- 「新規営業はつらいからルート営業に転職したい」
- 「新規開拓より既存のクライアントを大切にするルート営業に転職したい」
- 「飛び込み営業が苦痛だから、比較的楽そうなルート営業に行きたい!」 など
新規営業をメインにしているけど、「ルート営業職」を募集している企業に転職したいと考えている方も多いのではないでしょうか?
営業職はコミュニケーション能力と提案スキルさえあれば、どこに転職しても通用する強い人材ですから、多くの企業ができる営業を欲しています。
参考:マイナビ
参考:リクルートエージェント
参考:doda
しかし、楽そうだからという考えで転職をしようと考えているなら、認識を改める必要があります。
メーカー営業のあるある
— 就活の先生やで (@Tb7BRwnAvLsGWfy) May 29, 2019
大手メーカーだからいいという訳でない。
ルート営業、人付き合いでの営業では正直営業力という点では数年後、転職しずらいです。
仕事内容が物足りない。けどある程度給与もらってるし。。。
という流れでやりがいを見出さずに続ける方も多くいるのでは?#転職 #就活
このように、既存顧客との関係性を築いている点や、すでに財布の紐が緩くなっている企業に対して提案営業をするのがメインのため、次の転職を考えた時に不利になり得ることも十分にありえます。
しかし、ぬるま湯につかった気分にさえならなければ、ルート営業は大手企業との取引も多く、扱う単価も高いため一気に年収UPを狙える職業でもあります。
そこで本記事では、ルート営業に興味があり、転職しようか迷っている方に向けて、ルート営業とはどういった仕事内容でどんな特徴があるのか、転職に必要なスキルなどを解説していきます。

ルート営業とはどんな仕事?飛び込み営業や新規営業との違い
ルート営業とは、一言で言えば、自社の既存の顧客対応となります。一般の営業のような新規顧客の開拓がなく、既存の顧客に対してのフォローや営業、きめ細かいサービスを提供することがメインの仕事となります。
ルート営業の特徴
ルート営業の一番の特徴は、既存の顧客を対象とした、フォローアップやアップセル、提案営業が主な業務になります。
既に取引を継続して行なっている顧客に対し、自社の取引を引き続き継続してもらったり、取引を増やしてもらったりするために営業をかけていきます。
既存の顧客をローテーションで回るようなイメージから、『ルート営業』と言われています。
具体的な仕事内容
扱う商材、無形有形によって変わりますが、多くの場合、継続利用の商品や勤怠管理、エアコンやコピー機といったリース製品、定額サービスを利用してもらえるように不安や問題点がないか聞いてまわったり、新商品や新プランが出た際に提案をしたりすることが主な業務です。
新規営業との大きな違いは、既に自社サービスを利用している企業や個人が対象のため、新規顧客開拓をする必要がないという点でしょう。
- 主な職種
-
保険営業
IT法人向け
銀行
通信・OA機器販売 など
ルート営業のメリットとデメリット
- 既存契約の継続率が高く精神的負担が少ない
- アポイントが取りやすい
- 信頼関係がすでに築かれているため商談が成立しやすい
大手の営業あるある
— 就活の先生やで (@Tb7BRwnAvLsGWfy) May 31, 2019
大手だから基本的には取り引きはあるためルート営業
待遇はよいしかし、やりがいはただブランドで売るからやりがいは△
成長したい経験したいけど、他は待遇△、経験不足で選考上手くいかない
もどかしいですね!#大手あるある #転職 #就活
ルート営業が好きなんだ。
— 🌴オキナワ/元リクパパ🌴 (@motorikuokinawa) June 1, 2019
前職、前前職、前前前職のお客さんでも、売上のあるなしに関わらず今でも親交のあるお客さんがいる。
それは東京、神奈川、千葉、北海道に。
例えそれが1年間の勤務、4.5回の訪問であっても。
今でも手紙と沖縄の食べ物や写真を送ると返信してくれる。これだから嬉しい。
- 企業単位で関係はあっても引き継ぎ時は一から関係を築く必要がある
- 信頼関係を築けるかコミュニケーション力が試される
- ルーティーンが多く、モチベーションの低下につながる可能性もゼロではない
- やりがいがないと感じる懸念もある
- インセンティブが付きにくい
ルート営業職で定期的に顔を出さない事を怒る人がいますがこれはどうなのか?
— ナル@脱サラ保護猫活動 (@naru_runa0610) May 31, 2019
そもそも定期的に顔を出す事はサービスにも料金にも含まれてないし...
もちろん何かあれば連絡もらえれば即対応しますよ。
非効率的に感じるという愚痴でした。
新規営業・飛び込み営業の特徴
新規開拓の場合は。新規顧客のノルマや数字に、常に追われる傾向があります。
精神力が強くないと続けられませんし、そのモチベーションを維持できるかどうかが重要になります。質問力や交渉力も問われることになるでしょう。
一方、ルート営業の場合は、新規顧客の開拓の難しさに頭を悩ませることはありません。
総じて精神力の高さが求められる傾向にある
月並みな言葉ですが、新規営業は基本的に断られることが前提の仕事です。
ですので、断られても気にし過ぎないことであったり、諦めないことが大事だったりします。
また、あまり深く考え過ぎてしまうと精神的につらいことも多いので、ハングリー精神やチャレンジ精神を持っているか、つらくても給料が高いことで我慢できる方が向いていると言えます。
ルート営業に向いている人の特徴やタイプは?
ルート営業に向いている人はどのようなタイプでしょうか。詳しくみていきましょう。
新規営業で鍛えられた忍耐力がある人は向いている
ルート営業の対象となる顧客が営業担当に求めることは、価格の不満や製品の不満、サービスの改善要望などがメインとなります。顧客の不満に対し、忍耐力を持ってまずとことん聞くことが顧客の不満解消に繋がります。
数字に強い人|納得してもらうスキルが高い人
ルート営業に限った話ではありませんが、商品・サービスの販売をすることで、クライアントが幸せになれなければ意味がありません。
そのため、提案時に『このサービスを利用することでどの程度の利益が見込める』などの具体的な数字でプレゼンする必要があります。
例えば、
- OA・機器など:他社製品よりも安い、性能が良いなど
- 売り上げ向上系:どの程度の売り上げが発生するのか?広告効果は?
- 経費削減系:どの程度の経費削減が実現できるのか? など
クライアントの幸せをどこに置くサービスなのかで考え方も変わってきますが、共通するのは『使ってよかった』と思っていただくことでしょう。
人が行動するのは、『説得された時』ではなく『自分で納得した時』ですから、顧客に納得してもらうためにも、数字で未来を見せられるスキルは重要です。
コミュニケーション力がある人
既存の顧客と信頼関係を築くのに必要なスキルは、コミュニケーション能力です。顧客の不満や要望を聞いたりするだけでなく、仕事以外の雑談力も重要です。
「この人なら信頼できる、お任せしたい」と思わせる営業担当になるためには、顧客とのコミュニケーションを大切にし、信頼される立場になることが重要なポイントとなります。
顧客第一で仕事に取り組める人
ルート営業をしていると、顧客から厳しいクレームを言われたり、さまざまな要求をされたりと、いろいろな対応を求められます。
未経験からルート営業を始めたり、違う業界のルート営業に転職したりする場合は、最初はスキルも備わっていません。
ルート営業職の平均年収は400万円!?転職で高年収を目指すには
人材大手のマイナビエージェントが公表している年収データによれば、ルートセールス職の平均年収は約403万円という結果が出ています。
参考:マイナビエージェント
ルートセールスの平均年収を見てみると、403万円となっています。これは営業の業種全体からみると少ない収入になるでしょう。その理由として、営業の人が行っている新規顧客の開拓をルートセールスはやらなくても良い点が関係しているかもしれません。先ほども紹介したように、相手の都合に合わせて仕事をする形になり曜日、時間、距離などの制約があります。そのため年齢を重ねていくなかで仕事を続けることが体力的に厳しくなるかもしれません。このため、キャリアチェンジも視野に入れて働いていく必要があります。
引用:マイナビエージェント
女性ルート営業の平均年収は500万円
面白いのは、30代女性の方が、男性社員よりも平均年収が高いこと。そのため、女性にとって、働き甲斐のある営業の仕事と言えるかもしれません。ただ、これはあくまで平均年収。
業界をしっかり選べば、ルート営業でも700万円以上の年収を目指せる可能性は十分あります。詳細は伏せますが、実際に新規営業時代年収450万円の方が転職し、年収750万円になった方もいます。
ルート営業職で年収600万円以上の求人は何業界?
いくつかありますが、おすすめなのは、『製薬会社』『コンサル業界』『金融・保険営業』です。
いずれも新規営業職であれば、間違いなくつらい仕事でしょう。(その分年収も800万円〜1,000万円台は若手でも狙えます)
しかし、ルート営業ポジションでも、提案力があれば十分に射程圏内に入れてもよい業界です。
例えば、マイナビエージェントには下記のような求人があります。
【参考:マイナビエージェント】
転職エージェントで公開されている求人はごく一部のため多くはご紹介できませんが、登録して非公開求人を紹介してもらえれば、もっと高年収を目指せる求人も紹介してくれるはずです。
ルート営業に転職する・成功させるためのポイント
ルート営業への転職を成功させるために必要なポイントをご紹介します。
自身のスキル・キャリアの確認をする
転職活動を始める前に自分自身の棚卸しをしっかりしましょう。
また、併せて自分の強みも理解しておきましょう。それが面接時の自己アピールに繋がります。
仕事を続けながら転職活動をする
転職しようと考えた時、仕事を辞めてから転職活動をするか、仕事を辞めずに平行して転職活動をするか、2通りの進め方があります。
ここでぜひ推奨したいのが、仕事を続けながら転職活動をすることです。
メリットは、より自分に合った条件のよい求人が出るのを余裕をもって待つことができたり、不採用が続いた時も今の仕事があることが支えになったりすることです。
また、収入面で安定した収入が続くことで、精神的な負担を軽減できるでしょう。
転職エージェントを活用する
転職エージェントは、あなたの希望の給与や仕事内容、待遇を親身にヒアリングした上で、希望に合った求人を紹介してくれたり、面接のサポートをしてくれたりします。

ルート営業への転職に強いおすすめの転職エージェント
ルート営業への転職におすすめのエージェントを紹介します。
それぞれ、独自の強みやサポート体制を整えているので、2~3社を同時に登録して自分に合った転職エージェントを有効活用することが、転職の成功への近道となります。
マイナビエージェント

40年以上の歴史がある日本屈指の大手転職エージェントです。第二新卒採用にも力を入れていて、20代の転職でも強力なサポートをしてくれます。
20代で社会人経験が少なく、未経験でもルート営業をしてみたいという人におすすめです。
また、取り扱っている求人の80%が非公開求人となっています。マイナビエージェントに登録しないと見られない求人もあるので、登録してみる価値は十分あります。
doda

dodaはリクルートエージェントの次に規模が大きい転職エージェントです。特徴はdoda限定の大手求人情報を取り扱っているケースが多いことです。
大手求人や高収入の求人もあり、他では見つけられない求人に出会える可能性もあるので、ぜひ登録をおすすめします。
大手ならではの専任のキャリアアドバイザーが、転職の相談から履歴書の書き方までマンツーマンであなたの転職活動をサポートしてくれます。
リクルートエージェント

転職エージェント業界の中で日本最大と言っても過言ではなく、10万件を超える求人を取り扱っています。
リクルートエージェントが取り扱う求人は営業職が最も多いので、ルート営業への転職を考えている場合は、自分に合った理想の求人が見つかる可能性が高いでしょう。
ワークポート

ワークポートは約20年の実績がある転職エージェントで、強みはIT・インターネット業界を専門にしている点です。
前職がIT・インターネット業界で、SEからIT系のルート営業に転職したいと思う人にはおすすめです。
IT業界に詳しい専門のコンサルタントが多くいるので、親身に相談に乗ってくれたり、面接のアドバイスを的確にしてもらえたりすると評判です。
また、面接から採用までのスピードが業界の中でもトップクラスで速いと定評があります。
早く転職先を見つけたいと考えている人には特におすすめの転職エージェントです。
まとめ
お客様の要望やクレームを迅速に解決し、信頼関係を築くことが好きで、それを仕事のやりがいと感じる人は、ルート営業という職種でキャリアアップが図れるでしょう。
ルート営業の転職を考えている人は、自分自身のキャリアの棚卸しをしっかりしながら、自分一人の力だけで転職活動をしようとせず、転職エージェントの力を借りて理想の転職先を見つけるのがおすすめです。