未経験でも営業職に転職しやすい理由とは?営業職への転職を成功させるコツも紹介

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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営業職は流動性の高い職種で、常に求人数が豊富な業種であることから、転職しやすい職種といえます。

また、未経験人材を歓迎する業界・企業も多く、営業手法も多岐にわたることから、様々な職種からの転職を受け入れる風潮があります。

加えてしっかりとキャリアを積むことで年収を上げていけることから、人気の職種としても知られています。

そこでこの記事では、営業職について、未経験人材が転職する際のポイントおすすめの業界転職時に保有していると有利な資格などについて紹介していきます。

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目次

未経験でも営業職に転職しやすい理由

未経験でも営業職に転職しやすい理由として下記のようなものが挙げられます。

  • 営業職の求人数は他業種に比べて多い傾向にある
  • 求人数が増加傾向にある
  • 職種の流動性が高い
  • 特別な知識・資格が不要
  • 商材知識を入社後に学べる

以下でそれぞれ詳しく解説します。

営業職の求人数は他業種に比べて多い傾向にある

dodaが公開している「転職求人倍率レポート」によると、営業職の転職求人倍率は直近2.33倍(2022年11月時点)で、1名の転職希望者に対して求人数が2.33個あるような状態です。
【参考記事】転職求人倍率レポート(データ)|doda

エンジニア(IT・通信)が10.45倍、専門職(コンサル・金融)が6.29倍、エンジニア(機械・電気)が4.43倍、専門職(建築・不動産)が4.34倍、企画・管理が3.48倍、それに次いで営業職が2.33倍となっています。

上記の数字だけ見るとエンジニア職、その他の専門職の求人数が多いと感じますが、求人倍率の高い業種のほとんどが「専門職」であるため、未経験人材が転職するにはハードルは高いといえるでしょう。

もちろん転職を希望する人材のスキルや経験によって、各業種への転職難易度は変化しますが、求人倍率を参考に営業職の転職難易度を考えた場合、営業職の転職は比較的しやすいといえます。

求人数が増加傾向にある

さらに下記レポートをみると、営業職の求人倍率は2022年4月の1.86倍から、2022年11月の2.33倍に増加していることが分かります。
【参考記事】転職求人倍率レポート(データ)|doda

求人倍率は2022年7月から緩やかに上昇しており、ほぼ全ての業種で求人数が増加したことを示しています。こうしたデータから、企業が積極的に人材の採用を検討していることが分かります。

新型コロナウイルス感染症蔓延の影響から、企業はしばらく採用機会の見送りを検討していましたが、徐々に経済が活性化されてきた兆候を掴み、積極的に人材の確保に動いている状況といえるでしょう。

職種の流動性が高い

営業職は新卒採用・中途採用・キャリアアップ・キャリアチェンジなどが盛んに行われる職種で、他の職種と比較しても流動性が高いのが特徴です。

流動性が高くなっている理由には、「成果反映型の給与形態」や「営業スキル・経験をもとに他業界への転職も可能」といった特有の事情が背景にあります。

特別な知識・資格などは不要

営業職に求められるスキルとして、コミュニケーションスキル、資料作成能力、交渉力、人材構築・管理能力など多岐にわたりますが、未経験人材に対して求められる特別なスキルはありません

営業職には特別なスキルは求められませんが、実践を通じて学ぶ意欲や、断れても挫けない忍耐力など、タフさは求められる傾向にあると言えるでしょう。

商材知識を入社後に学べる

営業職では高いコミュニケーション力や資料作成能力、交渉力など求められるスキルが多岐にわたりますが、いずれも入社後に実践の中から学ぶことが可能です。

また、取り扱う商材についても入社後に知識を深めることができるため、転職前から特別に何か学びを深めたりする必要がありません。ただし、後述するように、転職先の営業職によって高度なスキルが求められる場合もあり、MBAや中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー(FP)などの資格があると優遇されることがあります。

【関連記事】営業職へ転職したい!未経験でもできる?営業の仕事内容と必要スキル、注意点を解説

営業職未経験の人材におすすめの業界

営業職未経験の人材におすすめの業界には下記のようなものがあります。

  • 人材業界
  • IT業界
  • 保険業界

それぞれ詳しく解説します。

人材業界

人材業界の商材は、その多くが求人掲載などの無形商材を扱っています

そのため営業経験がない人材でも比較的業務を覚えやすく、スムーズに経験を積んでいくことが可能です。また、就職希望者・転職希望者に効率的に自社求人を出したい法人とのやり取りが主な業務になることも多いため、営業職として転職する際のハードルは低いといえるでしょう。

IT業界

IT業界の商材は多岐にわたり、自社サービスを利用してくれるユーザー・法人に営業をかける仕事や、運営するWebメディアに求人・広告を掲載したい法人に営業を行う職種などがあります。

なかには、自社開発のアプリやサービスを商材として扱う企業もあるため、深い商材知識が求められつつも、顧客にベネフィットを伝えなければならないなど、求められるスキルも大きく変わってきます。

同じIT業界でも取り扱う商材の難易度・複雑さは変化するため、営業職で経験を積み、IT業界でキャリアアップを図ることも可能です。

保険業界

保険業界の商材は様々ですが、営業未経験の人材でも取り組みやすいのが「個人向けの保険商品の営業」です。

個人に対して営業を行う営業人材は常に不足している状況で、保険会社や代理店企業が積極的に未経験人材を採用しています。法人向けの商材ではないため、一般ユーザーとしての感覚・知識を参照しつつ、営業活動に臨める点がおすすめできます。

営業職未経験者が知っておきたい営業の種類

営業職未経験者にとって、「営業」と聞くと「飛び込み営業」や「テレアポ」といった業務が思い浮かぶかもしれませんが、営業職は大きく分けて以下の2つに分かれます。

  • ルート営業
  • 新規営業

それぞれ重要な用語のため、以下で詳しく解説します。

ルート営業

ルート営業とは、すでに自社と取引のある顧客に継続利用を促したり、アップセル・クロスセルなどを行って売上最大化を目指す営業活動となります。

既存顧客に向けて行う営業活動のため、新しく顧客開拓を行う新規営業に比べて難易度が低いのが特徴です。

とはいえ、既存顧客との営業活動で失敗してしまうと、自社の大切な顧客を逃してしまい、場合によっては重要案件の失注に繋がってしまう恐れがあります。

得意先の接待や日々の対応など、きめ細やかな気遣い・サポートができる人材に向いている営業スタイルといえるでしょう。

新規営業

新規営業とは、営業活動を行い、新しく顧客を開拓する営業スタイルを指します。

先ほど言及した「飛び込み営業」が新規営業の一ジャンルとして分類できます。ただし新規営業は飛び込み営業だけでなく、商材理解に時間がかかる商材や、顧客課題をよくヒアリングして自社商材を提案すべき場合など、営業人材の経験やセンスが求められる営業スタイルです。

したがって、営業職未経験の人材にとって新規営業は難易度が高い営業活動と位置づけられます。

「提案を行うことで受注する営業スタイル」のため、顧客課題を見つけ、潜在的な悩みを顕在化し、受注まで繋げる戦略的な営業活動が求められます。

営業職未経験者が知っておきたい営業手法

営業職未経験者はルート営業・新規営業といった営業スタイルの違いを覚えると同時に、下記のような営業手法を覚える必要があります。

  • 飛び込み営業
  • テレアポ
  • メール営業
  • レター営業
  • 反響営業(引き合い営業)
  • コンサルティング営業
  • ソリューション営業
  • コンテンツマーケティング

これらの営業手法のうち、営業職の人材が自らアプローチをかけて受注を取りに行く営業アプローチを「アウトバウンドセールス」といいます。

上記の営業手法の中では、飛び込み営業・テレアポ・メール営業・レター営業・コンサルティング営業が該当します。

一方で営業人材が自らアプローチをかけにいくのではなく、自社のホームページやサービスページ、メルマガなどに問い合わせがあった場合に、見込み顧客に対して行う営業アプローチを「インバウンドセールス」といいます。

上記の営業手法の中では、反響営業(引き合い営業)・コンテンツマーケティングが該当します。

なお、似たような用語に「インサイドセールス」があります。

インバウンドセールスと言葉こそ似ていますが、意味としては「オンラインを駆使した営業活動」を指し、顧客に自ら働きかけるアウトバウンドや、顧客の問い合わせに対して応答するインバウンドとは意味が異なります。

インサイドセールスでは基本的にオンライン上で見込み客とのやり取りを行い、ニーズが顕在化した顧客に対し、「インサイドセールス部門でそのままクロージングを行うか」「フィールドで対面営業を行う営業部門に引き継ぐか」といった選択をとります。

インサイドセールスで顧客ニーズの顕在化を任される場合は、顧客に自らメルマガやDM郵送などを使って積極的にアプローチしていくことも重要です。そういった意味で、インサイドセールスは「インバウンドセールス」と「アウトバウンドセールス」の両方を担う職種であることが分かります。

飛び込み営業

飛び込み営業は、文字通り飛び込みで営業を行う手法を指します。

受注確度の高い見込み客に対してアプローチをかけていく営業スタイルではなく、どちらかといえば数をこなす中でニーズが顕在化している見込み客を見つけ出す営業スタイルです。

飛び込み営業では営業先にアポを取ることなく伺うため、突然の営業に戸惑う担当者も多く、飛び込み営業を行う営業マンも強い心理的ストレスを受けることから、以前に比べて数が減っている状況があります。

テレアポ

テレアポは、自社が保有する顧客リストに電話をかけて商談のアポイントを獲得する営業手法です。社内にいながら見込み客に電話でアプローチできるため、1日に数十~数百の営業先に架電できるメリットがあります。

また、対面営業の心理的ストレスがないため、営業先に断られる際のストレスも軽減される点がメリットとして挙げられます。

テレアポでは、飛び込み営業のように初めて接触を図るような場合もあれば、メルマガやセミナーを受講した企業をリスト化し、ある程度受注が見込めるリストにだけ電話をかける場合もあります。

前者の場合は、営業先の企業によっては迷惑がられることもあり、一方的に通話を切られたり、会社に苦情が入ったりすることがあるため注意が必要です。

1日中同じ場所で電話をかけ続け、電話口での冷たい対応を受け続ける事に心理的ストレスを感じる営業マンも多く、テレアポに強い営業マンは重宝される傾向にあります。

メール営業

メール営業は文字通り「メール」を使った営業活動を指します。メールアドレスを登録してくれたリストに対して定期的にメールを配信する「メルマガ」が主流です。

メール送信であれば、対面営業や電話営業のように受け取った本人の時間を縛ることがないため、「営業されている感覚」を相手に与えずに済むメリットがあります。

昨今は「押し売り」を嫌う風潮があるため、メール営業のような控えめな営業手法が効果を発揮しやすくなっています。

レター営業

レター営業は、手紙を使った営業手法を意味しています。

手紙を使った営業はデジタル化が進む前から活用されている営業手法で、手紙を作成した人物の想いが相手に伝わりやすいメリットがあります。

特に普段接点を作ることが難しい企業の決裁者や、上層部の人材に営業をかける際に効果的とされているため、ここぞという場面で用いられます。

反響営業(引き合い営業)

反響営業(引き合い営業)は、自社サービスや商品への問い合わせがあった顧客に対して営業をかける営業手法です。

営業担当が営業をかけることなく商談へと入れるため、受注確度が高いのがメリットといえます。

ただし、反響営業で継続的に受注を獲得するには、普段の見込み客とのコミュニケーションが良好であることが重要です。

多くの場合、メール営業やコンテンツマーケティングといったインバウンドセールスと組み合わせて件数を増やしていきます。

コンサルティング営業

コンサルティング営業は、顧客課題に対し、最適な解決策を提示する営業手法です。

よく似た営業手法にソリューション営業がありますが、コンサルティング営業では「自社商品以外の活用も含めた顧客課題解決」が根本にあるため、顧客課題に対して最も効果があるサービス・商品を他社が保有している場合にはそちらを紹介することもあります。

明確な線引きはありませんが、コンサルティング営業の方が顧客目線で課題解決を図る営業手法といえます。

ソリューション営業

ソリューション営業は、自社サービス・商品の見込み客に対してヒアリングを行い、潜在的な課題・ニーズを顕在化し、自社サービス・商品の受注を目指す営業手法です。

コンサルティング営業が顧客目線で最適な解決策を提案するのに対し、ソリューション営業は最適な解決手段が自社サービス・商品になるようリストを選定し、営業をかけていく手法となります。

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングは、将来的に自社サービス・商品を受注する可能性がある見込み客に向けて有益な情報を発信し、自社ブランドやサービスのファンになってもらうことが目的の営業手法です。

コンテンツマーケティングのゴールは各企業によって異なりますが、最終的に「自社サービス・商品への問い合わせ件数の増加」が目的とされます。

企業ブログやWebメディア運営、SNS運用など、コンテンツマーケティングを実施する媒体は数多く存在します。

営業職に転職するメリット

営業職に転職するメリットには以下のようなものがあります。

  • 忍耐力が鍛えられる
  • コミュニケーション能力を磨ける
  • 営業成績が報酬に直接反映される
  • 論理的思考力を鍛えられる
  • 数字にコミットできるようになる
  • キャリアアップ・キャリアチェンジの準備がしやすい

それぞれ詳しく解説します。

忍耐力が鍛えられる

営業職に転職すると、自社の営業ノルマと顧客課題に日々向き合うことで、目標を達成するためにコツコツ努力を行うための忍耐力が鍛えられます。

目的・目標の実現に向けて、困難な状況に向き合い、課題解決を図る取り組みは確実に個人の力となります

コミュニケーション能力を磨ける

営業職の主業務は「見込み客・顧客とのコミュニケーション」です。

見込み客・顧客と接触する中で、隠れたニーズを引き出したり、課題を整理したりする行為は営業人材の経験として蓄積されていきます。

高いコミュニケーション能力を保有することで、他の職種に転職した場合でもプロジェクトリーダーとして能力を発揮したり、ディレクターとして各関係先・部門の調整役として活躍したりできるでしょう。

営業成績が報酬に直接反映される

営業活動で収めた営業成績はそのままインセンティブとして報酬・給与に反映されます。

自身の頑張りが直接給与に反映されるため、高いモチベーションを保ったまま営業活動に臨むことができます。報酬が増えることによってプライベートの生活も充実したものになるでしょう。

論理的思考力を鍛えられる

営業時に見込み客・顧客とコミュニケーションを取りますが、その際に自社サービス・商品の魅力を完結に説明したり、顧客課題の解決に対する必要性を伝えたりすることで、論理的な思考能力が身に付きます。

物事の因果関係を常に考えながら営業することになるため、自然と高い論理的思考力が身に付くのがメリットといえるでしょう。

数字にコミットできるようになる

営業職には個人の営業ノルマや部門全体の売上目標が課せられ、様々なプレッシャーの中で日々の業務を遂行することが求められます。

途中の進捗報告も重要な業務であり、上司や同僚、会社の期待を感じながら仕事に臨むことになるため、数字にコミットできるようになります。

数字にコミットできる姿勢は様々な業種で評価されるため、営業職で仕事をするメリットといえるでしょう。

キャリアアップ・キャリアチェンジの準備がしやすい

上述したように、営業職で仕事を行うことで、様々なスキル・経験が身に付きます。

身に付いたスキル・経験は他業種でも応用可能なものが多いため、キャリアアップ・キャリアチェンジの準備として経験を積んでおくキャリアプランも良いでしょう。

自身に明確なキャリアプランがあり、そのために営業職の経験が必要だと判断できる場合は、未経験人材でも転職してみるとよいかもしれません。

営業職に転職するデメリット

営業職に転職するデメリットには以下のようなものがあります。

  • 休日出勤が必要になるケースがある
  • 顧客と会社の板挟みでストレスが溜まる
  • 営業成績が報酬に反映されない会社もある

それぞれ詳しく解説します。

休日出勤が必要になるケースがある

転職する営業職の業界によっては、残業や休日出勤が必要になるケースもあり、営業人材のプライベートな時間を奪ってしまうこともあります。

もちろん全ての営業人材に共通することではありませんが、残業や休日出勤によってプライベートな時間を侵害されたくない人材にとってはデメリットが大きい選択となるかもしれません。

顧客と会社の板挟みでストレスが溜まる

営業職は自身の営業ノルマや部門の営業目標を常に背負いながら、顧客への営業活動を行います。

場合によっては顧客の希望と自社の希望の板挟みに遭うことがあり、どうにもできない状況からストレスが溜まってしまうことがあります。

様々な状況を打開するのが営業職に求められているスキルですが、ストレスが溜まってしまうことで営業のモチベーションが下がってしまうこともあるため、モチベーション維持に対する注意が必要です。

営業成績が報酬に反映されない会社もある

営業職によっては営業成績が報酬に反映されない会社もあります

例えば取り扱っている商材の受注あたりの売上が小さい場合は、営業成績が報酬に反映されないこともあるでしょう。

「営業成績が報酬に反映される」ということは「企業売上に大きく寄与したこと」を意味するものであるため、受注単価が高い商材を扱うか、事前に報酬への反映が確認できる商材を扱うようにしましょう。

営業職に向いている人の特徴

未経験人材でも営業職に向いている人材には以下のような特徴があります。

  • 強い忍耐力を保有している
  • コミュニケーション能力が高い
  • 事業理解・商材理解に長けている

それぞれ詳しく解説します。

【関連記事】営業に向いている人の特徴は?向いていない人におすすめの対策

強い忍耐力を保有している

先述したように、営業職は自身の営業ノルマと会社の営業目標の双方を意識しながら営業活動を行うポジションであるため、困難な状況を打開していくための忍耐力が求められます

また同時に高い課題解決能力を保有している必要があるため、課題解決に必要なフレームワークや、課題解決事例を多く知り、様々な状況に対応できる人材が向いています

コミュニケーション能力が高い

営業職は見込み客・顧客とやり取りを行う職種であるため、高いコミュニケーションスキルが求められます。

営業職未経験の人材であっても、プロジェクトをスケジュール通りに進行することや、トラブル解決の段取り・指示出し・行動が得意な人材は、営業職でも十分に活躍できる可能性があります。

事業理解・商材理解に長けている

営業職は自社サービス・商品の販売を任されている重要なポジションのため、未経験人材であっても高い事業理解・商材理解が前提になければいけません

しっかりと事業や商材を理解した上で、コミュニケーションスキルや困難に立ち向かう忍耐力が求められます。

営業職への転職で有利な資格

営業職への転職に際して特別な資格は必要ありませんが、以下のような資格を有していると営業職への適性が認められて、スムーズに転職活動ができる可能性があります。

  • MBA
  • 中小企業診断士
  • ファイナンシャルプランナー(FP)

それぞれ詳しく解説します。

MBA

MBAは経営学修士を意味する言葉で、資格取得者には経営や企業ファイナンスに関する深い知識が備わっていることが証明されます。

MBAを保有する営業人材は、企業の財務体質や経営状況・経営戦略に対して理解があるため、見込み客・顧客からヒアリングした表面的な課題から、企業経営に関わる根本的な課題を見つけ出すことができます。

そうしたスキルを保有している営業人材は、「コンサルティング営業」や「ソリューション営業」といった顧客と直接やり取りを行うポジションで活躍するとよいでしょう。

中小企業診断士

中小企業診断士は、文字通り中小企業の経営戦略や財務状況を把握し、適切なアドバイスを行う人材に与えられる資格です。

中小企業診断士の資格を保有するには、特定の試験を通過するか、中小企業大学校の中小企業診断士養成課程を修了する必要があります。

中小企業診断士の資格を保有している人材は、企業の成長戦略や財務状況に対する理解があるため、現状を踏まえた事業規模・企業規模レベルの解決策を提示できます。

MBA保有者と同じく、「コンサルティング営業」や「ソリューション営業」といった営業手法での活躍が期待されます。

ファイナンシャルプランナー(FP)

ファイナンシャルプランナー(FP)の資格は一見すると営業職に関わりがないように感じますが、顧客課題の解決として「コスト削減」や「資金調達」なども含まれるため、そうした解決策を提示すべき状況ではファイナンシャルプランナー(FP)の資格が効果を発揮します。

ファイナンシャルプランナー(FP)資格を保有している人材も、MBAや中小企業診断士の資格を保有している場合と同様に、「コンサルティング営業」や「ソリューション営業」として顧客と密に関わることがおすすめです。

営業職への転職を成功させるコツ

未経験人材が営業職への転職を成功させるコツとして、以下のようなものがあります。

  • 業界分析・企業分析を徹底する
  • キャリアプランを明確にする
  • 転職エージェントを活用する

それぞれ詳しく解説します。

【関連記事】未経験から営業職になりたい!転職を成功に導く5つの手順

業界分析・企業分析を徹底する

他業種・他業界から営業職への転職を検討する際は、まずしっかりと業界分析・企業分析を行いましょう。

転職予定の営業職がどういった商材を取り扱い、どのような法人・個人がその商材を利用しているのか、といった情報を深掘りすることが重要です。

キャリアプランを明確にする

他業界・他業種から営業職へ転職する際には、営業職に転職する理由を明確にする必要があります。

企業の採用担当者は「キャリアアップをせずに未経験職種に転職する理由」や「未経験でも自社の営業職で働きたい理由」を詳しく聞きたいと考えているため、キャリアプランを明確にし、面接時に堂々と想いを伝えられるようにしておきましょう。

転職エージェントを活用する

営業職未経験の人材が営業職への転職を成功させたい場合は、総合型の転職エージェント」と「営業職に特化した転職エージェント(特化型転職エージェント)」を活用しましょう。

転職エージェントには各業界・業種に精通したキャリアアドバイザーが在籍しているため、未経験人材であっても適性度が高い求人を紹介してくれます。

各転職エージェントでは履歴書・職務経歴書の添削や、面接対策などもサポートしているため、転職活動時には必ず活用しましょう。

【関連記事】営業職の転職に強いおすすめ転職エージェント徹底比較17選|失敗しない選び方と転職成功のコツを解説

営業職からの転職でおすすめの転職エージェント

営業職から転職を考えた時におすすめしたいのが以下の転職エージェントです。

それぞれ詳しく紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、人材業界最大手の「リクルート」が運営する転職エージェントで、「豊富な転職成功実績」と「圧倒的な取り扱い求人数」を特徴としています。

転職エージェントには大きく分けて「総合型」と「特化型」の2種類がありますが、リクルートエージェントは総合型の転職エージェントとして知られています。

評判を見ても「丁寧なサポート」や「圧倒的な求人数」などが挙げられており、営業職の転職でもまず登録しておきたい転職エージェントといえます。

営業職未経験の人材であっても、営業職に関する豊富な求人から最適な求人を選んで紹介してくれるため、キャリアアドバイザーとの初回の面談時に条件・希望をしっかりと伝え、効率的に魅力的な求人に出会えるよう工夫を凝らしましょう。

\圧倒的な取り扱い求人数/

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マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、日本最大級の就職・転職情報を取り扱う「マイナビ」が運営会社の転職エージェントです。

リクルートエージェントやdodaと比較して、20代や若手の転職に定評がある転職エージェントで、若手向けの求人を豊富に取り扱っているのが特徴といえます。

20代もしくは業界経験の浅い営業職で、同職種での転職を検討している人はマイナビエージェントへの登録をおすすめします。また、特化型転職エージェントに「マイナビ営業エージェント」も存在するため、それぞれ登録するとよいでしょう。

\若手の転職に定評/

※サイト登録・相談は無料です

doda

doda

dodaは、総合人材サービスを手がける「パーソルキャリア」が運営する転職エージェントで、「豊富な求人数」と「高い利用者満足度」が特徴として挙げられます。

多くのアンケート調査で「サポートの手厚さ」が言及され、業界最大手のリクルートエージェントよりも利用者の評価が高い調査結果もあります。

dodaの良い点は、転職エージェントと転職サイトが1つのプラットフォームに集約されている点です。

営業職なら「dodaセールス」から求人情報はもちろん、営業職の転職で役立つ情報を取得できるため、活用をおすすめしています。

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type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、「株式会社キャリアデザインセンター」が運営する営業職・企画職・ITエンジニア職に特化した転職エージェントです。

取り扱い求人を一都三県に絞っているため、地方で転職活動を行う営業人材は利用できませんが、対象地域であれば経験豊富なコンサルタントがサポートに当たってくれます。

また、営業職であれば「営業」に特化したキャリアアドバイザーを指名でき、求人の選び方からスキル・経験の棚卸し、希望する転職先企業の分析などもサポートしてくれます。

リクルートエージェントやdodaなどの総合型転職エージェントに登録した後は、type転職エージェントなどの特化型転職エージェントにも登録しておきましょう。

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doda X

dodaX

doda Xは、管理職などのハイクラス人材を対象に絞った転職サービスです。

年収800~2,000万円の非公開求人を多数保有しており、営業職で長年キャリアを積んでいる人材や、管理職以上の仕事にチャレンジしたい人材におすすめできます。

ハイクラス転職のため、対象年齢はおよそ40~50代になりますが、30代の人材でもヘッドハンターによるヘッドハンティングがあるかもしれません。

経験豊富なヘッドハンターに転職相談をすることも可能なため、営業職へキャリアチェンジをおこないたい人材にもおすすめしたい転職サービスです。

営業職未経験の人材がいきなりハイクラス求人を紹介してもらえる可能性は低いですが、先述したMBAや中小企業診断士、ファイナンシャルプランナー(FP)の資格を保有していると、マッチングする求人が見つかるかもしれません。

「今は営業未経験だけど、数年かけて営業職でキャリアアップを図りたい」と意気込んでいる方には是非おすすめです。

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まとめ

営業職は流動性の高い職種で、常に人材の入れ替えが多いのが特徴です。

営業職未経験の人材を歓迎する業界・企業も多く、キャリアチェンジで営業職としてのキャリアを積んでいきたい人材にも開かれている職種といえるでしょう。

ただし、営業人材に求められるスキルは多岐にわたり、ポジションや営業手法によっては強いプレッシャーの中で営業しなければならない場合もあるため、転職エージェントのキャリアアドバイザーの意見も取り入れながら、自身の適性を見極めた上で転職を決断しましょう。

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