営業職の転職理由の考え方・伝え方を例文付きで徹底解説!

編集者
CUS編集部
株式会社アシロ
転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。
本記事は転職エージェント公式サービス(ビズリーチ・マイナビ・リクルート等)のプロモーションを含みます。
ただし、当サイト内のランキングや商品(商材)の評価は、当社の調査やユーザーの口コミ収集等を考慮して作成しており、提携企業の商品(商材)を根拠なくPRするものではありません。
有料職業紹介許可番号:13-ユ-313782)の厚生労働大臣許可を受けている株式会社アシロが作成しています。

営業職で転職を考えている人は、自分の転職理由が面接官にどのような印象を与えるのかを気にしている人も多いのではないでしょうか。

今回は営業人材に多い転職理由と、それらの効果的な伝え方のコツを解説していきます。

リクルートエージェント

目次

転職したい営業人材に多い転職理由

転職を考える営業人材の転職理由は、求職者によって様々です。
この見出しでは、面接時にアピール可能かどうかといった観点を盛り込みつつ、10の転職理由を取り上げます。

他業種に挑戦したい

営業とひとくちに言っても、あらゆる業種に営業職のポストがあります。

そして業種によって取り扱う商材や商談相手も異なるため、他業種に転職することで、これまでと違う商材を扱えるようになります。

扱う商材が変われば、営業の仕方も柔軟に変更する必要があり、それを通じて営業力を高めることができるでしょう。

転職理由としては、それが興味のある企業が取り扱う商材の将来の可能性を見据えたものであったり、営業としてのスキルアップを目的としたものであれば、面接でも十分アピール可能です。

自身の市場価値を高めたい

上述の内容と繋がりますが、将来性のある業界に転職し、その業界での専門性を高めることによって自身の市場価値を高めることができます。

新しい商材を扱い、提案力に幅を持たせることで自分の市場価値を高めることもできるでしょう。

たとえば、今の職場で有形商材で営業を行っているのであれば、サービスや金融商品などの無形商材を取り扱う企業に転職する道があります。
有形商材と無形商材は提案の仕方が異なるため、両者の経験と実績があれば、営業としての高い能力をアピールすることができるようになるでしょう。

Uターン・Iターンがしたい

家族の都合や、自身の将来設計など、必要に迫られて働く場所を変えるケースもあるでしょう。

いわゆるUターン・Iターンなどのことですが、これは誰にでも想定される転職理由です。

とはいえ面接時のアピールという観点からは、直接的な質問がない限り、あえて転職理由として説明する必要はありません。

仮に必要に迫られた転職であったとしても、面接ではなぜその会社である必要があるのか、自分はその企業で何ができるのかをアピールすることを忘れてはいけません。

給料に納得できない

自分の能力や実績に対する正当な報酬が与えられていないと感じて転職するケースも珍しくありません。

面接においては、給料を転職理由として挙げることは必ずしもマイナスとはなりません。
むしろ、上昇志向の現れとして評価されることもあるでしょう。

ただし、それを主張するだけの能力と、今の職場での営業実績をしっかりアピールすることが不可欠です。

能力と実績が伴わず給料だけに不平を漏らすのであれば、それは今の職場に就職する際の就職活動に問題があると判断されかねません。

本音でなければ発せられる言葉は薄くなってしまいかねませんが、一方でその本音に妥当性をもたせる根拠も必要であることを忘れないようにしましょう。

販売ノルマがつらい

営業職は一定の営業ノルマを課される場合が多いです。

中にはノルマがきつくて転職を考える人もいます。とはいえ、ノルマがきついと感じる人のなかでも、その具体的な内容は異なる場合があります。

たとえば、ノルマは営業の成果を可視化し評価しやすい仕組みである一方、結果だけを重視される傾向にあり、その評価体制が肌に合わないと感じることもありでしょう。

あるいは、会社のノルマの根拠が不明確な場合、ノルマが逆にモチベーションを阻害しているケースもあります。
その他にも、チームで目標を達成する事にやりがいを感じる人もいるでしょう。

ノルマがつらいと感じている具体的な中身を分析することで、自分に合った働き方を見つけることができます。

そして自分が希望する働き方やキャリアプランをアピールできるのであれば、ノルマを理由とした転職に対するマイナスイメージも払拭することができるでしょう。

商材に魅力を感じない

就職時には魅力を感じていた商材も、顧客の声に触れたり、業界に対する知識を深めていったりする過程で、徐々に魅力を感じなくなり、それが理由で転職をするケースもあります。

扱っている商材に対する思いが変わることは、必ずしもマイナスなことではありません。

その思いの変化に根拠があり、それが営業の視点から妥当なものであれば、面接時にも十分アピール可能です。

業界・会社の先行きが不安

業界や会社の将来性を心配して転職を考えるケースもあるでしょう。

特に昨今は、パンデミックなどの外的要因が市場のプレゼンスに大きな影響を与えうることを肌で感じた人も多いでしょう。
一見安定している会社でも、何があるか分かりません。

業界・会社の先行きを理由に転職する人は、一般的に将来性があるとされる会社に移ったり、企業のIRをもとに今後の伸び率が期待できる会社に移ったりします。

または自身で転職先の会社の潜在的可能性を見いだして、そこで力を発揮することもできるでしょう。

断られるのがつらい

新規顧客の獲得を主とする一般営業に多いタイプですが、何度も断られることがつらいと感じて転職を考える人もいます。

このケースでは、既存顧客を回るルート営業に転職を希望することが多いです。

面接の観点では、断られるのがつらいという転職理由は、営業としてはマイナスの印象を与えてしまいかねません。

そのためなぜその会社に転職したいのか、理由をしっかりと深掘りし、堂々と話せるようにする必要があります。

重要案件の失注でモチベーションが保てない

確度の高い重要案件の失注は会社としても、また担当としてもダメージの大きい出来事です。

失注によってモチベーション維持が難しくなったり、場合によっては会社での立場が悪くなったりすることもあるかもしれません。
このような精神的負担が原因で転職をするケースもあります。

基本的には面接時にストレートに話すことが難しい転職理由です。

そのため、失注の原因を丁寧に分析し、その失敗を次に繋げる姿勢を見せることが重要となってきます。

セールストークが苦手

営業はセールストークが避けられない職種です。

中にはセールストークに苦手意識を感じて転職を考える人もいます。
もし、本当にセールストークそのものが苦手なのであれば、他業種への転職も視野に入れる必要があります。

しかし、セールストークに苦手意識を感じる原因が、性格的なものでない場合もあります。

たとえば「商材に魅力を感じない」という理由です。
買って欲しい商材を、売る側の自分が良いものと感じていなければ、それを人に売ることがストレスになってしまいます。

セールストークが苦手と感じている人も、その原因を深掘りすることが重要です。それによって、より良い転職に繋がる可能性が高まります。

長時間労働・休日出勤がつらい

ノルマがきつい会社であれば、ノルマを達成するために残業が多くなってしまいます。

または、BtoCの商材を扱う会社では、顧客のライフスタイルに合わせて休日の営業を行わなければならないケースもあるでしょう。

これらのタイプの会社にいる人は、長時間労働・休日出勤にストレスを感じて転職を考えるケースがあります。

ライフスタイルを改善したいという転職理由は、働きやすさを売りにする企業であれば必ずしもマイナスな印象を与えるものではないでしょう。

しかし採用する側としては、その理由だけではあなたを採用するメリットが見えません。
そのため現職での経験と、なにが転職したい会社で何ができるのかも併せてアピールすることが重要です。

人間関係構築・顧客との付き合いがつらい

BtoBの営業では、顧客との会食もあります。また会食でなくても、人間関係を構築するために仕事時間外でも電話などに応じる必要性に迫られることもあるでしょう。

仕事時間外でも気を使う場面が多いと、ストレスを感じて転職を考える人も多いです。

転職の理由が顧客との付き合いによるものであれば、飛び込み営業や、テレアポといったタイプのキャリアの道があります。

営業職が転職理由を考える際のポイント

営業職が転職理由を考える際は順序立てて行う必要があります。

曖昧な転職理由のまま転職活動を進めてしまうと、一貫性を失い、かつ面接時に説得力のある受け答えができなくなってしまいます。

面接時に一貫した受け答えができるようにするため、以下のような順序で転職理由を考えましょう。

  1. 転職理由の掘り下げ
  2. 転職条件に優先順位をつける
  3. ポジティブに言い換え
  4. 転職先で実現したいことと紐付ける
  5. キャリアプラントの整合性チェック
  6. 構成を考える

それぞれ詳しく解説します。

転職を考えたきっかけを掘り下げる

転職活動を進める前に、まずは転職を考えるようになったきっかけを丁寧に掘り下げることが重要です。
掘り下げて思いついた内容は、言語化し書き出すようにしましょう。

きっかけはポジティブなものはもちろん、「セールストークが苦手」といったネガティブなものも、まずは優劣を付けずにピックアップすることが大切です。

ネガティブな理由はそのまま履歴書に書いたり、面接時に話したりするわけではありませんが、本音に基づいた前向きな言葉を考えるためです。

本音をはっきりさせなければ、転職活動の方向性がぶれたり、面接時に話す内容に説得力がなくなってしまいます。
予想外の質問に根拠のない応答をしてしまうと、相手の印象を損ねてしまいかねません。

転職で求める条件に優先順位をつける

次に、前のステップで挙げた転職を考えたきっかけを元に、転職で求める条件に優先順位をつけましょう。
優先順位をつけることで、転職活動に一貫性を持たせることができます。

逆に優先順位をつけず、転職理由が不明瞭なままでは、転職を考えた本来のきっかけを見失い転職活動のモチベーションを保つことが難しくなります。

優先したい転職条件をポジティブなものに変換する

全ての転職理由がそのまま使えるわけではありません。
転職条件に優先順位をつけたら、一般的にネガティブな理由に基づくものであれば、ポジティブなものに言い換えられないかを考えてみましょう。

ネガティブな転職理由は、その裏に「こういう働き方をしたい」というポジティブな思いがあるはずです。その思いを言語化してみましょう。

転職先で実現したい事柄と紐付ける

ポジティブなものに言い換えることができたら、それが転職先でどのように実現できるのかを考えます。

転職理由と転職先で実現できることとの間に一貫性をもたせるためです。一貫性のない説明は、「うちの会社じゃなくてもよいのでは」と思われる可能性があります。

たとえば、給与面が転職理由であれば、転職先の企業の給与やインセンティブ制度などに言及するのが自然です。

キャリアプランとの整合性をチェックする

転職理由を整理できたら、次はその転職理由とキャリアプランとの整合性に問題がないかのチェックに入ります。

キャリアプランはいわば自分の未来像です。
一方で転職理由は自分の過去に基づく部分が大きいと言えるでしょう。

つまり、キャリアプランと転職理由との整合性とは、過去の自分の経験を自分の未来像にどう活かしていくか、というストーリーのことでもあります。

質問ごとに行き当たりばったりの答えをするのではなく、ストーリーに基づいた回答を心がけることが重要です。

ストーリーを提示することができれば、自分がどういう人間かを相手に分かってもらいやすくなります。

結論→理由→具体例→結論で構成を考える

転職理由を相手に伝える際は、結論→理由→具体例→結論の順番で構成を考えます。

いわゆるPREP法と呼ばれるもので、分かりやすく、かつ説得力を持たせた説明が可能となる話法です。

面接では端的に自分をアピールすることが重要です。
転職理由が形作られた主観の流れは、むしろ具体的な出来事が一番最初に来ますが、その流れに沿って話し始めるといつまでも結論にたどり着かず、結局何が言いたいのかが伝わりづらくなります。

そのため面接では、PREP法に従い結論から話し始めるのが基本です。

これは商材をアピールする営業でも同じ事が言えるでしょう。
面接の場はいわば、自分という商材を転職先に営業をかける行為です。

したがって話す内容もさることながら、話の構成や話し方で、営業力をみられているということも意識するようにしましょう。

営業職が面接で転職理由を伝える際に注意すべきこと

営業職の面接は、面接の場それ自体が、提案力アピールの場でもあります。

したがって説得力のある転職理由の内容もさることながら、営業パーソンとしての素養をアピールする伝え方も重要な要素です。

この見出しでは、営業人材としての能力を伝えるためには、面接の場でどのような点を意識すればよいかを解説していきます。

内容は簡潔に分かりやすく伝える

営業職はとりわけ、面接時にその話しぶりから営業力をみられます。

そのため、前提知識のない顧客に商材を売り込む時のように、転職理由を簡潔に分かりやすく伝えることが重要です。

簡潔で分かりやすい説明とはつまり、上述したPREP法のことです。
前提として、相手はあなたの事を何も知らないということを意識してください。

結論ファーストの説明を意識し、具体例の説明などは要点をかいつまんで端的に話すようにしましょう。

現職・前職の不満を口にしない

転職理由を説明する際に、仮に本音はそうであっても、現職・前職の不満を口にすることは慎みましょう。理由は主に2点あります。

第一に、ネガティブな言葉は話し手の印象を悪くしてしまいます。短時間で自分をアピールする面接という場で、わざわざ相手の印象を悪くする必要はありません。

そして第二に、自社の不満や悪口を他社に話す行為は、機密保持意識の低さを露呈させるものです。端的に社会人としてのマナーができていないと思われるでしょう。

面接の時に思わず本音を出してしまわないように、不平不満は自責思考で言い換える癖を付けておきましょう。

顧客課題を解決する姿勢を見せる

商材を売れるという何気ない出来事は、その商材が顧客が今抱えている問題を解消してくるという期待が芽生えることによって発生するものです。

したがって良い営業とは、顧客課題を丁寧にヒアリングし、その解決の手助けをするという思いを持って商材を紹介することに他なりません。

そのため面接の場においても、顧客課題を解決を解決する姿勢を見せることが大切です。

その方法は、具体的に過去にどのようにして顧客課題を解決できたかを説明するのもよいでしょう。または、自分自身が転職先の会社の解決できる人材であることをアピールするのもよいです。

いずれにせよ、面接の場で「相手が何を求めているか理解できる」能力があることをアピールすることができれば、営業力を評価してもらえる可能性が高まります。

目的達成意欲の強さ・戦略性をアピールする

採用する側としては、採用する人の人柄も重要ですが、その人が会社の売上に貢献できる人材かどうかも非常に重要なポイントです。

したがって、ノルマなどの目的達成意欲の強さ・戦略性の高さをアピールすることも欠かせません。

会社のノルマを達成した実績や、自分で目標を設定し、それを達成した経験などがあれば目的達成意欲の強さに加えて、自己管理能力の高さもアピールできるでしょう。

また売上を伸ばしていった経験があれば、どのような戦略を立てて実現したのかを説明することができます。目標から逆算して行動し、達成した道筋をしっかりとアピールしましょう。

忍耐力の強さをアピールする

新規顧客獲得を主とするタイプの営業やテレアポなどは、商材によっては断られる事がほとんどであることも珍しくありません。

そのため営業には、断られてもすぐに切り替えて次に進む忍耐力も必要とされます。
したがって面接では、自分の忍耐力の強さや、メンタルコントロールのために心がけてきた事などもアピールできるとよいです。

ただし「何度断られてもくじけない」というだけでは、提案力の低さを印象づけるリスクがあるため注意が必要です。
むしろ、失敗の経験をどのように次に活かしてきたのか、という点に重きを置いた説明を心がけましょう。

自分の忍耐力が売上にどのように貢献できるかという視点を忘れてはいけません。

対応力の高さをアピールする

営業は様々な場面で対応力が求められる職種です。

商談中の状況に臨機応変な対応、クレーム対応、メールや電話などに対する素早い対応、何かあった時にすぐ駆けつけるフットワークの軽さなどが挙げられるでしょう。

対応力が求められるどのようなケースでも共通することとして、スムーズな対応は顧客の信頼獲得に繋がります。

したがって対応力の高さをアピールすることによって、顧客との信頼関係を大切にする人物であることも印象づけることができるのです。

営業職の転職理由別の回答例

それでは、ここまで解説してきた内容を踏まえながら、転職理由別の回答例を紹介していきます。

業務内容が理由の場合

業務内容が転職理由となっている場合は、次の点を意識した簡潔な回答を構成してみましょう。

すなわち「今の業務内容」「その業務が自分のキャリアプランにおいて不足している要素」「転職先ではどのようにその不足を補うことができるのか」「また自分はどのように貢献できるのか」といった内容です。では、具体例を見てみましょう。

回答例

現職ではBtoBの商品を扱う営業を行っております。

成果が正当に評価されることにやりがいを感じておりますが、ノルマを達成することがメインになり、実際に利用されたお客様のお声を聞く機会が少ない現状があります。

そのため、お客様と長期的な信頼関係を築くことを重視されている御社への転職を希望しました。

現職で培った提案力を活かしながら、お客様のニーズを汲み取り、商品の改善にまで繋げられるような人材としてスキルアップできるよう努めたいと考えております。

給与・待遇面が理由の場合

給与・待遇面が転職理由の場合に意識するのは次の要素です。

すなわち「現状の待遇」「それがもたらす自身のキャリアプランに対する弊害」「転職先で待遇が改善されたらどのようなメリットがあるのか」といった内容です。

回答例

現職では、タイムマネジメントを徹底しているにも関わらず、突発的に仕事を振られることも多く、月の残業時間が60時間を超えています。

残業によって、自己研鑽に充てる時間を確保できていないため、御社への転職を希望しました。

転職後は現職で身に付けたタイムマネジメント力を活かして効率的に仕事を進めつつ、マーケティングのスキルも学び、市場分析に基づいた営業戦略の策定が行える人材を目指したいと考えております。

人間関係が理由の場合

人間関係が転職理由となっている場合は、前の職場の不満にならないように注意しながら、次の点を盛り込んだ内容を構成してみましょう。

すなわち「今の職場の人間関係の在り方」「そのメリットとデメリット」「転職先ではどのような人間関係を構築したいのか」「そして前職での経験をどのように活かせるのか」といった点です。

回答例

現職も営業をしております。個人の成果を重視する社風で、この環境だからこそ目標から逆算して営業スケジュールを組み、自ら積極的に行動する能力を身に付けることができました。

しかし私自身はチームとして1つの目標に邁進する働き方をしたいと感じ、チーム営業を行っている御社への転職を希望しました。

転職後は、自分主体で積極的にコミュニケーションを取って連携しながら、前職で培った行動力を活かして、御社の売上に貢献したいと考えております。

営業職から未経験職種に転職する場合の転職理由の考え方

業界や営業スタイルによっても異なりますが、営業職は他職種でも活かせる幅広いスキルが身に付けられる職種です。

特に「顧客が求めていることを察知し、それに沿った提案をする」という営業に求められる基礎的な能力は、様々な職種で求められるスキルです。

したがって、未経験職への転職理由を考える際は、顧客に近い場所で市場を見てきた経験をアピールできるとよいでしょう。

たとえば「マーケティング職」もその1つです。
販路拡大のための市場調査に基づく戦略立案などを行う職種です。顧客に最も近い場所で声を聞いてきた営業の経験があれば、数値だけでは分からない顧客のインサイトを見抜き、顧客の内面にアプローチする、より効果的な戦略を打ち出すことができるでしょう。

その他にも、コミュニケーション能力を活かした「販売職」や、提案資料作成で培った資料作成能力を活かした「事務職」の道もあります。

未経験者が営業職に転職する場合の転職理由の考え方

営業職は常に多くの求人が出され、資格を求められる事も少ないため、比較的参入障壁の低い職種です。

しかし、直接人に断られるという体験を繰り返す、精神的にストレスのかかる職種でもあります。
そのため、未経験からの転職を望む人は、営業職にどのようなやりがいを求めているのかを明確にする必要があります。

たとえば営業職は結果が給与や評価につながりやすいという特徴があります。事務職などの仕事の成果が数値に反映されづらい職種は、この点を転職理由として挙げることができるでしょう。

また営業は会社の顔として、顧客に近い場所で直接声を聞くことができる点に魅力があります。エンジニアなどはこの点を転職理由として挙げられるでしょう。

エンジニアとしての専門的な知見に基づいた、顧客のニーズに寄り添った提案ができる営業人材は、その先も独立やプロジェクトマネージャーなどの幅広いキャリアパスが開かれます。

なお、一口に営業職といっても、法人営業と個人営業、有形商材と無形商材、新規営業とルート営業といったように多様なタイプがあります。

したがって、自分のキャリアプランにあった営業職は何かを明確にすることも重要です。

営業から転職するときにおすすめの転職エージェント

営業職から転職するときにおすすめの転職エージェントは以下の通りです。

  • リクルートエージェント
  • doda
  • マイナビエージェント
  • type転職エージェント
  • dodaX転職

それぞれ詳しく紹介します。

リクルートエージェント

リクルートエージェント

リクルートエージェントは、人材業界最大手の「リクルート」が運営する転職エージェントです。

2022年8月時点の非公開求人は20万件を誇り、転職支援実績No.1にも輝いた、求人数と実績ともに申し分のない転職エージェントです。

未経験の転職からハイキャリア転職まで叶うので、営業職の転職でもぜひ活用したい転職エージェントです。

リクルートエージェント公式へ

リクルートエージェント

doda

doda

dodaは、総合人材サービスを手がける「パーソルキャリア」が運営する転職エージェントです。

「豊富な求人数」と「高い利用者満足度」、「転職をサポートする多彩なサービス」が特徴としてあげられます。

16の質問に答えるだけでアピールポイントを発掘してくれる「『自己PR』発掘診断」や、職務経歴書の作成をサポートする「レジュメビルダー」など、転職活動の第一歩をアシストして、モチベーションを高めてくれます。

また営業職なら「dodaセールス」で求人情報を探し、転職に役立つ情報を効率よく集めることが可能です。

doda公式へ

マイナビエージェント

マイナビエージェント

マイナビエージェントは、日本最大級の就職・転職情報を取り扱う「マイナビ」が運営会社の転職エージェントで、転職後の定着率の高さに魅力があります。

そして、若手向けの求人を豊富に取り扱っているため、20代や営業職経験の浅い若手に定評のあるサービスです。

また、営業職の転職に特化した「マイナビ営業エージェント」では、営業職の転職市場に精通したキャリアアドバイザーに担当してもらえます。

マイナビエージェントと併せて登録することで、効率よく転職活動をすすめることができるでしょう。

マイナビエージェント公式へ

type転職エージェント

type転職エージェント

type転職エージェントは、「株式会社キャリアデザインセンター」が運営する営業職・企画職・ITエンジニア職に特化した転職エージェントです。

取り扱い求人が首都圏に絞られ、地方の営業人材にとっては利用しづらいサービスですが、その分1つ1つの求人の内容が濃く、その会社での具体的なキャリアパスを描きやすくなっています。

また担当者による取材レポートによって、募集要項からは見えづらい会社の雰囲気を知ることができる点も魅力です。

type転職エージェント公式へ

doda X

dodaX

doda Xは、「パーソルキャリア」が運営するハイクラス転職サービスです。

年収800~2,000万円の高収入の非公開求人を多数保有しており、営業職で長年キャリアを積んだ人材や、高い営業実績を持ちながら、今の会社でのキャリアアップが難しいと感じている人におすすめの転職サービスです。

doda Xは自分で求人を探して応募する方法の他に、ヘッドハンターによるスカウトサービスも利用することができます。スカウトによって、自分では気づけなかったキャリアの可能性を見いだすことができるかもしれません。

doda X公式へ

営業職からの転職でよくある質問

「早期離職」「転職が多い」「パワハラを受けた」といった過去は、どのように伝えるべきか悩ましいです。しかし、ポイントはこれまでと変わりありません。

すなわち、自分のキャリアプランと矛盾のないように、事実と前向きな姿勢を伝えることです。

早期離職の場合の転職理由はどう伝えるべき?

早期離職の経歴は隠すことはできず、面接官にあまりよいイメージを持たれないことも事実です。

そのため、ごまかそうとせず、なぜ早期離職に至ったのかを具体的な説明によって納得させるしかありません。

労働条件が入社時の説明と異なってた、会社の方針とあわなかったなどの理由があれば、自分のキャリアプランや志望動機と矛盾が生じないように、堂々と説明するようにしましょう。

転職回数が多い場合の転職理由はどう伝えるべき?

転職回数が多いことは、「飽きっぽい人」「軸のない人」と思われる可能性がありますが、伝え方次第で必ずしもマイナスな要因とはなりません。

仮に、これまでの転職に積極的な理由がなくとも、無理に取り繕う必要はありません。ポイントは、それぞれの会社で何を学び、またそれを転職先の会社でどのように活かせるかを明確に説明することです。

上司のパワハラが理由で転職する場合の転職理由は?

上司のパワハラが転職理由であっても、無理に隠す必要はありません。

重要なのは、パワハラによってどのような客観的な弊害があったのか、その事実を伝えることです。

とはいえ、採用する側としては「すぐに辞めないか」「同じ理由で辞めないか」「トラブルに向き合えないのではないか」といった心配をしてしまうこともまた事実でしょう。

そのため、採用側の気持ちをくみ取り、似たような問題に直面したとき対処する気持ちを見せることも大切です。

まとめ

営業職は成果主義な側面と、対人コミュニケーションスキルが求められる側面があり、ストレスのかかりやすい職種です。

そのためポジティブな転職理由を探すのが難しいと感じる人もいることでしょう。

重要なことは、一見ネガティブな転職理由の裏にある、自分自身の「こうありたい」というキャリアプランと向き合い、前向きに伝えることです。ポジティブな言い方や伝え方が分からなければ、転職エージェントのキャリアアドバイザーにサポートしてもらいましょう。

リクルートエージェント

  • URLcopy
CAREERUPSTAGE編集部のアバター
株式会社アシロ

CAREERUPSTAGE編集部

転職サイトやエージェントは何を選ぶかではなく、『どう使いこなすか』にフォーカスしたWEBメディア。株式会社アシロの転職メディア編集部による、転職エージェントの賢い『使い方』とキャリアアップ実現の方法論を解説。