転職エージェントは何社使うべき?利用者数の登録平均値や注意点を解説

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
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複数の転職エージェントの利用をおすすめする理由は、「複数のエージェントを使う方が成功率が高くなる」からです。

自分に合った転職先かどうかを比較し検討しやすくなるため、手元に集まる求人数を増やす方法として、複数の転職エージェントへの登録がおすすめです。

転職エージェントは、求職者の転職を無料で支援するサービスで、それぞれに得意な業種や職種が異なります。転職を成功させるコツの一つに「複数の転職エージェントへ登録する」という方法があります。

そこで今回は、具体的に転職エージェントは何社使うべきか、また複数登録の平均値や注意点を徹底解説します。これから転職をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

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目次

転職エージェントは何社使うべき?

転職活動をおこなう際は、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。

なぜなら、転職エージェントは基本的に無料で求職者の転職をサポートするサービスですが、それぞれに得意な業種や職種が異なるために、複数使うことで最適な転職先を見つけやすくなるためです。

とくに転職エージェントに登録した後で面談する、キャリアアドバイザーとの相性も重要です。そこで、自分に合ったキャリアアドバイザーと巡り合うためにも、複数のエージェントを利用して比較・検討することをおすすめします。

転職エージェント利用者の登録平均数は?

大手転職エージェントの調べによると、転職エージェントの利用者が実際に登録している数は、全体で約2.1社、転職成功者は約4.2社が平均値となっています。

このように、転職エージェントで転職を成功させた求職者においては、5社以上に登録している方が多いことが分かります。

【参考記事】リクナビNEXT「転職エージェントを活用するポイント」より

転職成功者の登録平均は5~6社

上記の平均値からもわかるように、転職成功者の登録平均数は、おおよそ5社以上となっています。

ただ、日本国内にある職業紹介の事業者数は、厚生労働省の最新データによると27,274社もあります。そのため、ご自分に合った転職エージェントを見つけて登録するには、後述する「適切な転職エージェントの組み合わせ」が重要です。

転職エージェントの組み合わせとは、転職エージェントを規模や種類によって分類し、求職者が求める業種や職種によって複数の最適な転職エージェントに登録する方法です。

転職エージェントを活用するおすすめの登録数

転職エージェントを活用するおすすめの登録数は、合計6社以上がおすすめです。

ただし、すべてのエージェントをフル活用する必要はありません。それぞれのキャリアアドバイザーと面談した後で、ご自分が最も相性が良いと感じた転職エージェントを中心に転職活動を行いましょう。

また、相性の良い転職エージェントを絞り込む際は、転職エージェントのタイプ別に1〜2社を選ぶのがおすすめです。

転職エージェントを何社か使うメリット

転職エージェントを使う際は、複数の転職サイトに登録することが重要です。なぜなら、転職サイトごとに非公開の求人案件を持っていたり、それぞれに得意な分野や強みが異なるからです。

そこで以下では、転職エージェントを何社か登録するメリットを次の5つに分けて解説します。

  • より多くの非公開求人に出会える
  • 異なった視点から書類添削や面接のアドバイスを受けられる
  • 相性の良いキャリアアドバイザーが見つかる可能性が高くなる
  • 各エージェントが得意な領域を使い分けられる
  • 無料で転職エージェントサービスをより多く利用できる

より多くの非公開求人に出会える

転職エージェントは、それぞれにWebサイトに掲載していない非公開の求人を保有しています。非公開求人については、一般的に求人を出す企業側が求人情報を非公開にする理由があるからです。

非公開求人を出す理由には、主に次の3つがあります。

  • 早く採用を決めたい
  • 事業戦略に関わるプロジェクトの重要な人材を採用したい
  • 企業の内外に求人を知られたくない

それぞれ解説します。

早く採用を決めたい

企業が非公開の求人を出す理由の1つ目は、企業が早く採用を決めたい場合です。

⼈気の企業や職種の求人をおこなう場合、求⼈募集を一般公開することで応募が殺到してしまい、人選に多大な時間がかかる可能性があります。そこで急いで社員の補充を⾏いたい企業は、転職エージェントに人材の絞り込みを依頼し、早いだけでなく、ミスマッチのリスクの低い採用活動を実施するのです。

そのため、仕事の経験豊富な転職人材は、非公開求人を紹介してもらえる確率が高くなるでしょう。

事業戦略に関わるプロジェクトの重要な人材を採用したい

企業は、競合他社に漏らしたくない極秘プロジェクトや、事業戦略に関わる重要な案件を進める際に、新たな人材を採用するケースがあります。

このような場合に、採用情報を公開して求人をおこなうことで、外部にプロジェクトの内容を予測されるリスクが生じます。そこで求人情報を非公開にして、転職エージェントに高いスキルをもつ、経験豊富な人材を直接マッチングしてもらうのです。

このような仕事を紹介してもらえれば、転職先の企業で重要なポストを任される可能性が高くなるでしょう。

企業の内外に求人を知られたくない

企業が求人募集をおこなう際に、自社の内外に知られたくないケースもあります。たとえば、社外から役員を採用したいときや、早期退職者を募集している企業が新規採用の求人をおこなう場合などです。このような企業においては、既存の社員だけではなく、社内外のステークホルダーに知られないように求人をおこないます。

このようなケースでは、企業が特定の転職エージェントに絞って求人募集を出すケースが多いため、複数の転職エージェントに登録するのがおすすめです。

異なった視点から書類添削や面接のアドバイスを受けられる

複数の転職エージェントに登録すれば、それぞれのエージェントに所属するキャリアアドバイザーからのサポートを受けることができます。

それぞれのキャリアアドバイザーの異なった視点から、応募書類の添削や面接のアドバイスを受けられるのもメリットの一つです。

複数のキャリアアドバイザーにこれまでのキャリアを相談することにより、自分では気づけなかった仕事の強みや弱みを顕在化することができ、有利な転職活動に役立てることも可能です。

初めての職種に転職したいとお考えの方や、潜在的な自分の強みを顕在化したい方は、ぜひ複数の転職エージェントに登録して、異なったキャリアアドバイザーからのアドバイスを参考にしましょう

相性の良いキャリアアドバイザーが見つかる可能性が高くなる

転職エージェントに登録し、キャリアアドバイザーと面談をする際に、どうしても相性が合わないと感じるケースもあるでしょう。しかし、キャリアアドバイザーとの相性は、質の高い転職活動に欠かせない要素です。

相性の良いキャリアアドバイザーは、求職者の希望をしっかりと把握し、質の良いマッチングを実現してくれます。また内定後の就業条件も、できるだけ求職者に有利となるような交渉を行ってくれるでしょう。

このように、複数の転職エージェントに登録し、複数のキャリアアドバイザーを比較するのも重要な転職活動の1つです。

相性の良い信頼できるキャリアアドバイザーに出会うことで、あなた自身の転職活動に対するモチベーションを上げながら転職活動を行える可能性が高くなります。

各エージェントが得意な領域を使い分けられる

転職エージェントは、それぞれに得意な領域が異なるのが一般的です。たとえば、幅広い職種を対象に転職サポートをおこなうエージェントもあれば、IT関連に特化したエージェントなどもあります。

もし求職者が「IT企業での実績が豊富なので次もIT関連に転職したいけど、もし前職の経験を活かしつつ、他の条件の良い職種があればチャレンジしたい」といった場合、1社のエージェントだけに限定してしまうと、満足のいく転職活動ができない可能性があります。

複数の転職エージェントの得意な領域に合わせ、エージェントを使い分けることで、転職活動を効率的に進められるでしょう。

無料で転職エージェントサービスをより多く利用できる

求職者が転職エージェントを使う際は、原則無料です。

転職エージェントを無料で使うことができる理由は、転職エージェントが求職者を紹介して就職が決まった際に、企業から成功報酬を受け取っているからです。求職者は、上記のようなメリットをより多く享受するために、複数の転職エージェントに登録しておくことが大切です。

近年は、働き方改革やワークライフバランスなどの考え方が浸透したこともあり、転職希望者が増加しています。

そこで、少しでも有利に転職活動を実施できるように複数の転職エージェントに登録し、求職者自らが積極的に転職活動をおこなうようにしましょう。

転職エージェントを何社か使うデメリット

ここでは、転職エージェントに何社か登録するデメリットを紹介します。次の4つのデメリットを理解し、転職エージェントを効率よく活用できるようにしましょう。

  • 仕事を優先して紹介してくれない可能性がある
  • 転職活動の手間や時間が増える可能性がある
  • 選択肢が増えて迷う可能性がある
  • 応募管理が大変になる

以下で注意すべきポイントや対策方法を解説します。

仕事を優先して紹介してくれない可能性がある

転職エージェントを複数使う際は、それぞれのキャリアアドバイザーに複数登録していることを伝えた上で求職活動を実施するのが基本です。

なぜなら、複数登録することで競合がいることを伝え、他社よりも早くマッチングしてもらえる可能性が高まるからです。とくに経験や実績が豊富な求職者ほど効果があるでしょう。

一方で、転職先に希望している業種や職種における実績や経験値が浅い、またはない場合には、仕事を優先して紹介してくれない可能性があります。

このようなケースでは、できるだけ応募する職種の幅を広げて、エージェントが紹介しやすくするのがおすすめです。

転職活動の手間や時間が増える可能性がある

複数の転職エージェントを使うことで、それぞれのエージェントへの対応が増えてしまい、転職活動の手間や時間が増える可能性があります。

複数の転職エージェントに登録すると、それぞれのキャリアアドバイザーとの面談やメールなどのやりとりが増えるため、スケジュール管理が大変になります。

ただ前述したように、複数の転職エージェントを使うメリットは大きいため、複数のエージェントに登録した上でしっかりと対応できるようにすることが大切です。

選択肢が増えて迷う可能性がある

複数の転職エージェントを活用する際に、転職先の選択肢が増え過ぎてしまい、結局どこを選べば良いか分からなくなってしまうケースがあります。

このような事態を防ぐためには、まずご自身が希望する業種や職種だけでなく、給与や福利厚生などの待遇なども明確にしておくことが重要です。

自分で設定した希望条件を明確にすることで、それぞれの転職エージェントから紹介された求人案件を整理し、最も自分に適した求人募集を選べるようになるでしょう。

応募管理が大変になる

複数の転職エージェントを使う際に注意したいのが「1つの求人案件に、複数のエージェントから登録しないこと」です。

もしあなたが異なったエージェントから同じ企業の求人に応募してしまうと、エージェント間でトラブルが起きる可能性があります。また応募先の企業やエージェントからも「管理能力のない人」と認識され、採用対象から外されたり、優先的に詳細されなくなる可能性が高くなるでしょう。

このように、転職活動における応募管理は非常に重要です。

面談の日取りや提出書類の期日をしっかりと管理して、重複応募などがないように注意しましょう。

転職エージェントの種類と違い

転職エージェントは、扱う求人のタイプによって主に次の4種類に分けることができます。

  • 大手総合型エージェント
  • 属性特化型エージェント
  • 年代特化型エージェント
  • 業種特化型エージェント

以下では、それぞれの特徴を解説します。

大手総合型エージェント

総合型エージェントは、幅広い業種や職種をカバーしているのが特徴です。また、転職エージェントの多くは中小企業が中心ですが、総合型の多くは大手企業が運営しています。

総合型のエージェントでは、スケールメリットを活かし、圧倒的な求人募集案件を管理しています。そのため、各業界の求人情報に詳しく、転職者に有利となる情報を提供してくれるのも魅力です。

複数のエージェントに登録する際には、まず総合型のエージェントに登録してみましょう。

属性特化型エージェント

属性特化型エージェントとは、転職先の役職などの属性ごとに求人募集を特化したエージェントです。属性特化型のエージェントは、ハイレベルなスキルや豊富な業務経験のある、30代や40代の転職希望者におすすめしたいエージェントです。

年代特化型エージェント

年代特化型エージェントとは、20代や第二新卒、業界未経験者におすすめしたいエージェントです。

社会経験が浅い方でも安心して転職できるように、転職エージェントがブラック企業の求人を排除するなど、さまざまな取り組みを行っています。

一方、40代向けに管理職等のポジションの求人を保有するサイトもあります。

業種特化型エージェント

業種特化型エージェントとは、特定の業種を専門に取り扱う転職エージェントです。システムエンジニアなどをはじめとするIT業界に特化したエージェントや、特殊な資格やスキルを保有する人材紹介を行っています。

上記以外にも、女性だけの求人を扱う転職エージェントなどもあります。働き方の多様化が進む近年は、エージェントの種類もより細分化しています。

転職エージェントおすすめの組み合わせ方

転職エージェントを使う際は、前述した各エージェントの特徴を押さえて、上手く組み合わせて登録しましょう。

具体的な組み合わせ方法としては、大手総合型から2、3社を選び、ご自分にあった特化型エージェントをプラスしていくのがおすすめです。

下記の組み合わせを参考にして、ご自分に合った組み合わせを採用してください。

大手総合型+年代特化型

大手総合型エージェントに年代特化型エージェントをプラスする組み合わせは、社会経験が浅い20代前半の転職希望者をはじめ、全く経験のない業種へ転職したい方にもおすすめの方法です。また、第二新卒で転職する際も、この組み合わせをおすすめします。

大手総合型年代特化型
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント
type転職エージェント
JAIC
ハタラクティブ
キャリアスタート
ミドルの転職

大手総合型+属性特化型

大手総合型エージェントに属性特化型エージェントをプラスする組み合わせは、社会経験や知識が豊富で、高いスキルを持つ方の転職活動におすすめの方法です。また、特定の資格やスキルが必要な業種の場合には、さらに業種特化型エージェントを1、2社追加するのもおすすめです。

大手総合型属性特化型
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント
type転職エージェント
ビズリーチ
パソナキャリア
リクルートダイレクトスカウト
doda X

大手総合型+業種特化型

大手総合型エージェントに業種特化型エージェントをプラスする組み合わせは、特殊なスキルや資格を要する業種へ転職する際におすすめの方法です。仕事の熟練度やスキルの高さなどにより、属性特化型エージェントと併用するのもおすすめです。

大手総合型業種特化型
リクルートエージェント
doda
マイナビエージェント
type転職エージェント
レバテックキャリア
Green
Geekly
マイナビエージェント女性の転職

何社使うか迷っている人におすすめ転職エージェント

ここでは、何社使うか迷っている人におすすめの転職エージェントを紹介します。誰もが一度は聞いたことのある、大手のエージェントですので、安心してご利用いただけるでしょう。

そこでまずは、下記のエージェントを中心に登録を行い、あなたの転職希望に合わせた特化型のエージェントをプラスしてみてください。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、幅広い業界に対応している、業界最大手の転職エージェントです。

リクルートエージェントの強みは、その非公開求人の多さにあります。リクルートエージェントが保有する非公開求人の数210,000件を越えており、しかも優良な求人が多いため、理想の転職先を見つけることができるでしょう。

 また、キャリアアドバイザーの質に関しても非常に評判がよく、自分でも気付かなかったセールスポイントを見出してくれたり、受かる面接のテクニックを学ぶことができるのも大きなメリットです。 的確なアドバイスをもとに、良質な求人へ転職したい方には、ぜひ登録をおすすめしたいエージェントの一つです。

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントの特徴は、利用者満足度が高く、自宅にいながら電話やWebで面談可能なところです。マイナビエージェントは、首都圏や関西圏といった大都市で実績のある転職エージェントで、数あるエージェントの中でも利用者満足度が非常に高いことから、サポート体制の充実度と質の高さが伺えます。

マイナビエージェントは、幅広い業界に対応しており、大手企業だけでなく、中小企業やベンチャー企業への求人も多いのが特徴です。

もしあなたが、転職活動中の面接や履歴書の対策、転職後の手厚いアフターフォローを希望する場合には、最初から最後まで転職者に寄り添ったサービスを受けられるマイナビエージェントがおすすめです。

doda

doda

dodaの特徴は、業界最大級の大手エージェントであり、 保持する求人は非公開含め20万件件以上あることです。

dodaには、サービス開始から10年以上、業界大手として多くの転職を支えてきた実績があります。また未経験から経験者優遇の職種まで、さまざまな転職者へのサポートを実現しているため、新しい環境にチャレンジしたい方はもちろん、今までのキャリアを活かしてキャリアアップしたい方にもおすすめのエージェントです。

type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、1都3県の転職実績に定評のあるエージェントです。

type転職エージェントでは、年収交渉に強みを置いており、転職者のために粘り強く交渉を続けてくれると評判です。

今の会社を早く辞めたいけど、年収は落としたくない」という悩みをお持ちの方は、最後まで向き合ってくれるtype転職エージェントを味方につけ、ポジティブな転職活動を進めてみることをおすすめします。

doda X

dodaX

doda Xは、人材大手パーソルキャリアが運営する、現在の年収が600万円以上の方向けのハイクラス転職サービスです。

doda Xでは、事業戦略に直結する希少性の高いハイクラス求人を多数取り扱っており、ヘッドハンターからのスカウトを待つだけで転職先候補を見つけられるのが特徴です。

また、ヘッドハンターが職務経歴書の添削や面接対策なども対応してくれるため、長期的なキャリア形成に悩まれている方や、それをサポートして欲しい方に登録をおすすめします。

転職エージェントを上手に使うコツ

それでは次に、転職エージェントを上手に使うコツを7つ紹介します。次の7つのコツを理解することで、よりあなたの転職活動を有利に進めることができるでしょう。

  • 大手総合型と特化型を併用する
  • 相性の良いエージェントを選ぶ
  • キャリアアドバイザーに正確な情報を伝える
  • 複数利用していることを各エージェントに伝える
  • 転職のスケジュール管理を徹底する
  • 転職の目的を明確にする
  • エージェントのアドバイスを参考に自分で判断する

それぞれ解説します。

大手総合型と特化型を併用する

転職エージェントを使う際は、まず大手総合型のエージェントを中心に2、3社へ登録し、ご自分のキャリアや転職目的に応じて特化型のエージェントに登録するのがおすすめです。

大手総合型、特化型それぞれのタイプのエージェントへ複数登録する理由は、各エージェントの得意な業種や職種が異なるためで、2、3社を網羅することで不得意な分野を補うことができるでしょう。

大手総合型のエージェントを中心に登録するのは、人気の高い大手企業からの求人が多いからです。もしあなたの転職希望先が大手ではなく、ベンチャーやスタートアップ企業の場合には、属性特化型や業種特化型を中心にするのも良いでしょう。

ご自分の希望に合わせて登録し、相性の良いキャリアアドバイザーを見つけて、納得のいく転職活動を行いましょう。

相性の良いエージェントを選ぶ

転職エージェントを選ぶ際は、相性の良いキャリアアドバイザーを選ぶことも重要なポイントとなります。理想のアドバイザー像は求職者によって異なりますが、良いアドバイザーは求職者の希望を良く聞いた上で、求職者と企業それぞれにメリットのある最適なマッチングをしてくれます。

  • あなたの希望をしっかりと聞いてくれる
  • ただ話を聞くだけではなく、適切なアドバイスをくれる
  • 人材市場の最新情報や給与の相場などを教えてくれる

良いキャリアアドバイザーを選ぶ際は、上記のようなポイントに注意すると良いでしょう。もし自分に合わないと感じたときは、該当する転職エージェントに担当するキャリアアドバイザーの変更をお願いすることも可能です。

キャリアアドバイザーに正確な情報を伝える

キャリアアドバイザーと面談する際は、自分の経歴や資格、希望の職種や報酬額などの情報を正確に伝えることが大切です。

自分のキャリアを偽ったりすると、エージェントや応募した企業からの信用を落とすだけでなく、仕事のミスマッチが起こり、結局早期退職に繋がる危険性があります。短期間で転職を繰り返すことは、その後の転職活動に悪影響がでる恐れもあるため、注意が必要です。

複数利用していることを各エージェントに伝える

転職エージェントを複数使う際は、必ずそのことをキャリアアドバイザーに伝えておきましょう。複数利用を正直に伝えることで「あなたが本気で転職活動をしている」と認識されやすくなります。

また、もし併用しているエージェントを聞かれても、とくに隠す必要はありません。逆に複数利用しているエージェントの名前を伝えることで、転職のプロ目線から、あなたにピッタリの求人をマッチングしやすくなる可能性が高くなります。

転職エージェントは、複数利用するのが当たり前となっているため、複数利用を伝えたからといって担当するキャリアアドバイザーの対応が疎かになるといった心配は無用です。

転職のスケジュール管理を徹底する

転職エージェントを使う際は、まずは転職スケジュールの管理を徹底することが大切です。もし面談をすっぽかしたり、提出書類を出さないといったミスをしてしまうと、応募先の企業からの信用だけでなく、エージェントからの信用もなくなる可能性があります。

転職成功の基本は、求職者と転職エージェント、そして求人企業との信頼関係があってこそです。スケジュール管理ができなければ、同じ企業に複数のエージェントから応募するといったタブーを犯してしまうケースも少なくありません。

そこで手帳やGoogleカレンダーなどを用いて、ご自身がいつでも転職スケジュールを確認できるツールを活用し、しっかりと管理するようにしてください。

転職の目的を明確にする

転職する際は、「自分が転職する理由を明確にする」ことが大切です。

なぜなら「もっと給与が欲しい」や「やりがいのある仕事に就きたい」などの転職理由を明確にしておかなければ、次の職場でやりたい仕事と実際の業務にミスマッチが起きる可能性が高くなるからです。

仕事のミスマッチが起きると、再び転職活動をしなければなりません。もし短期間に転職を繰り返すようなことがあれば、次の職場の内定をもらいにくくなる可能性が高まるため、注意が必要です。

エージェントのアドバイスを参考に自分で判断する

転職エージェントやキャリアアドバイザーからの情報は、基本正確ではありますが、絶対ではありません。就職先を決めてもらっても、実際に働くのはあくまで求職者本人です。紹介先に少しでも違和感や不安のある場合は遠慮せずに断っても良いでしょう。

あくまで自分で判断し、納得できる就職先を見つけることが重要です。

転職エージェントを使う際の流れ

以下では、転職エージェントを使う際の流れについて解説します。

転職エージェントを使う際の流れは次のとおりです。

  1. 転職エージェントに複数登録する
  2. 担当のキャリアアドバイザーと面談する
  3. 最も信頼できるエージェントを絞り込む
  4. 紹介された求人に応募する
  5. 応募資料を作成する
  6. 書類選考のあとで面談を受ける
  7. 内定をもらい入社する

順に解説します。

1.転職エージェントに複数登録する

まずは気に入った転職エージェントを数社選び、該当する会社のWebサイトから登録をおこないます。登録する際にかかる時間は、数分程度で完了するのが一般的です。

登録する情報には、氏名、年齢、住所などの個人情報や、学歴や職歴、保有する資格、転職希望時期、希望する業種や職種、希望報酬額などさまざまなものがあります。

必須事項と任意事項などがありますが、任意事項もできるだけ具体的に書くことをおすすめします。

2.担当のキャリアアドバイザーと面談する

転職エージェントへの登録が完了すると、当日か2〜3営業日以内に担当するキャリアアドバイザーから連絡がきます。連絡が来たら、できるだけ早めにキャリアアドバイザーとの面談日程を決めましょう。

転職エージェントからの連絡には、できるだけ早く対応することが大切です。なぜなら、キャリアアドバイザーに転職活動のやる気を見せ、良い求人があれば優先して紹介してもらえるようにするためです。

面談をおこなう際は、履歴書や職務経歴書などの指定された書類を準備する必要があります。必要書類を作成する際は、できるだけ不備なく作成するようにしましょう。もし分からないことがあれば、キャリアアドバイザーに期限までに質問して、分からないところや疑問点を放置しないことも重要です。

3.最も信頼できるエージェントを絞り込む

登録した転職エージェントのキャリアアドバイザーと面談を済ませたら、すべてのエージェントを比較し、ご自分に合うと感じた最も信頼できるエージェントに絞り込んで転職活動をおこないましょう。

相性の良いエージェントの選び方については、前述した内容を参考にして、ご自分が相談しやすいキャリアアドバイザーから選びます。転職エージェントを絞り込む際は、2〜3社を目安にするのがおすすめです。

4.紹介された求人に応募する

キャリアアドバイザーとの面談が終われば、エージェントからあなたに合いそうな企業を複数提示してくれます。

その中からご自分が就職したいと思う企業があれば、キャリアアドバイザーに相談して応募を行います。

企業に提出する書類の作成に関しては、それぞれの業種や企業に合わせた書き方があるため、キャリアアドバイザーにサポートしてもらいながら作成しましょう。

5.応募資料を作成する

応募に必要となる資料は、応募先の企業によって異なります。またそれぞれの企業によって、効果的な書き方や重要視する項目が異なるため、キャリアアドバイザーとしっかり相談しながら作成することが大切です。

もしこの段階で満足のいくサポートが受けられないと感じた場合は、エージェントに相談して、キャリアアドバイザーを変更してもらう方法もあります。

書類選考を通過しなければ、転職活動は成功できません。そのため、応募資料はしっかりと作成しましょう。

6.書類選考のあとで面談を受ける

企業の書類選考を通過したら、いよいよ企業との面談となります。実際に面談をおこなう前には、キャリアアドバイザーが「自己アピールの仕方」などを教えてくれるため、しっかりと練習しておきましょう。

また、面談を受けるまでの間に、しっかりと自分のキャリアや強みを整理しておくことも大切です。

7.内定をもらい入社する

面談を終えて、無事内定が出たら、次は就業日や労働条件についての最終的な確認となります。希望があれば、転職エージェントのキャリアアドバイザーに再度しっかりと伝え、調整してもらいましょう。基本的な調整においては、キャリアアドバイザーが代行してくれます。ただ、給与などの条件面についてはあくまでも相場があるため、無理な要求が通ることは少ないことを理解しておくことも重要です。

また、内定が出たら、速やかに複数登録した他の転職エージェントに連絡することも忘れないようにしましょう。ご自分の前職への退職手続きなどで忙しくなるかもしれませんが、他のエージェントやキャリアアドバイザーに迷惑を掛けないようにすることも大切です。

上記のように、転職エージェントを使うことで、転職活動のほとんどをキャリアアドバイザーが代行してくれるのが一般的です。そのため、現職で就業中の方でも安心して転職活動をおこなえるでしょう。

転職エージェントを何社使うべきなのか迷う人によくある質問

以下では、転職エージェントを複数使う際のよくある質問と回答を紹介します。

ぜひご自身の転職活動に活かしてください。

転職エージェントの複数利用がおすすめな理由は何ですか?

転職エージェントでは、担当のキャリアアドバイザーが、面談内容をもとに求職者と相性がよさそうな求人を紹介・提案してくれます。ただし、エージェントごとに得意な分野が異なります。また、キャリアアドバイザーとの相性が必ずしも合うとは限りません。

そこで、求職者にピッタリの転職エージェントを探すためにも、複数のエージェントに登録するのがおすすめです。実際に、転職成功者の多くが、5〜6社を超えるエージェントに登録しているといったデータもあります。

【参考記事】リクナビNEXT「転職エージェントを活用するポイント」より

結局のところ、転職エージェントは何社利用すれば良いですか?

まずは5〜6社程度に登録し、最終的に2〜3社に絞り込んで転職活動をおこなうのがおすすめです。なぜなら、前述したように、それぞれの転職エージェントに異なった強みがあるからです。

基本的には、大手総合型のエージェントを中心に2〜3社へ登録し、ご自分の転職目的に合った特化型のエージェント2〜3社に登録すると良いでしょう。そうすることで、希望する条件の整った企業へ転職できる可能性が高まります。

転職エージェントはなぜ無料で使うことができるのですか?

転職希望者が転職エージェントを無料で使うことができる理由は、採用が決まったら企業から転職エージェントへ成果報酬が支払われる仕組みだからです。

そのため、転職エージェントが求職者に対して親身になって転職をサポートしてくれるのです。

転職エージェントはやはり大手が良いのでしょうか?

大手の転職エージェントの強みは、何といっても求人数の多さにあります。また、大手企業の求人は、やはり大手のエージェントに集中しやすい傾向にあります。

ただし、中小規模の転職エージェントにもメリットがあります。 たとえば特定の業種や職種に特化していることで、特殊な資格やスキルを持つ方に対する転職に強いケースも少なくありません。また、転職希望者それぞれの要望を、より深く聞いてくれるエージェントもあるでしょう。

今すぐに転職するつもりはないのですが、転職の相談をすることは可能ですか?

もちろん可能です。転職を検討している方は、まずキャリアアドバイザーに相談することをおすすめします。

早めに相談することで、ご自分の潜在的な転職理由や、気づいていない強みなども発掘できる可能性があります。そうすることで、実際に転職活動をおこなう際に有利となるでしょう。

また、早めに自分に合う転職エージェントやキャリアアドバイザーに出会えるのも、転職活動の大きなメリットとなります。

転職を決めたら、いつ頃転職エージェントに登録すべきですか?

転職エージェントに登録してから、実際に転職活動が終わるまでには、おおよそ2〜3ヵ月ほどはかかるのが一般的です。そのため、前職を辞める前に登録を終えておくほうが良いでしょう。もし有給休暇などを調整できる際は、その期間も考慮して登録します。

ただし、転職エージェントに登録したからといって、必ず3ヵ月後に転職できるとは限りません。多くの方が就業しながら転職活動をおこなっています。

転職時期の希望がある方は、すぐに転職するつもりがなくても登録だけをしておき、数ヵ月〜半年ごとにキャリアアドバイザーに相談する方も居られます。

キャリアアドバイザーを選ぶ際のコツはありますか?

まずは面談を行い、いくつかの判断基準を決めて選ぶのがおすすめです。キャリアアドバイザーを選ぶ判断基準としては、次の3つを参考にしてください。

  • あなたの希望をしっかりと聞いてくれる
  • ただ話を聞くだけではなく、適切なアドバイスをくれる
  • 人材市場の最新情報や給与の相場などを教えてくれる

転職エージェントを使わなくても転職できますか?

転職活動で必ず転職エージェントを使う必要はありません。それは、転職サイトや地元のハローワークを活用した転職もあるからです。また、転職したい企業が決まっている場合には、直接応募する方法もあります。

ただし、転職エージェントを活用することで、大手企業や就業条件の良い企業へ転職できる確率は大きく向上します。転職サポートを受けたり、転職エージェントが抱えている非公開求人を紹介してもらえれば、採用確率も上がるでしょう。

転職エージェントを活用するデメリットはほとんどないため、できるだけ転職エージェントの利用をおすすめしています。

面談する前に準備すべきことは何ですか?

キャリアアドバイザーとの面談をおこなう前に、まずは自分の転職希望条件を明確にしておくことが大切です。また企業との面談をおこなう前は、キャリアアドバイザーと相談しながら、ご自分のキャリアについて整理して提出資料を作成しましょう。

転職エージェントのサポートを断ることはできますか?

もし、登録した転職エージェントと合わないと感じたら、メールや電話で断りを入れましょう。また、単にキャリアアドバイザーと相性が悪い場合には、担当のキャリアアドバイザーを変更してもらうこともできます。

もし転職エージェントにサポートを断られた場合はどうすれば良いですか?

転職エージェントがサポートを断るといったケースはほとんどありませんが、もし断られた場合には、他の転職サービスを使うのが良いでしょう。その他の転職サービスには、転職サイトやハローワークなどがあります。

転職エージェントと転職サイトは一緒に使うべきでしょうか?

転職エージェントと転職サイトについては、併用するのもおすすめです。なぜなら、転職サイトには非常に多くの求人が出ているため、転職したい業種の相場を知る参考になるからです。また大手転職サイトには、転職をサポートするお役立ち記事なども充実しているため、転職活動の参考にできるでしょう。

転職エージェントでもらった内定を辞退することはできますか?

内定辞退は可能です。ただし、辞退する理由をしっかりと伝えることが大切です。

もし正当な理由がある場合には、引き続き他の企業を紹介してくれるでしょう。道理にあっていない理由であった場合には、次から優先して企業を紹介してくれない可能性があるため、注意が必要です。

いずれにしても、今後の転職活動のために、正直に辞退する理由を伝えることが大切です。

「転職エージェントは何社使うべきか」のまとめ

このように、転職エージェントを使う際はまず5〜6社に登録し、そこから2〜3社に絞り込むと良いでしょう。ただしこの数値は一般的な平均値でもあるため、希少性の高いスキルや経験をお持ちの方は、特定の業種に特化した転職エージェント2〜3社程度に絞り込んで転職活動をおこなうほうがよいでしょう。

転職活動で最も大事なことは、転職エージェントや担当のキャリアアドバイザーを通じて、応募する企業と信頼関係を構築することにあります。そのため、闇雲に登録数ばかりを増やし、それぞれの転職エージェントへの対応が疎かになるのは本末転倒です。

まずは転職活動全体をご自分で管理してみて、対応できるだけの数に登録してみるのも良いでしょう。それで納得できる転職活動ができなければ、新たな転職エージェントに登録することもできます。

転職活動はどうしても焦りがちになりますが、転職先を急いで決めるのは危険です。もし転職先の業務と自分がやりたいことにミスマッチが起きて再び退職してしまうと、短期間で転職活動を繰り返すことになり、社会的な信用を失う可能性があります。

転職を決意してもすぐには退職せず、前職に勤めながら落ち着いて転職活動をおこなうのがおすすめです。ご自分に合った転職エージェントを見つけられれば、きっとより良い転職先に巡り合えるでしょう。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。