「保育士でも退職代行サービスを利用できる？」

過酷な労働環境や人間関係が理由で、退職代行サービスの利用を検討している保育士の方もいるでしょう。

しかし、保育士でも退職代行サービスを利用できるのか気になっている方も多いはずです。

結論、保育士でも退職代行サービスを利用できます。

労働者には退職の自由が認められており、会社に退職を制限する権利はないからです。

とはいえ「退職代行サービスは種類が多いので、どれを選ぶべきかわからない...」と
悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで、本記事では保育士におすすめの退職代行サービスを紹介します。退職代行サービスの利用を考えている保育士の方は、最後まで読んでみてください。

そもそも退職代行サービスとは

退職代行サービスは、仕事を辞めたい方の代わりに会社へ退職の意思を伝えてくれるサービスです。

近年、テレビやネットで話題を集めており、利用者が増加傾向にあります。

退職を考えている方のなかには

「上司との折り合いが悪く、退職を伝えづらい...」
「引き止めにあっていて、辞められない...」

といった悩みを抱えている方もいるでしょう。

退職代行サービスは、なかなか辞められずに困っている方の強い味方になるサービスです。

次の章では、退職代行サービスの詳しいメリットを紹介するので、このまま読み進めてみてください。

保育士が退職代行サービスを利用する4つのメリット

保育士が退職代行サービスを利用するメリットは、以下のとおりです。

ひとつずつ詳細を解説します。

園長や同僚と会わずに辞められる

退職代行サービスを利用すれば、園長や同僚と顔を合わせることなく辞められます。

あなたに代わって、退職代行サービスの担当者が会社に連絡を入れてくれるからです。

強引な引き止めにあっていて辞められない方も、安心して退職できるでしょう。

会社との交渉も代行してくれる

会社との交渉を代行してくれる点も、退職代行サービスのメリットです。

退職代行サービスを利用したい方のなかには

「有給休暇をすべて消化できるのかな...？」
「未払いの残業代や退職金をきちんと受け取りたい」

と考えている方も多いでしょう。

退職代行サービスなら、有給休暇や未払い賃金、退職金の交渉も代行してくれます。

しかし、利用する退職代行サービスによっては、交渉に対応していないケースもあるため、退職代行サービス選びは慎重におこないましょう。

保育士が退職代行サービスを選ぶ際のポイントは後述しているので、このまま読み進めてみてください。

依頼日当日から出社せずに退職できる

退職代行サービスなら、依頼したその日から出社することなく退職できます。

民法の規定では「退職の意思を伝えて2週間で辞められる」と定められています。

しかし、この2週間を有給休暇にあてる、もしくは欠勤とすれば、事実上の即日退職が可能です。

すぐにでも辞めたい方は、退職代行サービスの利用を検討してみてください。

関連記事：退職代行で可能な「即日退職」の仕組み｜すぐに辞めたい人が押さえるべきポイント

退職を伝えなければいけないプレッシャーから解放される

退職を伝えなければいけないプレッシャーから解放される点も、利用するメリットです。

退職代行サービスなら、退職に際して発生する面倒な会社とのやり取りを一任できます。

自力で退職の意思を伝えることが難しい方や、引き止めにあっている方にはうれしいポイントです。

保育士が退職代行サービスを利用する3つのデメリット

反対に、保育士が退職代行サービスを利用するデメリットは、以下のとおりです。

退職代行は魅力的なサービスですが、デメリットもあります。

メリット・デメリットの両面を知ったうえで利用を検討しましょう。

退職するだけでお金がかかる

退職代行サービスを利用する際には、3万円〜5万円程度の費用がかかります。

通常、自分で退職を伝える場合であれば、お金はかかりません。

そのため、本来払わなくていい費用が発生してしまう点はデメリットです。

しかし、退職代行サービスを利用すると、有給休暇の交渉を代行してもらえる場合があります。

有給休暇を取得できれば、支払った費用を取り戻せる可能性があるため、金銭的な負担をおさえられるでしょう。

また、後払いに対応している退職代行サービスもあるので、金銭面が心配な方はチェックしてみてください。

同業種への転職が不利になるおそれがある

退職代行を利用することで、同業種への転職が不利になるおそれがあります。

園長や保育士どうしでつながりがある場合も考えられるので、退職代行を使って辞めたことが噂として広がることもありえるでしょう。

そのため、転職する際はエリアや業種を変えてみることも方法のひとつです。

園長や同僚との関係に影響が出る可能性がある

退職代行サービスの利用によって、園長や同僚との関係に影響が出る可能性があります。

突然退職してしまうことになるので「逃げられた」「裏切られた」と感じる方もいるかもしれません。

しかし、裏を返せば人間関係をリセットできるので、園長や同僚と関わりたくない場合はデメリットにならないでしょう。

保育士が退職代行サービスを利用したほうがいいケース

「退職代行のメリット・デメリットはわかった。でも、結局自分は利用すべきなのかわからない...」

退職を考えている保育士のなかには、退職代行サービスの利用を迷っている方も多いはずです。

そこで、保育士が退職代行サービスを利用したほうがいいケースをまとめました。

あなたに当てはまるものがあるかチェックしてみてください。

すぐにでも退職したい場合

すぐにでも辞めたい方は、退職代行サービスの利用に適しています。

退職代行サービスを利用すれば、多くの場合、依頼したその日から出社せずに辞められます。

「明日にでも辞めたい...」
「体調が悪く、出社して退職を伝えることが難しい...」

と悩んでいる場合は、利用を検討してみましょう。

強引な引き止めにあっている場合

強引な引き止めにあっている場合も、退職代行サービスの利用を考えても良いでしょう。

保育士業界は、全体的に人材不足が深刻化しています。

そのため、意を決して退職を伝えても、上司から

「退職は認めない」
「辞めるなら代わりの保育士を見つけて」

と言われて拒まれることもあるでしょう。

本来、労働者には退職の自由が認められており、会社に退職を制限する権利はありません。

しかし、強引な引き止めにあうと、退職しづらいと感じてしまうものです。

ですが、第三者である退職代行サービスを介することで、スムーズに退職できる可能性が上がるでしょう。

上司が怖くて退職を切り出せない場合

上司が怖くて退職を伝えづらい場合も、退職代行サービスの利用に適しています。

退職代行サービスを利用すれば、あなたの代わりに退職を伝えてくれるので、上司と対面することなく辞められます。

上司との関係がうまくいっておらず、退職を伝えづらい方は、退職代行の利用を考えてみてください。

未払い賃金・残業代を請求したい場合

未払い賃金・残業代を請求したい場合も、退職代行サービスの利用を検討してみても良いでしょう。

一部の退職代行サービスでは、未払い賃金・残業代の交渉を代行してくれます。

ちなみに、未払い賃金・残業代の交渉に対応している退職代行サービスを探す際は、必ず運営元をチェックしましょう。

運営元によっては、未払い賃金・残業代の交渉に対応できない場合があるからです。

詳しくは、保育士が退職代行サービスを選ぶ際にチェックしたいポイントで解説しています。

有給休暇を消化してから辞めたい場合

有給休暇を消化してから辞めたい場合も、退職代行サービスがおすすめです。

退職代行サービスでは、有給休暇の交渉にも対応してもらえる場合があります。

ただし、未払い賃金・残業代と同様、交渉に対応している退職代行サービスを選ぶ必要があります。

有給休暇の交渉を代行してもらいたい場合は、労働組合もしくは弁護士が運営している退職代行サービスを利用しましょう。

関連記事：【最新版】有給消化ができないときは退職代行サービスを利用しよう

労働環境が悪く心身に不調をきたしている場合

労働環境が悪く心身に不調をきたしている場合も、退職代行サービスの利用に適しています。

退職を考えている方のなかには

「出社するだけで体調を崩してしまう...」

という方もいるでしょう。

そのまま無理して働き続けると、体調を悪化させてしまうおそれがあります。

「今すぐにでも退職したい...」

と悩むほど追い込まれている方は、退職代行サービスの利用を検討してみても良いでしょう。

実際に退職代行を利用して保育士を辞めた方の体験談

ここでは、実際に退職代行を利用して保育士を辞めた方の体験談をまとめました。

退職代行の利用に至った要因としては、複雑な人間関係や引き止めが引き金となっているようです。

実際に退職代行サービスを利用して「スムーズに退職できた」という口コミが多く聞かれました。

「上司との関係がうまくいっておらず、退職を切り出しづらい...」
「引き止めにあっていて、なかなか辞められない...」

と悩んでいる保育士の方は、退職代行サービスを利用することを検討してみてはいかがでしょうか。

保育士が退職代行サービスを利用する際の流れ

実際に退職代行サービスを使うと、どのような流れで退職まで進むのか気になる方も多いでしょう。

そこで、保育士が退職代行サービスを利用する際の流れをまとめました。

退職代行サービスの使い方を知りたい方は、チェックしてみてください。

関連記事：退職代行サービスを利用する際の流れ6ステップ｜利用時の注意点も解説

退職代行サービスに相談する

まずは、退職代行サービスに相談するところから始めましょう。

相談方法は、メール・LINE・電話が一般的です。

追加料金の有無や保育士の代行実績など、気になる点があれば積極的に質問してみてください。

無料で相談できるケースがほとんどなので、事前に疑問を解決しておくと、利用してから後悔する可能性を下げられるでしょう。

料金を支払う

相談したうえで、依頼する退職代行サービスが決まったら、料金の支払いに進みます。

支払い方法は、銀行振込もしくはクレジットカード払いが一般的です。

退職代行サービスによっては、キャッシュレス決済に対応している場合もあります。

また、後払いに対応している退職代行サービスもあるので、すぐに費用を用意できない場合は利用を検討してみてください。

利用者の情報を伝える

料金の支払いが済んだら、あなた自身の情報に関するヒアリングがおこなわれます。

ヒアリングで聞かれる主な項目は、以下のとおりです。

スムーズに退職するために、情報は正確に伝えましょう。

担当者が会社に連絡を入れる

ヒアリングで退職に関する希望のすり合わせが終わったら、退職代行サービスの担当者が会社に連絡を入れます。

退職代行サービスによっては、有給休暇や退職金に関する交渉をおこなってくれるケースもあります。

退職代行サービスの担当者が手続きを進めている間、あなたは会社と連絡を取り合う必要はありません。

担当者から交渉完了の連絡が来るのを待ちましょう。

備品を返却する・退職書類を受け取る

退職代行サービスの担当者から連絡が来たら、会社の備品や退職届を郵送しましょう。

退職から2〜3週間程度で、会社から以下の書類が送られてくるはずです。

無事に書類が送られてきたら退職完了です。

なかには、転職や引っ越しのサポートを受けられる退職代行サービスもあるので、必要に応じて活用しましょう。

保育士が退職代行を選ぶ際にチェックしたいポイント

「自分に合った退職代行サービスはどのように探せばいいの？」

退職代行サービスの利用を考えている保育士の方のなかには、上記のような悩みを抱えている方も多いはずです。

結論、あなたに合った退職代行サービスを見つけるには、以下のポイントをチェックしましょう。

それではひとつずつ解説します。

運営元

まずは、退職代行サービスの運営元をチェックしましょう。

退職代行サービスには3種類の運営元があり、それぞれでサポート範囲が異なります。

	民間企業	労働組合	弁護士
退職意思の伝達
給料の未払いや有給休暇などの交渉対応
訴訟対応

民間企業が運営している退職代行サービスでは、退職の代行連絡はしてもらえますが、会社との交渉には対応できない可能性があります。

「有給休暇を消化したい」「残業代を受け取りたい」などの要望がある場合は、労働組合もしくは弁護士が運営する退職代行サービスを利用するほうが望ましいでしょう。

あなたに合ったサポートを受けられるよう、運営元は必ずチェックしてみてください。

料金

退職代行サービス選びでは、料金も確認しましょう。

運営元によって、料金の相場は以下のように異なります。

民間企業が運営している退職代行サービスは、比較的安いです。

しかし、安いからといって、必ずしも良質なサービスを受けられるとは限りません。料金の相場より明らかに低い場合、スムーズに退職できない可能性があります。

そのため、料金が相場に合っているかどうかは必ずチェックしましょう。

関連記事：退職代行の利用に必要な料金は？依頼金額の相場から7社を徹底比較

返金保証の有無

万が一退職できなかった場合の返金保証が付いているかどうかも調べておきましょう。

「お金を払ったのに退職できなかった...」という事態を防げるからです。

退職代行サービスを使ってきちんと辞められるのか不安な方は、返金保証が付いている業者を選びましょう。

追加費用の有無

追加費用がかからないかどうかもチェックしましょう。

公式サイト上では低価格に見えても、オプションを追加していくと実際には料金が高額になっていくケースもあります。

保育士におすすめの退職代行サービス3選は、追加費用がかからない退職代行サービスを紹介しています。

気になる方はジャンプしてみてください。

保育士の退職代行実績

保育士の退職代行実績も確認しておきましょう。

公式サイトに利用者の声が記載されているケースが多いので、利用者の職業を確認しておくことをおすすめします。

また、料金を支払う前に、メールやLINEで保育士の退職代行実績があるか質問してみるのも良いでしょう。

SNSの口コミもあわせてチェックしておくと、より詳しい実態がわかります。

アフターサポートの有無

退職後の生活に不安がある方は、アフターサポートの有無も調べておきましょう。

退職代行サービスによっては、求人紹介や引っ越しのサポートを受けられる場合があります。

次の章でアフターサポートが充実している退職代行サービスを紹介しているので、このまま読み進めてみてください。

保育士におすすめの退職代行サービス3選

保育士におすすめの退職代行サービスは、以下のとおりです。

それぞれの特徴・メリットを解説します。

退職代行サービス選びに迷っている方は、参考にしてみてください。

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、顧問弁護士が監修している退職代行サービスです。

合同労働組合ユニオンジャパンと連携しているため、退職の代行連絡だけではなく、会社との交渉にも対応できます。

求人紹介や引っ越しのサポートも利用できるので、退職後が不安な方も利用しやすいでしょう。

料金は25,800円（税込）〜で、後払いや全額返金にも対応しています。

手続きは最短30分で完了できるので、今すぐにでも辞めたい方は、メール・LINE・電話で退職に関する要望や悩みを伝えてみましょう。

無料で退職届や業務引き継ぎ書のテンプレートも受け取れます。

退職代行ガーディアン

退職代行ガーディアンは、東京労働経済組合が運営している退職代行サービスです。

20年を超える労働組合の運営を通して培ったノウハウを活かし、労働者の退職をサポートします。

労働組合が運営元なので、退職意思を会社に伝えてくれるのはもちろん、会社との交渉が可能です。

「有給休暇を消化したい」「未払い残業代や退職金を受け取りたい」といった要望にこたえられます。

雇用形態・地域・年齢に関係なく料金は一律で、追加費用はかかりません。

退職代行が終わっても相談は無料なので、万が一トラブルが起きた場合でも安心です。

退職代行OITOMA

退職代行OITOMAは、雇用形態に関係なく一律料金24,000円（税込）で利用できる弁護士監修の退職代行サービスです。

退職代行実績は5,000人以上にのぼり、豊富な実績があります。

労働組合と提携しているため、会社との交渉も代行できます。

引き継ぎ書や退職届を無料でプレゼントしてもらえるので「退職に必要な書類をどうやって用意すればいいかわからない...」と悩む方にも安心です。

即日退職可能で転職サポートも無料で受けられるので、まずはLINE・メールで無料相談するところから始めてみましょう。

退職代行の利用を考えている保育士によくある質問

ここでは、退職代行の利用を考えている保育士によくある質問をまとめました。

退職代行の利用に際して疑問点がある方は、チェックしてみてください。

退職代行を使えば引き継ぎなしでも辞められる？

退職代行サービスを使えば、引き継ぎをしなくても退職することは可能です。

そもそも引き継ぎに関する法律上の定めはないからです。

しかし、以下のケースでは引き継ぎをしてから退職したほうが良いでしょう。

詳細は、以下の記事で解説しています。

保育士におすすめの転職先は？

保育士におすすめの転職先を以下にまとめました。

保育施設以外でおすすめの転職先は、以下のとおりです。

おすすめポイントは以下の記事で詳しく解説しています。保育士の経験を活かせる異業種の転職先もまとめているので、気になる方はチェックしてみてください。
関連記事：【2024年最新】保育士の転職先ランキング｜同業種から異業種まで紹介！

どうしても退職したい場合は無断欠勤するしかない？

すぐにでも退職したいからといって、無断欠勤することは避けましょう。

会社から頻繁に連絡がかかってきたり、退職の手続きがスムーズに進まなかったりと、デメリットが多いからです。

最悪の場合、懲戒解雇や損害賠償請求されるリスクもあります。

そのため、どうしても退職したい場合は無断欠勤ではなく、退職代行サービスを利用することをおすすめします。

関連記事：退職代行とバックレの違いは？バックレるデメリットやおすすめの退職代行を紹介

まとめ

くりかえしですが、保育士も退職代行サービスを利用することが可能です。

退職代行サービスでは、退職の連絡はもちろん、有給休暇や未払い残業代の交渉も代行できる場合があります。

すぐにでも退職したい方や、上司から強引な引き止めにあっている方は、退職代行サービスの利用を検討してみましょう。

最後にもう一度、おすすめの退職代行サービスをまとめておきます。

いずれも料金を支払う前に無料で相談できるので、まずは退職に関する悩みや要望を伝えてみてください。