日立製作所は、国内大手の電気機器メーカーです。

以前より洗濯機や冷蔵庫といった「白物家電」と呼ばれる家電の製造実績が豊富なことで有名で、その他鉄道車両やエレベーターなどの製造もおこなっているなど、幅広く消費者の生活に貢献しています。

さまざまな事業で国内トップクラスのシェア率を誇る日立製作所は、学生や転職希望者からの注目度も高いことが想定されます。年収や福利厚生など、転職に関する情報について気になる人も多いのではないでしょうか。

この記事では日立製作所の年齢・職種・役職別の平均年収などについて解説します。

日立製作所で働いている方のリアルの年収が知りたい方は、転職会議で日立製作所 の口コミをチェックするのがおすすめです。

転職会議では、年収以外にも福利厚生や残業時間などの情報を見ることができます。

日立製作所の平均年収は896万円

日立製作所が2022年3月に提出した第153期有価証券報告書によると、日立製作所の平均年収が896万円ということが分かります。日本の一般企業における平均年収は433万円となっているため、日立製作所の平均年収は大幅に高いことが見受けられます。

日立製作所の平均年収は年齢や職種によって差があるため、それぞれについても知っておく必要があるでしょう。以下で「年代別」「職種別」の平均年収について解説します。

【参考記事】
有価証券報告書│株式会社日立製作所
令和2年分民間給与実態統計調査結果

 日立製作所の年代別平均年収

日立製作所の2023年4月時点での年代別の平均年収は以下になります。

年齢	平均年収	最高年収
25～29歳	536万円	900万円
30～34歳	657万円	1000万円
35～39歳	775万円	1250万円
40～44歳	846万円	1500万円
45～49歳	819万円	1400万円
50～54歳	870万円	1500万円
55～59歳	1202万円	1800万円

ライトハウスの集計データによると、企業の平均年収としては、全世代で他社と比較しても平均以上となります。

とくに50代以上では平均年収が1,000万円を超えています。反対に20代のうちは大きく年収を稼ぐことは難しいことも想定されます。

 日立製作所の職種別平均年収

日立製作所の2023年4月時点での職種別の平均年収は以下になります。

職種	平均年収
営業系（営業、MR、営業企画 他）	674万円
企画・事務・管理系 （経営企画、広報、人事、事務 他）	766万円
IT系エンジニア （アプリ開発、ITコンサル 他）	705万円
電気・電子・機械系エンジニア （電子・回路・機械設計 他）	741万円

日立製作所では企画職・エンジニア職が700万円超と高い平均年収となっています。製品開発にかかわる職種であるため年収が高く、転職後に高年収が見込める職種であるようです。

また、営業職も平均年収が674万円と2番目に高くなっています。
業界のトレンドや顧客ニーズを分析して、商品やキャンペーンの企画をおこなう職種となるため、専門的な知識が必要となり、基本給やボーナス額が高いことが要因と想定されます。

賞与や福利厚生が充実している点は大手企業の良さといえますが、20代のうちは給料が思うように上がらないといった背景があるように、成果主義で働きたい人には不向きといえるかもしれません。

 日立製作所の学歴別初任給

日立製作所の新卒採用サイトによると、各学歴によって以下の初任給(目安)が設定されています。

学歴	初任給
大学修士修了	251,000円
大学学部卒業	227,000円
高専卒業	196,000円

大学院卒が251,000円と初任給が最も高く、高専卒とは約5万円の差があります。一般企業の学歴別初任給の平均は、院卒が238,900円、大卒が210,200円、高専卒が183,900円となっているため、日立製作所の初任給は平均以上ということが分かります。

【参考記事】学歴別にみた初任給｜厚生労働省

 日立製作所と競合他社の平均年収

各企業の有価証券報告書による、日立製作所と同業他社の年収は以下となります。

会社名	平均年収
株式会社日立製作所	896万円
ソニー株式会社	1084万円
株式会社東芝	892万円
三菱電機株式会社	806万円
パナソニック株式会社	758万円
シャープ株式会社	736万円

【参考記事】
有価証券報告書│株式会社日立製作所
ソニーグループポータル | 有価証券報告書等
有価証券報告書等 | 投資家情報(IR) | 東芝
有価証券報告書・四半期報告書 ｜ 投資家情報 ｜ 企業情報 ｜ 三菱電機
有価証券報告書 - IR資料室 - 投資家情報 - パナソニック ホールディングス
有価証券報告書｜IR資料室｜投資家情報：シャープ株式会社

日立製作所は、国内大手メーカーの中でも比較的に高い平均年収となっています。

電子機器や家電だけでなく鉄道や医療機器、エレベーターなどの幅広い分野で開発事業を運営しているため、各企業が情勢の影響を受けている場合にも業績が安定していることが一つの要因になっていると言えるでしょう。

日立製作所の福利厚生

日立製作所の主な福利厚生には以下の内容があります。

• 各種保険加入
• 年次有給休暇
• 特別休暇
• 住宅支援制度（寮・手当など）
• 財形制度
• 持株制度
• 家族手当
• 通勤手当
• 海外派遣・社費海外留学

【参考記事】日立製作所 採用情報：採用情報：日立

日立製作所は大手企業ということもあり、各種福利厚生が充実しています。条件がありますが、社宅や独身寮なども完備されています。

日立製作所に転職する際のポイントや注意点

日立製作所に転職を考えている人が抑えておきたいポイントや注意点について解説します。

求人の目的や求められる人材像を理解する

日立製作所だけに限らず、転職活動では求人の目的や求められている人材像を理解しておくことが重要です。しっかりと求人情報を読み解くことで、企業とのミスマッチを防ぐことができ、どのように面接に挑んだらよいのかが明確になります。

転職理由を明確にしておく

転職の成功率を高めるためには、転職理由を明確にしておくことが重要です。
転職理由がはっきりしないまま転職をしてしまうと、転職後にまた同じ悩みを抱えてしまう可能性があるため、なぜ転職をしたいのかを事前にまとめておくようにしましょう。

また転職理由を明確にしておくと、採用する企業側に転職の軸や目的を伝えやすくなります。今後のキャリアプランについて具体的にイメージしてもらうことができるため、転職理由があいまいなまま転職しようとしている人は注意しておきましょう。

転職エージェントを利用する

転職成功率を高めるためには転職エージェントを利用することが有効です。転職エージェントでは、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削、業界や転職市場の情報提供などのサポートを受けることができます。

また、転職エージェントを経由することで企業との条件交渉などを円滑に進めることが期待できますので、一人で転職活動に悩んだり、上手く進められていなかったりする人は転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。

日立製作所への転職でよくある質問

日立製作所への転職や年収についてよくある質問を紹介していきます。

日立製作所は高卒でも応募できる？

日立製作所の新卒求人サイトでは、高専卒以上での採用条件となっており、高卒での応募ができないようになっています。

しかし中途採用では、経験者であれば学歴が問われないため、高卒での就職を志望する人は、一定の経験やスキルを積んでから応募することはできます。

日立製作所の面接について知りたい

日立製作所の面接では、一般的な面接でも想定される志望動機や自己PR、経歴やスキルなどの強み、今後のキャリアプランなどの質問がされるようです。

中途採用の場合は技術的なスキルや資格、経験が重要視されるため、自己PRの内容はまとめておいたほうがよいでしょう。

日立製作所で転勤はある？

営業職など一部転勤がある可能性はありますが、突然地方に異動するなどの転勤はあまりないようです。

基本的には採用された事業所、もしくはその周辺のエリアでの勤務と想定しておくとよいでしょう。

日立製作所への転職におすすめのエージェント

日立製作所への転職を検討している人は、ハイクラス向けの転職エージェントに登録することをおすすめします。

日立製作所の求人情報は企業公式サイトにも掲載されていますが、転職エージェントに登録することで面接対策や書類添削などを受けられるメリットがあるほか、より良い条件を交渉してもらえる可能性があります。

以下で日立製作所やハイクラス向け転職におすすめの転職エージェントをご紹介します。

ビズリーチ

ビズリーチはハイクラス向けの転職サイトです。求人を公開していない大手企業や優良企業から直接スカウトが届いたり、ヘッドハンターから連絡がもらえたりといったサービスを利用することができます。

取り扱っている求人の3分の1以上が年収1,000万円を超える求人となっており、これまでの実績や経験を活かしてより好条件の企業に転職したいと考えている人にはおすすめです。厳選された企業との面接をサポートしてもらうこともできるため、自分に合った企業と効率よく出会える可能性が高まるでしょう。

ビズリーチは40代以上の人材向けの求人も多数取り扱っています。そのためハイクラス向けだけではなく、管理職や役員クラスへのキャリアアップを図りたい人も活用することができます。

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、25万件以上の非公開求人を取り扱っている転職エージェントです。（2023年3月30日時点）

掲載されている業種や職種が幅広く、求人数の多さから細かい条件にもマッチできる求人に出会える可能性が高いです。

日立製作所のようなハイクラス向けの求人も多数掲載されているため、年収アップやキャリアアップを図りたい人にもおすすめです。各業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しているため、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策、業界についてのアドバイスなど転職サポートが充実していることも魅力といえます。

まとめ

日立製作所の平均年収について解説しました。

日立製作所などハイクラス向けの企業への転職を目指すのであれは、転職エージェントの活用がおすすめです。
企業や業界の出身者が在籍していることもあるため、より具体的な転職アドバイスや面接対策を受けることができるため、一人で転職活動をするよりも転職成功率を上げることができます。

どの転職エージェントを活用するか迷ったら、本記事で紹介しているエージェントへの登録がおすすめですので、ぜひご確認ください。