歯科医師で転職を検討している方の中には、「求人はたくさん見つかるけど肝心なことがわからない」「転職エージェントがいろいろありすぎてよく分からない」と感じている人もいるでしょう。
この記事では、実際の利用者の口コミをもとに、転職活動の際に利用していただきたいおすすめの転職エージェントを4つ厳選しました。転職成功のためのノウハウや、転職エージェントの活用方法も解説します。
また、以下の記事では職業・条件別にそれぞれおすすめの転職エージェントを詳しくまとめているので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
⇒転職エージェントおすすめ比較ランキング!人気大手17社の選び方や特徴を一覧で解説
関連記事:医師転職サイトおすすめランキング比較|利用者の評判・口コミや選び方を解説
目次
転職エージェントの基礎知識を解説
転職活動では、両方のタイプの転職サービスの併用がおすすめです。それは、どちらのサービスにも特色やメリット・デメリットがあるためです。
まずはタイプ別の特色を把握し、活用方法を身につけましょう。
1.サイト型
「サイト型」は、公開求人を自分で検索・応募するタイプの転職サービスです。
歯科医師に特化した媒体のなかでは、ジョブメドレーやグッピー、クオキャリアがサイト型に分類されます。
「サイト型」のメリットは、空いた時間に自分のペースで転職活動が進められる点です。希望する給与・勤務地・福利厚生などの条件で公開求人を検索し、自身の都合に合わせて応募や面接といったスケジュール管理ができます。
応募できる求人数に制限はありません。
【関連記事】転職サイトとは?エージェントとの違いやメリット、使い方などを徹底解説
2.エージェント型
「エージェント型」は、担当アドバイザーとの面談を経て求人を紹介してもらうタイプの転職サービスです。
歯科・医療関係に特化した媒体では、デンタルワーカーやJOB歯科AGENTなどが「エージェント型」にあたります。
「エージェント型」のメリットとしては、面倒な手続きの代行やサポートをしてもらえることのほか、非公開求人の紹介を受けられることが挙げられます。給与面などの交渉も代行してくれるので、面接対策にも集中しやすくなります。
また、「エージェント型」は非公開求人の取り扱いがあります。
忙しい歯科医師にとって、非公開求人の取り扱いや担当アドバイザーによる求人のスクリーニング、手続きの代行といったメリットは大きいものです。
相性の良い担当者に出会えれば、スムーズに転職が進むでしょう。
デメリットには、担当アドバイザーの質によって転職の成否が決まってしまうことや担当者から頻繁に連絡が来ることが挙げられます。
【関連記事】転職エージェントとは?転職サイトとの違いやメリットなどをわかりやすく解説
歯科医師におすすめの転職エージェント・サイト4選|基本情報と口コミ付きで紹介
歯科医師向けの転職サイトは、それぞれ得意分野や特徴が異なります。
1.デンタルワーカー
サイトのタイプ | エージェント型 |
---|---|
公開求人数 | 1,015件(※)(2023年12月時点) |
対応エリア | 全国 |
雇用形態 | 正社員/パート |
運営会社 | 株式会社トライトキャリア |
公式ホームページ | https://dental-worker.com/ |
デンタルワーカーは、歯科医師の転職支援に特化した転職エージェントです。
デンタルワーカーの運営会社「株式会社トライトキャリア」は、厚労省から「医療分野における適正な有料職業紹介事業者」に認定されている優良業者です。
【参考】トライトキャリア | 医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度
サービスの品質や費用などの概要を求職者に適切に説明し、業界全体の人材確保・マッチング精度の向上に貢献しています。
面接の日程調整や内定後の条件交渉なども任せられるため、多忙な合間をぬっての転職活動もスムーズに進むでしょう。
口コミでも、膨大な求人数と対応エリアの広さで高評価を得ていました。
47都道府県を網羅したサポート体制と、専任のアドバイザーによる非公開求人の紹介で、数多くの求人を比較検討しながら応募先を決められます。
デンタルワーカーについて下記記事でより詳しく解説しているので、興味がある方はぜひご覧ください。
口コミ ※ユーザーアンケートより抜粋
他社よりも求人数が多い感じ
(千葉県 男性 40代)
広い範囲での求人
(兵庫県 男性 50代)
※当サイト実施のアンケート①
集計方法:CAREER UP STAGE編集部にてWEBアンケートを実施
集計期間:2022年7月27日~8月01日
集計対象:デンタルワーカーを利用したことがある男女の歯科医師12人
2.JOB歯科AGENT
サイトのタイプ | エージェント型 |
---|---|
公開求人数 | 不明 |
対応エリア | 一都三県を中心に全国に拡大中 |
雇用形態 | 常勤/非常勤 |
運営会社 | 株式会社スタイル・エッジCAREER/東晶貿易株式会社 |
公式ホームページ | https://job-shika-agent.com/ |
JOB歯科AGENTは、歯科医・歯科衛生士に特化した転職エージェントです。
人材戦略コンサルティングをおこなう株式会社スタイル・エッジCAREERと、WEBマーケティング会社である東晶貿易株式会社が共同で運営しています。
JOB歯科AGENTでは非公開求人を多く取り扱っており、全体の求人数については公表されていません。
JOB歯科AGENTの強みは、非公開求人の多さと、完全独占求人の存在にあります。
一般的な公開求人よりも好待遇であることに加え、給与や福利厚生などの交渉がとおりやすいので、理想の転職をしたい方におすすめできるサイトです。
JOB歯科AGENTの口コミには、独占求人による交渉力や希望に合った求人の紹介など、エージェントの質の良さを評価する声が多くありました。
丁寧なヒアリングで求職者の希望を把握しているからこそ、最適なマッチングができるのだと見受けられます。
JOB歯科AGENTに関する情報は、下記記事にてより詳しく解説しています。
口コミ
前の勤務先も良かったのですが、年収アップを目指して転職先を探していました。
しかし、働きながら転職活動をすることが難しく、半ば転職を諦めていました。
そんな時、エージェントの方から紹介していただいた求人が、とても希望にマッチした条件だったため、満足のいく転職ができました。(30代後半 男性歯科医師)
最初の面談で伝えた年収、勤務地でピンポイントで求人を紹介してくれました!
エージェントの方が親身に転職サポートをしてくれて助かりました!(30代 ・歯科医師・年収70万UP)
3.JobBuddy歯科
サイトのタイプ | エージェント型 |
---|---|
公開求人数 | 不明 |
対応エリア | 主に関東の求人を取り扱い |
雇用形態 | 不明 |
運営会社 | 株式会社スタイル・エッジCAREER |
公式ホームページ | https://dental.job-buddy.net/ |
JobBuddy歯科はスタイル・エッジCAREERが運営している歯科医師・歯科衛生士に特化した転職エージェントです。
JOB歯科AGENTとの違いは、スタイル・エッジCAREERのみが運営している点です。
スタイル・エッジCAREERの強みである、業界トップクラスのレスポンススピードや、クライアントの懐に入り込んだ営業スタイルはそのままに、より転職支援に特化しています。
JobBuddy歯科では非公開・独占求人を多数取り扱っているため、登録すればほかの転職サイトでは知り得ない優良求人にも巡り合えるでしょう。
JobBuddy歯科の口コミには、「ニーズに合った求人を見つけられた」「年収アップを実現できた」という評価が目立ちます。
非公開求人も充実しているので、関東で転職を考えている方はまずは登録しておいて、理想の転職先を見つけるために活用するのがおすすめです。
JobBuddy歯科に関する情報は、下記記事にてより詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。
【関連記事】JobBuddy歯科の評判・口コミを紹介|基本情報から転職成功のためのポイントも解説
口コミ
法人内の医院間の移動が多く、患者の担当になりづらかったですが、医院間移動が無く、担当患者をしっかり診療出来る医院に転職をして、最低保証も高額の医院が見つかりました!(神奈川県・一般歯科医師)
引用元:利用者の声|JobBuddy歯科
患者数が多く、流れ作業のように診察している医院に疲れてしまいJobBuddy歯科を利用しました。一人一人の患者様に寄り添った診療の出来る医院に転職ができ、年収もUPしました!(東京23区内・一般歯科医師)
引用元:利用者の声|JobBuddy歯科
非公開求人を探すことができる。
(東京都 男性 30代)
手軽に求人を探せる。
(千葉県 男性 40代)
※当サイト実施のアンケート②
※ユーザーアンケートより抜粋
集計方法:CAREER UP STAGE編集部にてWEBアンケートを実施
集計期間:2022年7月27日~8月01日
集計対象: JobBuddy歯科を利用したことがある男女の歯科医師9人
4.グッピー
サイトのタイプ | エージェント型 |
---|---|
職種 | 歯科医師/歯科衛生士/歯科技工士/歯科助手/受付 |
公開求人数 | 歯科医師:3,824件(2023年12月時点) |
対応エリア | 全国 |
雇用形態 | 正社員(常勤)/非常勤・パート/契約社員/短期の仕事 |
運営会社 | 株式会社グッピーズ GUPPY’s Inc. |
公式ホームページ | https://www.guppy.jp/ |
グッピーは医療関連全般の転職エージェントです。
公開求人は新規登録せずに見ることができ、待遇や勤務地、利用路線などから細かく絞り込んで求人を探すことができます。
会員登録をすれば、以下の四つの機能を利用できるようになります。
- 求人者からスカウトが届く
- すぐに応募や問い合わせができる
- 採用担当者に直接メッセージを送れる
- 気になった求人を無制限に保存できる
またグッピーの特徴といえるのが、一部の案件で採用されている動画紹介です。
公式サイトの案件検索結果を見ると「動画」というタブがあり、職場を動画で紹介している医院の一覧が出てきます。
動画では医院の魅力や職場の雰囲気などを詳しく解説していて、単なる求人票よりも転職先のイメージや魅力をとらえやすくなっています。
グッピーから仲介やあっせんはされないので、自分のペースで転職活動をしたい方には、特におすすめです。
歯科医師に転職エージェントはおすすめできる?リアルな口コミから読み解く!
集計方法:CAREER UP STAGE編集部にてWEBアンケートを実施
集計期間:2022年7月27日~8月01日
集計対象:転職エージェントを利用したことがある男女の歯科医師20人
おすすめできると回答した方の口コミ
自分が探している条件に合う職場を見つけることができるから
(奈良県 女性 30代 )
給料の交渉や、就労条件を、きちんと契約書を交わしてくれて、安心できるこら。
(大阪府 男性 40代)
ワンストップの窓口になるから
(兵庫県 男性 30代)
※出典 当サイト実施のアンケート③
※ユーザーアンケートより抜粋
おすすめできる方の口コミには、給与の交渉や労働条件について担当アドバイザーが交渉・管理してくれたり、ヒアリングをとおして希望に近い求人を紹介してくれたりと、手厚いサポートを評価する意見が多く見受けられました。
おすすめできないと回答した方の口コミ
いいことしか言わない
(新潟県 男性 30代)
良い案件がなかった。
(神奈川県 男性 30代)
※1 当サイト実施のアンケートより
※ユーザーアンケートより抜粋
おすすめできない方の口コミには、担当アドバイザーの質に問題があったという意見がありました。
キャリアアドバイザーの中には、希望条件とはかけ離れた求人を強引に推してくる人がいます。
このようなアドバイザーが担当になってしまうと、転職活動はうまくいかないかもしれません。
転職エージェントを活用するポイントの一つは、会話をしていく中で違和感を覚えたら、遠慮なく担当アドバイザーの変更を依頼することです。
関連記事:【真相を解説】転職エージェントの悪い評判・口コミを徹底調査!良い評判のおすすめ転職エージェントも紹介
歯科医師向け転職エージェントをおすすめしたい方の特徴
ここでは、転職エージェントをメインで活用するのがおすすめな人の特徴をまとめました。
次のような方には、転職エージェントの利用がおすすめです。
- 転職の際の不安を誰かに話したい方
- 転職先の職場に譲れない条件がある方
- 履歴書作成や面接に苦手意識がある方
それぞれ詳しく解説します。
転職の際の不安を誰かに話したい方
転職に対しての不安や現職の不満などを誰かに相談したい方は、転職エージェントの利用がおすすめです。
転職エージェントのキャリアアドバイザーは、キャリアカウンセラーとしての一面ももち合わせています。
キャリアの棚卸しや価値観の整理などをおこなうのは、自分一人では難しいものです。
キャリアアドバイザーから客観的な指摘をもらうなど、他者の力を借りることで今後の方針を立てやすくなります。
また、キャリアアドバイザーは業界の”採用する側”にも精通したプロです。
自分に自信が持てない方や、今後のキャリアについてどうしたいか定まらない方は、一度転職エージェントに相談してみると新たな道が見つかるでしょう。
転職先の職場に譲れない条件がある方
転職で絶対に譲れない条件がある方も、転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントは求職者に代わり、給与の交渉や労働条件のチェックなどをしてくれます。
給与やボーナス・休日休暇といった待遇面は、内定後の条件交渉でも求職者としては切り出しにくいものです。
また、紹介された仕事内容が年収と合わないと感じたら、そのこともエージェントに伝えましょう。あなたに代わって年収の交渉をおこなってくれます。
ただし転職エージェントは、医院からの成功報酬で運営されていることを忘れてはいけません。
逆にクリニック側から条件についての譲歩を迫られるケースも想定しておきましょう。
もちろん、絶対に譲れない条件や優先順位をしっかり伝えておけば、その部分に関する譲歩はしなくて良いように交渉してくれたり、条件にマッチした求人を紹介してくれたりします。
自分の考えを整理しておくことは、上手な転職エージェントの利用にもつながります。
履歴書作成や面接に苦手意識がある方
転職エージェントには、履歴書添削や面接対策といったサービスがあります。
キャリアアドバイザーは、医院が求める具体的な人物像や過去に採用された人の傾向などを把握したうえで、求人情報を紹介します。
そのため、書類選考や面接を突破する可能性がそもそも高いのです。
この前提に加えて、履歴書や職務経歴書作成のサポートがあるので、自分一人の力で求人を探して応募するよりも有利に転職活動を進められます。
履歴書の添削では、採用担当者へ伝えたほうが良いこと、伝え方や順番なども具体的に教えてくれるので、自己アピールが苦手な方でも万全の応募書類が作れます。面接対策においても同様です。
質問内容の傾向や、受け答えのために準備すべき資料など、具体的に対策を講じてから本番に臨めます。
転職エージェントには履歴書作成や面接が苦手な人以外にも大きなメリットがあるため、ぜひ活用しましょう。
歯科医師の転職で最大限エージェントを活用する方法
歯科医師が転職エージェントを最大限活用するには、いくつかのポイントを押さえなければなりません。
複数の転職エージェントに登録する
転職の際は、複数の転職サイト・エージェントに登録しましょう。
「サイト型」「エージェント型」の両方の特徴を把握し、各サービスの特色をうまく使うことで、相乗効果が期待できます。
また、複数のサイトに登録すると様々な求人を比較でき、希望条件に当てはまる求人の給与や仕事内容を把握できます。
ただし、複数のエージェントを利用する場合、「頻繁に連絡がある」「複数の求人に応募するため、スケジュール管理が煩雑になる」などの注意点があります。
連絡頻度については事前に希望を伝えると、ある程度は調整してもらえます。
しかし一度に多くの求人に応募すると、故意ではなくても複数媒体から同じ求人に応募してしまう可能性があります。
必ず利用している転職エージェントには、複数に登録しているという旨を伝えましょう。
【関連記事】複数の転職エージェントを使うのってあり?上手に掛け持ちや併用する方法を解説
些細な悩みでもすべてアドバイザーに伝える
希望条件やスキル・今の悩みなどは、正直にキャリアアドバイザーに伝えるようにしましょう。
担当アドバイザーはヒアリングした条件をもとに、求職者・求人元の双方の要望が満たされるように配慮して、求人を紹介してくれます。
些細な悩みの伝え漏れがあると、後々大きなズレとなって現れるかもしれません。また、謙遜して適切に自分の能力が伝わらなければ、実力以下の求人しか紹介してもらえない事態も起こり得ます。
逆に、スキルが過剰に伝わってしまってもいけません。
実力以上のことを求められると、入職後にギャップが生じ、ストレスが大きくなります。
適切に伝えるためには、些細な悩みも相談し、資格や表彰などの客観的なものを根拠として、実績やスキルを示しましょう。
担当者と合わないと感じたらすぐに変えてもらう
担当アドバイザーと合わないと感じたら、担当者の変更を希望しましょう。
転職エージェントのサービスはあくまでも人対人ですので、相性の良し悪しはつきものです。
担当者との相性は、会話のキャッチボールでも把握できます。
例えば、話すスピードが合うか合わないかは重要です。
実力のあるキャリアアドバイザーであれば、本来の話し方がどうであれ、一人一人の求職者に合わせて調整してくれるので、話しやすいと感じるでしょう。また、例えば状況の整理から始めたい人は、質問上手な担当者のほうがうまくいくかもしれません。
ある程度希望が決まっている人は、知識が豊富な担当者から多くのアドバイスをもらうほうが良いでしょう。
キャリアアドバイザーとの相性は、そのときの感覚や状況で「合う・合わない」が変わるものです。
【関連記事】転職エージェントの賢い使い方|利用の流れや使い倒すコツを徹底解説
歯科医師向け転職エージェント利用の基本的な6つの流れ|登録から内定まで
各ステップで注意点がありますので、チェックして下さい。
関連記事:【5ステップ】転職エージェント活用時・登録後の流れと注意点を解説
①登録・申し込み
転職エージェントを利用するために、まずは登録します。
登録は公式WEBサイトか電話で受けていることがほとんどです。
各エージェントによって必要情報は異なりますが、おおむね下記9つの情報を準備しておけば十分です。
- 希望の勤務形態
- 希望の勤務エリア
- 保有資格
- 希望年収
- 住所
- 生年月日
- 名前
- 電話番号
- メールアドレス
登録するエージェントによっては、相談しておきたいことやこだわり条件を選択式、またはフリーテキストで記入できます。
すべての欄に無理して記入する必要はありませんが、記入できるところは埋めておいたほうが、ヒアリングの時にスムーズに進みます。事前に情報をまとめておきましょう。
②キャリアアドバイザーとの面談
登録が完了すると、担当となるアドバイザーから面談の日程調整について連絡が来ます。
面談はオフィスまで出向いて対面でおこなうことも可能ですが、近年はコロナ禍もあり、オンラインや電話、メールでも対応しています。面談の前に、転職理由や希望条件、これまでの経験の棚卸しなどを済ませておきましょう。
一度自分なりに整理していくと、第三者的な立場からアドバイスをもらいやすくなります。
また、保有資格やこれまでの実績も整理しておきましょう。可能であれば客観的に評価しやすいもので示すことが望ましいです。
例えば、医院内の月間MVPの獲得は、証書として残すことは難しいかもしれませんが、掲示の写真などで撮っておくと立派な根拠になります。
③希望の条件に近い求人の紹介
面談で希望条件やスキル面をヒアリングされたら、担当アドバイザーから希望に近い求人を紹介してもらえます。
比較・相談しながら様々な求人情報に触れられるため、時間をかけて慎重に見比べましょう。
求人票にはいくつかのチェックポイントがあります。例えば労働条件です。
給与はもちろんのこと、休暇日数、忌引き休暇などの有無、勤務時間など、聞き漏れがないか確認しつつ、希望条件に合っているかチェックしましょう。また、社会保険が完備されているかどうかも重要です。
健康保険または歯科医師国保か、厚生年金または国民年金か、厚生年金でない場合には任意で加入できるのかは、事前に確認が必要です。
加えて、求人票だけではわからない医院や従業員の雰囲気などは、担当アドバイザーから聞き出しましょう。自然な会話の流れで質問すれば答えてくれるはずです。
中には主観交じりの回答もあるかもしれませんが、感覚が近く相性が良い担当者であれば、参考にするのもよいでしょう。
④希望する求人へ応募
求人への応募はエージェントを介しておこないます。
このとき、職務経歴書や履歴書などは、添削サポートを受けながら希望する求人ごとに作成しましょう。
クリニックによって重視している点が異なったり、希望するポストや役職・これまでの経歴などによって記入すべき内容が変わったりするためです。
職務経歴書や履歴書だけでは伝わらない情報を補うのが面接です。
書類では伝えきれなかったスキルや些細な経験でも、面接では大きな武器になることがあります。
キャリアアドバイザーのアドバイスを受けながら事前に準備しておくと、スムーズに面接に臨めます。
⑤面接
面接攻略のポイントは、緊張しすぎないことです。
十分に準備していれば自信をもって臨めるはずです。
当日は、面接時間よりも早めに会場に到着しましょう。スマホのアラームをオフにする、服装の乱れをなおすなど、「社会人としての常識」から外れていないか最終チェックをおこなってください。マナーを守ったうえで好感がもてる挨拶をすれば、面接官に良い第一印象を与えられます。
面接で聞かれる内容は多種多様ですが、よく聞かれる内容は決まっています。
例えば転職理由です。人によって理由は様々ですが、ネガティブな理由でも前向きに変換して述べるようにしましょう。
また、チームの規模に関わらず、リーダー経験や後輩の指導など主体性を発揮したエピソードがあると、印象はさらに良くなります。
⑥内定・入社
内定の連絡は担当アドバイザーから届きます。内定通知書と労働条件通知書を受け取るので、中身にしっかり目をとおしましょう。
特に労働条件通知書は重要です。
労働条件通知書には、仕事内容や給与といった労働条件のあらゆる内容が記載されています。応募前に担当アドバイザーに相談した内容と食い違いがないか、確認しましょう。見方がわからなければ、担当者に尋ねれば教えてもらえます。
万が一労働条件通知書がもらえなかった場合、内定を辞退したほうが賢明でしょう。内定の辞退は、担当アドバイザーにその旨を伝えれば完了です。自分で内定先の医院に連絡を入れる必要はありません。
内定を承諾する場合、承諾書の記載を求められることがあります。こちらは記載して担当アドバイザーに提出するだけです。
転職先が決定したら、現在の医院に退職の意思を告げ、退職の手続きに進みます。
円満に会社を退職する方法は下記記事にて解説しているので、ぜひご参考ください。
歯科医師の転職には転職エージェントの利用がおすすめ
「歯医者はコンビニよりも数が多い」と言われています。
転職先の選択肢が多すぎて、歯科医師の転職活動を自分一人で進めるのは大変だと思われる方もいることでしょう。特に歯科医師は、業務の専門性が高く多忙なため、転職エージェントの利用を勧めたい業種の一つです。
歯科医師が転職エージェントを利用するメリットとしては、手厚い転職サポートを受けられることに加えて、非公開求人や独占求人などのサイトに載らない求人情報に出会えることが挙げられます。