転職エージェントの会員登録をした方の中で、「サポート期間はいつまで?」という疑問をいだいた方も少なくないでしょう。
実際に転職エージェントを活用すると、どのくらいの期間で内定獲得が出来るのか、どこまでサポートしてもらえるのかも、扱っている求人数や得意とする業界や職種によってバラバラです。
そこでこの記事では、転職エージェントを活用した時のサポート期間の詳細と、転職を成功させるための準備の内容や転職エージェントを有効活用するポイントを解説します。
この記事に掲載している情報は各転職エージェント公式サイトを参照しています。オススメする基準として求人数やサポート体制に着目しています。
転職活動の目安期間と転職エージェントのサポート期間
転職活動は「どんな仕事に転職したいか」「どこの企業に転職したいか」など希望条件によって異なりますが、一般的に目安となる情報を解説します。
転職活動の期間は3ヶ月が目安
転職活動の期間はどの仕事を選んでも、大抵は3ヶ月が目安とされています。
3ヶ月間であれば、初めての転職でも必要な書類を準備し、転職したいと思える企業を選んで応募して選考を通過した上で内定を獲得できるまで、話が順調に進むことが多いからです。
ただし、希望条件によっては、更に短期間で転職が成功する事例もあれば、3ヶ月以上かかることもあるので、人それぞれとなります。
転職エージェントによっては無期限で利用可能
転職エージェントのサポート期間は、場合によっては無制限でいつでも気軽に求人紹介をしてもらえます。
ただし、中小規模の転職エージェントなどの場合は、担当となるキャリアアドバイザーの人数に限りがあるので、3ヶ月以内に内定が獲得出来なかったり、転職をしたい時期が半年先などかなり先のスケジュールだと、サポート期間が3ヶ月までと制限されている場合もあります。
転職エージェントを利用した場合のスケジュール
転職エージェントを利用する場合、以下のスケジュールを目安にして転職活動を進めるのが理想です。
- 面談・自己分析:1週間
- 書類作成・応募:2週間
- 書類・面接選考:4~5週間
- 内定・入社検討:1週間
- 退職・引継ぎ・入社準備:4~5週間
それぞれのプロセスについて詳しく説明するため、参考にして短期間で転職活動を成功させましょう。
1. 面談・自己分析:1週間
転職活動を始めたい人が、まず取り組むのが、担当となるキャリアアドバイザーとの面談と、自己分析や情報収集などの事前準備です。
キャリアアドバイザーとの面談では、転職エージェントに会員登録後に初回面談の調整を行った上で行い、調整した日時に転職活動の意欲や目標、いつまでに成功させるかなどの希望条件を認識合わせをするところから始まります。
キャリアアドバイザーは面談中にヒアリングした内容を元に、転職者の希望条件にマッチングしそうな求人を紹介するので、紹介された求人を確認していきます。
それと同時並行で、自己分析も行います。今までの学歴や職歴、保有する資格や免許、携わったプロジェクトなどでの実績、得意とすること、好きなこと、嫌いな職場ややりたくない仕事など、応募したいと思える求人を選びやすくするための条件を棚卸しして、自分からキャリアアドバイザーへ「こういう企業へ転職したい」、応募した企業に対して「この仕事をやりたい」とハッキリ意思表示ができるようにします。
2. 書類作成・応募:1週間
自己分析が終わったら、履歴書や職務経歴書などの書類作成や、キャリアアドバイザーから紹介された求人へ応募を行っていきます。
応募前に作成した履歴書・職務経歴書を転職のプロであるキャリアアドバイザーが客観的に見て、添削してくれるサポートがあるので、積極的に活用することをおすすめします。
添削をしてもらうことで、企業の採用担当から見て興味を持ってもらいやすくなる書き方や、文章表現のコツなど細かいアドバイスがもらえるので、初めての転職だったり、自己PRをすることが苦手な方は非常に役立つかと思います。
3. 書類・面接選考:4~5週間
応募が完了すると、応募した企業側で順次書類選考と書類選考を通過した転職者の面接の順に選考を進めていきます。
面接まで進むと、会社へ赴いて対面で面接をする場合と、WEB面接をする場合があるので、どの形式で面接を行うかを事前に確認しておくことで、前持ったスケジュール確認や超せいが行いやすくなります。
また、キャリアアドバイザーとの模擬面接を通じて、話し方、目線の合わせ方、自己PRの伝え方、入退室のマナーなどをアドバイスしてもらえるので、面接をいきなり本番で迎えるよりも事前の練習をしておくことをおすすめします。
4. 内定・入社検討:1週間
面接を経て、無事に内定を獲得した企業への入社を検討する際には、1週間を目途に決断する必要があります。この際、企業側へ入社意思があるかどうかの連絡をするということで、キャリアアドバイザーは入社を勧めてくる傾向にあるため、自分の軸に沿って慎重に決める必要があります。
自己分析を通じて発見した自分の強み・弱み・価値観などを元に、本当に入社すべきか他社と比較して判断することで、勢いで転職してしまって後から後悔しないようにするためにも慎重になる必要があります。
年収・業務内容・自宅からの距離・リモートワークの頻度、一緒に働く人たちの雰囲気など、条件面や働く環境に納得できるかも入社を検討する際の判断材料のひとつです。
5. 退職・引継ぎ・入社準備:4~5週間
内定を獲得後、現職の退職・引継ぎを行います。自陣が退職した後に後任者へ引継ぎを行って、業務が回るようにする必要があります。「立つ鳥跡を濁さず」という言葉のとおり、丁寧に引継ぎを行ってください。
また、退職手続きや入社準備は、キャリアアドバイザーがやり方や企業側との入社日の調整をサポートしてくれます。
転職活動期間が長引く理由とは
転職エージェントを活用していても、転職活動の期間が長引いてしまう原因として、以下のようなことが挙げられます。
- 事前準備ができていない
- 応募する企業の選び方に問題がある
- 退職日までに時間がかかる
事前準備ができていないから
企業へ応募した際に、書類選考のための履歴書・職務経歴書を作成する必要がありますが、棚卸しや企業の採用担当に伝わりずらい文章で記載してしまっていたり、選考の通過率を上げるための事前準備が足りていない場合があります。
応募する企業の選び方に問題があるから
企業へ応募する時に、自身の強みや得意なこと、希望する条件に合う求人を見つけられているかも非常に大きな要因となります。
希望条件にはマッチングしているけど、企業側が求めている職歴やスキル、保有している資格や免許などを持っていないなど、最初から書類選考が通過する見通しが立ちづらい求人ばかり選んでいると、転職活動の期間が無駄に長引いてしまいます。
退職日までに時間がかかるから
内定獲得は成功したけど、前職を退職する目途が立ちづらく、転職先の企業への入社日が先延ばしになってしまうケースもあります。
内定が獲得できたタイミングで速やかに退職する旨を前職に伝えて、引継ぎも含めてスムーズに話が進むように、退職日を早めに伝える必要があります。
転職活動を最短で終わらせるコツ
転職活動はできるだけ短期間で終わらせると精神的にも経済的にも負担が軽くなります。ここでは、転職活動を最短で終わらせるコツとして、以下の4点について解説します。
- 業界・企業をリサーチをする
- 自己分析をする
- 転職目標・希望条件を明確にする
- キャリアアドバイザーに書類添削・面接対策を依頼する
上記のコツを活用することで、転職活動をスムーズに進められるようになるでしょう。
業界・企業をリサーチする
志望する職種や業界、応募する企業に対するリサーチを徹底することで、書類選考や面接の合格率が高まります。企業が欲している人材に自分を寄せて自己PRすることで、内定を獲得しやすくなり、初期活動をスムーズに行えます。
具体的には、企業の公式サイトを見て、どのような人材を募集しているか調べると良いです。また、キャリアアドバイザーに企業の特徴を聞いておくことで、より的確な対策ができるようになります。
自己分析をする
徹底的に時間をかけて詳細に自己分析をすることも大切です。
履歴書や職務経歴書で自己PRや志望動機で経験したことをどう活かせるかを書くことが出来たり面接で自分の強みを的確にアピールできるようになります。
転職目標・希望条件を明確にする
転職目標・転職先に求める希望条件を明確にすることも重要です。
転職目標を明確にしないまま転職活動を進めてしまうと、せっかく内定をもらってもあとから「しっくりこない」と感じて辞退するケースが想定されます。
「高年収な企業に転職したい」「リモートワークもできる仕事に転職したい」「プライベートを大事にできる企業に転職したい」「家から電車やバスの乗り換え無しで通勤できる場所が良い」といった明確な転職目標や希望する条件を予め決めておきましょう。
キャリアアドバイザーに書類添削・面接対策を依頼する
企業へ応募する前に、キャリアアドバイザーへ履歴書・職務経歴書の添削をお願いしたり、面接まで選考が進んだのであれば、模擬面接をお願いしてみることもおすすめです。
自己PRや志望動機が伝わるようにきちんと説明できるか、面接をする部屋の入退室のマナーなど、マンツーマンで確認してもらうことで、自身で気付かなかったことや、より人に自分の魅力を伝わりやすくするコツを教えてもらえます。
おすすめの転職エージェント5選
多数ある転職エージェントの中から、大手のおすすめ5選を紹介します。
- リクルートエージェント
- マイナビエージェント
- doda
- doda X
- type転職エージェント
それぞれの特徴やポイント、サポート期間についても解説するため、違いを理解した上で転職エージェントを選ぶ際の参考にしてください。
リクルートエージェント

リクルートエージェントのサポート期間は無期限です。
3ヶ月でのサポートを実施すると公式サイトで記述は有りますが、あくまで目安であり、個人によって転職活動の状況は異なるので、3ヶ月以上でもサポートが受けられます。
大手から中小企業まで求人数が国内最大級であることが最大の魅力です。また、歴史の長い転職エージェントであるため、キャリアアドバイザーは業界に精通しているうえ、転職活動を成功させるノウハウをたくさん持っています。
転職希望者の多くがリクルートエージェントを利用しているため、ライバルに遅れを取りたくない人は、ぜひリクルートエージェントの登録をおすすめします。
運営会社 |
株式会社リクルート |
求人数 |
・公開求人:341,300件 ・非公開求人:277,875件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
マイナビエージェント
マイナビエージェントのサポート期間は無期限です。
マイナビエージェントは、登録者が疑問に思っていることや不安に感じていることについて、徹底的にヒアリングします。そのため、初めて転職活動に取り組む第二新卒の方に特におすすめです。カウンセリングやフォローが丁寧なので、不安がある人でも安心して転職活動に臨めるでしょう。
運営会社 |
株式会社マイナビ |
求人数 |
・公開求人:44,732件 ・非公開求人:18,651件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
doda

dodaのサポート期間は無期限です。
dodaに登録すれば、転職エージェントと転職サイトの両方が使えるようになります。キャリアアドバイザーに求人企業を紹介してもらえるだけでなく、自分で求人を検索することも可能なため、求人選びの幅が広がります。
そのため、さまざまな求人の中から応募先を選定したい人に特におすすめです。
運営会社 |
パーソルキャリア株式会社 |
求人数 |
・公開求人:182,017件 ・非公開求人:38,475件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
doda X

doda Xのサポート期間は、dodaと同様無期限です。
doda Xは、dodaを運営しているパーソルキャリアによるハイクラス向けの転職エージェントです。通常の転職エージェントのようにキャリアアドバイザーが希望条件に沿った求人を紹介してくれるだけでなく、企業の人事担当者から直接スカウトを受け、ヘッドハンティングをされることもあります。
800万円以上など、既に高年収を得ている人や高い役職に就いている人が転職活動を始めたい場合、登録しておくことを強くおすすめします。
運営会社 |
パーソルキャリア株式会社 |
求人数 |
・公開求人:22,699件 ・非公開求人:非公開 *2023年1月時点 |
公式サイト |
type転職エージェント

type転職エージェントのサポート期間は3ヶ月です。
type転職エージェントは、IT業界・Web業界や営業職など特化した分野への転職に強い転職エージェントです。現在IT業界・Web業界などで働いていて、同じ業界・職種で転職を検討している人におすすめできます。その他にも、今は他の業界で働いていて、未経験だけど業務に取り組みたい人も、type転職エージェントはおすすめです。
東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県の関東首都圏エリアの求人が圧倒的に多いため、上京を考えている方や、東京など関東首都圏に既にお住まいの方は、エリアに特化しているので利用しやすいと思います。
運営会社 |
株式会社キャリアデザインセンター |
求人数 |
・公開求人:9,923件 ・非公開求人:18,955件 *2023年1月時点 |
公式サイト |
まとめ
転職エージェントには、サポート期間が定められているところも有りますが、上記で紹介したところであれば、求人数も幅広く取り扱っている件数もかなり多いです。未経験の業界や職種への転職はもちろん、同業他社など今の経験を更に活かしたいという方にもおすすめのサービスです。
また、転職活動をスムーズに進めたほうが、求職者にとっての負担も少なくなるので、転職活動を短期間で終わらせるためも、業界や企業のリサーチ・自己分析・キャリアアドバイザーに何でも相談するなど、積極的な行動が必要です。
ぜひ、本記事を参考に、効率的に転職活動を進めてください。