結論、営業職へ転職したい方は、転職エージェントを利用することがおすすめです。
必要な知識やスキルは入社後からでも十分に身につけられるため、必ずしも営業経験が重要視されるわけではありません。
ただし、営業職への転職を成功させるためには、営業転職で気を付ける点をあらかじめ知っておく必要があります。
そこで、本記事では、営業職の仕事内容やメリット・デメリット、営業職への転職を成功させるためのポイント、営業職でおすすめの業界などを解説します。
営業職で他の会社への転職を考えている人、また未経験から営業職への転職を考えている人は、ぜひ参考にしてください。

営業職の仕事内容とは?知っておくべき営業の種類とやりがい
営業職と聞くと、お客さまのところへ訪問したり、製品やサービスを紹介したりして「契約につなげる仕事」と、漠然と考える方は多いのではないでしょうか?
確かに営業職は顧客獲得のために業務をおこなう職種ですが、営業には個人営業と法人営業があり、また手法もさまざまなものがあります。
営業職への転職活動を始める前に、営業職とはどんなものなのか、仕事内容や種類など最低限の知識を知っておきましょう。あわせて営業職のやりがいについても紹介します。
特に営業未経験の人は、ここで紹介する内容について理解を深めておくと、転職活動に役立つはずです。
営業する相手とスタイル
営業する相手には、「個人」と「法人」があります。
また、新規顧客獲得を目的としているのか、既存顧客向けの営業なのかによっても特徴が異なります。
まずは、営業する相手と営業スタイルについて理解しておきましょう。
個人営業
個人営業(B to C)とは、一般消費者や一般家庭、個人経営のお店などを顧客としておこなう営業のことです。
たとえば、自宅を訪問して保険商品をすすめる保険会社の営業や、銀行で個人に資産運用をすすめる営業、電話をかけて教材などをすすめる営業などがあります。
一般家庭などが顧客になるため、価格は比較的安く、商談をする相手が決定権をもっているという特徴があります。
個人を相手にするため、商品を使った感想を直接聞けたり、お客様とより深い関係を築けたりすることが、仕事のやりがいにつながるでしょう。
法人営業
一方で法人営業(B to B)とは、企業を顧客としておこなう営業のことです。
企業に広告掲載をすすめる営業や、お店に新しい機器の導入をすすめる営業、企業に人材を紹介する営業などが法人営業にあたります。
企業相手の商品やサービスは価格が高くなることが多く、個人営業と比べて売上が大きくなるという特徴があります。
金額が大きな商談ができたり、相手企業の成長に貢献できたりすることがやりがいとして挙げられます。
法人営業の場合、商談する相手と決定権をもつ人が異なることも多く、購入・契約までの期間が長くなることも少なくありません。
新規顧客
営業のスタイルは、新規顧客向けの営業と、既存顧客向けの営業の2つがあります。
新規顧客営業は、これまで自社の商品・サービスを利用したことのない顧客に対して営業するスタイルです。
新規顧客を獲得することが主な目的のため、電話やメールなどでアポイントを取ったり、それを基に訪問営業をおこないます。
場合によっては飛び込み営業をすることもあり、強い精神力が必要となります。
既存顧客
一方で既存顧客営業は、継続的に取引がある顧客に営業をおこなうスタイルで「ルート営業」とも呼ばれています。
主な目的は、既存顧客に現在利用しているサービスの上のプランを提案(アップセル)したり、別のサービスを提案(クロスセル)したりすることで、商品購入後のフォローアップとともに、既存顧客との取引拡大を図ります。
営業手法の種類と仕事内容
営業の手法にも種類があり、業態や業界によってさまざまです。
ここでは、主な営業手法である8種類の仕事内容について一覧でまとめたので確認しておきましょう。
営業手法 | 内容 |
---|---|
飛び込み営業 | アポイントなしで突然訪問する手法。 |
訪問営業 | 事前にアポイントを取り、オフィスなどに訪問する手法。 |
テレアポ営業 | 顧客リストをもとに電話でアポイントを取る手法。 その後、訪問営業が一般的。 |
テレコール営業 | 電話口のみで受注、契約までおこなう手法。 |
反響営業 | CMやTVなどメディア広告を見て問い合わせてきた顧客に営業する手法。 |
受付営業 | 受付に立ち、来店した顧客の購入依頼に対応する手法。 |
インサイドセールス | 電話やメール、ビデオ通話等で、顧客と直接会うことなく営業する手法。 |
カスタマーサクセス | 契約後に顧客をフォローし、継続して購入してもらえるよう支援する手法。 |
「インサイドセールス」と「カスタマーサクセス」型の営業は、新型コロナが流行した2020年ごろから求人数が大幅に増加しています。
転職エージェントであるdodaの調査によると、「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」の求人数は、2019年以降2年半で約7.4倍と大きく増加しました。
引用元:転職サービス「doda」 「”新しい時代に求められる営業職”に関する調査」を実施|パーソルキャリア株式会社
これはコロナ禍において、リモートワークの環境が整備されたことや、非対面型の営業手法が求められるようになったことが主な要因と考えられます。
つまり、業界の動向から「インサイドセールス」や「カスタマーサクセス」はニーズが高く、営業職の中でも転職しやすいといえるでしょう。
営業職のやりがいやモチベーションとは
営業職のやりがいやモチベーションはいくつかありますが、代表的なものには次の4つが挙げられます。
- 会社の利益に貢献できる
- 成果を上げることが評価につながる
- インセンティブなどによって経済的利益を受けられる
- 顧客の反応を直接見られる
営業の成果は企業の売上に直結します。
企業が売上を追求することは重要であり、顧客を獲得する営業がいなければ企業は成り立ちません。
営業職は企業の命運を担っているポジションのため、やりがいを感じられる仕事といえるでしょう。
また、営業の成果はそのまま自身の給料や評価に直結します。
逆にいえば、成果を出さなければ評価されないという厳しい世界でもあります。もし、未経験から営業職を始めて、あなた自身の努力が直接昇給や昇進につながればモチベーションも上がるでしょう。
目標をクリアすることが収入アップにつながりますので、やりがいを感じることもできる職種です。 さらに、顧客の反応を直接見られる点もやりがいとして挙げられます。
たとえば自分が携わったお店が人気店になったり、お客様から「相談してよかった」と言われたりしたときなど、顧客の成功体験や感謝の言葉がモチベーションアップにつながるでしょう。
未経験者でも営業職に転職できる?3つの理由を解説
営業職は未経験でも正社員として転職しやすい職種です。 ここでは、未経験からでも転職しやすい3つの理由を紹介します。
1.ほとんどの企業は営業を必要としている
営業職は会社の売上に直結する職種なので、ほとんどの業界・企業で必要とされています。
会社の顔とも言える職種のため、基本的に正社員での採用となります。
近年ではIT技術やツールによって業務の効率化が進み、特に事務的な職種については仕事量が減少している傾向にあります。
しかし、営業職の仕事内容や仕事量はほとんど変わっていません。
そのため、事務職の募集に対し営業職の募集がより多い傾向にあります。
実際に、営業職は市場の動向や景気に左右されることなく、常に多くの求人が出されています。
その理由は、ITが普及した現代においても営業の仕事をシステム化することは難しく、やはり人と人とのコミュニケーションが欠かせない職種のため、人員の確保が必要だからです。
企業は経験者でまかなうだけでなく、新しい人材を募集し、企業の根幹となる「営業」を担える人材を育てていかなければなりません。
2.経験がなくても入社してから教育ができる
営業には商品・サービスの知識や営業スキルが必要ではあるものの、それらは入社後の研修で十分に学べることが、未経験でも転職可能な理由として挙げられます。
商品・サービスの知識は座学の研修などで事前に身に付けておく必要がありますが、営業スキルは現場での経験を通じて身につけていくものです。
企業によってはスキーム化・マニュアル化しているところもあります。
営業の仕事に専門的なスキルや特別な資格は必要なく、事前に長い教育をおこなう必要もほとんどないため、未経験でも採用されやすい傾向にあるといえるのです。
3.営業職は離職する人も多い職業
営業職は離職する人が多く、常に人手不足の傾向にあることも、未経験の人が転職しやすい理由です。
営業職に離職が多い原因はいくつかありますが、代表的なものとしては「ストレスがたまりやすい」ことが挙げられます。
成果を上げれば評価もされ、昇給や昇進に直結するものの、成果を上げられなければ大きなプレッシャーがかかることも少なくありません。
とはいえ、営業職で成果を上げられるかどうかはやってみないとわかりません。 未経験の人にとって、まず働いてみるのも悪くない選択でしょう。
未経験者が知っておくべき営業職に転職するメリット・デメリット
未経験から営業職へ挑戦しようと検討している人に向けて、営業職に転職したときのメリット・デメリットについてまとめました。
営業職に挑戦したいと考えているなら、ぜひ覚えておきましょう。
営業職の6つのメリット
未経験から営業職に転職するメリットは主に次の6つが挙げられます。
- 30代・40代でも転職できる
- 20代は特に転職しやすい
- インセンティブ制がある
- コミュニケーション力や課題解決能力が身につく
- 社外に人脈ができる
- 営業スキルはどの業界でも通じる
営業職はほとんどの企業にとって必須の職種なため多くの求人があります。特別なスキルや取得しなければならない資格もなく、入社後に必要なスキルやノウハウを学べます。
職種によっては一定の経験を必要としていたり、年齢制限を設けていたりすることもありますが、営業職ではそのような規定がないことが多く、転職しやすい特徴があります。
営業成績に応じて+αの給与が支給されるインセンティブ制があることもメリットです。
インセンティブの条件は企業によって異なりますが、トップセールスマンともなれば1千万円以上の収入を得ている方もいるなど、自分の努力が目に見え形で返ってくることにモチベーションを感じられるでしょう。
また、コミュニケーション力や課題解決力能力が身につけば、社会人に必要な能力を習得することにもつながったりします。
これらのメリットはプライベートにおいても有益なため、普段の生活に良い影響を与える可能性が十分にあるでしょう。
さらに、社外に人脈ができたり、どの業界でも通じる営業スキルを得られたりする点もメリットです。
社風や会社の方向性などが合わず離職してしまったとしても、培った人脈や営業スキルは次の転職で活かすことができるため、長期的なキャリアアップとしても役立つ可能性があるのです。
営業職の5つのデメリット
一方、デメリットとしては次の5つが挙げられます。
- ノルマがある
- 毎月数字のプレッシャーがきつい
- 結果が出せないと給料が安くなる
- お客様からクレームが入る場合がある
- 残業は当たり前
営業職がつらい最大の理由は「ストレスがたまる」に尽きるのですが、それは上記のようなデメリットがあるからです。
営業職は、通常1ヵ月単位でノルマが課せられるので、毎月強いプレッシャーがかかります。
成果を出すためには月初めから月末まで常に考えながら行動する必要があり、気が休まることはほとんどありません。
また、成果が出せなければインセンティブや報奨金が出ずに、給料が安くなってしまうこともあります。
さらに、営業職は顧客ありきの職種ですから、勤務時間のコントロールが難しいことも少なくありません。
顧客からクレームが入れば就業時間を過ぎていても対処しなければなりませんし、振り返りや次の営業の準備などを営業後にする必要があれば、残業も珍しくないのです。
営業職に向いている人の特徴と向いていない人の特徴
営業職は比較的転職しやすい職種とはいえ、向いている人と向いていない人がいるのは事実です。
ここでは、入社後に「やっぱり営業職は合っていなかった」といった事態を避けるために、どういう人が向いているか、また向いていないかについて確認しておきましょう。
営業に向いている人の特徴
営業に向いている人の特徴は、主に次のようなものが挙げられます。
- 人と話をするのが好き
- 人の話を聴ける人
- 初対面の人でも抵抗感なく話せる
- 多趣味な人
- ポジティブ思考な人
- 負けず嫌い
営業職においては、「人と話をするのが好き」「人の話を聴ける」というのは最も重要なことです。
顧客とコミュニケーションを取りながら商品・サービスを提案しますので、当然、セールストークのうまさは必要不可欠です。
また、顧客のニーズを引き出すためには「聴き上手」でなければなりませんし、そもそも顧客の信頼を経て契約につなげるためには「顧客からあなたの人柄を認めてもらう」ことも大切です。
そのため、初対面の人とすぐに親密なコミュニケーションを取れたり、多趣味で色々なことに関心をもち、顧客の話にも興味をもって傾聴できる姿勢があったりすると、大きなアドバンテージになるでしょう。
さらに、何度もお伝えしているとおり、営業職は成果を出すことが最も重要視されます。
なかなか成果が出ない時期があってもポジティブに物事をとらえられたり、負けず嫌いで「他の営業マンに負けたくない」など強い気持ちをもてたりして、自分自身でモチベーションを保てる人も向いています。
営業職に向いていない人の特徴
一方、次のような特徴がある人は営業職には向いていないかもしれません。
- 初対面の人や新しい場所が苦手
- 人とのコミュニケーションが苦手
- あがり症で緊張しやすい
- 人といるより一人のほうが好き
- すぐに落ち込んでしまう
初対面の人や新しい場所が苦手な方や、あがり症ですぐに緊張してしまう人は、営業職で成果を出しにくい傾向にあります。
また、人といるより一人のほうが好きという人も、営業職には向いていないでしょう。
一人のほうが好きというのは、内向的な人に多い傾向が見られ、顧客とコミュニケーションを取ることが重要な営業職には適さないと考えられます。
さらに、営業職には失敗がつきもので、何人もの人に立て続けに断られることは日常茶飯事です。
加えて、大なり小なりのクレームは、営業職をしていれば必ず発生します。
失敗が続くとすぐに落ち込んでしまう人は、モチベーションが保てないため、営業職を続けることが難しくなる可能性があるでしょう。
営業に必要なスキルとは?身につけるべき6つのスキル
営業職は経験を問わず始められるとはいえ、次のようなスキルは最初から必要とされることも少なくありません。
転職前から意識的に身につけておくようにしましょう。

営業職は幅広い経験が生きる職種です。面接時に今までの職業経験でつちかってきたことを伝えましょう。営業職は業種が違っても「人の信頼を得る」という基本が同じとも言えます。他業種でも実績を積んでいればアピールポイントになります。
1.コミュニケーション力
営業職におけるコミュニケーション力とは、「顧客の話を十分に理解し、顧客が知りたい内容を適切に話せる能力」のことをいいます。
営業職といえば、商品・サービスについて熱心にトークする、勢いよくプレゼンをするというイメージをもっている人もいるかもしれませんが、必ずしもそれが大事とはいいきれません。
むしろ、自分都合で、自分がしたいセールストークを延々としてしまうと、顧客の興味はどんどんと離れていってしまいます。
営業職では、「顧客が知りたい情報を、顧客がわかりやすいように、適切な内容で」伝える能力が重要なのです。
2.ヒアリング力
ヒアリング力とは、「顧客の悩みやニーズを上手に引き出せる能力」のことをいいます。
ヒアリングというと、「ただ相手の話に傾聴する」ことをイメージする人も少なくないかもしれません。
営業職に必要なヒアリング力は「受動的に話を聴いていればよい」というものではありません。
顧客の悩みやニーズを引き出すためには、こちらから能動的に話を聴く必要があります。
具体的には、以下の3点を心がけることが重要です。
- 顧客が本音を話しやすい雰囲気をつくること
- 顧客が悩みやニーズを話したくなるような質問を投げかけること
- 顧客が心地よく話したくなるような相槌・態度
3.論理的思考力
営業職における論理的思考力は、顧客の悩み・ニーズを分析し、本質的な問題を捉える際に役立ちます。
営業は感情的に商品を売るのではなく、顧客の抱える問題に対して自社の商品・サービスが役に立つことをアピールしてこそ、商品を売ることができます。
顧客の悩みやニーズはそれぞれ千差万別で、営業中にその場で、自社がどのように顧客の悩み・ニーズを解決できるか考えなければなりません。
ただ熱意や感情に任せて商品・サービスを提案しても顧客が納得することはありませんので、論理的思考力は営業をするうえで必要不可欠です。
4.提案力・交渉力
問題の発掘から納得感のある説明までが、「提案力」として営業職に求められます。
「論理的思考力」によって、自社の商品・サービスが顧客の役に立つことを論理的に説明できたとしても、どのようなメリットを生むのかまで顧客に伝わらなければ意味がありません。
提案力・交渉力によって、顧客が「たしかにこの商品・サービスが必要だ」と納得しなければ、契約にはつながらないのです。
5.課題発見と解決力
営業が努めてヒアリングしても、顧客自身が「現状、悩み・ニーズがないと考えている」、もしくは「悩みはあるがうまく言語化できていない」というケースも少なくありません。
「たしかに問題は抱えているけれど、ボトルネックが何で、どのように解決したらよいかわからない状態」とも表現できます。
営業職は、顧客とのコミュニケーションの中で何が課題となっているのかを明確化し、どのようにすれば解決できるかについても適切に見極めなければなりません。
顧客の課題を突き止め、その解決に自社の商品・サービスが役立つことを的確に提案することで、契約につながるのです。
また、顧客の課題を正確に把握するためには、日頃からの信頼関係の構築や観察力も欠かせない要素です。
6.ストレス耐性
これまでお伝えしたとおり、営業は多大なストレスがかかる職種です。
ストレスに耐えられず体調を崩してしまえば、営業職として長く活躍できませんから、ストレス耐性も重要です。
営業に求められるストレス耐性力とは、ストレスを溜めこまずにうまく発散することで、ネガティブな気持ちを長く引きずらず、自分の気持ちをコントロールできる力です。
あなた自身にかかるストレスの量をコントロールするのは難しいですから、ストレスを受けたとしても上手に発散できる方法を見つけておくとよいでしょう。
【経験者・未経験者別】営業職への転職を成功させるポイント

転職が成功したといえるのは、「志望度の高い企業に入社できる」「入社後に営業職として長く活躍できる」という点が実現したときでしょう。
ここでは、営業職への転職を成功させるために、営業職の経験者・未経験者がそれぞれ押さえておきたいポイントを紹介します。
営業経験者が押さえておきたいポイント
営業経験者が他の会社の営業職に転職する際、求められるのは即戦力です。
「自社ですぐに活躍できそうな人材だ」と判断してもらうために、営業経験者が押さえておきたいポイントを紹介します。
1.これまでの実績をアピールする
具体的には、「売上」「売上達成率」「契約件数」「契約に至った期間」などをアピールしましょう。
たとえば「自分がサポートしたお店の売上が増えました」と簡単に説明するよりも、「自分がすすめたシステムを導入してもらうことで、お店の売上が半年で2倍に増えました」と具体的に説明した方が、聞き手のイメージが湧きやすく、即戦力のアピールにつながります。
履歴書や職務経歴書に実績を書く場合は、どのような商品を扱い、法人または個人に対してどれだけの実績を上げたかを「対前年比」や「達成率」など、一目で分かるように書きましょう。
応募書類の作成や面接前までに、求人先の企業研究とともに自身の実績を洗い出し、企業ごとにどの実績をどのようにアピールすべきか練っておくことが大切です。
2.営業活動の具体的なエピソードを話す
営業活動において工夫している点や心がけていることなど、具体的なエピソードを語れるようにしておきましょう。
成功体験だけでなく失敗談から得たスキルを話すことで、これまでの豊富な経験をアピールできます。
3.これまでの仕事で得たスキル・知識を伝える
面接では、営業活動を通じて得た知識・スキルを明確に伝えましょう。
先に紹介した「営業に必要な6つのスキル」を交えてアピールすれば、即現場に出られる人材として期待してもらえます。
求人票には求めるスキル・人材が記載してあることもあるため、その内容に沿ってアピールするのもいいでしょう。
4.転職エージェントを利用する
営業職から他社の営業職に転職する場合、よい条件の転職先を探すなら転職エージェントの利用が有効です。
特に同業他社への転職を考えている方は、経歴のアピール方法や退職理由の伝え方、退職の仕方などいくつかポイントがあるため、転職を成功させるには積極的に転職エージェントを活用することがポイントになります。
転職エージェントによっては、求人票だけではわからない企業の内部事情に詳しく、本当の情報を踏まえたサポートをしてくれるところもあります。
営業経験者だからこそわかる、環境や評価体制、社風、社員のモチベーションなど、気になることがあればどんどん質問して情報収集しましょう。
こうしたことができるのも転職エージェントを活用するメリットです。
納得のいく転職を成功させたいなら、転職エージェントの活用がポイントになります。
営業未経験者が押さえておきたいポイント
営業未経験者の転職活動でも、採用担当者が見ているのは「自社の営業として活躍できるかどうか」です。
むやみに熱意をアピールするのではなく、人柄や経験から「自社で働くイメージ」を湧かせることが重要です。
ここでは、営業未経験者が押さえておきたいポイントを解説します。
1.どうして営業がやりたいのかを明確にする
志望度の高い企業に入社するためには、面接を突破しなければなりません。
そして、面接では「どうして営業職に応募したのか」と転職理由を聞かれますので、面接官が納得できるような回答をする必要があります。
そのためには、営業に転職したい理由を明確にしておく必要があります。
「多くの人にサービスを紹介したいから」「自分の成果を目に見える形で評価されたいから」など、営業職への思いを交えながら説得力をもって回答できるよう、事前にしっかりと考えておくようにしてください。
2.自身の性格や強み・弱みを営業にどう活かせるかを考える
未経験での転職は、人柄やスキルを見たうえでのポテンシャルを重視した採用です。
面接では「自身の性格」や、「強み・弱みを営業にどう活かせるか」についてもよく質問されるため、こちらも事前に考えておくとよいでしょう。
その際、自分の長所・短所がどのように営業に活かせるかは、営業の種類やスタイルなどでも変わります。
すでにその業界で働いている知り合いなどに質問したり、企業研究したりして、これから応募する営業職種・スタイルにはどういった人材が必要とされているか把握しておくとよいでしょう。
先に紹介した「営業に必要な6つのスキル」を参考に、営業職に活かせる自身の性格を考えてみてください。
3.営業の種類やスタイルを理解し、自分に合った求人を選ぶ
入社後に長く活躍するためには、応募する営業職の種類やスタイルを理解したうえで、自分自身に合った求人を選ばなければなりません。
この記事でも紹介したとおり、営業相手には「個人営業・法人営業」、営業のスタイルには「新規顧客・既存顧客」、営業の種類には「飛び込み営業」「反響営業」「カスタマーサクセス」などがあります。
それぞれノウハウが異なり、あなたに合う・合わないも少なからずありますので、特徴を理解し、自分に合うものを選ぶようにしましょう。
各営業の相手・スタイル・種類に合う人の特徴としては、次のようなものが挙げられます。
営業の種類 | 合う人の特徴 |
---|---|
個人営業 | ・アプローチから契約まで時間が短い(当日~1週間程度)ほうがよい人 ・個人から信頼を得られるようなコミュニケーションをとれる人 ・こまめに連絡でき、根気強く仕事ができる人 |
法人営業 | ・アプローチから契約まで長い期間(1ヵ月単位)かかっても苦にならない人 ・プレゼン力・資料作成スキルに自信がある人 ・企業のニーズを引き出し、複数の相手に対して簡潔に商品をアピールできる人 |
営業のスタイル | 合う人の特徴 |
---|---|
新規顧客 | ・新しい人と会うことに興味がある人 ・毎月のノルマを達成することに意欲がある人 ・営業力に自信がある人 |
既存顧客 | ・特定の顧客と深く付き合い、長期的な課題解決をしたい人 ・安定した給与を得たい人 ・営業職未経験の人 |
営業手法 | 合う人の特徴 |
---|---|
訪問営業 テレアポ営業 テレコール営業 | 飛び込み営業 ・新しい人と会うことに興味がある人 ・断られることが苦にならない人 ・毎月のノルマを達成することに意欲がある人 |
受付営業 インサイドセールス | 反響営業・顧客のニーズや悩みの解決に自信がある人 ・ヒアリング能力に自信のある人 |
カスタマーサクセス | ・特定の顧客と深く付き合いたい人 ・顧客のニーズを深く追求したい人 |
4.転職エージェントを利用する
未経験から営業職への転職を目指す場合も、転職エージェントの利用がポイントになります。
転職エージェントでは、専属のキャリアアドバイザーが自身のスキルや経験の棚卸をしたうえで、どのような分野の営業職や向いているのかなど一緒に考えながら転職先を探すサポートをしてくれます。
転職エージェントによっては、選考に通過しやすいよう、履歴書や職務経歴書の書き方をからアドバイスしてくれたり、添削サービスを展開しているエージェントもあります。
また、面接のアドバイスも受けられる場合があります。
面接官に伝わる話し方やアピールの方法を客観的にアドバイスしてもらうことで、自信をもって面接にも臨めるようになるでしょう。
エントリーシートの添削や面接の練習なども実施してくれるので、入社できる確率がぐっと上がるうえ、自信をもって転職に挑めるという安心感にもつながります。
営業未経験で転職したい方におすすめの転職エージェント3選
本章では営業未経験で転職したい方におすすめの転職エージェントを3つ紹介します。
「転職活動をどうやって進めればいいかわからない」と悩んでいる方はぜひ参考にしてください。
リクルートエージェント
公式ホームページ:https://www.r-agent.com/
リクルートエージェントは、人材業界の大手企業であるリクルートが運営する転職エージェントサービスです。
大手ならではの利点として、取り扱う求人数が多いため、選択肢を増やすことができます。
公開されている求人と非公開の求人を合わせると、20万件以上もの求人が存在します。
特に営業職の求人も多く、あらゆる規模と業界の企業から情報が集まっています。
ビズリーチ
公式ホームページ:https://www.bizreach.jp/
ビズリーチは、転職エージェントとは異なり、スカウト型の転職サイトです。ミドルクラスやハイクラス層の方々に向けたサービスを展開しています。
一般的な転職エージェントとは異なり、登録企業やヘッドハンターが直接求職者に連絡を取る形式をとっているので、あなたのキャリアと市場価値が正確に評価されやすいのが特徴です。
そして、4,700人以上のヘッドハンターと、総計で15,500社以上企業が登録していることから、多様な求人情報に出会える可能性があります。
マイナビエージェント

マイナビエージェントは、キャリアアドバイザーとリクルーティングアドバイザーという、転職サポートの2つの側面から情報収集を行っています。
キャリアアドバイザーは求人紹介から面接対策などあなたの転職をトータルでサポートしてくれます。
一方リクルーティングアドバイザーは企業が求めている人材像や、一般には公開されない企業の内情について多くの知識を持っています。
あなたの転職に関する希望条件を踏まえて、あなたの希望と企業が求める人材像をマッチングさせ、最適な求人を提案してくれます。
営業未経験から株式会社アシロの営業に転職した社員の声
当サイトを運営する「株式会社アシロ(上場企業)」では、離婚・相続・刑事事件・事故などの各分野に分けて法律の専門家を紹介する「弁護士ナビ」を運営しています。
株式会社アシロの営業は、法律事務所に対して主に電話で新規開拓し、新規掲載の提案営業をおこなう役割を担っています。
ここでは、株式会社アシロの営業職に未経験から転職した社員の声を紹介します。
質問1.どうして営業職をやりたいと思いましたか
質問1に対するAさんの回答

元々営業志望ではなかったのですが、フロントに立って人と接する仕事がいいと考えていたところ、当時担当してくれた転職エージェントが営業職をすすめてくれたので興味をもちました。
質問1に対するBさんの回答

ビジネス現場の基本であり、総合的な力を鍛えられると思ったからです。
質問1に対するCさんの回答

人と話すのが好き+自身で考えて動かないといけない(スケジュール管理やアプローチ法など)業種に魅力を感じたからです。
質問2.自分のどんな性格・強みが営業職に合っていると思いましたか
質問2に対するAさんの回答

人とコミュニケーションを取ったり、誰かと連携したりして物事を進めることにやりがいを感じるタイプで、これらが営業で活きていると思いました。
強みという点でいうと、前職で接客業を叩き込まれていたので、顧客対応が得意な方だと思います。
質問2に対するBさんの回答

話すのが好きで昔から口だけはうまいと言われることがありました。
個人的に営業に活かせている部分だと思います。
質問3に対するBさんの回答

コミュニケーション能力と忍耐力です。
質問3.転職してから考えていたイメージと相違はありましたか
質問3に対するAさんの回答

入社当時、営業というものをそこまで具体的にイメージできていなかったこともあり「売上数字への意識」「BtoCとBtoBのコミュニケーションの違い」にだいぶ苦戦しました。
前職は個人相手で、コミュニケーションの中にビジネス感や交渉という感覚がありませんでした。
質問3に対するBさんの回答

基本的に予想通りに進むことはないと思っているので、相違はないです。
質問3に対するCさんの回答

元バイト先と社風が似ている(社員のモチベの高さ・結果重視で非効率なことはしないスタイル)と感じて入社したため、イメージの相違はあまりありません。
質問4.転職前に営業職について、どんなことを調べましたか
質問4に対するAさんの回答

求人票を見ながら必要なスキルは見ていましたが、正直、しっかりとは調べていませんでした。
入ってから「営業はこのスキルが必要そうだな…」と気づいて吸収していくタイプでした。
質問4に対するBさんの回答

BtoBかBtoCか有形商材か無形商材かなどについて調べました。
質問4に対するCさんの回答

広告に関して基本知識を調べました。
質問5.営業職で辛かったこと・不満はありますか
質問5に対するAさんの回答

精神的に負荷が大きいのは、常に売上や営業数字がついてくることです。
達成した瞬間次の月の数字を意識して動かなければいけないので、一日たりとも売上金額から離れられる日はありません。
不満というのかわからないのですが、「営業担当だから」という理由で取引先から理不尽な対応や雑な対応をされることも多く、その時は「もっと対等に話せれば、もっと一緒に結果を出していけるのに…」と感じることはあります。
ただ、入口でそのような対応をされてもなんとか結果を出せば少しずつ対等にみてくれることもあります。
質問5に対するBさんの回答

売り上げが作れないときに辛いと感じます。
質問5に対するCさんの回答

行動がすぐに結果に結びつかず、不調の期間はつらかったです。
質問6.どうやって営業職の求人を探しましたか
質問6に対するAさんの回答

「リブズキャリア」という会社のエージェントを友人が紹介してくれたのでお願いしました。
質問6に対するBさんの回答

リクナビネクストで探しました。
質問6に対するCさんの回答

dodaを利用しました。
質問7.何を基準に会社を選びましたか
質問7に対するAさんの回答

面接での相性一択です。
複数社面接を受けてどこもしっくりこなかったので「転職ってこんなもんかー…」とあきらめかけていたところ、アシロの面接で「この人たちと仕事できたら楽しそう」とビビっと来たので決めました。
あと、「ぜひ来てほしい!」と面接の場で言ってもらえたことも嬉しかったです。
質問7に対するBさんの回答

働く人に違和感がないか、ビジネスマンとしてのスキルを磨いていける環境かなどをみていました。
質問7に対するCさんの回答

就業環境・商材・会社のビジョンを重視して選びました。
営業職へ転職して失敗した人の理由や実際の声
ここでは、営業職へ転職したものの「失敗した」と感じている人の理由や声について確認しておきましょう。
転職前にどういった失敗があったかを理解しておけば、営業未経験でもギャップを感じることなく転職を成功につなげられる可能性が上がるはずです。
ケース1.思っていた以上にノルマがきつく、前の仕事に戻りたい
営業職に転職しましたがすでに退職を考えてしまっています。もう少し頑張るべきでしょうか。 5月に営業職に転職した20代後半の女です。営業を甘くみていたのかもしれません。 思ったよりもノルマ等の数字に対しての意識が辛く、配属部署自体も運悪く成績が良くなく怒られっぱなしで、続けていける気がしません。 今月までは試用期間です。前職は介護の仕事をしていて、また、介護の仕事へ戻りたいと考えてばかりです。 ストレスからか仕事へ行くのも気乗りしないし、体調不良になることが多くなりました。
引用元:ヤフー知恵袋
営業職への転職を失敗だと感じる理由としては、やはり「ノルマが達成できない」「ノルマが厳しい」などが挙げられます。
営業職の成績は主にノルマの達成率で評価されるため、クリアできているかどうかは重要なポイントになります。
数字ではっきりと結果がわかるため、より焦りを感じたり、他者と比べて落ち込んでしまったりすることもあるでしょう。
特に、ノルマは達成できないプレッシャーを感じるだけでなく、社風によっては達成できていないと上司から叱責を受けるなど、強いストレスにさらされることも少なくありません。
ノルマをクリアすることで達成感を得られモチベーションが上がる人や、ノルマをクリアするためにひたむきに努力できる人でなければ、営業職への転職は慎重になる必要があります。
ケース2.「業務内容が思っていたのと違う」「会社の将来性に不安を感じる」
4月より営業職で転職して入社した30歳女性です。ですが、試用期間で辞めたいと考えています。(一応試用期間は3か月) 理由は、求めていた業務内容と違ったことや、業績が思っている以上に悪く将来が不安と感じたためです。 職場環境や人間関係は良く、一緒に働いている人たちはすごく優しいのでなかなか言い出せないです。
引用元:ヤフー知恵袋
転職に失敗したと感じるポイントの2つ目として、「業務内容が違った」「会社の将来性に不安を感じる」などが挙げられます。
業務内容と会社の将来性の事前確認は、営業職に限らず、転職を成功させるためには重要なポイントです。
離職率が高い企業では、求職者の母数を増やすために、実際の仕事内容と少し違ったり、会社の状態を良く見せたりするような求人票を出しているケースも考えられます。
転職での失敗を防ぐには、実際に働く姿がしっかりとイメージできるか、会社の業績は悪くないかなど、実態を事前に把握しておくことが大切です。
ケース3.辞めたいけど上司が怖くて辞めることができない
昨年の4月に営業職として就職し、1年がたちました。朝も7時から夜も11時、ひどい時には12時近くまで会社にいます。 土日も休みがなく、平日のように上司から連絡がきて、お客さんのところに出向くよう言われ休まる時がありません。 上司は数字が一番で、成績が出ないと毎日何時間も説教されています。 一日中胃が痛く、早く辞めたい。事故にあって休みたい。と毎日考えてしまってます。 しかし、上司が恐く辞めたいの一言がなかなか言えません。周りからは、なぜ辞めないのかといつも言われています。 「上司が恐い」その理由が自分でも情けないですが、どうしても言えないでいる大きな理由です。 一度、意を決して辞めたいと言いに行ったこともあるのですが、数日間怒られたり、急に優しく説得されたりされ、折れてしまいました。
引用元:ヤフー知恵袋
営業職は上司から厳しいマネージメントを受けることも少なくありません。
激しいマネージメントを「苦手」「怖い」と感じる人は、なかなか成果が出せず「転職に失敗した」と考えてしまうのです。
なお、マネージメントの内容によっては「パワハラ」等に該当し、損害賠償請求など民事上の責任を追及できる可能性があります。
辞めたいけど辞めさせてもらえなかったり、時間外労働をしているにもかかわらずその分の給与が支払われなかったりするのは、「法令違反」に該当する可能性があります。
必要に応じて弁護士に相談すると、適切な対処法をアドバイスしてもらえるでしょう。
ケース4.「商材に興味がもてない・雑務が多すぎる」は我慢すべき?
転職して半年ですが辞めたいです。福祉用具の営業です。理由は思ってたのと大いに違ったためとやってみてあまり興味がもてなかったこと。 あと営業なのですが事務を雇っていなくて事務処理、雑務がかなり多いことです。 我慢すべきでしょうか?同期のみんなも同じくみんな辞めたいそうです。
引用元:ヤフー知恵袋
「やってみてあまり興味がもてなかった」「思ったよりやることが多かった」なども転職に失敗したと感じる理由として挙げられます。
営業職はその商品やサービスを通じて顧客のニーズや悩みを解決しますが、営業する本人が「商材に興味がない」「商品に魅力を感じない」状態では積極的にすすめること自体が難しく、成果にもつながりません。
商品の良い点をリストアップするなど工夫することで、前向きに仕事に取り組める可能性があります。
とはいえ、興味がないものに興味をもつのが難しいというタイプの人がいるのも事実で、そういった人は自分が興味をもてる商品を扱う業界・企業に転職するとよいでしょう。
また、事務処理や雑務が多いことについては営業事務がいない点が理由として挙げられています。 人材を十分に確保できていない会社では営業職が営業事務を兼任することもあり、長時間の残業を強いられることも少なくありません。
面接時にはこちらから質問する機会もありますので、「求人情報の内容以外にもやることはありますか?」「あるならどういった仕事ですか?」などを聞いてみて、実態を把握するようにしましょう。
営業経験がない人におすすめの業界とおすすめの理由
ここまで見てきたように、営業職は状況によって、転職してすぐに「転職に失敗した」「つらくて辞めてしまいたい」と感じてしまうこともある職種です。
そういった事態を避けるためには、未経験でも働きやすい業界に転職することをおすすめします。
このときにポイントとなるのが、その業界が次の3点のいずれかを押さえているかどうかです。
- 顧客と長期的な取引がある、もしくは商品の継続性が高い
- 顧客に対して力関係が強い
- 商品・サービスの必要性を顧客が理解している
ここでは、上記3点のいずれかに当てはまる4つの業界を紹介します。
1.人材業界
人材業界の営業の主な仕事は、新卒の学生や転職者の支援、人材派遣のほか、求人広告の掲載などです。
近年では人手不足に悩んでいる企業も多いため、今後も安定した業績を見込めます。
また、企業によっては求人広告や派遣だけにとどまらず、人材育成を担うための「コンサルタント業」を兼任で任せてもらえることもあり、ステップアップを望める業界でもあります。
扱う商品も「人材」であり複雑ではないため、仕事を覚えやすく、未経験歓迎としている企業が多く見られるのも特徴です。
2.広告・メディア業界
広告・メディア業界の営業の仕事内容は、自社商品・サービスを宣伝したい企業のために、テレビや雑誌、Webサイト、SNSなどに広告を掲載する活動を支援することです。
仕事を通じてたくさんの業界の人と触れ合うことから社外での人脈も広がるうえ、最新のトレンドにもくわしくなれるというメリットがあります。
なお、テレビや雑誌など、あらゆる媒体の広告を扱う企業はあまり未経験者を採用していません。
未経験者であれば、Webメディア、SNSなど、インターネット広告に特化した企業に絞っての転職がおすすめです。
3.IT業界
IT業界の営業職は主に法人が顧客で、無形商材、つまりサービスを売るのが主流です。
2021年にデジタル庁ができたことや、DX(デジタルフォーメーション)、IoT(インターネットオブシングス)などが注目されています。
新しいサービス・技術が次々と登場しているため経験や知識が蓄積されていない傾向にあり、未経験者でも積極的に採用したい企業が多い業界でもあります。
競合他社も多く、入社後は常にサービス・技術を学ぶ姿勢を求められますが、今後はより発展することが見込まれるため、チャレンジ精神旺盛な人にはおすすめの業界です。
4.メーカー業界
メーカー業界は日本の代表的な産業であり、商品を作り出すことが主な役割で、企業向けや個人向けなどさまざまな商品を取り扱っています。
営業の仕事は、企業や個人に対して自社の製品をすすめ、購入につなげることです。
また、メーカーでは、代理店制度を用いて営業を外注していることも少なくありません。
代理店制度を利用している場合、エンドユーザー(最終的に商品を購入・利用する個人・企業)に対してではなく、代理店を訪問し、売るためのアドバイスや提案をするのがメインの仕事です。
もっとも、近年では人口減少にともない消費も減少傾向にありますので、自社製品だからこその付加価値を提案してシェアを増やすような、積極的な姿勢も求められています。
5.不動産業界
不動産業界は、土地や家屋をはじめ、マンションやアパート、オフィスなどさまざまな有形商材を扱い、個人向け法人向けいずれの営業タイプもあります。
居住や企業経営に関わる商品なため、将来的にも不安が少なく安定した業界と言えるでしょう。
不動産業界の営業が関わるのは、おもに「不動産売買」「不動産仲介」「投資不動産の紹介」です。
不動産営業は、大きな取引金額が発生することも多いため、やりがいや向上心を持ちやすく、特にチャレンジ精神のある方おすすめの業界です。
簡単に買い替えられるものではないため、お客様も売買には慎重になるものです。
営業としてはお客様に寄り添い、時間を掛けて商談を進めることになるからこそ、深い人間関係が築けたり頼られる存在になったりすることもあるでしょう。
こうした中で契約を結べたときの達成感はとても大きなものがあります。
宅地建物取引士やファイナンシャルプランナーの資格を取得していれば、転職や営業の実務に役立ちます。
最後に|営業職は未経験者でもチャレンジできる職業
営業職は、経験者でも未経験者でも転職しやすい職種ということがおわかりいただけたでしょうか。
他の業種よりも求人数が多く、入社後に一からその企業の商材知識を学び、営業手法を磨くため、経験の有無を問わない企業も少なくありません。
しかし、いくら未経験でも転職しやすい職種とはいえ、自己PRや志望動機などでアピールできなければ内定は難しいでしょう。
また、ひとくちに営業職といってもさまざまで、どのようなスタイルが自分に合っているか未経験の転職ではわからないでしょう。
そんなときに利用をおすすめするのが、転職エージェントです。 さまざまな質問や相談を通し、プロのアドバイスを受けることでより良い転職へとつながります。