異業種から教育業界に転職する場合、自分のスキルを教育業界でどう活かすことができるか、不安に思う人も多いのではないでしょうか。

教育業界に特化した転職エージェントを利用すると、業界に精通したキャリアカウンセラーのサポートを受けつつ自分のスキルを教育業界にどう活かせるか理解できるようになります。

本記事では、教育業界に強い転職エージェントを利用するメリットや注意点について解説します。教育業界での転職を成功させるポイントについても解説しているので、本記事を読むことで教育業界へ転職する際の不安が解消されるでしょう。

教育業界への転職を考えている人は、ぜひ最後までお読みください。

また、以下の記事では職業・条件別にそれぞれおすすめの転職エージェントを詳しくまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
⇒転職エージェントおすすめ比較ランキング！人気大手17社の選び方や特徴を一覧で解説

【総合型】教育業界の転職におすすめの転職エージェント9選

教育業界に強い転職エージェントを利用することで、教育業界への転職に特化したサポートや相談を受けられます。

教育業界で転職活動をする際におすすめの転職エージェントは、次の5つです。

Education Career

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する大手転職エージェントです。全国エリアに対応しており、面接拠点も全国16ヵ所に配置されています。

リクルートエージェントの大きな特徴は、幅広いジャンルの求人を保有していることです。圧倒的な求人数に加えて多くの業界をカバーしているため、教育業界での希望職種についてアドバイスがもらえるところもメリットです。

また、リクルートエージェントでは、転職セミナーやイベントを随時開催しています。忙しい人はアーカイブ配信で確認することも可能です。初めての転職で進め方が分からない人や転職活動前に確認しておきたいことがある方は、転職セミナーやイベントを利用してみてはいかがでしょうか。

リクルートエージェントは、情報を集めるだけでも、多くのメリットを得られる転職エージェントです。登録するエージェントに迷っている方はぜひリクルートエージェントに登録してみてください。

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。

マイナビエージェントでは、業界ごとに専任のキャリアアドバイザーがいるため、キャリアアドバイザーの専門性が高いのが特徴です。教育業界での転職活動が一段とスムーズに進めやすくなるでしょう。

マイナビエージェントは専任のチーム体制でいちから丁寧にサポートしてくれます。

そのため、転職に慣れていない方にもおすすめです。さらに、マイナビエージェントでは、キャリアアドバイザーとは別に、企業の人事担当者とやり取りをするアドバイザーが在籍しています。

求人情報に載っていない職場の雰囲気や情報を教えてもらえるので、転職後のミスマッチが起こる可能性が低いところも魅力です。

マイナビエージェントでは、特に20・30代向けの転職相談会やキャリアアップセミナーなどを随時おこなっているので、若い人におすすめの転職エージェントだと言えるでしょう。土曜日も開催しているので、平日は仕事で行けない人でも参加できるところも便利です。

doda

dodaは、個々の業種やエリアに精通したプロのキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。

dodaのキャリアアドバイザーなら、自分では見いだせなかったスキルや可能性を提案し、ぴったりの職場を提案してくれるでしょう。

dodaでは、求人企業のニーズや市場の動向なども踏まえた上で転職したらよいかどうかのアドバイスもしています。転職時期を決めていない場合は、転職相談だけでも受け付けてもらえることもメリットです。

dodaは、すべてのサービスを無料で利用できます。しっかりとしたサポートを希望している場合はdodaに登録してみてはいかがでしょうか。

type転職エージェント

type転職エージェントは、首都圏の転職サービスに強みを持つ転職エージェントです。人材紹介会社の株式会社キャリアデザインセンターが運営しています。

type転職エージェントは、20代から40代以上のハイクラスの転職まで、幅広い年齢層の求人情報を扱っているところも魅力です。特に首都圏での転職を考えている人は、登録しておくことをおすすめします。

type転職エージェントは、転職者の経験職種別にキャリアアドバイザーが在籍していることも特徴です。転職相談会は土日も開催しているので、転職を考えている人はまず一度参加してみてはいかがでしょうか。

doda X

ビズリーチ

ビズリーチは、教育業界の求人も探せるハイクラス向けの転職サイトです。

進学校向けの塾講師や教育関連のIT職種で、年収の高い求人をチェックできます。

登録すれば企業側からスカウトが届くので、条件の良い仕事が見つかりやすいでしょう。

リクルートダイレクトスカウト

リクルートダイレクトスカウトは、教育業界の求人も多く保有している転職スカウトサービスです。

企業とチャットで直接やりとりできるので、事前に詳しい情報を聞くと転職の成功率を高められるでしょう。

パソナキャリア

パソナキャリアはスペシャリストや管理職の求人を多く取り扱う、ハイクラス向けの転職サービスです。

看護系の教員や予備校の管理職など、年収が高い求人が見つかります。

さらに、全国に拠点があるため、キャリアアドバイザーと会って相談できるのもメリットでしょう。

【特化型】教育業界の転職におすすめの転職エージェント6選

続いて、教育業界の転職におすすめの「特化型の転職エージェント」を紹介していきます。

特化型の転職エージェントは求人の専門性が高いため、こだわりの求人を探したい方は、これから紹介する転職エージェントにもいくつか登録してみてください。

教員採用.jp

教員採用.jpは、私立学校の教員採用を支援する転職サイトです。

教育業界に精通したキャリアアドバイザーに、転職をサポートしてもらえます。

また、Xで最新の求人情報や教員採用説明会の案内を配信しているため、タイムリーな情報収集も可能です。

サービス概要
サービス名	教員採用.jp
運営会社	株式会社ブレインアカデミー
公開求人数	1,465件
非公開求人数	13件
対応地域	全国
公式サイト	https://kyoin-saiyo.jp/

関連記事：教員採用.jpの評判・口コミから分かる利用するメリット・デメリットを紹介

教えるシゴト

教えるシゴトは教育業界に特化した求人サイトで、教員はもちろん家庭教師、部活指導員、塾講師など、さまざまな職種の求人をチェックできます。

サービス概要
サービス名	教えるシゴト
運営会社	株式会社サクシード
公開求人数	544件
対応地域	東京・大阪・京都中心
公式サイト	https://www.oshieru.biz/

教育人材センター

教育人材センターは、私立の教員専門の転職エージェントです。

小論文の添削や面接のサポートもあるので、内定を獲得しやすくなっています。

また、教育現場で必要な知識を学べるステップアップセミナーも実施しており、業務の参考になるでしょう。

サービス概要
サービス名	教育人材センター
運営会社	株式会社キャリアビスタ
公開求人数	232件
対応地域	全国
公式サイト	https://kyoin.co.jp/

はじめての学童指導員

はじめての学童指導員は、学童指導員専門の転職支援サービスです。学童指導員の経験者の方も利用できます。

保護者会が運営する「自由度が高くアットホームな学童」と、公立・民間が運営する「プライベートと家庭を両立しやすい学童」の2タイプの求人から転職先を選べます。

サービス概要
サービス名	はじめての学童指導員
運営会社	株式会社サクシード
公開求人数	優良求人を直接ご紹介
対応地域	全国
公式サイト	https://www.gakudou-shidouin.jp/hajimete/

教育者留学エージェンシー

教育者留学エージェンシーは、留学生や留学経験者の就職・転職をサポートするサービスです。

インターナショナルスクールや学童スタッフなどの募集が見つかります。

留学経験がない方も利用できるため、求人をチェックしてみてください。

サービス概要
サービス名	教育者留学エージェンシー
運営会社	株式会社Y&K Narita International School
公開求人数	133件
対応地域	全国、オーストラリア、リモート
公式サイト	https://www.educatorsagency.com/

英語教員採用ワークスピット

英語教員採用ワークスピットは、英語教員に特化した転職エージェントです。

給与や待遇、勤務形態など求職者の希望に合った学校の求人を紹介してもらえます。

また、履歴書を登録しておくとすぐに求人に応募できるため、転職のチャンスをつかみやすいでしょう。

サービス概要
サービス名	英語教員採用ワークスピット
運営会社	ワークスピット株式会社
公開求人数	443件
対応地域	北海道、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、山梨、長野、岐阜、静岡、愛知、滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、福岡
公式サイト	https://eigokyoin.com/concept1/

教育業界に強い転職エージェントを利用する9つのメリット

転職エージェントを利用すると、教育業界に精通した転職のプロから手厚いサポートを受けられます。教育業界に強い転職エージェントを利用するメリットを解説していきます。

様々な職種の求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用すると、営業職や事務職など、教師や塾講師以外の職種でも教育業界の求人を紹介してもらえます。

逆に教育業界の経験がなく未経験で教育業界に挑戦したい方も、教育業界に強い転職エージェントがおすすめです。

例えば、飲食業界で接客をしていて未経験で教育業界に転職したい場合、教育業界に強い転職エージェントであれば、飲食業で培ったコミュニケーション能力を活かせる教育業界の求人を探してもらえます。

教育特化のエージェントに登録すると、未経験でも教育業界で自分のスキルを活かせる求人を紹介してもらいやすくなります。教育業界に転職したいという、自分の希望が叶いやすくなるでしょう。

面接・書類対策をしてもらえる

転職エージェントでは、面接・書類対策があります。教育特化のエージェントでも同様です。

面接・書類対策は、転職活動に慣れていない方や初めての方にとって、とても心強いサービスです。面接や書類選考に通るためには、ちょっとしたノウハウが必要となります。面接や書類での適切なアピール方法を知り、効率よく転職活動を進めましょう。

転職で不安なことや応募に疑問がある場合なども、遠慮せずにキャリアアドバイザーに相談しましょう。相談することで、転職活動がさらに進んでいきます。

経験やスキルを考慮した求人を紹介してもらえる

転職エージェントでは丁寧にカウンセリングを行い、求職者の経験やスキルを考慮した求人を紹介します。

例えば、教員から一般企業の教育関連会社に転職したい場合は、業務経験が少ないと見られがちです。しかし、生徒や親との関わりから、教員経験者はコミュニケーションスキルを身につけています。加えて、試験や各種書類を作成するためのパソコンスキルも身につけています。

自分ひとりで転職活動を行っている場合「アピールできるところが何もない」と思いがちです。しかし、転職エージェントでは、教員で培った経験やスキルを企業向けに変換して求人を探してもらえます。教員で培った経験やスキルは、一般企業でも十分通用するからです。

異業種への転職でも、自分の経験やスキルを考慮して求人を紹介してもらえるところが、教育業界に強い転職エージェントを利用する大きなメリットと言えるでしょう。

一般では探しにくい求人を紹介してくれる

教育業界では、大学職員のように給与が高く人気の職業も多数存在しています。ただし、このような職種の求人は少なく、求人サイトで見つけられる可能性が低いのが現状です。

教育業界に強い転職エージェントでは、人気職種を非公開求人として紹介しています。教育機関とのつながりも強いことから、求人情報だけではわからない職場環境や人間関係などを聞けることもあるでしょう。

教育業界に強い転職エージェントでは、教育業界出身者など教育に精通しているキャリアアドバイザー人が多く在籍しています。カウンセリングで教育業界ならではの様々な悩みにのってもらえるところも魅力です。

人気の教育機関や企業への転職を希望している場合、教育業界に強い転職エージェントに登録することをおすすめします。

【関連記事】転職エージェントに登録するメリットとは？上手な選び方や注意点を解説

インターネットには載っていない企業の情報を教えてもらえる

転職エージェントは紹介先の企業をリサーチしているため、インターネットに掲載されていない企業の情報を教えてくれます。

事前に企業の細かい情報を聞いておくと、転職後のミスマッチを防ぎやすいです。

自分に合う企業を見つけたい方は、情報収集に活用してみましょう。

キャリアプランの設計もサポートしてもらえる

転職エージェントを利用すると、プロのキャリアアドバイザーにキャリアプランの設計をサポートしてもらえます。

特に、初めての転職や、教員から民間への転職で今後のキャリアが不安な方は、サポートしてもらうと良いでしょう。

自分では気づけないキャリアプランが見つかりやすいため、活用してみてください。

年収交渉をしてもらえる

転職エージェントは転職先での年収が上がるように、応募する企業に年収交渉をしてくれます。

そのため、自分で年収を交渉する自信がない方や、少しでも年収を上げたい方は、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

転職エージェントは紹介する人材の年収が高いほど、企業からの人材紹介料が増える仕組みです。

年収交渉は転職エージェントにもメリットがあるため、サポートしてもらいましょう。

まだ転職を決めていなくても相談できる

まだ転職を決めていなくても、転職エージェントに相談できます。

キャリアアドバイザーの中には「まだ転職すべきではない」と客観的なアドバイスをくれる人もいるため、転職に迷う方は相談してみましょう。

複数の転職エージェントに登録して、さまざまなキャリアアドバイザーの意見を聞くと、冷静な判断ができるのでおすすめです。

無料で転職サポートをしてもらえる

転職エージェントに登録すると、無料で全ての転職サポートを受けられます。

紹介先の企業から報酬を得るビジネスなので、求職者に料金は発生しません。

具体的には、以下のようなサポートが全て無料です。

無料で利用できるので、情報収集のつもりで活用してみましょう。

転職エージェントを利用する際の注意点3選

転職エージェントの利用にあたっては、いくつか注意点があります。転職エージェントを利用する際の注意点は、次の3つです。

担当者の質で転職の成否が左右される

担当者の質が一定していないのは、ある程度は仕方がありません。親身に相談に乗ってくれる人がいる一方、あなたに転職を急かす担当者もいる可能性があります。

担当者の変更は申し訳ないのではと気を使いがちですが、心配する必要はありません。少しでも「フィーリングが合わない」「相談がうまくできない」など感じた時点で、エージェントに担当者の変更を申し出ても大丈夫です。

担当者の質は、利用してみるまでわかりません。合わないと思ったときは、遠慮せず担当者変更を申し出ましょう。

【関連記事】転職エージェントが合わないときは担当を変えたほうが良い？変更の仕方と注意点

手厚いサポートを受けられるか確認する

手厚いサービスをうたっているものの、実際はエージェントの利用者が多く、サポートが充分に行き届かないケースも考えられます。

手厚いサポートが受けられないと判断した場合は、転職エージェントを変えても構いません。自分に合ったサポートを受けられる転職エージェントを利用しましょう。

望む条件と合わない求人を紹介されることもある

転職エージェントには、希望と合った求人がない場合があります。特に、教材作成のように教育業界でも募集が少ない職種を希望している場合、求人自体が少ないため、希望と違う求人を紹介される可能性があります。

また、転職エージェントは求職者と企業のマッチングを成功させることで報酬を得ています。そのため、とにかく就職させようと、望む条件と合わない求人を紹介される場合もあるかもしれません。

希望と合わない求人を紹介されたときは、自分の中でどこまで妥協できるか明確にしておくことがおすすめです。妥協できない条件の場合は断って、別の求人を探しましょう。

関連記事：【予備知識】転職エージェントの注意点とは？トラブル事例と回避方法を紹介

教育業界に強い転職エージェントの選び方

ここからは、教育業界に強い転職エージェントの選び方を解説していきます。

どの転職エージェントを利用するか迷ったら、この記事で紹介している転職エージェントを利用するのがおすすめですが、念のため選び方も知っておきましょう。

教育業界の転職支援実績で選ぶ

教育業界の転職支援実績が多い転職エージェントを選ぶのがおすすめです。

多くの転職ノウハウを保有しているため、転職に成功しやすくなるからです。

特に「Education Career」など、教育業界に特化している転職エージェントは、転職支援実績が豊富なので活用してみてください。

教育業界の求人数で選ぶ

教育業界の求人を多く保有している転職エージェントを選びましょう。

求人の選択肢が増えて、希望の求人が見つかりやすいです。

以下のような大手の転職エージェントは、教育業界の求人を多く保有しています。

実際に転職エージェントに登録して、求人をチェックしてみてください。

教育業界に強いアドバイザーに相談できるかで選ぶ

教育業界に強いキャリアアドバイザーに相談できる転職エージェントを選ぶと、採用される確率が上がります。

志望動機の書き方や、面接でよく聞かれる質問の答え方など、教育業界ならではの転職ノウハウを教えてもらえるからです。

特に、教育業界に特化した転職エージェントは、教育業界の転職に詳しいキャリアアドバイザーが多く在籍しています。

採用される確率を上げるためにも、教育業界に強いキャリアアドバイザーに相談しましょう。

メールやLINEで連絡できるところを選ぶ

メールやLINEで連絡できる転職エージェントを選ぶのもおすすめです。

特に教員の方は忙しいため、電話ではなくメールやLINEでキャリアアドバイザーとやり取りする方が、転職活動を進めやすいでしょう。

転職エージェントに登録してキャリアアドバイザーと面談する際に「連絡はメールかLINEにしてほしい」と伝えておけば大丈夫です。

土日や夜間も対応しているかで選ぶ

忙しくて転職活動を進めにくい方は、土日や夜間も対応している転職エージェントがおすすめです。

土日や夜間でもキャリアアドバイザーとオンライン面談ができるため、転職活動の不安を解消しやすいでしょう。

夜間も対応している転職エージェントは、20〜21時ころまで相談できます。

教育業界に強い転職エージェントを活用するポイント7選

ここでは転職エージェントをより上手く活用するためのポイントについて解説します。

主なポイントは次の4点です。

転職エージェントは2～3社登録する

転職エージェントは、1社だけでなく2～3社登録しておきましょう。複数の転職エージェントに登録しておくことで、合わない担当者に当たったときにすぐ別のエージェントを利用して転職活動を続けられます。また、比較対象があることで、サービスの質を客観視できるようになります。

それぞれのエージェントごとに、A社は学習塾関係に強い、B社は教育関連企業に強い、C社は大学職員など募集が少ない求人を持っている、など特色があります。

どの転職エージェントも基本的に無料で登録可能です。どこに希望の求人があるかどうか分からないため、複数の転職エージェントに登録しておくことをおすすめします。

教育業界に特化した転職エージェントはあまり多くありません。幅広く求人を探すために、総合的に求人を取り扱う転職エージェントにも登録しておきましょう。

【関連記事】複数の転職エージェントを使うのってあり？上手に掛け持ちや併用する方法を解説

希望条件はしっかり伝える

転職活動の際は、給与面や福利厚生面などをはじめとした希望条件をしっかりと伝えるようにしましょう。希望条件を考える際は、自分の中で条件の棚卸を行い、優先順位をつけておくことがポイントです。

棚卸の際は、最低限以下のポイントを押さえておきましょう。

希望が漠然としていてなかなか整理がつかない場合は、上記のポイントをメモした上で、一度キャリアアドバイザーと相談してみることもおすすめです。

経験やスキルをもらさず伝える

転職エージェントの担当者に今までの経験やスキルを伝える際は、ありのままを正直に伝えることが大切です。少しでも良く見せようと、実際以上のスキルや実績をいってしまうのは良くありません。そうすると高いスキルが要求される求人を紹介されてしまい、自分が苦しくなってしまうからです。

逆に「自分にはスキルが何もない」と過小評価をしてしまい、経験やスキルを伝えないことにも注意しましょう。転職の機会を狭めてしまう原因となってしまうからです。今までに経験した業務をリスト化し、じっくりと自己分析すれば、今後の転職に活かせるスキルが必ず出てきます。

特に未経験からの転職の場合、教育業界に行かせる経験がまったくないと思いがちです。困った場合は、自分でリストを作成したうえで「この中で教育業界の転職に生かせるスキルはあるでしょうか？」と担当者に相談してみましょう。経験豊富な担当者なら、転職先で活用できるスキルをうまく見出してくれるはずです。

自主性を持って転職活動にのぞむ

転職エージェントの担当者は、親身になって転職のサポートを行ってくれます。しかし、大事な決断は、必ず自分自身の意思で行うようにしましょう。「担当者が熱心にすすめてくれた企業なので受けてみた」と担当者の意向を汲んで転職してしまうと、転職後に後悔することもあるかもしれません。

転職の主役は、あくまでも自分です。

転職エージェントは、自分の転職活動をスムーズにしてくれる手段という考えで利用しましょう。自らリサーチし、情報を仕入れることもおすすめです。転職エージェントに対して疑問を感じた場合は、速やかに他のエージェントを利用するとよいでしょう。

【関連記事】転職エージェントの賢い使い方｜利用の流れや使い倒すコツを徹底解説

条件が合えばすぐ転職する旨を伝えておく

転職エージェントのキャリアアドバイザーに、条件が合えばすぐ転職する旨を伝えましょう。

優先的に対応してもらえて、希望に合う求人が見つかりやすいからです。

転職エージェントは、求職者の転職が決まらないと報酬が発生しないビジネスなので、すぐに転職したい方を優先します。

「条件が合えばすぐ転職する」と伝えても、希望の求人がなければ、無理に紹介された求人に応募する必要はありません。

優先的に対応してもらって、より良い求人を探していくのがコツです。

アドバイザーからの連絡に早く返答する

キャリアアドバイザーからの連絡には、早く返答しましょう。

積極性が伝わり、良い求人を紹介してもらいやすくなります。

キャリアアドバイザーも人間なので、積極的な方を応援したくなるものです。

仕事が忙しくてすぐに返答できない場合は、夜に返答すればOKです。

できるだけ早く返答して、キャリアアドバイザーと良好な関係を作り、優先的にサポートしてもらいましょう。

不採用だった場合はフィードバックをもらう

面接で不採用だった場合は、担当のキャリアアドバイザーからフィードバックをもらいましょう。

面接終了後、キャリアアドバイザーは企業の採用担当者から「なぜ不採用だったのか」を聞いています。

不採用だった理由を次の面接に活かせば、転職に成功しやすくなるでしょう。

こうしたフィードバックは一人で転職活動すると聞けない情報なので、必ずキャリアアドバイザーにフィードバックをもらってください。

教育業界に強い転職エージェントを利用して転職する流れ

教育業界に強い転職エージェントを利用して、転職するまでの流れを紹介します。

転職エージェントに登録した後のイメージにしてみてください。

転職エージェントに登録する

まずは2〜3社の転職エージェントに登録しましょう。

以下のような情報を入力すると、すぐに登録できます。

どの転職エージェントも、3分ほどで登録が完了します。

担当のアドバイザーと面談する

転職エージェントに登録すると、担当のキャリアアドバイザーから連絡があるので、面談日程を決めましょう。

対面だけでなく、電話面談やオンライン面談も可能です。

キャリアアドバイザーとの相性を確かめるために、対面かオンライン面談がおすすめです。

初回の面談では、以下のような質問をされます。

このとき、転職の不安点をキャリアアドバイザーに相談してもOKです。

求人を紹介してもらう

希望に合う求人があれば、紹介してもらえます。

条件に合う求人がなければ、条件を変えて求人を紹介してもらいましょう。

紹介された求人を見て、興味がある求人を絞ってみてください。

応募書類を作成して送付する

応募したい求人が決まったら、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成します。

担当のキャリアアドバイザーに添削してもらいながら、選考を通過しやすい書類を作りましょう。

書類が完成したら応募する企業に送付して、書類選考の結果を待ちます。

面接・内定

書類選考に通過したら面接です。

担当のキャリアアドバイザーが面接の対策をしてくれます。

面接を通過して内定が出たら、条件面などを確認して、問題なければ内定を承諾しましょう。

入社手続きや退職手続きも、担当のキャリアアドバイザーがサポートしてくれます。

教育業界での主な職種

教育業界では、教師だけではなく、たくさんの職種があります。ここでは、主な教育業界の職種を紹介します。

関連記事：教育系の仕事14選| 必要な資格・向いている人・年収などを解説！

教師

教育業界で代表的な職種といえば、やはり「教師」が挙げられます。いわゆる「先生」です。

学校だけでなく塾や予備校の教師、他には家庭教師が挙げられます。

学校の教師の場合は生活指導や部活動、各種会議やPTA活動など、勉強を教える以外の仕事も多くあります。

一方、塾や予備校の講師は、教えることに特化して仕事をすることが可能です。教えることに特化しているため、生徒の志望校合格や成績のアップなど、結果を厳しく要求されます。その分やりがいがある仕事だと言えるでしょう。

教材の制作

教科書など教育教材を制作する職種です。

近頃は紙だけでなく、スマートフォンのアプリや動画で学べる教材も増えています。そのため、IT業界経験者がスキルを活かして教育業界に転職できる機会も広がっていると言えるでしょう。

教育現場の事務職

教育現場の仕事として、大学や塾での事務職も人気です。一般事務だけでなく生徒を集めるための広報や企画活動なども行う場合があるため、事務やマーケティングの経験が活かせるでしょう。

ただし、募集人数が限られているため、転職エージェントの非公開求人で募集されることが多いのが特徴です。希望している場合は、エージェントに募集がないかどうか定期的に確認するようにしましょう。

関連記事：教育系の仕事14選| 必要な資格・向いている人・年収などを解説

学童保育指導員

学童保育指導員は小学生を対象に、放課後や土日、長期休暇に学童保育施設で子供を預かる仕事です。

資格がなくても転職できますが、所定の条件を満たして研修を修了すると「学童保育指導員」の資格を取得できます。

約40人の児童に対して、二人以上の学童保育指導員を配置する必要があるため、資格を取得すると転職が有利になります。

【参考記事】jobtag｜学童保育指導員

教材や講座の営業職

教材や講座の営業職もあります。

営業経験がある方や、コミュニケーション能力が高い方におすすめの仕事です。

社会人向けのスクールの講師

社会人向けのスクールの講師業もあります。

経験を活かして、講師の求人に応募してみるのも良いでしょう。

教育業界の現状

教育業界で転職するにあたって、業界の現状を知っておきましょう。

平均年収や転職難易度などを紹介するので、参考にしてみてください。

教育に関わる職種の平均年収

教育に関わる職種の平均年収を一部紹介します。

職種	平均年収
小学校教員	660.6万円
学習塾教師	414.8万円
スクールカウンセラー	551.4万円
日本語教師	483.5万円
学校事務	478.3万円

これらの職種に応募する場合は、平均年収より極端に低い年収でないかチェックしましょう。

転職時の年収の参考にしてみてください。

関連記事：教員の給料は割に合わない？定時に上がって給料アップを狙う方法とは

教育に関わる職種の転職難易度

教育に関わる職種の転職難易度を、有効求人倍率で解説します。

有効求人倍率とは、求職者一人に対して何件の求人があるか数値化したものです。

「1」を下回ると募集が少ないため、転職の難易度が高いです。

職種	有効求人倍率
小学校教員	1.71
学習塾教師	1.42
日本語教師	1.22
スクールカウンセラー	0.16
学校事務	0.33

小学校教員・学習塾講師・日本語教師は、転職しやすいとわかります。

いずれも多くの人材が必要な仕事であり、募集が多いからです。

一方、スクールカウンセラーや学校事務は、募集が少ないため転職が難しいでしょう。

教育業界の大手企業

教育業界の大手企業も知っておきましょう。

大手企業は安定した経営基盤があるため、転職できれば長く働ける可能性があります。

こうした大手企業の求人は、転職エージェントの非公開求人もチェックしてみてください。

自分の経験を活かせる求人が見つかるかもしれません。

教育業界での転職を成功させる3つのポイント

教育業界で転職を成功させるには、自分の考えと近い企業を見つける必要があります。教育業界での転職を成功させるために重要なポイントは、下記の通りです。

自分の方針に合った転職先を見つける

公立校、私立校、塾はそれぞれ雰囲気が異なります。

自分と近い似た考えを持つ職場を見つけることで、心置きなく仕事に打ち込めるでしょう。

転職エージェントは直接教育業界に営業をかけている場合も多く、利用することで採用前に職場の雰囲気を知ることができます。希望する職場の方針や雰囲気を働く前にしっかり確認し、自分にあった転職先を見つけましょう。

業界の動向を常に把握しておく

教育業界は、子どもの未来を形成するとても大切な業務です。だからこそ、行政の動きや時代の流れに常に敏感であり、自分のスキルや感覚を磨き続ける必要があります。

教育業界に就職する際は、職場内だけでなく、教育業界で求められているスキルや業界全体の動向を把握し、常に子どもに向き合い寄り添える環境に自分を置いておくべきと言えるでしょう。

転職先で求められるスキルを勉強しておく

転職先で求められるスキルを勉強しておきましょう。

スキルがあれば、即戦力として採用されやすいからです。

転職先と求められるスキルの例は、以下のとおりです。

転職先	求められるスキルの例
学校事務	パソコンスキル
教材の営業職	コミュニケーションスキル
学習アプリのエンジニア	プログラミングスキル

転職活動を進めながら、転職先に求められるスキルを学習していきましょう。

教育業界の転職に関するよくある質問

最後に教育業界の転職に関するよくある質問にお答えします。

教育業界への転職は未経験では厳しい？

未経験でも教育業界への転職は十分可能です。ただし、子どもたちに教えてたい思いが強すぎると、授業以外の仕事の多さにギャップを感じてしまうかもしれません。

未経験から教育業界に転職する際は、イメージだけではなく具体的にどのような業務を日々行うのかを明確にすることが大切です。

関連記事：教員から転職するのは難しい？年代別のポイントやおすすめ職種を紹介
関連記事：民間企業から教員に転職できる？未経験から転職する方法も解説

教育業界からの転職におすすめの転職先は？

教育業界から転職したい方におすすめの転職先は以下の5つです。

教員の経験がある方は家庭教師や塾講師はもちろん転職できますが、コミュニケーションが求められる営業職も転職しやすい職種ではあります。

教員におすすめの転職サイトは？

教員におすすめの転職サイトは以下の5つです。

上記の転職サイトは未経験からでも転職できる求人を多く保有しているため、教員からのキャリアチェンジを考えている方におすすめです。

関連記事：教員の転職に強い転職サイト5選｜選び方や最大限利用するコツを解説

教員を辞めたいと感じる理由は？

教員を辞めたいと感じる理由は以下のとおりです。

非効率な業務が多く、定時では終わることができないほどの業務量で残業が日常化しているケースが少なくありません。

土日は部活動や平日終わらない業務をおこなうなど、プライベートの時間まで削られてしまうのが、教員を辞めたいと感じる理由のひとつです。

関連記事：教員を辞めたい！よくある理由や退職後の選択肢について解説
関連記事：教師に疲れ辞めたい…と思った時に行うべき対策を7つを徹底解説

教員を辞めて後悔する人の特徴は？

教員から転職できたとしても、転職してよかったと全員が思うわけではありません。

なかには、以下のように教員を辞めて後悔する人もいます。

転職して後悔するケースは、転職先の業務内容などを理解しきれていないことが原因に挙げられます。

自分一人では、企業の内情までは把握しきれないため、転職エージェントにサポートしてもらいながら転職活動を進めることが大切です。

関連記事：教員から転職して後悔する5つの出来事｜後悔しないための秘訣も解説

教育業界の離職率は？

令和4年の調査によると、教育業界の離職率は15.2％です。

他の業界に比べると、少し離職率が高いです。

引用元：厚生労働省｜令和４年雇用動向調査結果の概況

教育職員の精神疾患による病気休職者数が増えているため、こちらも離職率が高い要因になっているでしょう。

引用元：文部科学省｜令和３年度 公⽴学校教職員の⼈事⾏政状況調査について（概要）

教員から民間企業への転職は難しい？

難しくはありませんが、民間企業で使えるビジネススキルが身についているかを見られます。

教員は営利目的の仕事ではないため、利益を追求する民間企業で通用するか不安視する採用担当者もいるからです。

応募する仕事に求められるスキルを発揮したエピソードを伝えるのが有効です。

応募する仕事に必要なビジネススキルが身についているアピールをしましょう。

関連記事：教員から転職するのは難しい？年代別のポイントやおすすめ職種を紹介
関連記事：【50代で教員からの転職】成功させるコツやおすすめの転職先を紹介

教員を退職する旨はいつまでに伝えた方がいい？

就業規則を見て、いつまでに退職を伝えるべきか確認しましょう。

ただし、教員は年度末に退職するケースが多く、次年度の人事で迷惑をかけないために、10月までに退職する旨を伝えておくのがおすすめです。

教育業界の事務職に転職するときの志望動機の例文は？

教育業界の事務職に転職するときの志望動機は、以下を明記しましょう。

特に、未経験から教育業界の事務職に応募する場合は、これらを明記していないと志望動機が伝わりにくいです。

資格講座を販売する企業の事務職に応募する場合の、志望動機の例文を見てみましょう。

このように志望動機を書くと印象に残りやすく、採用される確率が上がります。

教育業界の面接でよく聞かれる質問は？

応募する職種によりますが、面接では以下のような質問をされる可能性があります。

面接が不安な方は、転職エージェントに面接対策をしてもらいましょう。

応募する企業の面接官から質問されそうな内容と回答例を、事前に教えてもらえます。

教育業界はどのような人が向いていますか？

以下に該当する方は、教育業界に向いています。

さらに、応募する職種によって向いている人の特徴が変わります。

転職エージェントでは適性の相談もできるため、参考にしてみてください。

40代で教育業界へ転職する方法は？

40代の転職は即戦力が求められるので、今までに培ったスキルや経験を活かせる職種に応募するのがコツです。

今までに培ったスキルや経験	採用されやすい職種
TOEIC800点	英会話スクールの講師
営業スキル	教材の営業職
プログラミングスキル	プログラミングスクールの講師

40代に強い転職エージェントも併用しながら、対策していきましょう。

関連記事：40代向け転職エージェントおすすめランキング！全11社の人気サイトを徹底比較

ハローワークで教育業界の求人を探してもいい？

ハローワークで求人を探すのもおすすめです。

特に、以下の職種はハローワークに求人が多いです。

ただし、応募する職種によってはハローワークに求人が少ないため、転職エージェントを併用しましょう。

教育業界でリモートワークできる仕事はある？

以下の仕事は、リモートワークできる可能性があります。

転職エージェントに、リモートワークできる教育業界の求人を紹介してもらうのがおすすめです。

教育業界の将来性は？

少子高齢化で子供の数が減っていますが、将来性を期待できる仕事があります。

たとえば、2020年度に小学校でプログラミングが必修化されたため、子供向けのプログラミング教室が増えています。

引用元：総務省情報流通行政局情報通信政策課情報通信経済室｜子供向けプログラミング教育の現状に関する調査研究の請負成果報告書

また、2018年から副業が解禁されたので、社会人向けのスクールの需要も伸びていくでしょう。

教育業界の中にも将来性を期待できる仕事があるため、転職の参考にしてみてください。

まとめ

教育業界への転職は、募集自体が少ない場合もあります。数少ない転職機会をつかみ転職活動を成功させるには、転職エージェントへの登録が不可欠です。

本記事では、教育業界に強い転職エージェントを5つ紹介しました。教育業界に強い転職エージェントを利用することで、異業界からの転職でも、担当者と一緒に自分が培ってきたスキルを活かせる転職先を探すことが可能です。

転職エージェントには、それぞれ特徴があります。利用したエージェントが自分と合わない可能性もあるので、エージェントは複数登録しておくことが大切です。

本記事を参考に自分に合った転職エージェントを見つけ、教育業界での転職を成功させましょう。