人事の転職に強い転職エージェントサイトおすすめ9社徹底比較|転職成功のコツまで
人事職は業務経験を通じて転職活動のポイントや注意点を理解している方が多いはずですが、自分の転職となると客観的な視点が持てずに失敗するケースも珍しくはありません。
人事としての転職を成功させるためにはどんな点を意識して転職活動を進めればよいのかを、今一度整理しておくことをおすすめします。
人事とはいえ転職エージェントを利用するメリットは大きいので、どんなメリットがあるのかも改めて確認しておきましょう。
人事職の転職に特化した転職エージェントを活用することによって、他の求職者より一歩前に先んじた情報を知ることができるはずです。
本記事では、人事職に強いおすすめの転職エージェントを9社ご紹介するとともに、どんな資格やスキルがあれば転職しやすくなるのかについて説明します。
目次
人事の転職に強い転職エージェントおすすめ9社一覧
まずは、人事の転職におすすめの転職エージェントを9社紹介します。
エージェント名 | 特徴 |
---|---|
人事労務・採用・人材開発等の実務経験者に特化した転職エージェント。人事求人多数紹介可能。ミスマッチの少ない転職を実現。 | |
人事をはじめとする管理部門の特化型エージェント。30年以上の老舗。 | |
リクルートエージェント | 大手総合型の転職エージェントです。求人件数が公開求人だけで10万件以上と圧倒的に多く、人事の求人も豊富に扱う。 |
doda(デューダ) | キャリアアドバイザーは、人事・総務などに対応できる専門のアドバイザーが在籍しているので、経歴に応じた専門的なアドバイスに期待。 |
マイナビエージェント | 【人事未経験可】新卒の就職支援で国内最大級の実績があるマイナビが運営する転職エージェント。新卒人事、若手人材に強み。 |
人事の転職 | 豊富な人事の採用事例、キャリアパターンをもとに、企業と求職者双方の将来を見据えたご提案。 |
SYNCA | 管理部門に特化した、経験者やキャリアアップを目指したい人におすすめ転職エージェント。 |
ビズリーチ | 企業またはヘッドハンターからのスカウトをきっかけに転職活動する転職サイト。自身の転職市場価値を知りたい方に便利。 |
パソナキャリア | リクルートダイレクトスカウトにおけるヘッドハンターランキングでも、2020年度第1位を獲得。 |
管理部特化型の転職エージェントとして、下記の3つは外せないエージェントと言えます。
- 人事労務の実務経験者向け求人多数『BEET-AGENT』
- 士業管理部門の認知度が高い『MS Agent』
- 人事未経験応募可能求人あり、『マイナビエージェント』
また、求人数最多のリクルートエージェントを含めておけば、紹介求人数の確保と希望の転職を叶える上では申し分ないかと思いますので、この3社をベースに、複数社検討理想されるのがおすすめです。
詳しくは後述します。
人事の転職を成功に導く転職エージェントおすすめ9社徹底比較
冒頭でご紹介した、管理部・人事特化の転職エージェントを詳しくご紹介します。
BEET-AGENT|管理部門・人事労務に強い転職エージェント
『BEET-AGENT』は、人事労務、採用担当、人材開発職で実務経験を積んだ方に強い転職エージェントです。
人事としてキャリアを積んだ方に最適な求人を紹介するため、企業と求職者を一人のアドバイザーが担当する一気通貫制を採用。ミスマッチの少ない転職を実現できます。
一人ひとりの希望に合った求人を厳選して紹介してくれるので、自分に合った求人に出会える可能性が高いでしょう。書類選考や面接対策のサポートも徹底されており、選考通過率が高いのも魅力です。
公式サイト:https://beet-agent.com/
ビズリーチ
ビズリーチは、ハイキャリア人材向けのスカウト型転職サイトです。
企業またはヘッドハンターからのスカウトをきっかけに転職活動する転職サイトなので、ご自身の転職市場価値を知りたい方やよい求人があれば応募したいと考えている方は登録を検討しましょう。
スペシャリストの求人が豊富なので人事の求人も多数扱っています。業界・職種に精通したコンサルタントから、人事の転職マーケットの動向など役に立つ情報を手にすることができます。
公式サイト:https://www.bizreach.jp/
【関連記事】ビズリーチの評判・口コミからわかるメリットと注意点を解説|バレるって本当?
MS Agent
MS Agentは、管理部門・士業に特化した転職エージェントです。人事をはじめとする管理部門の特化型エージェントとして30年以上の実績があるので、企業の内部情報に詳しく、求人紹介から面接対策までトータルでサポートが受けられます。
求人件数や求人の質も業界トップクラスなので、質の高い求人の紹介が受けられるでしょう。
公式サイト:https://www.jmsc.co.jp/
リクルートエージェント
大手総合型の転職エージェントです。求人件数が公開求人だけで10万件以上と圧倒的に多く、人事の求人も豊富に扱っています。
また過去の実績からリクルートエージェントを通じて面接を受けた方や転職を決めた方が多いため、面接情報や入社後の状況など利用者から得た情報が蓄積されています。情報収集という面でも利用価値が高いです。
公式サイト:https://www.r-agent.com/
【関連記事】リクルートエージェントの評判や口コミから分かるメリット・デメリットを解説
デューダ(doda)|企画・管理の求人が豊富
dodaはパーソルキャリアが運営する国内最大級の転職エージェント。20代後半以降のハイキャリアの求人に強く、経験を活かした転職におすすめです。
管理部門の求人に対応できる専門のキャリアアドバイザーが在籍しているので、経歴に応じた専門的なアドバイスが期待できます。
公式サイト:https://doda.jp/
【関連記事】dodaの悪い評判・口コミは実際どう? 向き不向きを徹底解説
マイナビエージェント
マイナビエージェントは、幅広い業界・職種を扱う総合型の転職エージェントです。
新卒の就職支援で国内最大級の実績があるマイナビが運営する転職エージェントなので、特に若手人材に強みがあります。キャリアアドバイザーの質が高く丁寧なサポートを受けられるので、人事の経験年数が少なく不安が大きい方や若手人材におすすめです。
公式サイト:https://mynavi-agent.jp/
【関連記事】マイナビエージェントの口コミ・評判まとめ|口コミから利用するメリットも解説
人事の転職|人事専門の転職エージェント
人事の転職は、企業との太いパイプを持つ、人事専門の転職エージェントです。
「どこよりも人事に詳しく、人事に寄り添う転職エージェント」として、人事希望者の転職活動をサポートしています。企業の人事担当と深い接点を持つため、企業がどういう社風なのか、どういった雰囲気なのかについて把握できていることが特徴です。
企業との相性を重要視する方には、おすすめと言えるでしょう。
公式サイト:https://hr-tenshoku.jp/
SYNCA|キャリアアップしたい経験者向け
SYNCAは、管理部門に特化した経験者向きの転職エージェントです。入社後のミスマッチをなくす思想のもとに作られたサービスで、スキルや経歴をもとにぴったりの求人を紹介します。
求人はベンチャー・スタートアップが強めではありますが、大手企業の求人ももちろん掲載。企業規模に関わらず幅広く扱っている転職エージェントと言えるでしょう。
公式サイト:https://synca.net/
パソナキャリア|年収800万円以上の求人が豊富
パソナキャリアは、求人の約半数が年収800万円以上です。非公開求人が全体の7割を占め、責任者・役員クラスの求人が豊富な転職エージェントです。
転職コンサルタントは面談やカウンセリングを通じて企業へ評価されるポイントや転職活動の軸を伝えます。2名の手厚いサポートにより、企業・転職者双方のニーズにベストマッチングした求人を紹介可能です。
公式サイト:https://www.pasonacareer.jp/
【関連記事】パソナキャリアの評判はやばい?悪い?口コミから分かるメリット・デメリットを徹底解説
人事の転職に強い転職エージェントの比較ポイント3つ
どの転職エージェントを利用するべきか迷ったときは、以下の3つのポイントを比較して検討しましょう。
求人件数が多いか
まずは人事の求人件数が多いかどうかを確認しましょう。求人件数が多いことで、各求人を比較検討しながらよりよい選択ができます。求人件数が少ないと経験を活かせる求人に出会える可能性が下がり、なかなかフィットする求人が見つかりません。人事の求人を豊富に扱っているかどうかは必ずチェックしましょう。
担当アドバイザーとの相性がよいか
担当のキャリアアドバイザーとの相性も確認が必須です。相性がよくないアドバイザーでは細かいニュアンスがうまく伝わらず、希望と合わない的外れな求人ばかりを紹介される可能性があります。
時間が無駄になってしまうので、相性が悪い場合は担当を変更するか、それが難しいならほかの転職エージェントの利用も検討しましょう。
人事・採用業務の現場を理解しているか
転職エージェントといっても得意分野はそれぞれあります。人事の転職を成功に導いてくれるのは当然ながら人事職への理解が深い転職エージェントです。人事の業務内容に詳しく、現場が求める人材に対する理解もあるエージェントであるかどうかを確認しましょう。
人事経験者が転職エージェントを使うメリット6つ
人事は採用に詳しい職種なので、そもそも転職エージェントを使う必要があるのかと考える人もいるでしょう。
結論をいうと人事の場合も転職エージェントを使うことをおすすめします。転職エージェントを使うことで以下のメリットがあるからです。
非公開求人の情報を入手できる
転職エージェントが保有する非公開求人には、人気企業や大手企業の求人、好条件の求人が多数含まれています。人事の求人を探していても、転職エージェントを使わなければこうした質の高い求人情報に触れることができません。
人事の場合はキャリア相談をしたいというよりも人事の転職マーケットがどうなっているのかを知りたい、求人情報だけ見たいという方が多いかもしれませんが、その場合でも非公開求人の情報を持つ転職エージェントの利用は必須です。
企業の内部情報を入手できる
人事担当として自社の内部情報や業界情報には詳しくても、他社の内部情報までは把握できていない人がほとんどでしょう。基本的に社内の人事労務に携わるのですから当然です。この点、転職エージェントはさまざまな企業や業界の情報を保有しています。
自分ひとりでの情報収集には限界がありますが、転職エージェントを利用することで情報に厚みがでます。転職後のミスマッチを回避できるため、情報収集の面だけでも利用メリットは大きいです。
エージェント経由の方が年収は上がる傾向にある
人事担当であれば年収は条件次第で上がる可能性があるという点は理解しているものと思われます。ただ年収などの条件交渉をするには自分の市場価値を客観的に把握する必要があり、自分で自分の価値を把握するというのは難しい部分があります。
転職エージェントに条件交渉をしてもらえば、客観的な視点から採用メリットを伝えてくれるので説得力が増します。
また、非公開求人への応募、即戦力採用をされた方が年収は上がる傾向にあるため、これまで転職エージェントを自社で使う立場の方でも、自分の転職の際はエージェント経由の方が年収UPは図りやすい傾向にあります。
職務経歴書の添削・アドバイスがもらえる
人事をやってきてどんな職務経歴書が採用担当者の目を引くのかは、十分理解しているかもしれませんが、自分の転職となると不安に感じる方は少なくないでしょう。
自分の職務経歴書なので客観的な視点が抜け落ちてはいないかとの懸念もあるはずです。転職エージェントを利用すれば転職に詳しいプロから添削やアドバイスを受けられるので、魅力的な職務経歴書を作成できます。
転職活動の時間や労力を軽減できる
人事は忙しい職種なので、仕事と転職活動を並行して進めるのは体力的にも時間的にも難しい面があります。転職エージェントを利用すれば求人探しから面接の日程調整まで代わりに行ってくれるので、転職活動にかかる時間や労力を軽減できます。
リーダーポジションへの就任もしやすい
人事の最高ポジションであるCHRO(Chief Human Resource Officer)を狙っている場合も、転職エージェントの利用は有効です。
CHRO[最高人事責任者]は、経営陣の一人として戦略人事を実行するとともに、全ての人事関連に責任を持つポジションです。経営戦略の策定にも積極的に参画していきながら、人事業務を統括する立場ですので、優秀な人材を採用したい場合は企業もエージェントの活用をします。
【関連記事】転職エージェントに登録するメリットとは?上手な選び方や注意点を解説
人事の求人状況・転職の難易度について
最新の人事の求人状況や転職難易度を確認しましょう。
実績と知識が豊富な人事担当者の採用ニーズは高い
人事の求人状況は、以前のように完全な売り手市場というわけではありません。しかし経験豊富な人事人材の採用ニーズは相変わらず高い状況が続いています。
近年、少子高齢化にともなう人材不足や働き方改革による働き方の変化、新型コロナウイルス感染拡大をはじめとする社会情勢の変化など人事を巡る環境は大きく変化しています。
このような変化の大きい時代を生き抜くために優秀な人材を確保するのは企業の経営課題のひとつであり、そのために実績と知識が豊富な人事担当者の力が必要です。経験豊富な人事担当者であれば採用ニーズが高いため、転職の難易度はそれほど高くありません。
一般的な採用担当者の経験だけでは厳しい状況
一方で、一般的な採用担当の経験しかない人事担当者の転職は厳しい状況です。
一般的な採用担当者というのは、応募者との面接日程調整や合否の連絡、面接の案内などを中心におこなう採用担当のことです。特に専門的な知識やスキルが必要とされない業務なので、採用ニーズは以前と比べて下がっています。
大企業の人事へ転職するには希少価値の高い経験が必要
大企業は人事に限らず新卒一括採用が基本です。特に人事は社の意向を深く理解する必要があり、秘匿性の高い情報を扱うので、外部からはめったに採用しません。
とはいえ、近年は大企業の人事も外部から採用するケースがちらほらと出てきています。「同程度の大企業で人事経験が豊富」「国際人事など特殊な経験がある」などかなり条件が付きますが、可能性がまったくないわけではありません。
中小企業の求人は豊富だが幅広い業務に対応できるかが鍵
中小企業の求人は比較的豊富にあります。採用枠こそ少ないものの、多様な業界で求人があるので求人を見つけやすいでしょう。
ただし中小企業は大企業と異なり分業化されていないケースが多いので、一人で幅広い業務をこなす必要があります。たとえば労務の経験はあるけど採用や人材育成の経験はないといった場合は業務内容がまったく異なるので、自分で積極的に知識を得るための努力が必要となります。
特に大企業から中小企業へ転職する場合には業務範囲の確認が必要です。
ベンチャー企業は即戦力なら採用の可能性が高い
成長期にあるベンチャー企業は人材の確保や制度設計が重要な経営課題なので、人事の即戦力人材は喉から手がでるほど欲しいでしょう。経験豊富な人事であれば採用される可能は高いと考えられます。
ただしベンチャーの場合は人事だけを任されるケースばかりでなく、総務や法務などほかの管理部門との兼任になるケースが多数です。業務内容が固定化されておらず広範なスキルや知識が求められるので、専門外の領域の知識も自分で積極的に吸収しなくてはなりません。
短期間でかなり濃い経験ができるというメリットはありますが、人事としての専門性を活かしたいという方は慎重に判断してください。
未経験者の転職難易度は高め
人事の転職マーケットは経験者有利、とりわけ経験が豊富な人材のニーズが高いので、相対的に未経験者の転職難易度は高まっています。人事と親和性の高い業務経験があれば別ですが、まったくの畑違いからの転職はかなり難しいでしょう。
関連記事:【プロが断言】未経験でも人事に転職できる!必要な対策やスキルを徹底解説
人事の転職で歓迎されやすい経験・スキル・資格
人事の転職で評価の対象となる経験や資格があれば積極的にアピールしましょう。特に歓迎されやすい経験や資格は以下の通りです。
人員配置や採用計画策定の経験
人員配置や採用計画策定は人事業務の中でも上流の業務に該当するため、人事部で何年もの経験を積まないと任せてもらえません。その分、こうした経験がある人材は転職で有利にはたらきます。
また、社員の評価に関する制度設計ができる人や採用管理システムの導入経験がある人事人材も貴重なので、歓迎されやすい傾向があります。
技術系・エンジニアの採用経験
エンジニアやデータサイエンティストなどの技術系職種は人手不足が続いており、採用側としても優秀な人材の確保は差し迫った課題となっています。しかし技術系職種は専門性が高い職種なので、人事担当がよいと思う人材と現場が求める人材とに差があり、ミスマッチが生じがちです。
人事担当が技術系職種の特性等を十分に理解しないまま採用活動を進めても自社にフィットした人材を獲得するのは難しい面があります。こうした事情から、技術系職種への理解があり、採用経験が豊富な人材は貴重です。人事の転職では歓迎されます。
【関連記事】エンジニアの転職方法と成功につなげるコツを徹底解説!
人材業界の営業、法人営業経験
人材業界の営業というのは、派遣会社の正社員として派遣スタッフに対し派遣先企業の紹介や勤務後のフォローをしたり、転職エージェントの担当者として企業と求職者をつなげたりする仕事のことです。
人事の採用業務との共通点が多く、人事担当に必要な知識を備えているので、人事部の所属経験はなくても評価される可能性が高いでしょう。
法人営業経験者についてはコミュニケーションスキルや交渉スキル、コストに関する考え方、目標達成意識などにおいて人事職に必要とされるスキルと重なります。面接での伝え方に工夫は必要ですが人事職への転職でアピールできる点は多いです。
【関連記事】未経験から営業職になりたい!転職を成功に導く5つの手順
資格は必須ではないが評価される資格はある
人事の転職に資格は必須ではありませんが、人事労務や労働法に関する知識があることを証明できる資格があれば評価の対象になります。社会保険労務士やキャリアコンサルタント、衛生管理者などの国家資格が代表的です。
関連記事:人事のキャリアパスとキャリアを広げる方法とは?役立つスキルや資格も紹介
人事の転職を成功させやすいタイミングとは
人事への転職を成功させやすい時期は、ご自身の経験値や考え方によっても異なります。
時間をかけて職場になじみたいなら7~9月の応募がチャンス
ある程度時間をかけて職場になじみたいと考える方は、7~9月が応募のチャンスです。人事の閑散期にあたり職場全体に比較的ゆとりがある時期なので、この時期に入社すれば丁寧な指導を受けることができます。同僚や先輩とゆっくり話をする機会も得られやすいでしょう。
実務に自信があるなら年明けの応募で即戦力になる
実務に自信があり、即戦力としてすぐにでも活躍したいと考える方は、年明けに応募するのも方法です。人事の繁忙期である3~5月に向けて即戦力となる人材は喉から手がでるほど欲しいので、この時期に応募すれば採用される可能性がぐっと上がります。
入社直後からハードワークになると予想されますが、繁忙期を一緒に乗り切ることでメンバーからの信頼も得やすいでしょう。
欠員募集が多いので気になる求人には積極的に応募することが大切
人事の求人は基本的に欠員募集です。欠員募集はすなわち誰かが辞めたときに発生するので、いつ出るかわかりません。
そのため気になる求人が見つかった場合は積極的に応募することが大切です。あれこれ考えているうちに募集が終わってしまったということがないよう、いつでも応募できる準備をしておきましょう。
人事への転職を成功させるポイント・注意点
人事の転職活動におけるポイントや注意点について解説します。
応募先の業務内容をしっかり把握する
人事とひとくちに言っても採用・人材育成・人材評価・労務・人事戦略など多様な領域があります。
一人で全て担当していた場合や全ての領域で経験がある場合はよいのですが、いずれかの領域に特化していた場合は業務内容の確認が必須です。当然ながら成功する可能性が高いのは、自身の経験した領域と応募先で求めている領域がマッチしているケースです。
経験のない領域で採用されたとしても業務内容のミスマッチが生じてしまい、思うような活躍につながりません。特に分業化が徹底されている大手企業の人事担当者でありがちな失敗なので気をつけましょう。
応募先に合った深い志望動機を用意する
志望動機は応募先に合ったものを用意しましょう。どの業界・企業でも使える志望動機を伝える、志望動機ではなく単なる転職のきっかけを述べてしまうといったミスが散見されます。
志望動機の重要性は人事担当者ならよく理解しているはずですが、自分の転職となると意外とミスしてしまうケースがあるので注意が必要です。業界やその企業の研究を丁寧に行い、応募先ならではの深い志望動機を述べることで熱意が伝わります。
人事の転職は面接対策が重要
応募書類はもちろん大事ですが、人事担当者の場合は応募書類の書き方や注意点をある程度わかっている方が多いので、面接対策がより重要となります。
対策としてはやはり第三者の視点で見てもらえる模擬面接が効果的です。この点、転職エージェントを利用すれば改善点を客観的に判断してくれるでしょう。
人事担当者なら「質問には結論から答える」「経験や実績は具体的に述べる」などの面接のポイントはわかっているはずですが、いざ自分が面接される立場になると的確な受け答えができない方も少なくありません。
また労務分野で専門性を磨いてきた方は職人的な気質があり面接は苦手という方も多いので、特に対策が必須です。
同じ業界内での転職が成功しやすい
人事の業務はどの業界でも共通する部分もありますが、業界ごとに欲しい人材像が異なるため、業界が変わるとこれまでの常識が通用しないというケースも少なくありません。そのためやはり同じ業界内での転職がもっとも成功しやすいパターンです。
応募先企業としても、同じ業界出身で求める業務経験がある人材であればぜひとも入社してほしいと考えるので、採用に至る可能性が高いでしょう。
残業が過大な職場もあるので事前に確認する
人事部の残業時間は企業によってかなり差があるので、応募先の残業時間がどの程度なのかは事前に確認してください。
人事というと従業員の労働環境を整えるのも重要な役割ですが、人事自身が毎日深夜労働をするなど劣悪な労働環境の下で働いているケースも珍しくはありません。
人手不足や人員配置等の問題で残業が過大な職場もあるので、面接の際や転職エージェント経由で実情を把握しておきましょう。
管理部門に強い転職エージェントに相談する
人事が転職エージェントを利用するメリットは前述の通りです。特に管理部門に強い転職エージェントに相談することで、志望動機のチェックや面接対策など不安が残る部分を補強してもらえます。
関連記事:管理部門・バックオフィス特化の転職エージェントサイトおすすめ15社徹底比較
経験年数が短い人事担当者が転職を成功させるポイント
最後に、経験年数が短く転職に不安が残る人事担当者について、転職を成功させるためのポイントを解説します。
採用または労務の求人を選ぶ
経験値が低い場合は採用されやすい領域に応募することで採用確率を高めることができます。具体的には、採用担当または労務の求人です。
採用担当者は特別な知識やスキルが不要なので、経験不足でもコミュニケーション能力などが評価されれば採用される可能性があります。求人自体は多くありませんが、採用担当経験だけで応募できる求人もあるので、そうした求人を選ぶとよいでしょう。
労務の場合は法律や専門的知識が必要ではあるものの、給与計算や入社・退職の手続きなどはやるべきことがある程度決まっています。一定の労務知識や経験があれば対応できる業務が多いので経験年数が短めでも戦力になります。
ただし就業規則の見直しや個別労働紛争の対応といった専門性の高い労務経験を求めている企業への応募の場合、経験年数が短い人は不利です。募集ポジションや業務内容はよく確認しておいてください。
関連記事:労務に向いている人の4つの特徴|実際の仕事内容や役立つ資格
20代半ばまでならポテンシャル採用の可能性あり
従来、人事職は社内で育てる傾向が強く、中途採用する風潮は強くありませんでした。新卒から育てたほうが自社の意向を反映させやすく、結果的に自社が望む人材を獲得しやすいという理由からです。
とはいえ少子化の影響で若手人材の確保が難しくなってきており、人事部も例外ではありません。ポテンシャル採用をおこなう企業も増えているので、経験が少なく自信がない場合でも諦めずに積極的に応募しましょう。
コミュニケーション能力が高いなど人事としての素養があり、意欲も高い方であれば採用される可能性があります。
異業界ならIT業界が狙い目
経験年数に限らず同業界への転職のほうが成功しやすいのですが、異業界へ目を向けてみたいのならIT業界が狙い目です。IT業界はエンジニアをはじめとして人手不足が深刻なので、経験が少ない人事でも採用される可能性が十分にあります。
ただしIT業界はエンジニアなどの技術職採用に関わることが多いので、技術職の職務内容や求められる人材像などへの理解が不可欠です。
技術系職種のことは詳しくないという人事担当者は多いので、業界や職種の情報はしっかり集めておきましょう。
関連記事:IT未経験向けおすすめの転職エージェント14選を徹底比較
まとめ
人事の転職は以前ほどの売り手市場ではなくなっており、経験者であっても特定の経験や豊富な知識がないと難しいケースが出てきています。
経験が少ない人事担当者の場合はなおさら厳しい状況です。人事の業務経験を通じて転職のポイント等は理解しているつもりでも、自分の転職となると客観視できずに失敗するケースも散見されますので、転職の際は転職エージェントをうまく利用しながら活動をすすめることをおすすめします。
運営者情報
会社名 |
株式会社アシロ(ASIRO Inc.) 2021年7月20日 東証グロース上場(7378) |
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URL | https://asiro.co.jp/ |
本社所在地 |
160-0023 東京都新宿区西新宿6丁目3番1号 新宿アイランドウイング4F |
法人番号 | 9011101076787 |
設立日 | 2009年11月 |
代表者(代表取締役社長) | 中山博登 |
主な事業内容 | HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業 |
許認可 | 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782) |
グループ会社 |
株式会社アシロ少額短期保険 株式会社ヒトタス |