介護士におすすめの転職サイト15選を徹底比較!失敗しない選び方も解説

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本記事は、転職エージェント公式サービス(リクルート・マイナビ・ビズリーチ等)の広告リンクを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。

転職サイトは数が多く、どれを選んだらよいか迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

介護士が転職を検討する際は、介護職に特化した転職サイトの利用が必須です。転職に失敗しないためには、それらのサイトから自分に合ったところを選ぶ必要があります。

本記事では、転職サイトの選び方のコツを紹介しつつ、介護職に特化した転職サイトをランキング形式で比較解説します。
それぞれのサイトの強みや選び方のコツも合わせて紹介するので、自分に合った介護士向けの転職サイトや選び方を理解できるようになるでしょう。

本記事を参考に、自分に合った転職サイトを探してみてください。

介護士におすすめの転職サイト上位5社
サイト名 評価 特徴

 

介護ワーカー公式

4.8

8万件以上の公開求人を保有しているおすすめNo.1の介護士転職サイト

かいごジョブ公式

4.5

累計会員数130万人以上の大手転職サイト

レバウェル介護

公式

4.3

福利厚生や資格取得支援が充実している転職サイト


ミラクス介護公式

4.0

非公開求人を9万件以上保有し、求人数は業界最大の転職サイト

マイナビ介護職公式

3.8

大手人材サービス会社の株式会社マイナビが運営している介護職・福祉系の転職サイト

 

目次

介護士におすすめの転職サイト15選

介護士が転職するには、介護士の転職に特化した転職サイトを利用することが成功への近道です。ここではおすすめの転職サイトを紹介します。

1位:介護ワーカー|全国展開で9万件以上の豊富な求人数

介護ワーカー

介護ワーカーは株式会社トライトキャリアが運営する、介護職に特化したエージェント型の転職サイトです。

2023年4月現在94,000件以上の公開求人があります。全国のエリアに対応しており、求人件数の多さが魅力です。
地域や職種だけでなく、施設や勤務形態などニーズに合った検索ができます。所有している資格からおすすめの仕事を探せるところも特徴です。

夜勤に特化した非公開求人もあるので、しっかりとした収入が欲しい方にもおすすめと言えるでしょう。

さらに介護ワーカーでは、介護職が未経験の方への求人も多数用意されています。未経験の場合は教育制度が整った求人を紹介してくれるので、介護職にチャレンジしてみたい方でも登録しやすいエージェントと言えます。

まだ転職しようかどうか迷っている、もしくは働きながら情報収集したい場合は、面談を受け付けています。介護業界への転職に少しでも興味があれば、登録をおすすめするエージェントです。

2位:カイゴジョブ|電話で求人探しのサポート

カイゴジョブ

カイゴジョブは、介護・福祉業界に特化した転職サイトです。株式会社エス・エム・エスが運営しています。
2022年2月時点での累計会員数は140万人を誇り、安定した求人の紹介を求める方におすすめです。求人は全国エリアに対応しているので、地方に住んでいても求人を探しやすいところもメリットと言えます。

求人検索は、給与や福利厚生をはじめ、勤務時間や応募条件など、さまざまな条件から検索可能です。サイトの利用に慣れていないと、検索方法に迷ってしまうこともあるでしょう。求人の探し方が分からずなかなか良い求人が見つけられない場合は、電話で求人検索や応募ができるサポートもあります。

さらに、カイゴジョブから応募して転職が決まった場合、60日以上継続して勤務すれば勤続支援金を受け取ることができます。金属支援金は転職後のモチベーションが上がる、嬉しいポイントだと言えるでしょう。

カイゴジョブではハローワークの求人検索も行えるので、ハローワークの求人に興味がある方にもおすすめです。自分で検索・応募をするサービスですが、まず登録しておいて損はない転職サイトだと言えるでしょう。

3位:レバウェル介護(旧きらケア介護)|ミスマッチのない転職に強み

レバウェル介護

レバウェル介護(旧きらケア)はレバレジーズメディカルケア株式会社が運営する、介護職に特化したエージェント型転職サイトです。専門のキャリアアドバイザーが面接対策を行います。キャリアアドバイザーは、面接の際も同行してくれるので、安心して転職活動を行えるでしょう。

レバウェル介護は、2023年4月現在、全国エリアで5万件以上の求人を探せます。希望の労働条件はもちろん、施設の雰囲気から求人を特集しているところも特徴で、給与面だけでなく職場の人間関係などが気になる方におすすめです。

職場の良いところだけでなく、離職率や人間関係、有給消化率など、ネガティブな情報も隠さず伝えてくれるのも、レバウェル介護ならではの特徴です。転職が決まってから「こんなはずじゃなかった」とミスマッチを起こす可能性が低くなるところも、注目ポイントだと言えます。

レバウェル介護では介護経験がない場合でも求人の紹介が可能です。未経験や無資格から介護職にチャレンジしたい方は、ぜひ登録をおすすめします。

4位:マイナビ介護職|アドバイザーが面接に同席

マイナビ介護職

マイナビ介護職は、株式会社マイナビが運営する介護職に特化したエージェント型の転職サイトです。対応エリアは全国で、エリアや希望条件を細かく絞って検索できます。

マイナビ介護職では、介護専門のキャリアアドバイザーが、現在の悩みや職場の希望をしっかりヒアリングし、自分に合った求人を紹介してくれます。書類の添削や模擬面接までもあり、転職が決まるまでしっかりとサポートしてくれるところも強みです。

マイナビ介護職では、全国の21ヵ所に面談会場が設けられており、休日でも介護職のための転職相談会を実施しています。忙しくて面接会場まで行くのが難しい、まずはどんな非公開求人があるかを知りたいという方には、電話やメールでの対応も可能です。

転職に関する様々な手続きもすべてお任せできるので、働きながら転職活動を進めたい方にもおすすめと言えるでしょう。

5位:かいごGarden┃就業後のアフターフォローも充実

かいごGarden

かいごGardenは、株式会社ツクイスタッフが運営する、介護・医療に特化したエージェント型の転職サイトです。2023年4月現在の公開求人数は、66,000件以上あります。

グループ会社である株式会社ツクイは、40年以上介護サービスを提供しています。全国700ヵ所以上で介護サービスを提供してきたノウハウを活かした求人サービスを行っているところも、かいごGardenの強みと言えるでしょう。

かいごGardenでは、介護の資格を持ったキャリアコーディネーターが多数在籍しているところも特徴です。実際に介護現場で働いてきた経験も踏まえて、親身に相談に乗ってもらえます。

拠点は全国で29ヵ所あり、地域に密着した求人情報を提供してくれるところもポイントです。引っ越した場合でも引っ越し先の支店に今までの状況を引き継いでもらえるので、今後引っ越しする可能性がある方でも安心して使えます。

かいごGardenでは、転職が決まった後も継続したサポートがあるところもメリットです。定期的に仕事の状況をヒアリングし、何か悩みやトラブルを抱えている場合は、相談に乗ってもらえるため、就職後もしっかりサポートしてもらいたい方におすすめです。

6位:ミラクス介護|介護業界最大級の求人数

ミラクス介護

ミラクス介護は、医療福祉業界で豊富な転職サポート実績をもつ株式会社ミラクスが運営する、介護業界に特化したエージェント型の転職サイトです。

2023年4月現在の総求人数は126,000件以上と豊富で、キャリアアップを目指す方はもちろん、未経験やブランクのある方にもマッチした求人を見つけることができます。

ミラクス介護では、専任コンサルタントによる丁寧なヒアリングに基づいた求人紹介から、面接対策、就業後サポートまでを一貫して行ってもらえます。9万件を超える非公開求人の中から最適な求人を紹介してもらえる点も魅力です。

ミラクスでは、正社員以外にも派遣や紹介予定派遣なども取り扱っています。転職したい気持ちはあるけれど、どのような働き方がよいか迷っている方は、ミラクスへの相談がおすすめです。

7位:ジョブデポ介護|豊富な未公開求人が魅力

ジョブデポ介護

ジョブデポ介護は、with Career株式会社が運営する介護職やヘルパーの求人に特化した転職サイトです。2023年4月時点の求人数は230,000件以上と国内トップクラスで、全国各地の介護職の求人を探すことができます。

ジョブデポ介護求人数が豊富であるため、自分の希望条件により近い求人を探すことができる点が魅力です。ただし、公開されている求人はほんの一部です。その他にある豊富な非公開求人を閲覧するには、会員登録が必要となります。

8位:介護エイド|職場の人間関係を重視する方はここ

介護エイド

介護エイドは、教育や福祉業界の人材サービスに強い株式会社サクシードが運営する、介護職に特化した転職サイトです。「人間関係に悩まない職場への転職支援サービス」というキャッチコピーを掲げています。

介護エイドでは、実際に入職した方の口コミや、独自ルートで入手した情報などに基づいて求人の職場環境を把握しています。その上で、良好な職場環境を維持している施設・事業所を厳選して紹介しているのです。人間関係だけでなく、人材不足に陥っていないか、福祉は充実しているかといった点も調べているため、働きやすさを重視する方におすすめの転職サイトと言えるでしょう。

コーディネーターとはLINEでやりとりも行えるので、心配事などを気軽に相談できる点も魅力です。転職後でもいつでも連絡可能なので、転職先で困ったことがあれば相談できます。

9位:リジョブケア|スキルをアピールしてスカウト獲得

リジョブケア

リジョブケアは、株式会社リジョブが運営する、介護・看護職に特化した転職サイトです。豊富な求人の他、スカウト機能が備わっている点も特徴として挙げられるでしょう。

スカウトとは、サイト登録者の経歴や資格に興味を持った介護施設や事業所側から、応募の誘いが届く制度です。スカウト経由だと内定率が1.4倍になるという結果もあり、資格をアピールしやすくキャリアアップに繋がるでしょう。

10位:ベネッセMCM介護士|豊富な大手企業の求人

ベネッセMCM介護士

ベネッセMCM介護士はベネッセコーポレーションのグループ企業が運営する、介護職に特化した転職サイトです。

ベネッセMCM介護士の強みは、有名病院や大手優良企業の求人を多数保有している点にあります。介護士としてのキャリアを高めたい方や、給与を重視する方におすすめの転職サイトと言えるでしょう。

ベネッセMCM介護士では、介護業界に精通した専任コンサルタントが、マンツーマンできめ細やかなサポートを行ってくれます。15年以上のノウハウと実績をもとに、ミスマッチの少ない転職を叶えてくれるでしょう。

11位:クリックジョブ介護|現場の情報を教えてもらえる点が魅力

クリックジョブ介護

クリックジョブ介護は、ライフワンズ株式会社が運営する介護職に特化した転職サイトです。

クリックジョブでは専任のエージェントがつき、ヒアリングに基づいて好条件の求人を紹介してもらえます。

履歴書の書き方や面接対策まで手厚く丁寧なサポートも、クリックジョブ介護の特徴です。転職が初めてでも、安心して利用できるサイトと言えます。

12位:ジョブメドレー介護|地方の求人も豊富

ジョブメドレー介護

ジョブメドレー介護は、株式会社メドレーが運営する介護職に特化した転職サイトです。2023年4月現在で、会員数は150万人を突破しています。多くの介護職希望者に支持されているサイトと言えるでしょう。

2023年4月現在、全国に約40万件の求人を持っていて、各県1,000件以上の求人があります。なかには企業や事業所の紹介動画を載せている求人もあり、職場の雰囲気をつかみやすい点も魅力です。スカウト機能を利用することで、自分のスキルをアピールして有利に転職を進められます。

13位:介護求人ナビ|独自特集から思わぬ出会いも

介護求人ナビ

介護求人ナビは、株式会社ハートメディカルケアが運営する、介護・福祉関連の求人に特化した求人サイトです。2023年4月現在で全国約47,000件以上の豊富な求人を持っているので、自分の希望条件により近い求人を探すことができるでしょう。

介護求人ナビは、オープニングスタッフ募集、残業なし、ハイクラス・キャリアアップなど様々な求人特集を組んでいます。具体的な条件が固まっていない方は、まずは特集から探してみるのもよいでしょう。

14位:e介護転職|地図検索が便利

e介護転職

e介護転職は、株式会社ベストパーソンが運営する、介護・福祉の求人に特化した転職サイトです。

e介護転職の最大の特色は、検索方法の多彩さです。職種や地域、路線や駅名からも検索可能です。土地勘の無い場所でも、駅からのおおよその距離感などを把握しやすいと言えるでしょう。

15位:ナイス介護|お得に資格を取得

ナイス!介護

ナイス介護は、株式会社ネオキャリアが運営する、介護職に特化した転職サイトです。介護職経験者がキャリアアップできる求人から、未経験から始められる求人まで幅広く取り扱っています。

ナイス介護には、資格支援制度もあります。ナイス介護を通じて転職することで、提携の資格取得支援スクールでの介護職員初任者研修の受講料が全額キャッシュバックされます。介護職員実務者研修の受講料は、最大66,000円のキャッシュバックです。これから介護業界で資格取得し、キャリアアップを考えている方には、最適な転職サイトと言えるでしょう。

介護士におすすめの転職サイト上位5社
サイト名 評価 特徴

 

介護ワーカー公式

4.8

8万件以上の公開求人を保有しているおすすめNo.1の介護士転職サイト

かいごジョブ公式

4.5

累計会員数130万人以上の大手転職サイト

レバウェル介護

公式

4.3

福利厚生や資格取得支援が充実している転職サイト


ミラクス介護公式

4.0

非公開求人を9万件以上保有し、求人数は業界最大の転職サイト

マイナビ介護職公式

3.8

大手人材サービス会社の株式会社マイナビが運営している介護職・福祉系の転職サイト

 

介護士におすすめできる総合型転職エージェント5選

介護士や介護業界での転職では、介護に特化した転職エージェントだけでなく、総合的に求人を扱う転職エージェントへの登録もおすすめです。特化型と総合型双方の転職エージェントを使うことで、幅広く求人を探すことができます。

ここからは、介護士におすすめできる総合型転職エージェントを5つ紹介します。

  1. リクルートエージェント
  2. マイナビエージェント
  3. doda
  4. doda X
  5. type転職エージェント

1.リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、株式会社リクルートが運営する大手転職エージェントです。2023年4月時点の非公開求人数は25万件以上で、介護業界を含めてかなり豊富な求人を扱っています。

リクルートエージェントは、幅広いジャンルの求人が最大の特徴です。多くの業界を網羅しているため、介護業界での希望職種についてもアドバイスがもらえるところがメリットと言えるでしょう。リクルートエージェントの求人は、広く浅い傾向があります。リクルートエージェントだけでなく、介護業界に特化した転職エージェントとの掛け持ちがおすすめです。

2.マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、株式会社マイナビが運営する転職エージェントです。2023年4月時点の公開求人総数は63,000件以上、非公開求人件数は17,000件以上で、きめ細かなサービスを得意としています。

マイナビエージェントは、キャリアアドバイザーの専門性が高いことが大きな特徴です。介護に詳しいキャリアアドバイザーに担当してもらうことにより、転職活動を進めやすくなるでしょう。マイナビエージェントでは、20代や30代向けの転職相談会が開催されています。土曜日も開催されているので、平日は仕事があっても参加できる点が魅力と言えるでしょう。

3.doda

doda

dodaは、人材紹介サービスのパーソルキャリア株式会社が運営している転職エージェントです。2023年4月時点での求人件数は、18万件以上あります。

dodaでは、各業界専門のプロのキャリアアドバイザーが転職活動をサポートしてくれます。はっきりと転職時期を決めていない場合でも、転職相談だけの受付が可能です。介護業界の動向や企業のニーズも踏まえた上で、転職したらよいかどうかのアドバイスが受け取れるでしょう。

4.doda X

dodaX

dodaXは、パーソルキャリア株式会社が運営する転職エージェントです。2023年4月時点での求人数は約3万件で、すべてハイクラス求人であるところが特徴です。

doda Xはハイクラス向けであるため、管理職以上を目指す場合におすすめです。ただし、求人数が少ないため、介護業界に絞ると求人が少ないかもしれません。doda Xだけでなく、介護業界に特化した転職エージェントとの併用がおすすめです。

5.type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、首都圏の転職サービスに強い転職エージェントです。サービス開始から25年間で。累計34万人以上の転職サポート実績があります。

type転職エージェントのキャリアアドバイザーは、転職者の経験職種別に分かれています。介護業界に精通したキャリアアドバイザーであれば、業界ならではの悩みにも相談に乗ってくれるでしょう。

介護士におすすめの転職サイトを選ぶ3つのポイント

転職サイトには、それぞれに個性があります。

転職サイトを選ぶ際には、それらの個性と自分がなぜ転職したいと考えているのか、または転職先には何を求めているのかといった希望とマッチしているかを判断することが重要です。

転職サイトを選ぶ際は、次の3点を意識して選ぶといいでしょう。

  1. 求人数の多さ
  2. 住まいや希望地域の求人数は確認が必要
  3. サポートの手厚さ

1.求人数の多さ

介護士向けの転職サイトは、サイトごとに求人数が大きく異なります。自分の求める条件によりマッチした転職先を選ぶ際は、求人数の多さは注目すべきポイントです。

求人数が多いと探すのが手間と感じてしまうかもしれません。しかし、求人数が多いサイトは条件を細かく設定して検索をかけることができるため、求人数が多いサイトを選ぶことが転職サイト選びの重要ポイントといえます。

  • 未経験に強いのか
  • キャリアアップ可能か

上記のような求人ごとの特徴を踏まえた上で、求人数の多さを見てみましょう。

2.住まいや希望地域の求人数も確認が必要

自分が住んでいる地域や、希望する勤務地周辺の求人が充実しているかどうかも、あらかじめ確認しておく必要があります。特に大手の転職サイトを利用する際には、希望勤務地で検索して、求人数を確認・比較してみるとよいでしょう。

希望する勤務地に地域密着型の転職サイトがある場合は、そちらも確認してみることをおすすめします。

3.サポートの手厚さ

転職先を紹介してもらえるエージェント型の転職サイトでは、担当者のサポートの手厚さが重要になってきます。

サポート力に不満を感じたら、すぐにでも担当者変更を希望するようにしましょう。

転職後のサポートの有無も重要です。転職後のサポートが手厚い転職サイトであれば、終業後でも転職先との条件調整を行ってもらうことができます。

内定が決まっても転職先で気持ちよく働けなければ元も子もありません。終業後も担当者と定期的に連絡を取り合い、心配事があればどんなことでも相談するようにしましょう。

転職活動で押さえておくべきポイント

いきなり転職活動をする前に、これから紹介するポイントをしっかり押さえて行動に移しましょう。介護士が転職活動で押さえておくべきポイントには、次のようなものがあります。

  • 志望動機を明確にする
  • 迅速に行動する
  • 自分の経験やスキルを活かせる職場を選ぶ
  • 転職サイトは3~5社に登録してから絞る
  • 希望条件を5つ以内に絞る
  • 実際の通勤時間を確認する
  • 担当者を上手に活用する

志望動機を明確にする

転職する前には「自分はどうして転職したいのか」を明確にすることが大切です。

どうして転職をしたいのかがはっきりしないと、自分が望む希望条件や職場などがわからなくなり、適切な求人を絞り込むのが難しくなってしまいます。

特に未経験や無資格から介護職に転職しようとした場合は、なぜ介護職で働きたいと思ったのかを明確にすることが、非常に重要な要素だと言えるでしょう。

自分ひとりではよく分からない場合は、エージェントでのカウンセリングを受けて、担当者と一緒に志望動機をまとめるのもひとつの方法です。転職サイトを利用して自分で転職先を探す場合も、条件が明確になっていれば絞り込みも早くなります。効率よく転職活動を行うためにも、必ず事前に志望動機を明確にしておきましょう。

迅速に行動する

転職活動では、早めに行動しないと求人を逃してしまうことも多いので、注意が必要です。

求人情報は刻一刻と変化します。せっかくいい求人を見つけても応募する時期をのがしてしまい、他の方に決まってしまうケースもよくあります。

迅速な行動は、転職活動を成功させる重要なポイントです。転職活動では、エージェントからの求人提案にもできるかぎり早く対応するように心がけましょう。

転職サイトは3~5社に登録してから絞る

転職サイトは同時に複数社に登録しても問題ありません。最初は3~5社ほど登録して、後から自分に合ったサイトに絞り込むとよいでしょう。

応募先の管理が大変になったり、面接日程の調整がしづらくなったりしてしまいます。絞り込む数は2~3社程度が良いでしょう。

複数サイトで並行して転職活動を行う際は、別々のサイトから同じ企業に応募してはいけません。複数サイトから応募すると、それぞれのサイトから企業に応募連絡がいきます。複数社から同一人物の応募の連絡を受けた側は、「案件の管理ができない人」と考え、採用を見送る可能性があるからです。複数サイトで転職活動をする際は、同じ求人に複数社から応募しないよう、十分注意しましょう。

複数社のうち1社は「エージェント型」の転職サイトにする

転職サイトは「サイト型」と「エージェント型」の2つのタイプに分かれます。

サイト型は自分で求人の検索をして、気になるものがあれば申し込む方法です。一方、エージェント型では専門のキャリアコンサルタントがつき、希望条件に合わせておすすめの求人を提案してもらえます。

「サイト型」と「エージェント型」は、双方にメリット・デメリットがあるので、どちらのタイプにも登録しておくのがおすすめです。エージェントのサポートを受けながら、自分でもサイトで求人検索をするなど、転職状況に応じてうまく使い分けていくとよいでしょう。

希望条件を5つ以内に絞る

希望条件には優先順位をつけて、多くても5つ以内に絞ります。希望条件が多すぎると求人が減り、転職に時間がかかりやすくなるからです。どうしても譲れない条件を押さえておき、そこからひとつかふたつ条件を追加するといった形で絞り込んでいくことをおすすめします。

給与面は交渉により変更してもらえる可能性もあります。多少条件よりも低い場合でも候補に入れておくといいでしょう。

実際の通勤時間を確認する

通勤を無理なく行えるかどうかも、転職を成功させる上で重要なポイントです。

例えば、Googleマップで「平日昼間車での所要時間は15分」と表示されていても、実際に朝の通勤ラッシュ時間だと、30分以上かかってしまうことも考えられます。特に土地勘のない場所にある施設には注意が必要です。

理想的な通勤時間は人それぞれです。通勤手段は何か、マップに表示される通勤時間どおりにスムーズに通勤できるかどうか、事前に把握しておきましょう。

担当者を上手に活用する

転職を成功させるためには、転職コンサルタントやキャリアアドバイザーといった、転職サイトの担当者を上手く活用することも重要です。担当者が知っている施設であれば、施設の現状や転職者の声を詳しく知っている場合もあるため、ネット上では分からない情報を教えてもらうことができます。

また、自分のキャリアの展望を明確に持っている方は、そのプランを担当者に相談することで、自分に合った職場を紹介してもらえるでしょう。

介護士が自分に合った求人を探すコツ5選

ここでは、介護士が自分にあった求人を探すコツを紹介します。求人を探すコツを理解しておくことで、求人探しの効率を高められるでしょう。

介護士が自分に合った求人を探すコツは、次の5つです。

  1. 仕事量と報酬が適正かどうか見る
  2. 資格取得へのサポートや教育体制などをみる
  3. 自分の経験やスキルを活かせる職場を選ぶ
  4. 求人情報だけではわからない内容を確認する
  5. 職場見学をして自分の目で確認する

このコツは、介護職以外の介護業界での転職にも活用できます。介護業界で転職活動をする際の参考にしてください。

1.仕事量と報酬が適正かどうか見る

介護士が仕事を探す際は、仕事内容が給与に見合っているのか、就業後に条件を超えた仕事が振られないかなど、総合的に判断します。

自分の過去の経験からみて給与額がかけ離れている場合も注意が必要です。給与がよくても自分の能力を活かせない職場だと、長く続かない可能性があります。

新しい経験を積みたい場合は、未経験者OKの求人を探してみましょう。未経験だと業務内容が分かりづらく、仕事を始めてから思った以上にきついと感じてしまう可能性があります。特に未経験で介護職に就く場合は、コンサルタントと事前によく話し合い、情報を丁寧に集めておくことも必要です。

2.資格取得へのサポートや教育体制などをみる

介護職関連の資格は多く存在します。すでに複数の介護資格を持っている場合は、その資格を十分に活かせる環境かチェックすることも大切です。

施設によっては資格取得をサポートしてくれるところもあります。キャリアアップを意識している場合、ぜひサポートの手厚い求人を捜してみましょう。

求人情報だけでは教育体制が分かりづらい場合は、施設のホームページで確認しましょう。面接や、職場見学の際に確認するのもおすすめです。

3.自分の経験やスキルを活かせる職場を選ぶ

転職活動の際は、自分の経験やスキルを活かせる職場を選ぶことも大切です。自分の経験やスキルが生かされるか、仕事内容にあった給与か、本当に転職してよかったと思えるかなどを考えて転職先を選ぶと、就職後のミスマッチを防げるでしょう。

施設の種類によって、求められる仕事の内容はさまざまです。自分の経験やスキルはどの施設で活かされるか考えて、施設の種類を選ぶことをおすすめします。

4.求人情報だけではわからない内容を確認する

転職エージェントによっては、職場の離職率や働いている人の男女比、雰囲気の良し悪しなどを細かく把握していて、あえてネガティブな情報も積極的に伝えてくれるところもあります。このような情報は、積極的にコンサルタントに質問してどんどん引き出していきましょう

給与が高くても人間関係が悪かったり仕事がきつかったりすると、長く続かない可能性もあります。

再び転職活動を行わないためにも、求人情報の条件面以外の面も出来る限り把握していくようにしましょう。

5.職場見学をして自分の目で確認する

職場見学では、サイト上の文言や面接だけでは分からない情報を確認できます。特に介護職では、職場の雰囲気をつかむことができる転職前の職場見学は重要です。

職場見学の可否が明記されていない場合でも、ぜひ職場見学したい旨を転職サイトの担当者に伝えましょう。よほどの理由がない限り、職場見学は許可されるケースがほとんどです。

職場見学の担当者には、気になる点を積極的に質問することが大切です。受け答えの仕方で、施設内の教育やマネジメント体制といった言外の情報を知ることができるかもしれません。

職場見学も、必ず複数の職場を比較しましょう。最初に見学した職場の雰囲気が悪くないからと1ヵ所で見学をやめてしまうと、妥協した選択になってしまう可能性があります。妥協した選択で終わらせないためにも、複数の職場を見学し、比較検討の手間を惜しまないようにしましょう。

介護士におすすめの転職サイト上位5社
サイト名 評価 特徴

 

介護ワーカー公式

4.8

8万件以上の公開求人を保有しているおすすめNo.1の介護士転職サイト

かいごジョブ公式

4.5

累計会員数130万人以上の大手転職サイト

レバウェル介護

公式

4.3

福利厚生や資格取得支援が充実している転職サイト


ミラクス介護公式

4.0

非公開求人を9万件以上保有し、求人数は業界最大の転職サイト

マイナビ介護職公式

3.8

大手人材サービス会社の株式会社マイナビが運営している介護職・福祉系の転職サイト

 

介護士の転職サイト登録から転職までの流れ

以下では、転職を成功させるためのポイントを紹介しながら、転職サイト登録から転職までの流れを解説します。

転職サイト登録から転職までの大まかな流れは、下記のとおりです。

  • 担当者との面談
  • 求人紹介・応募
  • 選考対策・面接
  • 内定・退職手続き

担当者との面談

最初に、担当者と日程を調整し面談を行います。面談は多くの場合、30分から1時間です。

何も準備をせずに面談に臨むと、担当者も自分も目指すべき方向性がはっきりしないまま終わってしまう可能性があります。今回の転職では何を望むのか、あらかじめ言語化しておくとよいでしょう。

自分の希望がまだ明確でない場合は、その旨を正直に伝えましょう。求職者のそのような悩みに対して、担当者はどう寄り添ってくれるかとの観点から、自分に合う担当者を探すのもひとつの方法です。

求人紹介・応募

面談の内容を踏まえて、担当者から随時求人紹介があります。気に入った求人に応募しましょう。

自分の希望と合わない求人ばかり紹介される場合は、丁寧なヒアリングが行われていない可能性があります。率直に意見を述べたり、担当者の変更を申し出たりするなど、何かしらのアクションを起こすことが大切です。

選考対策・面接

応募先が決まれば、履歴書・職務経歴書の添削をしてもらって、書類選考に臨みます。次は面接対策です。

利用するサイトやエージェントにより、面接対策に割く時間は異なります。自分で面接であれば、面接対策に力を入れているサイトを選ぶのもよいでしょう。あるいは、最初の面談の段階で、できるだけ面接対策を多く行いたい旨を伝えておくのも良い方法です。

次は面接本番です。面接対策での内容を思い出しながら、落ち着いて面接に臨みましょう。

内定・退職手続き

無事に内定の通知を受けたら、雇用条件の調整や退職手続きです。エージェント型の場合、雇用条件の調整は担当者が行ってくれる場合が多くあります。転職後に後悔しないように、雇用条件で気になる部分は積極的に担当者に伝えましょう。

内定後は現職の退職手続きを行います。退職手続きについては、次の見出しで詳しく解説します。

介護士が転職内定後にするべき手続き

転職活動中・内定後は、現在の職場で円満退職するために、早め早めの行動を心がけることが大切です。気持ちよく新しい職場で働くために、退職までにやるべきことを解説します。

内定後、退職前に行うことは次のとおりです。

  • 早めに退職の事実を伝える
  • 後任者への引き継ぎをする
  • 貸与物は全て企業へ返却する
  • 挨拶回りを行う
  • 退職に関わる必要書類を受け取る

早めに退職の事実を伝える

退職する事実は、なるべく早めに伝えるようにしましょう。2〜3ヶ月前くらいには伝えられると良いでしょう。

早めに転職したい思いがあっても、すぐ退職してはいけません。遅くとも退職まで1ヶ月程度の期間をもうけるようにしましょう。

引き継ぎスケジュールを立てる

実際に引き継ぎを行う前に、何をいつ引き継ぐべきなのか、あらかじめ整理しておくようにしましょう。具体的な引き継ぎスケジュールを立てて、会社に共有すると引き継ぎがスムーズに進みます。

まずは、普段何気なくシームレスに行っている自分の業務を、一旦細分化してみましょう。そうすることで、引き継ぎの優先度も可視化されて、引き継ぎ時の混乱も抑えられます。

後任者への引き継ぎをする

退職する際は、次の担当者に引き継ぎを行います。実際に後任に引き継ぎをする前に、いつ何を引き継ぐべきか、あらかじめ整理しておくようにしましょう。具体的なスケジュールを立てて、会社に共有すると引き継ぎがスムーズに進みます。介護職の場合は、担当している利用者についての引き継ぎも必要です。利用者の状況について必要なデータや資料があれば、きちんとまとめておきましょう。

引き継ぎのスケジュールを立てたら、実際に後任に引き継ぎを行います。後任がいつでも引き継ぎ内容を確認できるように、マニュアルを作成しておくのもよいでしょう。

後任が見つからず直接引き継ぎを行えない場合は、「引き継ぎ報告書」を作成しておいて上司に預けておくようにしましょう。報告書に基づいて後任を育成できるようにしておくと、会社としても安心できます。

貸与物はすべて企業へ返却する

会社からの貸与物は、全て返却する必要があります。社員証やID、制服などの職場固有の物品を退職後に悪用するトラブルが想定されるからです。自分自身だけでなく、会社のためにも貸与物はしっかり返却するようにしましょう。

挨拶回りを行う

退職日の前には、早めにお世話になった得意先などに挨拶回りに伺いましょう。後任への引き継ぎと合わせて行うのもおすすめです。

退職日には職場内で挨拶回りを行います。挨拶の際には、菓子折りなどを用意しておくとよいでしょう。

退職に関わる必要書類を受け取る

退職時には、必要書類を受け取ります。退職時に受け取る書類は、次の3点です。

  • 雇用保険被保険者証
  • 年金手帳
  • 源泉徴収票

退職日に受け取れないもは後日郵送されます。上記の書類は転職先に提出するため、必ず受け取り、転職先での勤務開始日まで失くさないようにしましょう。

介護施設の種類と特徴

介護施設は大きく3種類に分かれます。それぞれに役割や目的、そして働き方に違いがあるので、介護施設のタイプを理解しておきましょう。

入所型施設・特別養護老人ホーム(特養)
・介護老人保健施設(老健)
・グループホーム
通所型施設・デイサービス
訪問介護・訪問介護

ここからは、介護士に人気のある5施設について、それぞれ特徴を紹介します。

特別養護老人ホーム(特養)

特別養護老人ホームは、常に介護が必要な65歳以上の高齢者の入所を受け入れ、日常生活上の支援や機能訓練などを行う施設です。

原則として、在宅での生活が難しい要介護3以上の要介護者が入居対象となっています。

介護老人保健施設(老健)

介護老人保健施設は、要介護認定を受けた方が自宅で日常生活を送れるようにサポートを行います。健康の維持や心身のカウンセリング、リハビリテーションなども実施します。

グループホーム

グループホームとは、認知症などが原因で要介護となっている利用者が、グループで生活する施設です。介護者が利用者と一緒に生活をして、可能な限り自立した日常生活が送れるようサポートを行います。

グループホームでは認知症の方に対するケアの実務経験を積むことが可能です。

デイサービス

デイサービスの正式名称は「通所介護」です。在宅の介護者が通所し、レクリエーションや入浴など日常生活への支援が行われます。通常は自宅で生活している高齢者が対象なので、夜勤や急な対応などがないところが求職者にとって人気です。

訪問介護

訪問介護では、利用者の自宅を訪問して日常生活のサポートを行います。ホームヘルパーは、訪問介護を実施する介護職です。食事や入浴、排泄といった身体介護と、家事全般の支援や通院の介助などの生活援助を行います。

訪問介護で働くためには資格が必要です。そのため、未経験で訪問介護を希望する場合は初任者研修を受けることが必須です。

介護職の転職に有利な資格

転職する上で有利になる、介護職の転職において有利な資格を紹介します。介護職には実に様々な資格があるので、どんな資格があるか知っておくだけでも、参考になるでしょう。

代表的な介護関連の資格は、以下の通りです。

1.代表的な介護資格・介護職員初任者研修
・介護福祉士実務者研修
・介護福祉士
2.介護福祉士取得者が取得できる介護資格・喀痰(かくたん)吸引等研修
・認定介護福祉士
・介護支援専門員(ケアマネージャー)
3.認知症ケアに関わる介護資格・認知症介護基礎研修
・認知症介護実践者研修
・認知症介護実践リーダー研修
・認知症ケア専門士
4.介護に関する国家資格・社会福祉士
・精神保健福祉士
・作業療法士
・理学療法士
5.その他の介護関連資格・ガイドヘルパー(移動介護従事者)
・重度訪問介護従事者
・難病患者等ホームヘルパー
・サービス介助士(ケアフィッター)
・レクリエーション介護士
・介護予防運動指導員
・福祉用具専門相談員
・介護事務
・介護事務管理士

1.代表的な介護資格

まずは介護全般の知識と技能の習得が行える、代表的な3つの介護資格について解説します。

  • 介護職員初任者研修
  • 介護福祉士実務者研修
  • 介護福祉士

介護職においては、資格は必ずしも必須ではありません。しかし、資格を持っていることで転職を有利に進めることができるでしょう。

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修は、未経験から介護職に転職したい方におすすめの資格です。「介護職員初任者研修」が正式な資格名で、通称「初任者研修」と呼ばれています。初任者研修を修了することで、介護についての基礎的な知識や技能を身に付けたものと認められ、利用者の方の身体に直接触れて介護が行えるようになります。

費用と取得までの所要時間は下表のとおりです。

費用4〜10万円程度
取得までの所要時間全130時間 最短で1ヵ月程度、

転職サイトによっては、転職決定後に介護職員初任者研修を受講することで、受講料のキャッシュバックを実施しているところもあります。

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修は、専門的・実践的な知識と技能を身に付け、より質の高いサービスを提供するための資格です。介護職員初任者研修が「初任者研修」と呼ばれるのに対し、介護福祉士実務者研修は「実務者研修」と呼ばれ、初任者研修の上位に位置しています。

実務者研修は介護福祉士国家試験受験資格の必須要件となっています。初任者研修を受けていなくても受講可能です。

実務者研修は介護福祉士になるためのステップであるほか、訪問看護事業所のサービス提供責任者になるために必要な資格です。持っていると仕事の幅が大きく広がるでしょう。

介護福祉士

介護福祉士は介護資格の中で唯一の国家資格です。養成施設や福祉系の高校に通わない場合、実務経験が3年以上必要であるため、これから介護士を目指そす方にはハードルが高めの資格となっています。しかし、介護職で働きたい場合、介護福祉士を取得していると非常に有利なので、ぜひ取得しておきたい資格です。

介護福祉士を持っていると、他の職員への指導や介護に関するアドバイスを行う事ができます。幅広い業務に携われるため、転職の際にも好条件で雇ってもらえる可能性が高まるでしょう。

2.介護福祉士取得者が取得できる介護資格

介護福祉士の取得者はさらに上位の資格を取得したり、携われる介護業務の幅を広げる資格を取得したりと、さらなるキャリアアップの道が用意されています。

介護福祉士取得者が取得できる介護資格として、次の3つを紹介します。

  • 喀痰(かくたん)吸引等研修
  • 認定介護福祉士
  • 介護支援専門員(ケアマネージャー)

喀痰吸引等研修

喀痰吸引等研修とは、医療行為であるたんの吸引や経管栄養を行うための研修です。経管栄養とは、管を通して胃や腸に直接栄養を注入する行為を指します。

喀痰吸引や経管栄養は、本来は資格のない介護士は携わることができません。しかし、喀痰吸引等研修を修了すると、医師や看護師との連携のもと喀痰吸引や経管栄養行為を利用者に対して実施することができます

喀痰吸引等研修は基本研修と実地研修に分かれています。実際に利用者にたんの吸引や経管栄養を行うためには、両方の研修が必要です。研修の修了までは2週間ほどかかります。

研修を修了することで、多様な利用者に対応できるようになるため、仕事の幅が広がるでしょう。

認定介護福祉士

認定介護福祉士は、介護福祉士のキャリアアップを目的に作られた民間の資格です。国家資格である介護福祉士を持っている場合、一定の要件を満たすことで、認定介護福祉士を取得できるようになります。

現場のリーダーとして人材教育にあたることはもちろん、厚生労働省が2025年を目処に構築を目指す「地域包括ケアシステム」の担い手としても期待されるようになります。

介護支援専門員(ケアマネージャー)

介護支援専門員は、「ケアマネージャー」と呼ばれています。介護保険と介護サービスについて包括的な知識を持つスペシャリストです。利用者が最適なサービスを受けられるように、対象者やその家族との相談にのり、「ケアプラン」と呼ばれる介護サービス計画書の作成や関連機関との調整を行います。

介護支援専門員は、利用者の身体に直接触れる介護を行う役職ではありません。どちらかというとコンサルティング要素のある仕事と言えます。時間がかかりますが、コンサルティング興味のある方は、資格取得を目指してみてはいかがでしょうか。

3.認知症ケアに関わる介護資格

認知症の症状はさまざまです。ひとり一人に合わせたきめ細やかなケアが必要とされるため、関連する資格がいくつもあります。代表的な資格は、次の4つです。

  • 認知症介護基礎研修
  • 認知症介護実践者研修
  • 認知症介護実践リーダー研修
  • 認知症ケア専門士

上位資格は取得難易度も高いため、認知症ケアのプロフェッショナルになるという選択肢もあります。

認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修とは、認知症への理解を深め、認知症の方へのケアに関する知識と技能を習得するために実施されています。2024年4月からは、無資格の介護者は受講が義務化されます。2021年から2024年3月までは経過措置期間のため、2023年4月現在の受講は「努力義務」とされています。

認知症の症状は人によってさまざまで、適切なケアの仕方が分からないと心身ともに疲れてしまいます。認知症介護に伴う精神的な負担を減らし、介護職を長く続けるためにも、認知症介護基礎研修で認知症について学んでおくことがおすすめです。

認知症介護実践者研修

認知症介護実践者研修は、認知症介護の専門的職員養成を目的とした研修です。認知症介護実践リーダー研修の前提条件となるため、認知症介護のプロフェッショナルとしてキャリアアップを目指している方は、必須の研修と言えるでしょう。

認知症介護基礎研修の修了は認知症介護の必須条件ではありません。従って、介護初心者の方でも、認知症介護実践者研修を第一歩として認知症介護のプロを目指すことが可能です。

認知症介護実践リーダー研修

認知症介護実践リーダー研修はその名の通り、認知症介護においてリーダーとなる人材を育成する研修です。この研修を修了することで、認知症介護の教育・指導に携われるようになり、さまざまな現場で活躍できる人材となります。

事業所に認知症介護実践リーダー研修修了者を一定数配置することで、介護報酬加算を得ることができます。このような事情からも、認知症介護実践リーダー研修は転職に有利な資格と言えるでしょう。

認知症ケア専門士

認知症ケア専門士は民間資格となっています。認知症ケアについてさらに高いレベルの知識と技能を身に付けることができる資格です。

認知症ケア専門士は、研修ではなく試験により取得します。試験内容は、次のとおりです。

第一次認定試験筆記試験
第二次認定試験論述・面接

認知症ケア専門士公式サイトによると、認知症ケア専門士の合格率は50%台で推移しており、比較的難易度の高い試験であることがうかがえます。その分、認知症ケア専門士の取得により認知症ケアに関する専門的な知識を持っていることを証明することができます。

4.介護に関する国家資格

介護に関しては、介護福祉士以外にも国家資格があります。介護業界で使える主な国家資格を紹介します。

  • 社会福祉士
  • 精神保健福祉士
  • 作業療法士
  • 理学療法士

国家資格を取得するには時間がかかりますが、取得により職種の幅が広がるでしょう。介護職以外での介護業界での転職を考える際は、ぜひ参考にしてください。

社会福祉士

社会福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に定められた国家資格です。同法2条によると、社会福祉士は次のように定義されています。

「社会福祉士」とは、第二十八条の登録を受け、社会福祉士の名称を用いて、専門的知識及び技術をもつて、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者(第四十七条において「福祉サービス関係者等」という。)との連絡及び調整その他の援助を行うこと(第七条及び第四十七条の二において「相談援助」という。)を業とする者

引用:社会福祉士及び介護福祉士法|e-gov法令検索

具体的には、以下のような役割です。

  • 日常生活に困難を抱える人の福祉に関する相談
  • 公的支援制度や介護サービスの紹介
  • 関係機関との連絡調整を行う
  • 相談者にとって最適な福祉・介護サービスへの連携

社会福祉士は国家資格であるため、福祉に関する専門的な知識を有していることを証明できます。さらに、医療機関や役所、高齢者施設など様々な就職先がある点もメリットです。

精神保健福祉士

精神保健福祉士も国家資格です。精神に障害を持つ人や心の病となった人を対象とした支援を担います。

精神保健福祉士は、精神的な障害に関して、より専門的な知識に基づいたサポートが行えるようになります。社会福祉士との違いは、精神障害や心の病気に特化していることです。

作業療法士

作業療法士は、日常生活における「作業」が行えるようになるようにサポートする、リハビリテーションの専門家です。「作業」は多岐にわたります。具体的には、着替え、料理、食事、洗顔、トイレなどです。患者の症状に合わせて個別的なリハビリのプランを作成・実行し「その人らしい」作業が行えるようにサポートします。

作業療法士は国家資格です。専門学校や大学で特定のカリキュラムを履修して受験資格を得て、それから国家試験を受けます。時間とお金がかかりますが、就職には有利な資格です。余裕のある方は目指してみてはいかがでしょうか。

理学療法士

理学療法士は、身体の不自由な方に対して、「立つ」「歩く」「座る」などの基本動作の維持・回復を目的とした、理学療法に基づくリハビリテーションを提供します。理学療法とは、筋肉や関節を動かす、電気刺激を与えるなどの物理的手段を用いた療法です。

理学療法士は、活躍の幅が広い資格と言えます。ただし、作業療法士と同様に国家資格であり、資格取得には時間とお金がかかる点はデメリットです。

5.その他の介護関連資格

最後に、その他の介護関連の資格を紹介します。介護に関する資格は豊富にあるので、就職活動を有利に進めるために、事前に取得しておいてもいいでしょう。

  • ガイドヘルパー(移動介護従業者)
  • 重度訪問介護従業者
  • 難病患者等ホームヘルパー
  • サービス介助士(ケアフィッター)
  • レクリエーション介護士
  • 介護予防運動指導員
  • 福祉用具専門相談員
  • 介護事務管理士

ガイドヘルパー(移動介護従業者)

ガイドヘルパーは、移動介護従事者の通称で、移動に困難を抱える方の外出などを手助けする仕事です。ガイドヘルパーは利用者の障がいによって介護の仕方が異なり、以下のように個別の研修があります。

研修名対象者
同行援護従業者養成研修視覚障害者
全身障害者ガイドヘルパー養成研修車椅子利用者
行動援護従業者養成研修知的・精神障害者

ガイドヘルパーは、短時間の仕事も可能なため、柔軟な働き方を選ぶことができる点が魅力です。

重度訪問介護従業者

重度訪問介護従業者は、障害程度区分4〜6の重度肢体不自由者や知的・精神障害者の自宅で介護サービスを提供するための資格です。前提とされる資格はなく、誰でも受講可能となっています。未経験の方でも、キャリア形成の最初のステップとしておすすめの資格と言えるでしょう。

研修は基礎課程と追加課程に分かれています。基礎課程を受講することで障害程度区分4・5の方の介護を、追加課程を受講することで障害程度区分6の方の介護に携われるようになります。

難病患者等ホームヘルパー

難病患者等ホームヘルパーの資格を取得することで、難病を抱えた方や特定疾患を持つ方の在宅介護や、自立支援や社会復帰のサポートに携われるようになります

ホームヘルパーや初任者研修などの資格が必須要件となっているため、ある程度経験を積んだ方向けの資格です。研修は1日で終わるため、受講資格のある方はぜひとも取得しておきたい資格と言えるでしょう。

サービス介助士(ケアフィッター)

サービス介助士とは、年齢や障害の有無に関わらず、誰もが社会参加できるために必要なことを個々に応じた方法で行うための資格です。

ケアを個々にフィットさせる役割があることから「ケアフィッター」とも呼ばれています。

レクリエーション介護士

レクリエーション介護士は、2014年にできた比較的新しい資格です。介護に関する基礎的な知識、高齢者とのコミュニケーションスキル、レクリエーションの企画・実行・見直しのためのスキルを身に付けることができます。

レクリエーション介護士の資格取得により、介護・福祉施設でのレクリエーションも率先して主催できるようになるでしょう。

介護予防運動指導員

介護予防運動指導員は、高齢者の生活習慣に関する指導を行う資格です。具体的には、筋力トレーニングや適切な食生活のアドバイス、介護予防プログラムの作成など、高齢者が年齢を重ねても生き生きとした生活を行えるように包括的なサポートを行います。

介護予防運動指導員の資格取得には、ホームヘルパー2級や介護支援専門員の資格、実務経験が必須要件です。スポーツクラブやフィットネスクラブなどでもアピールできるので、取得することで、キャリアの幅を広げられるでしょう。

福祉用具専門相談員

福祉用具専門相談員は、車椅子や体位変換器といった福祉用具の使用に関して、利用者やその家族、担当ケアマネージャーにアドバイスを行う役割です。その他、福祉用具を利用者に合わせて適合調整を行うことや、用具の点検なども行います。

福祉用具は日々アップデートされるため、福祉用具専門相談員は常に新しい情報を取り入れておくことも重要です。他の介護スタッフが知らない情報を伝えられる存在になれば、常に介護業界で必要とされる人材となれるでしょう。

介護事務管理士

介護事務管理士は、介護報酬請求に関するスキルを証明する資格です。介護事務を仕事とする上で必須ではありませんが、具体的な資格として提示できるため、転職を有利に運ぶことができるでしょう。

まとめ

本記事では介護職の転職サイトの選び方や求人を探す時の注意点など、転職を成功させるポイントを解説しました。

転職において重要なことは、自分がなぜ転職したいと思っているのか、介護士としてどのようなキャリアを望んでいるのかといった、転職に対する自分の考えを明確にすることです。転職に対する考えを明確にすることで、使うべき転職サイトや見るべき求人もはっきりとしてくるでしょう。

それでも迷いが出てきた時は、本記事にに書いた選ぶべき転職サイトや考えをまとめるポイントを参考にして、希望の転職先を見つけてください。

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転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。