「クリニックの看護師で働いているけど業務量が多くてつらい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。

クリニックの看護師は、業務量の多さや休日の少なさなどで、つらいと感じることが多くあります。

つらいと感じるときは、業務の割り振りを見直したり、スタッフとコミュニケーションを図ったりすると、つらさを軽減できるかもしれません。

この記事では、クリニック看護師がつらいと感じる原因や対処法を解説します。

また、辞める判断基準や、退職するメリット・デメリットもお伝えするので、クリニックの看護師でつらいと感じている方は、読んでみてください。

【関連記事】【2024年最新】看護師向けおすすめ転職エージェント16選！施設・働き方別に徹底比較

クリニックの看護師がつらいと感じる原因

クリニックの看護師がつらいと感じる原因は、以下のとおりです。

ひとつずつ見ていきましょう。

関連記事：看護師を辞めたいときの対処法5選｜辞めたい理由や退職の判断基準も解説

業務量が多い

クリニックは、働く看護師の人数が少なく、一人あたりの業務量が多くなります。

クリニックでの看護師の仕事は、患者の案内や医師が診察するときの補助をおこないます。

業務量が多く、座る時間が取れないほど忙しいときは足がむくんでしまうなど、身体的に影響を及ぼすため、きついと感じてしまうでしょう。

また、クリニックで働く人数は少ないため、家庭の事情や子どもの体調不良の際に、休日を取りにくい場合があります。

また、他のスタッフが休んだときは、さらに業務量が増加するため大変と感じやすいでしょう。

昇給が少ない

クリニックは、病院と比較すると昇給が少なくなっています。

業務量が多いにも関わらず昇給が少ないと、やりがいを感じられなかったり、モチベーションを維持できなかったりしてつらいと感じるでしょう。

日本看護協会によると、99床以下の職場で10年以上働く看護師は、平均月収が約31万円と報告されています。100床以上の病院と比較した場合、月に約8,000円、200床以上の病院とは月に約1万円も変わってくるのです。

上記は平均月収のため、病院よりも給料が高いクリニックもあります。

しかし、クリニックと病院では仕事量や忙しさが違うため、昇給額や給料にも差が出るでしょう。

病院と同じような昇給を想定してクリニックで働いている場合は、昇給が少ないことを理解しておく必要があるでしょう。

参考記事：2022年　病院看護・助産実態調査　報告書｜日本看護協会

休日が少ない

クリニックによっては、休日が少ないです。

年間休日が少ないと、身体を休められる時間が少なくなるため、疲労が取れずきついと感じるかもしれません。

たとえば、日曜日のみ休診しているクリニックでは、月曜日から金曜日は終日の勤務をおこない、土曜の午前にも勤務するケースがあります。

1日の勤務時間は短くても休日が少ないと、自分の時間が取れずつらいと感じてしまうでしょう。

拘束時間が長い

クリニックは、朝から夜まで拘束されることも少なくありません。

クリニックは、お昼に休診時間があるため、19時や20時まで営業している場所もあります。

休診時間は休憩扱いであり、2～3時間程度休むことが可能です。休憩時間が長いため、自宅に帰り、家事をおこなうこともできるでしょう。

しかし、休診時間が終わると営業終了まで勤務しなければならないため、一日の拘束時間は長くなる傾向にあります。

拘束時間が長いと、自分の時間が取れず自宅と職場の往復になり、つらいと感じてしまうでしょう。

スキルアップができない

クリニックは医師の診察により、採血やレントゲンなどの簡単な検査を実施します。

病院と比較すると機会は少ないため、スキルアップができないかもしれません。

スキルアップを目的にクリニックで働く場合は、内視鏡専門や上位資格取得のための要件を満たせる職場を選ぶとよいでしょう。

スキルアップできない環境では、自身のキャリアを振り返ったときに、できることが見つけられず、つらいと感じるかもしれません。

やりがいを感じられない

クリニックを利用する方は、受診すると帰宅します。

地域医療に貢献したいと考えている方であれば、やりがいを感じられるでしょう。

しかし、病院のように関わった方の症状が軽快したり、自宅に退院したりすることにやりがいを感じる場合はモチベーションの維持が難しい可能性があります。

仕事にやりがいを感じられないと、仕事がつまらない、つらいと感じる原因となるでしょう。

院長の指示や経営方針が合わない

ほとんどのクリニックは、医師が個人で開業しています。

クリニックの経営方針やルールは院長が決めるため、指示や経営方針が合わないと自分の思うように仕事ができず、つらいと感じるかもしれません。

人間関係が決まっていて改善されない

クリニックで働く人数は限られています。

入れ替わりが少ないため、人間関係が一度形成されると、変わることは少ないでしょう。

もし人間関係が悪い場合、関係性が変わる機会は少ないため、つらいと感じながら働かなければなりません。

クリニックの看護師がつらいときの対処法

クリニックの看護師がつらいときの対処法は、下記があります。

それぞれ解説します。

業務の割り振りを見直す

業務量が多いことで残業があったり、つらいと感じたりするときは業務の割り振りを見直すとよいでしょう。

相談しやすい看護師に、業務量は現在多いのか、改善できるタイムスケジュールや仕事内容がないか相談してみましょう。

業務の見直しをおこなうことで、残業時間や業務量の軽減に期待できます。

スタッフとコミュニケーションを図る

スタッフと積極的にコミュニケーションを図ると、人間関係が改善できるかもしれません。

あなたが合わないと思っていたスタッフとコミュニケーションを図ると、実は気が合うこともあるのです。

人間関係が良くなると、上記で解説した業務の割り振りを見直すときに、様々な意見が聞けるでしょう。

人間関係が良くなり相談しやすい環境であれば、業務の改善にも期待できるメリットがあります。

スタッフや院長に相談する

あなたがつらいと感じているときは、相談しやすいスタッフもしくは院長に相談しましょう。

もしスタッフや院長に相談できた場合は、業務環境が良くなるように取り組んでくれるはずです。

スタッフや院長に相談しづらい場合は、無理に話す必要はありません。友人や家族に相談するとよいでしょう。

周囲に相談できると、つらいと感じていることを軽減できるかもしれません。

クリニックの看護師を辞めるかどうかの判断ポイント

クリニックの看護師を辞めようか悩んでいるときは、下記の判断ポイントを元に決めるとよいでしょう。

ひとつずつ解説します。

相談しても意見が反映されない

クリニックでつらいと感じていると相談しても、業務が改善されなかったり、意見を取り入れもらえなかったりする場合は、辞める決断が必要かもしれません。

業務内容が改善されず、つらいと感じながら働いていると、体力的・精神的に影響を及ぼす可能性があるからです。

精神的な影響が悪化すると、不眠やイライラなどの症状をきたし、うつ病を発症する可能性もあるのです。

日本看護協会によると、看護師が傷病休暇を取得した際に、メンタルヘルスの不調による取得率は74.3％と報告されています。

無理して働いていると体調を崩す可能性があります。相談しても意見が反映されない場合は、自分のためにも辞めて問題ないでしょう。

参考記事：「2023年病院看護実態調査結果」｜日本看護協会

関連記事：看護師転職の相談先とは？よくある相談内容や解決方法を紹介

仕事を頑張っても希望休が取れない

仕事を頑張っても希望休が取れないときは、退職を決断するポイントです。

クリニックは業務が多く、大変と感じることが多いでしょう。自分がリフレッシュするための希望休を取れないと、精神的な負担になります。

2019年より、有給休暇が10日以上付与されている労働者に対して5日以上の取得義務があります。

しかし、クリニックでは、希望していないのに有給を消化されてしまう場合も多いでしょう。

希望休が取れない場合は、あなたが健康に働くためにも辞める決断が必要かもしれません。

参考記事：年5日の年次有給休暇の確実な取得｜厚生労働省

看護師としてやりたいことができない

働いていく中で、看護師としてやりたいことができるかもしれません。しかし、クリニックで叶えられない場合もあるでしょう。

クリニックで働いていて、あなたのやりたいことができない場合は、辞めるポイントのひとつです。

やりたいことができない悩みを抱えながら働くと、将来的に後悔するかもしれません。

やりたいことが見つかった場合は、挑戦するために転職を検討してみるとよいでしょう。

人間関係が良くなるように努めたが改善されない

人間関係が良くなるように努めても改善されない場合は、退職して問題ありません。

先ほど対処法で解説したコミュニケーションを積極的に図っても、人間関係が改善しない場合もあるのです。

人間関係が悪い環境で働いていると、業務改善にも期待できず、悪循環となる可能性が高いでしょう。

クリニックの看護師が円満に退職する方法

クリニックの看護師が円満に退職する方法は、以下の二つです。

それぞれ見ていきましょう。

退職したいことを事前に伝える

クリニックの看護師が円満に退職したいときは、事前に辞めたいと考えていることを伝えましょう。

クリニックは働く人数が少ないため、突然退職者が出ると困ります。

新しい人材を採用するまでの期間を考えて、2～3ヵ月前から伝えると円満に辞められるでしょう。

現時点で身体的・精神的な影響が出ている場合は、他のクリニックで診断書を発行してもらうと、すぐに辞められるかもしれません。

引継業務やマニュアルをスタッフに伝える

クリニックでマニュアルが決まっていたり、引継業務があったりする場合は、書類の所在地や業務内容をスタッフに伝えておきましょう。

マニュアルが決まっていても書類がない場合は、スタッフと情報共有しておきましょう。

情報共有が不十分な場合、退職後に連絡があるかもしれません。

クリニックを辞めるメリット

クリニックを辞めるメリットは、以下のとおりです。

ひとつずつ見ていきましょう。

給料が上がる

クリニックで働く看護師の月収は約35万円ですが、病院や訪問看護ステーション、教育機関に転職すると給料が上がる可能性に期待できます。

就業場所	平均月収
診療所	354,563円
病院	386,046円
訪問看護ステーション	367,775円
教育機関	406,168円
行政	397,324円

参考記事：2021年 看護職員実態調査｜日本看護協会

関連記事：【2024年版】看護師の平均年収は？年代別のデータや年収アップの方法も解説！

休日数が多くなる

クリニックを辞めて他の職場で働くと、現在よりも休日数が多くなる可能性があります。

休日数は職場によって異なるため、年間休日数や有給消化率を参考にしましょう。

有休消化率は301人以上従事している場合は求人票に記載されていますが、300人以下の場合は掲載していない職場もあります。

気になる職場がある場合は、転職エージェントに相談すると有給取得率を教えてもらえるかもしれません。

関連記事：のんびり働きたい看護師におすすめの職場5選！効率的な探し方も紹介

風通しの良い環境で働ける

先ほども解説したとおり、クリニックでは働く人数が限られているため、人間関係が形成されると、その後変わることは少ないでしょう。

病院であれば定期的な入職者や異動があるため、人間関係が変わりやすいです。人間関係が変わるとコミュニケーションの機会が増加し、風通しの良い環境で働ける可能性が高まります。

やりがいを感じる職場で働ける

クリニックでやりがいを感じられないときは、あなたのやりたいことができる職場で働くとやりがいを感じられるかもしれません。

やりがいを感じられずクリニックを辞める場合は、退職する前にあなたのやりたいことを見つけることが大切です。やりたいことが見つかると、転職先の候補が自然と決まるからです。

クリニックを辞めるデメリット

クリニックを辞めるデメリットは、主に下記があります。

それぞれ見ていきましょう。

休日が決まっていない

クリニックは、休日が固定されている場合が多いです。

しかし、職場によってはシフト制となるため、クリニックのように休日が固定されていません。

休日が固定されていないと、予定が立てにくくなったり、子どもとの時間が取れなかったりするかもしれません。

家庭や育児との両立、趣味を優先するために休日を固定したい場合は、クリニックや教育機関、訪問看護ステーションで働くと良いでしょう。

残業が発生する可能性がある

クリニックは前残業がない場所がほとんどです。

しかし、病院に転職すると前残業が発生する可能性があります。

また、後残業もクリニックで働いているときより多くなるでしょう。

残業時間を少なくしたい場合は、療養型の病院や訪問看護などを選ぶとよいでしょう。

人間関係が良くなるとは限らない

クリニックの人間関係に悩んで退職しても、次の転職先で人間関係が良くなるとは限りません。

看護師は女性の多い職場のため、人間関係で悩む場面も多いでしょう。

人間関係の改善目的で転職する場合は、一人で働ける職場を選ぶとよいでしょう。

一人で働ける職場については下記の記事で解説しているため、気になる方は読んでみてください。
【関連記事】看護師に一人でできる仕事は存在する？ストレスが少ない仕事と必要なスキルとは

クリニックで再度働くことが難しくなる

クリニックは夜勤がなく、急変などのプレッシャーが少ないため人気の職場です。

退職した後に、もう一度クリニックで働きたいと考えても、人気のクリニックは求人が出なかったり、倍率が高かったりするため、なかなか採用されない可能性があります。

クリニックの数は毎年増加しているため、退職後にもう一度働きたい場合は、知り合いの医者やオープニングスタッフを狙うとよいでしょう。

参考記事：医療提供体制の現状 ～病院数の推移～｜厚生労働省

関連記事：美容クリニック転職は難しい？受からない理由や採用されるコツを紹介

他の職場で看護技術のスキルが求められる

病院に転職した場合、看護技術のスキルを求められる可能性は高いです。

クリニックでは採血、ルート確保などを実施する機会が少ないため、不安に感じるかもしれません。

不安なときは、ブランクがあることを面接の際に伝えておきましょう。

病院は、ブランクがある方の再就職を歓迎しています。

もし、初めての看護技術がある場合、最初から独り立ちで任せられることはありません。看護技術は一度身についていれば、実践していく内に勘を取り戻すため安心してください。

クリニックの看護師に向いている人の特徴

クリニックの看護師に向いている人は、以下に当てはまる方です。

それぞれ解説します。

子育てと仕事を両立したい

クリニックは、土日休みを採用している場所が多いです。

子育てをしている方は、平日は保育園や幼稚園に預けて、土日は子どもとの時間を大切にしたいと考える方が多いのではないでしょうか。

土日が休みであれば、子どもの運動会などの行事に参加しやすく、子どもとの時間を大切にしながら働くことが可能です。

固定された休日で働きたい

クリニックは、休診日が固定されています。

平日に休診日を設けているクリニックもあるため、事前に予定を計画しやすいメリットがあります。

病院のようにシフトができるまで、予定を立てられないデメリットがないため、仕事と趣味を両立したい方にクリニックは向いているといえます。

夜勤や入院のない職場で働きたい

夜勤や入院のない職場で働きたいと考えている方は、クリニックが向いています。

クリニックで入院するほど症状が悪化していると判断した場合は、紹介状を書いたり、必要に応じて救急要請したりするため、入院はないでしょう。

ほとんどのクリニックと有床診療所でなければ、夜勤がありません。有床診療所は、2021年時点で6,169ヵ所と減少傾向です。

透析クリニックのように夜間利用する方がいる場合は、夜勤があるため注意してください。夜勤の有無は求人票に記載されているため、確認しましょう。

参考記事：医療提供体制の現状 ～病院数の推移～｜厚生労働省

クリニックから転職するときのポイント

クリニックから転職するときのポイントには、下記があります。

クリニックからの転職を成功させるために、ポイントを抑えておきましょう。それぞれ解説します。

退職理由を決めておく

クリニックから転職するときは、退職理由を決めておきましょう。

退職するときは明確な理由がなくても、転職活動を始めるまでに決める必要があります。

転職活動を始めるうえで、辞めた理由を明確にすると、転職の軸となるからです。また、面接では退職理由を聞かれることがほとんどです。

理由が決まっていないと、なんとなく退職したのではないかと面接官に悪い印象を与えてしまいます。

退職理由が決まっていれば、今回の転職でどのように対応していくのかを説明できるため、面接官に好印象を与えられ、採用率が高まるでしょう。

関連記事：看護師の転職面接でよく聞かれる質問と回答例とは？答え方のポイントを解説

気になる職場の情報を集める

クリニックから転職するときは、気になる職場の情報を集めましょう。

情報の集め方は、知人に聞いたり、口コミを見たりする方法があります。それでも情報が集まらないこともあるでしょう。

情報が集められないときは、転職エージェントに相談してみましょう。

転職エージェントは、クリニックや病院を定期的に訪問しています。

院長や看護部長、実際に働いた方から情報収集をしているため、より詳細な情報を集められるでしょう。

クリニックの経験を活かせる職場へ転職する

クリニックから転職するときは、経験を活かせる職場へ転職すると、採用率を高めることが可能です。

働いているクリニックと同様の診療科や、学んだ技術を活かせる職場を選択するとよいでしょう。

もし、クリニックで経験した業務を活かせる職場がないときは、今までに経験した診療科や興味のある分野に挑戦するとよいでしょう。

関連記事：看護師の病院以外の転職先15選！珍しい職場や転職を成功させるコツも解説

転職エージェントを利用する

転職するときに、経験を活かせる職場や、自分に合う職場がわからない場合は、転職エージェントを利用するとよいでしょう。

転職エージェントは、あなたの経験を把握して、経験を活かせる職場や希望条件に合う求人を紹介してもらえます。

また、気になる職場の求人がない状況でも、転職エージェントを経由すると面接の機会がもらえるかもしれません。

クリニックの看護師が転職するときに利用したい転職エージェント

クリニックの看護師が転職するときの利用したい転職エージェントは、2つです。

それぞれ特徴を確認して、あなたに合っているのはどちらか見極めましょう。

看護roo!転職

看護roo!転職は、日勤のみや休日数の多い求人を保有しています。

クリニックで働いている方は、日勤のみで働いている方が多く、今の働き方を維持したまま転職できるかもしれません。

休日数が多い職場に転職できると、今よりもさらにワークライフバランスを整えて働ける可能性があります。

看護roo!転職は初めて転職する方もサポートしています。手厚い転職サポートが得られるため、転職経験が少ない方も安心して利用可能で、よい職場に出会えるでしょう。

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）は、年間利用者が10万人以上のため、安心して利用できます。

キャリアパートナーは地域担当制のため、地域にある求人を把握しています。気になる職場の名前を出すと、すぐに理解してもらえて、特徴や情報を教えてもらえるでしょう。

ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）は看護師専門の転職エージェントのため、業界特有の悩みも相談可能です。

転職に関して悩みや不安がある場合は、ナース専科 転職（旧：ナース人材バンク）に相談すると解決できる転職先を見つけられるでしょう。

クリニック看護師がつらいと感じている方からよくある質問

クリニック看護師がつらいと感じている方からよくある質問を四つ解説します。

ひとつずつ解説します。

看護師を辞める方は多いですか？

看護師を辞める方は、全体と比較して多くありません。

既卒看護師は、約1～2割が退職しています。厚生労働省の統計によると、労働者の15％が退職していると報告されています。

上記の結果から看護師の離職者は、全体と比較して多くないといえるでしょう。

参考記事：令和4年雇用動向調査の概況｜厚生労働省
「2023年病院看護実態調査結果」｜日本看護協会

看護師の離職率が高いのはどこですか？

日本看護協会によると、2023年度の離職率は新卒看護師、既卒看護師共に個人病院や個人クリニックが1位と報告されています。

また、離職率の高い都道府県は、新卒看護師では高知県の25.5％、既卒看護師は長崎県の22.9％が1位です。

参考記事：「2023年病院看護実態調査結果」｜日本看護協会

関連記事：看護師は転職が多い？転職を繰り返す人の傾向と対策を紹介

看護師の病棟とクリニックの違いは何ですか？

病棟とクリニックの違いには、主に下記があります。

クリニックも忙しいですが、入退院や常に患者がいたり、夜勤と日勤の変則的な勤務があったりする病院の方が大変なケースは多いでしょう。

関連記事：病棟看護師を辞めたいと感じる理由7選！対処方法やおすすめの転職先も紹介

クリニックで働く看護師の給与相場はいくらですか？

厚生労働省によると、2023年にクリニックで働いている看護師の年収は約430万円と報告されています。

詳しい給与相場について下記の記事で解説しているため、気になる方は読んでみてください。
【関連記事】クリニックで働く看護師の平均給料はいくら？平均年収と給与UPの３つのコツを経験者が解説

参考記事：令和5年賃金構造基本統計調査 一般労働者 企業規模5～9人｜政府統計の総合窓口(e-Stat)

クリニックの看護師がつらいときは転職してよい職場を見つけよう

今回は、クリニック看護師がつらいと感じる原因や対処法について解説しました。

クリニックがつらいと感じる原因は、業務量の多さや人間関係が決まっていることです。つらいと感じているときは、転職した方がよいサインかもしれません。

転職することで、つらさを軽減できて、今よりも好条件の環境で働ける可能性があります。

クリニックからよい職場へ転職したいと考えている方は、転職エージェントの利用がおすすめです。転職エージェントに相談すると、今よりよい環境の職場に出会えるかもしれません。

転職エージェントは無料で利用可能です。相談したからといって必ず転職する必要はありません。

あなたのつらさや悩んでいることを解決するためにも、転職エージェントに相談してみましょう。