自分に合わない仕事を続けると、「ストレスが大きくなる」「仕事へのモチベーションが湧かない」といった結果をもたらす可能性があります。

そうした状況を放置すれば、スキルが身に付かず今後のキャリアに響いたり、メンタルを病んで働くこと自体が難しくなったりするかもしれません。

もちろん、むやみに仕事を辞めるべきではありませんが、「性格的にどうしても合わない」「過度なプレッシャーを感じてしまう」といった場合は、無理せず転職などで状況を改善しましょう。

本記事では、合わない仕事を続けた結果や体験談、向いていないサイン、合わないと感じた場合にやるべきことなどを解説します。

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自分に合わない仕事を続けた結果どうなるの？

自分に合わない仕事を続けると、結果的に以下のような状態に陥る可能性があります。

精神的なストレスが大きくなる

合わない仕事を続けると、「なぜ好きでもないことをやらないといけないのか？」などと感じてしまい、精神的なストレスが大きくなります。

また、ストレスが膨らむほど仕事も辛くなるため、毎日憂鬱な気分で業務へ取り組むことになるでしょう。

仕事のモチベーションが上がらない

仕事に対し「社会へ貢献できている」「顧客と話すことが楽しい」など、やりがいや楽しさを見出せれば、自然とモチベーションは上がります。

しかし、仕事が自分に合わずストレスばかり大きくなると、業務へのモチベーションを上げるのは難しいでしょう。

仕事で成果を出せず自己肯定感が下がる

ストレスが大きくモチベーションも上がらない状態で、仕事へ主体的に取り組むことは困難です。

主体性が失われ、やる気もなくなれば「ダラダラ業務に取り組んでしまいスケジュールが遅れる」「成果物のクオリティが下がる」「成約件数が大きく低下する」などが起こりかねません。

また、上記の状態が続いて仕事で成果を残せなければ、「自分は仕事ができないんだ」と感じ自己肯定感が低下してしまいます。

そこから「さらにモチベーションが低下する→仕事の成果が出ない」という負のスパイラルを引き起こしかねません。

スキルが身に付かない

合わない仕事を続けると、自分のスキル面にも悪影響を与えます。

上記のように「ストレスが膨らむ→モチベーションが下がる→主体的に仕事できない→成果を出せずさらにモチベーションが下がる」というサイクルに陥った状態で、新規プロジェクトに参画したり、大規模な案件を動かしたりすることは難しいでしょう。

こうした「レベルアップできるチャンスがある仕事」を逃せば、スキルは身に付きません。

また、スキルを身に付けないまま年齢を重ねると、社内での昇進や転職も難しくなるでしょう。

職場の人間関係に悪影響を与える

ストレスが溜まり仕事のモチベーションが低下すると、以下のように職場環境にも影響を及ぼします。

人間関係が悪化すると、より働きにくくなるでしょう。

とくにチームメンバーとの関係が悪化すると、仕事上のコミュニケーションもスムーズに取れなくなり、業務に支障をきたしてしまいます。

メンタルを病む

合わない仕事を続けたことで発生したストレスなどを放置すると、メンタルを病むリスクがあります。メンタルを病むと、今まで以上に仕事で成果を出すことは難しくなるでしょう。

もし「いつも漠然とした不安を感じる」「涙が出る」「なぜか息切れする」といった身体への不調が出ていたら、限界が近いサインです。そうした状態で仕事を続けると、さらに病状が悪化しかねません。

万が一、自律神経失調症やうつ病、適応障害などの病気にかかった場合は、以下のような記事も参考にしつつ、適切に対処しましょう。

プライベートに悪影響を与える

仕事上で「成果が出ない」「人間関係を悪化させてしまった」などのストレスを抱えると、プライベートも楽しめなくなります。

本来プライベートは、仕事を離れて趣味に打ち込んだり友人と遊んだりすることで、思う存分リフレッシュできる時間です。

しかし、ストレスが大きすぎると、プライベートも仕事のことを考えてしまい、心からリフレッシュできません。

また、日頃の疲れが大きいと「休日に体が動かず何もリフレッシュできない」というパターンも起こり得るでしょう。

転職における自分の市場価値が低下する

主体的に仕事をおこなわず、モチベーションがないままダラダラ続けてしまうとスキルが身に付きません。

スキルがない状態で年齢を重ねると、自分の市場価値が低くなるため、社内での昇進だけでなく転職も難しくなるでしょう。

とはいえ転職では、年齢を重ねるほどスキルや仕事の実績が重視される傾向にあります。そのため、できれば自分の市場価値を下げることは避けるべきです。

もちろん、以下の記事で紹介しているように、コツを押さえればスキルなしでも転職できる可能性は残されているので、ぜひチェックしましょう。

【SNSから抜粋】自分に合わない仕事を続けた人の体験談を紹介

実際にSNSを見ても、合わない仕事を続けたことを後悔している人の声が数多く見つかりました。

僕は昔、会社が嫌すぎて毎日酒に逃げていた。嫌な仕事、嫌な上司。ストレスを酒で発散させ、アルコールに依存しました。
今、会社を辞め独立して思うこと。
あの時、酒に逃げず会社から逃げれば良かった。合わない環境から逃げることは悪いことじゃない。少なくても酒に逃げるよりはよっぽど良いと思う

— 酒のまん@断酒を頑張るおじさん (@weekday_kinshu) August 8, 2024

二週間に一度
仕事のことで涙流してつらいつらいしんどいしんどいやめたいやめたいって訴えルーティン

— ふくびくうえん (@zoo2__) August 10, 2024

仕事で過度なストレスに襲われた結果、お酒などに頼ったり自然と涙がこぼれたりすることもあります。

体的に無理だった。だから、心まで無理になる前に辞めた。
合わない仕事を無理やり続けた時に負うダメージの深さを私はもう知っているから。
今なら体のダメージが回復すれば動き出せる。

— 香月 (@kouzuki_youtube) August 1, 2024

メンタル終わってる時にアプリにつけてた日記読んでたらうっかり髪の毛を切ってしまって仕事行くのどうしよとか言ってたり、荒れ狂った部屋の中で人と過ごしている写真が出てきて、なんかこのまんまだったらマジで生きてたのかなって気持ちになった pic.twitter.com/yEX0bvkApR

— やまもり (@moka_1214_) August 8, 2024

まじで仕事辞めようかな。正直メンタルきつい…

— ≪優斗≫ (@ninjah2sx1029) August 10, 2024

合わない仕事を続けると、やはりメンタルに影響が出てしまう人は多いようです。

一度深く精神的なダメージを負ってしまうと、回復までに長い時間を要するため、本当に仕事が合わなければ辞めることも視野に入れましょう。

仕事辞めたい〜職場の人と気が合わないし、顔も合わせたくない

— 八雲 (イッヌ) (@yukari963Yakumo) August 7, 2024

今の上司と壊滅的に合わない。
お前の仕事は何だ！って言いたいくらい振って来る。
振る分には良いけど、こうして欲しい的な要望は言わず『何でこうじゃ無いの？』と間接的に意見が来る。
お前の仕事を代わりにやったんだろ！任せるって言ったのお前だろ！
と言いたい。言えないけど。

— はるか (@HAL_0604) August 9, 2024

仕事自体ではなく、職場の人間関係で悩んでいる人も多いようです。同じ空間に多くの従業員がいれば、どうしても合わない相手は出てきてしまうのでしょう。

このように、合わない仕事を続けた結果、メンタルを病んでしまい深く傷付いてしまうケースもあります。

本当に限界だと思ったら、休職や転職などを検討し、「自分の身体を守ること」を最優先で考えましょう。

今の仕事が向いていないかどうかを判断するサイン

「今の仕事が向いていないか？」は、以下のサインをもとに判断するとよいでしょう。

自分のメンタルや体調を守るためにも、こうしたサインを見逃さず適切に対処することが重要です。

過度な不安やストレスによって不調が出ている

仕事では「商談前に緊張する」「目標達成のプレッシャーを感じる」など、ある程度の不安やストレスは付きものです。適度なストレスやプレッシャーを乗り越えることで、自分の成長につながります。

ただし、過度な不安やストレスを受け続けると、身体やメンタルに悪影響を及ぼすため要注意です。

とくに以下のような症状がある場合、今の仕事は向いていない可能性が高いでしょう。

身体に不調が出ているのは、限界が近いサインです。

身体に不調が出ている場合は、今の仕事を無理に続ける必要はありません。

些細なミスを繰り返してしまう

仕事が合わずモチベーションが上がらないと、以下のように些細なミスを起こしやすくなります。

もちろん、仕事で一度もミスをしない人はいないでしょう。

しかし、「今まで起こさなかったミスが頻発する」「何度注意されても同じミスを繰り返す」といった場合、今の仕事が向いておらず失敗を繰り返してしまうのかもしれません。

自分の強みや得意分野を活かせている実感がない

仕事では、以下のように自分の強みや得意分野を活かせている実感があれば、モチベーションが湧いて主体的に業務へ取り組めます。

一方で、強みや得意分野を活かせなければ、モチベーションは上がらず成果もなかなか出せません。

仮に待遇がよくても、「自分の力を発揮できている」と実感できない場合は、無理に仕事を続けるべきではないでしょう。

努力しても成果を出せない

自分なりに精一杯努力しても、残念ながら成果を出せないことはあります。努力しても成果が出ない場合は、そもそも「本人の気質や性格的」に仕事が合っていないのかもしれません。

たとえば「人前だと過度な緊張で言葉が出てこない」という気質の場合、営業職で高い成果を出すことは難しいでしょう。

こうした状態で努力を続けるのは精神的に辛いため、無理に仕事を続けないほうがよいかもしれません。

もし気質や性格が合わなくても、落ち込む必要はありません。性格は人それぞれ異なるため、「仕事の向き・不向き」が合って当然です。他の業種や業態で働くことで、自分の強みを活かせる可能性は十分あります。

たとえば、「人前で話すと過度に緊張するがひとりで黙々と作業することは得意」という場合、Webライターの仕事が向いているかもしれません。

このように、自分の性格や気質を考慮して仕事を選ぶことも重要です。

関連記事：Webライターの始め方とは？初心者・未経験でも稼げるコツを解説

仕事にやりがいや楽しさを感じない

仕事の中で、適度に達成感や楽しさを覚えるポイントがあれば、多少大変でも乗り越えられるでしょう。

しかし、そうした感情をほとんど抱かないのであれば、精神的にも辛いため仕事を続けるべきか見直しましょう。

職場の雰囲気に違和感を覚える

場合によっては、仕事ではなく「職場環境」が合っていない可能性もあります。

仮に仕事自体にやりがいや楽しさを感じても、「人間関係が悪い」「社風が合わない」「尊敬できる先輩や上司がいない」といった理由で職場に違和感を覚えると、働き続けるのは難しいかもしれません。

とはいえ、職場の雰囲気が問題であれば「部署異動を相談する」などで解決できる可能性があります。

そのため、まずは職場に環境改善に向けた働きかけをおこない、結果次第で仕事を続けるか考えてもよいでしょう。

合わない仕事をさっさと辞めることは甘えではない

「合わない仕事をさっさと辞めるのは甘えでは？」と不安に感じるかもしれません。

しかし結論をいえば、合わない仕事を辞めることは、甘えではありません。

上記で解説したように、合わない仕事を続けた結果、ストレスが大きくなってメンタルを病むケースもあります。

また、モチベーションがないままダラダラ仕事を続けた結果、スキルが身に付かず転職が難しくなるリスクもあるでしょう。

こうした事情を踏まえると、合わない仕事はさっさと辞めて「強みを活かしモチベーション高く働ける職場」を見つけたほうが、自分の体調やキャリアを考えても理想的です。

仕事を辞めることが甘えと思われるケースもあるため要注意

ただし、以下のような理由で仕事を辞めると「甘え」と思われる可能性もあるため要注意です。

もちろん、本人としては「仕事のことを考えると泣いてしまうくらい嫌い」「責任に対し過度なプレッシャーを感じ体調を崩してしまう」という背景があるのかもしれません。

しかし、そうした状況を説明せず、単純に「嫌いだから辞めたい」「責任を負いたくないから辞めたい」とだけ伝えると、甘えと思われることもあるでしょう。

具体的に「仕事を辞めることが甘え」と思われやすいケースは、以下の記事でも解説しています。甘えと思われないために意識すべきポイントも解説しているため、ぜひ参考にしてください。

関連記事：仕事辞めたいは甘え？甘えではないと場合と辞める時にすべきこと

今の仕事が合わないと感じたら何をすべき？

今の仕事が合わないと感じたら、以下のようなアクションを起こしましょう。

自己分析をおこなう

最初に自己分析をおこなうことが大切です。

自己分析をおこない「仕事が合わないと感じる理由」と向き合うことで、以下のように今後の方向性を考えやすくなります。

より具体的な仕事選びのコツについては、以下の記事で解説しています。

関連記事：仕事で何がしたいか分からない人がやるべきこととは？｜取り組むことや仕事の探し方も解説
関連記事：後悔しない仕事選びのコツとは？重視すべき基準やおすすめのサービスを紹介

「業務内容の変更」「部署異動」などの改善提案を出す

「業務量が多すぎる」「職場の雰囲気が合わない」といった理由でモチベーションが上がらない場合、一度業務量の調整や異動の相談などを持ちかけて、環境を改善できないか提案しましょう。

転職を検討するのは、「提案によって環境が改善されるか？」を見極めてからでも遅くありません。

とくに「仕事自体は好き」という場合、本人としてもなるべく現職を続けたいはずです。

もし転職する場合でも、改善に向けて努力できる人材のほうが、転職先も「不満を言うだけでなく自発的に行動できる人間だ」というようにポジティブに評価してくれます。

信頼できる先輩や上司に悩みを相談する

ひとりで悩んでいると、どうしても視野が狭くなり「仕事を辞めるしか道はない」と考えが偏るリスクがあります。そのため、信頼できる先輩や上司に相談してみましょう。

信頼できる第三者に悩みを聞いてもらうことで、「考え方を◯◯に変えてみては？」「□□を改善してみては？」というように、自分では気付けなかった視点でアドバイスをもらえます。

とくに自分と似た悩みを抱えた経験がある先輩や上司なら、より効果的なアドバイスを受けられるでしょう。

ただし「転職」の相談はしないほうが無難です。社内の人間からすると、正直に「嫌なら辞めたほうがよい」とは言いにくいかもしれません。とくに先輩や上司に転職経験がない場合、「転職」に関する最適なアドバイスはもらえないでしょう。

あくまでも「悩みを解消して現在の職場で働き続けたい」というスタンスで相談することがベストです。

休職などで一時的に仕事を離れる

どうしても仕事が合わなければ、休職して一時的に職場から離れましょう。

一番避けるべきなのは、合わない仕事を無理に続け「心身を壊して働けなくなる」という事態です。

心身が完全に壊れては、仕事復帰に時間がかかるだけではなく、プライベートを楽しむ余裕もなくなります。

そうした最悪の状況を避けるために、休職で一時的に職場を離れ、自分がやりたいことや得意分野、仕事に求めていることなどと改めて向き合いましょう。

転職エージェントに相談する

「職場へ改善策を提案したが通らなかった」「努力したがどうしても性格的に仕事が合わない」という場合は、無理せず転職も視野に入れて、転職エージェントに相談しましょう。

転職エージェントは「求職者の適正にマッチする企業を選ぶコツ」も含めて、数多くの転職相談に乗ってきた実績を持ちます。

そのため、自分の考えや現状の悩みなどを踏まえて、どんな仕事が向いているのかを的確にアドバイスしてくれるでしょう。

先輩や上司と異なり、同じ企業で働いている間柄ではないため、利害関係を気にせず正直な意見をもらえます。「とりあえず相談だけしたい」という使い方でも問題ありません。

転職エージェントへの相談がおすすめな理由は、以下の記事でも詳しく解説しています。

関連記事：無料の転職相談サービスおすすめ6選【電話もOK】よくある悩みや事前準備も解説

仕事を相談する際におすすめの転職エージェント3選

今後の仕事について相談する際におすすめの転職エージェントとしては、以下の3つが挙げられます。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

今の仕事が合わなくて悩んでいる人によくある質問

最後に、今の仕事が合わなくて悩んでいる人によくある質問と回答をまとめました。

性格的に合わない仕事はさっさと辞めるべき？

自己分析をおこない「どうしても自分の性格や気質には合わない」と思ったら辞めるべきです。

むしろ早めに辞めて、自分の適正にマッチする仕事へ転職したほうが、年齢を重ねる前に活躍してスキルアップできるため、今後のキャリアを考えるうえでもプラスといえるでしょう。

合わない仕事を辞めることは甘え？

甘えではありません。無理して続けると、メンタルを病んでしまい働くこと自体が難しくなる可能性があります。

ただし、「パワハラを受けている」「毎日理不尽に怒鳴られる」というようなよほどひどい状況でなければ、辞める前に上司へ相談したり改善提案を出したりして、自分なりに努力することも大切です。

今の仕事が向いていないサインは？

今の仕事が向いていないサインは、以下のとおりです。

詳細は「今の仕事が向いていないかどうかを判断するサイン」の章で解説しています。

最後に | 合わない仕事は無理に続けない！転職エージェントなども活用して自分に合ったキャリアを歩もう

合わない仕事を無理に続けるとストレスが溜まり、モチベーションも上がらず成果を出せなくなるでしょう。

こうした状態が続けば自己肯定感も下がり、最悪の場合、メンタルを病んで働くこと自体が難しくなるかもしれません。

また、スキルも身に付かないため、転職時に苦労する可能性もあります。

このように、合わない仕事を続けると多くの悪い結果をもたらすため、無理する必要はありません。

まずは「業務内容を変えてもらえないか相談する」「職場環境の改善提案を出す」など、状況改善に向けた努力をおこない、それでもダメなら転職を検討してもよいでしょう。

転職を考える場合は、まず転職エージェントへ相談することがおすすめです。今まで多くの求職者へアドバイスしてきたプロの視点で、「本当に合う仕事は何か？」を見つけるサポートを提供してくれます。

「相談だけでもOK」という転職エージェントが多いため、ぜひ気軽な気持ちで利用してみましょう。