【転職エージェントの裏事情】利用する際の注意点から賢い使い方を解説

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
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転職エージェントは、求職者の転職が成功するまで無料でサポートしてくれます

無料で利用できると聞くと、なにか裏事情があるのではないかと思ってしまう方もいるでしょう。

転職エージェントは以下のように企業から報酬を受け取るビジネスモデルのため、無料で利用できるのです。

転職エージェントの仕組み

転職エージェントの担当者によっては、会社の利益やノルマ達成のために求職者を利用する悪い例もあるため、利用する際には注意が必要です。

本記事では転職エージェントの裏事情や、利用する際に気をつけるべき項目、効率良く活用する方法を紹介します。

転職エージェントの上手な利用方法を理解して、転職活動に活用していきましょう。

関連記事:大企業向けの転職エージェント10選|選び方や活用するコツも解説

目次

転職エージェントの裏事情9選

転職エージェントの裏事情についても掘り下げていきます。

それぞれ詳しくみていきましょう。

無料で使える理由は企業から成果報酬を得ているから

転職エージェントは、求職者が転職先企業に採用された際に、その企業から成果報酬を受け取る仕組みになっています。

企業から報酬をもらっているため、求職者は転職エージェントを無料で利用できるのです。

成功報酬の相場は、入社した年の想定年収の30%〜35%といわれています。つまり、年収が高い人材を紹介すれば成功報酬が高くなるのです。

例えば、

  • 求職者Aさんが年収400万円で転職した場合、企業から支払われる成功報酬額は約120万円
  • 求職者Bさんが年収1200万円で転職した場合、企業から支払われる成功報酬額は約360万円

上記のように成功報酬が支払われる計算となります。

転職を成功させるまでにかけるサポートの内容は同じですが、成功報酬に240万円もの差が発生することになるのです。

この例からもわかるように、一部の転職エージェントの担当者の中には、年収が高く転職できそうな人材のサポートをより積極的に行う可能性があります。もちろん、すべての担当者が対応の差を出す訳ではないですが、可能性として理解しておくことが大切です。

転職サイトと比べて転職エージェント経由のほうが内定率が高い

転職サイトから自分で求人に応募する方法と比べて、転職エージェントは内定率が高い傾向にあります。

なぜなら、転職エージェントを利用すれば、転職のプロである担当者から書類選考に受かるためのノウハウや添削指導を受けられ、転職エージェントからの推薦状を書いてもらえるからです。

転職サイトからの応募であれば、会社の情報を自分で調べてそれぞれの求人にあった履歴書を自分で作成するには多くの時間と手間がかかります。

第三者の添削がない状態で提出すれば、人によっては採用率が下がり、書類審査すら進めない可能性もあるでしょう。書類審査に通過した後も、転職エージェントであれば面接練習や、聞かれやすい内容の受け答えの対策もサポートしてもらえます。

転職が初めての人で、内定率を上げたいのであれば転職エージェントを利用するのが1番の近道でしょう。

担当者にはノルマがあり転職を急かす場合がある

転職エージェントに登録すると、担当者からおすすめの求人情報が送られてきます。

求人内容に納得すれば応募し、面接などの審査に進みますが、担当者によっては特定の求人への募集を強要したり、内定が決まった瞬間に承諾を急かしたりする場合があります。

担当者が転職を急かすのは、ノルマの達成が目的かもしれません。

転職エージェントによってノルマの有無は異なりますが、もし自分が転職エージェントの担当者で、月ごとの転職成功者が設定された場合、できるだけ多くの求職者に早く転職してほしいですよね。

もし求職者の方が自分で判断することが苦手で、転職エージェントのいわれたままに転職を終わらせようとすれば、転職後のギャップに苦しむかもしれません。

転職は自分のペースで進めていることを忘れず、担当者と相談しながら時間をかけて転職を進めましょう。

転職意欲が高い求職者が優先的にサポートされる

転職エージェントでは、登録した後に担当者から面談を受けます。面談は転職エージェントと求職者の転職条件を共有する大切な場です。

面談の内容次第で、担当者に転職に対する積極性を判断されサポートに支障が出る可能性もあります。担当者は、複数の求職者を担当しており転職サポートを並行しておこなっています。

もし、担当している求職者の中で転職の意思がない人がいれば、他の転職意欲の高い人のサポートを手厚くしたいと思いますよね。

転職エージェントは転職が成功した場合に企業から成功報酬が入るため、より転職成功率の高い求職者を優先するのはある意味当然です。

担当者に自分をサポートしたいと思わせるためには、面談での内容がかなり重要といえるでしょう。

面談では、下記の内容を話し合います。

面談の内容
  • 自己紹介
  • 転職サービスの内容、今後の流れ
  • 転職理由
  • 将来目指すキャリア
  • 希望条件

特に、将来目指すキャリアや希望条件は求人を紹介するために必要な情報です。

条件が不明瞭でどんな転職を目指すか決まっていければ、担当者も紹介する求人に困ってしまいます。転職エージェントに登録するまでに、面談で聞かれる内容について自分の意見を整理しましょう。

また、面談時には、転職の意思やいつまでに転職を完了したいかの気持ちを伝えることも大切です。いかに担当者を自分の味方にするかで転職の成功率は変わります。

希望していない求人を紹介してくる

希望していない求人が紹介されるケースも少なくありません。

キャリアアドバイザーには一定のノルマが課されており、ノルマ達成のために幅広い求人を紹介する傾向があります。

また、求職者の希望や条件を十分に把握できていない場合、マッチしない求人が紹介される可能性が高まります。

希望とは異なる求人が紹介されないためにも、初めに自身の希望や条件を明確に伝え、キャリアアドバイザーと頻繁にコミュニケーションを取ることが重要です。

もし希望とは違う求人が紹介された際は、どこが違ったのかを伝えることで自分に合う求人が紹介されやすくなるでしょう。

スカウトメールが大量に届く

転職エージェントを利用すると、スカウトメールが大量に届くことがあります。

実は、専門業者がノルマを達成するために大量にスカウトメールを送信しているのです。

大量に送られているスカウトメールは、経歴や経験に触れることがなく送られています。

本当にあなたに興味がある場合は、経歴に触れているスカウトメールが届きます。

スカウトメールがすべてマッチしていないわけではないので、一度文面を確認することが重要です。

紹介できる求人がなく断られる場合がある

転職エージェントはそれぞれ特徴があり、サポート対象としている求職者が決まっています。

第二新卒を対象としている転職エージェントもあれば、ハイクラスをターゲットとしている転職エージェントもあります。

第二新卒の方が、ハイクラス向けの転職エージェントを利用しても、マッチする求人がなく利用を断られる可能性があります。

自身の年代や職種にあわせて転職エージェントを選ぶことが大切です。

担当者によってサポートの質が異なる

同じ転職エージェントでもキャリアアドバイザーによってはサポートの質が異なります

新卒のアドバイザーがいる一方で、ベテランのアドバイザーがいます。

新卒の方が担当になった場合は、サポートに物足りなさを感じるかもしれません。

もちろん、ベテランだからといって優秀だとは限りません。

もし担当のキャリアアドバイザーが自分に合わない場合は、担当の変更を依頼しましょう。

年収交渉による大幅な年収アップは難しい

転職エージェントを利用すると、入社条件の交渉をキャリアアドバイザーに代行してもらえます。

そのひとつとして、年収交渉があります。

ただしこの年収交渉で大幅な年収アップは期待できません。

なぜならある程度上限が決まっているからです。選考の段階で、求職者に対して妥当と考えた年収を提示してきています。

転職エージェントに年収交渉を依頼したとしても、必ず年収が上がるわけではないことを知っておきましょう。

内定は年収も含めて決定されることが多いので、年収交渉を希望する際は、内定前にキャリアアドバイザーに相談するのがベストです。

こんな担当者は要注意!すぐに変更を依頼すべき担当者の特徴

転職エージェントの裏事情を知った上で、注意すべき担当者の特徴を紹介します。

ここで紹介した担当者は、求職者の利益よりもノルマや会社の利益を考えてサポートをしている可能性が高いです。しかし、担当者の変更は公式サイトからすぐに依頼できるため、心配ありません。

下記の4つの特徴のある担当者には注意しましょう。

それぞれ詳しく説明します。

高圧的な態度で接する担当者

転職エージェントの担当者は、求職者にとって転職の悩みをなんでも相談できる平等な存在であるべきです。

転職の悩みや疑問、希望条件の共有ができなければ、目標にあった転職ができないからです。

もし、あなたの転職エージェントの担当者が高圧的な態度で転職をすすめてくるのであれば、注意が必要かもしれません。高圧的な態度の具体的な例は以下のとおりです。

高圧的な態度の具体的な例
  • 職歴や学歴のマウントをとる
  • 求職者を否定する
  • 希望していない求人への応募を強要する
  • すぐに転職の意思がないと知り態度が急変する

どの例をとっても、求職者に対する配慮が欠けています。特に、求職者を否定する担当者には、転職に関する相談をするのが怖くなってしまいますよね。

転職のサポートが受けられない状況であれば、転職エージェントを利用する意味がありません。

また、直近の転職の意思がないと分かった場合に態度が急変するのは、サポートする意味がないと判断された可能性があります。

すぐに転職の意思がなくても、転職エージェントには登録できます。転職は求職者にとって人生を左右する出来事です。

転職を安心して任せられる担当者かをしっかりと見極め、自分に対する態度が高圧的だと感じたらすぐに担当者の変更を依頼しましょう。

希望と違う求人ばかり紹介してくる担当者

面談で話した転職希望条件と違う内容の求人ばかり紹介してくる担当者にも注意が必要です。

希望と違う求人を紹介する理由は、以下の3つにあるかもしれません。

希望と違う求人を紹介する理由
  • 企業側からの要望
  • 担当者のノルマ達成
  • 担当者が求職者の希望を理解していない

担当者が特定の求人を特に強くすすめる場合、企業側からの依頼があるかもしれません。企業によっては、すぐに人材を確保したい要望があり、そういった求人であれば採用率が高まります。

転職エージェントは転職が成立した時点で企業から成功報酬が入る仕組みのため、求職者を採用率が高い企業に応募させれば報酬が入りやすくなります。

希望と違う求人ばかり紹介された場合、なぜその求人をすすめたのか、その企業が自分に向いている理由は何かなど、担当者に質問してみましょう。

他にも、担当者が求職者の希望を把握できていない可能性もあります。

初回面談の際に、自分の転職の条件は詳しく伝えられていますか?もし最初に自分の希望をうまく伝えていない場合、担当者は求職者のスキルに見合ったさまざまな種類の求人を紹介するかもしれません。

求人を見る中で、自分の外せない条件や希望が見つかれば、定期的に担当者に報告しましょう。希望を理解した上で条件に見合った求人を紹介してもらえるようになるはずです。

連絡、返信が遅い担当者

連絡や返信が遅い担当者は、転職をスムーズに進めたい人に向いていません。

転職エージェントの担当者は他にも求職者を担当しているため、連絡が遅れてしまうこともありますが、内容によっては至急返事をもらいたい場合もありますよね。

緊急の用事に対しての連絡も遅ければ、転職活動に支障が出てしまいます。

電話やメールの返事が5日以上返ってこなければ、担当者の変更を依頼してもいいでしょう。

転職を無理に急かす担当者

担当者によっては、ノルマの達成を目的に求職者の転職を無理に急かす人がいます。

転職のモチベーションを高めるために転職を急かすこと自体は問題ないのですが、求職者の相談を無視して転職を終わらせることを目的に急かしてくる場合は、ただの強要です。

内定が決まった後も、納得がいかないのであれば転職活動を進めても問題ありません。自分の将来に関わる問題のため、じっくり時間をかけて判断しましょう。

担当者と転職を進めるスピード感が違うと思ったのなら、直接相談するといいかもしれません。

それでも転職を無理に急かしてくるようであれば、その担当者は求職者をノルマ達成の道具のように考えているのでしょう。早急に担当者の変更を依頼するのがおすすめです。

優秀な転職エージェントを見分ける方法

ここからは、優秀な転職エージェントを見分ける方法を紹介します。

基本的に、優秀な転職エージェントは求職者の希望にあった転職ができるように全力でサポートしてくれます。

特に下記の3点に当てはまれば、その担当者はかなり優秀です。

それぞれ見ていきましょう。

業界や職種への知識の深さ

転職を機にキャリアチェンジを考えている人であれば、自分の挑戦した業種についていろんな知識を得ておきたいですよね。担当者が業界や職種への知識が深いと、安心して相談できます。

逆に、何を聞いても曖昧な答えしか出てこない担当者だと、紹介された企業に応募することも不安になります。

業界や職種の知識は、担当してきた求職者の転職先の種類や経験値によって大きく変わります。

初回面談の際に、今までどんな業種の企業への転職をサポートしてきたか、自分の目指す業界への転職をサポートした経験があるかなど確認するのもおすすめです。

担当者と相談しながら転職前の不安や疑問、転職までに身につけておくべきスキルなど学び、転職に役立てましょう。

連絡の対応スピード

連絡の頻度が多く、返信に素早く対応できる担当者は信頼できます。

返信がすぐ返ってくると思えば、気軽な相談もしやすくなり転職の相談をしやすくなるからです。

もし、返信が遅く連絡が付かない担当者であれば、果たして求職者側は相談したいという気持ちになるでしょうか。

担当者が忙しいかもしれないと気遣って、相談や質問を後回しにすれば、いざという時に必要な情報が手に入らなくなります。

相談や質問が増えれば増えるほど、担当者と求職者との信頼関係が築け、より良い転職になる可能性も高まるでしょう。

逆に、転職エージェントを使う側の求職者も、担当者の連絡にはすぐに返すことを心がけることがおすすめです。

面接練習・推薦状の文言

担当者の経験値や転職サポートの質は、面接練習のフィードバックや推薦状の文言で確認できます。

推薦状とは、求職者が書類審査に応募する際に転職エージェントの担当者から求職者に関するアピールポイントや転職理由などを記載した推薦文です。

推薦状があれば、転職エージェントが企業にマッチした人材であると推薦している証拠になり、採用にも有利に働きます。

応募書類と一緒に推薦状を企業に提出する際、担当者の書いた推薦状を見せてもらいましょう。優秀な担当者であれば、求職者の強みをアピールし選考に進めるよう強く推薦しているはずです。

一方、悪質な担当者は推薦文の内容が薄く、テンプレート通りの内容しか書かない場合もあります。

推薦状を自分で確認することで自分の強みを確認でき、担当者への信頼度が変わるため、求人に応募する際は必ず推薦状を確認しましょう。

また、面接練習でも担当者の質は分かります。

面接練習では、企業から質問されそうな内容の受け答えを対策します。本番の面接で上手くいくための練習は、その後のフィードバックが重要です。

もし、面接練習のフィードバックが悪い指摘ばかりだと、嫌な気持ちになるだけでなく、不安になり転職の意欲が下がるかもしれません。

優秀な担当者のフィードバックは、求職者が直すべき点を指摘するだけでなく、どう改善すべきか適切なアドバイスをしてくれます。

ベテランのエージェントの方は伝え方を工夫して、求職者の意欲・モチベーションもケアしてくれます。

自分の成功のためにアドバイスしてくれる優秀な担当者を見極めましょう。

転職エージェントを利用する際の注意点

優秀な担当者が付いたとしても、自分の転職エージェントの利用方法次第ではサポートの質が落ちる可能性があります。下記の3点に注意して、事前に準備をしておきましょう。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

すぐに転職する意思がない場合はサポートが後回しになる可能性がある

転職エージェントを利用する時点で、すぐに転職する予定がない人は担当者からの連絡やサポートの優先順位が下がる可能性があります。

転職エージェントが報酬を得るには転職成功者を出す必要があり、担当する求職者の中で転職可能性が高い人を優先的にサポートするからです。

実際に、転職エージェントの担当者には月の転職成功者のノルマが課せられていることもあり、毎週の連絡頻度や転職を決めたい時期によって、求職者へのサポート量を調整しています。

すぐに転職をする意思が無くても数ヶ月後の転職を検討している場合は、初回の面談で担当者に転職を進める時期を伝えましょう。

担当者によっては、数ヶ月後まではサポートが少なくても転職時期に関する連絡を続けてくれる場合もあります。

サポートが後回しになるから利用しないのではなく、転職活動を始める時期までに担当者と継続的に連絡を取り、情報収集を進めるのが効果的です。

希望の業界や職種に迷いがあると求人を絞れない

転職エージェントに登録してすぐ行う初回面談では、転職理由や希望の職種、将来のキャリアについての考えを担当者と話し合います。

この面談で担当者は、求職者の転職に関する希望や条件を判断し、求人の紹介を始めます。面談までに具体的な考えを固めないと、担当者が求人を絞れません。

よく、担当者が自分の希望にまったく関係ない求人ばかり紹介してくるという悪い口コミを見ますが、それは求職者の希望や条件が「ぶれている」ことが原因の場合もあります。

担当者は何十万もの求人から、求職者にあった求人を厳選して紹介します。

担当者と求職者の認識をできるだけ一致させてから求人を絞らなければ、転職の手間が増えてしまいます。

転職エージェントでは、キャリア診断や自己分析ツールを利用して自分のキャリアの棚卸しをすることもできます。

初回面談までに自分の希望に迷いがあるようなら、担当者に正直に話し、自己分析や自分に合ったキャリアの検討から始めましょう。

自分のキャリアに合った転職エージェントを選ぶ

納得のいく転職をするためにも、自分のキャリアにあった転職エージェントを選ぶことが大切です。

転職エージェントは総合型や特化型、さらには特化型の中に業種別、年代別など何社にも分かれており、使い方次第で転職の質が大きく変わるからです。

例えば、保育士として転職したい人がIT業界に特化した転職エージェントを利用しても、希望どおりの求人が見つかることはないでしょう。

保育士の求人が豊富な保育業界特化型エージェントに登録すれば、求人が豊富なだけでなく、保育士として転職するための知識も得られます。

転職をする場合、転職成功者は平均に3〜4社の転職エージェントを利用しているので、総合型1〜2社、特化型2社を使いこなせば各転職エージェントの持つ求人をカバーでき、担当者との相性を比較できます。

利用する中で担当者との相性や希望求人の質を比較し、最終的には自分の1番利用しやすい転職エージェントで転職活動を進めるといいでしょう。

直近の口コミ評価の内容が良いか確認する

転職エージェントを利用する際は、直近の口コミ評価が良いか確認するようにしましょう。サービス利用前に、実際に利用した人の意見を見ることで、質の低いサービスを排除できるからです。

GoogleやX(旧Twitter)などで、サービス名を検索して評判や口コミを確認しましょう。良い口コミや悪い口コミを参考にすることで、より自分にあった転職エージェントを選べます。

またキャリアアドバイザーの質や相性によっても、自分に合うサービスかは異なります。

気になるサービスがあれば、会員登録をして、キャリアドバイザーとの面談を通して判断するのがおすすめです。

転職エージェントを使って転職を成功させる方法

ここからは、転職エージェントを使って転職を成功させる方法を紹介します。

転職エージェントの使い方次第で、年収アップや自分の希望の転職を実現する可能性も高められるので、上手く活用してきましょう。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

初回面談で担当者からの好印象を獲得する

転職エージェントからのサポートの質を高めるためには、初回面談が1番大切です。

担当者が「この人はすぐに転職する人だ」「転職が成功するようにサポートしたい」と思える人物であることをアピールすれば、必然的にサポートの質は高まります。

初回面談でアピールすべき点は下記の3つです。

初回面談でアピールすべき点
  • すぐに転職したい意思を伝える
  • 転職したい業界や職種、外せない条件をまとめておく
  • 今後のサポートに関する質問や連絡事項をまとめておく

転職エージェントは、すぐに転職する意思のある人を特に優先してサポートする傾向があります。なぜなら、転職エージェントにお金が入るのは求職者が転職を成功したタイミングだから。

すぐに転職する意思のある人は転職エージェントとしても嬉しいため、面談の時には「3ヶ月以内に転職をしたい」など、期限を指定してすぐに転職したい旨を伝えましょう。

また、転職に関する希望や条件がすでに固まっている場合、転職エージェントが求人を紹介しやすくなります。

条件や希望についてすでに自己分析ができている点が評価され、転職に関する意欲があると判断されるからです。

加えて、転職エージェントのサポートに関する質問や、連絡事項をあらかじめまとめておくと、より印象がよくなるでしょう。

特に決めておくべきことは、下記の3点です。

あらかじめ決めておくこと
  • 希望の職種、業種
  • 転職で外せない条件(転職、福利厚生、年収、有給日数)
  • 連絡の取れる時間帯

担当者も人間なので、求職者がサポートしたいと思える人物であれば、サポートの質は自然と高まります。

転職エージェントに頼りきりにならず、面談までに自分の考えをまとめておきましょう。

スキルや経歴を正直に伝える

面談では、自分の経歴や考えを正直に伝えましょう。

特に経歴で嘘を伝えれば経歴詐称となり、利用を断られることもあります。担当者は純粋にその人の情報を知りたいだけで、見栄を張る必要はありません。

実際に自分が保有した資格や今までの業務内容を伝えれば、担当者がさらに掘り下げてくれるはずです。

ここでヒアリングした内容をさらに広げて、強みやアピールポイントを見つけることで、転職を有利に進められます。

自分で言葉にするのが難しい場合、仕事の内容や経歴を紙にまとめるのもおすすめです。紙に書くことで自分の経歴が明確になり、仕事内容を思い出しながら説明できるはずです。

どんな些細な内容でも問題ありません。正直に自分の今までしてきた仕事やスキルについて伝えましょう。

希望条件やキャリアプランを明確にする

転職エージェントを使って、転職を成功させるためには、希望条件やキャリアプランを事前に明確にしておきましょう。キャリアアドバイザーとの面談が円滑に進み、自分に合った求人を提案してもらいやすくなるからです。

希望条件の例
  • 年収
  • 勤務時間
  • 勤務場所
  • 会社の規模
  • 職種
  • インセンティブ制度
  • 会社の雰囲気
  • 休日
  • 残業の有無

上記のような希望条件を、キャリアアドバイザーにしっかり伝えましょう。

明確なキャリアプランがない場合は、自分の理想状態をしっかり伝えましょう。

そうすることで、キャリアアドバイザーが長期的な視点から、どんなキャリアを歩むべきかアドバイスしてくれます。

担当者との連絡をこまめに取る

担当者は、初回面談のあとから求職者に求人を紹介します。求人に関しての反応やメール、電話の対応はできるだけこまめに取ることをおすすめします。

担当者は複数の求職者をサポートしているため、連絡が返ってこない、遅い求職者は「まだ転職を決めきれていないのかな」「まだ転職に対する意欲が低いのかな」と判断してサポートの質が落ちる可能性があります。

特に求人に関する意見や、転職をする中でもし自分の条件や希望が変わった場合は、すぐに担当者と共有しましょう。お互いの認識を何度もすり合わせることで、より良い条件の求人に出会う可能性が高まります。

答えがすぐに出せない場合は、待ってほしい旨を伝えるだけでも担当者は安心するでしょう。

こまめに連絡をとってお互いの信頼関係を深めましょう。

転職エージェントのサポートを利用する

転職エージェントは、担当者からのアドバイスやサポート以外にも独自のコンテンツをもっています。

例えば女性の転職に特化したtype女性の転職エージェントでは、面接対策の中でおこなうメイクアップサービスを実施しています。面接で好印象を狙うためのメイク方法を学べます。

他にも20代の転職に強いマイナビエージェントでは、業界別の転職に関する悩みを個別で相談できる相談会を実施しています。

「面接ってどんなメイクが正解なの?」

「スーツを着慣れてないから、プライベート用のメイクしか分からない」

転職活動中、面接のメイクやスーツなどの身だしなみに迷う女性が多くいらっしゃいます。

そこでtype女性の転職エージェントでは、エージェントとして初めて面接対策の中で行うメイクアップサービスを開始しました。

転職活動後も使えるビジネスメイクも、ぜひお任せください。

【引用記事】type女性の転職エージェントの特徴

他にも、転職エージェントごとに多くのサポートを提案しています。自分で情報を収集することで転職に対する意欲が高まり、知識が増えることで求める条件を精査できるようになります。

登録した転職エージェントのサポートをできるだけ多く活用しましょう。

自分自身で企業研究を進める

担当者から紹介された求人を、ただ受け取るのではなく自分で企業研究をしてみましょう。

企業研究とは、その企業の社風や雇用条件、口コミを調べることです。

企業研究で主に確認すべき項目は以下の5点です。

企業研究で確認すべき項目
  • 社風や会社の強み
  • 3年以内の離職率
  • 給与内容(基本給や賞与)
  • 福利厚生(有給日数や産休、育休制度の有無など)
  • 会社の口コミ

これらの情報は企業の公式サイトや就職四季報、口コミサイトから確認できます。

転職する中で自分の外せない条件がある場合は、その条件も忘れずに確認しましょう。人紹介時に担当者からある程度の情報をもらえますが、実際に自分で調べることで疑問が出てくる場合もあります。

自分で調べた疑問を担当者に共有することで、転職に対する意欲の高さをアピールできます。転職するのは自分という意識を忘れず、常に自分から情報を集めるよう心がけましょう。

複数の転職エージェントを利用する

転職エージェントは、それぞれが異なる求人情報を保有しており、一つの転職エージェントに登録するだけでは、自分に合っている求人を見逃してしまう可能性があります。

そこでおすすめするのが、複数の転職エージェントを併用することです。

併用することにより、より様々な求人情報にアクセスし、転職活動の幅を広げることが可能です。

また、担当のキャリアアドバイザーから幅広い意見やアドバイスを受けることもでき、転職活動をより有意義に進めることができます。

複数のエージェントを併用することで、あなたの希望や条件にマッチする求人を探しやすくなります。

転職エージェントの登録は、2〜3社ほどしておくと良いでしょう。

キャリアアドバイザーが合わない場合は変更する

転職エージェントのキャリアアドバイザーは、あなたの転職活動において重要な役割を担います。

しかし、キャリアアドバイザーとの相性が良くない場合もあります。相性が悪いと感じた場合、無理に担当してもらうよりも、キャリアアドバイザーの変更を依頼してください。

キャリアアドバイザーとの相性が良いかどうかは、初回の面談や数回のやりとりを通じて判断できるはずです。

相性が合わないと感じた場合は、エージェントに連絡し、キャリアアドバイザーの変更を申し出ましょう。

【まずは登録すべき】おすすめの総合型転職エージェント4選

ここからは、転職エージェントの裏事情や活用法を紹介した上でおすすめできる、総合型エージェントを3つ紹介します。

転職するなら総合型エージェントの登録は必須。ここで紹介した3社の中で自分に合った会社を選ぶと良いでしょう。

それぞれ詳しく紹介していきます。

リクルートエージェント【求人数が多くサポートが手厚い】

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、求人数の豊富さとサポートの手厚さが特徴の総合型転職エージェントです。特に求人数は転職エージェントの中でもトップクラスで、2023年1月5日時点の求人数は以下となります。

公開求人数337,108件
非公開求人数277,781件
【参考記事】求人情報|リクルートエージェント

利用する年代も幅広く、転職を始めるならまずは登録すべき転職エージェントといえるでしょう。リクルートエージェントは、大手ならではのサポートが充実している点も強みのひとつです。

Personal Desktopという転職支援ツールを活用し、求人の管理や応募はボタンを押すだけ、さらには職務経歴書の作成も質問項目の入力だけで完了します。

他にも、面接対策のためのセミナーを積極的に実施するなど、業界最大の転職に関するデータから、面接の不採用理由をもとに気をつけるポイントをレクシャーします。

注意する点はサポート期間です。リクルートエージェントのサポート期間は3ヶ月のため、転職の意思があって、非公開求人について知りたい人はまず登録してみましょう。

マイナビエージェント【20代の転職に人気】

マイナビエージェント

20代のうちに転職したい人は、マイナビエージェントがおすすめです。

20代におすすめの理由は第二新卒や20代、30代向けの求人を特に多く取り扱っているからです。全国に支社があり、地方の求人も豊富なのも嬉しいポイントと言えるでしょう。2023年1月5日時点の求人数は以下のとおりです。

公開求人数44,200件
非公開求人数18,847件
公式サイト参照

また、マイナビエージェントは転職後の定着率が97.5%という実績ももっています。

【参考記事】マイナビエージェント

これはマイナビエージェントの専門性の高い求人とエージェントの能力の高さを証明していると考えてよいでしょう。

マイナビにはIT業界を目指す人はマイナビITエージェント、営業職を目指す人はマイナビ営業エージェントといったような、各業種に特化サービスがあるのも特徴的です。特定の業界に特化した担当者が、求職者のニーズに合った求人の紹介ができるのも大きなメリットでしょう。

また、マイナビエージェントのサポート期間は無期限ですので、すぐには転職の意思がない人も転職エージェントの雰囲気を知りたい、転職の悩みを相談したい人は、気軽に登録してみましょう。

doda【転職サイトと併用できる】

doda

dodaは転職サイトと転職エージェントを併用できる転職サービスです。

転職サイトとして求人を確認することも転職エージェントとして登録することも可能です。

dodaのエージェントサービスは3種類から選べ、1人の担当者と相談しながら進めるエージェントサービス、履歴書を掲載するだけでスカウトを受けられるスカウトサービス、多数のエージェントから自分に合った求人を紹介されるパートナーエージェントサービスがあります。

転職エージェントに登録することで、転職サイトに載っている公開求人だけでなく非公開求人も含めた約20万件以上の中から自分に合った求人を紹介してもらえます。

転職サイトの延長線上にある感覚で転職エージェントを利用でき、心理的ハードルが低いのも魅力のひとつです。dodaは他にも、転職前の準備に関するコンテンツが豊富。

キャリアタイプ診断や転職タイプ診断、人気300社の企業への合格診断など気軽に自分のタイプを診断できます。まずは転職サイトの求人から探し始めて、転職に関する意欲が高まれば転職エージェントに移行するのも良いでしょう。

ビズリーチ

ビズリーチ
  • 特徴① 年収の高い求人情報に出会える
  • 特徴② ハイクラス向けの求人数を多く保有
  • 特徴③ ヘッドハンターからスカウトが届く

ビズリーチは、圧倒的な知名度があるためハイクラス求人が非常に多く、保有求人の3分の1以上が年収1,000万円を超えています。

 

ビズリーチを使った転職活動は2つあります。

 

1つは採用企業から直接スカウトを受けることです。採用企業と直接やり取りできるため効率よく活動を進められます。
もう1つは所属ヘッドハンターのサポートを受けて活動を進める方法です。

 

希望の条件を伝えることでより希望にマッチした求人を提案してもらえる場合や、職務経歴書の書き方や面接対策などのサポートを受けられる場合があります。

 

なお、ビズリーチは転職サービスでは珍しい有料のサービスです。


一部無料でも利用できますが、有料プランでないと使える機能が限られるため、本格的に転職を考えている場合は有料プランの利用を検討しましょう。

 

有料というとデメリットと捉えられがちですが、有料である分、掲載企業や提携コンサルタントの利益のみを追求したサービスになりにくいのが魅力です。

 

サービス ビズリーチ
運営会社 株式会社ビズリーチ
公開求人数 111,434件
非公開求人数 非公開
対応地域
全国、海外
公式サイト
2024年4月15日時点

【専門分野別】特化型の転職エージェント4選

総合型の転職エージェント以外に、特化型エージェントを併用して登録するのが転職成功のコツです。ここではITエンジニア、営業職、看護師、女性の転職のカテゴリーに特化した転職エージェントを紹介します。

それぞれの持つサービスを比較して、自分に役立ちそうな転職エージェントに登録しましょう。

【ITエンジニア向け】レバテックキャリア

レバテックキャリア

IT業界や、エンジニアへの転職を検討している人は、レバテックキャリアがおすすめです。

IT業界は近年需要が高まっており、企業や条件を吟味すれば年収アップの可能性もあります。

レバテックキャリア最大の強みは、IT職種別に在籍する専門アドバイザーの存在です。業界に精通しているからこそ求職者の強みや市場価値を見出し、転職に有利に働くようサポートします。

実際に希望の企業に転職成功した人は96%という実績もあり、安心してサポートを受けられます。レバテックキャリアは大手企業から成長企業まで幅広い求人をもっており、言語やインフラから求人を探せるのは、IT業界に特化したレバテックキャリアだからこそできる方法です。

IT業界が未経験でも転職は可能ですので、まずは登録してキャリアの相談をしてみましょう。

【営業向け】hape Agent

hape Agent

hape Agent(ハイプエージェント)は営業に特化した転職エージェントです。

営業職に特化した幅広い業界の求人を保有しているため、別の業界の営業職に興味がある人や営業職へのキャリアチェンジを目指す人におすすめです。

さらに、hape Agentは徹底的に求職者に寄り添ったサポート体制が人気の秘密といえるでしょう。初回面談には60分、さらに仕事紹介に60分、面接対策に90分と時間をかけたサポートを実施します。

他にも業界別に分析した300種類以上の職務経歴書のテンプレートを利用でき、業界に特化した担当者からの書類添削を受けるため、書類選考通過率が90%を超えている実績も。

業界の違う営業について知りたい人は公式サイトの「営業転職成功ナレッジ」を確認するといいでしょう。サポートの充実した転職を求める人は、まず相談してみるのもおすすめです。

【看護師向け】ナース人材バンク

ナース人材バンク

ナース人材バンクは看護師の転職に特化した転職エージェントです。

看護師の転職実績は業界トップクラスで、年間の利用者も10万人を突破しています。

全国の求人を取り扱っており、各都道府県の担当キャリアパートナーと相談しながら転職を進められます。

看護師の働く場所は病院だけではありません。

美容クリニックや介護施設、訪問看護などの選択肢を含め、その人に合った働き方を看護師業界を熟知した担当者から提案してもらえるはずです。

総合型のエージェントにもカバーできていない求人を見つけるチャンスを逃さないためにも、まずは登録してみましょう。

【女性向け】type女性の転職エージェント

type女性の転職エージェント

女性の転職に特化した転職エージェントを求める人は、type女性の転職エージェントがおすすめです。

女性ならではの悩みに寄り添い、産休や育休など女性が気になる福利厚生にフォーカスした求人を探すことも可能です。

担当するキャリアアドバイザーのほとんどが女性かつ転職経験者のため、女性ならではの転職の悩みを共有しながら転職を進められます。

転職個別相談会やセミナーを定期的に開催しており、女性の転職に悩む人をサポートしています。

内定後や入社した後も定期的にフォローしてくれるのがtype女性の転職エージェントの強みのひとつです。

内定後の入社日の交渉や円満退職するためのノウハウをアドバイスしてもらえ、入社後3ヶ月間は1ヶ月おきに入社後の経過を確認してくれます。

女性で転職に不安がある人は、ぜひ一度相談してみてください。

転職エージェントの裏事情に関するよくある質問

ここからは、転職エージェントに関するよくある質問に回答します。

よくある質問
  • 転職エージェントは何で儲かっている?仕組みは?
  • 転職エージェントに見捨てられることってあるの?
  • 転職エージェントが必死に転職を急かすのはなぜ?
  • 転職エージェントでハズレの担当者の特徴は?
  • 転職エージェントは複数登録したほうがいい?
  • 転職エージェントの成功報酬は年収の何割?
  • 相談したら必ず応募しないとだめ?
  • 内定が出たら必ず入社しないとだめ?

では、それぞれ見ていきましょう。

転職エージェントは何で儲かっている?仕組みは?

そもそも転職エージェントとはどのような仕組みで運営されているのでしょうか。ここでは、転職エージェントの仕組みについて説明します。

転職エージェントの仕組み

転職エージェントは、求職者が無料で利用できる転職支援サービスです。求職者が無料で利用できる一方、企業側は採用が決まった時点でエージェントに成果報酬を支払います。

転職エージェントの費用やサービス内容の一例は以下のとおりです。

求職者企業
サービス内容非公開求人の紹介
履歴書添削
面接練習
スキルの棚卸し
転職の相談
応募手続き
内定後のフォロー
求人掲載
採用代行
面接官研修
適性検査の実施
希望条件のヒアリング
スカウトメール
費用無料採用が決まった段階で発生

転職エージェントに見捨てられることってあるの?

転職エージェントに見捨てられたと感じることを、今回は「求人を紹介してもらえないこと」と定義して回答していきます。

実際に、転職エージェントから求人を紹介されない人はいます。

紹介されない理由としては、求職者のスキル不足や企業の希望条件との不一致が挙げられるでしょう。実際に、リクルートエージェントの利用規約には、求職者の経験やスキルなどの条件によってはサービスを提供できない可能性について記載しています。

リクルートは、以下のサービスの中から利用者に適切なサービスをリクルートの判断で提供するものとします。利用者は、利用者の経験、要望および求人の状況によっては、リクルートによるサービスが提供できない場合があることを承諾するものとします。

【引用記事】[転職支援サービス利用規約|リクルートエージェント

転職エージェントから求人を紹介されない場合、自分のスキルや経歴と転職エージェントの相性が悪い可能性もあります。

未経験業種に挑戦したい場合、未経験者に特化した転職エージェントを中心に、複数の転職エージェントに登録すれば求人の幅も広げられるでしょう。

複数のエージェントを利用して、自分にあった求人を見つけましょう。

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転職エージェントが必死に転職を急かすのはなぜ?

転職エージェントが求職者の転職を急かす理由は、転職エージェントに収益の入る仕組みにあります。

転職エージェントは、求職者が転職を成功したあとに企業から支払われる成功報酬によって運営しているのです。

つまり、どんなに多くの求職者が転職エージェントを利用しても、転職を成功させなければ転職エージェントに収益は発生しません。

求職者の転職意欲が落ちる前に、転職完了まで進めたいのが転職エージェントの本音です。

ただ、転職エージェントの本音を知ったからといって転職を焦る必要はありません。急かされたとしても、自分の将来を決める転職は慎重に進めましょう。

求職者のことを考えて求人を勧める担当者もいれば、ノルマ達成のためにとにかく転職成功者を出そうとする担当者もいます。

あまりにも希望とかけ離れた求人への応募を強要したり、応募や内定の承諾を焦らせる担当者であれば、担当者の変更を依頼することも可能です。

転職エージェントをうまく活用して転職活動を進めましょう。

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転職エージェントでハズレの担当者の特徴は?

求職者の転職成功を第一に考えて、行動・提案してくれる担当者は信頼できるでしょう。

転職エージェントの中でも、注意すべき担当者には下記のような特徴があります。

注意すべき担当者の特徴
  • 高圧的な態度で接する担当者
  • 希望と違う求人ばかり紹介してくる担当者
  • 連絡、返信が遅い担当者
  • 転職を無理に急かす担当者

高圧的な態度で求職者を邪険に扱ったり、ノルマの達成のために求職者を利用しようとしたり、転職サポートの質を下げたりする担当者は求職者にとってデメリットです。

もし、自分の担当者に上記のような特徴があれば、担当者の変更依頼をしましょう。直接担当者に変更したい旨を伝えるか、公式サイトにて変更申請をすることができます。

担当者と協力して、より良い転職先を見つけていきましょう。

転職エージェントは複数登録したほうがいい?

転職エージェントは複数登録しましょう。転職エージェントには総合型と特化型があり、各社のもつ求人はさまざまだからです。

もし、IT業界への転職を検討していれば、総合型の転職エージェントを1社、IT業界に特化した転職エージェントを2社程度登録するのがおすすめです。

転職エージェントは、いつでも退会することが可能なので、気になるエージェントがあればまずは登録してみて、転職活動を進める中で担当者との相性や求人の種類を比較し、最終的に1社に絞るといいでしょう。

自分の転職活動をサポートする転職エージェントは慎重に選ぶべきです。自分の悩みに寄り添ってくれる素敵なエージェントを見つけましょう。

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転職エージェントは成功報酬は年収の何割?

転職エージェントは、紹介した転職者が入社した際に企業側から成功報酬が支払われる仕組みです。成功報酬の相場は、年収の30〜35%程度です。

例えば、年収が500万円であれば、30%の場合150万円が企業側から転職エージェントに成功報酬が支払われます。

相談したら必ず応募しないとダメ?

転職エージェントに相談したら、必ず応募しないといけないわけではありません。

まずは気になる転職エージェントに登録して、キャリアアドバイザーに相談してみましょう。自分の希望に近い企業であれば応募し、希望に合わなければ、しっかり断るのも大切です。

希望していない企業に応募することは自分にとっても、採用企業側にとってもよくありません。ミスマッチを防ぐために、応募しない場合は、はっきり伝えましょう。

またキャリアアドバイザーと相性が合わないと感じたら、変更希望を出すか、別の転職エージェントを利用するようにしましょう。

内定が出たら必ず入社しないとダメ?

転職エージェント経由で内定が出ても辞退することは可能です。2社以上の選考に応募していた場合、内定を複数獲得することもあります。

内定が出た企業に転職しないと決断したら、速やかに転職エージェントに伝えましょう。

まとめ

本記事では、転職エージェントの裏事情や注意すべき担当者の特徴、優秀な転職エージェントを利用して転職を成功させる方法について紹介しました。

転職エージェントの収入が入る仕組みや担当者のノルマなどの事情によって、転職エージェントには裏事情があることがわかりました。

裏事情を知ったうえで対策をすれば、転職エージェントを活用して転職を成功させることもできます。

担当者に「この人の転職をサポートしたい」と思わせることでより手厚いサポートを受けられ、自分の理想の転職が実現します。

誰でも簡単に実践できるコツばかりなので、ぜひ試してみてください。本記事が転職に役立てば幸いです。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。