今の仕事が定時で帰れなくてつらい…
そもそも早く帰れる仕事なんてあるの?
毎日の仕事が忙しく、定時で帰れない日々が続いている方は、上記のような考えをもつこともあるでしょう。ほとんど残業続きの場合、遅くまで職場に残って仕事をするのが当たり前だと思ってしまう可能性も否めません。
定時で帰れるホワイト企業に転職するためには、自分一人で転職活動するのではなく、転職エージェントを活用しましょう。
求人情報では残業が月20時間以内と記載されていても、実際は倍以上残業しているなんてことにもなりかねません。
求人情報だけでは分からない企業の内情を理解している転職エージェントを利用して、本当に定時で帰れる仕事を紹介してもらいましょう。
目次
定時で帰れる仕事はたくさんある
定時で帰れない日が多く、プライベートの時間が取れない方は、転職を考えるのもひとつの手段です。定時で帰れる仕事は、多く存在します。
引用元:Job総研「2023年 残業に関する実態調査」|JobQ Town
内訳をみると、「ほぼ定時に終業」が最多で25.5%、「どちらかといえば定時に終業」が19.1%、「必ず定時に終業」が16.3%となっています。
また、働きがい研究所の「日本の残業時間 定点観測」を参照すると、2023年4月〜9月の平均残業時間は月間23.43時間でした。一人あたりの月間平均労働日数20.8日(※)で割ると、一日約1時間8分の残業が発生していることがわかります。
自身の残業時間と比べて、意外にも少ないと感じる方も多いのではないでしょうか。
このように、定時、または少しの残業時間で早く帰れる仕事は多く存在します。
(※)厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査」より、以下の式で月間平均労働日数を算出【(365日-「労働者1人平均年間休日総数」115.3日)÷12ヵ月】
【参考記事】日本の残業時間 定点観測(2023年11月9日発表)|働きがい研究所
定時で帰れる仕事15選
本項では、定時で帰れる職種を15種類紹介します。労働時間に悩んでいる方は、以下で紹介する仕事を参考に転職を考えてみましょう。
なかには、正社員への登用を目指している方におすすめできる仕事も紹介しています。家事や育児と両立させたい女性に可能な仕事もあるので、あらゆる事情で仕事を探している方は、ぜひ参考にしてください。
一般事務
一般事務は、早く帰りやすいとされる仕事のひとつです。
勤務先の企業にもよりますが、定時で帰れる場合が多く、土日や祝日の休みも確保しやすい傾向があります。しかし、企業によっては繁忙期があり、残業時間が増える部分には注意が必要です。
最終学歴は大卒の人が大半ですが、高卒などの学歴でも就業可能です。一般事務の雇用形態は正社員だけでなく、派遣社員やアルバイト・パートの求人も多く見つけられます。
仕事についての詳細は、以下のとおりです。
おもな仕事内容 | 書類やデータ内容の確認 ビジネス書の作成 パソコンを用いた資料作成(データ入力・図の作成) コピー機やFAXなどの操作 書類やデータの整理と保管 |
必要なスキル | 文章力 理解力 コミュニケーション能力(説明力・傾聴力) |
平均年収 | 490万円 |
医療事務
医療事務も、定時で帰れる仕事のひとつです。病院の診療時間に合わせて業務をおこない、診療時間の終了とともに1日の業務は終了します。
ただし、病院の規模やスタッフの人数、季節によっては残業が発生することもあるでしょう。
また、クリニックなどの場合は土曜日に午前勤務する代わりに、水曜日や木曜日が休日になる場合があります。
規模が大きな病院の場合は交代制で休日や夜間に出勤するところがあるため、土日祝日に休みを取りたい方、夜勤ができない方は、転職先選びの際に注意が必要です。
勤務形態としては正社員の割合が多い傾向です。最終学歴は専門学校卒・大卒・高卒が満遍なく高い割合を占めています。
おもな仕事内容 | コピー機・ファックス・パソコンなどの操作 電話応対 診療報酬明細書の確認 患者とのやり取り(会計・保険証預かり) カルテ・診察券の作成 |
必要なスキル | 文章力 理解力 コミュニケーション能力(説明力・傾聴力) |
平均年収 | 437万4,000円 |
受付事務
受付事務もまた、定時で帰れる仕事として挙げられます。毎日定められた時間に業務が終わることが多い仕事です。残業はほとんどなく、休日は勤務先の企業に準じます。
受付事務は、派遣社員が多い傾向です。最終学歴は、大卒がほとんどの割合を占めていますが、業務内容として学歴はそれほど重視されません。
おもな仕事内容 | 電話対応 来客の出迎え・応対 来客からの質問やクレーム対応 |
必要なスキル | 文章力 理解力 コミュニケーション能力(説明力・傾聴力) |
平均年収 | 346万1,000円 |
販売職
販売職は、勤務時間は勤務している店舗により異なりますが、とくにコンビニエンスストアや百貨店では残業は少ない傾向です。
交代制で勤務することが多いため、休日に出勤する代わりに平日が休みになることもあります。ただし、業種や店舗によっては、セール準備やレイアウト変更などで、たびたび残業が発生することもあるようです。
販売するものによって雇用形態はさまざまで、正社員、契約社員、派遣社員、パート・アルバイトと、都合に合う働き方の求人を見つけられるでしょう。
おもな仕事内容 | 接客商品の補充と陳列 顧客の対応・商品の選定 商品の説明 店内掃除 |
必要なスキル | コミュニケーションスキル(説明力・傾聴力) 担当する商品の知識力 文章力 |
平均年収 | 357万7,000円 |
【参考記事】衣料品販売 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
スポーツ用品販売 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ホテルスタッフ
ホテルスタッフも、定時で帰れる仕事のひとつです。ホテルスタッフの職種は、フロントスタッフやコンシェルジュ、ホテル全体を統括する支配人などに分けられます。
ホテルは、基本的に年中無休で24時間営業なので、1日8時間の3交替制や長短勤務、夜勤などが設けられています。最終学歴は大卒が多いものの、それほど重視されない傾向があり、勤務形態は職種によってさまざまです。
ホテルのようなレジャー施設は、繁忙期と閑散期で業務量に差がみられます。早く帰れるときと、残業が必要なときがあるところには注意してください。
おもな仕事内容 | 各担当者間の調整(支配人) 宿泊客のチェックインとチェックアウトの手続き 宿泊の予約受付・管理 宿泊客の苦情や相談・クレームなどの対応 鍵の受け渡し |
必要なスキル | コミュニケーションスキル(説明力・読解力) 指導力 外国語力 |
平均年収 | 314万8,000円 |
【参考記事】フロント(ホテル・旅館) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
接客担当(ホテル・旅館) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
ホテル・旅館支配人 - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
地方公務員
地方公務員も、定時で帰れることが多い仕事のひとつです。
地方公務員は、勤務時間が原則として1日7時間45分と決められています。土日祝日や年末年始は、休日の場合がほとんどです。
ただし、部署によっては残業が多く、休日出勤が発生することもあります。
最終学歴は大卒の人が大半ですが、高卒などの学歴も目立つ傾向です。雇用形態は、正規の職員のほか、任期付きの非正規職員である「会計年度任用職員」があります。
おもな仕事内容 | 行政文書の作成 ファイリング・資料庫や保管庫に保存する作業 住民の対応(おもに相談) 地方公共団体の施設や設備にて管理と運営の事務 |
必要なスキル | コミュニケーション能力(説明力・読解力) 文章力 協調力 |
平均年収 | 437万4,000円 |
建設作業員
建設作業員は、残業や夜勤、休日出勤になる場合がある仕事です。
しかし、早出の際は勤務の開始時刻が早くなったぶん、帰宅時間も同時に早くなります。年末年始のような大型連休の時期は、休日日数を多めに取れる傾向にあります。
最終学歴は高卒の人が多く、雇用形態は、正社員、契約社員、アルバイト、業務委託など幅広く、都合に合う求人を見つけやすいでしょう。
おもな仕事内容 | 玉掛け作業 建設機械による作業後の調整や後処理 穴掘り 作業コンクリートを流し込んだのち固める作業 現場の樹木や雑草の除去 |
必要なスキル | 機材や道具の使用スキル 体力 コミュニケーションスキル |
平均年収 | 417万1,000円 |
薬剤師
薬剤師も、年間のほとんどが定時で帰れる仕事です。ただし、職場や季節によって残業時間は異なります。
勤務時間は、薬局や店舗の営業時間に準じるのが通常です。医療機関の場合は患者に関する都合で、休日に出勤する場合があります。
最終学歴は、大卒、または大学院卒です。雇用形態は、正社員がほとんどを占めています。
おもな仕事内容 | 薬品の相互作用・副作用・服用量などの取り扱い 薬品の保管 薬品の計量・計測・混合 処方箋の内容確認 患者への投薬状況の記録 |
必要なスキル | 読解力 薬品に関する専門知識 説明力 |
平均年収 | 583万4,000円 |
ビルメンテナンス職
ビルメンテナンス職も、ほとんどが定時で帰れる仕事です。原則として勤務時間は8時間ですが、交替制でおよそ1時間の早出や残業をする場合もあります。
最終学歴は高卒の人がほとんどを占めていますが、大卒者の割合も若干高めです。雇用形態は、正社員、契約社員、パート・アルバイトが多くなっています。
おもな仕事内容 | 消防点検 電力計・電圧計・電流計などの監視 新しい部品の取り付け 修理内容と費用の記録 飲料水用の水槽やポンプの運転 |
必要なスキル | 使用する機器に関する知識 操作能力 修理能力 |
平均年収 | 432万9,000円 |
工場作業員
工場作業員も、定時で帰れる仕事のひとつです。
基本的に、残業はなくほとんど定時で帰れますが、繁忙期には多少残業や休日出勤が発生する可能性があります。
最終学歴は高卒者がほとんどであり、雇用形態は正社員、パート・アルバイトの割合が大半を占めています。
おもな仕事内容 | 工場内での荷物の運搬 製品・商品等の搬出作業 上司の指示による工場内の雑務 工場内外の清掃 |
必要なスキル | 道具や機器の知識 設備の選択 体力 |
平均年収 | 333万1,000円 |
ごみ収集員
ごみ収集員は単純作業が多く、一般的に、勤務時間が午前8時から午後4時30分までと決まっている仕事です。
しかし、繁華街の場合は交通事情などの都合により、早朝や夜間などに収集をおこなうこともあります。
最終学歴は高卒の人がほとんどです。雇用形態は、正社員とアルバイトの割合が大半を占めています。
おもな仕事内容 | 収集車の運転 収集車へごみの投入 所定の場所へのごみの運搬 ごみ収集車の清掃・管理 |
必要なスキル | 指導能力 体力 |
平均年収 | 382万円 |
清掃員
清掃員は、アルバイト・パートの仕事を探している方が気軽に見つけられる仕事です。
アルバイトの場合、勤務時間は3時間~4時間ほどと比較的短時間であるため、帰る時間は早い傾向があります。
最終学歴は高卒がほとんどで、雇用形態は、パートの割合が大半を占めています。
おもな仕事内容 | 担当している建物内外の清掃 ごみの収集 トイレ掃除 |
必要なスキル | 体力 丁寧な作業力 作業効率 |
平均年収 | 279万5,000円 |
警備員
警備員も、仕事によっては定時で帰れる仕事です。勤務時間は、担当する施設によって異なります。
例として、24時間稼働している施設では日勤や夜勤、昼夜勤などの3交代制を導入しているところもあります。
雇用形態は、正社員や契約社員、アルバイト・パートなどがみられます。最終学歴は高卒がほとんどですが、大卒の割合も若干高い傾向です。
おもな仕事内容 | 施設内を巡回 不審者への声かけや退去要請 施設の入退出の管理 防火設備やセンサーの確認 |
必要なスキル | 観察能力 保守点検 時間管理 |
平均年収 | 334万3,000円 |
介護職
介護職も、仕事によっては定時で帰れる仕事です。24時間介護をおこなっているところも多いため、交替勤務や夜間勤務で稼働する場合もあります。
最終学歴は、おもに高卒と専門学校卒の割合が高い傾向です。雇用形態は、正社員の割合がほとんどですが、パートや派遣社員の求人も見つけやすくなっています。
おもな仕事内容 | 高齢者の身体介助と生活全般の援助 施設でのレクリエーションの計画・実行 |
必要なスキル | コミュニケーション能力 体力 正確な作業能力 |
平均年収 | 362万9,000円 |
コールセンター
コールセンターは、サービスによっては24時間対応しており、交代制で勤務することがあります。
交代制の場合は、勤務が開始される時刻によって、早く帰れる可能性が高いでしょう。ただし、繁忙期は残業が発生することもあります。
最終学歴は高卒の人が多くを占めていますが、大卒の割合も目立っています。雇用形態は、正社員だけでなく、パートタイマーや派遣社員も多い傾向です。
おもな仕事内容 | 顧客からのクレーム対応 受注対応 受電内容の記録 商品案内のための架電 その他顧客への対応 |
必要なスキル | 読解力 傾聴力 説明力 |
平均年収 | 369万6,000円 |
早く帰れる・定時に帰るのが難しい職業
勤務時間を減らすこと、または定時で帰れることを重視した転職を考えている方は、以下に紹介する仕事は避けたほうが無難です。
以下の職業は、定時で帰るのが難しい場合が多く、早く帰れなくなる可能性が高いといえます。なにが原因で早く帰れないのか、ひとつずつ説明します。
企画職
企画職は、定時で帰れず遅くまでの残業が多い傾向があります。
おもに、販売・展開する商品やサービスを考案するために、売上を上げるための市場調査や競合分析をおこなう必要があります。
売れるための提案が思いつかなかったり、競合の調査が終わらなかったりすると、早く帰るのは難しくなってしまいます。
また社内で企画を通すための資料作りなど企画が実現するまでの仕事が多くあるため、残業時間が増えてしまうのです。
サービス系
飲食業や娯楽業などのサービス系の仕事は、店舗の営業時間に合わせて帰れるケースがある一方で、急な残業や来客対応などの影響で、日常的に残業が発生しやすい職種です。
とくに季節ごとのイベントが近づくと、イベントに沿った準備に追われ、閉店後や休日を利用して勤務することも多いでしょう。
飲食店の場合、イベントの時間が近づくにつれ客が増えるため、店舗によっては営業時間を延長して仕事をすることもあります。客が多くなることが予測される前日には、客の人数を想定した仕込みなどが発生します。
サービス系の職種である販売職とホテルスタッフを紹介しましたが、時期や業界によっては、帰る時間が遅くなりがちな職種といえます。
人材業界
人材業界も定時で帰るのが難しい仕事です。とくに求職者を支援するキャリアアドバイザーは、おもに個人の都合に合わせて仕事をしなくてはならないため、定時という概念がうすくなってしまいます。
求職者の終業後である夜間に面談をおこなったり、取引先企業の時間に合わせて対応したりしなくてはいけないため、定時で帰るのが難しくなる傾向にあります。
Web業界
定時で帰りにくくなる職業として、Web業界も挙げられます。Web業界の仕事は時間よりも、一件ずつのノルマの達成が重視されるためです。
また、とくにWebデザイナーやWebエンジニアには、納期を意識した仕事が求められます。仕事を受注した量によっては、納期が迫ってくるほど職場に残って仕事をすることが多くなるでしょう。
定時で帰ったとしても、仕事が残っている以上、終わるまで自宅で作業するような人も大勢いるようです。
国家公務員
国家公務員も、定時で帰れない職業のひとつです。国家公務員は、資料作成などの膨大な業務量があり、深夜から早朝にかけて業務をおこなう場合も多くみられます。
また、職種によっては地震や台風などの自然災害が発生した場合、すぐに対応しなければならない事態も起こりえます。
緊急での応援を要請されたとき以外も、不規則な業務時間がほとんどであり、定時で帰れる機会は少ない職業です。
定時で帰れる仕事の特徴7つ
仕事のなかには、比較的定時で帰りやすい職業がありますが、そのような仕事には特徴があります。なるべく残業せずに、早めに帰りたい方は特徴を把握して仕事を探すとよいでしょう。
以下に、定時で帰れる仕事の特徴を紹介します。定時で帰れる仕事を探している方は、ぜひ参考にしてみてください。
トラブルやハプニングが少ない仕事がメインである
定時で帰れる仕事の特徴として、トラブルやハプニングが少ないことが挙げられます。
急なトラブルやアクシデントなどが発生すると、勤務時間外に関係なく緊急対応しなくてはならず、定時で帰ることが難しくなります。
おもに、災害や事件が発生した事案に対応しなくてはいけない仕事が一例です。トラブルに対応する仕事は、多少なりとも人と関わる職種が多い傾向があります。
定時で帰りたい方は、トラブルに巻き込まれにくい仕事を選ぶとよいでしょう。
みなし残業制を設けていない
みなし残業制を設けていないことも、定時で帰れる仕事の特徴です。
企業は、勤務時間外の残業代を支払う義務があるため、残業時間を減らすことが経費削減にもつながります。
しかし、みなし残業制を設けている企業は、1ヵ月の残業時間を設定しているぶん、日常の業務で残業時間が発生してしまい、定時で帰るのが難しくなるでしょう。
ルーティンワークをメインに任される
ルーティンワークがメインであることも、定時で帰れる仕事の特徴のひとつです。
ルーティンワークがメインであれば、1日の仕事量はある程度決まっており、毎日同じような仕事を任されることになります。
新人で慣れていない間は、仕事を終わらせるのに多少残業することもあるかもしれません。しかし、仕事に慣れれば早く終わらせられるようになり、そのぶん定時で帰れることが増えるでしょう。
事務職員や工場作業員、ごみ収集員などがルーティンワークの多い仕事の一例です。なるべく定時で帰りたい方は、ルーティンワークの多い職業を選ぶのもよいでしょう。
定時で消灯する規則がある
企業によっては、定時で消灯する規則があるところもあります。
定時になり、社内全体が消灯されれば、全社で帰らなければいけない雰囲気になるため、安心して早く帰りやすくなります。
消灯後はパソコンなども使えないため、ほとんど仕事はできません。残業時間の削減や、電気代の節約を推奨している企業は、定時で消灯することが多い傾向です。
早く帰りたい方は、消灯する規則を設けている企業を選ぶのもよいでしょう。
シフト制を採用している
シフト制が採用されている仕事も、定時で帰れる特徴のひとつです。
シフト制は、あらかじめ勤務時間が決められており、定時になれば勤務を交代します。残業という概念もなく、時間外労働も基本的にはありません。
シフト制が設けられている仕事は、工場作業員やコールセンターなどが挙げられます。できるだけ定時で帰りたい方は、シフト制の有無にも注目してみましょう。
企業ではなく個人を相手にしている仕事
企業ではなく個人を相手にしている仕事も、比較的定時で帰りやすいでしょう。個人を相手にする仕事は店舗で働くことが多く、勤務時間は店舗の営業時間に準じます。
個人を相手にする仕事として、おもに、商品の販売員などが挙げられます。
定時で帰れる仕事を探している方は、個人を相手にする仕事を選ぶのもひとつの方法です。
時短勤務を導入している
時短勤務の導入も、定時で帰れる企業の特徴として挙げられます。
時短勤務制度は、正社員以外も、要件を満たせば契約社員、アルバイト・パートでも利用可能です。ただし、多くの企業では、時短勤務制度を利用できるのは入社後1年以降の従業員としています。
また、厚生労働省では、働き方のひとつとして、各企業に短時間正社員制度の導入を推奨しています。
介護や育児以外にも、通院や通学などで活用でき、理由は問われません。
短時間正社員制度は、アルバイトや契約社員とは異なり、期間を定めず雇用契約を結べます。また、待遇や仕事内容においても、フルタイム正社員と変わりません。
短時間正社員制度は、以下の表にあるような理由をもつ人たちに向けて導入されています。
引用元:短時間正社員制度 導入マニュアル|厚生労働省
定時で帰りたい方は、時短勤務制度、または短時間正社員制度を導入している企業を探してみてもよいでしょう。
早く帰れる・残業がない仕事が探せない人におすすめ!定時で帰るための方法
日常的に定時よりも長く働いている人のなかには、仕事を辞められない方もいるかもしれません。現職を辞めずに定時で帰るためには、勤務時間内に仕事を終わらせる工夫が必要です。
以下に、定時で帰るための方法を紹介します。すぐに転職ができる状況ではなく、しばらく現職を続けようと考えている方は、職場でできる対策を考えましょう。
事前に1日のスケジュールを立てる
定時で帰るためのコツとして、仕事をはじめるまえに、1日のスケジュールを立てておくのがおすすめです。
事前にスケジュールを立てておくと、仕事の要領がわかるようになります。スケジュールを立てる際は、時間配分やペース配分などを考えておきましょう。
また、「この仕事はどのように進めれば早く終わるか」といったことも事前に確認しておけば、スムーズに仕事を進めるのに効果的です。
仕事と休憩のメリハリをつける
定時で帰るための方法として、仕事と休憩のメリハリをつけることも挙げられます。
休憩時間をはさまずに仕事を続けても、途中から集中力が切れてしまい、仕事の効率が悪くなりかねません。
仕事をより効率的に、早く終わらせるためには、適度に休憩時間を設けしましょう。休憩時間をはさむことは、仕事への集中を維持するのに効果的です。
また、昼休憩中もなるべく仕事はせず、休める時間はきちんと休むことをおすすめします。
仕事の効率を重視する
仕事の効率を重視するのも、定時で帰れる方法のひとつです。休憩時間をはさむ目的にもつながりますが、効率を考えて仕事をすると、予定より早く仕事を進められるようになります。
効率がわからないまま仕事を続けても、進み具合が悪くなる一方で、無駄な時間を費やしてしまいかねません。
定時での退勤を意識するのであれば、仕事の効率を重視するよう心がけましょう。
ときには周りの人に相談する
定時で帰るための方法として、自分の手が足りないときは、周囲の手を借りるのもひとつの方法です。
自分の仕事は自分で終わらせなければと考え、無理して一人で抱え込んでいる人もいるでしょう。
しかし、自分の仕事だからといって、無理に一人で終わらせようとする必要はありません。組織内で仕事をする場合、周囲との協力やコミュニケーションも大切です。
周りの人に頼るのも、仕事においては大事なスキルであると心がけておきましょう。
自分のスキルを見直してみる
長い間仕事の要領をつかめていない人は、自分のスキルを見直してみるのもひとつの手段です。
なかなか要領がつかめない場合、現職が自分には合っていないかもしれません。仕事の要領が悪ければ、そのぶんかかる時間も増え、定時で帰れなくなってしまいます。
仕事において見直すスキルは、パソコンスキルや文章力、器具や道具を使うスキルなどが一例です。
仕事の要領に自信がない方は、一度自分のスキルを見直し、改善の余地がなければ思い切って転職を考えてもよいでしょう。
定時で帰れる・残業がない仕事のメリット
仕事において、早く帰れる仕事には多くのメリットがあります。おもなメリットは、以下のとおりです。
- プライベートの時間が増える
- 心身のストレスが減る
- 空いた時間を有効活用できる
定時で帰れる仕事を探している方は、モチベーションを高めるためにも、残業がない仕事で得られるメリットが、どのように有意義な生活に作用するのか知っておきましょう。
プライベートの時間が増える
残業がなく、早く帰れる仕事のメリットとして、プライベートの時間が増えることが挙げられます。
プライベートの時間が増えると、大切な人との時間や一人の時間などをつくるのに効果的です。
たとえば、仕事以外でやりたい趣味がある場合は、趣味のための時間をつくりやすくなります。
プライベートを重視したい方は、なるべく定時で帰れる仕事を選ぶとよいでしょう。
心身のストレスが減る
心身のストレスが減ることも、早く帰れる仕事のメリットのひとつです。
早く帰ることによって、休める時間も増え、疲れが溜まりにくくなります。
残業などで1日のほとんどが作業に追われる仕事は、肉体的にも精神的にも疲れが溜まっていき、ストレスを感じやすくなるため注意が必要です。過度なストレスを抱えることは、健康面を考慮するとあまりよくありません。
体調を崩す原因にもなるので、転職先を探す際は、できるだけ早く帰れる仕事を選びましょう。
空いた時間を有効活用できる
空いた時間を有効に使えることも、残業がなく早く帰れる仕事のメリットです。
定時で帰れる仕事は、退勤以降の時間を、自分の好きなことに充てられます。働いている方のなかには、仕事に関係する資格の勉強や、転職活動をしたい方もいるでしょう。
できるだけ多くの時間を作りたい方は、早く帰れる仕事を選ぶようにすると、自由時間を取りやすくなります。
定時で帰れる仕事が見つからなくても長時間労働を避けるべき理由
現在、毎日の長時間労働を強いられている方は、早めの状況改善をはかりましょう。体調不良や仕事でのミスなど、あらゆる問題が降りかかるおそれがあります。
長時間労働を避けるべき理由は、以下のとおりです。
- 毎日の疲れが取れにくくなる
- 集中力が続かず効率が下がる
- ストレスが溜まりやすくなる
具体的に、ひとつずつ説明していきます。
毎日の疲れが取れにくくなる
長時間労働を避けるべき理由として、毎日の疲れが取れにくくなることが考えられます。
仕事に追われ、長く残業をするほど、休む時間や睡眠時間が確保しづらくなってしまいます。
毎日仕事をしていると、少しずつ疲れが溜まっていきます。日々の疲れを取るためにも、長時間労働は避けるよう心がけてください。
集中力が続かず効率が下がる
長時間労働により起こりうるリスクとして、集中力が続かず、効率が下がることが挙げられます。
残業が続いて疲れが溜まっていくほど、仕事への集中力が低下するリスクが生じます。
集中力が下がると、仕事の効率が悪くなったり、注意力不足によりミスが目立ったりするため危険です。
効率よく仕事を進め、高いパフォーマンスを維持するためには、できるだけ残業時間を減らし、定時で帰れる仕事を選ぶようにしましょう。
ストレスが溜まりやすくなる
ストレスが溜まりやすくなることも、長時間労働を避けるべき理由のひとつです。
日常的に多くの残業をこなしている人は、十分な休息や睡眠が取れていない傾向があります。
とくに、睡眠時間を確保できていない人は少しずつストレスが溜まり、いらだちなどが目立つようになりかねません。ストレスが過剰に溜まっている状態を放置しておくと、体調悪化にもつながるため注意が必要です。
健康的に仕事を続けたい方は、できるだけ定時で帰れる仕事を探すとよいでしょう。
定時で帰れる仕事に起こりうる問題
定時で帰れる仕事に就職できたとはいえ、得られるのはメリットだけではありません。早く帰れるようになったぶん、起こりうる問題もあります。
定時で帰れる仕事をすることで起こりうる問題は以下のとおりです。
- 収入が減ってしまう可能性がある
- 余裕をもった業務ができなくなるおそれがある
- 仕事によってはスキルアップできない可能性が懸念される
ひとつずつ説明するので、定時で帰れる仕事を探している方は、今のうちに問題点を把握しておきましょう。
収入が減ってしまう可能性がある
定時で帰れる仕事に就くことで起こりうる問題として、収入が減る可能性が挙げられます。
従業員が残業すると、企業は残業代を支払わなければいけません。残業代が支払われれば、残業をしたぶんだけ多くの収入が得られるのです。
残業を推奨せず、定時帰宅を原則とする企業の場合、決められた基本給しか得られません。
そのため、現状残業代が多く支給されている方は、定時で帰れる仕事に転職すると、収入が減ってしまう可能性があることは知っておくべきです。経済面を重視したい人にとっては、収入の確保が難しくなるでしょう。
余裕をもった業務ができなくなるおそれがある
余裕をもって仕事ができなくなることも、起こりうる問題のひとつです。
勤務時間だけが短くなったとしても、仕事の量が多ければ、仕事にあてられる時間が限られてしまいます。
限られた時間内で仕事を終えなければいけない場合、勤務時間が短いぶん余裕がもてないうえ、ひっ迫した状態になってしまうでしょう。
できるだけ余裕をもって仕事をしたい方は、多少の残業を許容することも視野に入れておく必要があります。
仕事によってはスキルアップできない可能性が懸念される
定時で帰れる仕事のリスクとして、業務内容によってはスキルアップできる可能性が減ってしまうことにも注意が必要です。
定時で帰れる仕事として、おもにルーティンワークや簡単な業務が挙げられます。
ルーティンワークなどは、繰り返し同じ作業をする場合が多く、スキルアップできる機会が得られない傾向があるのです。
スキルアップを重視している方は、定時退勤にこだわりすぎず、業務内容にも目を向けてみましょう。
定時で帰れる仕事を探している方におすすめの転職エージェント
ここでは定時で帰れる仕事を探している方におすすめの転職エージェントを3社紹介します。
リクルートエージェント
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- キャリアアドバイザーの提案力に定評がある
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※2022年6月時点、厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(リクルート集計)
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マイナビエージェントは、はじめて転職する方におすすめの転職エージェントです。
キャリアアドバイザーの徹底したサポートに定評があり、ヒアリングに力を入れた面談を経て、希望条件に合う求人を紹介してもらえます。
応募書類の添削や模擬面接などにも対応してもらえるため、安心して転職活動に取り組めるでしょう。
保有求人数は7万件超(※1)あり、特に20~30代向けの求人を多く取り扱っています。
また、平日夜間は20:30まで、土曜日は9:30~17:30まで営業(※2)しているため、都合のいい時間に相談できることもメリットです。
(※1)2024年5月1日時点の求人数
(※2)店舗によって異なります。詳しい営業時間は各店舗に確認してください。
サービス名 | マイナビエージェント |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 58,212件(※1) |
非公開求人数 | 14,328件(※1) |
対応地域 |
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
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公式サイト |
【マイナビエージェントの口コミ・評判】
大変お世話になり感謝しております。もし知り合いで転職を考えている方がいればぜひ紹介させて頂きたいです。大変お世話になりありがとうございました。初回の面談からしっかりと聞き取りいただき、合致する求人を紹介頂きました。こまめにフォローを頂き、質問に対すても素早く返答頂きました。また常に的確にハッキリと根拠に基づくアドバイスを頂き、とても頼りにさせて頂きました。ありがとうございました。
マイナビエージェントを利用させて頂いたことで、転職という自分の人生の転機に力になって頂き、非常に感謝しております。間違いなく自分ひとりでは何をしたら良いかもわからず、現職でただただ働き続けていて、動き出すことが出来ていなかったと思います。転職に際してどう動いたら良いかを丁寧に教えて下さり、より自分に合った求人をたくさん提供頂いたこと結果が、自身の満足のいく転職先の決定に繋がったと思っております。ひとりひとりにしっかり寄り添って提案頂けるとても良いサービスだと感じました。キャリアアドバイザーには初めてお会いしてから長い時間になりましたが、定期的に気にかけて下さり、私の希望条件もしっかり加味してフォローをして頂き、本当に感謝しております。
(後略)
最後に|定時で帰れる仕事を見つけて空いた時間を有効に使おう
定時で帰れず、長時間の残業が続いている方は、転職も視野に入れておきましょう。
仕事が長引く日が多く、普段からあまり休めていない場合、体調不良やストレス悪化にもつながります。また、休憩をはさまずに仕事をし続けていると、作業効率や質にも影響がでてしまうため注意が必要です。
毎日の残業が続いている方は、定時で帰れる仕事を探してみてください。
現状、転職活動をする余裕がないのであれば、転職エージェントにサポートしてもらいながら進めましょう。
自分にとって、満足できる日常生活を送るためにも、仕事の在り方についてはしっかりと考えておきましょう。