30代で未経験からSE（システムエンジニア）に転職したいと考えている方もいるでしょう。

ただし30代からの転職では、20代に比べて実務経験やスキルを求められることがほとんどです。そのため、適切に戦略を立てて臨む必要があるといえるでしょう。

本記事では、30代未経験からSEに転職する方に向けて、失敗を避ける方法や注意点などを解説します。

未経験からSEに転職したいと考えている30代の方は、ぜひ参考にしてください。

【参考記事】ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2022年7月｜レバテック

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30代未経験者でもSEに転職は可能？SEに転職できる理由とは

30代未経験者でもSEに転職することは可能です。

しかし、SEの仕事は専門的な知識や技術が必要なため、相当な努力が必要でしょう。

30代未経験者がSEへ転職成功するためには、ポイントや注意点を把握しておくことが重要です。

30代未経験者でもSEに転職できる理由は、大きくわけて3つあげられます。

IT業界は人手不足の傾向にある

IT技術の発展や拡大に伴い、IT業界の需要は高い傾向にあります。経済産業省の「IT人材需給に関する調査」によると、2030年には最大で約79万人の人手不足になるという結果がでています。

IT業界が人手不足の傾向にある理由として、「IT技術の発展と拡大」「生産年齢人口の減少」などがあげられます。

近年では、ITシステムを導入する企業が増加しており、商品やサービスの提供においてもIT技術なしでは成り立ちません。

しかし、少子高齢化により「生産年齢人口」の減少は続いていき、次第にIT業界の人材の需要は供給を上回る結果となるでしょう。

【参考記事】経済産業省|平成30年IT人材需給に関する調査
【参考記事】総務省｜令和4年版 情報通信白書｜生産年齢人口の減少　

未経験者OKの求人が多い

前項でもお伝えしたように、IT業界はIT技術の拡大とともに、人手不足の傾向にあります。人手不足により既存のSEの業務量が増え、労働環境の悪化などが深刻化しているケースもあるようです。

そのため、SE未経験者でも積極的に採用している企業が多いのも実情です。

しかし、実務経験のない未経験者OKの求人の場合でも、基本的な知識は必要となります。

基本的な知識や意欲は必要となりますが、未経験からSEに転職したい方にとってIT業界の人手不足は、30代にとってチャンスが広がっているともいえるでしょう。

人材を育てていく姿勢の企業が多い

IT業界は発展し成長し続けているため、常に新しい知識が必要となります。そのため、教育に力を入れている企業が多いといえます。

また人手不足解消のため、未経験者を積極的に採用し、研修など社内で人材を育てるケースも増えています。

研修やSEの知識が身につけられるカリキュラムがある企業も増えているため、未経験でも比較的転職しやすいといえるでしょう。

30代未経験でSEへ転職する際のポイント

30代未経験でSEへ転職を成功させるためには、ポイントを抑えておくことが重要です。

ここで紹介する3つのポイントを参考に、転職を成功させましょう。

これまでの社会人経験をアピールする

SEの経験がなくても、これまでの社会人経験をアピールすることで、転職を優位に進めることができるかもしれません。

前職で得たコミュニケーション能力やマネジメント能力などは、SEに転職するうえでも強みとなるからです。

SEで活かせる能力	貢献できること
コミュニケーション能力	社内社外問わず信頼関係を構築できる 仕事が円滑に回る
マネジメント能力	プロジェクトの進捗管理ができる リスクや損失を最小限に抑えることができる
課題解決能力	問題が発生したときに原因調査と解決ができる

SEとして即戦力になることは難しいかもしれませんが、意欲やこれまでの経験をどのように活かせるかアピールすることもポイントのひとつといえるでしょう。

プログラミング学習をしつつ転職エージェントに登録する

未経験者がSEに転職する場合は、プログラミング学習や情報処理の基礎知識について学習をしておく必要があります。

プログラミング学習や情報処理の基礎知識は、独学で身につけることが可能ですが、現場で戦える実力をつけたいのであればプログラミングスクールの受講をおすすめします。

基礎知識を身につけておくことで、他の未経験応募者との差別化が図れ、転職するうえでアピールポイントにも繋がります。

学習を進めながら転職エージェントを活用して相談や求人紹介などのサポートを受けることで、実際に企業に求められている人物像を知ることにも繋がるでしょう。

SEへのステップアップを視野に入れ、SE以外の職種も検討する

未経験の転職で、SEの仕事がなかなか見つからない場合は、SEへのステップアップを視野に入れたうえで、他の職種も検討してみるのもひとつの方法です。

未経験でも比較的に転職しやすい職種は以下があげられます。

特にプログラマーについては、「プログラマーになるためのプログラミングスクール」も存在しますので、スクールを通して就職できるケースも多いようです。

30代未経験がSEに転職する方法

SEの求人は年齢制限を設けているものも少なくないため、30代は、20代に比べると求人数が少なくなる傾向があります。

30代未経験者がSEに転職するために、これから紹介するポイントを抑えておきましょう。

独学でスキルを習得する

未経験者OKな求人であっても、基本的な知識は習得しておくとよいでしょう。

独学でSEのスキルを習得するためには以下の方法があります。

自宅で開発作業が可能な環境があれば、実務経験を積むことができ、よりスキルを磨くことができるでしょう。

事前にスキルを習得しておくことで、適性を把握することができるだけでなく、面接時の入社意欲や熱意のアピールにも繋がります。

プログラミングスクールで学ぶ

独学でスキルを習得することが難しい場合は、プログラミングスクールで学ぶのもひとつの方法です。

独学で学習する場合、「何から学べばよいかわからない」「エラーが起きた時の対処方法がわからない」などでつまずいてしまう方も少なくありません。

プログラミングスクールであれば、講師に直接質問や相談ができるため、独学に限界を感じた際は利用するとよいでしょう。

【関連記事】システムエンジニアを目指せるプログラミングスクールおすすめ10選！2023年最新版 - キャリアアップステージ

IT業界に強い転職のプロに相談する

30代未経験者がSEへの転職に成功するためには、IT業界に強い転職サイトを利用し相談しましょう。

IT業界に強い転職サイトであれば求人数も多く、IT業界に特化したアドバイザーに転職の相談ができます。

IT業界に特化した面接や履歴書作成などのアドバイスを受けることができるので、未経験者の転職にとって心強いでしょう。

30代未経験からSEに転職したい方におすすめの転職サービス

ここでは、30代未経験からSEに転職したい方におすすめの転職サービスを紹介します。

レバテックキャリア

マイナビITエージェント

Geekly

リクルートエージェント

SEを目指す方が持っていたほうがいい資格

未経験でSEを目指す方は、資格を持っておくと応募時に優位に働く可能性があります。

ここではSE未経験の方でも、比較的取得しやすい資格を紹介します。参考にしてください。

ITパスポート

ITパスポートとは、経済産業省認定の国家資格です。合格率は50％前後で、IT系の国家資格の中では入門レベルといわれています。

参考書や過去問題集などで独学で勉強することもできるため、未経験の方でも比較的取得しやすい資格です。

ITパスポートを取得することで、ITに関する基礎的な知識を身につけることができるでしょう。

【参考記事】ITパスポート試験　試験結果

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITエンジニア向けの経済産業省認定の国家資格のひとつです。

ITパスポート試験に比べると、やや難易度が高くなり、SEやプログラマーを目指す方にとって有効な試験です。

基本情報技術試験を取得することで、ITの基礎を身につけることができ、その後の応用力の幅が広がります。

SEを目指すうえでも、取得しておくとよいでしょう。

30代未経験からSEに転職するメリット

30代未経験からSEに転職するメリットを紹介します。

手に職をつけることができ、長期にわたって様々な仕事ができる

SEは誰でも簡単にできる仕事ではないため、スキルを身につけることで、長期にわたって様々な仕事に携わることができます。

また、スキルさえあれば年齢に関係なく第一線で活躍ができ、自力でスキルを高めていけることも魅力のひとつです。

スキル次第で収入アップを期待できる

ITスキルだけではなく、マネジメントスキルなどを身につけることで、プロジェクトマネージャーや管理職などのキャリアアップが可能です。

また、技術面でもSEに関する知識だけでなく幅広い知識や技術を取得することで、収入アップにも繋がるでしょう。

関連記事：エンジニアが年収1,000万円を目指す方法とは？達成できる人の共通点や企業も紹介！

リモートワークなど働き方に自由度がある

IT業界は他の業界よりもリモートワークが普及している傾向にあります。通勤ストレスからの解放や、自由時間の増加も期待できるでしょう。

また、SEとして企業に所属するだけに限らず、フリーランスや副業など働き方の自由度が高い職種といえます。

働く場所や時間に縛られずに働きたい方にとって、SEに転職することはメリットのひとつとなるでしょう。

30代未経験からSEに転職するデメリット

前項ではメリットを紹介しましたが、30代未経験からSEに転職するうえで、デメリットもあります。

デメリットも確認し、30代未経験からSEに転職する参考にしてください。

長時間労働になる可能性がある

SEは、納期やトラブル対応などにより長時間労働になる可能性があります。

また、下請け企業や客先常駐の場合、顧客ファーストになり長時間労働になりやすい傾向があります。

関連記事：「システムエンジニアはやめとけ・きつい」と言われる理由7選と実情

常に自己研鑽しなければついていけなくなる

IT業界は常に発展と成長をしているため、自己研鑽しなければついていけなくなるといっても過言ではないでしょう。

SEは、常にスキルや知識を磨いていく必要がある職種なので、継続的な努力が必要不可欠です。

ブラック企業に当たる可能性がある

未経験可能な求人の中には、優良企業に紛れてブラック企業もあるため注意が必要です。

常に求人が出ていたり、顧客先常駐メインの求人や勤務形態が曖昧な場合は、評判なども参考にしてから応募するようにしましょう。

まとめ

30代未経験からSEへの転職は、相当な努力が必要となりますが転職は可能です。

IT業界はこれから更に人手不足となり、人材の需要は高くなるでしょう。努力次第では、スキルアップや収入アップも期待できます。

この記事で紹介した、転職を失敗しないためのポイントや成功するための方法を参考にし、未経験からSEへの転職を成功させましょう。