ルート営業が辛い・きつい理由|向いている人と転職成功のコツを解説

高橋宇内
編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
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ルート営業は他の営業に比べて「楽すぎ」と感じる方も少なくない一方で、「辛い」「やめとけ」という声を聞くこともあります。

ルート営業は一般的な営業と比べて特徴が異なることから、人によって向き・不向きがあるのは事実です。

そこで本記事では、ルート営業が辛いと言われる理由や向き不向きの特徴などについて詳しく解説します。

高橋 宇内氏

本記事を読めば、ルート営業が向いているのか理解できますよ

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この記事の執筆者
高橋宇内
高橋 宇内 氏人事&キャリアドバイザー経験者
採用コンサルタントとして企業の人事を複数担当。転職後キャリアドバイザーとして、新卒・中途の求職者の支援。
目次

ルート営業ってどんな仕事?

まずは、ルート営業がどういった仕事かを確認しておきましょう。

ルート営業とは

ルート営業とは、すでに取引がある顧客に営業をする仕事で、契約の継続が主な任務です。アフターフォローや要望の対応、新商品の提案などの業務をおこないます。

メイン任務である「契約の更新」は、商品のほか担当者との信頼関係性も重要です。

そのため、日頃の付き合いはもちろんのこと、不具合や問題が発生した時はいち早く対応することが求められます。定期的な訪問で関係性を築き、顧客の信頼を得ておくことが大切です。

また追加契約やグレードが高い商品への切り替えなど、売上アップに繋がる仕事も含まれます。

ルート営業と一般営業の違い

すでに契約している既存顧客へのフォローがメインのルート営業に対して、一般営業は新規顧客の開拓が主な仕事です。

そのため一般営業は、アポイントメントなしで直接訪問する「飛び込み営業」や電話で相手へアプローチする「テレアポ営業」をするときも少なくありません。飛び込み営業やテレアポ営業は門前払いされるケースも多く、精神的な強さが求められます。

また一般営業は、ノルマを課せられるのが一般的です。ルート営業よりもノルマの管理が厳しく、目標に対しての達成度を厳しく評価されます。

ノルマの達成度は給料や昇進に影響するため、プレッシャーはあるものの、年収アップが見込める職種です。

ルート営業がある業種

ルート営業は、以下のような業種で活躍する仕事です。

  • メーカー
  • 医薬品
  • 食品
  • 保険
  • 自動車
  • 不動産
  • 人材サービス

ルート営業はさまざまな業界で活躍できる職種のため、自分に合う業種を選択しやすいメリットがあります。

同じルート営業であっても、会社が変われば商品も変わります。ルート営業が合わないと感じても、得たスキルや知識は多業種でも活用できるため、転職にも活きるでしょう。

ルート営業が辛いからやめとけと言われる5つの理由

ルート営業が辛いと感じるよくある理由は、以下のとおりです。

  • 顧客が選べないから
  • 給料が上がりづらいから
  • 営業スキルが身に付きにくいから
  • 同じルートばかりで飽きやすいから
  • 付き合いが大変だから

それぞれどのような辛さがあるのか、簡単に見ておきましょう。

顧客を選べないから

ルート営業はすでに取引がある顧客を相手にする仕事のため、自分で相手を選べません。理不尽な顧客や無茶な要望を押し付けてくる担当者になっても、自分で対応する必要があります。

取引先は会社の売上を保つ大切な顧客なので、関係継続のために我慢しなければならない出来事も多々あります。忍耐力がない人にとっては辛く感じるでしょう。

一般営業はある程度顧客を選べたり、対応の優先度を調整できたりしますが、ルート営業はそうもいきません。

高橋 宇内氏

自分と合わない人ともうまく付き合わなければならない苦悩があるでしょう。

給料が上がりづらいから

ルート営業は、一般営業のようなノルマがなく明確な評価が難しい職種です。契約の継続が主な任務のため、会社の売上アップにも貢献しにくく給料アップの機会があまりありません。

売上に繋がる新商品の追加契約や乗り換え契約はありますが、更新などのタイミングに左右されることが多く平等な評価は難しいでしょう。

会社の売上への貢献度や目標の達成度が分かりやすい一般営業に比べて、給料に反映されにくいのが現実です。

またルート営業の平均年収は約400万円で、日本の平均年収である約440万円とほぼ同等ですが、他の営業職より年収が低い傾向にあります。

【参考記事】ルートセールス|マイナビAGENT

職業別年収ランキング│マイナビエージェント
【引用元】:マイナビAGENT公式サイト
高橋 宇内氏

平均年収が高くないうえ、給料アップが見込めないことが辛いと感じる理由の一つでしょう。

営業スキルが身につきにくいから

ルート営業は毎回決まったルーティンワークなので、特別な営業スキルを必要としません。

すでに関係性があり受け入れてもらっている状態なので、相手を振り向かせるための営業トークや心理学を学ばずに営業ができます。

新規顧客を得るために試行錯誤し営業スキルが身についていく営業に比べて、スキルアップがしにくい環境といえます。

営業職に就いてもスキルが身につきにくいため、学習意欲や向上心が強い人にとっては不満や物足りなさを感じるでしょう。

同じルートばかりで飽きやすいから

ルート営業は、毎日の変化が少なく飽きやすい仕事といわれています。毎回同じ顧客に営業するルート営業は、安心感がある一方で新しい環境に対する刺激やワクワク感はありません。

好奇心旺盛な人や常に新しい仕事に挑戦していたい人にとっては、あまり変化のないルート営業は辛く感じるでしょう。

付き合いが大変だから

ルート営業は、就業後の飲み会や休日のゴルフなど接待をすることも多い仕事です。取引先との関係を継続するために気を遣ったり、断れなかったりするため、付き合いを苦痛に感じる人もいます。

ルート営業は契約の継続が主な任務なので、取引先との付き合いは大切な仕事の一つです。付き合いが悪いと信頼関係が崩れ、最悪の場合契約を継続してもらえなくなる可能性があるため、細心の注意を払う必要があります。

業務時間以外にも取引先との付き合いをしなければならないことが、辛いと言われる原因の一つでしょう。

ほんとうに辛い?│ルート営業の魅力5つ

ルート営業は、辛いという人もいれば「楽すぎ」「サボりが効く」なんて声が見られることもあります。

ここでは、ルート営業の魅力をまとめました。魅力を知れば仕事の見え方が変わるかもしれません。

飛び込み営業やテレアポ営業をする必要がない

ルート営業の最大の魅力は、営業職でありながら飛び込み営業やテレアポ営業が少ないことです。

中には新規開拓を含む会社もありますが、一般営業と比べると格段に少ないでしょう。

飛び込み営業やテレアポ営業は門前払いされるケースも多く、訪問しても約9割の人に断られます。知らない人とはいえ、迷惑がられたり話を聞いてもらえなかったりするのは精神的に辛いものです。

営業職では飛び込みやテレアポに疲弊して退職する人も少なくありません。

しかしルート営業は、すでに相手に受け入れられている状態なので、営業しやすい環境です。

高橋 宇内氏

一般営業と比べて精神的な苦痛は少ないでしょう。

ノルマが少ない傾向がある

ルート営業は、ノルマが少ない点も魅力の一つです。既存顧客の契約を継続させるのが主な任務のため、売上や契約数などのノルマを課せられる場合があまりありません。

ルート営業は現状維持が重要なので「契約を取らなければいけない」といったプレッシャーは少ないでしょう。

新規開拓が主な業務である一般営業は、ほとんどの場合でノルマが課せられます。ノルマの達成度が業務の評価になるため、精神的・体力的にもきつく感じる人も多いでしょう。

その点ルート営業は、顧客との信頼関係を築き関係性を保つことが優先なので、ノルマを気にせずじっくりと仕事に取り組めます。

1日の予定が立てやすい

ルート営業はスケジュールが組まれているケースが多く、1日の予定が立てやすいのが魅力です。基本的には、顧客へ決まった時間に訪問するようになっており、新規開拓営業によくある急なアポイントもあまりありません。

そのため残業も比較的少なく、仕事とプライベートの両立がしやすいのが特徴です。家族との時間や自分の時間など、プライベートも大切にできるでしょう。

顧客と深い関係を築ける

ルート営業は取引が続く限り顧客との関係が継続するため、深い関係を築けるメリットがあります。

良好な関係が築けると、仕事以外の話や交流ができるようになり自分にとってプラスになることも多いでしょう。

顧客との関係をきっかけに、知識や経験が豊富になり人生が豊かになる可能性があります。

求人数が多い

ルート営業は求人数が多いのも魅力です。内定獲得の確率が高まりますし、ポテンシャル採用によって未経験からも挑戦しやすいのが嬉しいポイントです。

また、求人数が多ければ、自分にあった企業が見つけやすいといえるでしょう。働く上では、社風や人間関係などが自分にあっているかもとても重要になります。

自分にぴったりの企業が見つけやすいことから、長く活躍できる可能性が高まります。

ルート営業に向いている人の特徴8選

ルート営業に向いている人に該当する特徴は、以下の8つです。

  • 人との交流が好きな人
  • 仕事が丁寧で気が利く人
  • 話を聞くのが得意な人
  • 深い人間関係を築くのが得意な人
  • 外回りが好きな人
  • 情報収集が好きな人
  • 接待が苦ではない人
  • 顧客管理ができる人

ルート営業の特徴を踏まえ、向いている人の特徴を解説します。自分がルート営業に向いているかどうかの参考にしてください。

人との交流が好きな人

人との交流が好きな人はルート営業に向いていると言えます。なぜなら、ルート営業は定期的な訪問で交流を深め、人間関係を構築していく仕事だからです。

顧客とのコミュニケーションは、契約継続に必要な「信頼」に繋がります。

高橋 宇内氏

楽しく交流ができる人は、相手からも好意を持ってもらえるときが多く営業向きと言えるでしょう。

仕事が丁寧で気が利く人

仕事が丁寧で気が利く人はルート営業向きです。ルート営業は既存顧客へのアフターフォローがメインなので、顧客の状況把握や問題に対する丁寧な対応が求められます。

顧客の変化や課題に敏感であったり、先回りして対応できるスキルがあったりするとより信頼が厚くなるでしょう。

問い合わせに対して誠実に対応する責任感も、関係継続のために欠かせません。

高橋 宇内氏

相手の立場になって行動できる人は、ルート営業の適性が高いと言えるでしょう。

話を聞くのが得意な人

自分の話をするよりも相手の話を聞く方が得意な人は、ルート営業に向いています。ルート営業は顧客のサポートがメインのため、相手の悩みや問題点を把握することが重要です。

じっくりと相手の話に耳を傾ければ、相談はもちろんのこと、顧客も気づけない潜在的な悩みを引き出すこともできるでしょう。

また顧客との信頼関係を築くことが重要なルート営業にとって、親身になって話を聞ける担当者は重宝されます。

深い人間関係を築くのが得意な人

顧客と深い人間関係を築くのが得意な人も、ルート営業に向いているといえるでしょう。ルート営業では顧客と長期的な信頼関係が求められるからです。

一般的な営業であれば、契約を取るまでがゴールで、その後は顧客と定期的に連絡を取る必要がないことも多いです。

一方で、ルート営業では、定期的にコミュニケーションを取る必要があります。 深い人間関係を構築するためには、上記で解説した「話を聞く」能力が重要になるでしょう。顧客の話に丁寧に耳を傾け、ニーズや悩みを理解し、適切にフィードバックする姿勢が重要です。

外回りが好きな人

ルート営業は、室内作業よりも外回りが好きな人に向いています。訪問先に必要な書類や社内業務など多少の事務作業はあるものの、メインは取引先への訪問です。

移動を伴う仕事なので、1箇所に留まって仕事をしたり飽きやすかったりする人にとっては最適な仕事です。

さらに、誰にも気を遣わずに一人で外回りができるため、行動を縛られたくない人にも向いている仕事でしょう。

情報収集が好きな人

情報に敏感な人や情報収集が好きな人は、ルート営業に適しています。ルート営業は毎回決まった取引先に訪問するため、ある程度話題の準備が必要です。

毎回同じ話をしたり沈黙してしまったりすると、面白みのない担当者として飽きられてしまう可能性があります。

特に営業時に役立つ、おすすめの情報は以下のとおりです。

  • 最近のニュース
  • 取引先の業界で話題になっていること
  • 取引先にとって役に立ちそうなこと
  • 顧客の趣味や興味のあること

さまざまな話題の提供は顧客からの信頼を高めることはもちろん、訪問の機会が増え仕事に繋がる可能性もあります。

相手にとってメリットのある情報を届けられると、訪問時に喜んで迎えてくれるでしょう。

接待が苦ではない人

接待が苦でない人もルート営業に向いています。顧客と信頼関係を築くためには、食事会やゴルフなどの活動に参加することを求められる必要があるからです。

接待では、円滑なコミュニケーションを求められる上、顧客が心地よく過ごせるように気を配らなければなりません。

接待が上手くいけば今後も良好な関係を続けられる一方で、何か顧客の機嫌を損ねるようなことがあれば、取引が無くなってしまう危険性もあります。

接待一つが今後の契約に大きな影響を与えることもあるので、接待が苦にならない、そつなくこなせるスキルは、ルート営業にとってマストだといえそうです。

顧客管理ができる人

ルート営業において顧客管理能力は極めて重要です。

顧客管理が得意であれば、顧客のニーズや過去の購入履歴、ヒアリングの内容を正確に記録し、それに基づいて次のアクションを計画できるからです。

これにより、各顧客に最適なサービスや商品を提供することが可能になります。 効率的に顧客管理をおこなうには、顧客情報を整理して分析する作業が必要です。

CRM(Customer Relationship Management)などのツールを使いこなすことができれば、より効率的な顧客管理が実現できるでしょう。

ルート営業に向かない人の特徴5選

ルート営業に向かない人の特徴は、以下の5つです。

  • 自分で営業先を開拓したい人
  • 成果を給料に求める人
  • コミュニケーションをとるのが苦手な人
  • 細かい作業が苦手な人
  • 飽き性な人

自分で営業先を開拓したい人

ルート営業は、自分で営業先を開拓していきたい人にはあまり向かない職種です。すでに取引がある顧客へのサポートが主な業務であるルート営業は、担当の変更があっても自分で開拓することはあまりありません。

「自分の力で取引先を増やしていきたい」「常に新しい人と仕事ができる環境が好き」という人には、物足りないでしょう。

自分で営業先を開拓したいと思う人は、新規開拓がメインの一般営業がおすすめです。新規開拓は営業先や仕事をしたい人を自分で選択できるため、苦手な人と長く付き合う必要がありません。

また仕事の優先順位も自分で決められるので、ルート営業よりも自由度が高めです。

高橋 宇内氏

自分の力で挑戦し目標に向かって取り組むのが好きな人は、ルート営業ではなく、一般営業の方が良いでしょう。

成果を給料に求める人

仕事の成果を給料に求めたい人はルート営業に向きません。ルート営業は契約の継続が大きな任務のため、仕事の成果を判断するのが難しい仕事です。

会社も新規開拓営業のように数字で管理ができず、明確な評価がしにくい背景があります。

またルート営業は売上を伸ばすのではなく「保つ」仕事なので、直接的に会社の利益を増やせる業務ではありません。そのため、売り上げの貢献度が高くなく給料として還元することも難しいのです。

高橋 宇内氏

仕事の成果を給料に求めたい人は、新規開拓をする一般営業が向いているでしょう。

コミュニケーションをとるのが苦手な人

人との交流やコミュニケーションが苦手な人は、ルート営業にあまり向きません。ルート営業は、契約を継続してもらうための良好な関係づくりが必須です。

コミュニケーションがうまくとれないと担当者への信頼感が薄れ、契約の継続が難しくなる可能性があります。

日常的なコミュニケーションは、顧客の要望や悩みを聞き出すための土台です。相手の要望をくみ取り期待に応えられる担当者になれば、信頼が厚くなり良いお付き合いが継続されるでしょう。

ルート営業を含める営業職は、コミュニケーションが欠かせません。人との交流が苦手な人は、職種を見直してみるのもいいかもしれません。

細かい作業が苦手な人

細かい作業やスケジューリングが苦手な人は、ルート営業に向いていません。大雑把な人は細かい作業や情報の管理が苦手なため、対応がずさんになりがちです。

対応に遅延やミスが増えると顧客の信頼を失い、契約関係の維持に影響をきたす可能性があります。

ルート営業は一人で複数の取引先の管理をするため、依頼された業務や問題点などの細かい管理が必要です。また、緊急度や重要度などを見極めて計画的にスケジュールを立てる能力も求められます。

細かな作業や管理が苦手な人は、事務員がサポートしてくれる一般営業の方が良いでしょう。細かい作業を気にせず、契約を取る仕事だけに集中できるはずです。

飽き性な人

ルート営業は既存顧客へ営業するため、飽き性の人には向かない仕事です。同じ顧客・同じルートであるうえ、見積もりや更新などの事務作業も決まった時期に行うことも珍しくありません。

ルーティン化しやすい業務なので、毎日に変わり映えがなく飽きやすいでしょう。

毎日に変化を求める人は、毎回違う顧客・地域に営業ができる一般営業が向いています。土地勘のないエリアに営業したり、テレアポ営業で繋がった人との出会いを楽しめたりするでしょう。

ルート営業は女性が向いている傾向がある

ルート営業は男性よりも女性の方が向いている傾向があります。

なぜなら、女性は以下のような特徴があるからです。

  • 男性よりも女性の方が気を配れる人が多い
  • クライアントのちょっとした変化にも気づけるかもしれない
  • 商品やサービスを押し売りするのではなく、話をじっくり聞く姿勢を持っている

ルート営業は同じ顧客と話すケースが多くなりますが、女性は些細な変化に気づきやすいため顧客との関係が深まりやすいと言えます。

じっくりと話を聞くことで潜在的な悩みがわかり、顧客に寄り添ったサポートや提案ができるでしょう。結果的に、男性よりも女性の方が顧客からの信頼が厚くなり営業がうまくいく可能性が高い傾向にあります。またルート営業は1日の予定が立てやすいため、家庭を持つ女性にとっても働きやすい職種です。

ただし、結婚や出産によってライフスタイルが変化すると、就業時間外の接待に対応できなくなるケースも少なくありません。

日常的にコミュニケーションを取り信頼関係を築いておくなど、接待をしなくても関係を継続できるような工夫が必要です。

ルート営業が辛いときの対処法

ここまで見てきたように、ルート営業には魅力がある一方、辛い部分があるのも事実です。

もし、今ルート営業として働いているけれど辛いと感じているなら、ここでの対処法を試してください。

スキルを伸ばす

ルート営業に魅力を感じない理由としては、成果が上がりにくいことが考えられます。そういったときには、ルート営業のスキルを伸ばすことに注力してください。

ルート営業には、ヒアリング能力や洞察力、人間関係構築力などの能力が求められるので、これらのスキルを鍛えることで成績を上げられるようになるでしょう。

成果を出せるようになれば、自然と仕事がおもしろいと感じられるようになるはずです。また、周囲からの評価もアップすることで、よりやりがいを感じられるようになるでしょう。

目標やビジョンを再確認する

ルート営業の仕事にモチベーションを感じられないのであれば、どうして自分がルート営業を始めたのか、そのときの目標やビジョンを再確認してください。

仕事に取り組むうえで、最も重要なものは熱意です。熱意があればモチベーション高く仕事に取り組める一方、低くなってしまうと、身が入らなくなるのも仕方のないことといえます。

そして、熱意を高める最も簡単な方法は、どうして自分がその仕事に取り組んでいるのか、その仕事を通じてどういったキャリアを築きたいのかといった、「目標やビジョン」を意識することです。

仕事を始めたときの自分を思い出して、目標やビジョンを再確認するとよいでしょう。

労働環境の改善を試す

どうしても辛い気持ちがなくならないのであれば、労働環境の改善を目指すのも1つの手段です。

折り合いが悪い関係先や、どうしても合わない人が社内にいる場合には、担当先を変えてもらったり、部署を移動してもらったりするとよいでしょう。

もし、相談しても対応してもらえない場合や、改善を試みても辛い状態が続くなら転職を検討してください。思い切って労働環境をがらっと変えることで、気持ちの変化が生まれるかもしれません。

ルート営業へ転職を成功させる4つのコツ

ルート営業へ転職を成功させる4つのコツは、以下のとおりです。

  • 興味のある商材を取り扱う企業を選ぶ
  • 希望を明確にして優先順位を決める
  • ホワイトな企業を見極める
  • 転職エージェントを活用する

上記のコツを実践すれば、自分に合う仕事を見つけられる可能性が高まります。

ルート営業への転職で失敗したくない人は、ぜひ参考にしてください。

興味のある商材を取り扱う企業を選ぶ

ルート営業への転職を成功させるためには、自分が興味のある商品やサービスを取り扱っている企業を選びましょう。

自社商品への愛があると、仕事にやりがいが生まれるうえ、熱意が顧客に伝わり商談がうまくいく可能性も高まります。

一方で商品を見ずに給料や企業名だけで選ぶと、顧客への説得力が欠けて交渉がうまくできずモチベーションが保てません。

働く条件は大切ですが、その会社がどんな商材を扱い顧客にどんな影響を与えるのかを理解したうえで選択しましょう。

希望を明確にして優先順位を決める

自分に合った仕事を見つけるためには、業種や職種のほか、勤務地などの条件や希望を明確にしておくことが大切です。

限られた条件だけでは情報が多く、かえって決めにくくなります。できるだけ理想とする働き方を明確にしておくと、効率的に仕事探しができるでしょう。

ただし、希望の条件が多い場合は求人情報が限られてしまうときもあります。ある程度の優先順位を決めたうえで情報を得ると、選択肢が増え、仕事が探しやすくなるでしょう。

ホワイトな企業を見極める

転職を成功させるためには、ホワイト企業を見極めることも大切です。ホワイト企業に転職できれば、今の仕事よりも辛くきつい仕事で疲弊してしまう可能性を避けられるでしょう。

ホワイト企業を見極めたい場合は、以下を確認しておくと安心です。

  • 残業の有無
  • 休日日数
  • 有給消化率
  • 福利厚生の内容
  • ノルマの有無
  • 離職率
  • 社員の口コミ

中でも営業の場合は、ノルマの有無や社員の口コミは必ずチェックしましょう。求人に載っていないことも多く調べる手間はかかりますが、確認しておくと入社後のギャップに苦しまずに済みます。

また、口コミを見る際は転職サイトや転職エージェントの担当者の口コミがおすすめです。企業が運営するサイトに記載されている口コミよりも、新鮮な情報が手に入るでしょう。

転職エージェントを活用する

転職で失敗したくない人は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。

転職エージェントは求人情報の検索のほか、性格や能力、職歴などを参考にあなたに合った仕事を提案してくれます。面談では希望や避けたい条件などを細かくヒアリングするため、業種や職種だけでなく「働き方」も考慮して提案してくれます。

さらに、気になる企業があればあなたと企業の間に転職エージェントの担当者が入り、連絡を取ることも可能です。求人情報に掲載されていないことの確認や条件の交渉など、両者のすり合わせをしてくれるので、一人で活動するよりも効率的です。

高橋 宇内氏

忙しくてなかなか転職活動ができない人や、自分にどんな仕事が向いているのか分からない人は、積極的に利用しましょう。

ルート営業へ転職したい人のおすすめの転職エージェント

ここでは、ルート営業へ転職したい人におすすめの転職エージェントを3社紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴
  • 転職支援実績NO.1の転職エージェント(※)
  • キャリアアドバイザーの提案力に定評がある
  • 公開・非公開を合わせて約70万件以上の求人を保有

 

『リクルートエージェント』は、転職支援実績NO.1の転職エージェント(※)です。
※2022年6月時点、厚生労働省「人材サービス総合サイト」における有料職業紹介事業者のうち無期雇用および 4ヵ月以上の有期雇用の合計人数(リクルート集計)

 

リクルートエージェントの注目すべき特徴は「キャリアアドバイザーの提案力に定評がある」点でしょう。

 

あなたの気づいていない価値を見つけ出し、活かせる転職先を紹介してくれ、採用担当者にあなたのことを売り込んだり、入社後の条件を交渉したりすることを得意としています。

 

サポート力には定評があるため、「自分自身を売り込むのが苦手」「年収などの条件交渉を代行してもらいたい」といった人におすすめです。

 

サービス名 リクルートエージェント
運営会社 株式会社リクルート
公開求人数 394,711件
非公開求人数 346,198件
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト
※2024年5月1日現在

 

【リクルートエージェントの口コミ・評判】

模擬面接を通して「何をメインに伝えたらよいか」「企業側はどういう考えか」など、本番の面接で役に立ったことを学べました。

引用元:ご利用者の声|リクルートエージェント

職務経歴書の添削を丁寧にしていただき、各企業に精通した担当者からのアドバイスが、とても参考になりました。

引用元:ご利用者の声|リクルートエージェント

 

doda

doda

dodaの特徴
  • 圧倒的な求人数
  • 顧客満足度No.1を獲得
  • 直接応募も可能

 

dodaは、圧倒的な求人数と顧客満足度の高さが特徴の転職エージェントです。

 

保有求人は公開・非公開合わせて20万件超(※1)と多数で、キャリアカウンセリングを受けられる拠点は全国に12ヵ所あり、大手エージェントの中でも有数の規模を誇ります。

 

また、顧客満足度ランキングで1位(※2)を獲得した実績もあり、手厚いサポートと質の高い求人紹介に期待できるでしょう。

 

dodaでは、転職エージェントを介した応募のほか、気になる求人に自分で直接応募できる機能も備えられています。さらに、企業から直接スカウトが届くサービスもあり、自分に合った方法で転職活動を進められるのも魅力です。

 

(※1)2023年3月時点の求人数
(※2)2024年オリコン顧客満足度調査 「転職エージェント 20代」で1位

 

サービス名 doda
運営会社 パーソルキャリア株式会社
公開求人数 238,913件
非公開求人数 41,074件
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国
公式サイト
2024年5月1日時点

 

【dodaの口コミ・評判】

初めての転職におすすめ
初めての転職で使用しました。最初はdodaさんではないところを使っていたのですが求人が最初来たきり紹介がなく他も利用しようと思いdodaさんを登録。エージェントも登録し担当についてくれた方がとても熱心でした。コロナ禍で書類通過率はかなり悪かったですが絶えず求人紹介を頂けましたし、転職活動を進めるにつれ書類通過率も上がってきました。他サイトの口コミなどであるように専門性には欠けるかもしれませんが初めてで右も左も分からない方にはおすすめです。在職中で忙しい人もlineでやりとりできますし、職務経歴書や志望動機などもざっくりした文章でも添削と調整をしてくれてサポートはかなり手厚いです。

引用元:doda/デューダの口コミ・評判

こちらの不安や要望に適した丁寧な対応に満足でした
印象的なテレビCMのキャッチコピーに背中を押されて、登録をしました。
担当の方は、とても穏やかで丁寧な対応をしてくださいました。
求人情報に関しても、こちらの要望に沿うように、繰り返し複数求人をご紹介くださいました。
また、私が職選びや面接や転職後のことで抱える不安や疑問にも一つ一つ答えて下さり、大変心強かったのが印象的でした。レスポンスに関しては、まれに時間がかかることもありましたが、全体的に満足しています。
おかげさまで無事に転職もでき、最後まで面倒を見てくださった担当者様には大変感謝しております。

引用元:doda/デューダの口コミ・評判

 

 

マイナビエージェント

マイナビエージェント
マイナビエージェントの特徴
  • 20~30代の転職に強み
  • きめ細やかなサポートに定評あり
  • 夜間・土曜日にも相談可能

 

マイナビエージェントは、はじめて転職する方におすすめの転職エージェントです。

 

キャリアアドバイザーの徹底したサポートに定評があり、ヒアリングに力を入れた面談を経て、希望条件に合う求人を紹介してもらえます。

 

応募書類の添削や模擬面接などにも対応してもらえるため、安心して転職活動に取り組めるでしょう。

 

保有求人数は7万件超(※1)あり、特に20~30代向けの求人を多く取り扱っています。

 

また、平日夜間は20:30まで、土曜日は9:30~17:30まで営業(※2)しているため、都合のいい時間に相談できることもメリットです。

 

(※1)2024年5月1日時点の求人数

(※2)店舗によって異なります。詳しい営業時間は各店舗に確認してください。

 

サービス名 マイナビエージェント
運営会社 株式会社マイナビ
公開求人数 58,212件(※1)
非公開求人数 14,328件(※1)
対応地域
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト

 

【マイナビエージェントの口コミ・評判】

大変お世話になり感謝しております。もし知り合いで転職を考えている方がいればぜひ紹介させて頂きたいです。大変お世話になりありがとうございました。初回の面談からしっかりと聞き取りいただき、合致する求人を紹介頂きました。こまめにフォローを頂き、質問に対すても素早く返答頂きました。また常に的確にハッキリと根拠に基づくアドバイスを頂き、とても頼りにさせて頂きました。ありがとうございました。

引用元:転職成功事例|マイナビエージェント

マイナビエージェントを利用させて頂いたことで、転職という自分の人生の転機に力になって頂き、非常に感謝しております。間違いなく自分ひとりでは何をしたら良いかもわからず、現職でただただ働き続けていて、動き出すことが出来ていなかったと思います。転職に際してどう動いたら良いかを丁寧に教えて下さり、より自分に合った求人をたくさん提供頂いたこと結果が、自身の満足のいく転職先の決定に繋がったと思っております。ひとりひとりにしっかり寄り添って提案頂けるとても良いサービスだと感じました。キャリアアドバイザーには初めてお会いしてから長い時間になりましたが、定期的に気にかけて下さり、私の希望条件もしっかり加味してフォローをして頂き、本当に感謝しております。

(後略)

引用元:転職成功事例|マイナビエージェント

 

ルート営業によくある質問

ルート営業が気になっている人が疑問に思うことを紹介します。ルート営業へ転職する前に疑問を解消しておきましょう。

ルート営業の辛いところやストレスは何ですか?

ルート営業が辛かったりストレスになったりするのは、主に以下の5つが原因です。

  • 顧客を選べないから
  • 給料が上がりづらいから
  • 営業スキルが身につきにくいから
  • 同じルートばかりで飽きやすいから
  • お付き合いが大変だから

人との交流が苦手で、飽き性な人にとっては辛く感じるかもしれません。

ルート営業が上手い人はどんな人ですか?

コミュニケーション能力があり、気配りができる人はルート営業の業務をうまくこなせるでしょう。

長期的なお付き合いが必要になるため、相手を思いやる気持ちがある人は向いています。

ルート営業は未経験でも転職できますか?

転職できます。

ルート営業には未経験可の求人も多くあります。また、転職後に社内で教育する制度が整っていることも少なくありません。 ノルマがないことから、営業に挑戦してみたい方にもおすすめできる職種です。

ルート営業はニートでもできますか?

ニートでも挑戦できます。

基本的に新規顧客を獲得する必要がないので、コミュニケーションに自信がないニートの方も、比較的始めやすいといえるでしょう。

ルート営業の年収はいくらですか?

ルート営業の平均年収は、約400万円です。

日本の平均年収が約440万円のため平均的な年収ではありますが、一般営業と比較すると低いと言えるでしょう。

ルート営業で気をつけることはありますか?

ルート営業で気を付ける点は、顧客の要望に対して誠実に対応することです。

人間関係によって契約の継続が左右される可能性があるため、コミュニケーションや細かいサポートを意識することが不可欠です。

顧客の要望に誠実に対応するほか、日頃からコミュニケーションをしっかりと取り、潜在的な悩みや課題を引き出す工夫も必要です。

最後に|ルート営業が辛い・きついと感じる人は転職を検討してみよう

ルート営業は一般営業よりもハードルが低く、比較的に挑戦しやすい営業職と言われています。

しかし、既存顧客への対応がメインなので、顧客との相性によっては辛く感じたり、変化のない毎日に物足りなさを感じたりする人も少なくありません。

ルート営業に向いている人と向いていない人についてまとめてみました。

向いている人向いていない人
人との交流が好きな人
仕事が丁寧で気が利く人
話を聞くのが得意な人
外回りが好きな人
情報収集が好きな人
自分で営業先を開拓したい人
成果を給料に求める人
コミュニケーションをとるのが苦手な人
細かい作業が苦手な人
飽き性な人

自分がルート営業に向いているのか分からない方や挑戦できるか不安な方は、一度転職エージェントに相談してみましょう。

高橋 宇内氏

あなたのスキルや経験をヒアリングしたうえで、ぴったりの求人を紹介してくれるはずです。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。