トヨタ自動車株式会社(以下トヨタ)は、国内自動車メーカーの中でもトップクラスの業績を誇る大手企業です。そのため転職市場での人気や注目度が高く、トヨタの平均年収や制度などが気になる人も多いのではないでしょうか。
本記事では、トヨタの年齢・職種・役職別の平均年収、転職のポイントについて解説していきます
トヨタの平均年収は857万円
トヨタが2022年3月に提出した有価証券報告書によると、トヨタの平均年収が857万円ということが分かります。
日本の一般企業における平均年収は433万円となっているため、トヨタの平均年収は大幅に高いことが見受けられます。
【参考記事】
有価証券報告書│トヨタ自動車株式会社
令和2年分民間給与実態統計調査結果
トヨタの平均年収は年齢や職種によって差があるため、それぞれについても知っておく必要があるでしょう。以下で「年代別」「職種別」の平均年収について解説していきます。
トヨタの年代別平均年収
トヨタの2023年4月時点での年代別の平均年収は以下になります。
年齢 | 平均年収 | 最高年収 |
---|---|---|
25~29歳 | 599万円 | 8855万円 |
30~34歳 | 809万円 | 9999万円 |
35~39歳 | 777万円 | 1600万円 |
40~44歳 | 950万円 | 2500万円 |
45~49歳 | 812万円 | 1500万円 |
50~54歳 | 1150万円 | 2400万円 |
60歳以上 | 932万円 | 2200万円 |
ライトハウスの集計データによると、全世代の平均年収が他者よりも圧倒的に高く、最高年収も1000万円超となっています。
20代のうちはそこまで高い年収ではありませんが、年代が上がるごとに年収が高くなる傾向があり、30代でも役職や成果によっては年収1000万円以上を見込むことも可能です。
トヨタの職種別平均年収
トヨタの2023年4月時点での職種別の平均年収は以下になります。
職種 | 平均年収 |
---|---|
営業系(営業、MR、営業企画 他) | 816万円 |
企画・事務・管理系 (経営企画、広報、人事、事務 他) | 839万円 |
電気・電子・機械系エンジニア (電子・回路・機械設計 他) | 663万円 |
その他(公務員、団体職員 他) | 585万円 |
トヨタでは管理・企画といった職種の平均年収が高い傾向があります。
管理については生産管理や品質管理などの部署が含まれ、製品にかかわる重要なポジションであると想定されることからも高年収となりやすいようです。
営業職についても商品企画やマーケティング、海外営業などの職種が含まれるため、製品の販売を左右する業務で責任があることが想定されます。
トヨタと競合他社の平均年収
各企業の有価証券報告書による、トヨタと同業他社の年収は以下となります。
企業名 | 平均年収 |
---|---|
トヨタ自動車 | 857万円 |
ホンダ | 778万円 |
日産自動車 | 811万円 |
いすゞ自動車 | 753万円 |
スズキ | 665万円 |
三菱自動車工業 | 660万円 |
SUBARU | 645万円 |
マツダ | 637万円 |
【参考記事】
トヨタ自動車株式会社
本田技研工業株式会社
日産自動車株式会社
いすゞ自動車株式会社
スズキ株式会社
三菱自動車工業株式会社
株式会社SUBARU
マツダ株式会社
トヨタの平均年収はホンダ、日産自動車などの自動車メーカー大手と比較しても高い年収額となっています。
自動車業界は新型ウイルスの流行により業績悪化の傾向がありましたが、トヨタは海外への製品の輸出にも強く、一定の業績を維持できていることが高年収の要因の一つであると考えられます。
トヨタの福利厚生
トヨタの主な福利厚生には以下の内容があります。
- 各種保険加入
- 年次有給休暇
- 特別休暇
- 退職年金
- 資産形成(資産形成サポート)
- 社宅・独身寮
- 引っ越し費用補助
- 社内販売制度
- トヨタ団体自動車保険
- 事業所内託児施設
- スポーツセンター利用
- 保養所利用サービス
- 結婚祝い金
【参考記事】福利厚生|福利厚生と働き方|キャリア採用情報|トヨタ自動車株式会社
トヨタは大手企業ということもあり、各種福利厚生が充実しています。条件がありますが、社宅や独身寮なども完備されています。
またトヨタならではの社内販売制度や自動車保険制度などの福利厚生も完備されています。社員がリフレッシュしたり、社宅や引っ越し費用の補助で住宅費を浮かせたりといった利用メリットが好評のようです。
トヨタに転職する際のポイントや注意点
トヨタに転職を考えている人が抑えておきたいポイントや注意点について解説していきます。
求人の目的や求められる人材像を理解する
トヨタだけに限らず、転職活動では求人の目的や求められている人材像を理解しておくことが重要です。しっかりと求人情報を読み解くことで、企業とのミスマッチを防ぐことができ、どのように面接に挑んだらよいのかが明確になります。
転職理由を明確にしておく
転職の成功率を高めるためには、転職理由を明確にしておくことが重要です。転職理由がはっきりしないまま転職をしてしまうと、転職後にまた同じ悩みを抱えてしまう可能性があるため、なぜ転職をしたいのかを事前にまとめておくようにしましょう。
また転職理由を明確にしておくと、採用する企業側に転職の軸や目的を伝えやすくなります。今後のキャリアプランについて具体的にイメージしてもらうことができるため、転職理由があいまいなまま転職しようとしている人は注意しておきましょう。
転職エージェントを利用する
転職成功率を高めるためには転職エージェントを利用することが有効です。転職エージェントでは、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削、業界や転職市場の情報提供などのサポートを受けることができます。
また、転職エージェントを経由することで企業との条件交渉などを円滑に進めることが期待できますので、一人で転職活動に悩んだり、上手く進められていなかったりする人は転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。
トヨタへの転職でよくある質問
トヨタへの転職や年収についてよくある質問を紹介していきます。
トヨタの就職難易度は?
トヨタは自動車メーカー企業の中でも就職難易度は高いです。また、トヨタは新卒採用に力を入れている企業のため、中途採用の枠が少なく、採用の競争率が高いことも想定されます。
また、効率的に求人を見つけ、転職活動を進めていくために転職エージェントを活用することもおすすめです。トヨタなどの大手企業求人を多く掲載しているエージェントを利用するとよいでしょう。
トヨタは高卒でも応募できる?
高卒採用は全国指定学校からの推薦での応募のみとなっています。指定学校以外の高卒者は期間従業員での応募は可能ですが、正社員としての採用は現状おこなっていないようです。
大卒は基本的に愛知県にある大学や全国の工業学校卒業者が多い傾向がありますが、事務職や技術職などに応募することが可能です。
トヨタの面接について
2023年現在は応募先部門での実施となり、基本的にはオンラインでの面接となっているようです。
トヨタで転勤はある?
職務において必要に応じた国内外への転勤の可能性はあります。
求人に記載されている勤務地は、初任配属地となるため、基本的には転勤があることを理解したうえで転職に臨むとよいでしょう。
トヨタへの転職におすすめのエージェント
トヨタへの転職を検討している人は、ハイクラス向けの転職エージェントに登録することをおすすめします。
トヨタの求人情報は企業公式サイトにも掲載されていますが、転職エージェントに登録することで面接対策や書類添削などを受けられるメリットがあるほか、より良い条件を交渉してもらえる可能性があります。
以下でトヨタやハイクラス向け転職におすすめの転職エージェントをご紹介します。
ビズリーチ
ビズリーチはハイクラス向けの転職サイトです。求人を公開していない大手企業や優良企業から直接スカウトが届いたり、ヘッドハンターから連絡がもらえたりといったサービスを利用することができます。
取り扱っている求人の3分の1以上が年収1,000万円を超える求人となっており、これまでの実績や経験を活かしてより好条件の企業に転職したいと考えている人にはおすすめです。厳選された企業との面接をサポートしてもらうこともできるため、自分に合った企業と効率よく出会える可能性が高まるでしょう。
ビズリーチは40代以上の人材向けの求人も多数取り扱っています。そのためハイクラス向けだけではなく、管理職や役員クラスへのキャリアアップを図りたい人も活用することができます。
リクルートエージェント

リクルートエージェントは、25万件以上の非公開求人を取り扱っている転職エージェントです。(2023年3月30日時点)
掲載されている業種や職種が幅広く、求人数の多さから細かい条件にもマッチできる求人に出会える可能性が高いです。
トヨタのようなハイクラス向けの求人も多数掲載されているため、年収アップやキャリアアップを図りたい人にもおすすめです。各業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しているため、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策、業界についてのアドバイスなど転職サポートが充実していることも魅力といえます。
まとめ
トヨタの平均年収について解説しました。トヨタは年功序列制度となっているため、勤続年数が増えるごとに年収もアップしていく傾向があります。
しかし長く働き続けるためには、業績を出し続けるコミット力も重要となりますので、20~30代のうちは自身のキャリアアップに向けた取り組みをすることが重要といえます。
トヨタなどハイクラス向けの企業への転職を目指すのであれば転職エージェントの活用がおすすめです。企業や業界の出身者が在籍していることもあるため、より具体的な転職アドバイスや面接対策を受けることができるため、一人で転職活動をするよりも転職成功率を上げることができます。
どの転職エージェントを活用するか迷ったら、本記事で紹介しているエージェントへの登録がおすすめですので、ぜひご確認ください。