三菱商事株式会社(以下三菱商事)は、「三菱UFJ銀行」「三菱重工業」と並ぶ、三菱グループ御三家の中の一社です。そのため三菱商事は国内外への知名度が高く、転職市場においても人気の企業のひとつと言えるでしょう。

また国内には「伊藤忠商事」「住友商事」「三井物産」「丸紅」などの競合が存在し、三菱商事を含めた5社が5大商社として有名です。

このような有名企業であることから、三菱商事の年収や転職における情報を知りたい人も多いのではないでしょうか。

本記事では、三菱商事の年齢・職種・役職別の平均年収、転職のポイントについて解説していきます。

関連記事：ハイクラス向けおすすめ転職エージェント比較ランキング｜年代別の転職成功のコツも解説

三菱商事の平均年収は1558万円

三菱商事が2022年3月に提出した有価証券報告書によると、三菱商事の平均年収が1558万円ということが分かります。

日本の一般企業における平均年収は433万円となっているため、三菱商事の平均年収は大幅に高いことが見受けられます。

【参考記事】
有価証券報告書│三菱商事株式会社 
令和2年分民間給与実態統計調査結果

三菱商事の平均年収は年齢や職種によって差があるため、それぞれについても知っておく必要があるでしょう。以下で解説していきます。

 三菱商事の年代別平均年収

三菱商事の2023年4月時点での年代別の平均年収は以下になります。

年齢	平均年収	最高年収
25～29歳	873万円	1200万円
30～34歳	1135万円	1500万円
35～39歳	1400万円	2000万円
55～59歳	1529万円	2200万円

エンゲージ 会社の評判の集計データによると、三菱商事では30代以降の年収が大幅にアップしていることが分かります。

このことからも三菱商事は年功序列制度であると想定されますが、近年では人事制度を変えようとする動きがあるようです。

 三菱商事の職種別平均年収

三菱商事の2023年4月時点での職種別の平均年収は以下になります。

職種	平均年収
営業系（営業、MR、営業企画 他）	1725万円
企画・事務・管理系 （経営企画、広報、人事、事務 他）	1439万円

三菱商事では、営業職の平均年収が1,725万円と最も高い年収となっています。
営業職は成果に応じてボーナスやインセンティブに反映される企業が多く、三菱商事も同様の理由から平均年収が高いことが想定されます。

また、企画・事務・管理職の平均年収が1439万円となっており、前職でどれか経験のある場合なら、転職後に年収1000万円超も実現可能でしょう。

 三菱商事と競合他社の平均年収

各企業の有価証券報告書による、三菱商事と同業他社の年収は以下となります。

企業名	平均年収
伊藤忠商事	1,558万円
三菱商事	1,579万円
三井物産	1,549万円
丸紅	1,469万円
住友商事	1,406万円
豊田通商	1,114万円
双日	1,038万円

【参考記事】
有価証券報告書│三菱商事株式会社
有価証券報告書｜伊藤忠商事株式会社
投資家情報 | 有価証券報告書 - 三井物産株式会社
有価証券報告書 | IR 投資家情報 | 丸紅株式会社
2021年度：有価証券報告書 | 住友商事
有価証券報告書（2022年度） | 豊田通商株式会社
有価証券報告書 | 双日株式会社

三菱商事の平均年収は、伊藤忠商事・住友商事・三井物産・丸紅といった、その他の競合他社と比較しても高い金額となっており、豊田通商や双日とは400～500万円の差があることが分かります。

三菱商事の福利厚生

三菱商事の主な福利厚生には以下の内容があります。

• 各種保険加入
• 年次有給休暇
• 診療所
• 研修所
• 独身寮
• 社宅
• 出産育児に関する休暇
• 育児休暇制度 など

【参考記事】キャリア採用：募集要項 | 三菱商事

三菱商事は大手企業ということもあり、各種福利厚生が充実しています。条件がありますが、社宅や独身寮なども完備されています。
また、天然ガスや化学、電力などのエネルギー事業に携わる人材もキャリア採用されているので、業務に活かすために、研修所が用意されているのも特徴的です。

三菱商事に転職する際のポイントや注意点

三菱商事に転職を考えている人が抑えておきたいポイントや注意点について解説していきます。

求人の目的や求められる人材像を理解する

三菱商事だけに限らず、転職活動では求人の目的や求められている人材像を理解しておくことが重要です。
しっかりと求人情報を読み解くことで、企業とのミスマッチを防ぐことができ、どのように面接に挑んだらよいのかが明確になるでしょう。

転職理由を明確にしておく

転職の成功率を高めるためには、転職理由を明確にしておくことが重要です。
転職理由がはっきりしないまま転職をしてしまうと、転職後にまた同じ悩みを抱えてしまう可能性があるため、なぜ転職をしたいのかを事前にまとめておくようにしましょう。

また転職理由を明確にしておくと、採用する企業側に転職の軸や目的を伝えやすくなります。今後のキャリアプランについて具体的にイメージしてもらうことができるため、転職理由があいまいなまま転職しようとしている人は注意しておきましょう。

転職エージェントを利用する

転職成功率を高めるためには転職エージェントを利用することが有効です。
転職エージェントでは、面接対策や履歴書・職務経歴書の添削、業界や転職市場の情報提供などのサポートを受けることができます。

また転職エージェントを経由することで企業との条件交渉などを円滑に進めることが期待できますので、一人で転職活動に悩んだり、上手く進められていなかったりする人は転職エージェントに相談してみるとよいでしょう。

三菱商事への転職でよくある質問

三菱商事への転職や年収についてよくある質問を紹介していきます。

三菱商事の年収が高い理由は？

三菱商事の年収が高い理由として、1人当たりの純利益が高いことがあげられます。
業種や企業規模などの要因から純利益が大きくなっていることが想定されますが、利益分がボーナスや昇給などに反映されることで高年収を得ることができます。

また残業代がしっかり出る企業であることから、若いうちは残業代で年収を上げている人も多いようです。

三菱商事の残業はどのくらい？

三菱商事の平均残業時間は月に30.4時間となっています。
あくまで平均となるため、職種や繁忙期などの時期によってはさらに残業時間が長くなる可能性があります。

業界内でも残業時間は長い方となり、残業代がしっかり出る企業ではありますが、一定の残業が発生することは理解しておきましょう。

【参考記事】総合報告書2022│三菱商事

三菱商事の有給休暇取得率は？

三菱商事の有給休暇取得率は2022年度の実績で60％となっています。一般企業の平均などから、三菱商事の有給休暇取得率は平均的な数値と言えるでしょう。

同業他社の有給取得率は50％前後であることからも、三菱商事では比較的有給が取りやすい環境と想定されます。

【参考記事】総合報告書2022│三菱商事

三菱商事への転職におすすめのエージェント3社

三菱商事への転職を検討している人は、ハイクラス向けの転職エージェントに登録することをおすすめします。
三菱商事の求人情報は企業公式サイトにも掲載されていますが、転職エージェントに登録することで面接対策や書類添削などを受けられるメリットがあるほか、より良い条件を交渉してもらえる可能性があります。

以下で、三菱商事やハイクラス向け転職におすすめの転職エージェントを3社紹介します。

ビズリーチ

リクルートエージェント

マイナビエージェント

まとめ

三菱商事の平均年収について解説しました。

三菱商事などハイクラス向けの企業への転職を目指すのであれは、転職エージェントの活用がおすすめです。
企業や業界の出身者が在籍していることもあるため、より具体的な転職アドバイスや面接対策を受けることができるため、一人で転職活動をするよりも転職成功率を上げることができます。

どの転職エージェントを活用するか迷ったら、本記事で紹介しているエージェントへの登録がおすすめですので、ぜひご確認ください。