このような悩みや疑問を抱いている人が多いのではないでしょうか。

ですが、実際のところは必ずしも第二新卒の転職が不利になるとは限りません。

そこで今回は、第二新卒がやばいといわれる理由と採用されない人の特徴を、転職成功させる方法やポイントとともに解説します。

転職を考えている第二新卒の方は、ぜひ最後までご覧ください。

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第二新卒は本当にやばい？離職率を含め現状を解説

「第二新卒の転職率はやばい」と耳にする機会は多いかもしれません。しかし、第二新卒だから転職が不利になるというのは本当なのでしょうか。

第二新卒とは

転職活動をしていると、第二新卒という言葉はよく耳にするものです。第二新卒がやばいのか解説する前に、第二新卒について紹介します。

第二新卒とは、新卒で入社後、離職するまでの期間が3年以内の求職者を指します。

4年制大学を卒業した場合は22～25歳、大学院の場合は24～27歳くらいの年齢です。しかし、明確な定義はなく、ざっくりと20代の若手人材を指す企業もあります。

似たような言葉で「新卒」「既卒」がありますが、新卒は学校を卒業した年に初めて社会人になることを指します。

また、第二新卒と違い社会人経験がない大学卒業後3年以内の方を、既卒と指すケースが一般的に多いです。

離職率と企業の採用状況

厚生労働省【令和2年3月に卒業した新規学卒就職者の離職状況】によると、就職後3年以内の離職率は大卒で32.3％、高卒で37.0％。新卒で入社しても、3人に1人程度が3年以内に退職している現実が伺えます。

参考：新規学卒就職者の離職状況（令和２年３月卒業者）｜厚生労働省

大手転職エージェントのひとつ、リクルートエージェントによる【2022年度下半期中途採用動向調査】では、中途採用計画として採用人数を「大幅に増やす」「増やす」と回答した企業が31.5％ に上りました。

参考：2022年度下半期 中途採用動向調査｜リクルート

さらに前年と同等と回答した企業が14.7％ですが、これまでの調査と比較すると年を経るごとに増やすと回答する企業が増えています。つまり、前年同等であっても、数年前よりはるかに中途採用に前向きな企業が多いということです。

引用元：2022年度下半期 中途採用動向調査|株式会社リクルート

さらに30.2％の企業が中途採用を計画している理由として「特定層（若年層や管理職層）で人材が不足しているため」と回答しています。第二新卒の持つ“若さ”は中途採用でも十分武器になるということがわかりますね。

引用元：2022年度下半期 中途採用動向調査|株式会社リクルート

確かに第二新卒はスキルや経験、実績不足という面は否定できません。しかし、第二新卒になってしまうからと転職を諦める必要も無いのです。

企業から見た第二新卒の魅力とは

「第二新卒はやばい」と聞くことはありますが、第二新卒に魅力を感じている企業がいるのは事実です。

続いては、企業から見た第二新卒の魅力を紹介するので、チェックしておくことで自分に自信がつく可能性があります。

企業から見た第二新卒の魅力は、主に以下の3つです。

前職の特色に染まりきっていない

採用する企業にとっての第二新卒を採用する魅力としては、前職の特色に染まりきっていないことが挙げられます。

一度染み込んだ仕事内容や要領は、すぐに忘れるのは難しいでしょう。前職の習慣があると、新たな仕事内容や要領を教え直すのも苦労します。

第二新卒の場合、早期退職しているため前職に染まりきっていません。企業のやり方を早く覚えてもらうことができると期待されています。

新卒と比べて教育コストがかからない

企業からすると、新卒と比べて教育コストがかからないところも、第二新卒の魅力です。

第二新卒は新卒と違い、1～3年とはいえ社会人経験があるため、ある程度の常識は身についています。

同業種で職場のみが変わる場合は仕事の要領が同じなので、教え直さなくてはいけない項目も少なくて済みます。

新卒のようにはじめから教える必要もなく、教育コストを抑えられるのです。

長期的な活躍が期待できる

第二新卒は20代の若い人材を指すため、自社に定着することで長期的な活躍が期待できると考える企業が少なくありません。

社会人としての将来が長いことは、企業から見ると大きな魅力と言えます。

企業は若い人材に対して、20代の今にさまざまな経験を積んでほしいと考えています。

知識やスキルを身に付けることで、将来的に幹部候補生として育ってほしいと考えることもあり、新卒同様の魅力を感じている企業もあるでしょう。

第二新卒で転職活動をおこなうメリット

続いては、第二新卒で転職活動をおこなうメリットを紹介します。

メリットを理解できると、転職活動のモチベーション向上につながるはずです。

第二新卒で転職活動をおこなうメリットは以下の3点です。

異業種や未経験の職種でも歓迎されやすい

第二新卒は中途採用扱いになり、一般的に中途採用ではスキルや経験を重視される傾向があります。

しかし、第二新卒を採用する場合の多くは、新卒同様ポテンシャルを評価する企業が少なくありません。

そのため、異業種や未経験の職種でも歓迎されやすく、ためらうことなく興味のある分野にチャレンジできます。

一から教えてもらえる環境が整えられているのは、新卒もですが、第二新卒でも得られやすいメリットです。

関連記事：第二新卒の転職には未経験業種が有利！企業から内定を得るポイントと転職しやすい業種

即戦力に対してのプレッシャーが少ない

教育にかかるコストを抑えるために、中途採用ではスキルや経験を重視した採用が多い傾向があります。

中途採用の求人募集をしている企業では、研修などの教育体制が整っていないところも珍しくありません。

即戦力として採用された場合「早く結果を出さないといけない」と、プレッシャーになる方は一定数いるものです。

一方、第二新卒は新卒同様に未経験者として迎える企業が多いため、教育することを見据えて採用しています。

第二新卒は社会人経験があるため基本的なビジネススキルは求められますが、業務については新しく学びながら携われるでしょう。

このように、即戦力に対してのプレッシャーが少ないことは、第二新卒ならではのメリットと言えます。

新卒の就職活動を活かした転職活動が可能

新卒での就活経験がある第二新卒は、経験を生かした転職活動ができる点もメリットです。

初めての就活を思い出すと「企業研究が不足していた」「応募企業選びを妥協したかも」など、今思うと悔やんでしまうことがあるのではないでしょうか。

新卒で入社した企業を早期退職したのには、就活に問題があったことが原因かもしれません。

第二新卒の転職活動では前回の失敗を踏まえられるため、反省や学びを生かすことが可能です。

新卒で入社した企業にミスマッチがあったのなら、より入念に自己分析をおこない、自分に合っている仕事を考え直してみましょう。

改善しながら転職活動が行えるため、より自分にマッチしている企業を選ぶことができます。

第二新卒で転職活動をおこなうデメリット

新卒同様の採用が期待できるとはいえ、第二新卒の転職活動はデメリットがあるのも事実です。

デメリットを理解して対処することで、転職の成功が近づきます。

以下、4つのデメリットについて対処法を合わせて紹介していきます。

関連記事：第二新卒の就活が厳しいと言われる5つの理由｜内定をもらう7つのポイント

即戦力を期待している企業への採用は難しい

即戦力を求めている企業に採用されるには、仕事に必要なスキルを応募時に備えておかなければいけません。

社会人経験が少ない第二新卒では、目に見える実績や仕事でアピールできる経験が少ないものです。

そのため、即戦力を期待している企業では採用が難しい可能性があります。

しかし、新卒同様に教育してもらえるのは、第二新卒の大きなメリットです。

気になる企業が即戦力を求めている場合は、他の企業に目を向けることを考えてみてください。

第二新卒であれば未経験の業種にもチャレンジできるので、幅広い視野を持って転職先を見つけましょう。

第二新卒にマイナスな印象を持つ採用担当者もいる

採用するメリットはたくさんある第二新卒ですが、マイナスな印象を持つ採用担当者がいるのも事実です。

第二新卒は、特に以下の点について懸念される傾向があります。

第二新卒は新卒で入社した会社を早期退職をしていることで「採用してもすぐに転職するのでは？」といった点が懸念されます。

また「前職で何か問題を起こしたのでは？」「仕事に対してやる気がない」と、人間性を不安視する採用担当者もいるでしょう。

「勤務態度が悪いことで職場にいづらくなったのかも？」と勤務態度に問題があるのかと考えられることも。

新卒よりは社会人経験がありますが、即戦力が期待できないこともマイナスな印象につながる原因です。

これらの印象をポジティブなものに変えるには、前向きな退職理由や転職目的を伝えることが大切です。

転職エージェントを利用することで、応募書類や面接で効果的なアピール方法を教えてもらえます。

関連記事：第二新卒が転職エージェントを利用するメリット5選｜おすすめのエージェントや選び方とは？

金銭面に余裕がないと企業選びに失敗しやすい

第二新卒は入社後に早期退職しているため、ほとんどの場合退職金が出ません。

20代の若さなら、十分な貯金が貯められていない方が多いものです。

離職期間が長引くほど、金銭面で余裕がない状態で転職活動をすることになるでしょう。

収入面の不安は転職活動に焦りをもたらし、企業選びを妥協してしまう可能性があります。

転職後にミスマッチが起こる原因となるため、企業選びは慎重におこなうことが重要です。

金銭面に余裕がない方は、家族に援助を頼んだり、在職中に転職活動をおこなったりするなど、収入面の不安を解消して転職活動を始めましょう。

在職中の転職活動は時間に追われるため、転職エージェントにサポートしてもらうことをおすすめします。

新卒よりも待遇が悪くなる可能性がある

第二新卒の仕事レベルは新卒同様と考えられることがあるため、待遇も新卒と同じラインでスタートします。

そのため、新卒で入社していた頃よりも待遇が悪くなる可能性があり、転職によって収入が減るかもしれません。

新卒採用を大切にしている企業に応募した場合は、新卒の新入社員よりも待遇が悪くなることもあります。

しかし、転職後にキャリアを積めば給与アップが期待できるので、スキルを身に付けて実績を積み上げていきましょう。

関連記事：第二新卒の年収アップは実現可能？平均年収や成功させるコツを解説

第二新卒はやばい？採用が見送りになる人の特徴

第二新卒でですぐに転職を成功させられる人もいれば、なかなか転職先が決まらない人もいます。

転職が決まらない人にみられる特徴を解説します。

あてはまる特徴があった方は、「第二新卒はやばい」といわれないよう改善していきましょう。

転職理由を具体的に説明できない

前向きな転職理由を説明できない第二新卒は、転職活動に苦労する可能性が高まります。

勤続年数が何年であろうとも、退職理由をはっきりと説明できないと企業にネガティブな印象を与えてしまいかねません。第二新卒は前職の経歴が短い分、より説得力のある理由が必要です。

また、人間関係が上手く築けなかった、職場の雰囲気が合わなかったなどの転職理由は要注意。自分ではなく周囲に原因を押し付けているように聞こえるため、良い印象を与えません。

キャリアアップを目指したかった、早いうちにスキルを身につけたかったなどの向上心を伝えられる理由に言い換えると良いでしょう。

関連記事：第二新卒の転職理由とは？履歴書の書き方や面接時の回答方法のコツも解説

転職の意思をはっきり伝えられない

面接で自分の意思をはっきりと伝える回答ができていない人は、転職の意志を疑われる可能性もあります。

特に退職をしないで転職活動をしている人の場合、転職に対して迷いがあることもあり、歯切れの悪い回答になりがちです。また、第二新卒ということに引け目を感じて弱気な受け答えになる人もいます。

本気で転職をしたいのであれば、決して弱気にならず、入社したいという希望をしっかりと伝えることが重要です。

自分の特徴に合わない業種・企業を選んでいる

苦手な業務が多い企業へ応募してしまい、内定をなかなか得られないケースもあります。

原因は自己分析や業界研究の甘さです。

自分の苦手分野や未経験職種にもチャレンジしたいという意欲は大切ですが、あまりにも不得手な分野を志望しても選考で不利になる恐れがあります。

自分の得意分野や長所を活かせる企業を選ぶのも転職への近道です。

関連記事：第二新卒の転職には自己分析が重要な理由とポイントを解説

社会人としてのマナーが身についていない

第二新卒の人材であれば、大学在学時の就活や、前職の研修などでマナーと一般常識は身についているはずと採用側は期待しています。

面接の際に姿勢が悪かったり、服装が適切でなかったりすると「マナーがなっていない」と認識されてしまいます。

本気で転職を成功させたい方は、社会人としてのマナーを意識しながら転職活動に励みましょう。

スキルや実績不足

スキルや実績が不足している場合、即戦力を求める企業からは採用されづらくなるかもしれません。

選考を通して自身のスキルや実績を十分にアピールできるよう、あらかじめこれまでの経験をまとめておきましょう。

また、第二新卒は前職を短期間で辞している以上、どうしても実績不足の感は否めません。

希望する企業の求めるスキルを確認し、不足している場合は入社後に努力する意志をしっかりと伝えることである程度フォローが可能です。

第二新卒が企業に好印象を与えるためのポイント

転職を成功させるための対策を知ったあとは、より成功率を上げるためのポイントもおさえておきましょう。

第二新卒はやばいという考えに惑わされず、自信をもって転職活動をおこないましょう。

選考で嘘をつかない

第二新卒で転職を成功させるポイントとして、嘘をつかないことが挙げられます。

ネガティブな内容をポジティブな言葉に言い換えることは重要ですが、嘘をつくという行為はあなたの人間性を問われます。

面接官を誤魔化せたとしても、入社後に再びミスマッチやトラブルが起こる可能性も考えられます。転職活動では虚偽の内容を話さず正直に伝えましょう。

転職における自分の軸を決めておく

第二新卒が転職を成功させるポイントとして、自分の軸を決めておくのも大切です。

応募の際、「絶対にこの企業で働きたい」「この業界で活躍したい」などのブレない軸があれば、面接官にも十分に伝わります。

また、軸を定めた状態で転職活動をおこなうと内定をもらいやすくなるだけでなく、自分に合った企業に出会える可能性が上がります。

転職先が自分とマッチしていれば、入社後も十分な活躍が期待できるでしょう。

長く働く意志をアピールする

第二新卒が転職活動をする際は、企業にできるだけ長く働く意志をアピールしてみてください。

第二新卒は早期退職している事実があるため、ほかの企業からも早く辞める可能性を疑われやすくなります。

長く働く意志をアピールする際は、志望理由と直結させると効果的です。長期のキャリアプランについて説明すると、採用担当者から納得されやすくなります。

第二新卒はやばいと思われないよう、転職後に長く働くことをきちんと伝えるよう心がけましょう。

転職後のビジョンを明確にする

第二新卒が転職を成功させるポイントとして、転職後のビジョンを明確にすることも挙げられます。

転職後はどのように活躍したいか、将来どのようなキャリアを目指しているかなど、できるだけ細かいビジョンを考えることで入社意欲が伝わります。

志望理由を決める際は、より明確なビジョンを決めるよう心がけましょう。

第二新卒におすすめの転職エージェント

第二新卒がやばいという意見が気になり、どうしても転職に自信がもてない方は、転職エージェントを利用してみましょう。

転職エージェントにもさまざまな種類があり、興味のある業界や仕事内容を考慮して選ぶとより効果的です。

以下に、第二新卒におすすめできる転職エージェントを紹介します。キャリアアドバイザーのサポートを受けたい方は、ぜひ参考にしてください。

リクルートエージェント

マイナビエージェント

ビズリーチ

　

第二新卒がやばいというイメージは実力と頑張り次第で覆せる

「第二新卒がやばい」とはよく聞く噂ですが、就職後3年以内に離職している人は少なからず存在します。

転職活動においては不利な立場に思われがちですが、転職を成功させる可能性は工夫次第で十分に高められるのです。

転職活動を成功させる対策とポイントを実行すれば、第二新卒でも理想の企業に出会いやすくなります。

第二新卒という立場が不安で、転職活動ができる自信がない方は、転職エージェントを利用するのもよいでしょう。

転職を成功させる方法はたくさんあるので、「第二新卒の転職はやばい」というイメージに惑わされず、自信をもって行動してください。