公務員から転職したことで、人間関係の悩みが解決したり、残業時間が減ったりと、公務員として働いていた時の不満が解決した方もいます。

しかし、公務員から転職しなければよかったと後悔する人もいるのも事実です。

公務員からの転職を成功させるためには、自分のスキルや経験とマッチする企業を客観的に理解して、自己アピールする必要があります。

とはいえ、応募するすべての企業とマッチしているかを判断するのは決して簡単なことではありません。

そこで、一人ひとりの希望にピッタリの求人を紹介してくれる以下の転職エージェントにサポートしてもらい、公務員から転職を成功させましょう。

関連記事：公務員からの転職におすすめの転職エージェント7選｜選び方と使いこなすコツも解説

公務員から転職してよかった4つのこと

公務員から転職してよかったと思える内容、以下のとおりです。

• 仕事にやりがいを感じるようになった
• 人間関係が楽になった
• 長時間労働から解放された
• 副業がしやすくなった

詳しく見ていきましょう。

関連記事：公務員から民間企業への転職は可能！成功させるポイントや注意点を解説

仕事にやりがいを感じるようになった

公務員から転職すると、仕事にやりがいを感じるようになるケースも少なくありません。

公務員の仕事ではチャレンジ精神ではなく、マニュアルに沿って作業を進めることが最優先で求められます。

結果的に、毎日の業務がルーティーン化してしまい、やりがいや刺激を感じられないかもしれません。

しかし、民間企業は営利企業であるため、利益につながる内容であれば、改善・提案できる環境があります。職種や業務内容によっては、さまざまな人と協力しながら新しいアイデアを出し合うこともあるでしょう。

目標を達成すれば、大きなやりがいを感じられるのは、公務員から転職してよかったと思える点です。

人間関係が楽になった

公務員から転職したことで、人間関係が楽になるケースもあります。

公務員になるためには、それなりの学歴が求められ、公務員試験を突破するために勉強する必要があります。また、公務員は安定しているため、同僚は安定志向をもっている場合も少なくありません。

職場内の価値観が偏ってしまうことにより、人間関係にストレスを感じる場合もあるでしょう。

しかし、民間企業に転職すれば、多様な価値観やバックグラウンドをもつ方と一緒に仕事をすることもあります。

転職をきっかけに価値観の偏りによる人間関係のストレスを減らせるでしょう。

長時間労働から解放された

公務員であっても、所属する部署や時期によっては、残業するケースもあります。

民間企業でも、残業がゼロではないものの、フレックスタイム制度やリモートワークの導入などにより、柔軟に働くことが可能です。

公務員から転職したことで長時間労働をする必要がなくなり、自由な時間が増えれば、転職してよかったと思えるでしょう。

副業がしやすくなった

副業とはそもそも、本業以外の仕事で収入を得ることを指します。

公務員の場合、公務員法による厳しい規制があるため、副業するのが難しい場合があります。

しかし、2018年に厚生労働省が「モデル就業規則」にある副業禁止の規定削除をきっかけに、副業を認める民間企業も出てきました。

そのため、公務員から民間企業へ転職することで、副業がしやすくなったのは大きなメリットといえるでしょう。

ただし、全ての企業で副業が認められているわけではないため、転職前に就業規則のチェックは必要不可欠です。

参考：モデル就業規則｜厚生労働省

公務員から転職して後悔したこと

公務員から転職しても、よかったことだけではなく、後悔したと感じることもあるでしょう。

後悔しないためにも、どのようなデメリットがあるかを把握することが重要です。

関連記事：公務員は転職しない方がいい？民間から公務員への転職についても解説

安定性がなくなった

公務員からの転職は安定性を手放すことになるため、後悔を感じる理由になるかもしれません。

民間企業は公務員に比べ、雇用が不安定なためです。

民間企業は営利企業である以上、事業が上手くいかずに利益が出なかったり、不況だったりした場合に、倒産する可能性があります。場合によっては、クビを言い渡されるケースもあるでしょう。

しかし、公務員であれば、そのような心配もなく、仕事がなくなる不安も感じないため、気持ちに余裕をもって仕事ができます。

ただし、大手企業であれば、収入や事業が安定しています。どの企業に転職するかが大切です。

福利厚生が悪くなった

公務員から民間企業に転職すると、福利厚生が悪くなるケースがあります。

公務員の福利厚生は、扶養手当や通勤手当、住宅手当などの諸手当が完備されており、さまざまな種類の休暇が取得できるなど高水準であるためです。

大手の民間企業であれば、同じような福利厚生が用意されている場合もありますが、公務員と比べるとやや物足りなさを感じるかもしれません。

公務員から転職する際には、福利厚生はしっかりとチェックするのが重要です。

社会的信用が下がった

公務員は収入が安定しており失業率が低いので、社会的信用が高い職業です。そのため、住宅ローンを組んだり、クレジットカードを新しく作る際に、有利になる場合があります。

一方、民間企業に勤めるとなると、公務員ほど社会的な信用がないケースもあり、審査が通りづらいこともあります。

公務員からの転職がおすすめな人    

公務員からの転職がおすすめな人の特徴は、以下のとおりです。

• 成長意欲が高い人
• 利益追求型の思考がある人
• 明確な理由がある人

詳しく解説していきます。    

関連記事：公務員を辞めるのはもったいない？体験談をもとに転職するメリット・デメリットを解説

成長意欲が高い人

成長意欲が高い人とは、「どんどん新しい仕事に挑戦したい」「スキルを身につけたい」と考える人です。

このような方は、民間企業に転職後も自主的に行動し、スキルを伸ばしていけるため、仕事の成果に繋がりやすくなるでしょう。

一方で、「現状維持のままでいい」という方は、転職することで、慣れない仕事や職場に適応する必要があり、ストレスを抱えてしまう可能性があります。

チャレンジ精神があり、仕事を通じて自己成長していきたい方は転職に向いているといえるでしょう。

利益追求型の思考がある人

利益追求とは、多くの儲けが出るように行動することを指します。企業における利益追求型の思考とは、より多くの売上や利益が出るように考えを巡らせられる人です。

公務員の仕事では利益を求められる場面はありませんが、民間企業は営利企業であるため、利益を考えられるような人材は重宝されるでしょう。

しかし、民間企業でも職種によっては、必ずしも利益追求型の思考が必要になるわけではありません。

明確な理由がある人

「スキルを身につけたい」「キャリアチェンジしたい」など、転職に明確な理由がある人は、公務員からの転職を検討してみましょう。

明確な理由があれば、目標までの道筋を立てやすく、達成するために必要な行動もわかりやすいためです。

特に、公務員から転職する場合は、これまでの安定を手放すことになるケースも少なくありません。

面接でも転職理由は必ず聞かれるため、公務員から転職する明確な理由がある人こそ、転職に向いています。

公務員に人気の転職先ランキング5選

公務員に人気の転職先ランキングは以下のとおりです。

• 位：IT業界
• 位：教育業界
• 位：人材業界
• 位：介護・福祉業界
• 位：事務・経理関連

「どの業界に転職すればよいかわからない」と悩まれている方は、ぜひ参考にしてみてください。

1位：IT業界

公務員からの転職には、IT業界がもっともおすすめになります。

IT業界は需要が大きく、常に人材不足のため、未経験者歓迎の企業が多いです。

IT業界の職種には、エンジニアやWebマーケター、Webデザイナーなどが挙げられます。

これらの中にはコミュニケーション力やヒアリング力のように公務員で培ったスキルを転用できる場合もあるため、公務員からの転職にIT業界はおすすめといえるでしょう。

関連記事：IT未経験向けおすすめの転職エージェント14選を徹底比較

2位：教育業界

公務員で教員をされている方は教育業界への転職もおすすめです。

すでに指導する内容が頭に入っており、教える経験もあることから、転職してもスムーズに業務を始められるでしょう。

ただし、民間企業は公務員とは違い、教育理念や指導方法が大きく異なる可能性があります。

転職後に感じるギャップを少なくするためにも、転職先の企業がどのような理念・方針なのかをチェックしておきましょう。

関連記事：教育業界に強い転職エージェント5選┃利用するメリットや注意点も紹介

3位：人材業界

公務員は職種によっては、地域の住民と関わる機会が多い仕事です。

求職者と企業をマッチングさせるのが主な仕事である人材業界では、仕事を通じて培った顧客対応のスキルは強力な武器になります。

また、一般的に専門資格をもった方が転職は有利になる場合が多いですが、人材業界の営業などは未経験でも積極的に採用しています。

「コミュニケーション能力には自信がある」「専門資格がなくても転職したい」方にとって、人材業界はおすすめといえます。

4位：介護・福祉業界

介護・福祉業界は少子高齢化の影響により、年々需要が高まっています。

そのため、未経験でも採用してもらいやすい傾向があり、比較的転職しやすいといえるでしょう。

また、公務員の中でも福祉課での就業経験があれば、地域の福祉に関するさまざまな情報を知っているため、転職後に知見を活かした働き方ができます。

関連記事：介護転職でよくある失敗例は？後悔しないための対策を解説

5位：事務・経理関連

公務員からの転職は、事務・経理関連の仕事もおすすめです。

公務員の業務には、大量の個人情報をパソコンに入力するような高い事務処理能力が求められるためです。

また、事務職であれば、Microsoft Office Specialist（MOS）のようなパソコン関連の資格、経理であれば、簿記の資格を取得すれば転職が有利になります。

関連記事：未経験から一般事務への転職はなぜ難しいのか？転職する方法について解説

公務員が転職する際に後悔しないためには？

公務員から転職する際には後悔しないように、以下のアクションをとりましょう。

• 転職理由を整理する
• 転職活動を早めに開始する
• スキルアップ・資格取得で自信をつける
• 転職エージェントへ相談する

それぞれくわしく解説します。

転職理由を整理する

公務員から転職する場合には、自分がなぜ転職したいのか、転職理由を整理しておくことが大切です。

「とにかく仕事を辞めたい」のように転職理由がしっかりしていなければ、転職後にも同じ悩みを抱えて、後悔する可能性があります。

また、転職理由は面接の際に必ず聞かれるので、面接官に正しく内容を伝えるためにも転職理由を整理しておきましょう。

関連記事：公務員を辞めたい理由は？辞めたいと思った時の対処法を解説

転職活動を早めに開始する

転職活動を早めに開始すると、自己分析や現状の悩みの整理、企業選びなどに時間をかけられるため、気持ち的にも余裕をもてるようになるでしょう。

そのためには、ゴールから逆算してスケジュールを決めることが必要不可欠になります。

転職活動における流れと期間の目安は以下のとおりです。

具体的な行動	目安の期間
事前準備 （自己分析・企業分析）	2週間～1ヵ月
応募～面接	1ヵ月～3ヵ月
内定～入社	1ヵ月～3ヵ月

スキルアップ・資格取得で自信をつける

公務員からの転職を後悔しないためには、スキルアップや資格の取得がおすすめです。

特に、転職先の業界が未経験であれば、資格をもっていることで自信につながり、転職後も業務にスムーズに取り組めるでしょう。

また、中途採用では新卒採用と違い、即戦力になる人材が求められます。

面接時に必要なスキルや資格をアピールすることで、採用されやすくなる可能性もあるでしょう。

転職エージェントへ相談する

転職エージェントに登録すれば、転職に関する総合的なサポートを受けられます。

公務員からの転職を考えている場合は、利用を検討しましょう。

受けられるサポートは以下のとおりです。

• 面接対策
• 応募書類の添削
• 企業紹介

また、エージェントにより得意とする業界や職種などの領域が異なるため、1社だけでなく複数のエージェントに登録した方がいいでしょう。

関連記事：無料の転職相談サービスおすすめ6選【電話もOK】よくある悩みや事前準備も解説

公務員におすすめの転職エージェント3選

公務員におすすめの転職エージェントは以下のとおりです。

• リクルートエージェント
• マイナビエージェント
• ビズリーチ

得意とする業界や職種は、エージェントにより異なるので、ご自身に合った企業を探しましょう。

また、より多くの求人を知る目的で、2~3社は登録するようにしてください。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

公務員から転職してよかったと思える転職先を探そう！

本記事では、公務員から転職してよかったと思えることを中心に、転職に後悔しないための方法や転職が向いている人の特徴を解説しました。

転職ができれば、仕事にやりがいを感じられるようになり、長時間労働から解放され、今よりも毎日を楽しく過ごせるようになるでしょう。

ただし、そのためには、転職理由を明確にしたり、転職先の業界に有利な資格を取得したりすることも重要になります。また、自分がどのような仕事に就きたいかを面接できちんと伝えられるようになるには、自己分析や面接の練習も欠かせません。

しかし、ひとりだけで転職活動をしようとすると、不安に感じられるでしょう。そのような場合には、転職エージェントの活用がおすすめです。

転職エージェントを利用すれば、面接対策や書類添削などのサポートを受けられるだけでなく、エージェントがあなたの強みや特性を活かせる企業を紹介してくれます。

転職エージェントを活用して、公務員から転職してよかったと思えるようになりましょう。