ゆるく働きたいなら、現職よりも労働環境が厳しくない保育園で働きましょう。

たとえば、残業が少ない保育園や人員にゆとりがある保育園などです。

また、ほかの職種・職場に転職すれば、仕事内容や仕事量が変わってゆるさを感じられるケースもあります。

本記事では、保育士がゆるく働く方法や、ゆるく働きたいときにチェックしてほしい職種・職場を解説します。

ゆるい働き方を手に入れるコツも紹介しているので、今の状況を変えたいと考えている方は参考にしてみてください。

関連記事：保育士転職エージェントおすすめ比較22選｜求人数や口コミも紹介！

保育士がゆるく働く5つの方法

保育士がゆるく働く方法は、現職よりも労働環境が楽な保育園で働くことです。

主な方法を5つ解説します。

順番に見ていきましょう。

残業が少ない保育園で働く

これまで残業が多かった人が、残業が少ない保育園に転職すれば自由時間が生まれます。

その時間を趣味や、のんびり過ごす時間にあてれば、時間が流れるゆるさを体感できるでしょう。

また、仕事とプライベートのバランスがとれると、心のゆとりにつながります。

残業や持ち帰り仕事が習慣化している職場は、ブラック保育園の可能性があります。

以下の記事ではブラック保育園の特徴や見分け方を解説しているので、残業の多さに悩んでいる方は参考にしてみてください。

関連記事：ブラック保育園の特徴や見分け方を徹底解説【体験談あり】｜チェックリストも紹介

作り物が少ない保育園で働く

保育園の中には、以下のような理由で作り物が少ないところもあります。

作り物が少ないと制作時間の短縮により、残業や持ち帰り仕事が発生しにくいです。

業務負担も軽減されるため、気持ちにも余裕が生まれるでしょう。

人間関係が良好な保育園で働く

人間関係が良い保育園は、以下のような特徴があります。

人間関係が良いとストレスが少なく、気持ちに余裕が生まれやすいです。

また、スタッフ間で連携をとりやすくなるため、業務を効率よく進められます。

結果として残業時間の減少につながり、仕事のゆるさを感じられる可能性があります。

人員にゆとりがある保育園で働く

人員にゆとりがある保育園とは、国が定める配置基準に＋αの職員を確保した状態です。

ゆとりのある人員配置には、以下のようなメリットがあります。

これらのメリットにより、時間や業務のゆるさを感じやすくなるでしょう。

パートや派遣社員など雇用形態を変えて働く

正社員として働くのが負担になっている場合、パートや派遣社員になるのもゆるさを手にいれる方法のひとつです。

正社員から非正社員に立場を変えれば、責任や仕事量が軽減される可能性があるからです。

非正社員であれば、時短勤務や隔週勤務といった勤務形態も選択できます。

自分にあったペースで働けるため、気持ちにゆとりが生まれるでしょう。

以下の記事では、保育士の時短勤務について解説しています。詳細が気になる方はあわせてご覧ください。
関連記事：保育士は時短勤務できる？時短勤務制度の内容やメリット・デメリットを解説

ゆるく働きたい保育士に注目してほしい職種・職場7選

ゆるく働きたい保育士に注目してほしい職種・職場を7つ紹介します。

関心のある職種や職場があれば、転職の候補に入れてみてください。

小規模保育園

小規模保育園は、原則0〜2歳児の子どもが対象で、定員6〜19人の保育園です。

少人数制の保育園なので、一般的な保育園よりもゆとりをもって働けるでしょう。

対象年齢が低いため、大規模な行事や大掛かりな活動は少ないです。

行事や活動の準備で残業や持ち帰り仕事が発生しにくい環境なので、理想とするゆるい働き方を実現できる可能性があります。

病院内保育園

病院内保育園は、病院内またはその近隣に設立された保育園で、病院で働く医療従事者の子どもを中心に預かります。

病院内保育園では、大規模な行事は開催されない傾向にあります。

医療従事者のシフトにあわせて子どもの登園時間がばらばらであるため、全員がそろっての練習が難しいからです。

そのため、行事の準備による残業が一般の保育園と比べて発生しにくいといえます。

ただし、24時間体制の病院では、夜勤のシフトが組まれるところもあります。体力に自信がない方は、転職先として向いているかどうか慎重に考えましょう。

企業内保育園

企業内保育園は、企業内またはその近隣に設立された保育園で、主に企業で働く従業員の子どもを預かります。

企業の一角に設立された保育園の場合、施設面積はそれほど広くありません。

スペースを考慮して、大規模な行事を開催しない保育園もあるため、保育士は行事の練習や準備への負担を軽減できる可能性があります。

病院内保育園と同様に、24時間営業の企業に設立された保育園では、夜勤の仕事があります。転職を希望する場合は、あなたの体力や生活リズムにあうかをよく検討しましょう。

学童保育

学童保育は、放課後や休日に小学生が通う施設です。

仕事や用事で保護者が子どもと過ごせない場合に利用されます。

学童で働く保育士は主に、子どもの宿題を見たり、怪我や事故のないように遊びを見守ったりします。

対象者は小学生なので、ほとんどの子どもが身の回りのことは自立しています。

保育園の子どもほど手厚いサポートが必要ないので、体力面での負担を軽減できるでしょう。

病児・病後児保育

病児・病後児保育は、病気中または病気の回復期において集団保育が困難な子どもが利用します。

保育士は看護師と連携して、子どもの体調管理や必要なケアをおこないます。

一時的に利用する施設なので、運動会や発表会といった行事の開催はありません。

また安静で過ごすのが優先とされるため、保育士はゆったりとした活動を中心に進められます。

ベビーシッター

ベビーシッターは、依頼者の自宅や指定された場所に向い子どもを預かる仕事です。

預かる人数は原則1人なので、ゆったりと子どもと関われる点が魅力です。

チームで動く仕事ではないので、業務中は職場の人間関係に悩む心配はありません。

また子どもや保護者の要望に応えながら活動を計画していくので、一般的な保育園のように活動に縛られにくいです。

フリーランス保育士

フリーランス保育士とは、特定の組織に属さずに個人で仕事を請け負う働き方をする保育士のことです。

たとえば以下のような職種があります。

職種	仕事内容
ライター	保育メディアや保育雑誌の記事を執筆する
保育ママ	自宅の一部を解放して0～2歳児を少人数で預かる
インフルエンサー	SNSをとおして保育情報を発信する

時間・場所を自由に選択できるため、会社員の拘束的な働き方から解放されるしょう。

以下の記事では、フリーランス保育士の働き方について詳しく解説しています。職種ごとの仕事内容や収入も紹介しているので、気になる方はチェックしてみてください。

関連記事：フリーランス保育士の働き方4選｜仕事内容や収入、独立するリスクを徹底解説

保育士がゆるい働き方を手にいれる4つのコツ

保育士がゆるい働き方を手に入れる4つのコツを解説します。

これらのコツを実践して、今よりもゆとりのある働き方を目指してみてください。

現在の職場で労働環境の改善を交渉する

現在の職場で労働環境が厳しいと感じる点があれば、上司に改善できないか交渉してみましょう。

たとえば、残業や持ち帰りが多い場合です。

現状を説明し理解が得られれば、労働時間が短縮され、ゆるい働き方が実現できるかもしれません。

労働環境が少しでも改善されると、日々の業務にゆとりが生まれるでしょう。

理想の働き方を明確にする

あなたの理想の働き方を明確にするのも大事なポイントです。

人によって「ゆるく働く」の定義が異なり、その定義によって対策や求める環境が変わるからです。

理想の働き方が明確になっていれば、次の行動を起こしやすくなります。

園見学をして職場の内部情報を確かめる

働きやすい職場に転職したいなら、園見学をして内部情報を確かめましょう。

テキスト情報だけで判断してしまうと「求人票では人間関係のゆるさが感じられたのに、入社してみたら違った…」というミスマッチが起こりやすくなります。

園見学をすれば、職場の雰囲気や人間関係を自分の目で確かめられます。

働きやすさを肌感覚で理解でき、転職の判断材料に役立てられるでしょう。

転職エージェントを利用する

転職の条件にゆるさを求めるなら、転職エージェントの利用がおすすめです。

転職エージェントを利用すると、求職者の希望条件にあう求人をキャリアアドバイザーが厳選して紹介してくれます。

あなたにとっての「ゆるい働き方」を伝えれば、理想に近い求人を複数紹介してもらえるでしょう。

キャリアアドバイザーは、園の内部事情に詳しい方も多いです。

詳細な情報を得られれば、ゆるい要素があるかどうかを確認できるでしょう。

ゆるく働ける職場を提案してくれるおすすめの保育士向け転職支援サービス5選

保育士におすすめの転職エージェントは以下の5つです。

どのサービスが、どのような求人を紹介してくれるかわからないため、複数社に登録して求人の取りこぼしを防ぎましょう。

関連記事：保育士転職エージェントおすすめ比較22選｜求人数や口コミも紹介！

保育士ワーカー

保育士ワーカーは、入社後のフォローまで手厚く対応する転職支援サービスです。

入社後、労働条件や労働環境で気になる点があれば、キャリアアドバイザーに相談ができます。

必要に応じて保育園側と交渉をおこなってくれるため、妥協のない働き方を実現できるでしょう。

希望に近い求人をLINEで受け取ることもできるので、求人をじっくり比較して選べます。

保育士人材バンク

保育士人材バンクは、上場企業のエス・エム・エスが運営する転職支援サービスです。

厚生労働省からマッチングの高さが認められており、信頼性が高いです。

保育士人材バンクでは、実際に働いている人の口コミを見せてもらえます。現場の声を確認すれば、働きやすい環境かどうか判断しやすくなるでしょう。

レバウェル保育士

レバウェル保育士は、地域に特化したキャリアアドバイザーが在籍する転職支援サービスです。

スカウト機能も搭載されており、保育園から直接オファーを受け取ることも可能です。

キャリアアドバイザーは直接保育園に取材訪問して、保育園の運営方針や職場の雰囲気といった情報を収集しています。

これにより、ゆるい要素があるかどうかの情報を教えてもらえるでしょう。

マイナビ保育士

マイナビ保育士は大手マイナビグループが運営する保育士特化の転職支援サービスです。

マイナビ限定の非公開求人を保有しており、ほかでは見られないレアな求人に出会えるチャンスがあります。

実際に働いている人の口コミや保育園の離職率の情報も見せてもらえます。

労働時間や人間関係で厳しい要素がないかをチェックするのに役立つでしょう。

保育のお仕事

保育のお仕事は、業界最大級の求人を保有する転職支援サービスです。

好条件の非公開求人が多いのが特徴で、高収入・高待遇の職場と出会える可能性が高いです。

保育のお仕事は、職場の良い面だけでなく、懸念点や課題などの情報も提供してくれます。

現実的な部分も把握できるため、転職のミスマッチを軽減できるでしょう。

ゆるく働きたい保育士によくある質問

最後にゆるく働きたい保育士によくある質問と回答をまとめます。

保育士を辞めた人はどんな仕事に就いていますか？

保育士を辞めたあとは、以下のように資格や経験が活かせる仕事や未経験の一般企業に就職可能です。

	職種例
保育士の資格と経験を活かせる仕事	児童福祉施設 学童保育 ベビーシッター 託児所 保育ママ 保育園の運営本社
保育の資格や経験を活かせる一般企業	託児業務付きのサービス業 子ども用品売り場 幼児向け教室 子ども向けの写真館 テーマパーク
保育との関連が薄い一般企業	事務職 営業職 IT業界 介護職 サービス業界

以下の記事では、保育士を辞めたあとの転職先の候補を紹介しています。詳しく知りたい方は参考にしてみてください。

関連記事：保育士を辞めたあとの仕事は？転職先の候補10選と退職時の注意点を解説

保育士が辞めるときのよくある理由は？

保育士が辞めるときによくある理由は、人間関係や給与面に関するものが多いです。

以下は、厚生労働省が実施した「保育士の退職理由」の調査結果です。

出典：厚生労働省｜保育士として就業した者が退職した理由

退職理由で1番多いのは「職場の人間関係」です。次いで「給料の安さ」「仕事量の多さ」があげられています。

以下の記事では、保育士が仕事を辞めたくなる理由について解説しています。仕事を辞めたくなったときの対応策も紹介しているので、詳細が気になる方はチェックしてみてください。

関連記事：保育士を辞めたい！よくある理由や退職を伝えるタイミング、辞めた後の選択肢について解説

ゆるく働きたい保育士は働き方の視野を広げよう！

ゆるく働くと一言でいっても、その定義は人それぞれです。

仕事量を減らすのがゆるいと思う人もいれば、良好な人間関係がゆるさだと感じる人もいるでしょう。

理想の働き方を求めるなら、まずはあなたがどのようなゆるさを求めているのかを明確にする作業が大切です。

「自分の求めるゆるさがわかったから、希望にあう職場に転職したい」という方は、転職エージェントの利用がおすすめです。

キャリアアドバイザーが丁寧にヒアリングして、あなたにあう求人を厳選して紹介してくれます。