給料の低さや、昇給、昇進、キャリアアップが望めない、職場環境が悪いなどの理由から転職を考える方は多く存在します。
同時に、向いてる仕事がわからないと悩んでいる方も多く、転職を支援する転職エージェントや転職サイトでも、適性診断や性格診断などのツールを導入しているケースが見られます。
- 向いてる仕事を見つけたい
- ひとりでは向いてる仕事がわからないため誰かの力を借りたい
- 自分に向いてる仕事で実力を発揮したい
- 向いてる仕事でやりがいを感じながら働きたい
- 現状から抜け出したい
このような悩みを持ち転職を考えているなら、まず自分と向きあうことが大切です。
本記事では、向いてる仕事がわからないときにやるべき3つのことを深掘りして解説します。
さらに、転職したいが向いてる仕事がわからない方のために、20代、30代、40代と年代別に押さえておきたいポイントを紹介します。
あわせて向いてる仕事を探す際の有効な方法も紹介するので、向いてる仕事がわからず転職先も見つけられないと悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
この記事に掲載している情報は各転職エージェント公式サイトを参照しています。オススメする基準として求人数やサポート体制に着目しています。
向いてる仕事がわからないときにやるべきこと
向いてる仕事がわからないときは、まず自分自身を見つめ直すことが大切です。自分を深掘りすることで、自分が本当は何を求めているのかがわかるようになります。
そのために以下の点を考えてみましょう。
- 向いてる仕事がわからない理由を把握する
- やりたい仕事を考える
- 転職先の情報を収集してどんな仕事があるか探してみる
向いてる仕事がわからない理由を把握する
向いてる仕事がわからない場合は、現在の職場で感じていることを参考に考えてみましょう。
現職の何が向いてないと感じる原因なのか、不満な点は何かをピックアップすれば、自分が望んでいることが見えてきます。
向いてる仕事を見つけるためには、自分が向かないと感じている理由を理解することが欠かせません。
以下の3つの理由をもとに、自分自身の分析に役立ててみてください。
理由①|今の仕事が向いてないと感じている
「単純作業で面白くない」「外周りばかりで体力がもたない」「ミスばかりしてしまう」など、やりがいを感じなかったり、体力など物理的に必要な要素が足りていなかったりする場合、今の仕事が向いてないと感じることがあります。
また、普段はそんなにミスをしないのに、仕事のときだけミスが頻発してしまう、とにかく苦手に感じるなどの場合も今の仕事は向いてないと感じやすいでしょう。
理由②|業績に満足できずにいる
業績は仕事のモチベーションを維持するうえでも大切な要素です。
「努力しているのに業績が上がらない」「求められた結果が出せないことが続く」場合、自分にこの仕事は向いてないと感じやすくなります。
努力のポイントが間違っていないか、改善できる点はないか見直すことは必要ですが、どうしても上手くいかない場合、向いてない仕事で空回りの努力をしている可能性もあります。
理由③|スキル・経験など自分に自信が持てずにいる
スキルや経験のなさから自分に自信が持てないことも、本当に向いてる仕事がわからないと考えてしまう原因になります。
特に得意なことを仕事にしたいと考えている方にとって、自分に何ができるのかきちんと把握できていなければ、向いてる仕事がわからないことに直結します。
やりたい仕事を考える
なぜ向いてないと考えるのかわかったら、自分が素直にやりたいと思える仕事を模索していきましょう。
単純に好きなこと、人に褒められたこと、子どもの頃思い描いていた夢などさまざまなポイントから自分のやりたいことは見つけられます。
やりたい仕事を考えるときは、給料や待遇のこと、自分には無理といったネガティブなことはひとまず考えないようにしましょう。以下のポイントから、まずは軽い気持ちで自分のやりたいことをピックアップしてみてください。
好きなこと・楽しいと感じることから考える
やりたい仕事を見つけるためには、まず好きなことや楽しいと感じることをピックアップして書き出してみましょう。
人と話すのが好き、ひとりで没頭するのが好き、チームプレーが好きといった日常における自分が好む行動を思い出してみてください。
活発に動くのが好き、目標を達成するのが楽しいという方もいれば、コツコツ積み上げるのが得意、専門知識や技術を追求するのが楽しい方もいるでしょう。
思いつく限り、自分が好きなこと、楽しいことを書き出してみましょう。あわせて趣味や特技も書き出しておくと、原点に戻ってやりたい仕事を見つけやすくなります。
人に褒められた経験を思い出す
人に褒められた経験は、適性検査の質問項目としてもよく取り上げられる内容です。人に褒められるということは、能力を発揮して何かしらの成果を出したからです。
自分だけが得意だと思っているのではなく、第三者にも認められたということは、社会的にも通用するスキルだからかもしれません。
子どもの頃に褒められたことはありませんか?
「気配り上手」「物覚えがいい」など、直接仕事に関係ないことでも褒められた経験がないか思い出してみてください。
小さい頃の夢を思い出す
小さい頃の夢も、やりたい仕事を考えるヒントになります。
「プロスポーツ選手」「医師」など、今から目指すのは難しい職業もあるでしょう。しかし、関連のある職種なら今からでも転職できるかもしれません。
子どもの頃の夢なんてと思わず、何に憧れていたか、どうして憧れていたのかを思い起こし洗い出してみましょう。
転職先の情報を収集してどんな仕事があるか探してみる
一つひとつ自分の考えを掘り起こしていくことも大切ですが、あまり思いつかない、書き出したところでやっぱり何が向いてるのかわからないこともあります。
そのような場合は「どんな仕事があるのか」先に探してみましょう。
転職サイトや転職エージェントを利用すると、膨大な量の求人を見ることができます。待遇や職場環境、仕事内容を確認しているうちに、面白そうと感じる仕事や、こんなに待遇がいい仕事があるんだと思える求人に出会えるかもしれません。
気になった求人の職種をさらに調べることで、「面白そう」「やってみたい」と思えればそれが向いてる仕事になるかもしれないのです。
独立行政法人 労働政策研究・研修機構の職業名索引には18,000を超える職業名が登録されています。こんなにも多くの職種が存在している中で、自分に向いてる仕事を見つけるのは難しく感じますが、見方を変えればいくらでも向いている仕事が見つかる可能性はあるともいえるのです。
転職サイトや転職エージェントで求人を見ながら、やりたいと思える仕事を見つけることも、向いている仕事がわからないときに役立つ方法です。

年齢別|転職したいけど向いてる仕事がわからないときに考慮したいポイント
転職したいけど向いてる仕事がわからないときは、年齢特有の強みも考慮に入れて転職先を探してみるのがおすすめです。
20代ならではのフレッシュさ、30代までに積み上げてきた経験、40代ともなれば経験もスキルも十分に備わっているでしょう。どのように考慮すべきか、以下で解説します。
20代で向いてる仕事がわからないとき
20代の転職では、フレッシュさやポテンシャルが重視される傾向にあります。
「新しい職場でも柔軟になじめる」「新しい知識を吸収するのが早い」「社会人としての基礎知識は身についている」などのことから、20代は転職しやすいのも実情です。
そのため、転職できる業種の幅は広いといえます。自分自身で「今からじゃ無理」と決めつけてしまうのはもったいないかもしれません。
20代こそ、子どもの頃に憧れていた仕事や、趣味・特技を活かせる職種、またそれに関連する職種に挑戦してみることも考慮に入れてみてください。

30代で向いてる仕事がわからないとき
30代で向いてる仕事がわからないなら、まずスキルや収入、キャリアアップを目指せる仕事を探してみるのがおすすめです。
スキルや収入、キャリアアップができれば、モチベーションが上がり、同様の職種でも前向きに仕事にはげめるようになるかもしれません。
また、30代ともなればマネジメント力や問題解決力、リーダーシップなど、20代にはないポータブルスキルが身についていると考えられます。そうしたポータブルスキルの中から、自分が得意とするもの、強みに感じているものをもとに、仕事を探してみるのもよいでしょう。
たとえば、問題解決力に自信があるなら、マーケティングやコンサルタントの仕事に適性があるかもしれません。人事や総務などで、社内の問題解決に役立つとも考えられます。

40代で向いてる仕事がわからないとき
まず、売り手市場の現代において、40代でも転職できる可能性はあります。そして40代ならではの、十分な経験とスキルを即戦力として必要としている企業もあるのです。
30代と同様に、これまでに培ってきたスキルを活かせる仕事から探すのもひとつの方法です。40代まで積み上げてきた経験やスキルは、自分が思っている以上に他業種で活かせる場合があります。
スキルといっても難しく考える必要はありません。業務では、計画、実行、課題の設定などさまざまな過程がありますが、そのうちの一つでも得意と思える部分があればそれがポータブルスキルとして強みになります。
あらためて自分にどのようなスキルがあるのか洗い出し、活かせそうな職種から向いてる仕事を探してみるのも、向いてる仕事が分からない40代におすすめの方法です。

向いてる仕事を探す転職に有効な3つの方法
向いてる仕事を探して転職するなら、さまざまな支援サービスを利用するのも良い方法です。
そこで、おすすめの転職サポートサービスを3つピックアップしました。
- 転職エージェントの利用
- ハローワークを利用
- 適職診断サイトの利用
それぞれどのような特徴があり、メリットがあるのか詳しく解説します。
転職エージェントの利用
転職エージェントとは、転職を考えている利用者と採用を考えている企業間の仲介役として転職活動のサポートをおこなうサービスです。
キャリアアドバイザーが求職者の希望を聞き、条件に合った求人を紹介します。ただヒヤリングするだけでなく、一緒にスキルの棚卸しをおこなったり、適性検査などをもとにどのような仕事が向いているか考えてくれたりすることもあります。
履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接などをおこなってくれる転職エージェントもあるため、初めての転職でも安心して進めやすいのもメリットです。
基本的に、どの転職エージェントも転職者は無料で利用できます。
以下に、主要大手転職エージェントを3つ紹介します。
リクルートエージェント

リクルートエージェントは、厚生労働省が運営する「人材サービス総合サイト」において有料職業紹介事業者の中でもNo,1の転職支援実績を誇る転職エージェントです。
大手企業の「株式会社リクルート」が運営しており、全国に複数のオフィスも構えています。
37万件以上の公開求人と25万件以上の非公開求人の中から(2023年4月6日時点)、各業界に精通した実績のあるキャリアアドバイザーが、利用者の強みを見つけるサポートをし、希望に合わせ厳選した求人を提案してくれます。
高収入を目指したい、キャリアアップしたいという方だけでなく、向いてる仕事がわからない方もまずは登録しておきたい転職エージェントです。
公式サイト:https://www.r-agent.com/

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、オリコン顧客満足度®、転職エージェントで第1位という高い評価を受けている転職エージェントです。
利用者の要望に耳を傾け「じっくり聴く」ことをコンセプトに、求人紹介から内定までを一括サポートしてくれます。
キャリアアドバイザーとは別に、企業の人事担当者とのやり取りをおこなうリクルーティングアドバイザーが在籍しているため、職場の雰囲気などリアルな企業情報を教えてもらえる可能性があります。
また、企業が欲しがっている人物像などを事前にリサーチすることで、ミスマッチの少ない転職の実現をサポートしてくれます。
公式サイト:https://mynavi-agent.jp/

doda

dodaは、業界でも最大級となる18万件以上の求人を保有(2023年4月6日時点)している転職エージェントです。
dodaには、キャリアアドバイザーのサポートが受けられるエージェントサービスのほかに、利用者が登録している経歴を見て企業側からオファーが来るスカウトサービスも提供しています。
良い求人を探しつつ、企業からのスカウトも受けられればそれだけ選択の幅が広がるでしょう。
さらに、パートナーエージェントである、実績豊富なほかの転職エージェントからも求人紹介が受けられるため、現職で働きながらたくさんの求人を確認することができます。
公式サイト:https://doda.jp/

ハローワークを利用
ハローワークは、厚生労働省が管理する「公共職業安定所」のことを指し、仕事を探している方に対して求人を紹介してくれるサービスです。
ハローワークでは、以下のサービスを提供しています。
- 就職・転職の相談
- 求人の紹介
- 利用者のキャリアコンサルティング
- 就職に関する講習会の案内
- 職業訓練
- 雇用保険の対応
ハローワークはインターネットサービスもおこなっているため、自宅から全国の求人を見ることができます。
地域に根付いた中小企業などの求人があるのも、求職者・求人企業ともに無料で利用できるハローワークならではといえます。
地元に働きたい方や、広い選択肢から自分に向いてる仕事を探したい方は、転職エージェントなどとあわせて利用してみるとよいでしょう。

適職診断サイトの利用
適職診断サイトとは、オンライン上で適職・自己能力の診断をおこなってくれるサービスです。
サイトによって内容が異なり、自己分析のみの場合や、適職を提案してくれるものとさまざまです。
いくつか利用してみることで、自分の強みや適職が見えてきます。
無料で利用できるものもあるため、向いてる仕事がわからず、転職先を決めかねている方は利用してみるとよいでしょう。
転職サイトや転職エージェントが提供している、適職診断サービスなら結果がでたあとそのままおすすめの求人を見られるためとても便利に利用できるでしょう。
転職したいけど向いてる仕事がわからないときによくあるQ &A
転職したいけど向いてる仕事がわからないと悩んでいる方によくある質問をまとめました。向いてる仕事を探している、良い転職が叶うか心配な方は参考にしてください。
社会不適合者かもしれない、どうすれば転職できる?
自分は社会不適合者かもしれないと思い、転職できるのか不安に感じている方は、自分の苦手なことを再確認し、活かせる職種を見つけることで転職を成功させられる可能性があります。
社会不適合者といわれる方の特徴としては、以下が挙げられます。
- コミュニケーションを取るのが苦手
- 時間やルールを守ることが苦手
- プライドが高め
- 物事が長く続かない
- 協調性の欠如
- 責任感の欠如
こうした点は、確かに会社で働くにはデメリットになる特徴です。しかし、これらの特徴を活かせる職種の中から選べば望んだ転職を叶えられるかもしれません。
事務職やエンジニア、工場のライン作業員、警備員、長距離ドライバーなどであれば、あまりコミュニケーションを取らずに仕事に取り組めます。
また、営業職は結果が重視される仕事のため、ルールに縛られず自分なりの方法で業務に取り組みたい方に向いてるといえます。
得意なことを活かせる職業なら、あきっぽい特徴がある方でも長続きする可能性があります。
「自身の生き方を重視する」「得意を活かせる仕事を選択する」などを念頭に置いて転職先を探せば、働きやすい職場に転職できるかもしれません。

マイペースな人に向いてる仕事は?
マイペースな方に向いてる仕事は以下のとおりです。
- WEB関連(ライター・デザイナー・クリエイター)
- エンジニア
- 研究者
- 農業
- 芸術
- 自営業(フリーランス)
マイペースな方には時間や場所に縛られず、自分のペースで仕事を進められる職業が向いています。
向いてない仕事の見極め方は?
向いてない仕事を見極めるポイントとしては、以下が挙げられます。
- やりがいや楽しさが感じられない
- 将来性を感じられない
- ストレスを感じる
- 理想と現実に大きなギャップを感じる
いずれの場合も、単純に楽しくない・ストレスを感じるといった一時的なものではなく、「どんなに工夫してみてもやりがいや楽しさを全く感じられない」など、努力を続けても状況が好転しないことなどが、向いてない仕事かどうかを見極めるポイントになるでしょう。
やりたい仕事が向いてる仕事ではないときはどうすればいい?
やりたいと強く思っているなら、ひとまずやってみるのも方法です。
しかし、やってみたところで上手くいかない、やっぱり向いてないと感じることもあるでしょう。そのとき「どれくらい頑張ってきたか」が指標になります。
やりたいことでも、仕事としてすぐに結果を出せるとは限りません。体を壊すほど頑張る必要はありませんが、やりたいと思っているなら数年は努力してみる、そのうえで全く結果が出せないのであれば転職を考えるのも方法です。
なぜ好きなことなのに上手くいかなかったのか、そのとき振り返ることで、自分の本当に得意とすることがわかるかもしれません。
最後に
向いてる仕事がわからないと悩む方は少なくありません。
仕事は生活において大きなウエイトを占めるため、向いてないと感じる仕事を続けていくのはなかなか難しいといえます。
向いてる仕事を知りたいなら、まず向いてる仕事がわからない理由を洗い出し、あらためてやりたいことを考えてみましょう。好きなことや趣味、子どもの頃に褒められたことにヒントがあるかもしれません。
転職しようにもどんな仕事があるのかわからない方は、転職サイトや転職エージェントを使用して、求人をリサーチしてみるのもよい方法です。
自分ひとりで向いてる仕事が見つけられない場合は、転職エージェントのキャリアアドバイザーに相談してみるのもよいでしょう。