日々の仕事に追われて休みが取れず、給料も上がらないと悩んでいる方が増えています。

そのようななかで、ワークライフバランスを改善したいと考える人が増えています。

では、休みが多くて給料がいい仕事は、本当にあるのでしょうか。

この記事では、休みが多くて給料がいい仕事を10個紹介します。これらの仕事は、条件が良いだけでなく、やりがいも感じられるものばかりです。

さらに、休みが多くて給料がいい仕事のメリットや注意点について詳しく説明し、実際にそのような仕事に就くためのポイントもお伝えします。

ワークライフバランスに悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事：ワークライフバランスが実現しやすい業界・職種・企業の特徴と転職成功のポイントを解説

休みが多くて給料がいい仕事の条件とは？

休みが多くて給料が良い仕事の条件として、次の点が挙げられます。

これらの条件の根拠や具体例について、詳しく解説していきます。

年間休日は116日以上

休みが多い基準については、厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」によると、企業規模を問わない年間休日総数の平均は「115.6日」です。

通常完全週休2日で105日となるため、「115.6日」は完全週休2日にお盆と年末年始の休暇を合わせたぐらいの日数になります。

休日の多い仕事を探す場合、この「115.6日」を目安に求人票を確認してみましょう。

参考：厚生労働省の「令和5年就労条件総合調査」

年収は423万円以上が目安

給料がいいと判断される要因には、日本の世帯所得の現状があります。

労働政策研究・研修機構（JILPT）のデータによると、日本の世帯所得の中央値は約423万円です。この収入を超えていれば、基準以上の給料がもらえる仕事と言えるでしょう。

ただし、年収は年代ごとに異なります。dodaの平均年収ランキングによれば以下の通りです。

年代	平均年収
全年代	414万円
20代	352万円
30代	447万円
40代	511万円
50代以上	607万円

年代によっては423万円を超えることも、少ないこともあるため、自分の年齢に合った年収を確認しておくことが重要です。

休みが多くて給料がいい仕事10選

休みが多くて給料のいい仕事は、条件をしっかり確認しておけば見つけることは可能です。

この章では、休みが多くて給料がいい仕事を10個を紹介します。

また、その仕事がなぜ給料が高くて休日が多いのかについても詳しく解説していきます。

ITエンジニア

ITエンジニアは、プログラミングスキルを用いて、ソフトウェアの開発やシステム設計、ネットワーク構築、運用保守などをおこないます。

業務内容は多岐にわたり、プログラミングやデータベース管理、クラウドサービスの利用なども含まれます。

また、特定の分野に特化することも多く、最新技術の習得が求められるでしょう。

給料がいい要因としては、近年のIT需要の高まりが考えられます。とくにスキルのあるエンジニアは、高い年収を提示されやすい傾向にあります。

年間休日については、プロジェクトベースで働くことが多いため、効率的に時間管理をし、休日もしっかり取れる体制が整っています。

また、リモートワークやフレックス制度を導入している企業が多く、働き方の自由度が高いのも特徴です。

関連記事：未経験からITエンジニア転職はきつい？未経験可求人の実情やおすすめの職種を解説！

営業職

営業職は、自社の商品やサービスを顧客に提案し、受注・契約してくる仕事です。商談だけでなく、顧客との関係構築のためニーズ分析やさまざまな商品のプレゼンをおこないます。

業界によって異なりますが、年間休日も基本土日が休みのケースが多く、他の職種と比べて年収も高いのが特徴といえるでしょう。

年収が高い理由として、営業職は基本給の他に、契約実績に応じたインセンティブが発生する場合が多いです。

そのため、営業成績によってはいい給料をもらえるケースが多々あります。

関連記事：未経験から営業職はやめとけ？実情や転職成功のカギを徹底解説

MR

「MR」はMedical Representatives（医療情報担当者）の略で、医師や薬剤師に医薬品の製品情報を提供し販売するのが主な仕事です。

それ以外にも新薬開発のために必要な医薬品の効果や副作用について情報を収集し、開発者へフィードバックする役割もあります。

MRの仕事は、医療に関する高い専門知識が求められ、売上に応じたインセンティブを受けられるため、高い年収になる傾向があります。

また、取引先に病院関係が多いので、土日祝休みになり、比較的休日も多いでしょう。

関連記事：MRが「やめとけ」と言われる5つの理由とは？MRの実情とおすすめの転職先を解説

銀行員

銀行員は、銀行の窓口での接客や預金業務、融資や資産運用の相談などの業務をおこないます。

個人や法人の顧客に対して金融商品を紹介したり、実際に顧客のところへ訪問し営業したりする場合があります。

銀行員は金融業界の給与水準が高く、とくに都市銀行では高めに設定されています。

また、銀行員は銀行法に基づき土日祝や年末年始が必ず休みのため、休日日数も他と比べて多い傾向にあります。

事務職

事務職は基本的に書類作成やデータ入力、電話応対など一般事務の業務をおこなう仕事です。

基本的にデスクワークの仕事で、業務量も決められたものが多いです。

残業や休日出勤が少なく、ワークライフバランスが取れている仕事です。

給料については一般事務の方はそれほど高くはありませんが、経理事務や法務事務など専門知識が求められる事務職は高い収入が得られる可能性があります。

日商簿記やMOS検定などの資格を取得すれば、給料もアップしやすいでしょう。

関連記事：未経験から一般事務への転職はなぜ難しいのか？転職する方法について解説

大学職員

大学職員は、大学の運営のために事務作業などをおこなう仕事です。事務作業といってもさまざまあり、学生支援から広報活動など大学運営に関するさまざまな仕事があります。

大学は、国公立大学や私立大学によって待遇面や仕事内容が変わってきます。

実際は、私立大学の大学職員の方が、平均年収が高い傾向にあります。

また、土曜出勤や祝日出勤の可能性もありますが、基本的には学校が開いている平日のみの仕事のため年間休日も多く取れます。

研究職員

研究職員は、メーカーなどで新商品の開発やデータ分析などをおこなう仕事です。

研究職は専門性が高く、高度な知識を必要とするため、基本的に大学院の修士課程や博士課程を卒業した人が就職する傾向にあります。

一定以上の学歴が必要なため、年収も比較的高い水準となっています。

また、年間休日は他の業種よりも多いので、仕事とプライベートを両立させやすいでしょう。

公務員

公務員は、国家公務員と地方公務員の2種類あります。

それぞれの給料については地方公務員が若干低いぐらいで大きな差はありませんが、公務員は民間企業と違い安定しているのは事実です。

また、休日も土日祝や年末年始など休みがあるため、休日数は平均より多めです。

給料についても新卒で入った時は多少低いですが、勤続年数によって上がっていくので、年数を重ねるほど安定した高い給料が得られるでしょう。

関連記事：公務員は転職しない方がいい？民間から公務員への転職についても解説

コンサルタント

コンサルタントは、企業や組織の課題解決や会社運営の戦略を考える仕事です。

高い分析力と提案力が求められるため、仕事の難易度が非常に高い傾向にあります。

そのため平均年収は他の仕事よりも高く設定されており、外資系のコンサルタント会社であれば年収1000万円を超える可能性も十分にあるでしょう。

年間休日は平均よりは多いですが、仕事が忙しく残業時間は多い傾向です。

ただし、会社によってはリモートワークなど採用しているところもあり、ワークライフバランスがとれている場合もあるので、求人票などでしっかり確認しましょう。

関連記事：コンサルタントが激務なのは本当？やめとけと言われる理由や実態・魅力を解説

企画職

企画職は、メーカーで新商品やサービスの企画、マーケティング戦略の立案などを担当する仕事です。

自社の商品やサービスを企画することは、会社の中では需要な部門であり少数精鋭でおこなうため、給料が高い傾向にあります。

また、基本業務として外部対応などないため、休日出勤をすることがほとんどなく、安定して休日を確保できます。

関連記事：未経験や第二新卒ではマーケティング職への転職は難しい？有利なスキルと成功ルートを徹底解説

休みが多くて給料がいい仕事に就くメリット

休みが多くて給料がいい仕事に就くと、下記の3つのメリットがあります。

条件のよい仕事に就くことで、単に生活が豊かになるだけでなく人生の質を大きく向上させる可能性があります。

それぞれのメリットを理解しておくことで、今後のキャリア選択の際に役に立つでしょう。

ワークライフバランスが保てる

休みが多くて給料がいい仕事に就くことで、ワークライフバランスが保てます。

とくに、仕事と家庭の両立ができる事で、仕事の生産性向上につながります。

また、ワークライフバランスの取れた従業員は仕事に対する満足度も高く、離職率低下にもつながります。

その結果、ワークライフバランスの取れた企業であると周知されることで、学生や転職先に選ばれる可能性が高まり、多様な人材確保に役立つでしょう。

キャリアパスや働き方について考えやすい

給料がいい仕事に就くと、自然と仕事へのモチベーションが上がり、昇給・昇格を狙いやすくなります。

なぜなら、自分に余裕ができるので、前向きに仕事に取り組むことができ、結果的に実績を積み上げられるからです。

また、休日が多くなると資格取得のために勉強に打ち込んだり、スキルアップのためのセミナーに参加したりと自己研鑽に取り組めます。

お金と時間の余裕ができることで、仕事面が充実し新たなステップアップへつなげることができるでしょう。

精神的・身体的ストレスが少なくなる

給料もよく休日も多ければ、自分に余裕ができます。

ストレスが少ない環境で働くと、仕事の満足度は高まり、業務への意欲が増加します。

ストレスを感じない環境にいることで、精神的にも身体的にも安定して生活できます。

また、休暇をしっかり取れていれば、心身の健康を維持できます。ワークライフバランスが取れている状態となり、過労や病気のリスクを軽減できるでしょう。

休みが多くて給料がいい仕事に就くデメリット・注意点

休みが多くて給料のいい仕事は魅力的ですが、いい点ばかりではありません。

このような仕事には、デメリットや注意すべき点があります。

これらの内容に注意しながら、休みが多くて給料のいい仕事を選んでいきましょう。

質の高い仕事や成果を求められる

休みが多くて給料がいい仕事に就く時には、質の高い仕事や成果を求められることに注意が必要です。

高収入をもらうにはそれなりのリスクが伴うことを覚悟し、プレッシャーに感じながら仕事をしなければなりません。

また、成果主義の会社では、厳格な評価システムが導入されている場合があります。

成果をあげられなければ評価されませんし、高い給料ももらえなくなる場合もあるので気をつけましょう。

高いスキルや豊富な知識が必要

休みが多くて給料がいい仕事には、高いスキルや豊富な知識がなければ就くことはできないでしょう。

給料が高いということは会社の求人への応募者も多数ありますし、それだけ専門的な知識が必要になります。

そのため必要なスキルがなければそもそも就職できませんし、スキルを磨き続けなければ仕事を続けることも難しいです。

常に新しい知識や経験を得る努力を続けることで、給料のいい仕事で働き続けられるでしょう。

同じ仕事でも会社によって待遇は大きく変わる

実は、同じ仕事でも会社によって待遇が大きく変わります。

給料というのは業界や会社によって給料が違います。同じ事務職の仕事でも、業界や会社が違えば給料が全く変わるでしょう。

そのため、休みが多く給料が多い仕事に就くには、求人票の条件をしっかり確認しておく必要があります。

求人票の給与面や休日の部分をみて、条件を確認してから応募するようにしましょう。

休みが多くて給料が良い仕事を見つける方法

休みが多くて給料が良い仕事探しは簡単ではありませんが、効果的な方法を知れば、見つけるチャンスは意外とあります。

ここでは、そんな魅力的な仕事を見つけるための3つの方法を紹介します。

これらをうまく組み合わせれば、希望の仕事に出会える可能性が高まるでしょう。

転職サイトを活用する

転職サイトは、休みが多くて給料の良い仕事を探すのに便利なツールです。

「リクルートエージェント」や「マイナビエージェント」などの大手サイトでは、年収や休日数で仕事を絞り込んで検索ができます。

また、ハイクラス向けの「ビズリーチ」なら、さらに条件の良い求人が見つかる可能性も高いでしょう。

ただし、求人情報をそのまま信じ込むのは危険です。企業の口コミサイトで、実際の労働環境や条件面についてもしっかりチェックするようにしましょう。

良さそうな求人の裏に隠れた現実を知ることができるかもしれません。

関連記事：転職サイトとは？エージェントとの違いやメリット、使い方などを徹底解説

転職エージェントを活用する

転職エージェントの最大の魅力は、非公開求人にアクセスできることです。普段は表には出てこない好条件の仕事と出会えるチャンスがあります。

また、転職エージェントは求人を探してくるだけでなく、履歴書や職務経歴書の添削や面接対応のレクチャーなど転職に関するさまざまなことに対応してくれます。

ただし、エージェントによって得意分野が違うので、複数登録するのがおすすめです。「リクルートエージェント」「マイナビエージェント」や「ビズリーチ」など、いくつか試してみるのが良いでしょう。

自己分析をして自分の強みや弱みを理解する

高待遇の仕事を見つけるには、自分をよく知ることが大切です。

自己分析で強みや弱み、価値観を明確にすれば、自分に合った仕事が見つかりやすくなります。

自己分析には「SWOT分析」や「ジョハリの窓」といった方法があります。過去の仕事での成功や失敗を振り返るのも効果的です。「価値観カード」を使って自分の価値観を整理すれば、よりマッチする仕事が見つかるかもしれません。

自己分析は時間がかかりますが、この作業は転職する上で必ず必要になります。自分をよく知ることで、単に条件だけでなく、本当に自分に合った仕事に出会えるチャンスが広がるでしょう。

関連記事：自分に向いてる仕事がわからない！転職に有効な方法や適職を見つけるポイントを解説

女性で休みが多くて給料がいい仕事に就く方法

休みが多くて給料がいい仕事へ就くために大事なことは、下記の3点です。

この中でもとくにキャリアプランの明確化は重要です。

女性には出産や子育てなどあれば仕事を休まなければならない場面があります。

そういった時に、自分の今後のキャリアプランを明確にすると良いでしょう。仕事をセーブする時と頑張る時のメリハリをつけることで、希望にあった仕事に就くことができるかもしれません。

関連記事：【2024年最新】女性が就いてよかった人気の仕事ランキングTOP10転職成功のコツも解説

休みが多くて給料が良い仕事を見つけられる転職エージェント3選

休みが多くて給料が良い仕事を見つけるには、かなり苦労すると思います。

そんな時は、下記の３つの転職エージェントに登録しておきましょう。

きっと良い条件の求人を紹介し、転職に対してさまざまなサポートをしてくれます。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

まとめ

本記事では、休みが多くて給料がいい仕事として、ITエンジニア、営業職、MRなど10個の仕事を紹介してきました。

休みが多くて給料がいい仕事で働くことができると、ワークライフバランスも取れていて理想の働き方ができるでしょう。

ただ、休みが多くて給料がいい仕事は確かに魅力的ですが、同時に高いスキルや豊富な経験、時には特定の資格が求められることも多いのが現実です。

このような好条件の仕事は、残念ながら簡単には見つかりません。

そこでおすすめなのが、転職サイトや転職エージェントの活用です。

まずは信頼できる転職エージェントに相談してみてはいかがでしょうか。計画的に転職活動を進めることで、きっと休みが多くて給料が良い仕事が見つかるでしょう。