転職に役立つ資格を取得したいと考える20代の女性は多いでしょう。
自分のスキルや知識を証明する資格は、新たなキャリアの可能性を広げてくれるものです。
しかし、資格の種類は非常に多く、どれを選ぶべきか迷ってしまうこともあります。
本記事では、転職に役立つ15の資格を解説するとともに、資格選びのポイントも解説します。
関連記事:20代におすすめ転職エージェント比較ランキング|女性や未経験・ハイクラス向けの選び方も解説
目次
20代女性の転職におすすめの資格15選
20代女性の転職に役立つ資格にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは、15の資格を詳しく解説します。興味のある資格の特徴をつかんで、資格取得に役立ててください。
種類 | 資格名 |
---|---|
民間資格 | 医療事務 |
TOEIC | |
インテリアコーディネーター | |
ネイリスト技能検定試験 | |
チャイルドマインダー | |
公的資格 | 秘書検定 |
日商簿記検定 | |
消費生活アドバイザー | |
登録販売者 | |
ビジネス実務法務検定 | |
国家資格 | ファイナンシャルプランナー |
介護福祉士 | |
基本情報技術者 | |
歯科衛生士 | |
宅地建物取引士 |
未経験業界に転職したい20代の女性向けの民間資格
未経験業界への転職にチャレンジする20代女性にとって、資格の保有は大きな強みになります。
ここでは、通信講座などの学習手段が多いことから、比較的着手しやすい資格を5つ紹介します。
医療事務
医療機関での受付業務などを担当する医療事務は、特別な資格がなくても従事することが可能です。
しかし、専門的な知識をもっていることで選考の際に優遇されることがあります。
また、医療機関はどの地域にもあるため、引越しなどで環境が変わっても転職しやすいのが魅力です。そのため医療事務は、将来的にも役立つ資格といえます。
- 医療事務技能審査試験
- 医療事務管理士
- 診療報酬請求事務能力認定試験
TOEIC
TOEIC(国際コミュニケーション英語能力テスト)は、世界的な英語力の基準として認知されており、現在の英語スキルを証明するのに適した資格です。
将来的に英語需要はますます高まる見込みです。英語力はさまざまな業界で求められるため、ハイスコアを目指すことは転職に非常に効果的です。
インテリアコーディネーター
インテリアコーディネーターは、空間のコーディネートや建物内のインテリアに関するアドバイスをおこなう仕事です。
活躍の場は広く、ハウスメーカーや不動産会社、家具メーカー、ホテルなどからの依頼を受けて、顧客のイメージを具現化します。
インテリアコーディネーターに資格は必須ではありませんが、資格をもつことで信頼感を得られることは確かです。
ネイリスト技能検定試験
ネイリストは、美容師や理容師とは異なり国家資格を有する必要がないため、美容業界の中でも比較的目指しやすい職種です。
とはいえ、プロのネイリストには高度な技術が求められるばかりでなく、最新のトレンドを把握することや、接客能力も必要とされます。
ネイルサロンの採用条件はさまざまで、無資格者や未経験者を採用する企業もありますが、2級以上を必須とする企業も多くあります。いずれの場合も、資格の保有は転職に有利です。
チャイルドマインダー
チャイルドマインダーは、少人数保育に特化した資格です。活躍するためには、資格取得が必須です。
近年では、待機児童問題の解消に向けて人材の需要は増しています。
チャイルドマインダーの働き方は、個人事業主として開業後、自宅や顧客先で保育をおこなうのが一般的です。また、企業に転職して働くこともできます。
専門性の高さで転職を有利にする公的資格
次に、転職において専門性の高さをアピールできる資格を5つ紹介します。
秘書検定
秘書検定は、ビジネスマナーやビジネス文書の作成、コミュニケーション能力などの技能を評価する資格です。
文部科学省が後援しており、秘書職に必要なスキルを証明するだけでなく、多岐にわたるビジネスシーンでの活用が期待されます。
レベルは3~1級まであり、準1級と1級には実技試験もあるため難易度が上がります。試験は年に数回実施され、合格後すぐに昇級に挑戦することも可能です。
日商簿記検定
日商簿記検定は、経理の基本的な知識と技術を証明する資格です。
経理職や公認会計士などのプロフェッショナルを目指す方の受験が多いですが、経理とは直接関係がない分野でも、経営管理や分析のスキルが身につくため、取得を推奨する企業もあります。
消費生活アドバイザー
消費生活アドバイザーは、内閣総理大臣と経済産業大臣が認定する資格です。
消費者の意見を企業や行政への提言に反映させたり、消費者の苦情相談などに適切なアドバイスをおこなったりします。
受験者数は年々増加し、中でも女性の増加率が顕著です。行政や法律の知識も必要とされる資格で、最終合格率が30%前後であることから難易度は高いといえます。
登録販売者
登録販売者は一般用医薬品の販売ができる資格です。各都道府県が年一度の試験を実施しています。
2006年の薬事法改正により生まれた登録販売者は、薬局やドラッグストアなどでの勤務が可能です。
近年、ドラッグストアの増加やセルフメディケーションの促進、他業種の医薬品販売業界への進出などで薬剤師不足が懸念される中、登録販売者の必要性はより高まっています。
ビジネス実務法務検定
ビジネス実務法務検定は、企業活動におけるコンプライアンスの知識を身につけるための資格です。
法令遵守を重視する企業は、法律部門を強化する傾向にあります。また、契約法などの法律に関する知識も身に付くため、法務部門以外の部署での活用も可能です。
そのため、ビジネス実務法務検定の取得は、転職に有利といえます。
資格には1~3級があり、1級は合格率が10%の難関です。
信用度の高さでキャリアアップを目指す国家資格
国家資格は、数ある資格の中でも高い合格基準が設定されています。社会的信用度が高いため、国家資格の保有は転職において非常に有利です。
資格取得には学歴や実務経験を要する場合が多く、十分な準備が必要ですが、一方で受験資格が不要なものもあります。そのため、働きながら取得することも可能です。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、顧客のマネープランを設計する専門家です。
顧客のターニングポイントや将来のイベントを予測し、必要な資金や資産運用の方法などをアドバイスする役割を担います。
数種類あるファイナンシャルプランナーの資格のうち、厚生労働省指定の機関が実施する「FP技能検定」は国家資格です。
2級と1級には受験資格を要しますが、3級の受験には実務経験などの条件は必要ありません。
税制度や保険、不動産などの法律は改正を繰り返すため、ファイナンシャルプランナーは資格取得後も常に新しい知識を学び続ける必要があります。
介護福祉士
介護福祉士は、介護のエキスパートであることを証明する資格で、介護職で唯一の国家資格です。
従事する職場は主に、介護施設や訪問介護事業所、障がい者施設などが挙げられます。
一定の条件を満たすことで、養成施設や学校などでの人材育成に携わる仕事に就くことも可能です。
介護福祉士を受験するには、下記のいずれかの要件を満たす必要があります。
- 専門学校などの養成施設(2年以上)修業
- 福祉系高校での必須科目と単位の取得
- 3年以上の実務経験と実務者研修の修業
介護職未経験者が介護福祉士を受験するには、ある程度の時間を要します。
しかし、超高齢化社会の現代では、介護施設の増加に伴い、介護福祉士の需要も高まり続けることは確かです。
基本情報技術者
ITエンジニアの登竜門として知られるのが、基本情報技術者です。ITに関する基本的な知識や技術を身につけていることを証明します。
ITエンジニア経験者が転職をする場合は、資格の有無よりも実務経験の年数や内容が重視されることが一般的です。
しかし、未経験者がITエンジニアとして転職する場合、一定の知識をもっていると認知され、即戦力として選考に有利になることがあります。
歯科衛生士
歯科衛生士は、いわば口腔ケアのスペシャリストです。歯科診療所や大学病院などの勤務先で、予防処置や診療補助、保健指導をおこないます。
歯科衛生士を受験するには、文部科学省や都道府県が指定する養成施設で必須とされる課程を修了し、卒業することが必要です。
歯科衛生士は、患者の口腔内を直接処置するため専門性の高い知識と高度な技術も求められますが、その分やりがいのある仕事です。
また、一般的に夜勤がないことが多いため、医療系の中ではライフワークバランスをとりやすい職種ともいえます。
宅地建物取引士
宅地建物取引士、通称「宅建士」の資格は、不動産取引における重要事項の説明能力を審査する国家資格です。
不動産業界での販売や仲介業務などに従事する際に求められます。
受験資格はなく、さらに宅地建物取引士のみが関与できる独占業務があるのが特徴のひとつに挙げられます。
20代女性の転職に役立つ資格の選び方
転職に役立つ資格の選び方には、いくつかのポイントがあります。
学習を始める前に、キャリアプランを形成することや資格の種類を知っておくことが特に重要です。
時間や費用を無駄にしないためにも、確認をしておきましょう。
自分の興味やキャリア形成に役立つ資格を選ぶ
興味がある分野や将来のキャリアプランが明確になれば、取得すべき資格も自然と見えてきます。
下調べをせずに資格を取得すると、実際の仕事で役立たてられない可能性があり注意が必要です。
資格取得は、転職後の収入にも影響します。企業によっては資格手当を支給することもあるため、適切な資格を選択して収入アップの機会を逃さないようにしましょう。
資格の種類で選ぶ
資格の種類には「民間資格」「公的資格」「国家資格」などがあります。
実施機関や認定者が異なり、それぞれのメリットを理解した上で資格を取得することが大切です。
民間資格
難易度や受験資格が幅広く、取得しやすい資格も多くあります。
ただし、全ての民間資格が容易というわけではありません。一部の資格は合格率が低く、社会的信用度が高い資格や広く認知される資格は、特に難易度が高いといえます。
公的資格
運営や試験の実施は、民間団体や公益法人が担っています。
公的資格は一般に知名度が高く、転職においては専門的な知識をもっていることをアピールするのに十分な材料であるといえるでしょう。
国家資格
社会的信用度が高く、資格保有者は転職の選択肢が広がります。
一部の資格は学歴や実務経験が必要ですが、中には受験資格を求めないものもあります。
20代女性が資格を取る際の注意点
資格はたくさんもっているほうが良い、というわけではありません。
資格取得には多くの時間を費やすため、慎重に計画を立てて効率よく取得することが大切です。
20代女性が転職のための資格を取る際の、3つの注意点を紹介します。
何となくで資格を取らないようにする
「資格をもっていればきっと転職に役立つだろう」と、何となく勉強を始めても、思い通りにはいかないものです。
資格取得は、従事する分野において自分のスキルを向上させようという意思表示でもあります。
「専門的な知識と技術で、自分と企業や顧客の利益をもたらす」など、具体的な目標設定が大切です。
目標が明確であれば、資格取得へのモチベーションを保つことができるうえに、資格の選択ミスを防ぐこともできます。
実務経験を積まないと取得できない資格もある
資格には実務経験が必須のものもあります。
実務経験のほかにも、学歴などの受験資格や学習時間の目安、教材や受験にかかる費用などを調べておくことが重要です。
その後、資格を取るタイミングを検討しましょう。転職前か後か、または学習と転職活動を同時進行が適しているかを考えます。
取得したい資格が自分のキャリアに合うかを確認するために、体験談などを調べるのも有効です。
必ずしも資格の有無が転職に有利になるとは限らない
保有する資格を履歴書に記載するだけでは、転職に有利にならない場合があります。
なぜその資格を取得したのか、仕事でどのように活用するのかを説明できるように準備しておく必要があります。
また、採用者は資格に関して意図的に深掘りをするかもしれません。
いくつかの質問に備えて、自分の意思が明確に伝わるような答えを用意しておきましょう。
20代女性が資格を取得する際の勉強方法
仕事をしながら資格取得を目指す20代女性には、勉強時間を確保するための工夫が必要です。
仕事に支障をきたさずに効率的に勉強する方法を4つ紹介します。
通勤時間を活用する
着席できる場合は、教材を開いたり暗記カードを見たりすることが可能です。吊革に掴まるなどして手を使えない場合は、イヤホンで聞き流しをすることもできます。
数分の時間でも、積み重なると大きな時間になるため、移動の時間を有効に使いましょう。
スキマ時間に勉強する
社会人の生活はルーティン化していることが多く、特に仕事の日にはスキマ時間が発生します。
たとえば、前述した通勤時間のほかに、仕事の休憩時間や電車やバスの待ち時間、入浴中などです。
少し早く起きたり、SNSを見る時間を減らすことでもスキマ時間は作れます。
休日にまとまった時間を確保して勉強する
平日は仕事に追われて勉強する時間がないという方は、休日にまとまった時間を確保して勉強するのがおすすめです。
自宅やカフェ、図書館など、集中できる環境に身を置くことで、勉強に対するやる気もわいてきます。
時間を設定して「何時から何時まで勉強する」と決めることで、メリハリもつくでしょう。
通信講座やスクールを利用する
独学に不安がある方は、通信講座やスクールを利用するのが良いでしょう。
通信講座の多くは、初心者向けに工夫されており、段階的に学習を進めることができます。
採点をしてくれる通信講座もあり、間違いやすい問題の傾向を把握し対策することが可能です。
また、資格によってはスクールがあり、自己学習に時間を割けない方や、同じ目標をもつ仲間と学びたいという方に向いています。
20代女性が資格の有無に関わらず利用できる転職エージェント
資格の有無に関わらず転職を成功させるためには、転職エージェントのサポートを受けることが重要です。
そこで20代女性におすすめの転職エージェントを5社紹介します。
マイナビエージェント
- 20~30代の転職に強み
- きめ細やかなサポートに定評あり
- 夜間・土曜日にも相談可能
マイナビエージェントは、はじめて転職する方におすすめの転職エージェントです。
キャリアアドバイザーの徹底したサポートに定評があり、ヒアリングに力を入れた面談を経て、希望条件に合う求人を紹介してもらえます。
応募書類の添削や模擬面接などにも対応してもらえるため、安心して転職活動に取り組めるでしょう。
保有求人数は7万件超(※1)あり、特に20~30代向けの求人を多く取り扱っています。
また、平日夜間は20:30まで、土曜日は9:30~17:30まで営業(※2)しているため、都合のいい時間に相談できることもメリットです。
(※1)2024年4月15日時点の求人数
(※2)店舗によって異なります。詳しい営業時間は各店舗に確認してください。
サービス名 | マイナビエージェント |
運営会社 | 株式会社マイナビ |
公開求人数 | 71,822件(※1) |
非公開求人数 | 14,493件(※1) |
対応地域 |
東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
|
公式サイト |
【マイナビエージェントの口コミ・評判】
大変お世話になり感謝しております。もし知り合いで転職を考えている方がいればぜひ紹介させて頂きたいです。大変お世話になりありがとうございました。初回の面談からしっかりと聞き取りいただき、合致する求人を紹介頂きました。こまめにフォローを頂き、質問に対すても素早く返答頂きました。また常に的確にハッキリと根拠に基づくアドバイスを頂き、とても頼りにさせて頂きました。ありがとうございました。
マイナビエージェントを利用させて頂いたことで、転職という自分の人生の転機に力になって頂き、非常に感謝しております。間違いなく自分ひとりでは何をしたら良いかもわからず、現職でただただ働き続けていて、動き出すことが出来ていなかったと思います。転職に際してどう動いたら良いかを丁寧に教えて下さり、より自分に合った求人をたくさん提供頂いたこと結果が、自身の満足のいく転職先の決定に繋がったと思っております。ひとりひとりにしっかり寄り添って提案頂けるとても良いサービスだと感じました。キャリアアドバイザーには初めてお会いしてから長い時間になりましたが、定期的に気にかけて下さり、私の希望条件もしっかり加味してフォローをして頂き、本当に感謝しております。
(後略)
リクルートエージェント
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東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
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公式サイト |
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運営会社 | パーソルキャリア株式会社 |
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まとめ
20代女性の転職に役立つ15の資格を紹介しました。
ただし、資格取得には入念な準備が必要です。
「資格が役立たなかった」と後悔しないために、取得に必要な時間や費用、キャリアプランとの整合性などを事前に調べておきましょう。
経験豊富なキャリアアドバイザーが的確なアドバイスをくれるほか、無料で利用できるため安心です。
資格を上手に活用して、転職を成功させましょう。