「退職代行ってどんなサービス？」
「どんな状況で利用すればいいの？」

今回は、上記のような悩みや要望にこたえます。

本記事では、退職代行サービスの基礎知識をまとめました。

退職代行サービスの定義から利用する際の流れ・利用したほうがいい状況・おすすめの業者まで、一通り網羅しています。

この記事を読めば、退職代行サービスとは何か・自分がサービスを利用すべきかどうかがわかります。

退職代行サービスの利用を検討している方は、最後まで読んでみてください。

退職代行サービスとは？

退職代行サービスとは、労働者本人に代わって、弁護士や業者が会社に退職の意思を伝えてくれるサービスのことをいいます。

最近では、テレビやSNSを中心に話題を集めているので「なんとなく聞いたことがある...」という方も多いかもしれません。

退職を考えている方のなかには「繁忙期で退職を切り出しづらい...」「上司や人事から引き止めにあっていて、なかなか辞められない...」といった悩みを抱えている方もいるでしょう。

このような方の代わりに退職の連絡をしてくれるのが退職代行サービスです。

退職代行サービスを利用する際の流れ6ステップ

ここでは、退職代行サービスを利用する際の流れをまとめました。

退職代行サービスの利用を検討している方は、参考にしてみてください。

関連記事：退職代行サービスを利用する際の流れ6ステップ｜利用時の注意点も解説

退職代行業者に相談する

まずは、退職代行業者を選んで相談しましょう。

相談の方法は、メール・電話・LINEが一般的です。相談だけなら無料の場合が多いので、積極的に質問して不安や疑問を解消しておきましょう。

複数の退職代行業者に相談すると、あなたに合ったサービスに出会える確率が上がります。

また、すぐにでも退職したい方は、24時間対応の退職代行業者を利用するのがおすすめです。

料金を支払う

依頼する退職代行業者が決まったら、料金の支払いに進みます。

支払い方法は「銀行振込」か「クレジットカード払い」の2種類が一般的です。

場合によっては、キャッシュレス決済に対応している業者もあります。

また、すぐに料金を用意できない方は、後払いができる退職代行サービスもあるので、利用してみると良いでしょう。

利用者の情報を伝える

支払いが完了したら、利用者情報のヒアリングがおこなわれます。

ヒアリングで聞かれる主な項目は以下のとおりです。

会社に連絡する日時や伝えてほしいことがあれば、この段階で打ち合わせしておきましょう。

退職代行業者が会社に連絡する

打ち合わせが済んだら、いよいよ退職代行業者が会社に連絡を入れます。

利用者は会社と直接やり取りする必要はありません。退職代行業者から完了の連絡が来るのを待ちましょう。場合によっては、会社から利用者のもとに連絡が来ることもありますが、出なくても問題ありません。

もし、頻繁に連絡がかかってくる場合は、退職代行業者に相談してみてください。

退職届を郵送する・必要書類を受け取る

業者から完了の報告を受けたら、退職届を郵送します。

もし、会社からの貸与品や備品があれば、あわせて返却しましょう。退職から2〜3週間程度で、以下の書類が送られてくるはずです。

万が一届かない場合は、退職代行業者に連絡しましょう。

アフターサポートを受ける

退職代行業者によっては、アフターサポートが用意されている場合があります。具体例は以下のとおりです。

スムーズに新たなスタートを切るためにも、積極的に活用しましょう。

退職を考えている方におすすめの退職代行サービス3選では、アフターサポートが充実している退職代行サービスを紹介しています。気になる方はチェックしてみてください。

退職代行サービスを利用する3つのメリット

退職代行サービスを利用するメリットは、以下のとおりです。

順番に解説します。

上司と会わずに辞められる

退職代行サービスなら、上司と会わずに辞められます。

退職を検討している方のなかには「上司に嫌がらせされたらどうしよう...」「退職したいけど、上司に引き止められそう...」と不安な方もいるでしょう。

しかし、退職代行サービスを利用すれば、依頼当日から上司との接触を断つことが可能です。

どうしても上司と会わずに退職したい場合は、退職代行サービスがおすすめです。

退職を切り出すストレスから解放される

退職代行サービスを利用すれば、退職を切り出すストレスから解放されます。あなたに代わって、業者が退職の意思を伝えてくれるからです。

退職を考えている方のなかには、さまざまな理由から退職を伝えるのが難しい状況にある方もいるでしょう。

ですが、退職代行サービスを使えば、心理的な負担を軽減できます。

辞めたくても辞められない状況を打破できる

辞めたくても辞められない状況を打破できるのも、退職代行サービスのメリットです。

退職したいと思いながら働き続けていると、ストレスは大きくなるものです。

しかし、退職代行サービスを使うと、早ければ依頼した当日に退職できます。

「このままズルズル働き続けるのはつらい。一刻も早く今の状況を打開したい！」

と考えている方は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。

退職代行サービスを利用する3つのデメリット

反対に、退職代行サービスを利用するデメリットは、以下のとおりです。

メリットだけではなく、気をつけるべきポイントも知ったうえで、退職代行サービスを利用しましょう。

関連記事：退職代行はやめとけって本当？ デメリットや賢い利用法、業者選びを解説

サポート内容にバラつきがある

利用する退職代行業者によって、サポートの範囲が異なります。

退職代行業者は、主に以下の3つの組織が運営しています。

それぞれが対応できるサポートの範囲は以下のとおりです。

	民間企業	労働組合	弁護士事務所
退職意思の伝達
会社との交渉
訴訟対応

民間企業が運営する退職代行サービスだと、給料の未払いや有給休暇などの交渉に対応できない可能性があります。

そのため、サービスの利用前にどのサポートが必要なのかは慎重に検討しましょう。

交渉が不要であれば、民間企業が運営する退職代行サービスでも問題ありません。

ですが、「有給休暇を消化したい」「退職金を受け取りたい」といった要望がある方は、労働組合もしくは弁護士が運営する退職代行サービスを利用するのが望ましいでしょう。

退職するだけでお金がかかる

退職代行サービスの利用には費用がかかります。通常、自力で退職する場合だとお金はかかりません。

一方、退職代行サービスの場合は、3〜5万円程度の費用が必要です。

とはいえ、後払いができる退職代行サービスもあるので、金銭面が心配な方も安心して利用できるでしょう。

また、万が一退職できなかった場合に、全額返金を受け付けている業者もあるため「きちんと退職できるのか不安...」という方は、利用を検討してみてください。

同僚や上司との関係に影響が出る可能性がある

退職代行サービスを利用すると、同僚や上司との関係に影響が出るおそれがあります。なかには、退職代行サービスを使うことに対して、否定的な考えをもっている方もいるからです。

ただし、「同僚や上司ともう会いたくない...」と考えているのであれば、問題なく利用できるでしょう。

一方、今後も良好な関係を続けたい方がいる場合は、退職代行サービスの利用後に挨拶のメールを送るなど対策するのが望ましいです。

退職代行サービスを利用したほうがいいケース

「退職代行サービスのメリット・デメリットはわかった。でも、結局自分は退職代行サービスを利用すべきなのかわからない...」

退職代行サービスに関心がある方のなかには、上記のような疑問をもっている方もいるでしょう。

結論、退職代行サービスを利用したほうがいいケースは、以下のとおりです。

順番に理由を解説します。

すぐにでも退職したい場合

すぐにでも退職したい場合は、退職代行サービスの利用がおすすめです。

退職代行サービスを利用すれば、依頼した当日から出社することなく退職できる場合が多いです。

一日でも早く退職したいと考えている方は、退職代行サービスの利用を検討してみましょう。

自分から退職を伝えるのが難しい場合

自分から退職を伝えるのが難しい場合も、退職代行サービスは有効です。

特に心身の不調を抱えている方は、無理に出社して退職の意思を伝えようとすると、状態が悪化するリスクがあります。

ですが、退職代行サービスを利用すれば、本人に代わって会社とのやり取りを業者が代行してくれるので、退職手続きや体調の回復に専念できるでしょう。

ほかにも「繁忙期で伝えるタイミングがない」「入社したばかりで退職を切り出しづらい」と悩んでいる方は、利用を検討してみてください。

会社が退職を受け入れてくれない場合

会社から退職を認めてもらえない場合も、退職代行サービスの利用に適しています。

勇気を出して退職を切り出したものの「人手不足なので残ってほしいと言われた」「退職手続きを進めてもらえなかった」という方もいるでしょう。

このように自力では退職できないケースでも、退職代行サービスが有効です。

給料未払いなどの問題が発生する可能性がある場合

給料未払いや退職金の未払いといったトラブルが起こる可能性がある場合も、退職代行サービスがおすすめです。

労働組合や弁護士が運営する退職代行サービスであれば、給料未払いや退職金に関する交渉ができます。

また、弁護士であれば、訴訟への対応も可能です。

金銭的なトラブルが想定される場合は、退職代行サービスの利用を検討してみましょう。

実際に退職代行サービスを利用した方の体験談

ここでは、実際に退職代行サービスを利用した方の体験談を紹介します。

調査期間：2024/5/8~2024/5/15
調査対象：サービス利用者の男女
調査方法：ネットによる調査
※ユーザーアンケートより抜粋

全体的に「スムーズに退職できた」と満足する声が多いようです。

退職代行サービスを利用する主な理由は、以下の3つが挙げられます。

上記のいずれかに当てはまる方は、退職代行サービスの利用を検討してみても良いでしょう。

ちなみに、本記事の後半ではおすすめの退職代行サービスを紹介しているので、このまま読み進めてみてください。

関連記事：退職代行の体験談まとめ｜利用方法やトラブル回避術を解説

退職代行サービスの選び方4つのポイント

退職代行サービスを選ぶ際のポイントを解説します。

退職代行サービス選びで失敗したくない方は、参考にしてみてください。

料金の相場を把握しておく

退職代行サービスは、運営元によって料金が異なります。

おおよその相場は以下のとおりです。

相場から大きくかけ離れた金額の業者だと、スムーズに退職できないリスクがあります。

そのため、相場内の退職代行サービスを選ぶのがおすすめです。

追加料金の有無を確かめる

料金の相場だけではなく、追加料金の有無も確かめておきましょう。

サービス内容は同じでも追加料金が発生すると、費用が余分にかさむ可能性があるからです。

「未払い残業代や退職金の交渉をしてほしいけど、費用が心配...」

という方は、基本料金内で交渉に対応してくれる業者を選びましょう。

退職を考えている方におすすめの退職代行サービス3選では、追加料金なしで交渉を代行してくれる退職代行サービスを紹介しています。

「どのような退職代行サービスを選べばいいのかわからない...」

と悩んでいる方はジャンプしてみてください。

口コミをチェックする

公式サイトやSNSに掲載されている口コミも確認しておきましょう。

低評価の口コミが多い場合、サポートの質が高くない可能性があります。

トラブルに巻き込まれないためにも、サービスを利用する前に口コミをチェックしておくのが望ましいです。

必要なサポートを受けられる業者を選ぶ

必要なサポートを受けられる退職代行業者を選ぶのも、方法のひとつです。

たとえば、退職意思の伝達だけであれば、比較的安価な民間業者を利用するのも悪くないでしょう。

ですが、交渉が必要であれば、労働組合か弁護士が運営する退職代行サービスを選ぶのが無難です。

くりかえしですが、民間企業が運営する業者の場合、交渉に対応できない可能性があるからです。

自分に必要なサポートは何かをあらかじめ明確にしたうえで、適切なサポートを受けられる業者を利用しましょう。

退職を考えている方におすすめの退職代行サービス3選

退職を考えている方におすすめの退職代行サービスは、以下の3つです。

「退職代行サービスはいろいろあって、どれを選べばいいかわからない...」

と悩んでいる方は、チェックしてみてください。

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、顧問弁護士監修のもとで、株式会社アレスが運営している退職代行サービスです。

最短30分で手続きが完了し、依頼した当日に会社へ退職の連絡を入れてくれます。

退職できなければ全額返金してもらえるので安心です。

また、労働組合と連携しているため、有給休暇や未払い賃金の交渉にも対応してもらえます。

加えて、退職代行が終わってからも転職や引っ越しのサポートを受けられるので、新たなスタートを切りやすいでしょう。

LINEに登録するだけで、退職届や業務引き継ぎ書のテンプレートを受け取れるので、まずは気軽に相談してみてください。

関連記事：退職代行Jobsの口コミ紹介！メリットや注意点、評判、料金などを解説

退職代行ガーディアン

退職代行ガーディアンは、東京労働経済組合が運営している退職代行サービスです。

東京都労働委員会に認証されている法適合の合同労働組合が運営しているため、有給休暇や退職金の交渉にも対応できます。

退職できなかった事例は過去一度もないので、安心して利用できるでしょう。

また、書類の未交付や出社の強要など、サービス利用後に起こる可能性のあるトラブルにも追加料金なしで対応してくれます。

全国対応なので、まずはLINEで無料相談を受けて、あなたに合ったサービスなのか確かめてみてください。

関連記事：退職代行ガーディアンの口コミ・評判・体験談は？料金や注意点なども解説

退職代行サービスの利用を考えている方によくある質問

退職代行サービスの利用を考えている方によくある質問は、以下のとおりです。

退職代行サービスを利用する前に疑問点を解消しておきましょう。

退職代行サービスの利用は違法？

結論、退職代行サービスを利用すること自体は違法ではありません。

ただし、利用する退職代行業者によっては、企業との交渉がうまくいかない場合もあります。

そのため、業者選びは慎重に進めるのが望ましいでしょう。

退職代行サービスを利用すれば即日退職できる？

結論、退職代行サービスを利用すれば、実質的な即日退職は可能です。

民法の規定では「退職の意思表示をしてから2週間で退職できる」とされています。

ですが、この2週間で有給休暇を消化するもしくは欠勤扱いにすることで、事実上の即日退職が可能です。

できるだけ早く辞めたい方は、「即日退職OK」と公式サイトに明記されている退職代行サービスを選ぶのが無難でしょう。

関連記事：退職代行で可能な「即日退職」の仕組み｜すぐに辞めたい人が押さえるべきポイント

アルバイトでも退職代行サービスを利用できる？

結論、アルバイトでも退職代行サービスを利用することは可能です。

アルバイトの場合、半年や1年といった期間の定めがある有期雇用が一般的です。

そのため、契約期間の途中での退職は原則認められていないものの、条件によっては契約期間中でも退職できます。

具体的な条件は以下のとおりです。

アルバイトの方は上記のいずれかに当てはまっている場合が多いので、基本的に退職代行サービスを利用した退職が可能です。

退職代行サービスを使えば引き継ぎなしで辞めてもOK？

退職代行サービスを使えば、引き継ぎなしでも辞められます。

ただし、以下のケースに当てはまる場合は、引き継ぎをするのが無難です。

できるだけスムーズに退職したい方は、簡易的でもいいので引き継ぎ資料を作成しておくことをおすすめします。

関連記事：退職代行を利用すれば引き継ぎなしで退職できる？リスクやスムーズに退職するポイント

退職代行サービスで失敗するケースはある？

退職代行サービスを利用して退職に失敗するケースは少ないです。

ただし、交渉が必要な場合、民間企業が運営する退職代行サービスだと対応できない可能性があります。

そのため、交渉が必要になりそうな場合は、弁護士や労働組合が運営する退職代行サービスを利用するのが望ましいでしょう。

関連記事：退職代行の失敗パターンとは？リスクや自分に合う代行業者の選び方

退職代行サービスを使うと会社から嫌がらせされることはある？

退職代行サービスを使っても、基本的に会社から嫌がらせを受けることはありません。

ただし、場合によっては以下のようなケースも考えられます。

もし、いずれかのトラブルが起きた場合は、退職代行業者に相談しましょう。

退職代行サービスを使うと懲戒解雇や損害賠償請求を受けるって本当？

退職代行サービスを利用しても、懲戒解雇や損害賠償請求を受けるケースは少ないです。

心配な方は以下の対策を実践しましょう。

関連記事：退職代行を利用すると損害賠償請求されやすい？｜退職代行で発生するリスクを解説

退職代行サービスを利用すると転職に影響が出る？

退職代行サービスを利用しても、自分で言わない限り転職に影響が出る可能性は低いです。

ただし、SNSで退職代行サービスを使ったことを投稿するのは控えたほうが良いでしょう。

転職先の人事担当者がSNSをチェックする可能性があるからです。

また、前職を退職した理由は、できるだけポジティブなものにするのが望ましいでしょう。

具体例は以下のとおりです。

まとめ

退職代行サービスは、労働者本人の代わりに弁護士や業者が退職の意思を伝えてくれるサービスです。

上司から強引な引き止めにあっている方や、精神的な負担が大きく自分から退職を伝えるのが難しい方は、利用を検討してみてください。

最後にもう一度、おすすめの退職代行サービスをまとめておきます。

無料で相談できるので、まずは今あなたが抱えている悩みや疑問を率直に打ち明けてみてください。