年収500万円は高い? 生活水準や年齢・性別の割合をチェック

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
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「年収500万円以上の人の手取り額は?生活レベルはどの程度?」

「年収500万円を目指すには?」

収入について考える時、年収500万円がひとつの目安となっている方も多いのではないでしょうか。

年収500万円以上の人は給与所得者全体のうち31.5%で、年収500万円を得ていれば平均より高い収入となっています。月収での手取りに換算すると、保険料や税金を差し引かれた状態で約24万6,000円程が手元に残る計算です。

総務省が発表した「家計調査報告書 家計収支編(2021年)」によれば、1ヵ月あたりの平均生活費は155,561円といわれているため、一人暮らしであれば少し生活に余裕があり、貯蓄なども可能な金額であるといえるでしょう。

しかし、上述したように年収500万円以上の割合は給与所得者全体のうち31.5%と少なく、今後、年収を500万円まで上げたいという方は計画的にキャリア形成を行う必要があります。

そこで、この記事では年収500万円の人の割合や生活レベルや年収500万円が高い年代や職業と合わせ、年収500万円を目指すための方法についても解説するので、参考にしてください。

目次

年収500万円以上の割合は?

年収500万円以上の人はどれだけいるのか、まずはその割合についてご紹介します。

年収500万円以上は上位3割

国税庁の調査によると、年収500万円以上の人の割合は、全体の31.5%でした。給与所得者全体の上位3割に入ることになり、決して少ない数ではありません。

平均給与は443万円となっているため、年収500万円は収入が高い部類に入ることになります。

参考:国税庁 民間給与実態統計調査(令和3年)/19、27p

年収500万円以上の割合は男性が45%、女性が13%

全体の3割強の人が年収500万円以上を得ていますが、その内訳を男女別に見てみましょう。

男性は45%と高めですが、女性は13%と低めで大きな差があることがわかります。

この調査ではアルバイトなどの非正規雇用で給与を得ている人も含めて給与所得者全体を対象としているため、女性の年収が低めな結果になったと考えられます。

また、男性の平均給与は545万円、女性は302万円です。

この結果を見ると、男性の場合の年収500万円はほぼ平均的だということになります。

参考:国税庁 民間給与実態統計調査(令和3年)/27p

30代前半は極めて少数派

30代前半の男性で、年収500万円を得ている人は極めて少数です。これは、多くの企業が採用している「年功序列による給与設定」が影響しています。

年齢が上がるほど給与が高くなる仕組みであることから、20代や30代の若い層で年収500万円を得るのは難しいのです。

年収が全体的に高めである男性でも、平均年収500万円以上は40代以降が多くなっています

参考:賃金構造基本統計調査

年収500万円の手取りは?

年収500万円を稼いでいても、その全額が手元に残るわけではありません。保険料や税金が差し引かれ、その手取りは約400万円になります。

税金は家族構成や住んでいる場所によって異なるため、場合によっては手取り400万円を切ってしまうこともあるかもしれません。

例として、扶養家族なしで住民税が月に1万3,000円、社会保険23等級の場合で月々の手取りを計算してみましょう。

ボーナスは各2ヵ月分で年2回支給されるとすると、102万円となります。これを計算すると、月の手取りは24万6,000円になります。

【ケース別】年収500万円の生活水準イメージ

一口に年収500万円といっても、どのような環境で生活をしていくのかによってその生活水準は異なります

そこで、独身の場合や結婚して子供がいる場合など、ケースごとに年収500万円の生活水準を見てみましょう。

ケース1:独身で実家暮らし

独身で実家暮らしであれば、十分に余裕のある生活を送れます。ギャンブルや投資などでよほどの散財をする場合は別ですが、実家に毎月お金を入れていたとしても、好きなものを買える余裕はあるでしょう。

実家暮らしでは住居費や光熱費、食費がかからないことが大きな特徴ですが、支出の機会が少ないうちにしっかり貯金をしておくのがおすすめです。

ケース2:独身で一人暮らし

一人暮らしをしていても、独身であればある程度余裕のある生活が可能です。家賃が高めな都心エリアに住むこともでき、貯金も問題なくできる年収です。

実家暮らしの場合と違い、家賃や光熱費、通信費などを支払う必要があるため貯金額は減ってしまうものの、ある程度生活費を節約することでまとまった金額を貯金することもできます

趣味にお金を使うこともできるので、会社に近いところに住んで自分の時間を増やすのもおすすめです。

ケース3:配偶者あり子どもなし

結婚して配偶者がいても、年収500万円あれば夫婦2人で問題なく暮らしていくことができます。配偶者が働いていても働いていなくても、贅沢をしなければ、それなりの生活を送れるでしょう。

また、配偶者の収入次第ですが配偶者控除を受けられるため、手取り額は独身の時よりも多くなることがあります。

ただし、都心エリアなど家賃が高いところに住む場合には、支出が多くなり貯金できる額が減ってしまうかもしれません。

ケース4:配偶者と子どもあり

配偶者と子どもがいる場合、必ずしも年収500万円で余裕のある生活が送れるとはいい切れません。子ども1~2人で公立の学校へ進学するなどのケースであれば、貯金額は減るものの一般的な生活は可能でしょう。

しかし、子どもが多ければその分支出が多くなるうえに、私立の学校への進学を考えている場合はさらに教育費が必要です。この場合、配偶者の収入の有無が、生活水準に大きく影響します。

配偶者に収入があれば、その分余裕のある生活を送れる可能性が高くなります。子どもがいる場合、配偶者控除にプラスして扶養控除を受けられるため税負担は減りますが、子どもの年齢によって扶養控除が適用されなくなる点には注意しましょう。

また、子どもが16歳未満の場合は子ども手当を受け取れるため、扶養控除は適用対象外となります。

年収500万円を目指す3つの方法

年収500万円あれば、どのような環境であってもそれなりの生活を送ることは可能です。では、年収500万円を目指すための方法には、どのようなものがあるのでしょうか。

1.副業

副業を容認している企業に勤めている場合は、副業で年収を増やす方法があります。副業には多種多様な仕事があり、その収入額もさまざまです。

たとえば内職やECサイトでの販売、記事作成のほか、デザインやプログラミングの仕事も副業として始めることができます。

クラウドソーシングサイトなどを利用するとすぐに取り掛かれる案件もあるため、事前準備をしなくても始められる副業も多くあります。

報酬は仕事の内容により大きく異なりますが、頑張り次第で月に数十万円を稼ぐことも可能です。副業ならば、空いた時間に自分の都合に合わせて働けることもメリットです。

本業が忙しい時にはセーブし、余裕がある時にはたくさんの仕事をこなすこともできます。こうして自分のペースで働きながら年収500万円を目指せるのが、副業の魅力です。

2.投資

投資の魅力は、うまくいけば不労所得を得られることです。働く時間を増やすことなく収入アップが見込めるため、元手を用意できるのならば投資もひとつの方法となります。

少ない元手で始められる投資も多くなっているので、自分に合うものを選べることも魅力です。投資を始めるのならば、損をしないための勉強が欠かせません。

知識なしに投資をしてしまうと、元手も失うことになりかねないためです。初めて投資をするのならば、投資信託などのリスクが低いものを選びましょう。

大きなリターンが見込めるものはハイリスクな場合も多いため、慎重に投資先を選ぶことが大切です。

3.転職

現状で年収500万円に届かないのであれば、転職して年収アップを狙うのも手です。

特に、下記のような場合は転職すると状況が好転する可能性が高いです。

  • 長く勤めているのに年収が上がらない
  • 正当に能力を評価されていない
  • やりたい仕事ではない

同じ業界の同じ職種だったとしても、勤め先が変われば年収が大きく変わることもあります。思い切って違う業界や違う職種へ転職しても、今までの経験やスキルが武器となり、年収が上がることもあるでしょう。

このように、転職は年収500万円を実現するための近道となる場合があります。現状をしっかり分析し、今の企業にいても将来性が低いと感じるのならば、転職も選択肢に入れておきましょう。

年収500万円が目指しやすい仕事は?

年収500万円を目指すなら、転職で年収アップを狙うのも有効です。転職するなら、年収500万円を目指しやすい仕事を候補にするといいでしょう。

年収500万円以上が平均の仕事

性別を問わず、年収500万円以上が平均の仕事を1~10位までご紹介します。

順位職業平均年収

1位

医師

1,378万円

2位

航空機操縦士

1,072万円

3位

大学教授(高専含む)

1,072万円

4位

その他の経営・金融・保険専門職業従事者

1,030万円

5位

法務従事者

945万円

6位

大学准教授(高専含む)

856万円

7位

管理的職業従事者

840万円

8位

歯科医師

787万円

9位

システムコンサルタント・設計者

734万円

10位

研究者

714万円

参照:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

上位の仕事は専門的知識とスキル、経験が必要な仕事ばかりです。年収500万円以上を目指すのならば、早いうちから何かしらの専門知識とスキルを身につけておく必要があります。

男性のみ年収500万円以上が平均の仕事

男性のみ年収500円以上が平均となる仕事を、厚生労働省調べによる平均年収からご紹介します。

順位職業平均年収

1位

輸送用機器技術者

662万円

2位

獣医師

632万円

3位

金融営業職業従事者

628万円

4位

化学技術者

626万円

5位

総合事務員

615万円

6位

建築技術者

608万円

7位

自動車組立従事者

586万円

8位

土木技術者

575万円

9位

会計事務従事者

569万円

10位

庶務・人事事務員

565万円

参照:厚生労働省「令和3年賃金構造基本統計調査」

男性で年収500万円を目指して転職するのならば、これらの仕事もおすすめです。獣医師や技術者などはスキルや知識が必要になりますが、ここでご紹介した仕事への転職は年収500万円を達成するための近道となるでしょう。

今より高収入を目指す! おすすめの転職エージェント5選

今よりも高収入を目指して転職するのならば、転職エージェントを活用するのがおすすめです。転職エージェントには数多くの求人があり、年収をアップできる応募先を見つけやすくなります

また転職エージェントは自分に合った転職先を探すサポートもしてくれるため、一人で活動するよりも効率的です。

転職エージェントは、いくつかを併用することでよりスムーズに活動を進めることができます。ここからご紹介する5つを含め、自分の合う転職エージェントを見つけて活用しましょう。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

万能型でさまざまな業界への転職を支援しているのが、リクルートエージェントです。転職成功実績No.1と称されるほど、転職に強いとされています。20~40代のはもちろん、女性の転職にもおすすめで、ベンチャー企業の転職を希望している方にも選ばれています。

リクルートエージェントは求人数が圧倒的に多いことが強みで、非公開案件だけでも25万件あるのが特徴です。(2023年3月30日時点)

あらゆる業界のさまざまな職種の求人があるので、自分にぴったりの求人を見つけやすくなっています。また、書類の添削や面接の練習など、手厚いサポートを受けられることもメリットです。

doda

doda

大手転職エージェントであるdodaは、求人数はもちろん、提案の面でも業界トップレベルを誇っています。求人数はリクルートエージェントに次いで多く、転職の選択肢を広げてくれます

担当者は全体的に丁寧に対応してくれ、初めての転職でも安心できるサポートが魅力です。転職の希望を聞いてくれることはもちろん、潜在ニーズまで満たしてくれる行き届いたサポート力はdodaならではといえます。

dodaは20代や30代の転職に強いとされていますが、40代の転職にもおすすめです。また、地方在住者の転職にも定評があることが特徴です。

マイナビエージェント

マイナビエージェント

20~30代の転職に強いのが、マイナビエージェントです。登録者の多くが20~30代で、第二新卒や既卒、未経験での転職でもしっかりと支援してくれます。

マイナビエージェントは求人が豊富であることはもちろん、営業や技術系、金融関連の仕事が多くなっています。業界それぞれに専門のキャリアアドバイザーがいるので、求人のリアルな内情がわかることも特徴です。

また第二新卒向け・女性向けなどと属性別のキャリアアドバイザーのほか、関西や東海などといったエリア別のキャリアアドバイザーも在籍しているため、きめ細かいサポートが受けられます。

転職のサポートに期限を設けておらず、焦らずゆっくり自分のペースで転職活動できることも魅力となっています。

type転職エージェント

type転職エージェント

サービス開始から19年の歴史があるtype転職エージェントは、20~40代と幅広い年齢層におすすめです。

これまでに31万人以上もの転職を支援してきた実績があり、ノウハウが豊富となっています。

総合的な転職エージェントとして知られていて、営業職やベンチャー企業に強いことが特徴です。

独自の求人も用意しているtype転職エージェントでは、専任のキャリアアドバイザーが経験や強みを活かせる求人を紹介してくれます。

書類の添削や面接対策、年収などの交渉もキャリアアドバイザーが担当してくれるため、転職が初めてで不安がある方にもおすすめです。

また、在職中でなかなか時間が取れない場合でも、応募手続きや面接の日程調整を代行してくれるためスムーズに転職を進められます。

dodaX

dodaX

ハイクラス転職サービスであるdoda Xでは、紹介された求人に自分から応募する仕組みだけでなく、ヘッドハンターからスカウトが届く「ヘッドハンティングサービス」があります。

職務経歴書を登録しておくことでスカウトを待っている状態にできるため、転職における選択肢を広げることができます。

また、ハイクラス専門カウンセラーによるカウンセリングにより、市場価値の向上をサポートしてくれることも魅力です。

キャリアコーチングと共に理想のキャリア形成をしていくことで、希望に合った転職を進めやすくなっています。doda Xも、応募書類の見せ方や面接への対策をサポートしてくれます。

一人ひとりの強みをより引き出し、ハイクラス転職の実現を目指します。

まとめ

年収500万円以上の人は全体の3割強で、40代以降の人が多く若年層では稀なことが特徴です。一人暮らしならば余裕を持って生活ができるレベルですが、家族を養うとなると場合によっては生活が苦しくなることもあるかもしれません。

年収500万円を目指すのならば、副業や投資、転職といった方法があります。転職の場合は、年収が高めの業界や職種を選ぶこともポイントです。

自分に合う転職エージェントを見つけ、年収500万円を実現しましょう。

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