新卒でも仕事を辞めるのは可能ですが、経験が浅い中での転職にはリスクもあります。

転職に苦戦したり、辞めて後悔したりしないためにもリスクを十分に理解しておくことが大切です。

そこで本記事では、新卒保育士が仕事を辞めたくなる理由や対処法を解説していきます。

新卒で辞めるリスクも紹介するので、転職に失敗したくない方は最後までご覧ください。

関連記事：保育士転職エージェントおすすめ比較19選｜求人数や口コミも紹介！

新卒1年目の保育士でも仕事は辞められる！

新卒1年目の保育士でも仕事は辞められます。

退職の2週間前に申告すれば申し入れが受理されると、民法で定められているからです。

（期間の定めのない雇用の解約の申入れ）

第六百二十七条　当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。

この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

引用元：e-gov法令検索​​/民法第627条1項

ただし、冒頭でお伝えしたとおり、新卒で辞めるのにはリスクもあります。

詳しくは新卒で保育士を辞めるリスク3つで解説しているので、そちらをチェックしてみてください。

新卒保育士が辞めたいと思う理由7選

主な理由は以下の7つです。

順番に見ていきましょう。

関連記事：保育士を辞めたい！よくある理由や退職を伝えるタイミング、辞めた後の選択肢について解説

入社前とのギャップが大きく労働意欲が低下する

憧れや期待をもって保育士になった方が、入社後大きなギャップを感じて辞めたくなるケースは珍しくありません。

理想と現実のギャップから仕事へのモチベーションが低下していきます。

職場の人間関係がうまくいかない

思うように職場の人と関係性が築けず悩む新卒保育士もいます。

社会人の人間関係は複雑なので苦戦する方は多いでしょう。

人間関係のストレスが蓄積していくと職場に向かうのも億劫になります。

上司や先輩の指導・教育にストレスを抱える

上司や先輩の指導・教育にストレスを抱えて辞めたくなる新卒保育士も少なくありません。

行き過ぎた指導・教育は、恐怖心を生み出し保育士としての自信を失いやすいです。

配慮や思いやりに欠ける対応も、ストレスの蓄積につながるでしょう。

業務量が多く仕事についていけない

業務量が多すぎて仕事についていけず辞めたいと考える新卒保育士も多いです。

保育士は子どもの保育以外にもたくさんの業務があります。

とくに新卒は仕事の要領を掴むのに時間がかかるため、業務をこなすのに苦労します。

タスクが次々とたまる状況に、保育士を辞めたくなる方もいるでしょう。

思いどおりに動けず保育士に向いていないと感じる

思いどおりに動けず「自分は保育士向いていないかも…」と自信をなくし、仕事を辞めたくなる方もいます。

自分のできない部分や課題に目がいくと、保育士を続ける自信がなくなるでしょう。

関連記事：保育士に向いていない人の特徴は？対処法や転職先の選び方についても解説

 給料の安さに不満を覚える

給料の安さに不満を覚えて、仕事を辞めたくなる新卒保育士も少なくありません。

とくに経験年数が浅い新卒保育士は給料が低い傾向にあるため、不満が高まりやすいです。

経験年数	年収	月収	月の手取り
1年未満	266万	22万	17万
1〜4年	346万	24万	19万
5〜9年	372万	25万	20万

参考：厚生労働省｜令和５年賃金構造基本統計調査より算出

仕事内容と給料が見合っていないと感じれば、仕事を続けるモチベーションが下がるでしょう。

関連記事：保育士の年収を徹底解説！月収や手取りは今後上がるのか

保護者対応に苦労する

とくに新卒は保護者との信頼関係づくりに苦労しやすいです。

保護者は「本当にこの先生にうちの子どもを預けて大丈夫なのだろうか…」という視点で見ているからです。

保護者の性格、子育ての価値観はバラバラです。

経験不足から臨機応変な対応が難しいため、保護者対応に苦戦する新卒保育士は多いでしょう。

新卒で保育士を辞めるリスク3つ

新卒で仕事を辞めるときは、以下3つのリスクが潜んでいます。

リスクを把握したうえで行動に移しましょう。

転職活動でマイナスな印象をもたれやすい

新卒保育士は転職活動で採用担当者からマイナスな印象をもたれやすいです。

「うちの職場も嫌なことがあったらすぐ辞めるのではないか？」という懸念から、マイナス評価の対象になるからです。

プラスの印象に変えていきたい方は、転職支援サービスの利用がおすすめです。

書類添削や面接対応をおこなってくれるため、内定率アップが期待できます。

次の職場で今の悩みが解決するとは限らない

次の職場に転職できたからといって、今の悩みが解決するとは限りません。

現職よりも条件や職場環境が悪い保育園もあるからです。

また、経験不足が原因であれば、職場を変えても同じ悩みを抱えるでしょう。

辞めたい理由によっては、転職せずに現職で経験を積む選択肢が望ましいケースもあります。

年度途中の退職は関係性が悪化する場合がある

年度途中で退職する場合、職員との関係性が悪化する場合があります。

クラスの担任が途中で辞めれば、残された職員の負担が増えるからです。

退職する際は、このような現実に直面するリスクを心構えておきましょう。

関連記事：保育士は年度途中でも退職できる？退職の伝え方・例文や円満に辞めるコツを解説！

新卒保育士が辞めたいと思ったときの対処法3つ

そんなときの対処法は3つあります。

順番に見ていきましょう。

辞めるかどうかの判断基準をもつ

辞めるかどうか迷ったときは、判断基準をもっておくと決断しやすいです。

退職は人生の大きな選択なので、しっかりとした軸がなければ行動に移しにくいからです。

以下は判断基準としてふさわしい項目です。

健康被害のリスクがある場合や法律に反する環境である場合は、退職を検討してもよい状況といえるでしょう。

スキルアップを目指す

現在の悩みがスキル不足からくるものであれば、スキルアップを目指すのも選択肢のひとつです。

経験を積んでスキルを上げれば、悩みが解消する可能性があるからです。

学ぶ姿勢をもって仕事に取り組めば、保育士として成長していくでしょう。

転職の悩みを聞いてもらえる機関に相談する

転職の相談ができる専門機関を頼るのも有効な手段です。

豊富な支援実績をもつスタッフから客観的かつ専門的な視点でアドバイスがもらえます。

あなたの状況を冷静に判断し、次の行動を決める助けになるでしょう。

仕事を辞めて転職したい気持ちが強いなら、転職エージェントに相談するのがおすすめです。

相談にのってもらったうえで、必要に応じてそのまま転職サポートを受けられます。

関連記事：保育士の転職相談は誰にすればいい？おすすめの無料相談先を解説！

新卒保育士が辞めるときの流れ4ステップ

ここからは現職を辞めるときの流れを4ステップで解説します。

新卒保育士の支援に手厚いおすすめの転職支援サービス5選

新卒保育士が転職をする際は、転職支援サービスの利用がおすすめです。

内定までを完全バックアップしてくれるため、初めての転職活動をする方でも安心して利用できます。

新卒の立場が不利になりそうな場合も、書類や面接の対策でカバーしてくれます。

おすすめの転職支援サービスは以下の5つです。

どのサービスがどんな求人を紹介してもらえるかわからないため、複数登録をして情報収集をしましょう。

保育士ワーカー

保育士ワーカーは、保育士転職をトータルサポートするサービスです。

全国に支社があるため「給与水準が高い首都圏の保育園」や「待遇のよさで人気のある他県の保育園」といった広い視野での転職先を探せます。

保育士ワーカーは入社後のアフターフォローまで万全です。

「初めての転職なので職場に慣れるまでサポートしてほしい…」という方は、登録して支援してもらうとよいでしょう。

保育士人材バンク

保育士人材バンクは、上場企業の株式会社エス・エム・エスが運営する転職支援サービスです。

厚生労働省からマッチングの質の高さを認められています。

実際に働いている人の口コミや働きやすさの情報なども提供してくれるので、リアルな情報を知りたい方は登録をして教えてもらいましょう。

転職するかどうか決めかねている状態でも利用できます。

「新卒の転職に関する悩みを解決したい…」という方も登録をして、話を聞いてもらうとよいでしょう。

（※）厚生労働省委託事業「医療・介護・保育分野における適正な有料職業紹介事業者の認定制度」において

保育のお仕事

保育のお仕事は、5万件以上の豊富な求人数を保有する転職支援サービスです。

「複数の求人を吟味して決めたい！」という方は、登録すると希望条件に合った求人を満足するまで紹介してもらえるでしょう。

保育のお仕事は好条件が多い非公開求人を多数保有しています。

新人保育士の給与水準を上回る保育園や仕事の負担が少ない保育園を探している方は、登録をして求人を見せてもらいましょう。

ヒトシア保育

ヒトシア保育は、親身なサポートに定評のある転職支援サービスです。

保育の転職市場に詳しいコンサルタントが在籍しており、新卒保育士ならではの悩みや不安に寄り添ってくれます。

新卒での転職が不利にならないよう、書類添削や面接対策のサポートも万全です。

給与や待遇の条件交渉も代理でおこなってくれるので、提示された内容よりもよい条件で契約できる可能性があります。

職場選びに妥協したくない方は、登録をしてサポートを受けてみるとよいでしょう。

(※)アンケートモニター提供元　ゼネラルリサーチ　2022年1月期

マイナビ保育士

マイナビ保育士は大手人材紹介会社マイナビが運営する転職支援サービスです。

大手ならではのきめ細やかなサポートが受けられるので、初めての転職を迎える新卒保育士の方も安心です。

大手だからこその信頼により、マイナビ限定の非公開求人も豊富に取り揃えています。

高収入や高待遇の求人を探したい方は、念のため登録をして求人を見せてもらいましょう。

口コミや離職率の情報も教えてもらえるので「次の職場では長く働きたい…」と考えている方にとって有益な情報収集ができるはずです。

仕事を辞めたい新卒保育士に関するよくある質問

最後に新卒保育士から寄せられるよくある質問に回答します。

新卒保育士は対策を強化すれば理想の転職を叶えられる！

新卒保育士の転職は、念入りな対策が不可欠です。

適切な対策をすれば、新人ならではの将来性や成長力が売りになり、内定率アップを目指せます。

対策を万全にしたいなら転職支援サービスの利用がおすすめです。

新卒保育士向けの手厚いサポートが受けられるからです。

プロの支援を受けながら理想の転職を叶えましょう！