せっかく就職するなら条件の良い会社で働きたいですよね？

この記事では、就活はどのようなステップで動けば効率的に終わるのか、フリーターから正社員に就職するコツ、そして就職しやすい職種、実際にフリーターから正社員へなった人の体験談をまとめていきます。

フリーターの方に特化した就職エージェントも存在するので、「正社員になりたい！」と願う方はぜひ利用してみてください。

　

フリーターから正社員への就職は難しい？正社員就職の現状

フリーターの人口は約512万人

総務省が発表している令和２年の「労働力調査」（総務省統計局調べ）では、15～34歳までの非正規従業員は512万人との調査結果が出ています。一方正規の社員は1,079万人との結果が出ています。

15～34歳までの従業員の３分の１は非正規社員ということです。ちなみに、この人数には、アルバイトだけでなく派遣社員や契約社員も含まれています。

フリーターから正社員は難しい？簡単？

フリーターから正社員という雇用形態になるだけであれば、さほど難しいことではありません。

2021年の労働政策研究報告書によると、男性は72.0％、女性は62.3％がフリーターから正社員への転職を成功させています。

同じ調査内で、男女ともフリーター期間が3〜4年の場合は、約6〜7割が正社員に転職できていますが、フリーター期間が4〜5年に達すると、転職成功率が男性は約5割、女性は約3割に減少します。

正社員になろうと考えてこのページを見ている今が最も若い瞬間です。できる限り早い行動を心がけることで、転職成功確率を高めていきましょう。

なぜフリーターの就職は難しいと言われる？

新卒と比べると、フリーターの就職はとても難しい言われています。ではフリーターの就職はなぜ難しいと言われるのでしょうか？

その理由となる部分を解説します。

正社員になれていないことを問題視される

正社員として働いたことがないと「何か問題があって正社員になれなったのではないか？」と勘ぐられることが原因で、面接落ちというケースがあります。

新高卒や新大卒の就職率が非常に高いと前述しました。その中で就職できなかったとなると「他の人と違う」という烙印をおされてしまうため就職活動が難しくなるのかもしれません。

自己PRが薄くなる

通常の就職や転職であれば職務経歴や学歴があるため、多くの自己PRをすることができます。しかしフリーターとなると空白の期間と企業に認識されることがあるため、その期間の自己PRがうまくいかない可能性もあります。

空白の期間で何か努力していること、例えば資格取得や、夢のために奮闘していた、などがあれば別になりますが、何もやっていないと他の人よりも劣って見られてしまいます。

すぐに挫折するイメージ

正社員になれていないということは「仕事について頑張れないのではないか？」や「目標にコミットできないのではないか？」「打たれ弱くすぐ逃げ出してしまうのではないか？」といった懸念を企業側から持たれてしまうこともあるでしょう。

フリーターをしながら何か目指しているものがあったのであれば、真反対の評価となり「目標に対してコミットする人間」という評価に逆転できるかもしれません。

なぜフリーターは正社員にならないの？

【第3回若者のワークスタイル調査】では、『なぜ正社員になろうとしないのか』というアンケートも実施していました。その傾向を分析すると、下記の３つが言えます。

フリーターのメリット・デメリットは、正社員のデメリット・メリットの裏返しかもしれませんね。

一度でも正社員経験があれば再就職は比較的カンタン

Qさん（男性・調査当時 24 歳：巻末のケース記録参照）は大学進学（農学部）のため上 京し、大学時代に格闘技をはじめてプロにまでなった。だがプロでは生活していけなかった ため、卒業時にいったん地方で正社員（農業に関わる旅行会社）として就職する。しかしサ ービス残業の毎日で格闘技と両立ができなかったため１年で離職し、再び東京に戻って、学 生時代のアルバイト先で働きながら格闘技を再開した。２年ほどこうしたフリーター生活を続けたが、結婚をきっかけに生活を安定させるため、学生時代に使ったインターネットサービスの社会人版で見つけた農業に関わる東京の会社に正社員として就職した。

引用元：第3回若者のワークスタイル調査

短期ではあるものの、学卒後すぐに正社員経験があり、離職した理由が明確である。学部選びから仕事まで農業関連を選んでいる。フリーターから正社員になる主なきっかけが結婚というあたりも、企業の目には良く映ったのかもしれません。

逆に言えば、何か明確な目的があってフリーターをしている理由がはっきりしていれば、正社員就職にはさほど難しくはないといえます。

フリーターから正社員になる方法

フリーターから正社員になるには、以下の4つの方法を使うのが効率的です。

ひとつひとつ詳しく解説するので、ご自身に合うものを選んで利用してみてください。

下記の記事でも詳しく解説しています。

求人サイトから応募する

２つ目は、マイナビやリクナビなどの求人サイトからの応募です。

アルバイトを探すときに、求人サイトの使用経験がある方も多いと思います。

この方法は、自分で企業を探したいという方におすすめの方法です。求人サイトを使う場合は、「未経験OK」、「フリーター可」というフィルターを使うとより正社員になれる可能性の高い求人を発見できるでしょう。

メリット	デメリット
気軽に求人を検索できる 豊富な求人を見れる	一人で就職活動をしなければいけない 自分で企業を見極めなければいけない

正社員登用制度から目指す

３つ目は、アルバイト・パート・契約社員から正社員へ切り替わる正社員登用制度を活用する方法です。

厚生労働省の「労働経済動向調査（令和６年２月）の概況」によると、正社員以外の労働者から正社員への登用制度がある会社は調査産業計76％で、比較的多くの会社で正社員登用制度は存在します。

よってフリーターから正社員を目指すうえで、正社員登用制度を利用するのはひとつの手といえるでしょう。

しかし、登用制度があっても登用実績がない会社は34％と、制度があまり活用されていないのが現実です。

現在、非正規雇用として働いている職場で正社員登用制度がある場合は、会社に相談するのも良いですが、この制度だけでフリーターから正社員を目指すのは難しいとも言えます。

その他の方法と組み合わせて就活を進めるのがおすすめです。

メリット	デメリット
仕事に慣れているので働きやすい	企業によっては正社員登用制度がない 制度があっても正社員になれる保証がない

ハロワークに相談する

４つ目は、厚生労働省が行う職業紹介・就職支援サービス機関であるハローワークに相談する方法です。

ハローワークを利用するメリットとして、圧倒的な求人数と地域密着という点が挙げられます。

掲載されている求人数は、ハローワークが981,436件(2025年4月現在)、有名な求人サイトであるdodaが247,748件(2025年4月現在)と約４倍の求人数になっています。

ハローワークは税金で運営されているため、企業は無料で求人を掲載することが可能です。そのため、採用コストをかけられない中小企業は、サービスの利用に経済負担のかからないハローワークを使うことが第一選択肢になるので、ハロ－ワークには多くの求人が掲載されています。

さらに、圧倒的な求人数を背景に、地域密着型のような地元企業の掲載も多くなっています。そのため、職場が遠くない地元に就職したいという方には特におすすめの方法になっています。

虚偽の求人票が混ざっていることもあるので注意してください。
【参考記事】令和３年度 ハローワークにおける求人票の記載内容と 実際の労働条件の相違に係る申出等の件数

メリット	デメリット
中小企業の求人が多い 地方の求人が多い	大手や人気企業の求人が少ない 虚偽の求人票が混ざっていることがある

フリーターに強い転職エージェントを利用する

転職エージェントとは企業と求職者を仲介して、転職がスムーズに進むようサポートをしてくれるサービスです。転職エージェントを活用すれば、キャリアアドバイザーが、自分に合った会社の紹介や、履歴書の添削、面接の練習などをしてくれます。

また、転職エージェントは大きく分けると総合型と特化型に分かれており、特化型の中にはフリーターに強いエージェントもいます。フリーターならではの悩みや企業対策を熟知しているため、活用すれば転職活動がスムーズに進みやすいです。

さらに基本的にはすべてのサービスを無料で使うことができるので、正直、転職エージェントを使わない手はありません。

メリット	デメリット
フリーターの採用実績がある優良企業の求人を見れる 担当者がつき自己分析・履歴書・面接などのサポートがある 面接後にプッシュしてくれて就職率が上がる	担当者がつくのでやりとりがある 担当者との相性がある(ただし無料で変更可)

フリーターから正社員への就職を成功させる５つのコツ

フリーターから正社員への就職の成功のためには、小さなステップから始める、希望条件に優先順位をつける、未経験可・第二新卒・フリーター歓迎などの求人をチェックするなどが重要です。

以下で詳しく解説するので、ぜひ実践してご自身が入社したい会社への内定を獲得してください。

小さなステップから始める

正社員への就職を成功させるうえで１番大切なのは、先延ばしにしないことです。正社員になりたいとは思っているものの、なかなか行動に移せないというのはよくあることです。

これを防ぐためには、まず小さなステップからの開始が大切です。大きな目標を叶えようと一気にやろうとすると、どうしてもハードルを高く感じてしまいます。だからこそ、最初のステップを小さくすることが大事です。

まずは1つの転職サービスに登録することが大切です。

前述の、転職エージェント、求人サイト、ハローワークへの登録や、正社員登用制度の有無を調べるといった小さなステップから始めましょう。それだけでも、進んでいる感覚を得ることができ、次に進む力になります。

希望条件に優先順位をつける

次に大切なのは希望条件の優先順位の把握です。

就活の際に、自らの希望条件にすべて合致した企業を見つけることは非常に難しいです。自分が絶対に譲れない条件は何なのか、逆に譲歩できる条件は何なのかを把握しておくことで、応募できる企業数も増えますし、就活の終盤で悩まないようになります。

よって希望条件をリストアップして、優先順位をつけるのは正社員への就職を成功させるうえで重要なポイントといえるでしょう。

未経験可、第二新卒・フリーター歓迎などの求人をチェックする

フリーターでも就職しやすい「未経験可」、「第二新卒」、「フリーター歓迎」などの求人を集中的にチェックするのもコツのひとつです。

求人サイトを利用する場合は、検索する際に自らの希望条件に加えて、未経験可や第二新卒・フリーター歓迎などの項目で絞り込むとフリーターの方にも内定可能性が高い企業が出てきます。こういったフィルタ機能は積極的に活用しましょう。

また転職エージェントを利用する場合は、現在の状態や希望条件を伝えると、キャリアアドバイザーはあなたに合う会社を紹介してくれるため、転職活動がスムーズに進むでしょう。

応募先への志望動機を固める

応募したい会社があったら、なぜその会社に行きたいかという志望動機を固めましょう。

なぜその会社で働きたいのか、なぜその職種が良いのか…このような点の明確化で、採用担当者からの印象は良くなり、入社後のミスマッチも防げます。

転職エージェントを利用している場合は、キャリアアドバイザーに相談し、二人三脚で乗り越えていきましょう。

自己分析を行い、アピールポイントを見つけ出す

転職を成功させるには、ご自身の長所や特技といったアピールポイントの発見が大切です。フリーターから正社員への転職活動の際には、強みや特技を理解しておくことが欠かせません。そんな強みや特技を理解するには、実際に経験を振り返る、他者の視点を取り入れることが重要になります。

強みや特技を理解するための自己分析では、過去の挑戦・成功体験や、困難を乗り越えた経験の振り返りが重要です。その時に、自分がどのような能力を発揮したのか、どのようなアプローチで問題を解決したのかを考えると、強みを発見しやすくなるため、細かく実際の経験を振り返っていきましょう。

また、自分では気づきにくいアピールポイントを見つけるためには、他者の視点を取り入れることが非常に有効です。家族や友達、バイト先のメンバーなど様々な人に自分の強みについて意見を求めてみましょう。

自分が気づかない強みを、他の人は見抜いていることがあります。客観的に見てくれる人からの意見は、自分の強みをアピールする際に非常に役立ちます。

フリーターから正社員になりやすい職種10選

結論、フリーターから正社員になりやすい職種は以下の10個です。

フリーターから正規雇用で就職してもらうことは、ハードルが高いと感じる人も多いかもしれません。しかし、職種によっては正社員になる可能性も大いにあります。

仕事は働きながら身に付けられる技術がほとんどです。最初から専門性を求められるような職種もありますが、そうでない場合も多いです。

この項目では、フリーターから正社員を目指している人に向けて、どの職種であれば正社員になりやすいか、就職しやすい職種を10種ピックアップしました。

関連記事：したい仕事がないフリーターにおすすめの職種や成功させるコツを解説

営業職

営業職は、未経験者を積極的に募集していることが多く、特に人と接するのが得意なフリーターや、数字や目標に対して抵抗なく動ける人が向いています。

相手の潜在意識に働きかけ、ニーズや課題を引き出すことができれば、「じゃあ、あなたがそういうのなら、使ってみようかしら。」というように顧客の気持ちを動かすことが可能だからです。

フリーター経験者は、柔軟な働き方をしていたり、コミュニケーション能力が高い場合が多いため、顧客対応が求められる営業職に適応しやすいです。

自分の成果で給与が決まるため、成果を出したいという意欲がある人にとって魅力的な職種です。

販売職

販売職は、商品やサービスを直接お客様に提供する役割であり、フリーター経験者が多く活躍している職種です。

アパレル、家電、飲食、化粧品など、多様な業界で求人数が豊富にあります。接客が得意な方や、お客様とのコミュニケーションを楽しめる方に相性が良いです。販売マニュアルに従って業務を進めることができ、未経験でも始めやすい職種です。

お客様に喜ばれる仕事を通じて、達成感を感じることができます。

また、販売職は実は「売る」ことだけが仕事ではありません。お客様は様々なニーズを持っているので、それに合わせて商品の提案や説明をしてお客様の満足度を上げることも重要な役割です。

IT系・エンジニア

IT業界は、フリーターから正社員へ転職しやすい職種のひとつです。

特にプログラミングやシステム開発などのスキルを身につければ、需要が高い分野であるため、求人数が豊富です。

最近では、未経験者向けのスクールや研修プログラムが充実しており、スキルを身につけながら実務経験を積むことが可能です。IT系は将来性が高い業界なので、安定したキャリアを築けます。

また、文系でもIT人材にはなれます。IT職はクライアントとのやり取りや交渉が多くある職種なので、文系人材であっても活躍の場となる可能性を秘めています。

また、たいてい未経験者に向けた研修があるので、ITの知識が無いと不安がらなくても大丈夫です。

今後さらに需要が高まることが予想されているため、未経験でもやる気がある人なら、雇いたいという企業が多いです。

事務職

事務職は、会社の管理業務を担当する重要な職種で、未経験者でも始めやすい仕事です。

特に事務処理やデータ入力、電話対応など、基本的な業務が多く、細やかな作業を得意とする方に向いています。また、事務職は多くの企業で必要とされており、安定した雇用が期待できます。

事務職の平均年収は434万円で、少し低めです。

【参考記事】厚生労働省｜賃金構造基本統計調査

コールセンター

コールセンターは、顧客からの問い合わせやクレーム対応を行う仕事です。

研修が充実しており、フリーターでもすぐにスキルを身につけて正社員になれる職場が多く、未経験でも安心してスタートすることが可能になっています。

大きく分けると、以下の2種類があります。

介護職

介護職は人手不足が続いており、フリーターでも資格取得や研修を通じて正社員になりやすい職種です。

人と接する仕事が好きで、困っている人を助けることにやりがいを感じる方に最適です。高齢化というトレンドに乗った安定した仕事であり、さらに資格を取ることでキャリアアップが可能な職種です。

介護職の平均年収は362万円で、少し低めです。

【参考記事】厚生労働省｜賃金構造基本統計調査

工場作業

工場作業は未経験者歓迎の求人が多く、体力に自信があるフリーターには始めやすい職種です。

製造業や組立作業など、比較的簡単に始められる仕事も多く、モノづくりに興味がある方と相性が良いです。手に職をつけることができ、技術を身につけながら安定した収入を得ることができます。

大きい工場ほどシフト制なので、残業が少ないです。仕事とプライベートをきっちり分けたい人におすすめです。

施工管理

施工管理はアシスタントから始めることができ、フリーターでも現場経験を積みながら正社員を目指せる職種です。

現場を管理し、プロジェクトを円滑に進める役割を担います。

資格を取得すれば、さらにキャリアアップが可能です。最初はアシスタントとして経験を積み、徐々に現場を仕切る立場へと成長できるため、やりがいを感じながら働くことができます。

具体的には以下のような業務をおこないます。

警備員

警備員は未経験でも始めやすく、シフト制でライフスタイルに合わせた働き方ができるため、フリーターにとって転職しやすい職種です。

未経験からスタートできる研修があり、安定した収入が得られる仕事です。

物理的な負担が少なく、比較的始めやすい職業です

トラック運転手

トラック運転手は、物流業界での需要が非常に高い職種です。

長距離運転や配送業務を行い、社会の基盤を支える大切な仕事です。未経験からでも始めやすく、免許の取得支援を行っている会社もあります。

安定した収入が得られるほか、長期間働ける職業でもあり、腰を据えて仕事をしたい方におすすめです。

フリーターから正社員へ就職しやすい企業の特徴

ここまでフリーターから正社員に就職しやすい職種を挙げていきましたが、さらに細かく見たときに、正社員になりやすい企業の特徴が下記の3点存在します。

以下の3点をチェックしておくと、正社員として採用される可能性が高まるはずですよ。

人手が足りていない

 人材不足の企業では当たり前ですが多くの求人が募集されている傾向にあるため、フリーターだったり経験がなかったりしても就職しやすい傾向にあります。 

【参考記事】厚生労働省｜一般職業紹介状況（令和6年4月分）について

これらの業界は有効求人倍率が高く、一人当たりの求人数が多いため、フリーターの方でも正社員で就職しやすいです。

興味がある業界の求人情報をチェックしてみましょう。

関連記事：未経験でもできる仕事16選！正社員として採用されやすい求人の特徴や転職のコツを解説

研修制度が充実している

研修制度が充実している企業は、入社時のスキルや経験よりも人柄やポテンシャルを評価する傾向にあります。

企業によっては綿密な教育プログラムが用意されており、経験がないことを見込んで求人を出しているケースもあるのです。よって研修制度が充実している企業は、フリーターでも正社員として就職しやすいといえるでしょう。

特に研修制度が充実している職種は、以下のとおりです。

スキルや知識を習得しやすく、正社員としてのキャリアをスムーズにスタートできます。

特に大手企業では研修制度が充実しているため、就職を狙ってみましょう。

フリーター向けの転職エージェントに、研修制度が充実している企業を紹介してもらうのもおすすめです。

上記で紹介した職種は、フリーターから正社員を目指す上でなりやすい職種10選で詳しく解説しているため、参考にしてみてください。

未経験人材を募集している

未経験人材を募集している企業は、応募時点で職種に必要な知識やスキルが不要なので、フリーターでも正社員として就職しやすくなっています。

研修制度が充実している企業と同様に、人柄やポテンシャルを見込んで採用するケースが多く、正社員になりやすいといえるでしょう。

転職活動をする際に「未経験可」と記載のある求人を集中的に探してみるとよいでしょう。
未経験者を募集している企業は、業界や職種の知識・スキルが不要なので、フリーターから正社員に就職しやすいです。

未経験の人材を募集している業界や職種の例は、以下のとおりです。

アルバイトの経験しかなく、正社員に就職して仕事ができるか不安な方は、未経験の人材を募集している企業に応募してみるのがおすすめです。

転職エージェントに「未経験者を採用している優良企業」を紹介してもらうと、安心して正社員のキャリアを始められるでしょう。

関連記事：未経験に強い転職エージェントおすすめ12選｜転職時のポイントを徹底解説

フリーターから正社員になるメリット・デメリット

フリーターから正社員になるのには①メリットも、②デメリットも存在します。

入社後に後悔しないためにも、きちんと把握しておくのをおすすめします。

メリット	デメリット
雇用・収入の安定	自由な時間の減少
収入の安定・昇給	転勤や異動の発生
賃貸やカードの審査に通りやすくなる	仕事の責任が増える
福利厚生・社会保障の充実

フリーターから正社員になるメリット

フリーターから正社員になるメリットとして、下記の４点が挙げられます。

雇用の安定という点では、日本は労働関連法規により解雇が厳しく制限されているので、倒産などの特別な事情がない限り、実質的に終身雇用が担保されています。

あわせて正社員になると、経験・スキルによる定期的な昇給や、実績による昇給が非正規雇用よりも多く見込まれます。

また社会的な信用がアップするのも大きなメリットです。具体的には賃貸やカードの審査が通りやすくなるという点が挙げられます。これには、収入が安定するため社会的信用が増すという背景があります。

そして福利厚生・社会保障が充実するというのも正社員になるメリットといえます。法定外福利厚生は正社員のみとなっている会社が多く、正社員として採用されると、社員食堂やレジャー施設の優待、食事や住宅に関する手当てを受けることができます。

また、健康保険や厚生年金などの社会保障が充実します。これにより、病気や怪我、失業時などに安心して生活できます。

フリーターから正社員になるデメリット

フリーターから正社員になるデメリットとして下記の３点が挙げられます。。

デメリットを理解した上で、正社員になるメリットの方が大きいと感じる方は、正社員への就職活動を始めてみましょう。

具体的には、正社員は勤務時間が明確に定められていることが多いです。、また残業の可能性があり、フリーター時代と比べて自由な時間を持ちにくくなる可能性があります。

そのほか、各地域に支店があるような企業だと、会社都合での転勤や異動が発生する可能性もあります。いま住んでいるエリアから離れたくない場合は、最初に転勤の可能性があるか確認しておくのが良いでしょう。

また、正社員の業務は、アルバイトに比べると、基本的に責任が重くなります。業務内容に対する責任、数字に対するプレッシャーなど、やりがいとともに考えないといけないことも増えます。そういった意味で、フリーターのほうがプレッシャーが少ないケースも多いといえるでしょう。

フリーターから正社員になった人の体験談

ここでは、実際にフリーターから正社員になった人の体験談を紹介します。

イメージになると思うので、参考にして一歩を就活を始めてみてください。

26歳で営業職に就職した男性フリーターの体験談

フリーター時代は家電量販店で販売員をしていたため、コミュニケーションスキルや販売スキルをアピールしたら採用されました。

また、エピソードを添えて経験を伝えるように工夫しました。

こんな感じで、エピソード付きでコミュニケーションスキルや販売スキルをアピールしたらうまくいきました。

あなたもエピソードを添えて話してみてください。

27歳で事務職に就職した女性フリーターの体験談

27歳までフリーターをしていたAさんは「さすがに正社員に就職しないとマズイ」と思ったそうで、ご相談にこられました。

話を聞いたところ、ワークライフバランスも考えて事務職に就職したかったそうですが、自分で就職活動してみるとなかなか内定をもらえず苦労したそうです。

そこで、転職エージェントをつけて就活することを提案しました。

そして、Aさんは転職エージェントにサポートしてもらい、無事に事務職に就職することができました。

困ったら無理せずプロにサポートしてもらうと良いでしょう。

フリーターから正社員に転職した人のよくある7つの理由

私が実際に相談を受けてきて、多かった理由は以下の7つです。

関連記事：フリーターの転職理由はどう答えるのが正解？フリーターの面接対策

フリーターから正社員になりたい人へおすすめの転職エージェント３選

就職活動の経験がほとんどないという人もいるでしょう。その場合、どうやって転職を進めていくのか、自分にはどんな職種が向いているのか、迷ってしまうこともあるかもしれません。

そんな時に、転職サイトのエージェントのサポートがあれば確信を持って転職を進めることができるはずです。エージェントは、親身に相談に乗ってくれ、自分の合っている職種や企業を探すことを手助けしてくれます。

履歴書の書き方指導、面接の練習など手厚いサポートも期待できますので、積極的に活用していきましょう。

下記記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

ハタラクティブ

えーかおキャリア

就職カレッジ

まとめ｜フリーターから正社員に就職するのは難しいわけではない

フリーターから正社員に就職するのは難しくありません。

しかし、就職を成功させるためにも、まずは行動することが重要です。転職エージェント、求人サイトなど自らに合ったサービスを用いて、きちんとしたステップを踏むことで、正社員への就職に近づきます。

正社員というものに高いハードルを感じている人もいるかと思いますが、日本は少子高齢化で人手不足の業界も多く、売り手市場になっています。

フリーターから正社員になりたい方は、このチャンスを逃すことなくぜひ小さな一歩から進んでみて下さい。