ゲーム業界に強いおすすめの転職サイト・エージェント11選|未経験やキャリア向けに解説

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本記事は、転職エージェント公式サービス(リクルート・マイナビ・ビズリーチ等)の広告リンクを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。

ゲーム業界への転職を希望する方には、ゲーム業界転職のノウハウを持った転職エージェントの利用がおすすめです。

「開発現場を熟知したアドバイザーの在籍」「ゲーム系企業とのパイプがある」など、ゲーム業界に強い特徴を持つ転職エージェントを活用することで、ご自身の希望に沿った転職が叶うでしょう。

ただ、ゲーム業界に特化しているからといって、転職エージェントを闇雲に選択してしまうと、ご自身の希望に沿わない形での転職になる可能性があります。

あらかじめ、各転職エージェントの特徴や活用方法を把握しておくことで、後悔のない転職ができるはずです。

この記事では、ゲーム業界の転職におすすめの転職エージェントを紹介します。また、ゲーム業界未経験の方に向けて、ゲーム業界の職種を細かく解説します。ゲーム業界の転職に興味のある方は参考にしてください。

ゲーム業界の転職で活用したい転職エージェント

◆コンシューマー求人なら「シリコンスタジオエージェント」「マイナビクリエイター

◆ソシャゲ求人なら「G-JOBエージェント」「ギークリー

◆ゲーム系技術職なら「レバテックキャリア」「G-JOBエージェント

◆ゲーム業界未経験なら「ギークリー」「ワークポート

 

性別
年齢
エンジニア
経験
職種

なお、この記事に掲載されている情報は各転職エージェント公式サイトを参照しています。転職サービスを紹介する基準としては、求人数・サポート体制・業界特化などに注目しています。

目次

ゲーム業界に強いおすすめの転職サイト・エージェント11選

ゲーム業界に特化したおすすめの転職エージェントは、以下のようになります。

  • ギークリー(Geekly) |転職満足度が高い
  • G-JOBエージェント|ゲーム業界に特化
  • シリコンスタジオエージェント|アドバイザーの業界知見が豊富
  • マイナビクリエイター|ポートフォリオ指導がある
  • ファミキャリ|ファミ通のコネクションがある
  • ワークポート|ソーシャルゲーム系に強い
  • レバテックキャリア |IT系求人に強い
  • リクルートエージェント|求人数が多い
  • Green|スカウト型転職サイト
  • doda|サポートの質が高い
  • ビズリーチ|高年収求人が多い

ギークリー(Geekly) |転職満足度が高い

ギークリー(Geekly)

ギークリーは、IT・Web・ゲーム業界に特化した転職エージェントです。ギークリー独占求人を含めて2万件以上の求人があります。

業界知識を持ったエージェントが、スキル・経験・職歴に合った求人を提供しているため、エージェントから手厚いサポートを受けたい方におすすめです。

年収アップ率は81%を達成しており、転職により収入面でランクアップできる可能性が高いでしょう。掲載求人には、「リモート勤務が多い」「残業が少ない」といった案件が多いため、条件や職場環境の良い会社へ転職したい方にもおすすめです。

カウンセリングを受けることで、条件の良い会社ワークライフバランスをとりやすい会社に転職できる可能性が高まるでしょう。

ギークリーのメリット
  • 転職による年収アップが期待できる
  • 希望条件に沿った求人を紹介してもらえる可能性が高い
  • 働きながらスムーズな転職活動がおこないやすい
ギークリーのデメリット
  • 首都圏以外の地方求人が少ない
運営会社株式会社Geekly
公式サイトhttps://www.geekly.co.jp/
おすすめな方IT、Web業界からゲーム業界に転職したい
公開求人数ゲーム業界求人:1,514件
エリア首都圏
2023年10月時点

G-JOBエージェント|ゲーム業界に特化

G-JOBエージェント

G-JOBエージェントは、ゲーム業界の求人が豊富にあります。実際、G-JOBエージェントの公式サイトで募集中の求人を検索すると、8割以上がゲーム制作や運営に関わるIT系の求人であることがわかります。

また、G-JOBエージェントの求人は約7割が非公開求人です。そのため、公開求人として見る以上の、ゲーム業界の求人との出会いが期待できます。

その他、G-JOBエージェントの担当者は、「ゲーム会社人事経験3年以上」「ゲーム開発現場のマネジメント経験」「国家資格キャリアコンサルタント」のいずれかに該当するため、経験と知識両面からの転職サポートを受けられることも大きなポイントでしょう。

運営会社の株式会社リンクトブレインは、自社でゲーム開発もおこなっています。ゲーム業界に特化・精通した転職エージェントを希望する方におすすめです。

G-JOBエージェントのメリット
  • ゲーム業界に特化している
  • アドバイザーの業界熟知度が高い
  • さまざまな雇用形態の求人がある
G-JOBエージェントのデメリット
  • 未経験向けの求人は少ない
  • ゲーム業界以外の求人は少ない
運営会社株式会社リンクトブレイン
公式サイトhttps://game-matching.jp/
おすすめな方ゲーム業界の経験・知識が豊富なコンサルタントにサポートしてもらいたい
業務形態に関わらずいろんな求人を探したい
公開求人数ゲーム業界の公開求人:886件
エリア全国対応
(拠点は東京・福岡)
2023年10月時点

シリコンスタジオエージェント|アドバイザーの業界知見が豊富

シリコンスタジオエージェント

シリコンスタジオエージェントは2003年から約20年間、ゲーム・映像業界に特化した人材派遣サービスを展開しています。ゲーム業界の求人数が多い転職エージェントです。

国内ゲーム関連企業の9割以上と提携し、常時2,000件以上の公開求人・非公開求人を掲載しています。そのため、ゲーム業界への転職を考えているなら、おすすめの転職エージェントです。

正社員だけでなく派遣の求人もあるので、さまざまな雇用形態で求人を探している方にもおすすめです。

シリコンスタジオエージェントの親会社であるシリコンスタジオ株式会社は、自社でミドルウェア開発をおこなっていることから、ゲーム業界と密接な繋がりを持っています。開発現場とも繋がりがあるため、技術者目線での転職サポートを期待できるでしょう。

シリコンスタジオエージェントのメリット
  • 大手企業の求人多数あり(817件/2023年10月時点)
  • 正社員・派遣社員など働き方を選択してスキルを広げられる
シリコンスタジオエージェントのデメリット
  • 未経験OKの求人が少ない
  • ゲーム、映像業界以外の求人はない
運営会社シリコンスタジオ株式会社
公式サイトhttps://ss-agent.jp/
おすすめな方ゲーム業界で転職したい
ゲーム業界の派遣から正社員を希望する方
公開求人数ゲーム業界の公開求人:2,707件
エリア東京・大阪・京都が中心
(全国から応募可能)
2023年10月時点

マイナビクリエイター|ポートフォリオ指導がある

マイナビクリエイター

マイナビクリエイターは、転職サイトで大手人材広告企業である「マイナビ」が運営するWeb・ゲーム・IT業界に特化した転職エージェントです。

マイナビのコネクションを活用して、ゲーム業界のあらゆる求人を紹介してくれるでしょう。ゲーム業界だけでなく、WebやIT業界の求人も紹介してくれるので、自分のスキルを活かして異業種に転職したい方にもおすすめです。

マイナビクリエイターに登録すると、ゲーム業界を知り尽くした担当者が丁寧にサポートしてくれます。無料で利用できるため、まずは登録して無料相談をおすすめします。

マイナビクリエイターのメリット
  • ポートフォリオ作成のサポート
  • 転職相談会などイベントに参加できる
マイナビクリエイターのデメリット
  • ゲーム業界の公開求人数が少ない
運営会社株式会社マイナビワークス
公式サイトhttps://mynavi-creator.jp/
おすすめな方クリエイティブ・ゲーム業界のクリエイターで転職したい
公開求人数ゲーム業界:1,495件
エリア東京・愛知・大阪・福岡近郊がメイン
2023年10月時点

ファミキャリ|ファミ通のコネクションがある

ファミキャリ

ファミキャリは、ゲーム専門誌として歴史を持つファミ通ドットコムと連携して運営されている転職エージェントです。

運営会社はクリーク・アンド・リバー社がおこなっており、クリエイターに特化したクリーク・アンド・リバー社と、ゲーム業界を代表するファミ通ドットコムによるタイアップで優良な求人を確保しています。

また、非公開求人数も多いため、ゲーム業界での転職にも、きめ細やかなサポートでより有利な転職活動が可能です。

業界未経験でも利用は可能ですが、ファミキャリは未経験での就職が難しいことを公式サイトで明言しています。ゲーム業界未経験でも利用しやすいギークリー(Geekly)」との併用で、希望に沿った求人を見つけられる可能性が高まるでしょう。

ファミキャリのメリット
  • 大手の案件が多い
  • 全国の求人が揃っている
  • 大手企業の転職イベントを開催
ファミキャリのデメリット
  • 未経験求人が少ない
  • 掲載求人は正社員求人だけではない
運営会社株式会社クリーク・アンド・リバー社
公式サイトhttps://www.famitsu.com/career/
おすすめな方ファミ通のコネクションがほしい方
大小問わずさまざまな各ゲーム会社の求人を知りたい方
公開求人数2,096件
エリア全国対応(拠点は東京・大阪・福岡)
2023年10月時点

ワークポート|ソーシャルゲーム系に強い

ワークポート

ワークポートは、異業種からゲーム業界に転職したい第二新卒や20代の方におすすめの転職エージェントです。

ゲーム業界の求人に関しては、ソーシャルゲームとコンシューマーゲームの求人をおおよそ半々の割合で取り扱っています。エンジニア、デザイナー、企画職の求人をバランス良く保有しています。

コンシューマーゲームとは専用のゲーム機でプレイするゲームのことをいいます。ソーシャルゲームはスマホやパソコン、タブレットでプレイするゲームのことです。

他の転職エージェントや転職サイトでは見つけにくい、ゲームシナリオライターサウンドクリエイターの求人が掲載されているのも特徴です。

さらに、IT・ゲーム業界およびエンジニアの専門職について、深い知識を持つ多くの担当者が在籍しています。業界知識の強い担当者がいるので、初めての転職でも安心して任せられる転職エージェントです。

ワークポートのメリット
  • 転職決定人数No.1の転職相談サービス
  • 人材紹介専門19年の実績があり安心
  • 異業種からの転職に明るい(84,449件中3,037件が未経験歓迎)
ワークポートのデメリット
  • 企画系の案件が少ない
運営会社株式会社ワークポート
公式サイトhttps://www.workport.co.jp/
おすすめな方未経験からゲーム業界に転職したい
さまざまなゲーム制作に関する求人の中から探したい
公開求人数2,260件(ゲーム開発)
エリア全国対応
2023年10月時点

レバテックキャリア|IT系求人に強い

レバテックキャリア

レバテックキャリアは、IT特化型の転職エージェントです。ソーシャルゲームやモバイル系ゲームの求人を多く扱っています。

レバテックキャリアでは、担当者による会社ごとの調査・ヒアリングをおこなっているため、転職前に実際の雰囲気や実務について把握しておきたい方は安心して利用できるでしょう。公式サイトによると、転職サポートを受けた90%の方が「自分一人では得られない情報が得られた」と実感しているようです。

コンサルタントが企業訪問を繰り返しているため、転職自体の相談だけでなく、開発環境や言語など技術的な面での相談も可能でしょう。

レバテックキャリアは、ITエンジニアの転職に特化した転職エージェントなので、ゲームプログラマーの方におすすめのエージェントです。

最近では、IT・Web系企業の中にソーシャルゲーム系企業が含まれて分類されています。したがって、IT・Web系の転職に強いということは、ソーシャルゲーム・アプリ系の転職にも強いと認識しても良いかもしれません。

レバテックキャリアのメリット
  • コンサルタントが業界知識を持っている
  • 転職先の現場の雰囲気を知ることができる
  • 高年収案件が多くある
レバテックキャリアのデメリット
  • エンジニア・クリエイター以外は求人が少ない
運営会社レバテック株式会社
公式サイトhttps://career.levtech.jp/
おすすめな方ゲームプログラマーとして転職を希望する方
公開求人数20,448件
エリア全国対応
2023年10月時点

リクルートエージェント|求人数が多い

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、国内で最大手の転職エージェントです。非公開求人30万件を保有しており、年間3万人以上の転職を成功させています。

大手転職エージェントとして業界との太いパイプを持っており、リクルートエージェントの独占求人も存在するため、求人をチェックすることを目的として試しに登録してみても良いかもしれません。

各業界に詳しいアドバイザーが在籍しており、アドバイザー歴20年のベテランも所属しています。転職未経験の方や転職エージェントの利用が初めての方なら、登録しても損はないでしょう。

リクルートエージェントのメリット
  • 多くの求人から案件を選ぶことができる
  • 求人ジャンルが幅広く選択肢が多い
リクルートエージェントのデメリット
  • サポートは3ヵ月が期限とされている
運営会社株式会社リクルート
公式サイトhttps://www.r-agent.com/
おすすめな方多くの求人から案件を選びたい方
公開求人数447,547件
エリア全国対応
2023年10月時点

Green|スカウト型転職サイト

Green

GreenはIT・Web業界に特化した転職サイトです。ゲーム業界の求人を多く取り揃えています

求人情報にはほとんどの企業が社内の写真を掲載しているので、転職前から雰囲気がわかるのがメリットです。

スカウト機能があるのも特徴で、60%以上の求職者が人事担当者からの声かけにより転職を成功させています。熱意の高い採用担当者からのスカウトで、思いがけない好条件の求人にであるかもしれません。

Greenのメリット
  • 企業から直接スカウトが届く
  • 自分の市場価値が分かる
Greenのデメリット
  • キャリアアドバイザーのサポートは受けられない
運営会社株式会社アトラエ
公式サイトhttps://www.green-japan.com/
おすすめな方スカウト機能を利用したい
公開求人数29,342件
エリア全国対応
2023年10月時点

doda|サポートの質が高い

doda

dodaは、圧倒的な求人数と顧客満足度の高さが特徴の転職エージェントです。

ゲーム業界に特化しているわけではありませんが、オンラインゲームやソーシャルゲームに関する求人を多数取り揃えています。

dodaでは、転職エージェントを介した応募のほか、気になる求人に自分で直接応募できる機能も備えられています。さらに、企業から直接スカウトが届くサービスもあり、自分に合った方法で転職活動を進められるのも魅力です。

dodaのメリット
  • 転職サイトと転職エージェントの両方を利用できる
  • 求人数が多い
dodaのデメリット
  • ゲーム業界の知識がないキャリアアドバイザーが担当になる可能性がある
運営会社パーソルキャリア株式会社
公式サイトhttps://doda.jp/
おすすめな方多くの求人から案件を選びたい方
公開求人数188,870件
エリア全国対応
2023年10月時点

ビズリーチ|高年収求人が多い

ビズリーチ

圧倒的な知名度があるビズリーチはハイクラス求人が非常に多く、保有求人の3分の1以上が年収1,000万円を超えています

そのため、ゲーム業界で実務経験があり年収アップを狙いたい人におすすめです。

ビズリーチはスカウト型の転職サイトで、人事担当者やヘッドハンターからオファーが届くため、今の自分の市場価値を把握することもできます。

一度ビズリーチに登録して、今よりも条件の高いスカウトが届いたら転職するといった使い方もできます

ビズリーチのメリット
  • 年収の高い求人情報に出会える
  • ヘッドハンターからスカウトが届く
ビズリーチのデメリット
  • 一部利用するのにお金がかかる
運営会社株式会社ビズリーチ
公式サイトhttps://www.bizreach.jp/
おすすめな方高待遇の求人を多数保有
公開求人数83,530件
エリア全国対応
2023年10月時点

ゲーム業界に強い転職サイト・エージェントの選び方

転職エージェントには、さまざまな業種・職種に特化した総合型エージェントと、特定の業界・職種に特化した特化型エージェントの2種類があります。ゲーム業界の転職は、特化型エージェントをメインに利用するとよいでしょう。

ゲーム業界に特化した転職エージェントは、ゲーム会社との繋がりが深く、アドバイザーの業界知識が豊富なためです。

ここでは、失敗しない転職エージェントの選び方について紹介します。

アドバイザーがゲーム業界に精通しているか

冒頭で解説したとおり、ゲーム業界には多種多様な職種や企業が存在します。これは、ゲーム作成には多くの人材・能力が必要であるためです。

ご自身が持つ企業への希望と、企業が持つ人材への希望を合致させることで双方納得のいくマッチングが叶います。転職を成功させるためには、ゲーム業界のノウハウや現場の温度感を深く理解したアドバイザーのサポートが必要となるでしょう。

転職活動を効率的に進めるためには、複数社の転職支援サービスに登録することが有効です。その際、必ずゲーム業界に特化した転職エージェントへの登録をおすすめします。

転職エージェントがゲーム会社と繋がりを持っているか

転職エージェントを選択する際には、ゲーム会社との繋がりの有無にも着目しましょう。

たとえば、人材事業だけでなく映像業界向けの事業も展開しているシリコンスタジオエージェントは、大手企業から新興企業まで多くのゲーム会社とのパイプがあることを明言しています。

シリコンスタジオは人材事業以外にもゲーム、映像業界向けの事業を展開しています。

特にゲーム業界においては大手企業から新興企業まで、ほとんどの企業と取引があり、加えて人事部だけでなく開発部門とも直接のパイプがあります。また、映像業界や放送業界とも強いパイプを持っています。

引用元:シリコンスタジオが選ばれる理由|ゲーム・映像業界の求人・転職・人材派遣なら、シリコンスタジオエージェント

業界との繋がりがあるからこそ、多くの求人からよりご自身に合致する求人を提案してもらえるはずです。

ゲーム業界とのネットワークが豊かな転職エージェントは、ご自身に大きな可能性を与えてくれるはずでしょう。

現在国内には、ゲーム関連の事業を展開する会社は2,000社以上あります。

転職後の環境を良いものにしたいのであれば、その中から、ご自身が理想とするゲーム制作をおこなえる企業の求人にたどり着く必要があるでしょう。

アドバイザーによる求人の紹介が肝になるため、転職エージェントのゲーム企業保有数を参考にすると良いかもしれません。

転職先の雇用条件の確認ができるか

転職エージェントを選択する場合には、雇用条件を曖昧にしないアドバイザーに担当してもらいましょう。

転職エージェント側は、年収や働き方などを志望企業に伝え、仲介してくれます。たとえば、完全リモートワーク希望であったり、高年収希望であったりするのであれば、必ず担当のアドバイザーに伝えるようにしましょう。

雇用条件を細かくチェックしておくことで、納得して転職することができるでしょう。

アドバイザーとの相性が悪く、雇用条件について綿密に共有ができない場合には担当者の変更や、転職エージェントの変更をおこないましょう。

ゲーム業界の転職で転職サイト・エージェントを有効活用する方法

ここからは、転職エージェントを有効活用する方法について見ていきましょう。

転職エージェントに任せっきりにしない

転職エージェントは、多くの求職者と企業をマッチングしてきた転職のプロです。転職のアドバイスや提案は信頼できますが、最終的な決定は求職者に委ねられています。

企業で働くのは自分だということを忘れずに、転職エージェントに任せっきりにならないように気をつけましょう。

転職の目的や希望条件を明確にする

転職エージェントの担当者との面談をする前に、転職の目的や希望条件をまとめましょう。

希望条件を明確に伝えることで、希望に合わない求人を紹介されにくくなります。

また、希望条件を決めるときは、「どうしても満たしたい条件」と「満たせたら嬉しい条件」との区別が大切です。

さまざまな条件の求人が紹介されますが、転職で全ての願いが叶うことはめったにありません。どうしても転職先が決まらない場合は、転職エージェントの担当者に相談して、本当に転職すべきかどうか一緒に考えてもらいましょう。

利用前の準備を念入りにしておく

ゲーム業界への転職を成功させるには、業界の職種と業務内容を深く理解することが重要です。ゲーム業界は業界内で幅広い仕事があり、仕事の内容がしばしば異なるためです。

ゲーム業界全体を把握し、転職先の職種や働き方をしっかりと見極めましょう。ゲーム業界について詳しく知りたい場合は、次の方法で情報を収集できます。

  • 転職サイトで求人を比較する
  • 企業の口コミサイトをチェックする
  • ゲーム情報のWebサイトを見る
  • ゲーム会社の公式SNSやゲーム業界関係者のSNSを見る

ゲーム関連の情報サイトであれば、「4Gamer.net」がゲームの最新情報を手に入れるのに便利です。

転職活動は優良求人を見つける情報戦でもあるので、情報収集は積極的におこなうべきです。

ゲーム業界の転職でエージェントを利用する流れ

転職エージェントの基本的な流れは各社ほとんど同じです。以下では、転職エージェントを利用する流れを紹介します。

転職の目的を明確にする

転職活動を始める前に、転職理由を明確にします。ゲーム業界への転職理由には、「ゲームに関わる仕事がしたい」や「ワークライフバランスの充実」などがあるでしょう。

ワークライフバランスを見直したい場合は、労働時間の長さや残業量は重要な要素になります。

転職エージェントに登録する

転職エージェントを利用するには、まず登録が必要です。登録内容は転職エージェントによって異なりますが、一般的には以下の内容を入力します。

  • 名前
  • 生年月日
  • メールアドレス
  • 電話番号
  • 職務経歴
  • 勤務先名

入力した情報に基づいて求人紹介をおこなうため、正確かつ詳細に入力することが大切です。

面談(カウンセリング)

登録が完了すると転職エージェントから連絡があり、面談の日程を調整します。社会情勢に応じて電話面談も可能となり、電話面談と対面での面談で内容に違いはありません。

面談の目的は、転職先への希望と将来のビジョンの共有です。

すぐに企業を紹介したり、求人に応募したりするわけではないので、転職のことは何でも気軽に相談しましょう。事前に職務経歴やスキルをメモしておくと面談がスムーズに進みます。

求人紹介

面談で転職希望を伝えると、担当者が希望に合った求人を紹介します。自分の希望に合った求人を紹介してもらうコツは、希望や不安を詳しく伝えることです。

希望する内容を詳細に伝えることで、仕事のミスマッチを防ぎます。

また、一般公開されていない非公開求人を紹介される場合もあるので、より条件の良い求人が見つかるかもしれません。

求人を紹介してもらう際は、求人票だけでは得られない以下のような情報も得られます。

  • 転職先の社風・雰囲気
  • 業界動向と今後の展望
  • 入社後のキャリアパス
  • 書類選考や面接の難易度

応募・面接

応募する企業が決まったら、担当者が応募手続きをおこないます。応募に必要な履歴書の準備も支援してくれるため、初めての転職でも安心できます。

また、転職エージェントの中には、応募書類と一緒に推薦状を送ってくれる場合もあります。推薦状には、求職者の経歴、スキル、人柄、転職の理由、エージェントが推薦する理由が記載されています。

推薦状があることで、転職の成功率が上がります。これは、応募書類だけでは知り得ない求職者の細かな情報を企業が把握できるからです。

書類選考を通過すると、面接に進みます。転職エージェントでは面接対策をおこなうこともあるので、事前に面接の雰囲気に慣れることができます。

また、面接でよく聞かれる質問も知ることができます。そのため、事前に回答を用意しておくと、面接の合格率を高められるでしょう。

さらに、面接時に採用担当者へのアピールポイントのアドバイスをしてもらい、企業にふさわしい対策をすることも可能です。

転職が初めての方や面接が苦手な方は、転職エージェントへの登録が強力なサポートとなります。

内定・入社

応募先によって面接回数は異なりますが、最終面接に合格すれば内定獲得できます。給与や福利厚生などの勤務条件が通知されるので、希望を満たしているかどうかを必ず確認しましょう。

複数の企業から内定をいただいた場合、転職前に明確にした「転職の目的」が重要な軸となります。転職の目的に基づいて1社を決めましょう。

アフターフォロー

面接を通過して内定・入社後も、転職エージェントによる以下のようなアフターフォローが受けられます。

  • 勤務開始日の調整
  • 給与等の条件交渉の代行
  • 退職の交渉
  • 引継ぎのアドバイス

担当者に給与交渉も代行も任せられるため、条件の良い転職になる可能性があります。また、退職の交渉もサポートしてもらえます。

ゲーム業界の転職で失敗しないためのポイント7つ

ゲーム業界で転職活動するにあたり、失敗や後悔しないための注意点を解説します。

役立つスキルや強みを探してアピールする

これまでの職歴を振り返り、業界で培った経験やスキルを強みとして自身の魅力をアピールしましょう。ゲーム業界の経験がなくても、ゲーム業界で役立つ経験とスキルは強みになります。

マネジメント力、コミュニケーション力、マーケティングノウハウはゲーム業界ならではの欠かすことのできない要素です。

そのため、即戦力として評価されることもあります。

前職の経験が活かせる部署に応募する

ゲーム業界への転職は、前職の経験を最大限に活かすことが大切です。前職の仕事内容や携わってきた分野の理解を深め、ゲーム業界とどのように繋げられるかを考えましょう。

たとえば、

  • 販売スタッフ→お客様の立場で考える力を活かす
  • 不動産営業職→子どもと家族の暮らしの視点を強みにする
  • 一般事務→正確さで書類をミスなくチェックできる点を活かす

一見、ゲーム業界とは関係のない仕事でも、深く掘り下げて考えると、活かせるポイントが見つかるはずです。

転職のしやすさで職種を決める

ゲーム業界への転職は、転職しやすい職種を目指しましょう。ゲームを作りたくてゲーム業界への転職を考える方もいるでしょう。しかし、開発とは別の部署で経験を積むことも視野に入れましょう。

同じ業界内であれば比較的転職しやすいので、まずはゲーム業界で実績を積むことが大切です。

また、ゲーム業界にはさまざまな職種があります。ゲームの企画、制作や実装に関わる仕事、テストに関わる仕事などがあるので、挑戦しやすい仕事を見つけるために業務内容の研究をおすすめします。

プログラマーになりたい場合はプログラミング言語を学ぶ必要があり、プランナーになりたい場合は企画とマーケティングの経験が必要です。

ゲームの制作過程や職種ごとの業務内容を理解したうえで、自分に向いている職種を考えてみましょう。

非正規雇用から正社員を狙う

ゲーム業界では、正社員登用を前提にアルバイトや派遣社員を採用する企業があります。未経験で正社員になるのが難しい場合は、まずはアルバイトなどで経験を積むのもひとつの方法です。

非正規雇用でも必要なスキルを身につけて実績を積めば、正社員として採用され、希望する職種に就ける場合もあります。

アピールできる実績を作る

業務で使用するソフトや基礎知識を身につければ、選考を有利に進められます。必要なスキルや資格は職種によって異なるので、まずは働きたい職種を絞り込み、求人情報などで要件を確認しましょう。

ゲーム業界の専門用語を知っていれば、転職後もスムーズに業務を習得できます。

また、面接では「入社前に知っておくべきことはありますか?」などの質問をすることで、仕事への意欲のアピールに繋がります。

地方の企業も検討する

ゲーム制作会社は東京が本拠地というイメージが強いかもしれません。

しかし、地方にもゲーム関連の企業が多くあります。ゲーム業界への転職希望者は東京へ注目しているため、結果として地方の企業は競争率が低い傾向にあります。

さらに、リモートワークに対応する企業が増えています。

そのため、求人を探すときは、地方にも視野を広げて、ニーズに合った企業を見つけましょう。

他の業界で経験を積んでから転職する

現在のスキルと経験ではゲーム業界への転職が難しいと思う場合は、他の業界で経験を積むことを検討しましょう。

ゲームエンジニアになりたいならエンジニア、ゲームプログラマーになりたいならプログラマーのように、ゲーム業界に関連する経験を積んでから転職もできます。

ゲーム業界への経験がなくても、スキルがあれば即戦力として採用される可能性もあります。

ゲーム業界に転職者が多い理由

ゲーム業界への就職を考えている方の中には、ゲーム業界の転職者が多いことに不安を感じている方もいるかもしれません。転職者が多いことで悪いイメージになっている場合もあるでしょう。

ゲーム業界で転職者が多い理由には、ゲーム業界の事情が関係しています。

ここからは、ゲーム業界で転職者が多い理由について見ていきましょう。

キャリアアップ・ステップアップのため

ゲーム業界に限らず、前向きな転職理由のひとつに「キャリアアップ・ステップアップのため」というものがあります。

特に初めての就職の場合、自分のポテンシャルと会社のレベルをうまく比較するのは難しいものです。

そのため、ある程度仕事を覚えてスキルを身につけたら、「自分が成長できる場所で頑張りたい」「さらに評価される会社で働きたい」と考えるようになるはずです。

プロジェクト単位で働くことが多いため

ゲーム業界では、開発タイトルごとにプロジェクトを組むことも珍しくありません。プロジェクトごとに人間関係や役割が変わるため、所属する場所を変えながら、成長していく傾向があります。

そのため、プロジェクトがチームを動かすように、会社自体を移動する方もいます。

また、参加したいタイトルに関連するプロジェクトに参加できず、不満を感じ転職する人もいます。

ゲーム会社に勤めている方全てが簡単に転職しているわけではありません。しかし、他の業界よりも転職者が多いことは周知の事実であり、転職を否定的に捉える方が多いのも事実です。

労働条件が厳しいため

ゲーム業界ではあまり多くはありませんが、「長時間の残業を強要する」「働いた時間に対して給料が安い」会社もあります。労働条件が厳しい場合は、ホワイトな会社への転職が正しい選択でしょう。

特にブラック企業に勤めていなくても、より効率的な職場環境を求めて転職を検討する方もいるでしょう。ゲーム業界は残業が多いイメージがありますが、職場環境や福利厚生が優れている企業もあります。

働き方を改善したいという理由で転職する方もいるため、転職は必ずしもネガティブなことではありません。

会社の雰囲気・売上が良くないため

入社したものの、社内の雰囲気が悪かったり、パワハラやセクハラがあったりなどの場合は、転職を検討する方が多いでしょう。そのような転職理由はゲーム業界に限ったことではありません。

ゲーム業界特有の状況であるとすれば、売上や利益の低さが会社の雰囲気に直結していることが考えられます。

ゲーム業界は実力主義の傾向が根強く、年功序列の価値観はないとされています。しかし、結果が出ないとプレッシャーとなり、マイナス感情に陥りがちな方もいます。

プレッシャーやストレスの感じ方はさまざまですが、所属するチームやプロジェクトが会社の利益に貢献していない場合、転職を検討する可能性が高くなります。

ノウハウが業界間で活かしやすい

ゲーム業界は、業界で培ったスキルやノウハウを活かしやすいという特徴があるため、転職者を歓迎する傾向にあります。

また、常に最新の技術を求められる業界のため、スキルが未知数の新人をゼロからトレーニングするよりも、即戦力がある転職者を採用する方が有効と考える会社も多数あります。

ゲーム業界は転職が多いため、終身雇用にこだわる方もほとんどいないとされています。

そのため、ゲーム業界は個人としても企業側としても転職するハードルが低い傾向にあります。

ただし、短期間で頻繁に転職すると、採用時に不利になることもあります。転職をする際は、スキルや経験を身につけてから転職活動をしましょう。

【未経験者向け】ゲーム業界とは?

ゲーム業界は、主にゲームセンターや家庭用ゲームの本体やソフトウェアの開発・販売をおこないます。また、スマホで手軽に遊べるスマホゲームやオンラインゲームの開発もおこなっている企業もあります。

ゲーム業界を、以下の5つに分類して解説します。

1. ゲームハードウェア企業:ゲーム機器のハードウェアの開発・製造・販売
 2. ソフトウェア企業:ゲームソフトの開発・販売をおこなう企業の総称
 3. ゲームデベロッパー:ゲームの開発元
 4. ゲームパブリッシャー:ゲームの販売元
 5. サードパーティー:ハードメーカーと関係がないソフトの開発

昨今の感染症の影響で室内でのエンターテインメントへの関心が高まっているため、ゲーム業界は売上が伸びていることから、求人案件の増加も期待できるでしょう。

【参考記事】活況を呈する国内ゲームソフト産業;ゲームソフト産業の今後の見通しは?|その他の研究・分析レポート|経済産業省

以下、ゲーム業界について紹介します。

ゲームハードウェア企業

ハードウェア企業とは、ゲーム機器のハードウェアの開発製造および販売をする会社です。VRゲームで利用できるVR機器の開発も進んでいて、さまざまなサービス展開をしています。

ゲーム業界のハードウェアは主に大企業が、独自のゲームソフトを開発しています。

ゲームのハードウェアとしては、任天堂のNintendo Switch、SONYのPlayStationなどがあります。

ゲームソフトウェア企業

ソフトウェア企業とは、ゲームソフトを開発・販売に関わる会社です。また、ソフトウェア企業は、ゲームソフト開発をおこなうデベロッパーゲームソフトの企画・販売をおこなうパブリッシャーの2種類があります。

ソフトウェア企業の例としては、デベロッパーのサイバーコネクトツーやパブリッシャーのスクウェア・エニックスがあります。

ソフトウェア企業の業務内容はさまざまです。したがって、ソフトウェア企業を志望する場合は、働きたい会社の仕事について、しっかりと調査する必要があります。

以下では、デベロッパーとパブリッシャーについて詳しく見ていきましょう。

ゲームデベロッパー

デベロッパーとは、ゲームを開発する会社を指す用語です。デベロッパーは裏方の仕事のため、一般的にあまり知られていません。

たとえば、ポケモンシリーズを販売する任天堂は知っていても、デベロッパーのゲームフリークは知らない方が多いのではないでしょうか。

ゲーム自体に会社の色が出やすいため、固定のファンが付きやすい傾向にあります。

ゲームパブリッシャー

パブリッシャーとは、ゲームを販売する会社を指す用語です。パブリッシャーの役割は、ゲームの企画、宣伝、販売です。

開発するデベロッパーとは異なり、カプコンやスクウェア・エニックスなど、誰もが少なくとも一度は耳にしたことがある一般的に知られた企業が含まれます。

また、大手ゲーム会社の特徴は、デベロッパーを兼ねるパブリッシャーが多いことです。

サードパーティー

サードパーティーとは、ゲームソフトを製造および販売するソフトウェアメーカーやゲーム周辺機器を販売するメーカーを指す用語です。

この用語は「第三者」を意味し、ハードウェアを販売するメーカーをファーストパーティー、ソフトウェアを販売するメーカーをサードパーティーといいます。

元々はソフトウェアメーカーのことを指していましたが、近年は周辺機器を販売するメーカーもサードパーティーに所属しているケースが多いようです。わかりやすい例としては、コントローラが挙げられます。

ゲーム業界の動向に応じ、流行のゲーム機器に使えるソフトを開発できることが特徴です。

ゲーム業界の職種

ゲーム業界で転職を成功させたいのであれば希望する場合、ゲーム業界の主な職種を理解しておく必要があります。ここからは、ゲーム業界の主な職種を紹介します。

  • ゲームプロデューサー:予算管理やスケジューリング、宣伝、販売計画の立案など。プロジェクト全体の統括をおこなう。
  •  ゲームディレクター:現場で働くスタッフの統括やゲームの監督・演出などをおこなう
  • ゲームデザイナー:2D・3Dのグラフィック作成などをおこなう。
  • シナリオライター:ゲームシナリオの作成をおこなう。
  • ゲームプランナー:ゲームの企画・立案など、ゲーム全体の構成管理をおこなう。
  • ゲームプログラマー:ゲームを動かすためのプログラミングをおこなう。
  • デバッガー:開発後のゲームにバグがないか確認をおこなう。

ゲームプログラマーやデザイナーなど、スキルや経験が必要な職種もあることは事実ですが、デバッガーとして下積みを経験して正社員として採用されるケースもあるようです。

ゲームプロデューサー

ゲームプロデューサーとは、ゲーム開発における「総監督」のポジションを持つ職種です。プロデューサーは、ゲーム開発の進捗を管理するとともに、ゲーム開発に必要な資金を調達し、プレイヤー数を増やすためのマーケティングをおこないます。

開発規模が小さい現場では、ゲームプロデューサーを置かずにゲームディレクターなど他の職種の担当者が総指揮を取ることがあります。

一方で、大きな予算がかかっている大作では、ゲームディレクターが現場での業務に専念できるようゲームプロデューサーが配置されます。

ゲームプロデューサーは、総責任者としてゲーム市場から与えられる予算の規模や、開発メンバーの能力を見定めて、「いかに利益を生み出せるか」というビジネス的な側面を監督する仕事です。

したがって、多くの場合には、ゲーム関連の仕事に長年携わってきた人がゲームプロデューサーになります。ゲームディレクターやゲームプランナーとして経験を積み、アシスタントプロデューサーを経てゲームプロデューサーになるケースがほとんどです。

ゲーム業界で長年の経験がない方が、突然プロデューサーへの転職は難しいでしょう。

ゲームディレクター

ゲームディレクターとは、ゲーム開発における「現場監督」を担う職種です。ゲーム開発プロセスの監督として、制作の指示、日程調整やスケジュール管理、現場スタッフの管理などをおこない、プロジェクトをリードします。

ゲームディレクターは、ゲームプログラマー(ゲームエンジニア)、デザイナー、サウンドクリエイターなどチーム全員をまとめて的確に指示をする立場です。そのため、リーダーシップと高度なコミュニケーション能力が求められます。

前述のとおり、ゲームディレクターは、各メンバーに指示を出す必要があります。ゲーム全般に関する知識だけでなく、グラフィック、シナリオ、音楽、プログラミングなどの専門分野に関する知識も求められるでしょう。

したがって、ゲームディレクターを目指す場合、プログラマーまたはデザイナーとしてのゲーム業界での経験を積んでから、キャリアアップをしていく必要があるでしょう。

ゲームディレクターになりたいのであれば、ゲーム業界経験者である必要があります。

ゲームデザイナー

デザイナーは、キャラクターデザイン、CGデザイン、グラフィックデザイン、エフェクトデザインなど、各分野でビジュアルデザインを担当します。各分野で専門性が違うため、分担して業務をおこなうことが通常です。

ゲームディレクターの指示にしたがってイメージやアイデアを具現化するため、デザイナーとしての創造力や工夫も大切です。

また、近年ではグラフィックをプログラミングによって動かす場面も増えてきました。プログラマーやエンジニアと共同で作業することも少なくないため、プログラミングに関する基礎知識があるとデザイン作業が円滑に進むでしょう。

加えて、正確に伝えるコミュニケーション能力も必要です。

転職にはある程度のデザインスキルが必要になるので、未経験でゲームデザイナーを目指す場合には、ゲームデザインの専門学校やプログラミング系の専門学校で業務に必要となるスキルを身につけると良いかもしれません。

シナリオライター

シナリオライターは、ゲームのストーリーやキャラクターのセリフなどのシナリオを作る職種です。

スキルや経験も重要ですが、本人の創造力やアイデアが最も重要です。そういう意味では、未経験でも活躍できる可能性があるでしょう。

大作RPGのように、プロジェクト内の負担比重がシナリオライターに多くかかる場合には、スキルが認められて高収入が期待できるでしょう。

一方、シナリオを重視していないプロジェクトの場合には、多くの収入を得ることは難しいかもしれません。

ゲームプランナー

ゲームプランナーとは、ゲームの企画・立案、ストーリーやシナリオの作成、仕様書の作成などを担当し、ゲーム全体の構成と管理をおこなう職種です。一人で全てを担当するわけではなく、分担しておこないます。

経験豊富なゲームプランナーほど、ゲームの企画・提案・ストーリー作成など、ゲームのコア部分に注力できるようになります。

ゲームプランナーにとっての課題は、売上が伸びる企画を立ち上げることです。企画が立ち上がった後も、ゲーム市場やプレイヤーの嗜好、トレンドを鑑みて、ゲームの仕様やシナリオ、イベントなどのアイデアを生み出す必要があります。

未経験のゲームプランナーを採用する企業も多いですが、新卒や実績の少ない方は、デバッグ作業やレベルデザインの調整が主な仕事になります。

デバッグ作業とは、ゲームのバグを検知することで、バグを見つけてゲームをよりよいものにする作業です。また、ゲーム制作におけるレベルとはステージやエリアを指す言葉で、レベルデザインとはゲームのステージを構築・デザインする作業です。

ゲームプログラマー

ゲームプログラマーは、実際にゲームを動かすためのプログラミングを担当します。ゲームの基礎となる企画やシステム設計、キャラクターの動きの設定、BGMの設定などプログラムを作成します。

快適な操作、プロセスの最適化、バグの修正など繊細な作業が多く、集中力が必要です。

ゲーム開発に欠かせない専門職であるゲームプログラマーの需要は着実に伸びており、転職市場の求人数も増加しています。

2023年上半期のITエンジニアの求人数は、アプリ、インフラともに増えるでしょう。DXに対するニーズ、Web3.0への注目の高まりに加え、基幹システム「SAP ERP 6.0」(ECC 6.0)が標準保守期限を迎える「2027年の崖(2027年問題)」への対処が迫られるなか、求人数は年々増加傾向にあります。

引用元:転職市場予測2023上半期 IT・通信(ITエンジニア)の転職市場動向 |転職ならdoda(デューダ)

デバッガー

デバッガーは開発後のゲームを実際にプレイし、バグを探す職種です。

他の職種に比べてスキルや経験を必要としないため、未経験からの転職者が多い傾向にあります。

ただし、ゲームの仕組みを把握していなければ見つけられないバグも存在するため、ゲーム系の専門学校でゲーム開発の基礎的な知識をつけておくこともおすすめです。

なお、ゲームデバッグ専門の会社に就職した場合、ゲーム会社からの請負という形で案件を受けるため、どのようなゲームのデバッグを担当するかはその時々によって異なるでしょう。

ゲーム業界の転職でよくある質問

ゲーム業界の転職でよくある質問には、以下のようなものがあります。

  • 未経験でゲーム業界に転職できる?
  • ゲーム業界での転職では面接でどのようなことを聞かれる?
  • ゲーム業界に転職できる人の特徴とは?

以下でそれぞれ見ていきましょう。

未経験でゲーム業界に転職できる?

ゲーム業界は未経験でも転職可能です。

しかし、大手企業は応募者が多いのに対し、ゲーム業界は採用人数が少ないため、倍率が高くなります。また、未経験の場合は、ゲーム業界で提出が求められる制作物をまとめた「ポートフォリオ」が作れません。

その結果、未経験はスキルを伝えにくく、採用されにくい可能性があります。

しかし、実務経験がなくても、SEやプログラミングやプロジェクトマネジメント、デザインなど、ゲーム業界に繋がる経験やスキルがあれば採用されることもあります。

未経験から転職を希望する場合は、ゲーム業界で使える経験とスキルがあるかを確認しましょう。

ゲーム業界での転職では面接でどのようなことを聞かれる?

面接官は志望動機を聞きます。志望動機を聞くことで、企業のビジョンや社風とどの程度一致しているかを確認します。志望動機は、事業内容、ビジョン、社風を理解していることを伝えることが大切です。

さらに、「経験をどのように貢献できるか」「入社したらどんなゲーム開発をしたいのか」などのアピールもしましょう。

また、ゲーム会社の面接では、ゲームへの関心を測るような質問を必ず聞かれます。回答は、自分が応募する職種に合った内容を話しましょう。

たとえば、デザイナー職での転職は好きなゲームデザイナーの話をしましょう。

エンジニアで転職を考えているなら、プログラミングの観点から特定のゲームについて話します。プランナー職での転職は、ゲーム企画を話すなどのことを考慮しましょう。

ゲーム業界に転職できる人の特徴とは?

ゲーム業界はコミュニケーション能力が欠かせません。エンジニアというと物静かに働くイメージがあるかもしれませんが、実際にはどの業種でも多くの人と連携して仕事をしています。

そのため、会話を通じて積極的に情報を共有しようとする高いコミュニケーション能力が重要です。

また、ゲーム業界は変化や流行、トレンドの影響を大きく受けています。周りの変化を敏感に察知し、社会情勢やトレンド、ITなどの新しい情報に対して常にアンテナを張っておくことが大切です。

まとめ

ゲーム業界の転職では、「シリコンスタジオエージェント」や「ファミキャリ」などのゲーム業界特化型の転職エージェントの活用がおすすめです。

また、「マイナビクリエイター」や「リクルートエージェント」など、大手の転職エージェントでは求人数が多く、手厚いサポートが期待できるので、登録しておいて損はないでしょう。

ゲーム業界にはさまざまな職種があり、雇用条件も多種多様です。ご自身が納得いく転職ができるよう、ゲーム業界に精通したアドバイザーと細かくコミュニケーションをとって万全の体制で挑みましょう

「ゲーム業界で転職したいけど年収が下がりそう」「ゲーム業界はやめておけという意見があるから不安」など、転職自体に懸念がある方もいるかもしれません。

転職エージェントの利用は無料ですし、必ずしも転職しなければならないというわけではないため、まずは相談という形で登録してみてもよいでしょう。

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株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。