの友人や知人などから転職にまつわる経験談を聞いてみるのがおすすめです。また、退職の経緯やどのような形で転職活動をしてきたのかを聞けるため、自分自身が転職活動をするうえでの参考になります。

また、転職エージェントに不安な旨を伝えてみるのも一つです。転職エージェントの担当者はこれまで多くの求職者と面談を重ねているため、適切なアドバイスを受けられるでしょう。

まとめ

保育士からの転職でおすすめの職種や転職理由の書き方、転職までの流れを解説してきました。

保育士から異業種への転職は大変と感じる人もいるかと思いますが、実は保育士の経験やスキルを活かした仕事も多いです。また、保育士以外にも保育士資格を活かした仕事もあります。

保育士から転職をする際に、面接官から必ず転職理由は聞かれます。転職する理由をストレートに伝えすぎると面接官に悪い印象を与えてしまう恐れがあります。

本記事で紹介をした転職理由を踏まえ、いい印象を与えられるような転職理由を考えていきましょう。

また、転職エージェントは登録さえできれば無料で利用ができるメリットがあります。応募書類の添削や面接の対策、求人の紹介など一人では大変な作業も、転職エージェントの担当者と一緒に進められるため効率的に転職活動ができます。

少し面倒に感じてしまうかもしれませんが、転職エージェントの担当者との面談をすることでこれからの転職活動や仕事の選択の幅は広がるため、気になる人は会員登録をおすすめします。

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CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。