新卒で仕事を辞めたい!退職してもいい5つの理由やリスクを解説

転職ノウハウ 高橋宇内
           
編集者
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新卒で辞めたいけど転職できるか不安

新卒入社した会社がブラックすぎて辞めたい

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新卒で辞めることのリスクを踏まえた上で決断する必要があります。最悪の場合、新卒で会社を辞めた後転職先が見つからない可能性もあります。

そこで本記事では、下記について詳しく解説します。

この記事でわかること
  • 新卒で会社を辞めたいのは甘えなのか
  • 新卒で会社を辞めたいと思う理由
  • 新卒で会社を辞めない方がいいケースと辞めてもいいケース
  • 【体験談】仕事を辞めたい新入社員のホンネ
  • 新卒1年目で会社を辞めるリスク
  • 新卒3年以内に転職するメリット・デメリット
  • 転職に必要な知識・注意点


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この記事の執筆者
高橋宇内
高橋 宇内 氏人事&キャリアドバイザー経験者
採用コンサルタントとして企業の人事を複数担当。転職後キャリアドバイザーとして、新卒・中途の求職者の支援。
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目次

「新卒で会社を辞めたい」はただの甘え?

新卒で会社を辞めたいと思っている方は、決して甘えではありません。厚生労働省が調査した「学歴別就業後3年以内離職率の推移」によれば、31.5%の方が退職しています。

年数割合
1年目11.8%
2年目9.7%
3年目10.0%
【参照元】学歴別就職後3年以内離職率の推移 厚生労働省

約3人に1人は入社3年以内に辞めていることがわかります。

そのため、新卒で辞めたいと思うのは甘えではないと考えられます。ただし、新卒で辞めるリスクやメリット・デメリットもあるので、むやみに退職するのは推奨しません。なぜなら、辞めた後に後悔する可能性があるからです。

本記事は、新卒で辞めたいと思う社会人に必要なノウハウを詳しく解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。

【即解決】退職診断チャート

新卒でも会社を辞めたいと思う5つの理由

新卒で会社を辞めたいけど、なかなか決断できない場合は、同じ考えを持つ方の理由を参考にすると、正しいのか否か判断しやすいのではないでしょうか。

特集 就労等に関する若者の意識 内閣府
【引用】特集 就労等に関する若者の意識 内閣府

本記事では、内閣府が調査した就労等に関する若者の意識で発表された、結果をもとに解説します。

1位:仕事が合わなかった

新卒で会社を辞めたいと思う理由1位は、43.4%で「仕事が合わなかった」です。新卒入社からいままで働いている中で「思った仕事内容と違った」と感じた方も多いのではないでしょうか。

社会人経験のない新卒社員にとって、会社説明会や先輩社員との面談を通じて仕事内容を聞いても、具体的な業務をイメージするのは困難です。インターンシップや内定者研修で実際に作業したとしても、入社後も同じ業務に携われるとは限りません。

入社前と入社後に持つイメージにギャップが生まれると、仕事が合わないと感じやすくなるはずです。仕事に慣れるには、3年以上かかると言われていますが、3年経つ前に仕事が合わないと判断して、退職する方が多いようです。

もちろん、自分と全く合わない仕事をしている方はいますが、入社後のギャップによって会社を辞めたいと考える方が大半でしょう。

高橋 宇内氏

仕事に対してストレスが溜まり続けると、ミスが多くなり業務に支障をきたす可能性もあるでしょう。

2位:人間関係が悪かった

新卒で会社を辞めたいと思う理由2位は、23.7%で「人間関係が悪かった」です。円滑に仕事を進めるには、社員同士のコミュニケーションは必要不可欠になるでしょう。

人間関係には、上司からの嫌がらせやパワハラも含まれます。人間関係は入社してみないと判断できない部分になるため、見極めるのが困難です。

仮に、入社してからハラスメントを受けた場合は、早急に上層部や信頼できる同僚に相談しましょう。精神的なダメージを受け続けると、うつ病などの精神病になる可能性があります。最悪の場合、社会復帰に数年かかり、何年も仕事ができない状態になるでしょう。

ハラスメント以外で人間関係が悪い場合も同様です。周りに相談するなど、行動をしても変わらない場合は、新卒でも退職するべきでしょう。

高橋 宇内氏

人間関係のストレスは、思う以上に精神的ダメージがあります。手遅れになる前に必ず対処しましょう。

3位:労働条件が良くなかった

新卒で会社を辞めたいと思う理由3位は、23.4%で「労働条件が良くなかった」です。入社前の会社説明会や面談で「残業少ないよ」「休日は休めるよ」と聞いた経験がある方も多いのではないでしょうか。しかし、実際に入社すると、残業は当たり前、休日も来週の準備で休めないなどの状況になるケースもあります。

残業が少ないから入社を決めた方で、入社後に「残業が多い」「教育環境が整っていない」などのギャップがあると、裏切られた気持ちになりやすいので、辞めたいと思う気持ちが強くなるはずです。

労働条件が悪いまま働くと、肉体的・精神的ストレスによるダメージが大きくなり、体調を崩す場合もあるでしょう。

新卒で辞めたいと思う方の中には、将来的に悪影響になる点を踏まえて退職を決断するケースもあります。

高橋 宇内氏

労働条件に不満や悩みがあれば、早急に手を打ちたいところです。

4位:ノルマや責任が重かった

新卒で辞めたいと思う理由4位は、19.1%で「ノルマや責任が重かった」です。当然、仕事にはノルマや責任はつきものですが、過剰に求める企業もあります。

たとえば、新規営業のテレアポで「1日に最低100件以上架電」「目標が達成するまで居残り」などのノルマや、新卒社員に対してすべての責任を求めるといったケースもあるでしょう。

ノルマや責任は、将来的に良い経験になる可能性もありますが、精神的なストレスが増える要因でもあります。若いうちから成長してほしいという理由で、経験の少ない新卒1年目にノルマや責任を持った行動を求めるケースもあるはずです。

しかし、過剰なノルマや責任は、経験が増える一方でリスクが大きくなります。体調を崩すような業務内容であれば、すぐに辞めるべきです。

ノルマや責任は、企業からの期待が込められている可能性があるため、検討したうえで退職の判断をしましょう。

高橋 宇内氏

ノルマや責任に答えようと体調を崩すと、将来に関わる精神的ダメージを受ける可能性があるので、慎重に判断して行動しましょう。

5位:健康状態に問題があった

新卒で辞めたいと思う理由5位は、14.3%で「健康状態に問題があった」です。健康状態が悪くなる原因は、人間関係の悪さや労働条件、ノルマなどさまざまです。「自分はまだ大丈夫」と思っていても、気づかぬうちにストレスは溜まってしまいます。

少しでも健康状態に違和感がある場合は、手遅れになる前に辞めるべきです。「新卒だから慣れていないだけ」と思い込んで働くと、社会復帰に時間が必要な病気になる可能性もあります。

体調不良を安易に考えるのではなく、無理しないようにしましょう。

高橋 宇内氏

いきなり退職するのが不安な方は「休職」もひとつの手段です。体調不良になる方は、下記の記事も参照ください。

新卒で辞めても良いのか迷う場合は…

新卒で辞めたいと思う方の中には、決断に悩む方も多いのではないでしょうか。

ここでは、会社を辞めた方がいいケースと辞めない方がいいケースについて解説します。

会社を辞めたいと感じても退職しない方がいい3つのケース

会社を辞めたいと感じても退職しない方がいいケースは下記のとおりです。

会社を辞めたいと感じても退職しない方がいい3つのケース
  • 退職理由が明確に決まっていない
  • 人間関係だけがつらい
  • 仕事内容だけが合わない

退職理由が明確に決まっていない人

当然、退職理由が明確に決まっていない状態で辞めるのはNGです。なぜなら、何となく会社を辞めると、退職後に以下のような苦労をする可能性が高いからです。

  • 収入が激減し生活に支障が出る
  • 転職活動がうまく進まない
  • 辞め癖がついて雇用されない

仮に、退職理由が明確に決まっていないまま転職しても、企業は「またすぐ辞めるでしょう」と思うため、採用される可能性は低くなります。転職できたとしても、やりたい仕事とは限らないので、すぐ辞めてしまう場合もあるでしょう。

短期間で転職を繰り返すと、企業にとって採用するリスクがあるため、不合格になるケースがほとんどです。退職理由が明確に決まっていない場合、なぜ辞めたいのか冷静に考えるようにしましょう。

人間関係だけがつらい人

新卒で辞めたい理由において人間関係は2位でしたが、すぐに退職するのは推奨しません。なぜなら、人間関係は解決できる可能性があるからです。

たとえば、人事異動や信頼できる上司・同僚に相談することで、部署異動などの対策を行ってくれるかもしれません。

人間関係の不満だけで辞めてしまうと、同じような仕事に転職できるとも限らないため、退職したことを将来的に後悔する可能性があります。

そのため、人間関係だけがつらい新卒は、やれるだけの対策を実施することが必要です。できるだけの対策をしても変わらない場合は、転職活動に切り替えましょう。

仕事内容だけが合わない人

仕事内容が合わないのは、新卒で辞めたい理由で1位でしたが、すぐに退職しない方がいいケースに該当します。その理由は、徐々に仕事に慣れる可能性もあるからです。

新卒の場合、社会人経験が少ないため、慣れるのに時間がかかります。仕事が合わないと思う方の中には、数年後「続けて良かった」と思えるケースもあるでしょう。また人事異動でジョブチェンジできる企業もあります。

仕事内容だけが合わない人は、辞める前に自分でやれる対策をしてから退職を検討することを推奨します。
転職の面接で「何か対策はしましたか?」と質問された際、嘘をつかずに回答できるのもポイントです。面接官は採用のプロとして活動しているため、嘘をつく求職者はバレてしまいます。

転職の面接で聞かれた質問に対して素直に答えるためにも、すぐ辞めるのではなく、対策をしてから決断しましょう。

会社を辞めたいと感じたら退職してもいい3つのケース

会社を辞めたいと感じたら退職してもいいケースは下記のとおりです。

  • 体調不良が続く人
  • 会社に将来性を感じない人
  • やりたい仕事が決まった人

新卒で会社を辞めたいと考えている場合は、退職しない方がいいケースと、退職してもいいケース両方を見て判断すると、後悔しない決断に近づけるでしょう。

体調不良が続く人

仕事で体調不良が続く人は、新卒社員でも辞めるべきです。「新卒だからまだ大丈夫」と体調不良を甘く見てはいけません。

仕事で体調不良になるのは、人間関係や業務内容などが原因でストレスを抱えている可能性があります。そのまま働き続けると、うつ病などの病気になる場合もあります。

体調不良になる原因が仕事だと判断できないときは、精神科などの専門医で診断を受けるようにしましょう。専門医の診断結果で仕事に原因があると判断された場合は、手遅れになる前に退職を推奨します。

ただし、いきなり職を失うのが不安な場合は、休職という選択肢もあります。休職は、会社に出勤しなくても、所属した状態でいることができるため、給与や福利厚生を受けられます。専門医での診断結果があれば、企業側も納得して休職を認めてくれるはずです。

もし、休職後に復職したくない場合は、休職中に転職活動をするのも手段のひとつです。休職中に転職先が見つかれば、現職をいつ辞めても問題ないでしょう。

仕事で体調不良が続く場合は、新卒であっても早急に対処することを推奨します。

会社に将来性を感じない人

内閣府の調査結果で「会社に将来性を感じない」といった理由で辞める人は、19.1%と約5人に1人は辞めています。会社に将来性を感じないのは、何年も働くうえで深刻な問題です。なぜなら、自分自身の成長に悪影響を及ぼす可能性があるからです。

先輩社員の仕事への姿勢や非効率な働き方をみて、「このまま今の会社にいてもいいのか」と不安になるケースもあります。尊敬できる社員の方がいないと、学べるスキルや経験も少ないため、会社を辞めたいと思うはずです。

いまの会社で働き続けても、将来を感じないと思った場合は、新卒で辞めても問題ありません。自分が成長でき、将来性を感じられる会社に転職しましょう。

やりたい仕事が決まった人

何となく就職活動をして、入社した人も多いのではないでしょうか。新卒の場合、社会人経験が少ないため、世の中にどのような仕事があるのか把握できていないはずです。当然、仕事の具体的なイメージがなければ、やりたい業務も見つけられないでしょう。

しかし、社会人になると知らなかった仕事にも触れるため、新しい気づきがあります。いままで仕事に関して興味がなかった新卒も「これがやってみたい」と思う業界・職種にも出会える可能性があります。

現職で働いているときに、やりたい仕事が決まった場合は、転職活動を進めても問題ありません。なぜなら、自分のキャリアプランを決めるのは、あなた自身だからです。

ただし、漠然と「これがやりたい」といった理由で現職を辞めるのは推奨しません。

やりたい仕事を見つけて辞める場合は、なぜ次の仕事をしたいのか、転職後のキャリアプランをどのように描くのかなど、明確な理由とキャリアプランを設計しましょう。

第二新卒で転職を成功させるコツは、下記の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参照ください。

【関連記事】
第二新卒の定義とは|既卒との違いや転職成功ポイントを徹底解説
第二新卒で大手企業に転職成功するコツと転職成功率を格段に上げるエージェント5選

【体験談】仕事を辞めたい新卒社員のホンネ

体験談を集めました。ご自身の状況と照らし合わせて、退職するかどうかの参考にしてください。

今の会社を辞めてキャリアアップしたいから

仕事内容が事務的な業務やルーティンワークばかり行っていると、本当に今の会社に在籍し続けていいのか不安になる方は少なくありません。

将来的に年収を上げたい方やスキルを身につけたい方は、毎日同じ仕事をするのではなく、自分を成長させるために新しい職場へ転職する方が多いです。

上司や先輩はあなたの数年後の未来である可能性が高いです。

もし自分が思い描いていた社会人像と異なる場合は、転職を検討しましょう。

給与が仕事量に見合わないから

人手不足や労働環境が整っていない職場では、新卒にも関わらず、膨大な仕事量を任せられることもあります。

にも関わらず、サービス残業が常態化している会社では、労働量に見合った給料をもらうことができません

とはいえ、仕事量を減らすことは上司の方に言いづらいはずです。

もし職場の改善が見込めない場合は、別の職場で働いたほうがいいかもしれません。

労働時間が長いから

残業が多く、労働時間が長いことも辞めたいと思うタイミングです。労働時間が長いと、ストレスもたまるうえに、身体を休められないために体調を崩す可能性も高まります。

会社側が残業を減らすために、何も対策をしていない場合、今の状況が続くことも考えられます。

5年~10年と長期的に自分の将来を考えて、続けれる自信がない方は、一度求人を見てみることをおすすめします。

転職活動を始めなくてもいいので、まずはどんな職業があるのかだけでも把握することから始めましょう。

人間関係がうまくいかないから

上司との人間関係で悩んでいる方は多いはずです。

とくに仕事のやり方や経験がない新卒の方は、上司から教えてもらわないと分からないことがあるでしょう。

そんなときに気軽に聞きやすい方か、全く教えてくれない方では、職場での居心地は変わってきます。

人間関係が原因で会社に行きたくない思いが強く、心身に影響が出る場合は退職して別の職場で働くことを検討しましょう

会社の方針・社風が合わないから

社風が合わないと会社への居心地が悪く、転職したいと考えるきっかけになります。

社風は実際に入社してみないと分からない部分があるため、入社前に判断できない部分でもあります。

とはいえ、短期間で転職を繰り返すと、転職の難易度はどんどん上がってしまうため、どんな人達と仕事をしたいか明確に異しておく必要があります

自分と合わないと感じたときは、どんな人であればストレスなく仕事できるかを考えるようにしましょう。

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今の会社から評価されないから

成果を出しても正当に評価されない会社もなかにはあるでしょう。

年功序列型の企業では、新卒の方がどれだけ営業成績を出したとしても、10年勤めている社員よりも給料は低いはずです。

仕事で成果をだして、年収を上げていきたい方は、成果主義を採用しているベンチャー企業へ転職を検討しましょう。

年齢関係なく評価されるため、新卒や社会人2年目だろうと年収を上げることができます。

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疲れてしまったから

長時間労働などの影響によって、疲労がたまり退職する人も少なくありません。

疲労は体調不良の原因になることはもちろん、精神的な病気につながる可能性もあります

もし、精神的な病気になってしまった場合、職場で働き続けるのは難しいため退職を余儀なくされるでしょう。

ご自身が「疲れている」と思ったら、無理して働く必要はありません。その気持ちに向き合ってあげてください。

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仕事を辞めたい!新卒が1年以内に辞めた場合のリスク

新卒の方が1年以内に辞める場合は、短期間で会社を辞めるリスクを理解しておく必要があります。

第二新卒は転職市場で需要がありますが、あまりにも短い期間での退職をした方だと、転職で苦労する可能性があります。

退職するか決断する前に、どんなリスクがあるのか理解しておきましょう。

企業側の採用のリスクが高い

転職希望先の面接官から「またすぐに辞めるのではないか」と思われ、マイナスイメージを持たれてしまう可能性があります。

面接官は履歴書を選考のひとつの判断材料としています。新卒者が就職した会社をすぐ辞めた場合、その短い職歴に注目され、「またすぐにやめるのでは?」と思われる可能性が高まります。

辞めた理由をしっかりと説明できて、その妥当性を認められれば、このような疑いも払しょくできるでしょう。

応募できる求人数が少ない

新卒で入社した会社を1年以内に辞めている場合、実務経験やスキルが身についているとは言い難いのが現状です。

つまり、新卒時の経験では不十分であるため、「未経験」でも応募している求人にしか応募できなくなってしまいます

転職では、自分がやりたいことが必ずできるわけではなく、自分のスキルや経験を活かせる職種でないとなかなか採用されません。

どれだけ自分が希望していたとしても、そもそも求人を応募する条件に至っていない場合は、選考に進むことすらできません

短期間で退職してしまうと、応募できる求人数が減ってしまうことは事前に頭に入れておきましょう。

失業給付金を受給できない可能性がある

1年働いていない場合には、受給資格を持たないため、失業給付金の受給はできません

その場合には、アルバイトなどをして生活費を稼ぎながら転職活動をしなくてはいけません。

なお、受給資格がある場合には、転職活動に専念できるため、転職活動がスムーズに進みやすくなるでしょう。

失業給付金の受給資格が認められる条件

失業給付金の受給資格が認められるのは、

  • A.雇用保険加入期間
  • B.雇用保険加入者の現状

以上2つの項目について特定の条件を満たすときです。

A.雇用保険加入期間
離職する日以前の2年間において、以下2つの条件を両方とも満たす。
①月間11日以上働いた期間が合計12ヶ月以上ある
②雇用保険加入期間が1年以上あること
B.雇用保険加入者の現状
以下の条件に該当しない。(※給付は就職する意思のあることが前提)
・病気やケガのため、すぐには就職できないこと
・妊娠、出産、育児などのためすぐには就職できないこと
・しばらく休養しようと思っていること
・家事や介護などに専念し、すぐには就職できないとき

新卒が3年以内に転職するメリット・デメリット

新卒で会社を辞める場合、転職後の活動について考える必要があります。その理由は、転職後に「やっぱり辞めなければよかった」と後悔しないようにするためです。

新卒で会社を辞めて良かったと思うには、転職するメリット・デメリットを確認しておきましょう。

新卒が転職するメリット

新卒が3年以内に転職するメリットは下記のとおりです。

  • 後悔する可能性が減る
  • 将来に向けて挑戦できる
  • 第二新卒の需要が高まっている

後悔する可能性が減る

転職をしないで働き続ける人の中には「あのとき退職しとけばよかった」と後悔する可能性もあります。転職活動は、年数を重ねるごとに求められるハードルは高くなるため、難易度が上がります。

一方、企業が第二新卒に求めるのは、スキルや経験ではなく以下のようなポイントです。

  • 明確なキャリアビジョン
  • 基本的なビジネスマナー
  • コミュニケーションスキル
  • 仕事に対しての熱量やモチベーション

新卒で転職をするためには、上記のポイントをアピールし、企業に好印象を与えることが重要です。

数年後に後悔するより、挑戦できるチャンスがあるうちに行動する方が、納得して転職できるはずです。入社してから3年以内に転職しても、まだまだ転職できる可能性があるため、後悔する可能性は減るでしょう。

将来に向けて挑戦できる

20代は体力があり、多少無茶をしてでも仕事ができる貴重な時期です。しかし、現職でやりたい仕事を毎日継続しても、5年後10年後はどうなっているでしょうか。

年数を重ねると、本当にやりたい仕事に向き合う気力も体力もどんどん落ちてしまいます。いまの会社で目的を達成するのに、時間が必要な場合もあるでしょう。30代40代で行動に移しても、手遅れに感じる人も多いはずです。

将来に向けて挑戦する場合は、若いうちがチャンスです。とくに、第二新卒は会社の雰囲気に染まらずピュアな気持ちを持っているため、中年層と比べてスキルや経験の定着率が高くなります。

20代を過ぎて後悔しないためには、将来の目標に向けて前向きに行動することが重要です。

第二新卒の需要が高まっている

近年、第二新卒の市場価値は高まっています。なぜなら、新卒よりも採用・教育にかかるコストが低く短期間で即戦力にしやすいからです。また、企業に長年所属していると、前職でのやり方や雰囲気に染まっているため、溶け込みづらくなります。

一方、第二新卒は企業に所属している期間が短いため、真っ白な状態です。企業側としては、自社の色に染めて仕事に慣れてほしいだけでなく、貢献してほしいと考えています。

第二新卒で転職する人の多くは「成長したい」「挑戦したい」といった目的を持っているため、採用される可能性が高い傾向にあります。第二新卒としてのチャンスを逃さないためにも、積極的に転職行動しましょう。

新卒が転職するデメリット

新卒が3年以内に転職するデメリットは下記のとおりです。

  • 精神的に不安になる
  • 第一印象が悪く思われる
  • 難易度のハードルが高くなる

精神的に不安になる

新卒で会社を辞めるということは、初めての転職活動になるはずです。就活で不安を感じていたように、転職にも悩みを抱えるでしょう。

しかし、嫌な仕事を辞めて転職する行動は、自分のやりたかった仕事に挑戦できる良い機会でもあります。第二新卒は、多少無理をしてもやり直しができる年齢なため、ピンチをチャンスに変えることもできるでしょう。

ただ、初めての転職活動は不安が大きくなるので、転職エージェントの活用を推奨します。転職エージェントは、履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、転職するうえで必要な対策を行ってくれます。

現職が多忙で転職先を探せない場合は、求人の紹介も受けられるでしょう。さらに、転職エージェントは近年の転職市場の動向を把握しているため、効率的かつスムーズな進め方を網羅しています。

エージェントから適切なアドバイスを受けられれば、転職活動を安心して進められます。

第一印象が悪く思われる

新卒1年目で転職をする場合、企業側は長く勤務してくれる人材を採用したいと考えているため、「すぐ辞めるのでは?」と思われる可能性があります。

短期間で何度も転職をすると、転職の難易度はどんどん上がってしまいます。

新卒で会社を辞める場合は、明確な退職理由と転職したい業界や職種、企業を決めてから活動しましょう

難易度のハードルが高くなる

第二新卒の転職は、難易度のハードルが高くなるケースもあります。企業が第二新卒に求めることは、スキルや経験でもなく「自社で頑張りたいという素直な意思」です。

ただし、仕事への熱意だけで転職できるとは限りません。転職後にどのような貢献ができるのか、採用することで企業が得るメリットはあるのかなど、第二新卒にしかないポテンシャルを見せる必要があります。

会社は、学ぶ場ではなく「利益を生み出す場」です。いままで得た知識や経験、スキルをもとに貢献しなくてはいけません。自分は社会人経験が少ないから仕方ない、というマインドで転職活動を進めると、どの企業からも採用されない可能性があります。

そのため、第二新卒として採用してもらうためにも、自分にできる最大限のアピールをしましょう

新卒が今度こそ良い職場に転職するために知っておきたい7つの知識

自分の希望を実現できる企業に転職するためには、事前に以下のポイントを理解しておきましょう。

  • 転職理由を明確にする
  • 退職理由と志望動機の一貫性を作る
  • 転職しやすい時期を知っておく
  • 自分のスキルや経験を棚卸する
  • 内定が決まるまで今の仕事は辞めない
  • 幅広く情報収集を行う
  • 転職エージェントを活用する

転職理由を明確にする

まずなぜ転職をするのか、転職理由を明確にしましょう

なんとなく転職しようとすると、また思っていたのと違う会社に入社してしまうかもしれません。

自分が職場に求める条件はなにかを明確にしてから、転職活動を始めましょう。

例)企業に求める条件
  • 残業時間
  • 仕事内容
  • 人間関係
  • 福利厚生

現職の不満を解決できる職場で働くためにも、まずはなぜ辞めたいのかを明確にしましょう。

退職理由と志望動機の一貫性を作る

転職を成功させるためには、退職理由と企業を志望した理由が一致していることが大切です。

成果を出しても評価されないため退職した場合に、年功序列型の安定した企業へ転職しようとするのは、一貫性がなくなかなか採用されません。

転職をするのは、現職の悩みを解決するためであるはずです。

なぜ転職をするのか、そしてなぜ選考に進んだのか、理由を合致させることで、論理的に伝わりやすい退職理由や志望動機を作ることができ、面接でうまくアピールできるでしょう。

転職しやすい時期を知っておく

結論、3~4月と9~10月が求人が増える時期です。

新規事業がスタートするタイミングや人員補充のタイミングが重なるため、通常この時期に採用がされることが多いです。

もちろんそれ以外の時期でも転職は可能ですが、求人数が多いときの方が選択肢が多いのでおすすめです。

自分のスキルや経験を棚卸する

あなた自身にはどんな市場価値があるのか理解しておくと、面接のアピールに活かすことができます。

ただ、業務経験があまりない場合、自分のスキルや経験をアピールするのは難しいかもしれません。

そんなときは転職エージェントに相談することをおすすめします。

転職エージェントは多くの求職者をサポートしてきており、あなたのスキルや経験から、おすすめの職種を提案してくれるかもしれません。

自分一人で悩むのではなく、相談自体にお金はかからないため、気軽に相談してみましょう

内定が決まるまで今の仕事は辞めない

現職が忙しいからといって、退職をしてから転職活動を始めるのはおすすめしません。

退職して転職先が見つからない場合、収入源がないため、内定欲しさに転職活動をしてしまう方がいます。

妥協して転職をしてしまい、自分とは合わない企業へ転職して早期離職するケースが少なくありません。

退職してから転職活動を始めるのではなく、働きながら転職活動を続けましょう。

内定が出てから退職するのがリスクを抑えられるうえに、納得できる転職活動を行えるでしょう

幅広く情報収集を行う

新卒時と同じ失敗をしないためには、幅広く情報収集する必要があります

とくに退職理由となっている項目は情報を集めることが大切です。

しかし、求人情報だけでは分からないことがあるはずです。

そんなときは企業の内情を理解している転職エージェントに相談すると、インターネットでは手に入らない情報を手に入れることができるかもしれません。

転職エージェントを活用する

転職活動の進め方が分からない方は、転職エージェントを利用しましょう。

転職エージェントは面接準備や履歴書の作成など転職活動をトータルでサポートしてくれます

書類添削や面接対策もしてくれるので、文章を書くのが苦手な方、自己PRが苦手な方はぜひ利用したいサービスです。

転職エージェントは無料で利用できるため、複数登録して自分にあったサービスを比較検討するのがおすすめの使い方です。

【関連記事】 第二新卒に人気の転職エージェントおすすめ16選【徹底比較】

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新卒で転職したい人におすすめの転職エージェント3選


以下では転職エージェントの中でも、第2新卒や20代に特化したサービスをピックアップしてご紹介します。担当者との相性によって転職活動の成否が左右されるので、2社か3社程度利用しておくのが無難です。

リクルートエージェント

リクルートエージェント
リクルートエージェントの特徴
  • リクルートエージェントにしかない非公開求人が多数
  • 「職務経歴書エディター」機能で簡単に職務経歴書が作れる
  • 様々な転職セミナーやイベントに参加できる

リクルートエージェント」は、業界最大手の転職エージェントで、他社を圧倒する豊富な求人数が特徴です。

豊富な転職成功データをもとにした、質の高い書類添削や面接対策も魅力のひとつです。

各業界に精通したキャリアアドバイザーが転職に受かるための方法を詳しく丁寧に教えてくれます。

こんな方におすすめ
  • 初めての転職で進め方が分からない方
  • どんな業界・職種に転職するか決まっていない方
  • 自分の将来のためにスキルや経験が身につく会社で働きたい方
サービス概要
サービス名リクルートエージェント
運営会社株式会社リクルート
公開求人数485,898件
(未経験歓迎:80,671件)
非公開求人数400,798件
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイトhttps://www.r-agent.com/
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  • 自分に合う求人が見つかった
  • めんどくさい手続きを代行してくれる
  • 書類の添削や面接対策をしてくれる

マイナビジョブ20’s

マイナビジョブ20‘sの特徴
  • 未経験歓迎求人75%以上
  • 20代の利用者数41万人
  • 自己分析に役立つ適性診断を受けられる

マイナビジョブ20’s」は20代、第二新卒、既卒に特化した転職エージェントで、若手特有の転職事情に熟知しており、カウンセリングから面接対策まで、転職活動のすべてを親身になってサポートしてもらえます。

未経験歓迎の求人を75%以上も保有しているのが一番の特徴です。これまで経験はないけれど、新しい職種・業界に挑戦したい20代におすすめできるでしょう。

 こんな方におすすめ
  • どんな業界・職種が向いているのか分からない方
  • 未経験職種にチャレンジしたい方
  • 自分の市場価値を把握したい方
サービス概要
サービス名マイナビジョブ20‘s
運営会社株式会社マイナビワークス
公開求人数5,855件
非公開求人数非公開
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイトhttps://mynavi-job20s.jp/
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  • 大手企業の求人が豊富
  • 内定をもらえたしキャリアアドバイザーの対応にも満足
  • 自分に合った求人を見つけられる


関連記事:マイナビジョブ20'sの評判と口コミ|メリット・デメリットを実態をもとに解説

ビズリーチ

ビズリーチの特徴
  • レジュメ登録で自分の市場価値が分かる
  • 自分のペースで転職活動を進められる
  • 3人に2人が年収アップを実現

ビズリーチ」はレジュメ登録をするだけで、企業や転職エージェントからスカウトが届きます。

届くスカウトで自分の市場価値が把握できるため、今すぐ転職したい方はもちろん、転職する予定がない方にもおすすめです。

 こんな方におすすめ
  • 転職できるか自分の市場価値を確かめたい方
  • 自分でサポートしてくれるキャリアアドバイザーを選びたい方
  • 今すぐ転職する予定がない方
サービス概要
サービス名ビズリーチ
運営会社株式会社ビズリーチ
公開求人数140,342件
非公開求人数非公開
対応地域東京、名古屋、大阪、福岡など全国/海外
公式サイトhttps://www.bizreach.jp/
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  • 高年収の求人情報が豊富
  • 自分の市場価値を理解できた
  • 自分でエージェントを選べる
口コミをもっと知りたい方はこちら

新卒1年目で辞めたいと思う人によくある質問

新卒1年目で辞めたいと思う人によくある質問と回答は下記のとおりです。

新卒で辞める場合、転職先は他業界が多いですか?

仕事が合わないと感じている方はとくに、異業種や異業界へ転職する傾向があります。違う業界や職種で再チャレンジしたい方は多いでしょう。

第二新卒として転職することは難しいですか?

対策次第で十分可能です。転職に必要な準備をすれば、希望した企業から内定をもらえるでしょう。しかし、何もしないで転職しようとする方は、難しくなるでしょう。

辞めたいと思ったらすぐ行動すべきですか?

現職で解決できるか考えてから行動すべきです。何も考えずに突っ走ってしまうと、転職先をすぐやめてしまう危険性があります。失敗を回避するために、計画を立てて行動しましょう。

退職を決めたらいつ上司に伝えればいいですか?

労働基準法で14日前までに退職を伝えれば退職できると、定められていますが、円満退職するためにも会社の雇用条件に従いましょう。

1か月前に伝えることが社内規定として定められている企業が多いです。

上司に会社を辞めたいと言える自信がありません

自分で伝えるのが苦手な人は、退職代行サービスを利用しましょう。

退職代行は、あなたの代わりに意思を伝え、退職手続きまですべて進めてくれます。会社に出勤することなく退職できるサービスです。

まとめ|新卒で辞めたい場合は解決策がないか考えてから行動する!

新卒で会社を辞めたいと思う場合は、すぐ行動するのではなく、下記の判断基準を参考にしてください。

  • 職場では解決できない問題がある
  • 仕事が原因で体調不良になる
  • やりたい仕事や明確な目標・目的がある

第二新卒は、転職市場で需要がありますが、初めての転職で不安も抱えている方もいるでしょう。しかし、上記の理由に当てはまる場合は、将来のために勇気を持って転職する事を推奨します。

5年後10年後に「やっぱり辞めておけばよかった」と後悔しないためには、キャリアビジョンを見直し、転職活動を前向きに進めることが重要です。 転職活動を成功させるためにも、本記事で解説した必要な知識や注意点を押さえて取り組みましょう。

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キャリアアップステージ」は、有料職業紹介事業許可番号13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが運営する転職メディアです。当メディアは「コラムガイドライン」に基づき運営しています。 また、サイト内で紹介している転職支援サービスは「ランキング概要」等を基準に選定・評価しています。
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本社所在地 160-0023
東京都新宿区西新宿6丁目3番1号
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法人番号 9011101076787
設立日 2009年11月
代表者(代表取締役社長) 中山博登
主な事業内容 HR事業、インターネットメディア事業(リーガルメディア、派生メディア)、少額短期保険事業
許認可 有料職業紹介事業(厚生労働大臣許可 許可番号13-ユ-313782)
グループ会社 株式会社アシロ少額短期保険
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CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。