Webマーケティングの年収ってどれくらい?
ほかの業界と比べて年収高いのかな?
厚生労働省の全国統計データによると、Webマーケティング就業者の平均年収はおおよそ620万円とされています。
社会人全体の平均年収は443万円であるとされているため、Webマーケティングの年収は一般的な社会人よりも100万円以上高いことになります。
とはいえ、Webマーケティング業界では、スキルや職種、業界などによって年収が大きく変動します。
例えば、同種のWebマーケティングであっても、東京都のWebマーケティング平均年収は668万円、大阪府のWebマーケティング平均年収は633万円と環境により差が開いています。
Webマーケターの平均年収に近づいたり、より高収入を目指したりするためには、ご自身の業務スキルや働く環境に注意してみるとよいでしょう。
Webマーケティングの年収に関与する知識を把握することで、スキルアップに繋がる行動が取りやすくなるはずです。
この記事では、Webマーケティング業界の年収や、キャリアアップの方法についてわかりやすく解説します。
Webマーケティング業界未経験の方に向けて、スキルなしで転職するためのポイントも解説します。
【参考文献】
Webマーケティング(ネット広告・販売促進) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
※この記事の情報は、各転職エージェント公式サイトを参照しています。掲載の基準として、求人数やサポート体制に着目しています。
Webマーケティングの年収
冒頭の通り、厚生労働省の全国統計データによると、Webマーケティング就業者の平均年収は620万円です。
Webマーケティングの平均年収が、日本人の平均年収である443万円よりも高い理由は以下の通りです。
- 特定のスキルが求められる
- 業界が急成長している
- 人材が不足している
Webマーケティングが属する情報通信業の状況は、労働者不足かつ景気上昇の傾向にあります。
引用:Webマーケティング(ネット広告・販売促進) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
※グラフの数値が大きいほど労働者不足と判断。
引用:Webマーケティング(ネット広告・販売促進) - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
※グラフの数値が大きいほど景気が上昇と予測。
Webマーケティング業界全体が上向きではありますが、SEOコンサルタント、Web広告など職種によって年収は様々です。
以下で、Webマーケティングそれぞれの職種の平均年収を紹介します。
SEOコンサルタントの平均年収
求人情報サイト「求人ボックス」に掲載されている、東京都でのSEOコンサルタントの平均年収は548万円です。
SEOコンサルタントの代表企業として、Radineerやアユダンテが挙げられます。
SEOコンサルタントはSEOに関する施策以外に顧客の課題をヒアリングする能力やコミュニケーション能力などが求められるため、Webマーケティングのなかでも平均年収が高いのが特徴です。
Web広告の運用担当者の平均年収
求人情報サイト「求人ボックス」を参考にすると、オプトやアナグラムをはじめとするWeb広告運用系の平均年収はおおよそ543万円と考えられます。
Web広告は広告を運用するだけではなく、データをもとに戦略を立てる能力が求められるため、平均年収よりも高い年収になると考えられます。
SNSサービス担当者の平均年収
求人情報サイト「求人ボックス」を参考にすると、SNSサービス担当者の平均年収はおおよそ521万円と考えられます。
ソーシャルワイヤーやアディッシュなどがSNSマーケティング企業として有名です。
TwitterやYouTubeを活用して、商品やサービスの認知拡大を行うのがSNSサービスの担当者の主な仕事内容です。
まだ歴史が浅くベンチャーや小規模な会社が多いため、ほかの職種と比べると年収は低い傾向にあるのかもしれません。
CVOサービス担当者の平均年収
サイバーエージェントやアイレップをはじめとするCVOサービス担当者の平均年収は、おおよそ500万円と考えられるでしょう。
CVOの企業はCVを向上させるために施策を行うことが主な業務です。
CVOサービスを提供している企業規模が大きいため、求められるスキルや経験のレベルが高く平均年収より高くなっています。
参考:
Webマーケティングの仕事内容・職種
Webマーケティングでは具体的にどのような業務を行っているのか、「仕事内容」と「職種」の2つの観点から解説します。
Webマーケティングの仕事内容
Webマーケティングの仕事内容は大きく以下の3点に分けられます。
- 集客施策
- Webサイトの運営
- データ分析
それぞれ解説します。
集客施策
1点目は、集客に関する施策です。
集客は商品の存在を知ってもらうために欠かせないため、Webマーケティングにおいて重要な仕事です。
具体的にはGoogleなどの検索エンジンや、ネット広告を活用して集客を行います。
そのほかにもSNSやメールマガジンも集客のための施策方法として挙げられます。
集客次第で売り上げが左右されるため、重要度の高い仕事といえるでしょう。
Webサイトの運営
2点目は、Webサイトの運営です。
自社サイトの運営をして、Googleの検索エンジンで検索上位をとれるように自社メディアの最適化を行っていきます。
ただ、すべての企業で記事執筆から公開までを社内で完結しているわけではなく、一部を業務委託している企業もあります。
企業によっては、フリーのライターやデザイナーにディレクションを行い、作業進捗を管理する業務もあります。
データ分析
3点目は、データを分析することです。
自社メディアの運営や集客に関する施策を行った結果をもとに、Webサイトのアクセス解析を行い、サイトの改善を行います。
Googleアナリティクスなどのツールを用いて、ユーザーの属性や行動データを分析していきます。
PDCAサイクルを回して、滞在時間の増加やCVRを高めていくのがデータ分析の主な仕事内容です。
Webマーケティングの職種
Webマーケティングの職種は大きく以下の3点に分けられます。
- 広告運用
- SEO運用
- SNS運用
それぞれ詳しく見ていきましょう。
広告運用
広告運用ではリスティング広告を利用して、集客を行っていきます。
広告を出稿する際は、検索キーワードによって費用が変わることが通常です。
広告費用を抑えつつ、いかに費用対効果を最大化できるかが広告運用をするうえで肝となります。
数値をもとに分析・改善していくことが求められるため、論理的思考と数字に強いことが求められます。
SEO運用
SEO運用ではコンテンツを作成して、Googleの検索エンジンで上位に表示させるために施策を行うのが主な仕事内容です。
具体的には、検索キーワードの分析からコンテンツの作成やCVの向上など、Webページの集客から成果発生まで一貫して行うのがSEO運用の仕事内容となっています。
SEO運用ではCVを最大化するために使用するアクセス解析ツールの知識・経験が求められます。
SNS運用
TwitterやInstagramを活用して商品やサービスの知名度を上げていくのがSNS運用の主な仕事です。
また扱っている商材によってはYouTubeやTikTokを活用する場合もあります。
SNSで情報収集する人が増えている近年ではSNS運用の重要性が増しています。
SNSを運用するだけが仕事ではありません。写真撮影やインフルエンサーとの交渉など仕事内容は多岐にわたります。
時代の変化が特に激しいので、トレンドを正確に把握する能力が求められます。
Webマーケティングのキャリアパス|年収を上げる方法とは
Webマーケティングでの主なキャリアパスは以下の3点です。
- 社内でキャリアアップをする
- 別の業界に転職する
- フリーランスになる
それぞれ見ていきましょう。
社内でキャリアアップをする
1点目は社内でキャリアアップをして、マネジメントをする立場になることです。
責任は大きくなりますが、役職手当が支給されることで、年収を上げることができるでしょう。
チームリーダーやプロジェクトリーダーなどの役職につくためには、実績や成果を積むことが重要といえます。
自分の努力次第で、社内でキャリアアップできるのがWebマーケティングの魅力の1つです。
別の業界に転職する
Webマーケティングのスキルや経験を深めることで、別の業界に転職することもできます。
Webマーケティングで得た知見は特定の業界に依存したスキル・経験ではなく、汎用性があるため異なる業界にも転職することができます。
例えば、金融系の企業でWebマーケティングに携わっていた人が、小売業界の企業でWebマーケターとして活躍することも可能でしょう。
また、所属している業界によっては年収が低い場合もあるので、同じ職種でも業界を変えることで年収を上げることができます。
例えば、広告代理店やコンサルティング業界は年収が高く、サービス業界や小売業界は年収が低い傾向にあります。
働く業界を変えることで年収を上げていくこともできるでしょう。
フリーランスになる
フリーランスになることも、Webマーケティングのキャリアパスの1つです。
場所を選ばずに働ける業界であるため、Webマーケティングはフリーランスとして働いている人は多いはずです。
企業のWebコンサルや、業務委託が主な仕事となるでしょう。
フリーランスでは、案件を掛け持ちすることで会社員より収入が増える可能性もあります。
ただし自己管理が必須となり、自ら仕事を取りに行く姿勢が求められます。
未経験でWebマーケティングに転職する方法とは?
未経験でもWebマーケティングに転職することは可能です。
理由として、前述した通り、Webマーケティング業界は成長中の業界で人材が不足しているからです。
とはいえ、何から手をつければ良いか判断がつかない方も多いのではないでしょうか。
そこで転職活動を有利に進めるためにも、未経験でもWebマーケティングに転職するポイントを解説します。
【参考】営業からマーケティング職に転職するための3つのポイントと必要なスキルを徹底解説
Webマーケティングの知識をつける
1つ目は、Webマーケティングの知識をつけることです。
Webマーケティングでは、オンライン上でマーケティング手段を効果的に発揮する必要があります。
そのためには、WebやSNSの最新の特徴を常に把握することが重要であるといえるでしょう。
従って、Webマーケティング業界では、自発的に行動できる人が求められると考えられます。
Webマーケティングに関して自ら学んでいる姿勢をアピールできると転職活動がうまくいく可能性が高くなるはずです。
具体的におすすめする勉強方法は以下の4点です。
- スクールで学習する
- 資格を取る
- 書籍で勉強する
- 自分のサイトを運営する
スクールで学習する
いきなりWebマーケティングに転職することが不安な方は、基礎から学べるスクールに通うのがおすすめです。
実務で使えるスキルを手に入れることができれば、未経験でも転職できる可能性が高くなるかもしれません。
スクールごとに学べる項目や費用、受講期間が異なるため、自分の学習する目的や予算からスクールを選びましょう。
資格を取る
Web関連の資格を取ることでアピールポイントになり、転職活動を有利に進められます。
「マーケティング・ビジネス実務検定」では特定の業界に絞られない幅広いマーケティングの知識を学ぶことができるため、マーケティング全体の知識を得たい方におすすめです。
そのほかにもビジネスですぐに使えるスキルを身につけられる「IMA」やインターネットマーケティングの知識を深められる「ネットマーケティング検定」などがあります。
Webマーケティングについて知識を深めるためにも、資格を取ることは選択肢の1つです。
書籍で勉強する
費用を抑えながら勉強したい方は書籍で勉強するのがおすすめです。
書店に立ち寄り、マーケティング全般の知識を学べる本を買って、知識を深めましょう。
ただし、書籍からの学びだけではなかなか自分のスキルとはなりにくいため、学びを行動に移すとよりマーケティングの知識が身についていくでしょう。
自分のサイトを運営する
書籍や資格でインプットしただけではなく、自分でアウトプットをするとさらに学びが深まります。
自分自身で思考しながらサイトを運営することで、Webマーケティングの基礎知識を身につけることができるでしょう。
実際に行動している姿勢は転職先に評価されるポイントになるでしょう。
また、自身のサイトが収益化できていると、最低限のWebマーケティングの知識があることをアピールできるため、転職する際に活かすことができます。
転職エージェントを活用する
Webマーケティングの知識を深めていくのと同時に大切なことが、転職エージェントを活用することです。
どんな求人があるのか、どんな人が転職に成功しているのかは実際の求人を見てみないとイメージできないことが通常でしょう。
転職エージェントの担当アドバイザーが、あなたの希望の年収や働き方をヒアリングした上で、未経験OKの求人を紹介してくれるはずです。
転職エージェントの登録自体は無料なので、転職を考えている方は一度登録しておくことをおすすめします。
また、求人が多ければ多いほど、自分にあったものを見つけやすいため、転職エージェントは複数登録しておきましょう。
Webマーケティングへの転職におすすめの転職エージェント【未経験OK】
Webマーケティング業界の転職におすすめの転職エージェントを紹介します。
マイナビITエージェント

公式サイト: https://mynavi-agent.jp/it/
マイナビIT AGENTは、転職業界大手の「マイナビ」が運営する、IT・Webエンジニアに特化した転職エージェントで、業界最大級の求人数のほか、非公開求人を多数保有しています。
マイナビIT AGENTしか保有していない独占求人もたくさんあるので、Webマーケティングに転職を考えているのであれば必ず利用したい転職エージェントだといえるでしょう。
マイナビ紹介事業の一種であるマイナビエージェントは、独占求人の紹介が転職エージェント利用のメリットであると明言しています。
「非公開求人や独占求人に応募できること」「企業の内部情報を入手できること」「書類審査や面接の通過率が高くなること」は、転職活動を有利に進められる見逃せないメリットです。
引用:転職エージェントならマイナビエージェント【公式】|無料で業界のプロに相談
また、転職後の定着率が97.5%と非常に高いことが、求職者に適した求人を紹介できている証とも考えられるでしょう。
在籍するキャリアアドバイザーはIT・Web業界に精通しており、各企業の情報をしっかり把握しているほか、履歴書作成や面接対策も企業の特徴に応じてアドバイスがもらえるため、転職活動に不慣れな人も安心して転職に挑めるはずです。
レバテックキャリア

公式サイト:https://career.levtech.jp/
レバテックキャリアはIT業界に転職したい人におすすめの特化型エージェントです。
総合型転職エージェントと比べ、IT業界の成長企業から大手企業まで幅広い求人を取り扱っています。
未経験でIT業界を目指す人、IT業界内での転職を狙う人など、求職者のスキルは様々です。
求職者のスキルに合致している求人であるか否かを、IT業界に精通した担当者が判断してくれることがレバテックキャリア の大きな強みです。
担当者のIT業界への知識が深いため、社内でのポジションや会社の仕事内容など専門用語を用いた転職の相談もしやすいでしょう。
希望の企業への転職成功率96%と転職成功率も高く、60%の利用者が平均約50万円給与アップを叶えているため、Webマーケティング業界の転職で年収を上げたい人におすすめです。
リクルートエージェント

公式サイト:https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、20万件以上の非公開求人を取り扱っている転職エージェントです。
掲載されている業種や職種が幅広く、求人数の多さから細かい条件にもマッチできる求人に出会える可能性が高いと考えられます。
ハイクラス向けの求人も多数掲載されているため、年収アップやキャリアアップを図りたい人にもおすすめです。
各業界出身のキャリアアドバイザーが在籍しているため、履歴書や職務経歴書の添削や面接対策、業界についてのアドバイスなど転職サポートが充実していることも魅力といえます。
doda

公式サイト:https://doda.jp/
dodaの特徴は、業界最大級の大手エージェントであり、 保持する求人が非公開含め100,000件以上あることです。
dodaには、サービス開始から10年以上、業界大手として多くの転職を支えてきた実績があります。
また未経験から経験者優遇の職種まで、さまざまな転職者へのサポートを実現しているため、Webマーケティングにチャレンジしたい方はもちろん、今までのキャリアを活かしてキャリアアップしたい方にもおすすめのエージェントです。
ワークポート

公式サイト:https://work-port.jp/
ワークポートは未経験からのキャリアチェンジを支援する転職エージェントです。
人材紹介専門で19年の歴史のあるワークポートは、転職支援で培った豊富なデータを活用して転職者に寄り添った手厚いサービスが特徴のひとつ。
ワークポートを利用すると「レジュメ」という履歴書・職務経歴書の作成ツールを無料で利用できます。
必要情報を入力するだけで自動的に履歴書や職務経歴書が作成できるので、どのように書けばいいかわからない、職務経歴書を書く手間を省きたいという方におすすめです。
ワークポートのキャリアアドバイザーは「転職コンシェルジュ」と呼ばれ、求職者の希望を第一に考えたサポートを行ってくれます。
20代でWebマーケティングへの転職を考えているが、初めてのことで本当に転職できるか不安に感じている人に特におすすめの転職エージェントです。
まとめ
Webマーケティングは業界として伸びているうえに、業務の進行にスキルが求められます。
そのため、Webマーケティングの平均年収は、日本人全体の平均年収と比べて高くなっていると考えられます。
また、人材が不足しているため、未経験でも転職しやすい業界といえるでしょう。
ただし、自ら進んで行動することが求められるため、スクールに通ったり、資格を取ったりすることも重要です。
自ら学ぶ姿勢をアピールして、転職活動を有利に進めていきましょう。
転職活動に不安を抱えている方は、ひとりで悩まずに転職エージェントを活用するのがおすすめです。
ご自身の状況に応じたアドバイスをくれて、希望に沿った求人を紹介してくれるはずです。