一般事務への転職は近年難易度を増しています。
この背景としては、一般事務は人気度が高い一方で求人ニーズが低下していることが挙げられます。
この記事では、一般事務の業務内容に加えて、一般事務への転職が難しい理由・転職するための具体的な方法について解説します。
一般事務の業務内容
一般事務の業務内容には、多くの仕事があります。
以下は、主な業務を箇条書きにしたものです。
- 書類の作成
- データの入力
- 書類・伝票の整理
- 備品の管理・発注
- 電話・メールの対応
- 郵便物の発送・仕分け
このように、一般事務の業務は多岐に渡ります。
しかしながら、どれも特別なスキルが必要のない簡単な作業が多いのが特徴です。
一般事務への転職が難しい理由
一般事務は、土日祝日が固定休で、時間通りに仕事が終わることが多いため人気の高い職種です。
また、近年では電子化などが進んでいることから一般事務の作業量が少なくなり、人件費の関係で求人ニーズが低下しています。
企業が直接一般事務を雇うのではなく、アウトソーシングするケースなども少なくありません。
このように、一般事務職は人気かつ競争率が高いために、未経験の場合採用されにくくなっていると言えます。
一般事務への転職に役立つ資格・スキル
一般事務には、以下の代表的な3つの資格とパソコンスキルが役に立ちます。
ひとつずつ詳しく見ていきましょう。
一般事務への転職に役立つ資格①MOS
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)は、OfficeのWordやExcel、Power Pointといったソフトのスキルを認定する資格です。
一般事務職では必ず使われるソフトであるため、MOSの資格を持っていることは転職時に有利に働くでしょう。
一般事務への転職に役立つ資格②簿記検定
転職先の企業に経理担当者がいない場合は、一般事務がその業務を担うこともあります。
そんな時に有利なのが、簿記検定です。
簿記の資格を持っていることで、「経理関連の業務もこなせる人材である」とアピールできます。
これは、応募先の企業によっては他の応募者と大きく差をつけられるポイントですので、ぜひとも押さえておきたい資格と言えるでしょう。
ちなみに簿記検定は、一般的に2級以上を取得しているのが望ましいとされているようです。
一般事務への転職に役立つ資格③秘書検定
冒頭でも述べたように、一般事務は、来客への応対やメール、電話対応だけにとどまらず、書類の作成や整理整頓といった業務も行います。
秘書検定は、ビジネスにおける対応のしかたやスケジュール管理など、一般的なビジネスマナーの知識を問うものです。
取得していれば、こうしたビジネスの一般常識があることを証明できるため、転職の際に有利になると言えます。
転職の際は、こちらも簿記検定と同じく2級以上を取得しておくとよいでしょう。
一般事務へ転職するためには
一般事務への転職はハードルが高いとされている現状ですが、転職理由を明確にすることや、一般事務のアウトソーシング企業に入社すること、転職エージェントを活用することで、一般事務へ転職できる可能性は高くなります。
志望動機や転職理由を明確にする
一般事務は比較的仕事が楽という印象があるため、転職する際に「楽をして稼ぎたい」といったことが相手の採用担当者に少しでも伝わってしまった場合には、採用される可能性は大幅に低くなります。
しかしながら、一般事務の業務を通して転職先の企業に貢献できることや、自分自身のキャリアアップとして必要な業務であるといったポジティブな転職理由である場合は、一般事務で採用される可能性は高まるでしょう。
一般事務のアウトソーシング企業に入社する
アウトソーシングとは、業務を外部の企業に委託することを言います。
近年、一般事務の業務を外部に委託しているケースが高まっていることから、直接企業に一般事務として雇用してもらうのではなく、アウトソーシング企業に入社することも転職方法のひとつです。
一般事務への転職を検討中の方は転職エージェントの活用が有効
転職エージェントは、転職活動におけるさまざまなプロセスにおいて、専任のアドバイザーからサポートを受けられるサービスです。
転職エージェントを活用すれば、キャリアコンサルティングや一般事務に関する知識の提供をはじめ、履歴書の添削や面接の対策など、さまざまなアドバイスを受けられます。
一般事務では、転職エージェントを通したとしても、最低限履歴書や面接など他の職業と変わらない選考を行うため、転職エージェントからのアドバイスをもらうことで、客観的な意見を聞け、自信を持って面接に臨むことができます。
転職エージェントを利用するメリットは、アドバイスがもらえることだけではありません。
転職活動をする際に面倒な面接日程の調整や、企業に言いにくい給与の交渉なども代わりに請け負ってくれるのです。
転職エージェントによっては事務職に強い転職エージェントもあるため、 一般事務の求人が多く掲載されている転職エージェントを利用することで、一般事務への転職の可能性は高まるでしょう。

事務職への転職におすすめの転職エージェント4選
事務職への転職におすすめの転職エージェントを4社紹介します。
リクルートエージェント
リクルートエージェントは株式会社リクルートが運営する転職エージェントです。2023年1月時点での非公開求人数が27万件以上(※)となっており、優良求人や大手求人に出会いやすい転職サービスといえます。
キャリアアドバイザーが面接対策や書類添削などのサポートをしてくれるため、就職活動がうまくいかない原因などを探しながら進めることができます。求人数も豊富に掲載されているため、求職者にマッチした求人を紹介してもらうことができるでしょう。
《リクルートエージェントのおすすめポイント》
- 国内最大級の掲載求人数
- 専門コンサルタントから手厚いサポートを受けられる
- 優良求人や大手求人などハイクラス向け転職にも対応
※参照:リクルートエージェント
doda
dodaはパーソルキャリア株式会社が運営する大手転職サービスです。dodaの転職エージェントでは、転職サイトと転職エージェントの両方のサービスを同時に利用できるため、自分で求人を探しながら、転職エージェントのアドバイザーからの求人紹介やサポートを受けることが可能です。
現状は転職活動がうまくいっていない人でも、積極的に求人紹介を受けたり、転職の悩みや課題を解決するサービスが充実しているため、スピード感をもって就職活動を進めることができるでしょう。
《dodaのおすすめポイント》
- 豊富な掲載求人から興味のある求人を見つけやすい
- 積極的に求人紹介を受けることができる
- 全国各地に支店があるため地方求人も充実している
マイナビエージェント
マイナビエージェントは転職サービス大手の「マイナビ」が運営している転職エージェントです。幅広い職種の求人を掲載しているため、未経験職種への転職を希望している人におすすめの転職エージェントとなります。
また20代の転職に強いことから、第二新卒から高い支持を受けています。さまざまな業界に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているため、面接対策や書類添削などで専門的なアドバイスやサポートを受けやすく、初めての転職に悩む人にもおすすめです。
《マイナビエージェントのおすすめポイント》
- 第二新卒を含めた20~30代へのサポートが手厚い
- 非公開求人を多数掲載している
- 専門的なスキルや資格を持っていなくても転職に成功しやすい
type転職エージェント
type転職エージェントは、株式会社キャリアデザインセンターが運営する転職エージェントです。type転職エージェントを利用したユーザーの71%が年収アップに成功していることから、年収を重視した転職をしたい人に向いているでしょう。
求人は関東圏が中心となっているため、一都三県での転職に向いています。キャリアアドバイザーからのサポート内容も充実しているため、一人で転職活動を上手く進める自信がないという人におすすめの転職エージェントです。
《type転職エージェントのおすすめポイント》
- 年収アップを図りたい人におすすめ
- 書類添削や面接対策などの不安を解消できる
- IT業界への転職に強く未経験転職にも対応できる
まとめ
一般事務に転職する上で、一般事務の業務内容は必ず覚えましょう。
一般事務の業務は多岐に渡りますが、比較的簡単な仕事が多く、時間通りに仕事が終わります。
それゆえに人気があることや、近年の電子化の影響で、一般事務の求人は競争率が激しくなっています。
このような競争の中で一般事務に採用されるためには、有利な資格を取得したり、転職エージェントを活用したりして転職活動をすることにより、一般事務への転職を有利に進めることができるでしょう。
一般事務への転職を目指している方は、ぜひこの記事や関連記事の内容を、転職活動に役立ててくださいね。