これから転職活動を開始して、Webマーケティングに関わる仕事内容への転職を考えている方もいるでしょう。
近年、Webマーケティングに力を入れている企業が増え始め、転職市場でもWebマーケティングの人気が高まっている傾向にあります。
Webマーケティングの転職を成功させる方法を知りたい方は少なくないはずです。中には、未経験から専門分野の仕事を目指すことは可能なのか?と疑問に思われる方もいるでしょう。
Webマーケティングの転職をうまく進めるためには、転職支援をしてくれる転職エージェントの活用が欠かせません。予め、転職エージェントの情報を把握して置くことで、ご自身が希望する形での転職が叶いやすくなるでしょう。
この記事では、Webマーケティングに強い転職エージェントや未経験でも身に付けられるWebマーケティングに必要なスキルなどについて詳しく紹介します。
なお、この記事に掲載している情報は各転職エージェント公式サイトを参照しています。また、転職エージェントをおすすめする基準として、サポート体制や求人数に着目しています。
参考:Webマーケティング(ネット広告・販売促進) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
マーケティング職で転職する人の転職エージェントを選ぶ2つのポイント
転職エージェントを利用する場合、求人紹介や履歴書添削、面接対策などの様々な転職サポートを受けることができます。
ただ単に転職のサポートをしてもらえるだけでなく、転職者の希望に合わせて深い業界情報や有利に転職を成功させるポイントを教えてもらうことや、転職活動を進めながらフィードバックをもらうなどして効率的に進められます。
そのため、精度の高い転職エージェントを利用することで就活が大きく有利に進む場合もあり、転職エージェント選びは非常に大切な転職のファーストステップと言えるでしょう。
そこで、転職を通して理想を実現するためにも、転職エージェントを選ぶ際は以下のポイントに注目してください。
・キャリアアドバイザーの質
・保有している求人の数
・自分の経験に合わせて複数を使い分ける
キャリアアドバイザーの質
転職エージェントでは、転職サイトとは異なり担当アドバイザーとの密な連携が必要となります。
そのため、キャリアアドバイザーの質が高まるほど、転職希望の実現や将来的なキャリアを見据えた転職サポートをしてもらえるようになるでしょう。
反対に、キャリアアドバイザーの知識が不十分であったり、あまり連絡がつかないような担当者にあたってしまった場合は、なかなか有益な情報が得られなかったりすることもあります。
急いで転職をしたい人にとっては、話がなかなか進まないと焦ってしまうこともあるでしょう。そのような場合は、本社に連絡をしてアドバイザーを変更してもらうことがおすすめです。
転職エージェントを探す際は、口コミなどを確認しながら質のいいキャリアアドバイザーのいる転職エージェントを選ぶようにするのがおすすめです。
保有している求人数
マーケティング職での転職を目指す人が転職エージェントを選ぶ基準として、保有している求人数は重要なポイントです。
なぜなら、営業職やエンジニア職と比較してマーケティング職は求人数が少ない傾向にあるからです。
求人数が多ければ多いほど選択肢が広くなり、挑戦する回数も増やすことができるので、より希望の条件に合った転職先を選ぶことができます。
また、エージェント側も様々な企業の情報を幅広く知っていることになるため、質の高いエージェントから常に最新の情報を元にフィードバックを受けて活動することができるでしょう。
ただし、保有している求人数は分母という意味で重要ですが、特定の条件でピンポイントな転職活動をしている人は、特定のエリアや職種に強い転職エージェントを利用するのもおすすめです。
例えば、全国的な求人数が多いエージェントであっても、自分が居住しているエリアの求人が少なく関東エリアにすべてが集中している場合、「自分にとっての」転職先の選択肢は多いとは言えません。
自分の転職の方向性が定まっている人は、自分の条件に近い求人数が多いかどうかで転職エージェントを決める必要があります。
自分の経験に合わせて複数を使い分ける
そもそも、マーケティング職が未経験の方と経験がある方とで、転職の際に取るべき戦略が違います。
以下の表をチェックして使い分け方を考えてみましょう。
マーケティング職の経験あり
総合型転職エージェント
Ex)リクルートエージェント
特化型転職エージェント
Ex)type転職エージェント
マーケティング職の経験なし
総合型転職エージェント
Ex)マイナビエージェント
特化型の転職エージェントを利用すると、マーケティング職に特化した求人を多く得られる、深い業界情報の提供を受けられる、などといったメリットがあります。
ただし、特化型の場合は経験者でないとあまり求人を案内してもらえないということも考えられるので注意が必要でしょう。
経験者の方は、特化型のエージェントで情報収集など効率的に行いながら、総合型のエージェントも活用して幅広い求人数を確保するようにしましょう。
逆に、未経験者の方は、過去の職種の経験を活かしてマーケティング職でも応用して活躍できるスキルを理解して面接に臨むことが重要です。
総合型転職エージェントでは、キャリアアドバイザーの方が多種多様な業界や職種の求人を見てきているので、未経験で挑戦する人が戦うためのポイントを抑えて導いてくれやすいです。
Webマーケティングに強いおすすめの転職エージェント5選
Webマーケティング業界へ転職を考えている方へ向けて、おすすめの転職エージェント5選を紹介します。
リクルートエージェント

リクルートエージェントは、業界トップの20万件以上の求人があり、41万人以上の転職実績もあるのが魅力です。
また、営業職や物流業界など各業界や職種の経験が豊富なアドバイザーから企業情報の提供や志望企業への推薦、書類などの添削も行ってくれます。
そのため、いろんな求人を比較できて、納得できる条件で転職したいと考えている方には特におすすめです。
運営会社 |
株式会社リクルート |
求人数 |
・公開求人:341,300件 ・非公開求人:277,875件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
マイナビエージェント

マイナビエージェントは、20代や30代の若い世代の転職に強い転職エージェントで、若手の転職市場専門のアドバイザーが所属しているのが魅力です。
初めての転職でも安心できるように、面接対策や応募書類の添削なども行ってくれます。
また、Webマーケティングに必要な営業経験や、マネジメントの経験があるキャリアアドバイザーも多数在籍しているので、希望条件に合った求人を多数紹介してもらえる転職エージェントです。
運営会社 |
株式会社マイナビ |
求人数 |
・公開求人:44,732件 ・非公開求人:18,651件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
doda

dodaは、転職業界で幅広い業界や職種に関する求人を多数取り扱っており、様々な企業のWebマーケティングに関連する業務内容から、希望条件にマッチングしている求人を自由に選べるのが特徴です。
転職に慣れていない方や未経験の業界や職種への転職に向けて、オンラインセミナーを開催しており、気軽に転職の相談や応募対策を行ってくれます。
運営会社 |
パーソルキャリア株式会社 |
求人数 |
・公開求人:182,017件 ・非公開求人:38,475件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
doda X

doda Xは、ハイクラスの求人が豊富に揃っており、「ヘッドハンティング」と「求人紹介」の2つのサービスを活用して効率的に転職活動をできるのが特徴です。
Webマーケティングなど今よりも裁量のある仕事にチャレンジしてみたい、年収を今よりも上げたいなどキャリアアップを考えている方には、他社の転職エージェントよりも希望条件に合った求人が多く紹介されやすいです。
運営会社 |
パーソルキャリア株式会社 |
求人数 |
・公開求人:22,699件 ・非公開求人:非公開 *2023年1月時点 |
公式サイト |
type転職エージェント

type転職エージェントは、IT系や営業系の求人に強く、Webマーケティングに関する求人も豊富に揃えているのが特徴です。
取り扱う求人は、東京・埼玉・千葉・神奈川など首都圏を中心としていて、これから上京などを考えている方にも、非常におすすめです。求人の紹介だけでなく、転職に関するセミナーなどイベントも随時開催されているので、初めてチャレンジする業界や職種への転職を検討している方は積極的に参加することで、転職活動がスムーズに進みやすくなります。
運営会社 |
株式会社キャリアデザインセンター |
求人数 |
・公開求人:9,923件 ・非公開求人:18,955件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
Webマーケティングの仕事内容
Webマーケティングと一言で言っても、具体的に何をしているのか分からないという方も多いでしょう。実際、Webマーケティングというのは携わる分野が幅広く、各社専任のポジションとして採用活動をするほど、かなり奥深い業務内容です。
幅広い仕事の中で特に有名な業務内容をいくつか解説します。
市場調査
Webマーケティングの一番最初の仕事として市場調査があります。
WebサイトやLP(ランディングページ)の制作をするために、競合他社が何社存在するか、競合サイトはどのようなプロモーションを行っているかなど、自身がプロモーションするサービスや商品を売り込むために情報収集をすることで、適切な売り込み方を施策することが可能です。
また、商品やサービスを知ってもらうためにどのような人へプロモーションをする必要があるか、ターゲット・見込み客の把握をすることも非常に大切です。
データ分析
市場調査を経てWebサイトやLPなどの制作が完成したら、完成したWebサイトやLPにどのくらいの人数やユーザーがアクセスしているか、画面のどのあたりをよく閲覧、クリックされているか、などアクセスした人の人物像や動向のデータ分析を行います。
アクセス数が伸び悩んでいたり、クリック数(コンバージョン)が少なかった場合,何故数値が増えないのか、ユーザーの知りたい情報や興味を引く情報が足りないか、分かりづらい場所にあるか、などユーザー目線に立って何が必要かの分析を行います。
広告運用
WebサイトやLPを制作しただけだとWeb集客はできないので、広告運用を行うことでWebサイトやLPへアクセスしやすいように施策します。
具体的にはインターネット検索で結果画面の上部に出てくるリスティング広告やYoutubeで動画を再生した時によく目にするYoutube広告などが有名でしょう。
SNSマーケティング
Webサイト・LPだけではなく、最近はTwitter・facebook・instagram・TikTokなどで企業の公式アカウントを運用する機会も非常に多いです。
若年層はインターネット検索ではなく、SNS上で知りたい情報や分からない事を検索する傾向があるため、SNSからでも商品やサービスに関する公式の情報を発信して、ユーザーにファンやリピーターになってもらうように施策をします。
SEO対策
インターネット検索では何か検索キーワードを入力すると、世の中には1つのキーワードに対して答えとなる関連したWebサイトがたくさんヒットします。
検索結果のページで最初にページに表示されるサイトは上位サイトと呼ばれているのですが、1ページ目に表示されていると、必然的に注目をたくさん浴びるのでアクセス数も桁違いに増えます。
これをSEOと言い、既存のWebサイトやこれから新規で制作するWebサイトは、上位表示されるように、SEO対策と呼ばれる施策を行います。
Webマーケティングで求められるスキル
Webマーケティングを行うにあたって、Web制作やサービスを提供するクライアントなど非常にたくさんの人が関わる業務になります。
そういった業務を行うために、経験者も未経験者も共通して身に付けていると有利になりやすいスキルについて解説します。
また、どのようなスキルや経験があると即戦力となるのかを解説します。
ポータブルスキル
ポータブルスキルとは、他の企業でも活用することのできる汎用性の高いビジネススキルのことを指します。
例えば、コミュニケーション能力やスケジュール管理能力、目標に対する進捗の予実管理能力などは、企業や職種が変わったとしてもどこでも活かせるようなスキルとして判断されます。
企業の体質によっては、他の場所で活かすことのできないような特殊な業務ばかりを担当してきたという人もいるかもしれません。
それらはその会社にいる間はスキルとして重宝されますが、転職してしまうとまた1から積み上げることになる可能性もあります。
その点、ポータブルスキルはどの職種でも活かすことができるものなので、転職の際にアピールすることで高い評価が期待できます。
コミュニケーション能力やスケジュール管理能力の他には、人材管理能力や企画立案能力などがポータブルスキルに分類されています。
マネジメント経験
Webマーケティングにおいて、Web制作をするWebデザイナーやWebライターに対して、具体的な業務の指示を出す業務があります。
また、納品された成果物の確認をして修正点を別途洗い出して指示するなどのメンバーに対するマネジメントや、リリースした広告がアクセス数を稼いているか、コンバージョン数が上がっているか、プロジェクトの目標がいつまでどこまで達成できるか、などプロジェクトマネジメントなど、人や物事を管理する経験が求められます。
したがって未経験であっても、前職での管理経験などがあれば優先的に内定を獲得しやすくなるかもしれません。
Googleアナリティクス等の操作経験
Webサイトへどのくらいアクセス数や、コンバージョン数があるか、アクセスした人物像の内訳として性別(男性・女性)、年代別、端末別(スマホ・パソコン・タブレット)でどの割合が多いか、などをGoogleアナリティクスなどの分析ツールを用いて、各種数値化して分析するスキルも必須となります。
数値化することで、どの項目がどのくらいの成果を出せているか、どの項目の結果が伸び悩んでいるかを洗い出して、プロジェクトに関わるメンバーにも進捗度合が分かるようにする要約のスキルも求められます。
Webマーケティング職が転職先としておすすめな理由
Webマーケティングが転職先の業種としておすすめな理由を解説します。
あらゆる業界で需要があるから
Webマーケティングのノウハウは、現代において全ての業界や業種に関わる分野の仕事です。
芸能に関連する仕事や、一般企業の採用情報、会社間の共同プロジェクトでの情報発信など、多岐に渡ります。
なので、どこに転職しても必ずWebマーケティングに関する業務に携わることができます。
副業として稼げるから
未経験だけどいきなり転職するのはハードルが高いと感じた場合は、副業としてクラウドソーシングやSNSを活用した案件獲得で、すぐにWebマーケティングの実績を積むこともできます。
そして、ある程度実績があると正社員として転職を視野に転職活動して選考が進みやすくなる企業も増えていくので、転職を急いでない場合は、着実にスキルアップできる副業からのスタートもおすすめです。
未経験でもWebマーケティング職に転職できる方法はある?
企業によってはWebマーケティングの業務が全く未経験であっても、企業が求める条件と転職者の兼ね備えている職歴や実績がマッチングしていれば、転職後から即戦力として活躍できます。
そのため、現在は求人票に「未経験可」と記載してWebマーケターを募集している企業も多く、自分の強みや特徴をしっかりアピールできれば未経験でも転職できる可能性は高いでしょう。
Webマーケティングに本格的に携わってみたいと思った時に、いざ行動に移すにはどうすればいいのかを解説します。
Webマーケティング業務をしている部署に異動
今在籍している会社に営業部署やマーケティングのチームがある場合は、その部署へ異動してWebマーケティングに携われる機会も増えます。
広告代理店など受託事業の企業へ転職
転職をする場合は、広告代理店やマーケティング会社など、受託制作の事業を生業としている企業へ転職をする選択肢もあります。
社内に経験年数の高いマーケターの他にもデザイナーやライターなどが多数在籍しているので、OJTとしてWebマーケティングを学びながら仕事に携わることができます。
仕事の難易度も低いものから裁量のある高いものまで幅広く請け負っているので、初めてのWebマーケティングでも安心してチャレンジできます。
事業会社のWebマーケティング職へ転職
事業会社というのは、自社の商品を持っている会社のことを指していて、TVCMやYoutube広告などを打ち出しているようなメーカーなどを指します。
昔から多くの人に知られているお菓子や車、不動産、芸能人など、会社からすると自社の商品やサービスとして取り扱っているものは全てWebマーケティングとして、認知度アップや購入件数のアップ、問い合わせ件数のアップなどをするために施策します。
自社の商品なので、売れている売れていないなどの状況や、見込み客からの反応率など、施策の結果を一番分かりやすく確認することができる環境で働くことができます。
まとめ
Webマーケティングという仕事は、解説した通り、現在もこれからも非常に需要の高い職種なので、一度は経験をしておくことで、今後のキャリアアップにも大きく影響するかもしれません。
上記で紹介したWebマーケティングに強い転職エージェントも参考にして、自分に合った職場を探し出し、Webマーケティングとして転職活動する際にぜひ役立ててみてください。