インフラエンジニアとは、サーバーやネットワーク・クラウドなどのITインフラの設計・構築から運用・保守に携わる技術職のことを指します。

ITシステムの基盤を担う職種であることから、IT業界のみならずどの業界でも市場価値が高く、重宝される職種であるといえるでしょう。

より自身の技術力を生かして年収・キャリアアップしたいのであれば、インフラエンジニアに特化した転職エージェントを活用するのがおすすめです。

実際に当編集部でエンジニアの方を対象にアンケートをおこなったところ、転職エージェントを活用して「年収が上がった」と回答した方は「64.4%」に及びました。

本記事ではおすすめの転職エージェントを紹介するだけでなく、エージェントを活用するメリット・デメリットや選び方まで網羅して解説します。

経験者・未経験者別に解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

インフラエンジニアにおすすめの転職エージェント12選

まずはエンジニア経験者の方を対象に、インフラエンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介します。

未経験からインフラエンジニアに転職したい方は、後述する「【未経験向け】インフラエンジニア向け転職エージェント8選」をご覧ください。

エージェント名	総合評価	公開求人数	強い職種	詳しく見る
レバテックキャリア	4.8	22,166件		スキップ
マイナビIT AGENT	4.7	19,793件		スキップ
Geekly	4.6	24,163件		スキップ
ビズリーチIT	4.5	22,000件以上		スキップ
Direct type	4.5	1,600件以上		スキップ

レバテックキャリア｜インフラ専任のアドバイザーが在籍

レバテックキャリアは、10年以上にわたりエンジニアの支援をしてきた実績をもつIT特化の転職エージェントです。

2024年6月時点で、インフラエンジニアの保有求人数は以下の通りでした。

求人数だけを見ると少なく感じますが、レバテックキャリアならではの強みとして、インフラエンジニア専任のアドバイザーが在籍していることが挙げられます。

エンジニアの方が転職エージェントを利用する際に不安なのが、「専門用語がきちんと通じるのか」「ポートフォリオの内容が伝わるのか」といった点です。

数多くのインフラエンジニアを転職成功に導いてきたレバテックキャリアのアドバイザーであれば、あなたの強みを生かしたサポートが期待できるでしょう。

年収・キャリアアップを目指している方はもちろん、担当者の専門性を重視して選びたい方はまず候補に入れたいエージェントと評価できます。

マイナビIT AGENT｜サーバーエンジニアやネットワークエンジニアに強い

マイナビIT AGENTは、大手人材会社のマイナビが運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

主に開発系のエンジニアに強みがありますが、インフラ系の求人が充実しているのも特徴といえます。以下で職種別の求人数を見ていきましょう。

主にサーバーエンジニアやネットワークエンジニアの求人が充実しており、リモート可の求人に絞って探すことも可能となっています。

インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指したい方はもちろん、開発系に転職したい方にもおすすめのサービスと評価できるでしょう。

Geekly｜首都圏で転職を考えているインフラエンジニアにおすすめ

Geeklyは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

開発・インフラともに満遍なく求人数を保有しているのが特徴で、職種別の求人数は以下の通りです。

この中だと特にサーバーエンジニアの求人が多く、次いでネットワークエンジニアの求人が充実しているという結果になりました。

GeeklyにはIT専門のアドバイザーが100名以上（※2023年3月時点）在籍しているため、インフラエンジニアならではのキャリアパスを相談することも可能です。

対応地域が東京・大阪を中心とした都市部に限られてしまう点はデメリットですが、これらの地域で転職を考えている方はぜひ検討してみてください。

ビズリーチIT｜年収800万円以上の求人をお探しのインフラエンジニアに

ビズリーチITは、スカウト型サービス「ビズリーチ」が運営するエンジニア向けの転職エージェントです。

実はビズリーチを利用して転職した方の5人に1人がエンジニア（※公式サイトより）といった結果が出ており、年収800万円以上の求人が豊富なのが特徴です。

インフラエンジニアはもちろん、開発系や社内SEなどの求人も保有しているため、他エンジニア職種にキャリアチェンジを考えている方にもおすすめです。

Direct type｜登録するだけで企業からスカウトが届く

Direct typeは、ITエンジニアに特化したスカウト型の転職サービスです。

有名な大手企業からスタートアップ企業まで、1,600件以上のIT求人を扱っています。

経歴や希望条件を登録すれば、待っているだけで企業からスカウトが届くので、手軽にあなたに合う求人と出会えるでしょう。

職種や言語など、あなたの経験や希望を細かく登録できるため、精度の高いマッチングが期待できます。

仕事で忙しいインフラエンジニアの方は、登録してスカウトを待ちましょう。

ウィルオブテック｜クラウドエンジニアやネットワークエンジニアの求人が充実

ウィルオブテックは、総合人材サービス企業の株式会社ウィルオブ・ワークが運営している転職エージェントです。

好待遇の非公開求人を多く扱っており、利用者の年収アップ率は76%（※公式サイトより）を誇ります。

全体的に求人数は少なめですが、クラウドエンジニアやサーバーエンジニアの求人が充実している傾向にあります。

またウィルオブテックでは他のエージェントと異なり、担当者が2名体制で手厚くサポートをおこなってくれるのが特徴です。

大企業や上場企業などで取り入れられている「コーディングテスト」の対策も可能ですので、幅広いインフラエンジニアにおすすめのエージェントと評価できるでしょう。

TechStars Agent｜元エンジニアのアドバイザーが徹底サポート

TechStars Agentは、IT・Web・ゲーム業界のエンジニアを対象とした転職エージェントです。

元ITエンジニアやIT会社役員など、IT業界に精通したコンサルタントが在籍しているため、安心して転職活動を進めることが可能です。

入社後短期離職率は0.45%と低い数値にとどまっていることから、企業と求職者のマッチング率が高いことも窺えます。

大手からスタートアップまで幅広い企業の求人を取り扱っているため、求職者の目的に合った支援が期待できるでしょう。

（※）TechStars Agent公式サイト参照｜2018年7月～2023年8月

サービス概要
サービス名	TechStars Agent
運営会社	株式会社Branding Engineer
求人数	非公開
ホームページ	https://techstars.jp/lp/agent/

Cloud Link｜インフラから社内SEに転職したい方におすすめ

Cloud Linkは、GeeklyやTechStars Agentと同様、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

年収・休日数・労働環境などを自社で厳しく審査し、基準を満たした優良求人のみを紹介しています。

自社内開発の求人が多いので、顧客先の企業に出向するストレスから解放されたい方にぴったりです。

入社後の定着率は98.3%と業界内でもトップクラスを誇ります。

最短2週間で内定を獲得できるため、急いで転職したい方は登録して求人を紹介してもらいましょう。

サービス概要
運営会社	株式会社Cloud Link
公開求人数	3,351件
非公開求人数	非公開
主な対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国
ホームページ	https://cloud-link.co.jp/corporate/

パソナキャリア｜インフラエンジニアで高年収を目指すなら

パソナキャリアは、人材サービス大手のパソナグループが運営している、ハイクラス向けの転職エージェントです。

全体の9割以上が大手・優良企業の求人で、年収800万円以上の求人も多く取り揃えているほか、エンジニア向けの求人も充実しています。

上記のようにインフラエンジニアの求人も取り揃えていますので、レバテックキャリアやマイナビIT AGENTのような特化型エージェントと併用すると抜け漏れをなくせるでしょう。

【パソナキャリアの評判・口コミ】

転職ドラフト｜企業から年収つきの指名が届く

転職ドラフトは、エンジニアに特化したスカウト型の転職サービスです。

プロ野球のドラフト制度のように、あなたの経験やスキルに興味をもった企業から年収付きの指名が届きます。

企業から提示される年収は、現職の年収とは関係なく実力ベースの金額です。

そのため、大幅に収入アップできる可能性があります。

転職ドラフト独自の厳しい基準を満たした質の高い企業だけが集まっているので、安心して利用できるでしょう。

ある程度インフラエンジニアで経験を積んでいて、転職を機に年収アップを狙いたいと考えている方におすすめです。

【転職ドラフトの評判・口コミ】

サービス概要
サービス名	転職ドラフト
運営会社	株式会社リブセンス
対応エリア	首都圏、東海エリア、関西エリア、九州エリア、その他リモート勤務可能
公式サイト	https://job-draft.jp/

関連記事：転職ドラフトの評判｜口コミから分かったメリット・デメリットや年収アップのコツ

paiza転職｜実際にコードを書いてスカウトを受け取れる

paiza転職は、IT・Webエンジニアに特化したスカウト型の転職サービスです。

登録後のプログラミングテストで一定のスコアを獲得すると、企業からスカウトが届きます。

プログラミングスキルに応じて応募できる求人が選定されるので、入社後のミスマッチが少ないでしょう。

学歴・職歴だけではなく技術力もアピールしたい方や、スキルに自信がある方におすすめです。

プログラミングテストを受けるだけでも現状の実力を把握できるので、まずは登録してあなたの今のスキルを確かめてみましょう。

【paiza転職の評判・口コミ】

サービス概要
サービス名	paiza転職
運営会社	paiza株式会社
対応エリア	全国、海外
公式サイト	https://paiza.jp/career

関連記事：paiza転職の評判は？口コミから分かる特徴やpaizaラーニングについても解説！

社内SE転職ナビ｜社内SEはもちろんインフラの求人も充実

社内SE転職ナビは、アイムファクトリー株式会社が運営している、社内SE専門の転職エージェントです。

開発エンジニアやインフラ系をはじめ、マネジメント業務やテクニカルサポートなど、幅広い職種の社内SE求人があります。

求職者ひとりに紹介できる求人数が平均25.6社と多いので、転職先の幅が広がるでしょう。

面談方法は、カジュアル面談やオンライン面談など、あなたに合った形式を選べます。

インフラエンジニアから社内SEにキャリアチェンジしたい方は、一度話を聞いてみると良いでしょう。

【社内SE転職ナビの評判・口コミ】

サービス概要
サービス名	社内SE転職ナビ
運営会社	アイムファクトリー株式会社
公開求人数	5,304件
対応エリア	全国（主に都心部）
公式サイト	https://se-navi.jp/

関連記事：社内SE転職ナビの評判・口コミ｜基本情報や利用の注意点・SE職との違いも解説

【番外編】インフラエンジニアでフリーランスとして独立したい方向け

インフラエンジニア経験者の中には、独立を視野に入れている方もいるでしょう。

そこで、フリーランスエンジニアにおすすめの転職エージェントを紹介します。

それぞれの特徴・利用するメリットは以下の記事で解説しているので、チェックしてみてください。

関連記事：フリーランスエンジニア向けエージェントおすすめ23選比較ランキング｜2024年3月版

【未経験】インフラエンジニア向け転職エージェント5選

この章ではエンジニア未経験の方を対象に、インフラエンジニアへの転職を目指せるおすすめの転職エージェントを紹介します。

エージェント名	総合評価	公開求人数	詳しく見る
Green	4.8	29,965件	スキップ
ワークポート	4.7	100,426件	スキップ
リクルートエージェントIT	4.6	94,010件	スキップ

Green｜業種・職種ともに未経験の求人が充実

Greenは、IT・Web業界の求人を豊富に保有している転職サイトです。

他のエージェントと異なり担当者がつかないサイト型ですが、企業の担当者と直接やり取りをしたり、面接前にカジュアル面談を実施することが可能です。

公式サイトでは「業種未経験歓迎」「職種未経験歓迎」の2種類から求人を検索することができるため、自分に合った未経験向け求人が見つかるでしょう。

iOS・Androidともに使いやすい公式アプリもリリースされているため、まずは気軽に求人を探してみてはいかがでしょうか。

サービス概要
サービス名	Green
運営会社	株式会社アトラエ
公開求人数	29,965件
対応エリア	全国（主に都心部）
公式サイト	https://www.green-japan.com/

関連記事：Greenの評判・口コミは良い？悪い？メリット・デメリットや活用方法まで徹底解説！

リクルートエージェントIT｜業界最大級の求人数が強み

リクルートエージェントITは、転職支援実績No.1（※1）を誇る総合型の転職エージェントです。

インフラエンジニアや社内SEなど、IT系職種の求人だけでも15万件以上（※2）あるので、求人の網羅性を高められるでしょう。

また、1977年の創業から45年以上にわたって蓄積してきたノウハウを活かした、手厚いサポートも魅力です。

徹底的に応募書類の添削や面接対策をしてもらえるため、選考が不安な方でも安心です。

転職活動のノウハウが学べるオンラインセミナーも開催しているので、転職を有利に進めたい方は登録して参加してみてください。

（※1）リクルートエージェント公式サイト参照｜2023年6月時点、厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および4か月以上の有期雇用の合計人数（2022年度実績を株式会社リクルートが集計）
（※2）2024年5月時点での求人数｜リクルートエージェント
（※3）2024年5月時点での求人数｜リクルートエージェント

【リクルートエージェントITの評判・口コミ】

ワークポート｜国内50ヶ所に拠点があるため地方転職にも◎

ワークポートは、20年以上にわたって、のべ83万人もの転職相談に対応してきた実績を誇るエージェントサービスです。

総合型の転職エージェントですが、もともとはIT専門で転職支援をおこなっていたこともあって、IT系職種の求人が豊富です。

実際に、通信・インフラエンジニア系の公開求人だけで7,000件以上（※2）あります。

サポート面では、キャリアアドバイザーから応募書類の書き方や面接での答え方などを丁寧に教えてもらえる点が魅力です。

入社後の条件交渉や円満退職に向けたアドバイスなど、内定後も手厚くサポートしてもらえます。

未経験からインフラエンジニアに転職したい方や、転職活動に自信がない方は、ワークポートに登録してサポートを受けてみましょう。

（※1）2024年5月時点での求人数｜ワークポート
（※2）2024年5月時点での求人数｜ワークポート

【ワークポートの評判・口コミ】

dodaエンジニアIT｜年代問わず未経験向けの求人を探せる

dodaは、公開・非公開あわせて28万件以上（※）の求人を保有している、総合型の転職エージェントです。

IT技術職の求人数は46,000件以上（※）で、インフラエンジニアの求人は10,000件以上（※）にのぼります。

dodaの最大の特徴は、転職サイトとエージェントの両方の機能を使える点です。スカウト機能を活用する等、自分で求人に応募することも可能です。

もちろん、エージェントサービスを利用すれば、選考対策のサポートも受けられます。あなたに合う方法を選べるので、自分のペースで転職活動をしたい方におすすめです。

（※）2024年5月時点での求人数｜doda

【dodaの評判・口コミ】

ユニゾンキャリア｜未経験から優良企業に転職したい方に◎

ユニゾンキャリアは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。

優良企業の求人を5,000件以上（※）も扱っており、求人の概要だけではなく、各企業の内情も詳しく教えてもらえます。

IT業界出身のキャリアアドバイザーが多く在籍しているので、専門的なアドバイスが期待できるでしょう。

運営元の株式会社ユニゾン・テクノロジーでは、ITスクールを開講しているため、無料でプログラミングを学べます。

スキルを身につけてから転職活動を進めることも可能なので、未経験からインフラエンジニアを目指す方は活用してみてください。

（※）ユニゾンキャリア公式サイト参照｜2024年2月時点

サービス概要
サービス名	ユニゾンキャリア
運営会社	株式会社ユニゾン・テクノロジー
公開求人数	約1万1,000件以上（非公開求人数含む）
非公開求人数	非公開
対応地域	東京都/神奈川県/埼玉県/千葉県/大阪府
ホームページ	https://unison-career.com/job/

【年代別】インフラエンジニア向けの転職エージェント

次に、年代別におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェントを見ていきましょう。

下記のテキストをクリックすると該当箇所に遷移できるため、自身に当てはまる年代を選んでみてください。

20代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェント

20代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェントは、以下の3つです。

経験者で年収アップを目指したい方は、レバテックキャリアとマイナビIT AGENTに登録しておけば間違いありません。

これからインフラエンジニアとして経験を積みたいと考えている方は、全国の求人を豊富に保有しているワークポートがおすすめです。

30代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェント

30代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェントは、以下の4つです。

いずれも20代で培ったスキルを活かして、キャリアアップを狙いたい方に向いています。

特にレバテックキャリアとGeeklyは、ITに特化した転職エージェントなので、専門的なサポートを受けることが可能です。

また、リクルートエージェントITを併用すると、求人の網羅性を高められます。

たくさんの選択肢から自分に合う求人を選びたい方は、複数の転職サービスに登録して求人を紹介してもらいましょう。

40代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェント

40代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェントは、以下の3つです。

なかでもビズリーチIT・パソナキャリアは、ハイクラス転職を目指す40代の方に向いています。

また、dodaエンジニアITと併用すれば、あなたに合う求人を見逃す可能性が少なくなるでしょう。

50代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェント

50代におすすめのインフラエンジニア向け転職エージェントは、以下の3つです。

ハイクラス転職を目指す方は、ビズリーチIT・パソナキャリアなどの年収アップが目指せる転職エージェントを活用してみてください。

インフラエンジニアの転職事情

ここでは、インフラエンジニアの転職事情を解説します。

インフラエンジニアの仕事内容や将来性が気になる方はぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアの仕事内容・職種

インフラエンジニアの仕事内容としては、大きく分けて4種類に分類できます。

業務	内容
要件定義	クライアントの要望をヒアリングし、課題解決のためのシステム開発やチーム編成を決定する
設計	インフラを設計する（「概要設計」と「詳細設計」に分類できる）
構築	設計書に添ってインフラを作り上げる
運用・保守	構築したインフラが問題なく稼働できるかチェックし、監視を続ける

さらに細分化すると、インフラエンジニアは以下の職種に分けられます。

それぞれサーバーやネットワークなど担当する領域が異なるため、業務内容も微妙に異なってくるのが特徴です。

インフラエンジニアの平均年収

厚生労働省の「令和5年賃金構造基本統計調査」によると、インフラエンジニアを含む「システムコンサルタント・設計者」の平均年収は、684万9,100円でした。

これは「令和5年賃金構造基本統計調査」で公表している、全職種の平均年収506万9,400円を上回っています。

参考：令和5年賃金構造基本統計調査｜厚生労働省

インフラエンジニアは十分に高収入を稼げる仕事です。スキルや知識を増やせば、年収1,000万円も視野に入ってきます。

以下の記事では、経験の有無別に年収1,000万円を目指す方法を解説しているので、あわせてチェックしてみてください。

関連記事：インフラエンジニアで年収1,000万は可能？収入ＵＰのコツや稼ぐ人の共通点

インフラエンジニアが転職で求められるスキル

担当領域によりますが、以下のようなスキルが必要とされることが多いです。

扱うサーバーやクラウドの種類はクライアントによって異なりますが、どの案件を任せられても問題なく対応できるよう、満遍なく学習しておくことをおすすめします。

ほかにもサーバーやネットワークの知識を身につけるにあたって、資格取得を通じて学ぶのも良い方法といえそうです。

おすすめの資格はこのあと解説しますので、ぜひあわせて参考にしてください。

インフラエンジニアの転職に役立つ資格

担当領域にもよりますが、主に以下のような資格があると有利に働くでしょう。

この中で未経験者が取得を目指すのであれば、「基本情報技術者試験」や「CCNA」がおすすめです。

インフラエンジニアの将来性・キャリアパス

インフラエンジニアは、需要がなくなりにくい仕事です。

主に扱うサーバーやネットワークは、ITシステムの基礎だからです。どんなに優れたITシステムがあっても、サーバーやネットワークがなければ動作しません。

だからこそ、インフラエンジニアはこれからも需要が見込まれる職種といえます。

またインフラエンジニアのキャリアパスとしては、運用・保守やヘルプデスクなどを経て、ネットワークやサーバーを扱うエンジニアになることが一般的です。

さらに突き詰めるとジェネラリスト志向のPMやITコンサルタント、スペシャリスト志向のITスペシャリストなどを目指すことが可能です。

描くキャリアによって必要なスキルは異なるため、自分の適性を見ながら判断するとよいでしょう。

インフラエンジニアは未経験でも転職できる？

完全未経験からいきなりインフラエンジニアに転職するのは、ハードルが高いかもしれません。

最初は下流工程（運用・保守）から始まり、徐々にスキルアップして上流工程に携わるようになるのが基本だからです。

未経験向けの求人もそこまで多くはありませんので、まずは資格取得や、プログラミングスキルを身につけるところから始めましょう。

実務経験を早く積みたい方には、先述した「運用・保守」がメインの求人に応募するのがおすすめです。

システムやサーバーは24時間体制で稼働していることが多く、人手が足りていないことから、完全未経験でも採用されやすいかもしれません。

インフラエンジニア向け転職エージェントの選び方

ここでは、インフラエンジニア向けの転職エージェントを選ぶ際のポイントをまとめました。

転職エージェント選びの参考にしてみてください。

求人数の多さで選ぶ

転職エージェントを選ぶ際は、求人数をチェックしましょう。

求人数が多ければ、あなたに合った企業に出会える可能性が上がります。

たくさんの求人を見たい方は、求人数に注目してみてください。

サポート内容で選ぶ

サポート内容で選ぶのも方法のひとつです。

エージェントによって得意分野は異なるからです。

書類添削や面接対策が得意なエージェントもあれば、第二新卒の転職に強いエージェントもあります。

そのため、どんなサポートが得意なのかを事前にチェックしておくと、あなたに合うエージェントが見つかりやすいでしょう。

ITに特化した転職エージェントを選ぶ

ITに特化した転職エージェントを選ぶのもおすすめです。

IT求人のみを扱っているため、効率よくあなたに合った求人を探せます。

また、IT業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているため、IT転職に特化した選考サポートを受けられるのもメリットです。

インフラエンジニア向けの転職エージェントを利用するメリット

インフラエンジニア向けの転職エージェントを利用するメリットは、以下の5つです。

順番に詳細を解説します。

無料で利用できる

ビズリーチなどの一部の例外を除き、多くの転職エージェントは無料で登録・利用できます。

転職エージェントは、企業から人材紹介料をもらうことで成り立っているビジネスだからです。

退会する場合も費用は発生しないので、安心して利用できるでしょう。

自分に合う求人を紹介してもらえる

転職エージェントを利用すれば、あなたの希望条件やスキルに合う求人を紹介してくれます。

自分で求人を探す手間が省けるので、効率よくあなたに合う求人と出会えるでしょう。

どんな仕事を紹介してもらえるか気になる方は、転職エージェントに登録して求人を見せてもらいましょう。

キャリアアドバイザーからサポートを受けられる

転職エージェントなら、専任のキャリアアドバイザーから転職活動のサポートを受けられます。

特にIT業界に精通したキャリアアドバイザーが多い転職エージェントでは、IT転職に特化した専門的なアドバイスがもらえるでしょう。

ひとりで転職活動を進める自信がない方は、転職エージェントのサポートを活用してみてください。

書類添削や面接対策を受けられる

転職エージェントを利用すれば、応募書類の添削や面接対策を受けられます。

転職のプロから実践的なアドバイスをもらえるので、選考に役立つでしょう。

書類作成や面接が苦手な方は、転職エージェントを活用しながら選考対策を進めてみてください。

年収交渉を代行してくれる

年収交渉を代行してくれるのも、転職エージェントのメリットです。

年収を上げてほしいと思っても「自分からは言い出しにくい...」と思う方は多いでしょう。

ですが、転職エージェントなら、年収交渉をキャリアアドバイザーに任せられます。

うまくいけば、5〜10%ほど年収がアップする場合もあるので、交渉に不安がある方は転職エージェントを活用しましょう。

インフラエンジニア向けの転職エージェントを利用するデメリット

インフラエンジニア向けの転職エージェントには魅力も多いですが、利用する際には注意点もあります。

メリットだけではなく、注意点もしっかり確認しておきましょう。

連絡が多い場合がある

あなたの希望に合う求人が多い場合、担当者からの連絡頻度が多くなる可能性があります。

そのため、なかには「連絡が多すぎる」と感じる方もいるでしょう。

連絡が多い場合は、対応できない時間帯を事前に伝えておくとスムーズです。

合わない担当者に当たる場合がある

運悪く、合わない担当者に当たってしまうこともあります。

担当者もひとりの人間ですので、相性の問題が出てしまうのは仕方ないことです。どうしても合わない場合は、担当者の変更を検討しましょう。

変更を検討する判断基準は以下のとおりです。

サポート期間が設けられている場合がある

転職エージェントによっては、サポート期間が決まっている場合があります。

一般的なサポート期間の目安は3か月です。

期間を延長できる転職エージェントもありますが、無期限ではないことを認識しておきましょう。

急いで転職する予定のない方は、以下のようなサポート期間が無制限の転職エージェントを使ってみてください。

インフラエンジニア向けの転職エージェントを利用する流れ

インフラエンジニア向けの転職エージェントを利用して、内定を獲得するまでの流れは以下のとおりです。

転職エージェントの使い方に慣れていない方は、チェックしてみてください。

インフラエンジニアが転職エージェントを効率的に活用するコツ

インフラエンジニア向けの転職エージェントを上手に活用するコツは、以下のとおりです。

記事を参考に、転職エージェントを有効活用しましょう。

複数の転職エージェントを併用する

転職活動を進める際は、複数の転職エージェントを併用しましょう。

理由は以下の3つです。

具体的には、2〜3社ほど登録してサポートを利用してみるのがおすすめです。

できるだけ早く返信する

担当者から連絡が来たら、なるべく早めに返信しましょう。

本気度が伝わり、優先的に動いてもらえるからです。

レスポンスが早いと、担当者もあなたを信頼して企業に推薦しやすいので、スムーズに転職活動が進みます。

経歴や悩みは正直に伝える

担当者は味方なので、経歴や悩みは正直に伝えましょう。

正しい情報を伝えないと、担当者もあなたに合う求人を紹介しにくくなります。

例えば、本当は3回転職しているのを「2回」と伝えてしまうと、企業側も「聞いていた経歴と違う」とトラブルになることがあります。

結果、内定が出にくくなるので、嘘はNGです。

担当者はあなたの弱みを理解したうえで味方になってくれるので、隠し事はせずにありのままを伝えましょう。

不採用になった理由を確認する

もし不採用になった場合、担当者は企業の面接官に「不採用になった理由」をヒアリングしています。

そのため、担当者から必ずフィードバックをもらい、次の面接の参考にしましょう。

弱点がわかったうえで対策したほうが、内定が出やすく、転職活動が早く終わります。

転職活動を担当者に丸投げしない

あくまであなたの転職なので、丸投げはNGです。

「担当者が良い会社だと言ったから」という理由で転職先を決めてしまうと、ミスマッチが起きやすいので、最終決定はあなたがおこないましょう。

どこから良い求人を紹介されるかわからないので、前述のとおり、複数の転職エージェントに登録して求人情報を集めておくことが大切です。

インフラエンジニアの転職体験談【自社調査】

この章では、当編集部で独自に実施したアンケートをもとに、インフラエンジニアの転職体験談を紹介します。

属性	体験談
38歳・女性 （インフラエンジニアからプロマネ）	SIerに客先常駐でインフラエンジニアとして従事してきましたが、自身の裁量で業務を行っていきたいと考え、大手SIerに転職しました。 企業規模も大きく、案件の規模も大きなものに携わることができ、何より給与が遥かにベースアップしたため、現状は満足しています。
34歳・男性 （インフラエンジニアからITコンサル）	より幅広い領域の経験を積みたいと考えて転職を決意しました。おかげで給料も上がり、夜勤などの不規則な勤務がなくなったのでよかったです。
53歳・男性 （インフラエンジニアから同職種）	前職ではパワハラがひどく、耐えかねて退職しました。年収ダウンがなく、コンプライアンスを意識する会社に転職できたので、決断してよかったです。
50歳・男性 （ネットワークエンジニアから同職種）	上流工程を担当したかったので転職しました。年収も上がったので概ね満足しています。

またインフラエンジニアが転職を考える理由としては、以下のような意見が見受けられました。

主に待遇やスキル面に不満や物足りなさを感じ、転職している方が多いようです。

インフラエンジニアは特に夜勤が発生しやすい・業務がマニュアル化されている傾向が高いため、ミスマッチを感じる方も一定数いるのでしょう。

【アンケート名】エンジニアの転職に関する実態調査
【調査日】2024年6月3日
【調査対象】エンジニアから転職したことのある男女
【調査人数】300人（男性269人/女性31人）
【調査方法】アイブリッジ株式会社Freeasyを用いたインターネットリサーチ（調査元：キャリアアップステージ編集部）

インフラエンジニアの転職でよくある質問

最後に、インフラエンジニアの転職でよくある質問にこたえます。

インフラエンジニアの転職に際して疑問点がある方は、チェックしてみてください。

まとめ

インフラエンジニアで年収・キャリアアップを目指しているのであれば、エンジニアに強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。

また、書類添削や面接対策などの選考サポートも受けられるので、選考に自信がない方は利用してみると良いでしょう。

最後にもう一度、おすすめの転職エージェントを経験の有無別に3つずつ紹介しておきます。まずは、インフラエンジニア経験者におすすめの転職エージェントは以下のとおりです。

インフラエンジニア未経験者は、以下のエージェントを利用してみましょう。

複数の転職エージェントに登録すると、担当者の相性を比較できます。

あなたに合った転職エージェントがわかるので、複数の転職エージェントに登録してサポートを受けてみてください。