「仕事が嫌すぎてもう無理……」
「精神的に限界、もう疲れた」

30代でこのように感じる場面は少なくありません。しかし本当に辞めてもいいのか、ほかにできることはないのか悩む方も多いのが現実です。

この記事では、30代で「仕事が嫌すぎる」と感じる理由や対処法について解説しています。今すぐ辞めるべきサインについても紹介しているため、参考にしてください。

関連記事：30代で退職しても大丈夫？仕事を辞める理由や後悔しないための対処法

30代で「仕事が嫌すぎる」と感じる理由8つ

30代で「仕事が嫌すぎる」と感じる理由は次の8つです。

30代はいわゆる働きざかりで、仕事に関する悩みも多様化する時期です。1つ1つチェックしていきましょう。

関連記事：「仕事を辞めたい」「疲れた」と悩む30代が退職するタイミングと後悔しない対策法

今以上の昇給やキャリアアップが見込めない

これまで会社に尽くしてきたのに、昇給などのキャリアアップが見込めない場合、退職を考える理由になるでしょう。

もし自分の上司が何年もキャリアアップしていなければ、自分が働き続けた場合もそうなることが予想されます。

また同じ仕事の繰り返しでスキルが身につかない、上司を尊敬できないといった状況でもやる気が削がれやすいでしょう。

仕事内容にやりがいを感じられない

そもそも仕事内容に興味を見いだせず、やりがいを感じられないことも考えられます。

こういった場合、「希望した部署や業務内容ではなかった」「同じ作業の繰り返しでスキルが身につかない」といったケースが起きがちです。

つまらないと感じながら仕事を続けたところで、やる気が出るどころか失われるだけです。達成感や充実感のない仕事を長く続けることは難しいといえるでしょう。

関連記事：仕事が「つまらない」は転職で解決できる？理由や解決方法を解説

人間関係がうまくいっていない

職場の人間関係は、仕事が嫌になる代表的な理由の1つです。同僚とは1日の長い時間を共にするため、ストレスになる人がいるだけで大きな影響を受けてしまいます。

ほかにも「心を開ける人がおらず孤立している」「職場いじめがあって雰囲気が悪い」「部下にきちんと指導できない」など、人間関係にまつわる悩みはさまざまです。

待遇や給与といった情報だけで仕事を選ぶと、実際に入社してから人間関係で悩みやすい傾向があるため注意してください。

関連記事：職場の人間関係が合わない・疲れたから会社を辞めたい時にすべき行動とは？

収入や労働条件に不満がある

30代は20代のときよりもポジションが上がる一方で、給与は大きく変わらず休日は返上で残業が多いなど、労働条件が改善されていない状態も起きやすいといえます。

待遇が良くならないと「自分は認められている」と実感できず、仕事のモチベーションも保てなくなってしまいます。すると「このままの条件でこの先も長く働いていけるのか？」と疑問を抱き、ますます仕事が嫌になってしまうでしょう。

自分の強みや資格を活かせていない

自分の強みや資格を活かせていないと感じると、やる気を失ってしまいがちです。

たとえば自分のスキルや知識とまったく関係がない部署に配属された場合、「本当の自分の能力はこんなものじゃないのに」と不満を感じやすいでしょう。

仕事についていけない

自分の能力よりもはるかに高いレベルの仕事を求められ、ついていけなくなってモチベーションを失うこともあります。

能力は1人1人異なるため、ほかの人と同じ仕事をしていても、自分にとっては大きな負担に感じることもあるでしょう。

そうなると「仕事もろくにできないダメな人間だ」と自分を責めたり落ち込んだりして、心身に影響が出ることが考えられます。

責任の重い役職でストレスが多い

責任の重い役職でストレスが多いことも、退職を考える理由の1つです。

30代になると昇進し、20代の部下を抱える方も増えるでしょう。負う責任が増えるとプレッシャーを感じやすく、ストレスが溜まる場面も多くなる傾向があります。

さらに通常の業務にくわえてマネジメント能力も必要になり、人材育成やプロジェクトを任され始めます。

多くの成果を求められるほどそれがストレスとなって、耐えきれず「もう嫌だ、辞めたい」と考えてしまうケースがあるでしょう。

パワハラがある

パワハラがある場合も「もう辞めたい」という状態を引き起こします。

パワハラは実力を正しく評価されない、待遇が良くならないことの原因にもなるため注意が必要です。

具体的に、次のような行為がパワハラにあたります。

このような行為が日常的にあると、心身へ悪影響を及ぼす恐れもあるため注意しましょう。

関連記事：パワハラ（パワーハラスメント）の定義とは？3つの要件と6類型を徹底解説

30代が仕事を辞めたほうがいいサイン

30代で、次のようなサインがある場合は仕事を辞めたほうが賢明です。

当てはまる項目があるか、くわしく確認してください。

関連記事：転職した方がいいサイン14選！転職で避けるべき企業の特徴も紹介

鬱状態や会社に行けないなどの症状が出ている

鬱状態や会社に行けないなどの症状が出ている場合は「緊急を要する状態」といえます。

これ以上出社を続けると症状が悪化する恐れがあるため、まずは休職するなり有給休暇を取るなりして心身を休めてください。

このような状態のときは判断力が鈍っていることから、安易に辞める判断をしてはいけません。進退については、十分にリフレッシュしてから考えるようにしましょう。

他の人材がつぎつぎ辞めていき負担が大きい

自分が辞める前に他の人材がつぎつぎ辞めていくような状況であれば、一刻も早く退職するべきです。今のままでは、どんどん負担が増していってしまいます。

優秀な人材ほど、よりよい仕事内容や待遇を求めて転職していくのは当然です。そして、優秀な人が抜けていく会社に未来はないと言っても過言ではありません。

人手が足りなくなればますます辞めづらくなるため、決断は急ぐべきでしょう。

会社の将来性に不安がある

会社の将来性が不安な場合も、会社を辞めるべきサインの1つだといえます。

自分が思い描くキャリアがこの会社で描けるか？と考えたとき、仕事内容・待遇・人間関係などを踏まえて、不満のほうが大きい場合は退職を検討しましょう。

会社が傾けば定年まで勤められる保証どころか、明日の我が身さえ危なくなるため注意が必要です。

30代で「仕事が嫌すぎる」と感じたまま働く末路とは

30代で「仕事が嫌すぎる」と感じたまま働いた場合、次のような結果が待っているかもしれません。

現状を放置したまま働き続けるリスクについて、よく理解しておきましょう。

結果を出しにくくなる

「嫌だ」「辞めたい」と感じながら仕事に取り組んでも、いい結果は出せません。

当然評価されることもないため、現状への不満も変わらないままです。するとますますやる気を失う悪循環になり、今以上に状況を良くすることは難しいでしょう。

周囲の信頼を失う

嫌だと思いながら仕事をすることは、言葉や態度に表れます。

すると次第に「やる気がない人に言っても無駄だ」と思われ、徐々にまわりの人の信頼を失っていきます。

こうして距離ができるとお互いに仕事を頼みにくく、不要なミスやトラブルにもつながりかねません。一度その状態になると、挽回するのは困難になるでしょう。

心身に不調をきたす

「仕事が嫌だ」と感じたまま無理に仕事を続けた場合、次のような症状が悪化する恐れがあります。

上記のような状態を我慢し続けた結果、鬱状態になったり体を壊したりして、思うように働けなくなることも考えられます。

厚生労働省によれば、過去1年間にメンタルヘルス不調により連続1ヶ月以上休業・退職した労働者がいた事業所の割合は13.3％でした。（※）

10つの会社中1つ以上で心身不調に追い込まれている労働者がいると考えると、他人事ではありません。現代は誰しも、心身をわずらう可能性がある時代なのです。

（※参考：令和4年労働安全衛生調査（実態調査））

昇進や昇給がかなわない

「仕事が嫌だ」と感じていると、結果もついて来にくくなります。年功序列で黙っていても給料が上がる会社でないかぎり、昇進や昇給も見込めません。

そうなればますますモチベーションが上がらず、現状を改善することは難しくなります。

スキルが身につかず転職できない

「仕事が嫌だ」と感じながら仕事をしていても、自ら学ぶ姿勢ではないためスキルは身につきません。

するとこの先転職を考えたとき、「自分にできることがない」「得意なことがわからない」といった状態になり、転職活動にもつまずく可能性が高いでしょう。

解雇される恐れがある

「仕事が嫌だ」と感じていると、遅刻や無断欠席が増える・打ち合わせをサボる・指示を無視するといった態度に表れてきます。

あまりにも行き過ぎている場合、通常の業務を遂行できないと判断され、解雇される恐れもあります。

自己都合退職とは違い、解雇された場合は転職先にもその事実が知られ、今後不利になる可能性が高まるでしょう。

30代で「仕事が嫌すぎる」と感じたときの対処法9つ

30代で「仕事が嫌すぎる」と感じたときは、次の9つの対処法を試してください。

1つずつ確認しながら、自分に最適なものを選びましょう。

現状を自己分析する

まずは現状を自己分析するのがおすすめです。

これまで自分がしてきたことや実績、強みやアピールポイントを改めて整理してください。そのうえで、なぜ仕事が嫌だと感じているかを探るヒントとして活用しましょう。

分析した結果、今の職場では満足いく環境が得られないと判断した場合は転職を検討しましょう。

仕事は仕事と割り切って考える

仕事に多くを求めず、割り切って考えるのも方法の1つです。

とくに人間関係はプライベートへ持ち込まないのが無難です。同僚や上司とは仕事上の関係でしかなく、仕事以外で無理に付き合う必要はありません。

自分で自分を褒める

頑張った仕事が評価されなかったり、昇格や昇給がない状態が長く続いたりすると自己肯定感が低くなり、落ち込みやすくなっていることが考えられます。

そんなときはまず、自分で自分を褒めるようにしましょう。十分頑張っていることは、自分が一番よくわかっているはずです。

小さなことでいいので毎日目標を決め、達成できたらお祝いするといった工夫もおすすめです。するとだんだんと自信を取り戻し、仕事へのやる気も湧いてくるでしょう。

働きやすい環境を整える

以下のように、自分が働きやすい環境を整える工夫も重要です。

ストレスが限界を超えて辞めるしかなくなってしまう前に、できることはあるはずです。

社内に心を開いて相談できる人がいれば理想的ですが、いない場合は家族や友人に相談しながら、どう対応するのが自分にとって一番いいのか考えてみましょう。

休養をしっかり取る

ストレスが溜まっている、もしくは日々に忙殺されてゆっくり考える時間がない場合は、休養をしっかり取るのがおすすめです。

一度立ち止まってみることで、これまで気づかなかった視点から自分や仕事を見つめ直せることもあるでしょう。心が元気になれば、自然に「明日からまた頑張ろう」と思えるかもしれません。

自分が働きすぎていると感じたら、有給の消化やまとまった休みで旅行に行くなど、あえてしっかり休むことを意識してください。

仕事以外に打ち込める趣味を作る

仕事以外に打ち込める趣味を作る方法もあります。仕事にやりがいを求めず、好きなことをやるための手段として考えるのです。

プライベートが充実していれば毎日に活力が湧き、自信も出てくるでしょう。すると周囲の見る目も変わるかもしれません。

仕事だけが人生のすべてではないため、可能なかぎり自分が楽しく生きられる方法を探してください。

資格の勉強や副業を始める

今の仕事に興味が持てなかったり、将来的にほかの業種への転職を考えていたりする場合、資格の勉強や副業を始めるのも選択肢の1つです。

会社員をしながら始められる副業としては、次のものがあります。

2018年の働き方改革によって政府も副業を推進しており、2023年には労働者全体の6％が副業をしているというデータもあります。（※）

仕事にやりがいを見いだせなくても、副業として好きなことをすれば充実感を感じられるうえ、将来的に本業にできるかもしれません。

また、勉強して特定の資格を取ることで、今後の転職に優位になる可能性もあります。

（参考：副業者の就労に関する調査）

場合によっては異動や転職を検討する

ここまでの対処法を試しても「仕事が嫌すぎる」気持ちが消えないようなら、異動や転職を検討してみましょう。

仕事・会社・人間すべてに相性があるため、我慢してまで1つの会社や部署にこだわる必要はありません。場所や人間関係が変わるだけで、楽しく働けるようになったケースも多いのです。

自分に合った仕事や会社に出会えるまで、じっくり転職活動を進めるのも方法の1つでしょう。

関連記事：「仕事を辞めたら人生楽しすぎ！」を30代で実現させるための方法と対策を解説

退職代行を利用する

自力では辞めにくい場合、退職代行を利用する方法もあります。

退職の意思はあるものの「長く勤めたので言いづらい」「人手が足りていない」といった理由で引き止められ、辞めづらいケースは珍しくありません。

法律上、会社に退職の意思を伝えて2週間が経過すれば、会社の同意がなくても退職できます。

第六百二十七条　当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

（引用：民法第627条）

スムーズな退職を望む場合は、退職代行の利用も検討してください。

関連記事：退職代行おすすめランキング13選｜サービス内容を比較

「仕事が嫌すぎる」ときにおすすめ退職代行3選

「仕事が嫌すぎる」と感じたときにおすすめの、退職代行サービス3選を紹介します。

比較しながら、自分にぴったりのサービスを見つけましょう。

退職代行Jobs

退職代行Jobsは、即日退職連絡が可能なサービスです。

LINEやメールで24時間やりとりできるため、最短30分で直接やりとりすることなく会社を辞められます。

顧問弁護士指導の適正業務で、労働組合とも提携しているため安心して利用できます。もちろん、未払い給与や有給消化などの交渉も可能です。

求人紹介サービスや引っ越しサポートなど、退職後も頼れるサービスが充実しています。このページから申し込むと25,800円（税込）でお得に利用できるため、ぜひ検討してください。

関連記事：退職代行Jobsの口コミ紹介！メリットや注意点、評判、料金などを解説

退職代行ガーディアン

退職代行ガーディアンは、労働組合法人を20年運営するサービスです。

団体交渉権があり豊富なノウハウを持っているため、会社に嫌がらせを受けた場合もしっかり対応を任せられます。また万が一懲戒解雇や損害賠償請求といった嫌がらせを受けた場合でも、弁護士より安く交渉が可能です。

相談はLINE・メールで回数無制限となっています。LINEだけで完結できることから、全国どこからでも利用できます。

料金は一律24,800円（税込）で交渉もすべて費用に含まれているため、追加料金を払わずに交渉を任せたい方は利用を検討してください。

関連記事：退職代行ガーディアンの口コミ・評判・体験談は？料金や注意点なども解説

退職代行OITOMA

退職代行OITOMAは、24,000円（税込）という業界最安水準の料金が魅力のサービスです。

行政書士東京中央法務オフィスと提携しており、セクハラ行為の差止要求や慰謝料請求などのサポートが受けられます。

全額返金保証があり、最長1ヶ月までの後払いもOKで安心して利用できるでしょう。顧客満足度も96％と高くなっています。

365日24時間LINE対応しているため、まずは無料相談してみてください。

関連記事：退職代行OITOMA（オイトマ）の口コミ・評判・体験談は？料金や注意点なども解説

まとめ

「仕事が嫌すぎる」と感じることは誰にでもあり、珍しいことではありません。

しかし、その状態が長く続くのは問題です。仕事を辞めるべきサインが出ていながら放置すると、結果を出せずにまわりからの信頼を失ったり、心身に不調をきたしたりする恐れがあります。

また、スキルが身につかず転職にも悪影響が出ることもあるため、惰性で働き続けることは避けましょう。

自分で自分を褒める、副業で好きなことを始める、休養をしっかり取るといった対処法をおこない、それでもダメなら異動や転職を検討してもいいでしょう。

自分にとって、もっともいい方法を見つけてください。