近年のインターネットの普及やテレワークの推進により、IT業界は転職市場において人気があります。

転職検討者のなかには「IT業界向けの転職サービスが知りたい」「評判の良いサイトを利用したい」と考える方も多いでしょう。

とくに業界未経験となれば、転職成功に向けて慎重にサービスを選ぶことは重要です。

しかし、転職支援サービスにはさまざまなタイプがあり、どのサイトを選べば良いかわかりにくい場合があるかもしれません。

この記事では、IT業界に特化した転職支援を受けられるエージェントサービスや転職成功のコツ、業界未経験者が転職活動で意識すべきポイントを解説します。

IT業界の中で未経験の職種へ転職したい方や他業界からIT業界への転職を検討している方は、参考にしてください。

IT未経験者こそ特化型エージェントをおすすめしたい理由

IT業界特化型の転職エージェントとは、求職者へ最適なIT企業の求人を提供する人材紹介サービスを指します。

会員登録すると、求職者一人ひとりにキャリアアドバイザーがつき、転職の課題や希望職種に求められる技術や知識、経験についてのアドバイスなど、内定率アップに向けたサポートを受けられるのが特徴です。

IT業界の就職希望者へ特化型転職エージェントをおすすめする理由には、以下が挙げられます。

IT特化型のエージェントサービスには、エンジニアやWebマーケター・Webデザイナーなど、IT業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しています。

転職市場の動向や企業の内情など、求職者に対して適切なアドバイスをおこなってくれるため、情報収集しながら戦略的な転職活動を進めたい場合にはおすすめのサービスといえるでしょう。

【ITエンジニア向け】おすすめの転職エージェント

ここからは、数ある転職支援サービスのなかでも、IT業界に強いおすすめの転職エージェントを紹介します。

各サイトのサポート範囲や特徴をチェックし、利用を検討するうえでの参考にしてください。

Green

Green（グリーン）は、IT業界最大級の求人数を誇る転職サイトです。エンジニアをはじめとしたIT関連の求人を多数保有しており、ほぼ全ての企業が社内写真を掲載しているため、応募前から職場の雰囲気を掴みやすいのが特徴です。

サービス概要
サービス名	Green（グリーン）
運営会社	株式会社アトラエ
公開求人数	29,965件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://www.green-japan.com/

ワークポート

ワークポートは、IT・Web・ゲーム業界の求人を豊富に扱う転職エージェントです。国内に38拠点を構え、大手から地元企業まで全国の求職者を手厚くサポートしてくれます。

サービス概要
サービス名	ワークポート
運営会社	株式会社ワークポート
公開求人数	100,426件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://www.workport.co.jp/

リクルートエージェント×IT

リクルートエージェント（エンジニア・IT転職）は、人材サービス最大手のリクルートが運営するITエンジニア特化型専門サイトの転職支援サービスです。

総合型転職エージェントの「リクルートエージェント」が保有するIT業界の求人が多数掲載されており、未経験からエンジニアを目指す方でも充実した転職サポートを受けられます。

サービス概要
サービス名	リクルートエージェント×IT
運営会社	株式会社リクルート
公開求人数	94,010件
非公開求人数	67,796件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://www.r-agent.com/

dodaエンジニアIT

dodaエンジニアITは、ITエンジニアの転職に特化した転職サービスです。業界有数のエンジニア求人を保有し、IT未経験からのスキルアップや柔軟な働き方をかなえる求人を提案してくれます。

サービス概要
サービス名	dodaエンジニアIT
運営会社	パーソルキャリア株式会社
公開求人数	56,695件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://doda.jp/engineer/

ウィルオブテック

ウィルオブテックは、人材紹介大手のウィルグループが運営するITエンジニア向けの転職エージェントです。取り扱う求人数は他エージェントと比較して少なめですが、大手からベンチャーまで幅広いIT企業を紹介してくれます。

サービス概要
サービス名	ウィルオブ・ワーク
運営会社	株式会社ウィルオブ・ワーク
公開求人数	3,867件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://willof.jp/techcareer/

ビズリーチ

ビズリーチはハイクラスに特化したスカウト型の転職サイトです。今までの経験やスキルを登録すれば、優良企業や一流ヘッドハンターからスカウトが届きます。

サービス概要
サービス名	ビズリーチ
運営会社	株式会社ビズリーチ
公開求人数	125,039件
非公開求人数	非公開
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://www.bizreach.jp/

 口コミ・評判をもっと知りたい方はこちら
「ビズリーチの評判・口コミからわかるメリットと注意点を解説」

type転職エージェント

type転職エージェントは、首都圏や関西・東海エリアなど、都市部の求人を中心に扱う転職エージェントです。サイトの運営は、キャリア志向の高いビジネスパーソンに向けた転職サイト「type」「女の転職type」を展開する、株式会社キャリアデザインセンターがおこなっています。

サービス概要
サービス名	type転職エージェント
運営会社	株式会社キャリアデザインセンター
公開求人数	5,012件
非公開求人数	6,330件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://type.career-agent.jp/

 口コミ・評判をもっと知りたい方はこちら
「type転職エージェントの悪い口コミ・評判は本当？メリットとデメリットを解説」

TechClipsエージェント

TechClipsエージェント（テッククリップスエージェント）は、現役エンジニアが求職者の相談にのってくれる転職エージェントです。

IT業界での経験豊富なコンサルタントが多く在籍しており、実務経験を活かした転職サポートを提供してくれます。

サービス概要
サービス名	TechClipsエージェント
運営会社	notari株式会社
公開求人数	704件
対応地域	東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイト	https://agent.tech-clips.com/

GEEK JOB

GEEK JOB（ギークジョブ）は、未経験からエンジニアを目指す方を対象に、プログラミング学習と就職・転職サポートを一貫して提供してくれるプログラミングスクールです。

企業のDX開発のサポートやエンジニアの育成に力を入れているため、入校すればさまざまなノウハウを取り入れた学習システムを受講できます。

また、20代限定のスピード転職コースでは、IT技術を学びながら専属のキャリアアドバイザーによる転職サポートを受けられるのが特徴です。講座は全てオンラインで完結できるため、自身のライフスタイルに合わせて学習できるうえに、選考対策も受けられる点は魅力的なポインといえるでしょう。

最短1ヵ月でプログラミングを学べるオンラインコースもあるため、できる限り早くIT業界へ転職したい方は、入校を検討するのがおすすめです。

サービス名	GEEK JOB（ギークジョブ）
サービス内容	IT学習支援 IT就職支援 求人紹介 キャリア相談 選考対策 内定後のフォローなど
公開求人数	非公開
対応地域	全国
利用料金	無料～43万7,800円（税込み） ※コースにより異なる
運営会社	グルーヴ・ギア株式会社
ホームページ	公式サイト

Findy

Findy（ファインディ）は、エンジニアと企業のマッチングを図る転職サービスです。GitHubを用いたサービスで求職者のエンジニアスキルを可視化してくれるため、能力に応じた求人を探しやすいのが特徴です。

また、スキルの数値化とあわせて、職歴に基づいた想定年収を算出してくれるのもありがたいポイントです。

自身の市場価値を見極めながら、無理のない転職活動を進めたい方におすすめのサービスといえるでしょう。たとえ業界未経験でも、スキルのマッチングが図れれば、企業から直接オファーを受け取れるかもしれません。

サービス名	Findy（ファインディ）
サービス内容	求人紹介 スキル偏差値診断 年収予測 企業からのオファーなど
求人数	非公開
対応地域	全国
利用料金	無料
運営会社	ファインディ株式会社
ホームページ	公式サイト

Geekly

Geekly（ギークリー）は、IT業界のほかWeb・ゲーム業界の転職に特化した転職エージェントです。専門職種に理解のあるキャリアアドバイザーが求職者の悩みを丁寧にヒアリングし、個々の悩みに応じたサポートを提供してくれます。

業界特化型で蓄積してきたノウハウをベースに、IT業界未経験者でも市場価値の上がる転職支援をおこなってくれるのが魅力です。

また業界特化のGeeklyでは、創業当初からある取引企業との太いパイプにより、近年人気のリモートワークや独占求人を多数保有している点も強みです。

手間のかかる応募書類の作成や面接スケジュールの管理はアドバイザーが代行してくれるため、たとえ在職中の異業種転職でも、少ない負担でチャレンジできるでしょう。

業界未経験者OKの案件も複数あるため、未経験からの転職でも安心です。

サービス名	Geekly（ギークリー）
サービス内容	求人紹介 対面キャリア相談 選考対策 企業への条件交渉 内定後のフォローなど
公開求人数	24,163件
対応地域	全国（とくに関東・関西）
利用料金	無料
運営会社	株式会社Geekly（ギークリー）
ホームページ	公式サイト

ウズカレIT

ウズカレITは、29歳以下限定で未経験からITエンジニアを目指したい方向けの転職支援サービスです。業界の知識がない方でも、IT学習をおこないながら専門性の高い就職・転職サポートを受けられます。

2～3ヵ月後をゴールとし、IT学習を進めると同時に就職や転職活動をおこないます。累計6万人以上が利用する800本のIT学習動画は業界未経験者でもわかりやすく、基礎レベルの内容から習得できるのはありがたいポイントです。

紹介先は厳しい審査をクリアした優良企業が揃っているため、労働環境や教育体制における心配もありません。入社後定着率は93.6％を誇っている点から、未経験から長期キャリア形成を目指した転職活動が可能といえるでしょう。

20代でIT業界にチャレンジしたい方には、非常におすすめのサービスといえます。

サービス名	ウズカレIT
サービス内容	IT学習支援 IT就職支援 求人紹介 キャリア相談 応募書類の添削 面接対策 内定後のフォローなど
求人数	非公開
対応地域	全国（とくに関東・関西・東海エリア）
利用料金	無料 ※ITスクールの受講は有料
運営会社	株式会社UZUZ（ウズウズ）
ホームページ	公式サイト

未経験者必見｜IT業界への転職に成功するためのエージェントの選び方

IT業界への転職を目指す場合、以下のポイントを押さえたエージェント選びが大切です。

とくに業界未経験者は、経験者よりも戦略的な転職活動が必要といえます。選考を有利に進めるためにも、ポイントを確認しておきましょう。

サービスの対象者（経験者・未経験者）を確認する

IT業界への転職を成功させたいなら、まずは転職支援サービスの利用対象者を確認することが大切です。

たとえば、業界経験の無い職種へ転職する場合は、「未経験者OK」などの求人を多く保有する未経験者向けの転職エージェントやサイトを選ぶと、希望に合った求人を見つけやすくなります。

転職エージェントや転職サイトには「非公開求人が豊富」「未経験者をフルサポート」など、それぞれにサービスの特徴があります。

おすすめの利用対象者は公式サイトのトップページに大きく掲載されているほか、求人検索画面でも見て取れる場合があるため、確認してみましょう。

掲載求人数が豊富な転職エージェントを利用する

未経験からIT業界への転職を検討する場合、利用する転職エージェントの掲載求人数に注目するのが大切です。

多くの求人を保有する転職支援サービスへ登録すると、選択肢の幅が広がり、自身の希望条件にマッチした仕事を見つけやすくなります。

以下は、転職活動で重視されやすい条件の一例です。

業界未経験者だからといって「とにかくIT業界へ転職できれば他は何でも良い」と考える方はほとんどいないでしょう。

いくつかの条件で求人を絞った際に、選択肢が豊富に残る転職エージェントであれば、納得のいく転職先を見つけられるはずです。

IT特化型の転職エージェントを利用する

IT業界で転職成功を目指すなら、IT特化型の転職エージェントを利用するのが重要です。

特化型のサービスを活用すれば、業界のつながりを活かした独占求人を紹介してもらえる可能性がある以外に、さまざまなメリットが得られます。

これらの転職エージェントには、IT業界に詳しいキャリアアドバイザーが在籍しているため、より戦略的なアドバイスに基づいた転職活動を進められるでしょう。

総合型の転職エージェントを併用する

IT業界への転職を成功させたい場合、前述したIT業界特化型の支援サービス以外に、大手総合型の転職エージェントにも登録して併用するのがおすすめです。

総合型の転職サービスを利用するメリットには、以下が挙げられます。

とくに未経験でIT業界を目指す場合、厳選された求人のみだと希望に該当しない場合があります。

なるべく広い視野で多くの選択肢からIT業界の求人を探すためにも、さまざまな業界・職種の仕事を探せる大手総合型のエージェントサービスを併用するのが良いでしょう。

キャリアアドバイザーを比較する

目指す業界を問わず、転職活動をおこなう際は自身と相性の良いキャリアアドバイザーにサポートしてもらえると、内定率アップを図れます。

そのためにも、最初は数名のアドバイザーとやりとりし、連絡頻度や提案力、雰囲気など、担当者との相性を比較検討するのがおすすめです。

とくに未経験でIT業界へ転職する場合、自身の市場価値をいかに高められるかが重要となります。

マニュアルに沿った求人紹介や面接対策などではなく、性格や適性、数年後のキャリアなど、細部まで考えたうえで提案してくれるアドバイザーを見つけることが重要です。

IT業界未経験でも挑戦しやすいエンジニア職種

ひとことで「IT業界」といっても、職種や業務内容に応じて転職難易度が異なります。

なかには経験者限定採用の職種もあり、未経験から挑戦できる仕事を把握しておくのは大切です。

以下のエンジニアは、IT業界のなかでも未経験でチャレンジしやすい職種といえます。

希望職種をキャリアアドバイザーに伝えたり、自身で求人検索をおこなったりするためにも、具体的な仕事内容を理解しましょう。

Webエンジニア

Webエンジニアは、おもにインターネット上で利用されるシステムやアプリケーションなどの設計・開発に携わる仕事です。

求人検索では、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアの2タイプにわかれ、それぞれ以下の業務を担っています。

職種	業務内容
フロントエンドエンジニア	Webサービス・アプリケーションの操作画面を担当 適切なプログラミングを用いて実装する ユーザーの目に触れる部分
バックエンドエンジニア	データ処理・検索結果の出力などサーバー側の設計開発を担当 データベースやサーバーの構築、保守運用をおこなう ユーザーからは見えない部分

このように、フロントエンドエンジニアとバックエンドエンジニアは開発領域が異なるため、使用するプログラミング言語も異なります。

どちらも知識を習得すれば未経験から挑戦できるため、どちらを目指すのか定めて転職活動を進めるのがよいでしょう。

関連記事：30代までなら未経験からフロントエンジニアを目指せる理由をプロが解説

プログラマー

プログラマーは、コンピューターを動かすプログラミング言語を用いて、設計済みシステムのプログラミング作業をおこないます。未経験者の募集も多く、エンジニア業務の原点ともいえる職種です。

また、ひとこと「プログラマー」といっても活躍の場は幅広く、以下のような求人を探せます。

種類	業務内容
Web系	ショッピングサイトやSNSなどのデータベースの構築
ゲーム系	アプリ・オンライン・VRなど各種ゲームの開発
アプリケーション系	パソコン・スマートフォンで使用するアプリケーションの構築
組み込み・制御系	電化製品や電子機器・自動車などの機械制御におけるプログラムの開発
汎用系	さまざまな目的の情報処理作業をおこなうメインフレームの開発
オープン系	ネットワーク内の複数のコンピューターにアクセスできるサーバーシステム構築
セキュリティー系	情報セキュリティーを主軸としたシステム設計・運用
社内システム系	自社システムの構築・運用

就職先企業によっては複数の分野を担当するケースもあり、実務経験を積むことでシステム開発のフローや全体像が見えるようになります。

未経験からエンジニアを目指す場合は、自身の興味関心に応じて求人を探すのが良いでしょう。

関連記事：プログラマーにおすすめの転職エージェント21選【2024年最新】失敗しない選び方など徹底解説

ネットワークエンジニア

ネットワークエンジニアは、コンピューターネットワークの構築・保守・管理をおこなう仕事です。サーバー同士をつなぎ、快適な通信環境を構築する業務を担っています。

また、ネットワークエンジニアと似ている職種には、システムエンジニアやサーバーエンジニアが挙げられます。

求人を探す際に混同しないよう、以下で業務内容の違いをチェックしておきましょう。

職種	業務内容
ネットワークエンジニア	個々のコンピューターサーバーをつなげるネットワークシステムの構築・運用
システムエンジニア	個々のコンピューター上で動くシステムの設計・開発
サーバーエンジニア	サービスや機能を提供するコンピューターサーバーの構築・運用

なお、ネットワークエンジニアとサーバーエンジニアは業務が似ているため「インフラエンジニア」と総称される場合があります。

未経験者OKの求人も多いため、IT業界を目指す際は検討してみても良いでしょう。

関連記事：ネットワークエンジニアの転職エージェントおすすめ8選【2024年】未経験向けに解説

サーバーエンジニア

サーバーエンジニアは、サーバーの設計や構築・運用・保守に携わる仕事です。Webサーバーやファイルサーバー・メールサーバーなど、さまざまなサーバーをゼロから作り上げ、セキュリティチェックやバックアップまでを担います。

インターネットが普及した現代では需要が高く、特定のスキルや資格がなくても実績を積みながら知識を深められる職種のひとつです。

前述のとおり、似たような職種にネットワークエンジニアが挙げられますが、これらは仕事のフィールドがまったく異なるため、求人検索の際に注意しなければいけません。

テストエンジニア

テストエンジニアとは、ソフトウェアや製品が正しく動くようにテスト・動作検証をおこなう職種です。

テスト計画の策定から設計・実行・結果報告を担い、必要に応じて改善提案までおこないます。

製品の品質管理を担う面では大きな責任を負う仕事ともいえますが、IT業界未経験でも採用してくれる企業は一定数存在します。

ITエンジニアに興味をもつ方は、選択肢のひとつに入れても損はないはずです。

IT業界へ未経験で転職する前にすべきこと

IT業界への転職をかなえたい場合、どのような準備をしておくと転職活動を有利に進められるのでしょうか。

ここでは、未経験者が転職前にすべきことを4つ挙げて解説します。

IT業界の職種・年収を把握する

IT業界に転職する場合、職種ごとの平均年収を調べておくと転職後のミスマッチを減らせます。

以下は、IT業界で未経験からチャレンジできる職種と平均年収をまとめたものです。

職種	平均年収
セキュリティエンジニア	487万円
サーバーエンジニア	454万円
ネットワークエンジニア	446万円
プログラマー	422万円
データベースエンジニア	412万円
システム開発・運用	472万円
Webサービスエンジニア	424万円

企業規模や業務内容によって多少の誤差は生じますが、入社後ある程度経験を積めば、上記の年収を得られる可能性があります。

また、将来的に同職種内でのキャリア形成を図ったり役職に就いたりすれば、それ以上の年収をねらえると考えて良いでしょう。

業界未経験とはいえ、転職後のキャリア・年収相場を考慮しながら職種を検討することで、納得のいく転職を目指せるでしょう。

関連記事：エンジニアの平均年収はいくら？年収を上げる方法についても解説

IT関連のスキルを習得する

未経験でのチャレンジとはいえ、IT関連の知識がまったく無い状態で内定獲得をねらうのは難しいかもしれません。

異業種転職を目指すなら、自学自習である程度のスキルを身につけて将来の可能性をアピールするのも重要です。

なお、IT関連のスキルを習得する方法は3つあります。

自身の生活スタイルに合わせて効率的に知識を得るためにも、詳細を確認しておきましょう。

独学する

現職が忙しいなどの理由であまり学習の時間を確保できない方や、自身のペースを優先したい方は、独学でスキルを習得するのがおすすめです。

その場合、書籍やインターネット上の情報から知識を得るのも良いですが、学習サイトを利用する方法もあります。

以下は、独学でプログラミング学習を進められるサービスの一例です。

学習サイトのなかには、動画やイラストでわかりやすくまとめられているものや、ゲーム感覚で楽しみながらITスキルを学べるものもあります。

無料で利用できるサービスもあるため、自身に合ったサイトを探してみましょう。

プログラミングスクールに通う

自学スタイルではスキルを習得できるか不安な方や、学習時間をきちんと確保できる方は、プログラミングスクールを受講するのがおすすめです。

スクールには無料講座や現役エンジニアにマンツーマンで教えてもらえるコースがあり、自身の優先度に応じてカリキュラムを選べます。

以下は、数あるプログラミングスクールのなかでも、転職支援つきのサービスを提供しているものの一例です。

サービス名	費用
GEEK JOB（一部有料コース有り） 0円スクール	無料
TechAcademy 侍エンジニア DMM WEBCAMP ワークポート	有料

各スクールのカリキュラムには、未経験者に必要な知識や実際の現場で求められるスキルが習得できるよう組まれています。

限られた時間を有効活用して学習したい方は、口コミサイトなども参考にしながら受講スクールを選ぶのが良いでしょう。

研修制度が充実したIT企業でアルバイトする

とにかく現場で通用するスキルを学びたい方や、現職で副業が許されている方は、研修が充実している企業でアルバイトするのも良いかもしれません。

アルバイトだと未経験でも採用してもらいやすく、リアルな現場で使用されている知識を一から習得できます。

また、場合によっては、そのまま社員登用制度を利用して就職する道も開けるかもしれません。

実務経験を通じてITスキルを習得できるため、まったくの未経験者よりは有利な転職活動を実現できるはずです。

実績のわかるポートフォリオを作成する

IT業界は、経験者やスキルのある人材が優遇される傾向にあります。

そのため、たとえ業界での実務経験がなくても、自身のスキルがわかるポートフォリオを作成するのは大切です。

もし作成したポートフォリオから「将来性が見込める人物だ」と判断してもらえれば、内定を獲得しやすくなります。

制作物や実績がまったく無い方は、以下のサービスを利用してみることをおすすめします。

実績をいくつも挙げる必要はありませんが、ひとつでもあると自信につながります。現職の合間にITスキルを高めつつ、ポートフォリオの作成にも力を入れましょう。

IT業界に精通した知人やアドバイザーに相談する

業界未経験で転職を試みる場合、IT企業で現在働いている人、もしくは経歴のある知人に相談するのもおすすめです。

どんなに業界事情を調べても、未経験だと現場での業務内容や雰囲気を掴むのは困難です。

その点、経験者から話を聞ければ、職種ごとの具体的な業務内容や労働環境の実態をうかがえるため、どのような企業・職種を選べば良いか判断しやすくなります。

もし知人のなかに業界経験者がいないのなら、転職エージェントに在籍するIT業界出身のキャリアアドバイザーから話を聞くのもおすすめです。

経験値の高いアドバイザーならIT企業ごとの内情を把握しているケースも多く、転職支援とあわせて依頼するとスムーズな転職活動を実現できるでしょう。

IT業界向け｜未経験で転職エージェントを利用する際の流れ

ここからは、未経験でIT業界を目指す際の転職エージェントの利用方法を紹介します。

以下は、多くのエージェントサービスで設けている登録手順です。

IT業界への転職をいち早くかなえるためにも、基本の流れを把握しておきましょう。

IT特化型の転職エージェントを最大限活用する方法

数ある転職支援サービスのなかでも、IT業界に転職したいなら業界知識を十分備えた転職エージェントを利用するのがおすすめです。うまく活用できれば、納得のいく転職を目指せます。

しかし、転職エージェントは単に登録しておけば良いわけではなく、サービスを十分に利用するには求職者自身も戦略的に動かなければいけません。

ここからはIT業界特化型の転職エージェントを最大限活用し、転職を成功させる方法を4つ挙げて解説します。

転職の希望条件を明確にする

転職エージェントを最大限に活用したいなら、あらかじめ自身の希望条件や譲れないポイントを明確にするのが大切です。

自身がどのような働き方を目指しているのか、どの職種でキャリア形成を図りたいのかを示せると、よりイメージにマッチした求人を探せるようになります。

以下は、転職条件に挙げられる項目の一例です。

上記に加え、希望職種や携わりたい業務を伝えておくと、より条件に一致した求人を提案してもらえるでしょう。

今すぐの転職でなくても転職意欲を示す

より好条件の求人を優先的に紹介してもらうためには、キャリアアドバイザーに対して転職意欲を示すのが大切です。

たとえすぐに転職する気がなくても「良い求人があれば転職する」と伝えておけば、人気の求人を紹介してもらいやすくなります。

また、以下のような行動も、転職意欲を示すコツといえます。

より良い求人を紹介してもらうためにも、自身の存在をアピールし、転職活動に前向きな姿勢を見せるのが大切です。

紹介された企業の口コミ・評判を調べる

キャリアアドバイザーから紹介された求人は、応募する前に口コミサイトなどインターネットでの情報を閲覧し、企業の評判をリサーチすると良いかもしれません。

なぜなら、求人情報と自身の希望はマッチしていても、実際の労働環境では要望をクリアしていないケースがあるからです。

たとえば、フロントエンドエンジニアを希望してWebエンジニアの求人紹介を受けても、実際の現場で最初に配属されるのがバックエンドエンジニアとなれば、希望がかなっているとはいえません。

とくに労働環境面は、実際に働く人の意見を重視するほうが良い場合もあるため、ミスマッチ防止のためにも口コミ・評判をチェックしたうえで応募を検討しましょう。

キャリアアドバイザーとの相性が悪ければ担当変更する

転職エージェントを最大限活用するためには、キャリアアドバイザーの担当変更を申し出ることも必要な場合があります。

たとえ転職支援実績の豊富なアドバイザーでも、相性が合わなければ転職活動を有意義に進められません。アドバイザーとやりとりしているなかで違和感を覚えた場合は、すぐに担当変更を申し出ることをおすすめします

さらに、以下のことが発生した場合も、変更依頼を検討するのが良いかもしれません。

自身の転職活動を成功させるためにも、最初は複数の転職エージェントで数名のアドバイザーとやりとりし、フィーリングが合う担当者を探すことが重要です。

IT特化型の転職エージェントを利用する際の注意点

IT業界へ転職する際は特化型のエージェントサービスを活用するのがおすすめですが、利用する際は3つのポイントに注意する必要があります。

転職活動を失敗させないためにも、詳細をチェックしておきましょう。

複数のエージェントから同じ求人に応募しない

転職活動をおこなう際は、業界特化型と総合型の2タイプの転職エージェントを併用するのがおすすめと紹介しましたが、複数サイトから同じ求人へ応募しないよう注意しなければいけません。

IT業界特化型のエージェントには、総合型に掲載されている求人も多く存在しています。「この求人が良さそうだ」という感覚だけでさまざまなサイトから応募していると、二重応募を招く恐れがあります。

このようなミスは、企業側から「管理不足」と判断される要因です。人材評価にも悪影響をおよぼすため、同じ求人へ応募しないよう注意が必要です。

エージェントからの連絡を放置しない

IT特化型のエージェントを利用している場合、キャリアアドバイザーからの連絡は放置しないようにしましょう。

転職エージェントは、求職者の条件にマッチしそうな案件があると、定期的に連絡してくれます。ときには1日に数回メッセージが届くケースもあり、仕事で忙しい方だと面倒に感じるかもしれません。

しかし、連絡を放置していると、次第に好条件の求人を送ってもらえなくなる可能性があるのも事実です。

とくに業界未経験者にとって求人紹介をもらえないのは痛手となるため、連絡が多いと感じるなら「✕✕曜日にまとめてください」など、頻度を調整してもらえるよう依頼するのが得策です。

好条件すぎる求人は信用しない

転職活動を失敗しないためには「未経験でも高収入」などの好条件すぎる求人には注意すべきです。

そのような好待遇の求人にはなんらかの理由があり、職場環境の悪さや重労働などの裏事情を隠すために、外側だけ良く見せている可能性があります。

たとえば、残業が多かったり待遇面が整っていなかったりする企業では、そのままの様子を求人に掲載しても募集が集まりません。

なかでも「未経験者歓迎」と謳う求人には、給与と待遇が割に合わないなどの劣悪なものが紛れている可能性があるため、すぐに信用せず企業情報を確認してから応募するようにしましょう。

IT業界特化型の転職エージェント利用時のよくある質問

最後にIT業界特化型の転職エージェントを利用する方から寄せられる「よくある質問」をチェックしておきましょう。

最後に｜未経験でIT業界へチャレンジするならIT特化型の転職エージェントがおすすめ

経験のない仕事へチャレンジするときは、誰しもうまくいくか不安になるものです。

IT業界で働きたいけれど自信がない、どうにかして内定を獲得したいという方は、まずIT業界に特化した転職エージェントへ登録してキャリアアドバイザーからのアドバイスを入手しましょう。

それによって、自身のスキルや経歴に見合った職種・企業探しはもちろん、将来どのようなキャリアを築きたいか、そこに至るステップまでも相談に乗ってくれるはずです。

選考突破に向けたサポートも受けられるため、未経験でIT業界への転職を実現させたい方は是非、IT特化型の転職エージェントを利用してみてください。