保育士に向いていない人の特徴は?対処法や転職先の選び方についても解説

片野秋子
編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

仕事に不満やストレスを感じて「自分って保育士向いてないのかも…」と考えたり、社交性や対応力といった保育士の適性がなく、自信がもてない方もいるでしょう。

しかし、適性を兼ね備えていなくても、保育士で活躍している方はたくさんいます。そのような方々は、日頃からできる対策をとったり、自分の長所でカバーしたりと自分にあった働き方をしている傾向にあります。

同じように、日々の行動や見方を変えれば、保育士としての自信を取り戻せるでしょう。

そこで本記事では、あると有利な職業適性や保育士が向いていないと思ったときの対処法を解説します。同じ悩みを繰り返さないための転職先を探すコツも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

この記事の執筆者
片野秋子
片野 秋子 氏元保育士
保育士として8年勤務。現在はフリーライターとして活動し、複数メディアの編集者も務める。 ブログ「保育士といろ」を運営
あわせて読みたい
保育士向け転職エージェントおすすめランキング19選|評判・口コミをもとに徹底比較! 保育士業界に精通したプロの専任アドバイザーが、求職者に合った求人を紹介してくれる転職エージェント。それぞれ特徴があり、どの転職エージェントを利用するか迷って...
目次

保育士に向いていないかを5つの適性でチェック!

では早速、保育士に求められる5つの適性を見ていきましょう。

  • 対応力
  • 計画力
  • 社交性
  • 協調性
  • 企画力

対応力

1つ目の適性は「対応力」です。

保育士はなるべく流れを止めずに、活動を進行していかなくてはなりません。対応力が欠如していたら、子どもを待たせてしまい、保育活動の質を下げてしまうでしょう。

また、柔軟に子どもの要望に応えるのも保育士の仕事です。「それはできない」「また今度ね」などと対応不足が続くと、子どもの主体性が育ちにくくなります。

片野 秋子氏

そのため、保育士は子どもの予測しにくい言動に対しても臨機応変に対応していかなくてはなりません。

保育の質を高め子どもの健やかな成長を促すためには、保育士の対応力は必要不可欠といえるでしょう。

計画力

2つ目の適性は「計画力」です。

日々の保育は、子どもの発達にあわせた内容でなければいけません。そのため「子どもに育ってほしい姿=ゴール」を先に設定して、そこに到達するために必要な関わりや配慮、活動を計画していく必要があります。

また、保育園は定期的に行事があるため、計画的に過ごさなければ、準備物が間に合わなかったり、当日に向けて子どもの気持ちをうまく誘導できなかったりするでしょう。

プロ意識をもって仕事をこなしていくためには、計画力は大切といえます。

社交性

3つ目の適性は「社交性」です。

保育士は、関わる人が多いため、ある程度の社交性がないと対人関係にストレスを感じてしまうでしょう。

保育士が関わる人々
  • 職員
  • 子ども
  • 保護者
  • 地域の方

ただ会話を交わすだけでなく、職員とは意見交換や報連相など密な連携が必要です。また、利用者である子どもや保護者とは深い信頼関係を築かなくてはなりません。

片野 秋子氏

周囲の人の協力を得ながら仕事をしていくためには、自分の意見を伝えたり、相手との距離感を詰めたりする社交性も求められるでしょう。

協調性

4つ目の適性は「協調性」です。

学年や子どもの人数にもよりますが、保育士は複数担任でクラス運営をするケースが多いです。そのため協調性がないと、クラスが円滑に回りません。

自分の勝手な判断で保育を進めたり、ペアの保育士の気持ちを理解する姿勢を怠ったりすれば、職員間の雰囲気が悪くなり、結果的に子どもによい保育を提供できなくなるでしょう。

また、保育園は定期的に行事もあり、係は準備やリハーサルで保育を抜ける場合がよくあります。その際は、協調性を大切にして、相手が行事の仕事に専念できるようにサポートしていくべきでしょう。

共感力

5つ目の適性は「共感力」です。

子どもはまだ、自分の気持ちを言葉でうまく表現できません。そのため、怒ったり、泣いたりして自分の気持ちを伝えようとします。そのときに気持ちをくみ取って共感すると、子どもとの深い信頼関係ができるでしょう。

また保護者に対しても、仕事と育児の両立の大変さに共感したうえで、対話をしたり、必要な助言を伝えたりするのが好ましいです。

子どもや保護者との信頼関係の深さが、仕事の充実度に比例するといっても過言ではありません。その信頼関係を構築するためには、共感力は必要不可欠といえます。

保育士に向いていない人の特徴とは

次に、保育士に向いていない人の特徴を解説します。

  • 人付き合いが苦手な人
  • 他の先生と自分を比べてしまう人
  • 子どもと接するのが苦手な人
  • きれい好きな人
  • 体力を使う仕事が苦手な人
  • 仕事をうまく片付けられない人

自分に当てはまる項目があれば、以降に紹介する対処法をぜひ試してみてください。

人付き合いが苦手な人

人付き合いが苦手な人は、保育士としての自信をなくしやすい傾向にあります。

社交性があって人付き合いを楽しみながら仕事をしている他の保育士をみれば、ますます落胆してしまうでしょう。

人付き合いが苦手な人は、積極的に声をかけられなかったり、必要以上に気遣ってしまったりするので、他者と深い関係性を築きにくいです。また、うまく相手を頼れない方も多いので仕事を抱え込んで疲弊しやすいでしょう。

片野 秋子氏

人付き合いが苦手な一面があると、仕事の効率も下がるほか、人間関係のストレスがたまりやすくなるので、保育士が向いていないと感じやすいはずです。

他の先生と自分を比べてしまう人

他の先生と自分を比べてしまう人も、楽しみながら保育士を続けるのは難しいでしょう。

比べがちなポイント
  • A先生のように効率よく仕事ができない
  • B先生と比べて私は周りの職員に好かれてない
  • C先生みたいに子どもの興味を惹きつけられない

他人と比較して「あの人と比べて私は劣っている」と考えるのは、自分で自分の価値を下げる行為です。そこで、保育士を続ける自信を失う方も少なくありません。

自分の足りない部分を把握するための比較ならよいですが、相手を軸に自分の価値を評価する比較は控えたほうがよいでしょう。

子どもと接するのが苦手な人

子どもと接することに苦手意識を感じた方も「保育士としてもうダメかも…」と思いやすくなる傾向にあります。

保育士は子どものどんな要望にも笑顔で応えてあげるイメージが強いかもしれません。しかし日々時間や業務に追われると、穏やかな心を保ち続けるのは難しいでしょう。

その結果、以下のような状態になる保育士も少なくありません。

  • 子どもが可愛いと思えない
  • 子どもの言動にイライラする
  • 子どもの気持ちが理解できない

「保育士は子どもを可愛がるべき」という責任感や使命感が強い人ほど、子どもと接する苦手意識をもつ自分を責めやすくなります。

きれい好きな人

きれい好きな方は、保育の仕事に嫌気がさす瞬間がよくあるでしょう。

というのも、仕事中に身体や衣服が汚れるようなシュチュエーションが保育園では日常茶飯事だからです。

きれい好きの方が抵抗を感じる状況
  • 排泄や嘔吐処理
  • 給食残飯の後片付け
  • 子どもの唾液や鼻水の処理
  • 制作の絵の具やノリがついた手で触られる

子どもの動きは予測がつかないので、排泄処置中に排泄物が体に付着してしまったり、子どもが振り向いた瞬間に鼻水がついたりするケースが多々あるでしょう。

きれい好きな人にとっては耐えがたい状況なので、不衛生さと隣り合わせの保育の仕事にストレスを感じやすいはずです。

体力を使う仕事が苦手な人

体力がない方も、保育士を続ける自信を失いやすいです。

体力がなくて子どもの遊びに付き合えなかったり、疲労が原因で子どもにイライラしてしまったりする自分に罪悪感を感じる方は少なくありません。

片野 秋子氏

子どもはエネルギッシュで体力があります。子どもたちが心身ともに満足するための時間を過ごすには、それに応えられるほどの体力が保育士に求められます。

しかも相手は一人ではありません。クラスに子どもが20人いれば、20通りの対応が必要になるので、ある程度の体力がないと保育士を続けるのは難しいでしょう。

仕事をうまく片付けられない人

仕事をうまく片付けられないのが原因で、仕事を続ける自信をなくす方も少なくありません。

保育士は子どもと関わるほかにも、たくさんの業務を抱えています。

保育士の業務
  • 書類作成
  • 行事の準備
  • 制作物の用意

保育士は、複数のタスクを同時進行で進めなくてはなりません。マルチタスクが苦手な方は、うまく仕事を処理できずにタスクがたまりやすいでしょう。

片野 秋子氏

同じ状況下でもタスクをコンスタントに処理できる保育士もいるので、その方と比較して自信を失う方もいるはずです。

また、子どもから離れて仕事ができる環境が整っていればよいのですが、人手不足で保育から抜け出せない職場も多いでしょう。

その結果、残業をして仕事を片付けるしかなく、過酷な労働環境で保育士を辞めたくなる方もいます。

保育士に向いていないと感じた際の対処法

続いて、保育士に向いていないと感じた際の対処法を紹介します。

  • 適度な人間関係を意識する
  • 自分の長所を探す
  • 規則正しい生活を送る
  • 業務の進め方を見直す
  • なぜ保育士になりたいと思ったのか見つめ直す
  • 第三者に相談して客観的な意見を聞く
  • 別の保育園・施設への転職を検討する

簡単に実践できる対処法もあるので、できるものからぜひ試してみてください。

適度な人間関係を意識する

人付き合いが苦手で保育士が向いていないと感じる方は、適度な人間関係を意識してみるとよいでしょう。

というのも、人間関係に悩みやすい方は、相手との距離が近くなりすぎている傾向にあります。

相手との距離が近すぎる人の考え方
  • 好かれたい
  • 認められたい
  • 求められたい

相手を意識しすぎると、気を遣い過ぎて疲れやすくなります。また相手から思うような反応が得られないと「嫌われているのかな」「自分には魅力がないのかな」などと落ち込む原因になります。

片野 秋子氏

仕事では、プライベートのような密な関係性を築く必要はありません。そつなく仕事が遂行できれば問題ないので、ほどよい関係性を意識しましょう。

自分の長所を探す

自分の長所を探すと保育士としての自信を取り戻せる可能性があります。

「自分は保育士向いていないのかも…」というネガティブ思考になっている場合、自分の欠点ばかりに目が向きがちです。

しかし人には必ず長所があるので、そこを活かすとあなたらしい保育ができるようになるでしょう。

また、以下のように短所として捉えられがちな一面も、見方を変えると長所になります。

長所保育の活かし方
人見知り相手の気持ちをくみ取ってゆっくり関係性を構築できる
心配性子どもの怪我や事故に敏感になれる
真面目子どもを第一にした保育がおこなえる

最近自分を褒められていない方、他者と比較して落ち込んでいる方は、ぜひ自分の長所探しをしてみてください。少しずつ自信を取り戻し、自分にしかできない保育を楽しめるようになるでしょう。

規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送る意識をしてみるだけでも今の状況が変わるかもしれません。

保育士は体力的にも精神的にも疲労がたまりやすい職種です。そのため、体力回復の行動は積極的にとりましょう。疲れをとるには睡眠が大切です。

厚生労働省の「健康づくりのための睡眠指針検討会報告書」には理想の睡眠時間は、個々によって違うと記されています。そのため無理に長時間睡眠をとる必要はありませんが、夜更かしのしすぎは疲れが取れにくいので改善を検討するとよいでしょう。

その日の疲れはなるべく次の日にもち越さない意識が大切です。疲れが取りきれないと朝から疲れた状態で、1日中ネガティブな思考になりかねません。

片野 秋子氏

メンテナンス次第で処理できる疲れは対処して、気持ちが落ち込みにくい状態を作りましょう。

業務の進め方を見直す

業務の進め方を見直すと、勤務時間内に仕事が片付けられ、保育士を辞めたい気持ちを止められるかもしれません。

片野 秋子氏

ここでおすすめする対策は、個人向けではなく園全体もしくはクラス単位での実施を進めるものです。そのため、やや難易度の高い対策ですが、残業が日常茶飯事になっている場合には有効な手段なのでぜひ試してみてください。

問題解決に向けた流れは以下のとおりです。

  • 業務の進め方を全員で見直す
  • 業務が滞りやすい問題点を探す
  • 労働時間内に業務が片付く体制を整える

改善案としては、順番に保育を抜ける時間を作って、事務作業を進める手があります。また業務がたまっているときはヘルプを出しやすいような雰囲気を作り、フリー保育士やパートタイマーにサポートに入ってもらい業務がたまりにくい環境にするのもありでしょう。

全員で問題点を探し、その後協力し合える体制を作れれば、残業せずとも勤務時間内で業務が片付けられる環境を作りだせるはずです。

なぜ保育士になりたいと思ったのか見つめ直す

保育士のマイナスな面しか見えなくなったときは、初心を振り返り自分が保育士になりたいと思ったのかを見つめ直してみるのもよいでしょう。

片野 秋子氏

現在は上からのしがらみや、労働環境の過酷さで、心に余裕がなかったり、職場でうまく適応しようと無理に保育観をあわせたりしているだけかもしれません。

保育士に憧れをもった当初の気持ちを思い出してみると、以下のような、自分が本当にやりたい保育を見つめ直せるでしょう。

  • 可愛い子どもと遊びたい
  • 子どもの世界を一緒に楽しみたい
  • 子どもの挑戦を応援したい

自分の本心に従って保育をしたり、自分のやりたい保育園に転職したりすれば、保育士の楽しさを感じられるはずです。

第三者に相談して客観的な意見を聞く

第三者に相談して客観的な意見を聞くと、今の悩みを解決に導いてくれる可能性があります。

たとえば、業務がたまっていて悩んでいることを上司に相談すれば、業務に専念できる時間を確保してくれるかもしれません。「保育士としてやっていく自信がない…」という悩みを打ち明ければ、今の頑張りを言語化してくれて、自信を与えてくれる可能性もあります。

また、親しい同僚に相談してみるのもよいでしょう。自分が過度に悩みすぎていることに気づくかもしれません。

ため込んだ悩みや不満を吐き出すだけでもストレスが発散し、活力が戻る場合もあるでしょう。

片野 秋子氏

自分一人だとどうしても視野が狭まるので導き出せる解決策の数にも限りがあります。しかし第三者から客観的な意見を聞けば、新しい考えや他者視点でしか気付けないような見方に出会えるでしょう。

別の保育園・施設への転職を検討する

今の職場に根本的な問題があれば、別の保育園に転職してガラリと環境を変えるのも1つの手段です。

たとえば、以下のような状況は職場や人の根本的な問題なので個人の力だけでは変えられません。

  • 人手不足で毎日が残業
  • いじめやパワハラを受けている
  • 自分のやりたい保育ができない
片野 秋子氏

自分に合わない環境で働き続けるのは、ストレスが蓄積し心身に不調をきたしかねません。環境を変えられないのであれば、転職を検討してみましょう。

なお、保育士の転職先は一般の保育園だけではありません。定員数が6〜19人ほどの少人数保育園や行事が少ない傾向にある企業内保育園への転職も可能です。また乳児院や児童養護施設といった福祉施設でも保育士として働けます。

転職する際は、転職先の選択肢を広げて、自分にあった職場を探してみるとよいでしょう。

保育士に向いていないと感じた際の転職先の選び方

次に、保育士に向いていないと感じた際の転職先の選び方を解説します。

  • 自分の長所を活かせる園を探す
  • 定員の少ない保育園・施設を選ぶ
  • 労働環境が整っている園を探す

転職を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。

自分の長所を活かせる園を探す

園によって保育方針や取り入れている保育が異なります。

転職する際は保育園の特色をリサーチし、自分の長所を活かせる保育園に転職するのがよいでしょう。そうすれば結果的に自分がやりたい保育ができるので、仕事を楽しめるようになります。

自分の長所自分の長所を活かせる園
ピアノが得意リトミックに力を入れている保育園
子どものやる気を引き出すのが得意子どもの主体性を育てる保育に力を入れている保育園
子どもの発想力を伸ばすのが得意活動に制限がない自由保育を実施している保育園

自分らしさを発揮できると、自信をもって仕事に取り組めるようになり、ひいては子どもたちの健やかな成長や保護者からの信頼獲得にもつながります。

片野 秋子氏

園の情報をリサーチする際は、実際に園に足を運んで見学してみるのがおすすめです。求人情報では把握しきれない、実際の雰囲気や活動の様子などリアルな情報を取得できるので、転職後のミスマッチを最小限にできるでしょう。

定員の少ない保育園・施設を選ぶ

子どもの定員数に着目して、転職先を選ぶのも方法の1つです。

というのも、子どもの人数が多い保育園はそのぶん負担も大きいからです。

片野 秋子氏

「子どもの人数が多ければそのぶん保育士の人数も増えるから関係ないんじゃないの?」と考える方もいるかもしれません。しかし、2歳児クラスを想定し10人を2人の保育士でみるのと、30人のクラスを5人の保育士でみるのとでは環境がまったく異なります。

保育士が複数人いるといっても30人の子ども一人ひとりに目を向けたり、要望に応えたりするのは簡単なことではありません。子どもの数が少ないほうが、確実に子どもとゆったり関われるでしょう。

定員数が少ない保育園・施設をいかにまとめました。

  • 定員数が少ない一般保育園
  • 小規模保育園
  • 企業内保育園

一般の保育園の定員数は20人以上に設定されているので、規模の大きすぎない20〜60人定員の保育園にするのがよいでしょう。

小規模保育は、定員数が6〜19人の少人数制の保育園なので、「とにかく少人数の保育園で働きたい」という方は、転職先を小規模保育園に絞るのがおすすめです。

企業内保育園は、従業員またはその近隣の地域の人々の子どもを預かる目的で設立されている保育園です。社内に設立された保育園であれば狭い敷地で運営している傾向にあるため、定員数も少なめでしょう。

労働環境が整っている園を探す

今後長く保育士を続けていきたい方は、労働環境が整っている保育園を探すのも大切です。

「自分は保育士向いていないかも…」と悲観してしまうのは、自分を責めてしまいやすいような職場にいるからかもしれません。

たとえば、自尊心をなくしてしまうほどの過度な教育が浸透している保育園や、人手不足により労働時間内で処理できないほどの仕事量を割り振られる保育園がそれに該当します。

片野 秋子氏

そのような環境下では、精神的ストレスや疲労感によって、保育士としての自信を失うのも無理はありません。

労働環境が整っている保育園に転職をすれば、心身の負担が軽くなり、働く活力を取り戻せるでしょう。

保育士に向いていない!悩みを相談できる転職エージェント5選

保育士ワーカー

保育士ワーカー
  • 特徴① 年間3万人以上が利用
  • 特徴② 保有求人数が多く、様々な地域・施設形態の求人を網羅
  • 特徴③ 保育士専門のキャリアアドバイザーによる支援

保育士ワーカーは、年間3万人以上(※1)の保育士を転職成功に導く転職エージェントです。

 

運営会社である株式会社トライトキャリアは2004年の設立以来、医療・福祉業界で人材紹介事業を展開してきた歴史を有しており、取り扱い求人の多さに特徴があります。

 

保育園・幼稚園にくわえて学童・病院・企業と幅広い施設形態の求人があり、全国の求人を網羅していることもポイントです。

 

登録すると、多数の非公開求人を見られるほか、保育士転職のプロであるキャリアアドバイザーから転職成功まで支援してもらえます。

 

転職の不安や疑問にも答えてくれるため、現在抱えている悩みを気軽に相談してみるといいでしょう。求人票からはわからない生の情報とともに、最適な求人を紹介してもらえるはずです。

 

(※1)保育士ワーカーの公式ホームぺージより

 

サービス名 保育士ワーカー
運営会社 株式会社トライキャリア
公開求人数 20,549件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

保育士バンク!

保育士バンク!
保育士バンク!がおすすめの方
  • できるだけ多くの求人情報を見たい
  • 希望条件に合った求人情報を見つけたい
  • 転職活動に役立つ情報を知りたい

保育士バンク!は、保育士向け転職エージェントの中でも最大規模の転職エージェントです。

合同説明会を開催したり、LINEで転職に役立つ情報を提供したりするなど、多方面から求職者をサポートしてくれます。

日本マーケティングリサーチ機構の調査によると、「転職が決まりやすいNo.1」「信頼できるNo.1」「保育士がオススメするNo.1」「お客様満足度No.1」「認知度No.1」「好感度No.1」など、6部門でNo.1を獲得しており、十分に信頼できる転職エージェントといえるでしょう(2018年10月、2019年1月調査)。

対応エリアは幅広く、求人数も非常に多く揃っています。 勤務地・雇用形態・仕事内容・園の特徴・福利厚生など、細かく条件指定して求人検索できるため、希望する勤務条件に合った転職先が見つかりやすいという特徴もあります。

また、実際の職場の写真が多数掲載されており、転職後をイメージしながら求人検索できる点も魅力です。

求人数(※)49,451件
雇用形態別求人数(※)正社員:13,611件
アルバイト・パート:6,697件
契約社員:1,542件
対応地域全国
サイトの種類エージェント型
運営会社株式会社ネクストビート
サイトURLhttps://www.hoikushibank.com/
※2023年12月時点の求人数
保育士バンク!に関する口コミ※ユーザーアンケートより抜粋

当社が実施したアンケートでは、保育士バンク!について以下のような口コミが集まりました。

求人が多くて探しやすく、条件に合った転職先が見つかった
(42歳・男性・神奈川県)

サポートが丁寧で、最後まで転職活動を支えてくれた
(25歳・男性・茨城県)

細かな情報まで掲載しており、良い職場を見つけることができた
(29歳・男性・高知県)

非公開求人が豊富で、多くの選択肢の中から探すことができた
(52歳・男性・栃木県)

信頼できるサイトで、安心して転職活動を進められた
(45歳・男性・東京都)

アンケート調査日:2022年4月21日
調査対象者:保育士バンク!の利用者100名

保育士人材バンク

保育士人材バンク
  • 特徴① 独自ルートで入手したここでしか出会えない求人多数
  • 特徴② 求人ごとに充実した情報を提供
  • 特徴③ 最短3日のスピード内定の可能性あり

保育士人材バンクは、保育士・幼稚園教諭向けの転職支援サービスで、株式会社エス・エム・エスが運営しています。

 

東証プライム市場上場の信頼感と医療・福祉業界で築かれた人材紹介の実績をもとに、独自ルートによる情報収集がおこなわれているため、ここでしか見られない求人の紹介に期待できるでしょう。

 

求人内容の充実ぶりが特徴で、園の特色や雰囲気、求める人物像、キャリアパートナーの一言など、掲載情報だけである程度のイメージが湧くように工夫されています。

 

さらに、登録すると職場の人間関係や保護者の雰囲気などの内部情報も共有してもらえるため、入職後のギャップを最小限に抑えられるはずです。

 

最短3日で内定した実績(※1)があり、スピーディーに転職を叶えられるかもしれません。

 

(※1)保育士人材バンクの公式ホームページより

 

サービス名 保育士人材バンク
運営会社 株式会社エス・エム・エス
公開求人数 27,865件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト https://hoiku.jinzaibank.com/
2024年5月1日時点

 

保育のお仕事

保育のお仕事
  • 特徴① 保育士が使いたい転職サイトNo.1
  • 特徴② 園の雰囲気や内部情報まで共有
  • 特徴③ 施設形態・職種を絞り込んでの検索が可能

保育のお仕事は、「保育士が使いたい転職サイトNo.1(※1)」を獲得した実績があり、手厚い転職サポートやサイトの使いやすさに定評があります。

 

非公開求人の中には急募案件や人気園の求人などもあり、登録すると好条件の求人に出会える可能性を高められるでしょう。

 

キャリアアドバイザーが実際に訪問して得た情報をもとに、園の雰囲気や内部情報まで共有してくれるので、入職後のミスマッチ回避にも期待できます。

 

使い勝手のよい検索機能も特徴的で、保育園・幼稚園のほか、企業内保育や児童発達支援施設など、希望の施設形態を指定しての検索が可能です。

 

職種は保育補助から主任・副主任、園長まで指定でき、さまざまな職歴の方におすすめできるサービスです。

 

(※1)日本マーケティングリサーチ機構 2022年 第1位

 

サービス名 保育のお仕事
運営会社 株式会社トライキャリア
公開求人数 50,401件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

マイナビ保育士

マイナビ保育士
  • 特徴① 転職業界大手の株式会社マイナビが運営
  • 特徴② 保育業界専門のキャリアアドバイザーによる寄り添う転職支援
  • 特徴③ 入職後の悩みや不安にも親身に対応

マイナビ保育士は、人材紹介大手の株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。

多様な業界で培った転職ノウハウをもとに、保育士転職をサポートしてくれます。

 

サービスの特徴は、保育業界専門のキャリアアドバイザーから寄り添った転職支援を受けられることです。

 

求職者からヒアリングした希望条件と実際に園に訪問して得た情報をもとに求人を紹介するため、ミスマッチが起こる可能性を最小限に抑えられるでしょう。

強みを引き出すカウンセリングも注目したいポイントで、自信をもって書類選考・面接に臨めます。

 

また、入職後のアフターフォローにも力を入れており、新しい職場での悩みや不安の相談にも対応しています。

 

転職には不安がつきものですが、マイナビ保育士なら、新しいキャリアの一歩を力強く応援してもらえるでしょう。

 

サービス名 マイナビ保育士
運営会社 株式会社マイナビ
公開求人数 17,154件
非公開求人数 非公開
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

保育士に向いてないと感じる方によくある質問

最後に、保育士に向いてないと感じる方によくある質問を紹介します。

同じ疑問や悩みを抱えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

発達障がいの人は保育士になれないですか?

発達障がいの程度にもよりますが、工夫や配慮をすれば働けるでしょう。

自分の体とはいえ発達障がいの特徴を全て理解するのは難しいです。そのため専門家に相談しながら、仕事にどんな工夫や配慮が必要なのか理解を深めていくのがよいでしょう。

ただし保育士は、子どもの命を預かる責任のある仕事です。障がいの特性が業務に影響して、子どもの危険につながるようであれば、仕事を続けるべきか真剣に考える必要があるでしょう。

子どもにイライラする人は保育士に向いていませんか?

子どもにイライラするからといって、保育士に向いていないとは言い切れません。

保育士の仕事の1つは、子どもにたくさんの愛情を注ぐことです。そのため「子どもにイライラすると保育士として失格なのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、人間誰しも冷静でい続けるのは難しいです。忙しかったり、疲労がたまっていたりするとイライラしてしまうのは仕方ないでしょう。

自分のイライラの感情が許せないのは、子どもを大切にしたいという気持ちの表れでもあるので、過度に自分を責める必要はありません。

現在学生ですが保育士の適性がなければ就職するべきではないですか?

現時点で適性がなくてもまったく問題ありません。

なぜなら、本記事で紹介した適性は、社会人になってからでも養える能力も多いからです。

保育士に求められる適性
  • 対応力
  • 計画力
  • 社交性
  • 協調性
  • 企画力

もともと適性が備わっている方と比べてしまい、不安に感じる方もいるでしょう。

しかし、適性を伸ばそうと努力すれば必ず成長します。よって現時点で適性がないことに落胆せず、就職してから、必要な能力を備えていきましょう。

保育士を辞めたい気持ちが消えないのですがそのまま仕事を辞めるべきですか?

仕事を辞める選択も間違いではありませんが、辞めたい気持ちを整理せずに仕事を辞めるのはおすすめしません。後悔する可能性が大いにあるからです。

まずは、なぜ保育士を辞めたいと思ったのか気持ちを整理してみましょう。

出てくる問題は保育士を辞めなくても、転職したり、問題解決に動いたりするだけで解消するケースも多いです。

辞めたい理由改善方法
人間関係に疲れたから疲弊しない人間関係の作り方を学ぶ
給料が低いから給与の高い保育園に転職する
保育が楽しくないから自分にあう保育方針の園に転職する

解決できそうな問題は改善につとめ、それでも保育士を辞めたいと思ったら、改めて検討してみるとよいでしょう。

まとめ|保育士に向いていないと感じたらまずは対処法を試そう

保育士に向いていないと感じたら、本記事で紹介した対策法の中から今の問題を改善できそうなものを選んで試してみましょう。

本記事で紹介した対処法
  • 適度な人間関係を意識する
  • 自分の長所を探す
  • 規則正しい生活を送る
  • 業務の進め方を見直す
  • なぜ保育士になりたいと思ったのか見つめ直す
  • 第三者に相談して客観的な意見を聞く
  • 別の保育園・施設への転職を検討する

抱えている問題としっかりと向き合えば「環境や問題との向き合い方がただ違っていただけなんだ!」と気づくかもしれません。問題の乗り越え方を覚えたら、自分に自信がつき、保育士としてのやる気も戻ってくるでしょう。

なお、現職の環境や保育方針が原因だとしたら、転職するのも1つの選択肢です。自分にあった環境に転職すれば、心身的な負担が軽減し、保育士を楽しく続けられる可能性があります。

転職活動をする際は、ぜひ本記事で紹介した「おすすめの転職エージェント」をご活用ください。求人の質やサポート内容がよい転職サイトを厳選したので、あなたの転職をきっと有利に進めてくれるでしょう。

登録は無料なので、ぜひお気軽に問い合わせてみてください。

  • URLcopy
CAREERUPSTAGE編集部のアバター
株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。