保育士の転職で有利になる自己PRとは?面接・履歴書でアピールできる例文16選

片野秋子
編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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自分の長所や強みをただ一方的に伝えるのは、魅力的な自己PRとはいえません。

印象に残る内容にするには、保育園の情報や自分のエピソードを盛り込みながら、自分が保育園で活躍できる人材であることをアピールする必要があるでしょう。

そこで本記事では、魅力的な自己PR文を作成するコツを徹底解説します。長所・強み別に自己PRの例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

この記事の執筆者
片野秋子
片野 秋子 氏元保育士
保育士として8年勤務。現在はフリーライターとして活動し、複数メディアの編集者も務める。 ブログ「保育士といろ」を運営

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目次

保育士の転職で魅力的な自己PR文を作成する5つのコツ

では早速、魅力的な自己PR文を作成するコツを解説します。

魅力的な自己PR文を作成するコツ
  • 自己分析をする
  • 保育園の方針や特色を調べる
  • エピソードを交えながら伝える
  • わかりやすく書く・伝える
  • 転職エージェントを活用し書類添削・面接対策をしてもらう

順番に見ていきましょう。

コツ自己分析をする

魅力的な自己PR文を作成したいなら、自己分析をおこなって自分の長所や強みをしっかり把握するところから始めましょう。

自己分析とは?

これまでの経験をもとに自分の思考・考え方・感情の動きについて分析をおこない、自分の長所や強み、素質、価値観などを整理する作業のこと。

自己分析をすれば自分を深く理解でき、仕事の価値観や仕事に求める条件がはっきりします。

自分自身や自分の考えにも自信がもてるため、面接官に自分の想いを堂々と伝えられるでしょう。自己分析の方法はさまざまあります。

自己分析の方法
  • 診断ツールを活用する
  • 表やグラフを用いて自分の過去を振り返る
  • 用意された題材に対して「なぜ?」と問いかけ続け本心を探る

自己分析の種類ややり方はインターネットで検索するとすぐに出てくるので、気になったものをぜひ試してみてください。

片野 秋子氏

自分自身とじっくり向き合えば、短所や苦手なことも含めた「自分らしさ」を丸ごと受け止められるようになります。自分に誇りをもてば、唯一無二の自己PR文を作成できるでしょう。

コツ保育園の方針や特色を調べる

保育園の方針や特色を事前に調べて、自己PR文の中に情報を盛り込むと魅力的な内容になります。

相手とあなたの情報がマッチすれば、あなたが職場で活躍する姿を面接官に想像させられるため、好印象を与えられるでしょう。

たとえば、園情報と自己PRは以下のような組み合わせ方があります。

主体性を大切にしている保育園に対する自己PR内容
  • 子どものやる気を引き出す保育が得意
  • 子どもの主体性に関する関連書を読んだり、研修を受けたりしている
リトミックに力を入れている保育園に対する自己PR内容
  • ピアノが得意
  • リトミック講師の資格を取得している

保育園情報を加えると「しっかり調べてくれた」と別視点で評価がもらえる可能性もあります。事前のリサーチに力を入れて、ワンランク上の自己PRを考えていきましょう。

コツエピソードを交えながら自分の強みや長所を伝える

エピソードを交えながら自分の強みや長所を伝えるのも有効な手段です。

体験ベースの話は実際の姿が目に浮かぶので、あなたの魅力がより引き立つでしょう。

伝えたい強み・長所に対するエピソード例はこちら。

伝えたい強み・長所 エピソード例
責任感がある クラスリーダーとして責務をまっとうした
前向きな性格 〇〇の困難を前向きな気持ちで乗り越えた
ピアノが得意 大きなイベントでピアノを弾いた経験がある

具体的なエピソードは情報の裏付けにもなり、信憑性を高めます。またエピソードからあなたの人柄も見えてくるので「この人と一緒に働いてみたい」と面接官に思ってもらえる機会が増えるでしょう。

コツわかりやすく書く・伝える

魅力的な自己PR文ができたとしても、相手にしっかり伝わらないと意味がありません。

履歴書ではわかりやすく書く、面接ではわかりやすく伝える意識を大切にしましょう。

以下に、履歴書作成時・面接時で自己PRをわかりやすく書いたり、伝えたりする際のポイントをまとめました。

履歴書の場合

まずは、綺麗な文字で書きましょう。雑な文字は印象がよくないので、せっかく魅力的な自己PRを書いたとしても興味をもってもらえない可能性があります。  

また、履歴書は記入欄が小さい場合が多いです。そのため、知ってもらいたい自分の強みを2〜3個に絞って、少ない文字数のなかで自分らしさを最大限に伝えましょう。  

熱意を伝えるためにも、なるべく空欄を作らず記載するのが好ましいです。反対に文字を詰めすぎるのも、読みづらくなってしまうので、文字の間隔や行の段落を意識しながら、程よい空白作りを意識するのがよいでしょう。

面接時

まずは、相手が聞き取りやすいようにハキハキと話す意識が大切です

また、話す際は「わたしの強みは〇〇です」のように結論から先に述べましょう。結論が後回しになると要点が伝わりにくくなるほか、話がだらだらしてしまい相手を疲れさせてしまいます。

自己PRを伝える時間がどれくらい確保されるかわかりません。そのため、伝え忘れがないように、特に知ってもらいたい自分の強みを厳選しておきましょう。

コツ転職エージェントを活用し書類添削・面接対策をしてもらう

自己PR文の精度をあげるには、転職エージェントを活用して担当者に書類添削・面接対策をしてもらう手もあります。

転職エージェントとは?

求職者の転職活動をフルサポートしてくれる人材紹介会社。その人にあった求人を紹介してくれるほか、書類の添削や面接の対策、保育園との必要な連絡のやりとりなどのサポートをしてくれます。

書類添削では誤字脱字や不備のチェックに加えて、自己PR文の内容も添削してもらえます。

面接対策では、よくある質問や面接官の印象に残りやすい自己PRの内容を教えてくれるでしょう。

私も転職エージェントを活用した経験があるのですが、担当者に書類添削や面接対策をしてもらえたことで大きな自信につながりました!

転職エージェントの担当者は、これまでに数多くの転職成功者を輩出してきた実力のある方々ばかりです。これまでの経験から、内定率を高める自己PR文の特徴も知っているので、ぜひ相談してみてください。

自己PRの内容を一緒に考えてくれるおすすめの転職エージェントについては、後ほど詳しく紹介します。

【長所・強み別】保育士の転職に活かせる自己PR例文11

次に、長所・強み別に自己PRの例文を全部で11個紹介します。

書くときのポイントも解説しているので、自分に当てはまる項目をチェックしてみてください。

「向上心」をアピールする場合

私の強みは向上心があることです。

たとえば、私は「保育力を高めたい」という目標を常にもっています。そのために、保育の関連書を読んだり、研修に積極的に参加したりしています。

今後も、保育の質を高めるために、月に1冊は関連書を読み、参加できる研修があれば積極的に参加したいと考えております。そして、学んだ知識を現場で活かして、子どもたちのよりより成長につなげていきたいです。

世の中に求められる保育は、時代とともに常に変化しています。よって、成長意欲のある方は、保育園にとって欠かせない人材でしょう。

向上心があることを効果的にアピールするには、目標を達成するために具体的にどんな取り組みをしているのかを伝えるのがポイントです。実際に目標達成した事例を紹介すると、より好印象を与えられるでしょう。

「責任感」をアピールする場合

私は、責任感があり、どんな困難があっても自分の仕事を最後までやり抜く力があります。

前職では運動会の係だったのですが、運動会の数日前に同じ係の保育士がインフルエンザにかかってしまいました。不安や戸惑いも大きかったのですが、すぐに気持ちを切り替えて運動会を無事に成功させるための方法を考えました。

具体的には、職員の体制や動きを見直して、運動会がスムーズに進行する流れを作りました。その結果、当日は何一つトラブルもなく、無事に成功させることができました。

貴園でも、どのような困難があろうと自分の仕事は最後まで責任感をもって取り組みます。

厚生労働省の調査によると、保育士の離職率が10.7%1年間に10人に1人の割合で退職者が出ています。

定着率をあげるために現場は責任感のある人材を求めている傾向にあるといえるでしょう。

責任感の強さを伝えるには、「どんな意識をもって仕事に取り組んでいるのか」「困難が起きたときどう対処するのか」など自分の考えや具体的なエピソードを交えるとより信頼してもえるはずです。

「コミュニケーション能力」をアピールする場合

私は、人とコミュニケーションを取るのが得意で、さまざまな年代の方と良好な関係性を構築できます。

前職では、私は2歳児クラスのリーダーをしており、新卒の保育士と一緒にクラス運営をしていました。最初は連携がうまく取れず、保育が円滑に回らない時期がしばらく続きました。そこで私はまず昼のミーティングで積極的に新人保育士と会話をし、関係性の構築に努めました。

信頼関係ができてくると息のあった保育がおこなえるようになりました。後輩から「〇〇で悩んでいます」と相談されるようになり、良い関係性が築けたと実感しました。

貴園でも積極的に職員の方とコミュニケーションをとりながら、信頼関係を築いていきたいです。

保育園の子どもを全員で守り、育てるには、職員のチームプレーが必要不可欠です。お互いに声をかけあって協力しなければ、質の高い保育を実現できません。そのためコミュニケーション能力は保育現場でとても重宝されるスキルといえます。

相手とコミュニケーションを図るうえで意識しているポイントを伝えると、より魅力的な自己PRになるでしょう。

「共感力」をアピールする場合

私は共感力があり、子どもの世界を一緒に楽しむことが大好きです。

たとえば、大人が見える世界と子どもから見える世界は全く違うので、子どもが何かを発見したときには、視線を子どもの高さに合わせるようにしています。また、石集めや虫取りといった何気ない普段の遊びでも、その時々の子どもの考えや発想を大切に受け止めています。

これからも子どもの世界や気持ちに寄り添いながら、子どもの成長を見守っていきたいと思います。

子どもや保護者と信頼関係を構築するには共感力が欠かせません。よって、相手の気持ちに寄り添える人材は保育現場で重宝されるはずです。

共感力を働かせた具体的なエピソードを添えると、あなたの人柄がより深く担当者に伝わるでしょう。

「視野の広さ」をアピールする場合

私の強みは、視野が広いことです。

子どもの成長の瞬間を見逃さないよう、日々広い視野をもって保育をおこなっています。保護者に「今日こんなことができました!」と子どもの成長をこまめに伝えているので、保護者から「子どものことを見てくれてありがとうございます」と声をかけられる機会が多いです。

また、保育中の怪我防止や人数確認する際にも視野の広さが役立っていると実感しています。

貴園でも広い視野で、子どもの成長と安全を見守っていきます。

保育士は一人で複数人の子どもを保育します。見える範囲が狭ければ、子どもの成長を見逃したり、怪我を防止できなかったりしてしまうため、視野の広さは保育士にとって大切な能力です。

視野の広さがどう保育に役立ったのかを具体的に伝えると、面接官の記憶にも残りやすいでしょう。

「主体性」をアピールする場合

私は主体性があり、自ら行動を起こす力があります。

たとえば前職の職員会議では、話し合いが長引き、内容がまとまらないまま終了することが課題にあがっていました。そこで私はとある研修で学んだ新しい形のディスカッション法の導入を提案しました。すると、各自の発言が増えたほか、時間内に議題の要点をまとまるようになりました。

貴園でも、主体性をもって仕事に取り組み、よりよい業務や保育の実現に向けて行動していきたいです。

受け身の形で仕事をしていると、自分も保育園も成長しません。

より高みを目指していくためには、主体性のある人材が必要となるでしょう。

主体性をもっておこなった実際の取り組みとその後の変化を伝えると、より効果的にアピールできます。

「協調性」をアピールする場合

私の強みは、相手を尊重しながら協調性をもって仕事に取り組めることです。

私はいつも「お互いさま」の精神で仕事に取り組むようにしています。そのほうが、仕事が円滑に回るほか、お互いが気持ちよく仕事ができると考えているからです。

そのため前職では、同じクラスの後輩の保育士が担当行事で忙しそうにしていると、保育を抜けて作業する時間を作るようにしていました。

今後も、お互いが心地よくお仕事ができるように協調性をもって働きたいと思います。

保育は複数担任を受け持つ機会が多いため、協調性が必要不可欠です。協調性をアピールすれば「よりよいクラスを作ってくれそうだ」と面接官に印象づけられるでしょう。

協調性を発揮した体験談を盛り込むと、より質の高い自己PRになります。

「前向きな性格」をアピールする場合

私は、前向きな性格だと自覚しており、困難に直面したら「今自分にできることは何か」と視点を切り替え、改善策を考える力があります。

たとえば、前職で芋掘り会の行事があったのですが、雨天で中止になったことがありました。子どもたちの悲しむ姿を見て私は「なんとか、子どもたちを元気にしてあげたい!」と考え、雨具を着て園庭で遊ぶ活動を提案しました。

子どもたちの様子が雨で悲しむ姿から雨を楽しむ姿に変わり、本当に嬉しかったです!

貴園でも、物事を前向きに捉えて、今自分にできるベストの力を発揮して、よりより保育を実現させていきたいです。

仕事は、大変なことも多いです。困難が起きたときに物事を前向きに考えられる保育士は、園にとって必要な人材でしょう。

どのような状況を、どのような視点・考えをもって乗り越えたのかという具体的なエピソードがあると、あなたの人柄をより効果的にアピールできます。

「体力」をアピールする場合

私は体力に自信があるため、子どもたちのエネルギーに負けずに保育を行えます。

私は小学校4年生から高校3年生までの8年間バスケ部に所属していて、ハードな練習を通して体力がつきました。現在は趣味のジョギングで、休日510㎞ほどの距離を走っています。体力作りの効果もあるのか、前職では風邪や病気で仕事を休んだことは一度もありませんでした。

今後も体力の維持に努めながら、子どもたちが元気いっぱいに過ごせるクラス作りに励んでいきたいと思います。

保育はパワフルな子どもたちと関わる仕事なので、体力が必要です。

体力がない人は「子どもとしっかり向き合えないのではないか」「すぐに体調を崩してしまうのではないか」と心配されてしまうので、体力があることを自己PRとして伝えるのは有効でしょう。

「ピアノが得意」とアピールする場合

私は、ピアノが得意です。

5歳から中学3年生までの10年間ピアノを習っており、高校の合唱コンクールでは毎年伴奏を務めていました。現在も趣味で自宅にあるピアノをよく弾いているため、そこまで難易度の高くない楽譜なら少しの練習で演奏ができます。

貴園ではリトミックの活動があるとホームページで拝見しましたので、ピアノを弾いて子どもたちと一緒にリトミック活動をしてみたいです。

保育園は、リズム遊びやリトミックといった音楽活動も多いので、ピアノが弾けることはアピールポイントの1つになります。ピアノを習っていた期間や実績を伝えると、信頼性もアップするでしょう。

歌を歌うことやダンスを踊るのが得意なことも、自己PRになります。保育の活動に活かせる特技があれば、ぜひ積極的にアピールしていきましょう。

「裁縫や工作が得意」とアピールする場合

私は、裁縫や工作が得意です。

趣味でポーチやエコバックを作っており、針で布を縫う作業やミシンの扱いに慣れています。また、趣味でアクセサリーを作ったり、絵を描いたりもしています。

前職では、おままごと用のエプロンを手作りし、子どもたちがとても喜んでくれました。工作活動の企画では「発想やアイディアが面白い」と他の先生方に褒めていただく機会が多かったです。

貴園でも、裁縫や工作のスキルを活かして、子どもたちが喜ぶ活動を考えていきたいです。

保育現場は制作物が多いので、裁縫や工作が得意な保育士は重宝されるでしょう。

具体的にどんなものが作れるのかを伝えると、より効果的なアピールとなります。

なお、裁縫や工作が得意だからといって家に持ち帰って作業をする前提で話をしないように気をつけましょう。労働時間内で、自分ができる作業を提案する形が好ましいです。

【経験別】保育士の転職に活かせる自己PR例文5

続いて、経験別に自己PRの例文を見ていきましょう。

自分に当てはまる条件のものをチェックしてみてください。

新卒の方

私の長所は、社交性があることです。

私は学生時代に自分で生活費を確保しなければならない状況だったため飲食店でアルバイトをしていました。

同じバイトを3年間続け、アルバイト先の上司や後輩とも良好な関係を築くことができました。人と関わるうえで大切にしているのは「相手を思いやる心」です。後輩が困っていたら、積極的に手助けするように意識していました。

貴園でも社交性を活かしながら、子どもや保護者、職員の方々と積極的に交流して、信頼関係の構築に努めていきたいです。

新卒は学生時代に頑張っていたことに対して、そこで学んだスキルや考え方を自己PRとして紹介するのがよいでしょう。

ピアノやスポーツなど保育に関連のあるものに打ち込んでいたなら、特技としてアピールするのも効果的です。

具体的なエピソードを盛り込むとあなたがどのような人柄なのか相手がイメージしやすくなります。自己PRを通して、新卒としてのフレッシュさや高いポテンシャルを積極的に伝えていきましょう。

短大卒業の方

私の長所は、主体性があることです。

3年生の夏に行われた保育実習では、「〇〇が終わったのですが、次にやることはありますか?」「今、手が空いているので、教室をお掃除してもいいですか?」積極的に自分から行動していました。担当の先生からは自発的に動く姿を評価していただきました。

貴園でも主体性をもって行動し、成長して貢献できる保育士になります。

「大学卒業と比べて短大卒業は就職で不利になるのでは?」と考える方もいるかもしれませんが、心配はいりません。どの学校でも関係なく、優秀な人材であれば保育園側は採用します。

弱気でいると相手に伝わります。そのため「自分は採用される人間に値する人材だ!」と自信をもって自己PRしましょう。

保育経験のある方

私は責任感があり、前職では2歳児・3歳児クラスのクラスリーダーをあわせて3年間務めていました。後輩保育士・パート保育士をまとめる立場として先導し、風通しのよい雰囲気のクラス作りを常に心がけました。

また運動会のリーダーを2年連続で務めました。企画・準備・運営全ての工程に携わり、全体の指揮をとりながら係の仕事をまっとうしました。大変なことも多かったのですが、運動会を楽しむ子どもや保護者の笑顔を見たときに「頑張ってよかった」と心から思いました。

貴園でもこれまでの経験を活かしながら、1つ1つの仕事に責任をもって取り組んでいきます。

保育経験がある方は、前職での役職や実績を具体的に話すと、即戦力になる人材として効果的にアピールできます。保育士歴が長く、リーダーシップやマネジメント力に長けている方は、その点を自己PRとして伝えると今後のキャリアアップで有利に働くでしょう。

自分のこれまでの経験や得た学びはかけがえのない財産です。自信をもって自己PRしていきましょう。

ブランクのある方

私の強みは、保育士・母親、どちらの経験もあることです。

私は以前、保育園で6年間働いており、出産を機に退職いたしました。当時は、乳児・幼児どちらのクラスも受けもった経験があるため、どのクラスに配属されても柔軟に対応できると思います。

子どもを出産し、自分自身が母親になったことで、保護者が抱える不安や仕事と育児の大変さを身にしみて感じました。そのため今後は、より気持ちに寄り添った保護者対応ができると思います。

保育士をやめて4年間のブランクはありますが、気持ちを新たに目の前の子どもと保護者を幸せにする保育を実現していきたいです。

保育経験・子育て経験を経て保育士に再就職される方は、これまでの経験を交えた自己PRを伝えましょう。

保育士だけでなく子育て経験のある人材は、保護者と同じ目線に立てるので現場で重宝されます。

保育士時代の実績や母親になって感じたことなど、具体的なエピソードを盛り込むとあなたの経歴や考え方を評価してもらえるでしょう。

未経験で異業種から転職する方

私の強みは、共感力をもって相手と話ができることです。

前職は、保険の販売をおこなう営業職に3年間務めていました。最初は一方的に自分から話しかけていたのが原因で、お客さまに話を聞いてもらえませんでした。そこで上司に助言をいただき、お客さまの話にしっかりと耳を傾ける努力をしました。するとお客さまの悩みやニーズがわかるようになり、その人にあった商品を提案できるようになりました。

そこから営業成績も伸び、3年目の売上は入社1年目と比較して、3倍にもなりました。

この経験を活かし、子どもや保護者にもしっかりと耳を傾けて、信頼関係の構築に務めていきたいと思います。

保育士未経験者の場合、前職での仕事内容を交えつつ、発揮した能力や培ったスキルをアピールするのが有効です。

保育に活かせる能力やスキルだと「この方だったら、保育士としても活躍してくれそうだ」と面接官にイメージしてもらえるでしょう。

前職の仕事で大事にしていた考え方も一緒に伝えると、あなたの仕事に対する熱意が伝わり、好印象を与えられます。

保育士が転職で自己PRを伝える際の注意点3

ここでは自己PR文を伝える際の注意点を紹介します。

自己PR文を伝える際の注意点
  • 自慢話にならないようにする
  • あれもこれも伝えすぎない
  • 経歴や強みを誇張しない

伝え方を間違えるとマイナス評価につながる可能性もあるので、しっかりポイントをおさえておきましょう。

注意点自慢話にならないようにする

まず、自己PRがただの自慢話にならないように気をつけましょう。

採用してもらいたい気持ちから、つい力が入ってしまい、自分の強みや長所をただ羅列してしまう方も少なくありません。主張が強すぎると自分はそのつもりがなくても、相手には自慢話に聞こえてしまう可能性があります。

自慢話にならないためには、相手が求める人物像を予測して話したり、保育園の情報をおり交ぜながら伝えたりして相手への配慮が感じられる自己PRにするとよいでしょう。

自分の強みを効果的にアピールしながら、「この人はうちの保育園で活躍してくれそうだ」と面接官に好印象を与えられます。

注意点あれもこれも伝えすぎない

あれもこれもと自己PRを伝えすぎると、相手が情報過多になり、かえって印象に残りにくくなります。

そのため、自分の自己PRを全て洗い出したら、特にアピールしたいものを35つほど厳選しましょう。

加えて、優先順位をつけておくと書類の記入欄が小さかったり、面接時間が短かったりしても、大事な項目から主張できます。

「自己PRはたくさん伝えたほうが評価されるのでは?」と考える方もいるかもしれません。しかし情報を厳選したほうが相手の記憶に残りやすくなり、よい印象を与えられます。

注意点経歴や強みを誇張しない

自己PRを伝える際は、経歴や強みを誇張しないようにしましょう。

ウソがばれると相手の信頼を損ね、転職失敗のリスクを高めます。また内定をもらえたとしても、伝えた情報と現実の実力が伴いわず、就職後に苦労するケースも少なくありません。

たとえば責任感の強さを誇張した場合、面接官はあなたの責任感の高さを信頼して採用するため、役職をつける可能性があります。

本来ないスキルを現場で求められるため、もちろんストレスがかかるでしょう。

自己PRを誇張しても何も良いことはありません。ありのままの自分の強みや長所を伝えていきましょう。

保育士の転職で自己PRを一緒に考えてくれるおすすめの転職エージェント5

ここでは、自己PRを一緒に考えてくれるおすすめの転職エージェントを5つ紹介します。

求人数や求人の質に加えて、サポートの手厚さに定評のある転職エージェントを厳選したので、ぜひ参考にしてみてください。

保育士ワーカー

保育士ワーカー
  • 特徴① 年間3万人以上が利用
  • 特徴② 保有求人数が多く、様々な地域・施設形態の求人を網羅
  • 特徴③ 保育士専門のキャリアアドバイザーによる支援

保育士ワーカーは、年間3万人以上(※1)の保育士を転職成功に導く転職エージェントです。

 

運営会社である株式会社トライトキャリアは2004年の設立以来、医療・福祉業界で人材紹介事業を展開してきた歴史を有しており、取り扱い求人の多さに特徴があります。

 

保育園・幼稚園にくわえて学童・病院・企業と幅広い施設形態の求人があり、全国の求人を網羅していることもポイントです。

 

登録すると、多数の非公開求人を見られるほか、保育士転職のプロであるキャリアアドバイザーから転職成功まで支援してもらえます。

 

転職の不安や疑問にも答えてくれるため、現在抱えている悩みを気軽に相談してみるといいでしょう。求人票からはわからない生の情報とともに、最適な求人を紹介してもらえるはずです。

 

(※1)保育士ワーカーの公式ホームぺージより

 

サービス名 保育士ワーカー
運営会社 株式会社トライキャリア
公開求人数 20,549件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

保育士バンク!

保育士バンク!
保育士バンク!がおすすめの方
  • できるだけ多くの求人情報を見たい
  • 希望条件に合った求人情報を見つけたい
  • 転職活動に役立つ情報を知りたい

保育士バンク!は、保育士向け転職エージェントの中でも最大規模の転職エージェントです。

合同説明会を開催したり、LINEで転職に役立つ情報を提供したりするなど、多方面から求職者をサポートしてくれます。

日本マーケティングリサーチ機構の調査によると、「転職が決まりやすいNo.1」「信頼できるNo.1」「保育士がオススメするNo.1」「お客様満足度No.1」「認知度No.1」「好感度No.1」など、6部門でNo.1を獲得しており、十分に信頼できる転職エージェントといえるでしょう(201810月、20191月調査)。

対応エリアは幅広く、求人数も非常に多く揃っています。 勤務地・雇用形態・仕事内容・園の特徴・福利厚生など、細かく条件指定して求人検索できるため、希望する勤務条件に合った転職先が見つかりやすいという特徴もあります。

また、実際の職場の写真が多数掲載されており、転職後をイメージしながら求人検索できる点も魅力です。

求人数 49,451件
雇用形態別求人数(※) 正社員:13,578件
アルバイト・パート:6,697件
契約社員:1,542件
対応地域 全国
サイトの種類 エージェント型
運営会社 株式会社ネクストビート
サイトURL https://www.hoikushibank.com/
※2024年1月時点の求人数

保育のお仕事

保育のお仕事
  • 特徴① 保育士が使いたい転職サイトNo.1
  • 特徴② 園の雰囲気や内部情報まで共有
  • 特徴③ 施設形態・職種を絞り込んでの検索が可能

保育のお仕事は、「保育士が使いたい転職サイトNo.1(※1)」を獲得した実績があり、手厚い転職サポートやサイトの使いやすさに定評があります。

 

非公開求人の中には急募案件や人気園の求人などもあり、登録すると好条件の求人に出会える可能性を高められるでしょう。

 

キャリアアドバイザーが実際に訪問して得た情報をもとに、園の雰囲気や内部情報まで共有してくれるので、入職後のミスマッチ回避にも期待できます。

 

使い勝手のよい検索機能も特徴的で、保育園・幼稚園のほか、企業内保育や児童発達支援施設など、希望の施設形態を指定しての検索が可能です。

 

職種は保育補助から主任・副主任、園長まで指定でき、さまざまな職歴の方におすすめできるサービスです。

 

(※1)日本マーケティングリサーチ機構 2022年 第1位

 

サービス名 保育のお仕事
運営会社 株式会社トライキャリア
公開求人数 50,401件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

保育士人材バンク

保育士人材バンク
  • 特徴① 独自ルートで入手したここでしか出会えない求人多数
  • 特徴② 求人ごとに充実した情報を提供
  • 特徴③ 最短3日のスピード内定の可能性あり

保育士人材バンクは、保育士・幼稚園教諭向けの転職支援サービスで、株式会社エス・エム・エスが運営しています。

 

東証プライム市場上場の信頼感と医療・福祉業界で築かれた人材紹介の実績をもとに、独自ルートによる情報収集がおこなわれているため、ここでしか見られない求人の紹介に期待できるでしょう。

 

求人内容の充実ぶりが特徴で、園の特色や雰囲気、求める人物像、キャリアパートナーの一言など、掲載情報だけである程度のイメージが湧くように工夫されています。

 

さらに、登録すると職場の人間関係や保護者の雰囲気などの内部情報も共有してもらえるため、入職後のギャップを最小限に抑えられるはずです。

 

最短3日で内定した実績(※1)があり、スピーディーに転職を叶えられるかもしれません。

 

(※1)保育士人材バンクの公式ホームページより

 

サービス名 保育士人材バンク
運営会社 株式会社エス・エム・エス
公開求人数 27,865件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト https://hoiku.jinzaibank.com/
2024年5月1日時点

 

マイナビ保育士

マイナビ保育士
  • 特徴① 転職業界大手の株式会社マイナビが運営
  • 特徴② 保育業界専門のキャリアアドバイザーによる寄り添う転職支援
  • 特徴③ 入職後の悩みや不安にも親身に対応

マイナビ保育士は、人材紹介大手の株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。

多様な業界で培った転職ノウハウをもとに、保育士転職をサポートしてくれます。

 

サービスの特徴は、保育業界専門のキャリアアドバイザーから寄り添った転職支援を受けられることです。

 

求職者からヒアリングした希望条件と実際に園に訪問して得た情報をもとに求人を紹介するため、ミスマッチが起こる可能性を最小限に抑えられるでしょう。

強みを引き出すカウンセリングも注目したいポイントで、自信をもって書類選考・面接に臨めます。

 

また、入職後のアフターフォローにも力を入れており、新しい職場での悩みや不安の相談にも対応しています。

 

転職には不安がつきものですが、マイナビ保育士なら、新しいキャリアの一歩を力強く応援してもらえるでしょう。

 

サービス名 マイナビ保育士
運営会社 株式会社マイナビ
公開求人数 17,154件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

最後に|保育士は転職を成功させるために自己PRをまとめておこう!

自己PRは、内定の有無を左右する重要なアピールポイントです。内容の質を高めておけば、相手に好印象を与えて「あなたにうちの保育園で働いてもらいたい!」と思ってもらえるでしょう。

自己PRは具体的なエピソードや「自分の強みを活かして今後どのように貢献していきたいか」といった情報を一緒に伝えるとより魅力的になります。本記事で紹介した例文を参考にしながら、ぜひ自分らしさを伝える自己PR文を作成してみてください。

なお、転職をご検討の方は、転職エージェントの活用がおすすめです。

担当者がついてあなたの内定が決まるまで転職活動をフルサポートしてくれます。書類の添削や面接の対策をおこなってくれるので、担当者のアドバイスをもらいながら魅力的な自己PR文も作成できるでしょう。

転職エージェントの登録は無料なので、ぜひお気軽に問い合わせてみてください。

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