人材不足の業界や未経験からでも応募できる業界であれば、30代ニートや無職の方でも正社員として就職することは可能です。

しかし、20代と比べると就職の難易度が上がるため、入念な対策や準備が必要になります。

30代のニートや無職の方が内定を獲得するためには、自分一人ではなく就職エージェントにサポートしてもらいながら進めることが大切です。

本記事では30代ニートの方が利用できる就職支援や、就職しやすい業種などについて紹介します。

就職エージェントは求人紹介から面接対策まで就職活動をトータルでサポートしてくれるうえに、無料で利用できます。

関連記事：30代におすすめ転職エージェントランキング比較｜女性・未経験・フリーター向けの選び方

30代ニートや無職でも就職は可能だが就職率は低め

結論、30代ニートでも就職は可能です。

一年前にニートだった30〜39歳の現状は以下のとおりです。

現状	割合
正社員	10.4%
パート・アルバイト	6.9%
派遣社員	3.7%
契約社員	3.9%
会社役員など	1.6%
就職した人の合計	26.5%
ニートのまま	50.2%

26.5%の人が就職している一方、一年後もニートを続けている人が半数います。

30代ニート・無職の人数や割合

2017年の調査によると、30〜39歳のニート人口と人口比率は以下のとおりです。

• ニートの人口：33.5万人
• 人口比率：4.5%

【参考記事】労働政策研究･研修機構「若年者の就業状況・キャリア・ 職業能力開発の現状 ③ －平成29年版「就業構造基本調査」より－

30〜39歳の約22人に一人はニートということになります。

意外にも30〜39歳のニートは多いとわかります。

30代でニート・無職を続ける理由

30代でニートを続ける理由は、以下のグラフのとおりです。

引用元：第2節 困難な状況ごとの取組｜総務省

働きたくても自信がなかったり、仕事が見つからないという人も多いとわかります。

ニート・無職と正社員の収入格差

以下は最終学歴別の生涯賃金です。

引用元：労働政策研究・研修機構｜21 生涯賃金など生涯に関する指標｜ユースフル労働統計 2022

また、正社員の平均年収は461万円です。

【参考記事】国税庁｜1平均給与

当然ですが、ニート期間が長くなるほど、働く人との収入差が広がっていきます。

きちんと稼ぎたい人は、この記事を参考に少しずつ就活を始めていきましょう。

30代でニート・無職の就職難易度が高いワケ

30代ニートの就職難易度が高い理由は、以下の4つです。

1. 30代は即戦力を求める企業が多いから
2. 自己分析ができていないから
3. 企業分析ができていないから
4. コミュニケーションスキルが低い人もいるから

ひとつずつ解説します。

30代は即戦力を求める企業が多いから

一般的に、30代は即戦力が求められます。そのため、30代ニートの就職難易度は上がります。

20代での職務経験を活かすことができる業界・職種へ転職することが、30代で転職する最も一般的なケースです。

ただし、30代ニートの人でも、未経験で就職しやすい仕事があるので後述します。

自己分析ができていないから

自己分析がうまくできておらず、就職できない人もいます。

特に空白期間が長い人だと、自己分析しても自分の強みがわからず、就活がストップしてしまうケースもあるでしょう。

しっかりと自己分析できないと、自分を活かせる仕事・求人を絞れません。
さらに、的外れな求人に応募して不採用になりやすいです。

後述する就職支援サービスで自己分析を無料でサポートしてくれるので、利用してみましょう。

企業分析ができていないから

企業分析がうまくできず、的外れな求人に応募して採用されないケースもあります。

長く仕事から離れている人だと、企業のどの部分を見ればいいかわからないことが多いです。

また自分がどんな企業に応募できるのかよくわからない方も少なくありません。

こちらも後述する就職支援サービスを利用して、企業分析をサポートしてもらうのがおすすめです。

コミュニケーションスキルが低い人もいるから

うまくコミュニケーションができず、就職できない人もいます。

長くニート生活をしていると、人と関わることが少ないためコミュニケーション能力が低下してしまうからです。

人と話すことが苦手な方はまずは身近な方とコミュニケーションを取ることから始めてみましょう。

こちらもこの後に解説する、就職支援サービスの利用がおすすめです。
まずはキャリアアドバイザーと話すところから始めていきましょう。

無職期間が長いと採用のハードルは上がる

無職の期間が長くなるほど、採用のハードルが上がるのは避けられません。

以下の図は、労働政策研究・研修機構が2017年に公表した調査結果から、フリーター期間と正社員転職の関係性のグラフを引用したものです。

引用元：図表6-34 フリーター継続期間と正社員になれた割合｜大都市の若者の就業行動と意識の分化－「第4回　若者のワークスタイル調査」から－（2017年）｜労働政策研究・研修機構

図を見ると、フリーター期間が6ヵ月以内だった場合、約6割の方が正社員転職に成功しています。しかし、フリーター期間が5年以上に及ぶと、正社員になれた方の割合は約2割となり、大きく減少しているようです。

もちろん、このデータはフリーターに関する調査結果であり、ニートとは数値が異なると予想できますが、おおよその傾向は変わらないでしょう。

就職を目指しているのであれば、一日でも早く就職活動を開始することが大切です。

30代ニート・無職でも就職支援は利用できる？

就職支援というと、20代の若い世代が対象だと思う方も多いのではないでしょうか。

結論からいうと30代であっても就職支援を利用することは可能です。

この項目では、以下の2つについてご紹介していきます。

• 30代ニートでも使える就職支援
• 30代ニートは使えない就職支援

まずは就職支援について知り、上手に活用していきましょう。

30代ニートでも使える就職支援

30代のニートであっても就職支援を利用することは可能です。

30代のニートが使える就職支援として挙げられるのは、以下の5つです。

• ハローワーク
• 地域若者サポートステーション
• ジョブカフェ
• 求人サイト
• 就職・転職エージェント

それぞれ特徴について詳しく解説します。

ハローワークの職業訓練

ハローワークの職業訓練も、30代ニート・無職が仕事を探す際に活用したい方法です。

ハローワークの職業訓練とは、就職に向けてスキルを高めたい方のための講座で、別名「ハロートレーニング」とも称されています。一部の講座を除いて無料で受講でき、仕事に必要なスキル・知識の習得が可能です。ただし、テキスト代や教材費などの実費がかかることは理解しておきましょう。

訓練の種類は雇用保険の受給可否によって分かれており、雇用保険を受給できない30代ニート・無職の方は、「求職者支援訓練」を受講できます。求職者支援訓練は、ビジネスマナーやパソコンの基本的な使い方が学べる「基礎コース」と、職種ごとに現場で必要とされるスキルを習得する「実践コース」に分かれています。

さらに、一定条件をクリアした方は、職業訓練を受けながら月10万円の給付金の受給が可能です。

IT系、営業・販売・事務など幅広い講座が用意されているため、気になる方は最寄りのハローワークの窓口で相談してみてください。

【参考記事】ハロートレーニング｜厚生労働省

地域若者サポートステーション

「地域若者サポートステーション」は、厚生労働省委託の支援機関です。

15歳～49歳までの方を支援対象としており、本人や家族だけでは解決できない「働き出す力」を引き出して就業から職場定着までをバックアップしてくれます。

【参考記事】地域若者サポートステーション｜厚生労働省

コミュニケーション講座やビジネスマナー講座、パソコン講座、就業体験、就活セミナーなど、支援内容は幅広く展開していますので、初めて就職をされる方や就職する前にスキルを身に着けておきたいという方にもおすすめの支援サービスと言えるでしょう。

ジョブカフェ

「ジョブカフェ」は、都道府県が設置する若者の就職支援すべてをワンストップでおこなう機関です。

現在、46都道府県に設置され、各地の特色を活かした以下のようなサービスを受けることができます。

• 職業相談
• 職業紹介
• 職場体験
• カウンセリング
• 就職セミナー

無職の若年層に対し「若者自立塾」を合宿形式でおこなっており、その宿泊合宿を通して働くためのスキルやマナーを習得することが可能です。

就職への第一歩が踏み出せない人は、相談やセミナーへの参加だけでも利用してみましょう。

求人サイト

「求人サイト」とは、さまざまな業界・業種の求人情報を、ネット上で公開しているウェブサイトのことです。

自分の希望する検索条件で、仕事を探すことができます。

サイト上で求人に応募することができ、企業の担当者と直接やり取りできるのが特徴です。

応募前に直接質問ができるので、疑問点をなくしてから応募することができるでしょう。

実際に応募しなくても、「どんな仕事があるのか」「条件は自分の希望に合うか」などを気軽に調べられるのはメリットです。
求人サイトには特徴が違うたくさんのサイトがあるので、見比べて情報収集してみても良いでしょう。

就職・転職エージェント

「就職・転職エージェント」は、求人サイトに似ていますが大きく違う部分があります。

それは求人を自分で探すか、探さないかという点です。

就職・転職エージェントを利用する場合は、求人を探して自分で応募するのではなく、専任のアドバイザーが企業との間に入り内定獲得後までサポートしてくれるという点が特徴と言えるでしょう。    

丁寧なカウンセリングで、それまでの経歴やスキルの棚卸をして強みを見つけてくれます。

そのうえで、非公開求人を含む豊富な求人の中から、あなたに本当に合う求人を厳選して紹介してくれるでしょう。

面接日の調整や内定獲得後の条件交渉までサポートしてくれるので、効率のよい就職活動に繋がるでしょう。    

30代ニート・無職は使えない就職支援

就職支援の中には利用を控えた方がいいものも見られます。

おもに、特定の業種のみの求人を取り扱っているサイト、もしくは、利用できる年齢を絞っている「求人サイト」や「就職・転職エージェント」などが挙げられるでしょう。

「新卒」や「20代」に特化した転職エージェントの場合 、30代での利用は難しくなります。

もちろん、30代以上をターゲットとした支援サービスも多くありますので、年齢や業種にしばりのない転職サービスであれば     登録してみても良いでしょう。

30代ニート・無職が就職支援を利用する8つのメリット

30代ニートがスムーズに就活を進めるために、就職支援を利用するメリットとして、主に以下の8つが挙げられます。

1. 自己分析ができる
2. 自分の適性に合う仕事がわかる
3. 30代ニートOKの求人がわかる
4. 応募書類や面接のアドバイスを受けられる
5. 面接の日程調整や各種手続きをサポートしてくれる
6. 非公開求人を紹介してくれることもある
7. 就職前にスキルを習得できる支援サービスある
8. 就職後も仕事の相談にのってくれる

一つずつ解説していきますので参考にしてください。

自己分析ができる

長い間ニート生活を送っている人の中には、「自分にどんな仕事が合っているのか」「自分の強みは何なのか」など分からず考え込んでしまう方も多いのではないでしょうか。

そんな人は、就職支援で自己分析のサポートを受けてみましょう。

第三者が客観的に分析してくれ、自分では気づけなかった適性や強みなどを見つけてもらえるケースがあります。

就職・転職エージェントのサポートであれば、個別のヒアリングをもとに自分の特性にマッチした企業を紹介してもらえるでしょう。

自分の適性に合う仕事がわかる

適性診断をしてくれる就職支援もあるため、あなたに合う仕事が見えてきます。

自分のことを理解できているつもりでも、意外と人から見たイメージと異なっているものです。

そのため、キャリアアドバイザーからのアドバイスや診断ツールを使って、自分がどのような仕事が合っているのか、客観的なアドバイスをもらうことをおすすめします。

あなたに合う仕事に就職するメリットは以下のとおりです。

• 仕事ができるようになるのが早い
• 仕事ができるので周りからほめられやすい
• 自信がついて仕事にやりがいを感じやすい
• 結果、仕事が長続きする

自分に合う仕事を見つけたい人は、就職支援サービスを利用してみましょう。

関連記事：仕事で何がしたいかわからない30代がやりたいことを見つける方法を解説

30代ニートOKの求人がわかる

30代のニートを採用したことがある求人を紹介してもらえることがあります。

また、就職エージェントは様々な業界に関する求人を持っているため、数多くの求人に応募できます。

まずは求人を見せてもらい、良さそうな会社を探してみてください。

応募書類や面接のアドバイスを受けられる

就職を成功させるためには、応募書類や面接がとくに重要となります。

就職支援では、応募書類の書き方アドバイスや添削・面接対策までサポートしてもらいながら進めることが可能です。

履歴書を書くときに悩みがちな「志望動機」や「自己 PR」なども、客観的なアドバイスをもらいながら記入することができます。

面接対策では、想定される質問の受け答えの練習もおこなってくれるでしょう。
何度も練習しておけば自信を持って面接に臨めるため、選考を通過できる可能性が高まります。

面接の日程調整や各種手続きをサポートしてくれる

就職支援サービスによっては、面接日の日程調整や入社手続きなどをサポートしてくれます。

複数社に応募する場合は、こうしたサポートがあると助かるでしょう。

企業と直接やり取りしたくない方も、キャリアアドバイザーが代理で行ってくれるため、余計な心配はしなくて済みます。

一人で就活すると、日程調整や入社手続きが煩雑になりがちです。
不安な人は、就職支援サービスを利用してみましょう。

非公開求人を紹介してくれることもある

非公開求人とは、求人情報を公開せず、限られた求職者だけに伝えられる求人のことです。

企業は特定の経験がある人を採用したい場合などに、非公開求人を出すことがあります。

今はニートであったとしても、過去の経験で非公開求人に合致するものがあれば、紹介してもらえることがあるでしょう。

就職前にスキルを習得できる支援サービスもある

就職するにあたって、経験やスキルがないことを心配に思う方は多いでしょう。

就職支援では、少しでも安心して就活に臨むために、就職前にスキルを習得できるサービスを整えているケースがあります。

ハローワークの「職業訓練」や、一部の就職・転職エージェントで提供されている「スキル取得講座」などが挙げられるでしょう。

先にスキルを身につけておけば、自信を持って就活に臨めます。

ハローワークの職業訓練は、審査を通れば無料で受講が可能です。
また、就職・転職エージェントのスキル取得講座は、サイトに登録すれば無料で利用する事が可能となります。

就職後も仕事の相談にのってくれる

一部の就職支援は、就職後も仕事の相談にのってくれます。

仕事の悩みを相談できる相手がいなくて、一人で悩みを抱え込んでしまう人もなかにはいます。

という人は、就職後のことも考えて就職支援サービスを利用するのも良いでしょう。

30代でニート・無職を脱出しないとどうなる？

30代のうちに就職活動せず、ニートを脱出できないとどうなるでしょうか。ニート生活が長期化することで考えられるのは以下の5つです。

• どんどん就職が難しくなる
• 孤独を感じるようになる
• 結婚するのが難しくなる
• 家族に心配をかける
• 将来受け取れる年金額が減る

どのような状況になる可能性があるのか、以下で詳しく解説します。

どんどん就職が難しくなる

30代でニート期間が長引けば、どんどん就職が難しくなるでしょう。30代前半であれば、未経験であっても就職できる可能性はあります。

しかし30代も後半に突入すると企業は経験や即戦力を求めるため、就業経験がないと就職のハードルは高くなるでしょう。

先述した通り、年齢が上がっていけば正社員での就職は難しくなっていきます。

就職の可能性を高めるためにも、早めに行動することが鍵となるでしょう。

孤独を感じるようになる

30代でニートのままでいると、家族や限られた友人や知人以外と接する機会が減り、孤独を感じるようになってしまうかもしれません。

友人や知人のなかにも、30代になると結婚をしたり、家を建てたりとライフイベントを経験する人が出てくるでしょう。

ライフイベントを通して生活リズムが変わることで、これまであった交流の機会が減ってしまう恐れもあり、家族以外との繋がりが希薄になってしまう恐れがあります。

また、年数を重ねるごとに一緒に暮らす家族も高齢になっていくため、万が一、ご家族が亡くなった場合はますます孤独を感じるようになってしまい、これまで送っていた通常の生活を続けることする難しくなってしまう可能性があります。    

結婚するのが難しくなる

30代でニートを続けてしまった場合、結婚も難しくなるでしょう。

これまで、女性の場合は専業主婦という道もありましたが、現在では共働きの世帯が増えています。

以下の図は、1980年～2020年までの「共働き等世帯数の年次推移」をあらわしたものです。

圧倒的に共働き世帯が増え、専業主婦が減っているのが分かります。

引用元：共働き等世帯数の年次推移｜厚生労働省

また男性、女性を問わず、結婚すればマイホーム購入や子供の教育費など、必要なお金は増えるでしょう。また、親の介護問題なども考えなくてはなりません。

もしニート生活を続けていれば、親に何かあった時に生活が立ち行かなくなってしまうでしょう。そうなれば、ますます結婚は遠のいてしまいます。

家族に心配をかける

30代でニート・無職の方の中には、「いつ就職するのか」「なぜ働かないのか」と家族からたびたび聞かれる方もいるでしょう。家族が好意的に接してくれるのであれば、まだ精神的な負担は軽いかもしれません。

しかし、多くの場合は両親を悩ませたり、兄弟から罵倒されたりと、家族に心配をかけることで家庭内での居心地にも悪影響が及んでいるはずです。

とくに、子供が30代でニート・無職だと、両親は「自分たちのせいではないか」「自分たちの死後はどうなるのだろう」と考えこんでしまいます。心配が大きいからこそ、かける言葉がきつくなったり、毎日のように就職について聞いたりして、余計にあなたを悩ませてしまうのです。

家族の心配を軽くしたいのなら、就職に向けてすぐに行動を開始するのが得策です。

将来受け取れる年金額が減る

このままニート・無職を脱却しないと、将来もらえる年金額も少なくなってしまいます。

年金は、20歳以上60歳未満の全ての国民に加入義務がある社会保障制度で、この期間に国民年金保険料を満額支払った方の月額受給額は6万6,250円（※）です。

2023年度の国民年金保険料は月額1万6,520円であり、ニート・無職の方にとって、この金額の支払いは容易ではないかもしれません。

支払いが困難な方は免除制度を利用できますが、将来受給できる年金額も減少するため注意が必要です。

免除制度を利用している方だけでなく、経済的に親に依存している方も、老後の生活については考えておく必要があるでしょう。

（※）2023年度　67歳以下の老齢基礎年金額

【参考記事】令和5年4月分からの年金額等について｜日本年金機構国民年金保険料｜日本年金機構

30代ニート・無職を脱出するためにやるべき7つの対策

ここまで、30代ニートでも就職が可能であること、そして30代でニートを抜け出さない場合のリスクについてご説明をしてきました。この項目では、30代ニートを脱出するための対策や方法について7つご紹介します。

1. 人と接する機会をつくる
2. 規則正しい生活を送る
3. ネガティブ思考をやめる
4. 1日も早く就職に向けて行動する
5. コミュニケーション力を上げておく
6. 職歴がある人はどんな仕事をしたいか考える
7. 職歴がない人は仕事に必要な知識を勉強する

以下でそれぞれ詳しく解説しますので、ぜひ参考にして行動に移しましょう。

人と接する機会をつくる

まずは少しずつで良いので、人と接する機会を作ることがおすすめです。

週1～2回程度、 短時間のアルバイトをしてみても良いでしょう 。

「働く」という行為に少しずつ慣れていくことで、長時間の勤務が可能になるなど働き方の幅が広がり、自然と人と接する機会を増やしていける可能性もあります。 

コミュニケーションに苦手意識がある人ほど、まずは行動してみましょう。

規則正しい生活を送る

規則正しい生活を送ることも、ニートから脱出するためには重要です。    

就職をすれば、決まった時間で動かなければならないため、生活が乱れていれば自分が困ることになるでしょう。Twitterでは以下のような声も見られました。

https://twitter.com/hrcnnn/status/199335909185957888?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E199335909185957888%7Ctwgr%5E56e0df260406557edaa9b145f6165f2740624516%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fasiro.co.jp%2Fmedia-career%2F11116%2F

生活リズムがぐちゃぐちゃになるから、学校も仕事もないニート時代は体調最悪でした。毎日頭痛かった・・・もう今は大丈夫だけれど！

— ふじ太 (@fujita28) June 26, 2011

また、生活リズムが崩れることで体調を崩してしまう可能性もあることから、心身の健康を保つためにも正しい生活リズムを意識することがおすすめです。

ネガティブ思考をやめる

30代でニートの生活を送っている方のなかには、知人や友人は順調に人生を歩んでいるのを見て焦ってしまったり、周囲の状況と自分を比べてしまったりと、ネガティブな思考を持ってしまうかもしれません。

しかし、こうしたネガティブな考えを払拭することもニート生活を抜け出すために重要です。

ネガティブな思考が強ければ、就活に向けたやる気や自身の喪失に繋がる可能性があり、決してプラスな結果に繋がるとは言えないでしょう。

就活に向けた行動がおっくうに感じてしまうこともあるため、ネガティブ思考に陥っている場合は、自分を卑下することは避け、少しずつでも就職に向けて動き出すことを心掛けましょう。

関連記事：ニートが社会復帰できない・無理だと感じる理由｜正社員として働くための方法を解説

1日も早く就職に向けて行動する

ニート生活から脱出するためには、1日も早く行動を起こすことが重要です。

いきなりハローワークに行くのが難しくても、転職サイトなどで求人を見るだけでも良いでしょう。

行動したことをプラスに捉えて、毎日少しずつでも動き続けることが大事です。

毎日続けることで、モチベーションが上がってくる可能性も期待できます。
慣れてきたらハローワークに行くなどして、就職支援を受けてみましょう。

コミュニケーション能力を上げておく

勉強してコミュニケーション能力を上げておきましょう。

理由は以下のとおりです。

• 面接で印象を良くして採用してもらうため
• 就職後にコミュニケーションに困らないようにするため

以下を実践してみましょう。できるものだけで大丈夫です。

• コミュニケーションの本を読む
• 就職支援の担当者とよくコミュニケーションを取る
• 理解のある家族や友人がいればコミュニケーションをとる

コツを知るだけでも、コミュニケーション能力が上がることがあります。

職歴がある人はどんな仕事をしたいか考える

過去に働いたことがある人は、以下を検討してみましょう。

• 過去に経験のある仕事をもう一度やってみる
• 過去に経験した仕事をしたくないなら、他の仕事を考える

過去の経験を活かせる仕事のほうが就職しやすい傾向にあります。

またどんな仕事を選べばいいかわからない、経験したことのない仕事をしたい人は、就職支援で適性診断を受けるのがおすすめです。

職歴がない人は仕事に必要な知識を勉強する

働いたことがない人は、仕事に必要な知識を勉強してみましょう。

職歴がなくても、勉強していることを伝えると好印象だからです。

ただし、完璧に知識を勉強しようとすると、就職が遅くなるので要注意です。

30代ニート・無職が就職を成功させるための方法8つ

30代でニートになってしまった人が、就職を成功させるための方法には以下の5つがあるでしょう。

• アルバイトや派遣として働いてみる
• 自己分析を行い選考対策に力を入れる
• 面接のときは空白期間を前向きに伝える
• 就職しやすい業界や業種を調べておく
• 熱意と就業意欲をアピールする
• ブラック企業に応募しない
• 自分を良く見せようとしない
• 就職・転職エージェントを利用する

一つずつ解説しますので、就職活動に踏み出す際の参考にしてください。   

アルバイトや派遣として働いてみる

長くニートとして生活してしまうと、働く意欲が低くなってしまいます。

そこで、まずはアルバイトや派遣として週1～2回程度の短時間で働くことから始めてみるのも良いでしょう。

仕事に慣れてきたら少しずつ日数や時間を増やすことで、無理せず働くことができます。

職場によっては、アルバイトから正社員登用される場合もあるので、興味をもって働ける仕事を選ぶと良いでしょう。

自己分析をおこない選考対策に力を入れる

自分の性格や特性について知り、強みを見つけるために自己分析をおこないましょう。

自分の向き・不向きが分かれば、応募先の選定にも役立ちます。

合わせて、応募書類や面接などの選考対策もしっかり準備することがおすすめです。
ハローワークや就職・転職エージェントのサポートを活用すれば、自己分析と合わせてアドバイスしてもらえます。

自己分析で見つけた強みをアピールして、就職を成功させましょう。

面接のときは空白期間を前向きに伝える

面接では、「どうしてニートになったのか？」「ニート期間中はなにをしていたのか？」と聞かれる可能性が高いでしょう。

空白期間については、前向きに伝えるようにしてください。

少しでも印象良くしたいからといって、嘘をつくことはやめましょう。

面接官は採用のプロなので、嘘は見抜かれる可能性もあり、もしも虚偽の回答をしたと分かった場合の心象は非常に悪いです。    

ニート期間中に何もしておらず、何を話して良いか悩む場合もあるでしょう。

その場合は、「反省している気持ち」「なぜ働こうと思ったのか」などを伝えます。

そのうえで、働く意欲と熱意をアピールしましょう。

就職しやすい業界や業種を調べておく

ニートでも就職しやすいのは、資格やスキルを必要としない仕事といえるでしょう。

さまざまな業界・業種を調べ、自分が興味をもって働けそうな仕事を探すようにします。

また人手不足である業界は、ニート期間があっても狙い目の職業といえるでしょう。

以下の図は、2023年度の正社員・非正社員それぞれの人手不足の割合をあらわしたものです。

引用元：人手不足に対する企業の動向調査（2023年1月）

どちらも「旅館・ホテル」が1位となっており、深刻な人手不足が伺えます。旅館・ホテルに限らず、新型コロナウイルスの影響により失業者が大幅に増えました。

以下の図は、厚生労働省が発表した「コロナが雇用・労働に及ぼした影響」の中から、「就業者数の変動」についてあらわしたものです。

引用元：新型コロナウイルス感染症の感染拡大が雇用・労働に及ぼした影響

前年同月と比較した就業者数の変動をあらわしていますが、2020年に入ってから大きく減少しているのが分かります。

2020年の後半にかけては、就業者数が減少したうちの半数以上を「完全失業率要因」が占めており、雇用状況の厳しさがうかがい知れるでしょう。

宿泊施設や飲食店などの予約が軒並みキャンセルになっているというニュースは、記憶に新しいのではないでしょうか。

売上が得られなければ従業員を雇うことが難しくなり、雇う側も雇われる側も大打撃となりました。

経済活動が再開された今、人手不足が深刻化している業種においては就職しやすい状況になっているといえるでしょう。

自分を良く見せようとしすぎない

30代ニート・無職の就職活動では、自分を良く見せようと意識しすぎないことが大切です。面接で自信をもって受け答えすることは重要ですが、虚偽の経歴を述べてスキル・経験を誇張するのはおすすめしません。

たとえそれで採用されたとしても、入社後に求められる経験値と自身の実力の間に相違が生まれ、精神的に苦しくなってしまうでしょう。

熱意と就業意欲のアピールは必要ですが、自分を大きく見せようとしすぎないことが成功する就職のポイントです。

熱意と就業意欲をアピールする

30代ニートの就職活動では、熱意と就業意欲をアピールすべきです。

企業側は、30代のニート・無職の方に対して、「採用してもすぐに辞めてしまうのではないか？」と懸念を抱きます。この不安を軽減させるためには、就職に対する熱意と就業意欲の高さを示すことが重要です。

ただし、単純に言葉で伝えても真意は伝わらないかもしれません。熱意と就業意欲を効果的に示すためには、志望動機の作成に力を入れましょう。

念入りに企業の情報を収集し、面接官も驚くような詳しい内容を面接で語れると、就職に対する真剣度合いのアピールにつながります。また、自身のスキルと絡めた志望動機にすれば、あなたが働く姿をイメージしてもらいやすくなるはずです。

就職・転職エージェントでは、自己分析や企業研究の支援を受けられるため、積極的に活用しましょう。

ブラック企業に応募しない

30代無職の就職では、求人の選択肢は多くないかもしれません。しかし、だからといって明らかなブラック企業に応募することは避けるべきです。

とはいえ、求人票の情報のみからブラック企業を見分けることは簡単ではありません。

応募前には、離職率や残業時間、Web上の口コミ、厚生労働省の「ブラック企業リスト」などを確認し、ブラック企業ではないかどうかを確認するのがおすすめです。

また、転職・就職エージェントによっては、企業の残業時間や社風などの内部情報も共有してもらえます。

関連記事：ブラック企業を見抜く方法｜ホームページ・面接・求人票から見分ける方法を徹底解説

就職・転職エージェントを利用する

30代でニート生活をしてきて、自分の力だけで社会復帰できる方は多くはないでしょう。

ニート期間が長くなれば、不安が大きくなり行動できない可能性もあります。

自分一人でどうしていいか分からないのであれば、就職・転職エージェントのサポートを利用しましょう。
面談であなたの強みを見つけ、応募書類作成や面接対策までマンツーマンでおこなってくれます。

丁寧なヒアリングを行い、あなたに合った企業を紹介してくれるでしょう。

自分だけでは見つけることができなかった求人を紹介してもらえる可能性もあり、就活の幅が広がります。

関連記事：ニート・引きこもりをやめたい人が就職を成功させるためのコツを徹底解説

30代ニート・無職から就職に成功した人のエピソード

Aさんは、大学卒業後にメーカーに就職しましたが、26歳のときに人間関係のストレスで退職。その後、6年間のニート生活を送っていたそうです。

しかし、32歳を迎えたときに「このままではまずい」と再就職を決意。相談の連絡をいただきました。

Aさんは人と話すのが苦手ではなかったため、営業職への就職を目指すことにしました。
6年間のブランクがあると就活が難航する恐れがあったため、30代のニートに対応している転職エージェントを紹介。

その結果、Aさんは営業職に無事就職することができました。

このように、30代ニートでも就職する人がいます。

就職したい人は、今日からできることを始めていきましょう。

30代ニート・無職でも就職しやすい職種12選

仕事の種類が多すぎて、どんな仕事についたらいいのか迷う方は多いでしょう。

30代ニートでも就職しやすい職種として以下のものが挙げられます。

1. 営業職
2. 旅館・ホテル
3. 製造業
4. 介護職
5. ドライバー
6. 警備員
7. 清掃員
8. 倉庫作業員
9. IT系
10. 事務職
11. 小売業
12. 飲食業

それぞれの職種について、特徴などを解説していきます。興味のある仕事を見つけたら、ぜひ応募してみましょう。

営業職

営業職に特別な資格は必要とされず、さまざまなバックグラウンドをもつ方にとって受け入れ間口が広い職種です。多くの企業で営業担当者は必須とされているため、幅広い業界で常に多数の求人を見つけられるでしょう。

30代ニート・無職であっても、営業職ではポテンシャルを見込まれて採用に至る可能性があります。営業成績によってインセンティブを支給している企業もあり、高収入を得られやすいのも特徴です。

一口に営業といっても、営業手法や営業先の顧客は多岐にわたるため、事前に営業の仕事内容について理解を深めてから応募に進みましょう。

関連記事：営業未経験者におすすめの業界7選！転職を成功に導く7つの手順

旅館・ホテル

先述した通り、旅館・ホテル業界では人手不足が深刻な事態となっています。 とくに必要な資格などはないので、ニートからでも就職できる可能性は高いでしょう。

旅館やホテルの仕事内容としては、大きく以下の5つに分けられます。

• 管理業務
• フロント業務
• 接客業務
• 調理業務
• 清掃業務

宿泊施設の規模によっては、複数業務を担当する場合もあるでしょう。

旅館やホテルは全国各地にあり、中には住み込みや寮を完備している会社もあります。

担当する職種によっては、早朝・深夜・当直などシフトや勤務時間帯に違いがあるでしょう。

慣れるまで大変なことは多いですが、職種によってはお客様から感謝の言葉などを直接かけられることもあり、やりがいを感じられる仕事です。

関連記事：ホテル業界に強い転職エージェントとは｜選び方のポイントや利用する際の注意点も解説

製造業・期間工

工場勤務の場合、単純作業や軽作業が中心になる職場も多く、これまで就業経験のない方でも就職しやすいといえるでしょう。

仕事はマニュアル化されていることも多く、一度覚えてしまえばそこまで大変な仕事ではありません。

ライン工などは、ベルトコンベアで流れてきた部品の組み立てや点検など、同じ作業を繰り返すため仕事を覚えやすいでしょう。

一人で淡々と作業をしたい方に向いている仕事といえます。

大手の自動車関連のメーカーでは「期間工」の募集もあります。
期間工とは、メーカーの契約社員として工場の製造ラインで働く仕事です。

関連記事：期間工おすすめ13選｜未経験でも働ける・正社員になれるメーカーをご紹介

介護職

介護職は、資格がなくても採用する施設が増えており、ニートでも就職しやすい職種といえるでしょう。

施設によっては、資格取得の支援制度を設けているところもあります。

2025年には「団塊の世代」がすべて75歳以上の後期高齢者となる「超高齢化社会」に突入し、今後ますます介護職の需要は高まるでしょう。

経験を積みながら、手に職をつけられるのは大きなメリットです。

大変なイメージがある職種ではありますが、「人の役に立ちたい」「やりがいをもって働きたい」と考える人に向いている仕事といえます。

【参考記事】我が国の人口について

関連記事：介護職が働きやすい施設とは？業務内容や未経験者向けの施設も解説！

ドライバー

ニート生活が長くなり、人と接する仕事に抵抗を感じる人はドライバーも良いでしょう。普通免許で就職できるドライバーの仕事は以下のようなものです。

• タクシードライバー
• 宅配便のドライバー
• 長距離トラックのドライバー

タクシードライバーは接客業になるので、人と接したくないのであれば宅配便やトラックのドライバーをおすすめします。

ただし、普通免許で運転できる車の大きさは、免許取得時期によって異なるので注意しましょう。

普通免許で運転できる大きさについては、以下の表を参考にしてください。

免許取得時期	車両総重量	最大積載量	乗車定員
平成19年6月1日以前	8.0トン未満	5.0トン未満	10人以下
平成29年3月11日まで	5.0トン未満	3.0トン未満	10人以下
平成29年3月12日以降	3.5トン未満	2.0トン未満	10人以下

なお、軽自動車があれば、会社に属さず運送業をすることができます。その場合は、開業届が必要となりますので注意しましょう。

【参考記事】国土交通省

警備員

警備員になるためには、とくに必要な資格はありません。そのためニートであっても就職できる可能性はあるでしょう。

警備員の仕事は、大き4つに分けられます。以下の表を参考にしてください。

種類	業務内容
1号業務	施設警備・巡回警備・保安警備・空港保安警備・機械警備
2号業務	交通誘導警備・雑踏警備
3号業務	貴重品運搬警備・核燃料物質等危険物運搬警備
4号業務	身辺警備（ボディガード）

資格がなくても警備員として働けるとお伝えしましたが、警備員に関する資格は存在します。警備員に関する資格には、以下の5つがあります。

• 警備員指導教育責任者
• 機械警備業務管理者
• 警備業務検定
• 上級救命講習
• 防火管理講習

資格を取得することで、仕事の幅が広がり収入も増える可能性があります。

仕事に慣れてから、キャリアアップのために資格取得を考えてみてはいかがでしょうか。

清掃員

清掃員として働く場合にも、特別な資格は必要ありません。清掃員の仕事場所は、病院やホテル・オフィスビル・商業施設など、あらゆる公共の場が挙げられます。

またハウスクリーニングなど、一般家庭の清掃を依頼される場合もあるでしょう。

清掃員の仕事は、誰かと話したりせず黙々と作業ができるためコミュニケーションが苦手でも勤められます。

また、清掃に関する資格もあり、以下の4つは国家資格です。

• ハウスクリーニング技能士
• ビルクリーニング技能士
• 清掃作業監督者
• 建築物環境衛生管理技術者（ビル管理士）

清掃業でも、資格取得で年収アップが望めます。

他にも民間資格などもありますので、プロフェッショナルを目指すのであれば、取得を考えてみましょう。

倉庫作業員

倉庫作業員とは、倉庫内で保管している商品や荷物を管理するための仕事です。

仕事内容としては、以下のようなものが挙げられるでしょう。

• 貨物・資材・荷物の搬入・搬出
• 積み卸し
• 積み直し
• 開梱

貨物の内容に間違いがないか検品し、倉庫へ入庫します。

倉庫には「普通倉庫」「冷蔵倉庫」「水面倉庫」があり、適切な温度管理が必要です。

そのほかにも、整理整頓・清掃をして作業しやすい環境を保つように心がけます。

保管する荷物だけではなく、段ボールなどの梱包資材やパレット・コンテナの管理も大切な仕事です。

【参考記事】倉庫作業員

IT系

現在、世の中はどんどんIT化が進んでいますが、IT業界においても人材不足は深刻です。

必要な資格もないため、ニートからでも就職できる可能性はあります。

ニート生活をしていた方の中には、パソコンが趣味の方もいるのではないでしょうか。

もしIT系のスキルがなかったとしても、ハローワークの職業訓練や、就職・転職エージェントの無料講座で学ぶことが可能です。

大変な仕事ではありますが、一度スキルを習得すれば自宅にいながらにして働くこともできるでしょう。
会社に通うだけでなく、ネット上で仕事を完結させることも可能なので仕事の幅が広がります。

関連記事：30歳未経験からのITエンジニア転職は無理？求められるスキルや注意点を解説

事務職

事務職といっても、いくつか種類があり資格が必要なものもあります。

しかし資格を必要としない事務職であれば、ニートであっても就職できる可能性はあるでしょう。

ただし必ずパソコンを使用するため、基本的な操作は覚えておく必要があります。

パソコンが使えない場合は、就職支援サービスを使うことにより無料で学ぶことが可能です。

事務職の種類については、以下の表を参考にしてください。

種類	業務内容
一般事務	書類作成 ファイリング データ入力 郵便物の仕分け・発送 電話・メール対応 来客対応 備品管理
営業事務	営業職のサポート 書類作成 電話対応・クライアント対応 管理業務
貿易事務	貿易書類の作成・確認 輸出業務 輸入業務
経理事務	伝票の起票・整理 仕訳入力 経費処理 月次決算・年次決算
医療事務	受付業務 会計業務 レセプト業務 クラーク業務

一般事務は、パソコンが使えれば資格がなくても就職できる可能性はあります。

パソコンスキルはないものの事務職への応募を考えるのであれば、就職支援の活用を検討してみましょう。

関連記事：未経験から一般事務への転職はなぜ難しいのか？転職する方法について解説

小売業

小売業の業種は幅広く、ニートであっても採用される確率は高いといえるでしょう。

コンビニエンスストア・スーパー・ドラッグストアなど、身近にある店から就職先を探すことができます。

仕事内容によっては接客を必要としないため、コミュニケーションが苦手であっても働くことは可能でしょう。

またアルバイトからの社員登用を積極的におこなっている会社もあります。

店頭に求人のお知らせを張り出しているお店も多いので、気になったら問い合わせてみても良いでしょう。

飲食業

飲食業も、人手不足に悩まされている業種の一つです。

飲食業は「未経験歓迎」の求人も多く、必要な資格もないため就職できる可能性は高いでしょう。

飲食業の仕事内容は、「接客担当」か「調理担当」があります。

接客担当は、「オーダー伺い」「料理提供」「片付け」などが主な業務です。

調理担当であれば最初は皿洗いなどから始まり、徐々に簡単な調理を覚えるようになります。

チェーン店であればマニュアルが用意されているため、誰が作っても同じ味に仕上げられるのが特徴です。

飲食業もアルバイトから正社員登用している会社はあるため、まずはアルバイトで頑張ってみても良いでしょう。

30代ニート・無職におすすめの就職・転職エージェント4選

30代でニート生活が長くなると、自分だけの力で就職するのは難しくなっていくでしょう。

だからこそ就職・転職エージェントに登録して、プロのサポートのもと就活するのをおすすめします。

30代ニートでも利用できる就職・転職エージェントは以下の5つです。

• えーかおキャリア
• 就職カレッジ
• ハタラクティブ
• キャリアスタート

1つずつ特徴を詳しく解説します。

一日も早くニート生活から抜け出すために、就職支援を受けながら効率よく就職を目指しましょう。

えーかおキャリア

就職カレッジ

ハタラクティブ

キャリアスタート

30代ニート・無職が就職支援サービスを利用する時のポイント

30代ニートの人が就職支援サービスを利用する場合のポイントは、以下のとおりです。

• 興味をもった求人に応募する
• 中小企業の求人もチェックする
• 希望条件を多くしすぎない
• 焦って内定を取りにいかない

ひとつずつ解説していきます。

興味をもった求人に応募する

就職支援サービスの担当者から求人をおすすめされますが、あなたが興味をもった求人に応募しましょう。

あなた自身が会社や仕事に興味をもてないと、仕事を続けていけないからです。

また、興味がないと志望動機も曖昧になったり、面接でボロが出やすいので採用されにくいです。

中小企業の求人もチェックする

人気の大手企業ばかりでなく、中小企業の求人もチェックしましょう。

大切なことは企業の規模や知名度ではなく、会社や仕事自体があなたに合うことだからです。

大手企業に就職できても、仕事が合わなければ続けていけません。
また、大手は人気が高く就職の難易度が高めです。

中小企業もチェックして、あなたに合う会社を探しましょう。

希望条件を多くしすぎない

求人を選ぶときは、希望条件を多くしすぎないようにしましょう。

• 残業は少ない
• リモートワークで働ける
• 給料は高い
• 融通が利く仕事
• 通勤時間10分

このように条件を多くしすぎると、マッチする求人が見つからず、なかなか就職が決まらないからです。

焦って内定を取りにいかない

「早く就職したい！」という気持ちはわかりますが、焦って内定を取りにいかないようにしましょう。

焦るととにかく人手が欲しいブラック企業に就職してしまう可能性が高く、入社してもミスマッチが発生しやすいからです。

できれば複数社の内定をもらって、比較するくらいの余裕があるとが望ましいです。
そのためには、できるだけ多くの求人に応募しましょう。

30代ニート・無職の就活・仕事探しでよくあるお悩みQ&A

最後に、30代ニートの就職活動や仕事探しでよくある質問・悩みに答えていきます。

30代ニート・無職はブラック企業しか就職できない？

そんなことはありません。ホワイト企業に就職する人もいます。

ただし、あなた一人で就活すると求人を見極められないこともあるでしょう。

就職支援サービスに相談しながら、求人を選んでいきましょう。

30代ニート・無職がブラック企業を避けるコツは？

ブラック企業を避けるコツは、こちらの記事で解説しているので参考にしてみてください。

30代ニート・無職が就職しやすい仕事は？

すでに解説したように、30代ニート・無職が就職しやすいのは、以下の12職種です。

自身の経験やスキル、興味に沿って選択すると、後悔のない転職につながるでしょう。

30代ニート・無職は職業訓練を受けた方がいい？

職業訓練を受けなくても就職できます。

ただし、どうしても受講したい職業訓練コースがあるなら受けた方が良いでしょう。

30代ニート・無職は書類選考で落とされるんじゃないの？

以下に該当すれば、落とされない可能性があります。

• 即戦力になれそうな職歴・経歴がある
• 即戦力になれる資格をもっている
• 30代ニートの採用実績がある求人に応募する

就職支援のサポートも受けながら、書類選考で通過しやすい履歴書を作りましょう。

職歴なしの実家暮らし30代ニート・引きこもりは手遅れで絶望しかない？

そんなことはありません。

この記事で解説してきたとおり、就職支援を活用しつつ就活をしていけば活路を見出せるでしょう。

仮に就職できても仕事を続けていく自信がない…

仕事を続けていく自信がない人は、あなたに向いてる仕事を選びましょう。

向いてる仕事はスムーズにできて、続けていける可能性があるからです。

あなたに向いている仕事を見つける方法は、向いてる仕事がわからない！適職を見つけるポイントや転職に有効な方法も紹介にまとめたので、参考にしてみてください。

いつまでニート・無職を続けられる？

ニート・無職に年齢制限はありませんが、少しでも就職を考えているのであれば、一日でも早く行動を開始するのが得策です。

すでに解説したように、年齢を重ねて無職期間が長くなると、それだけ就職のハードルは上がります。 アルバイトや派遣、比較的採用されやすい職種などを検討し、解決の糸口を見つけましょう。

まとめ｜30代ニート・無職でも就職エージェントを使えば就職できる

30代ではニート期間が長くなるほど就職が難しくなっていくといえるでしょう。

しかし30代のニートであっても、就職支援を使って就職することが可能です。

一人で就活するのが不安であれば就職支援を利用し、一日も早く行動するべきです。

記事の中で紹介した就職・転職エージェントのサービスを利用すれば、就職準備から内定後まで手厚いサポートを受けることができます。

将来への不安をなくすためにも、勇気を出して行動しましょう。